花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

マッスル太郎の、牢破り(SWミストキャッスル7ー1)

これまでのおさらい

 

ヒノキ「さて、いよいよ最終部を残すのみとなったマッスル太郎の冒険じゃが、まずはこれまでのお話を振り返ってみよう」

ゲンブ「とは言え、第4部の初めに一度振り返っているので、それまでの話はそちらをチェックしていただくとして、今回はそれ以降の話でござるな」

ヒノキ「うむ。第4部は4月の終わりから5月の半ばにかけて、ゴールデンウィーク時期を中心に展開されたのじゃ。第3部の終わりに、レジスタンス組織〈月夜蜂〉の客分となったマッスル太郎が、その後、闘技場で戦ったり、麻薬窟で大暴れした挙句、他の2つのレジスタンス〈スエラの炎〉と〈風の旅団〉からも迎え入れられ、霧の街の解放に向けて協力態勢をとるようになる流れじゃ」

ゲンブ「その中で、とうとう奴隷の身から解放されて、名誉蛮族の地位を勝ち得るに至った、と」

ヒノキ「レベル的には、初期レベルが2で、第2部のボガード三面拳との戦い前にレベル3に上がり、第3部の終わりにレベル4になった後、第4部の終わりにレベル5になったのじゃな」

ゲンブ「レベル5で戦闘特技《マルチアクション》を習得したマッスル太郎は、武術と魔法の両方を使いこなし、仮面レンジャー・ウィザードを名乗るようになったでござる」

ヒノキ「厳密には、ソード・ワールドでウィザードと名乗るには、コンジャラーとソーサラーの二つの古代語魔術を習得しないといけないのにのう」

ゲンブ「ウィザードのルールは、サプリメント『ウィザーズトゥーム』に所収で、2.5ではまだ実装されていないでござる」

ヒノキ「去年にアイテム本、今年の秋はモンスター本の予定なので、魔法サプリメントは来年秋を待たねばならんようじゃ。それまでは2.0のルールと併用することとなろう」

ゲンブ「妖精使いルールがどれを用いるか選択の幅があるでござるな。2.0の基本ルールでは他の魔法と大差ない単純なものだったが、ウィザーズトゥームによって契約妖精の組み替えによって使える魔法に変化を持たせることができるようになり、そのシステムをもう少し簡略化させたのが2.5版のルールと聞く」

ヒノキ「それでも妖精魔法のルールは、他の魔法よりも少し難しいと判断されたのか、2.0時代はルールブックIにあったのが、今は中級レベルのルールブックIIに送られることとなった」

ゲンブ「まあ、マッスル太郎は妖精魔法が使えないので気にする必要はござらんが、敵側が妖精魔法を使う際に、2.0のルールに合わせるか、2.5のルールに合わせるかが問題になったでござるな」

ヒノキ「レベル4で使える強力な攻撃魔法【カオスショット】が消えてしまったからのう」

ゲンブ「後学のために聞いておきたいが、2.0時代の【カオスショット】はどの妖精に対応しているでござるか」

ヒノキ「全部じゃ」

ゲンブ「全部?」

ヒノキ「そう。ラクシアの妖精魔法は、妖精召喚の基本魔法を除けば、土、水と氷、炎、風、光、闇の6種の属性に対応しておるが、【カオスショット】および範囲魔法化した【カオスブラスト】は6種全ての妖精の力を複合化させており、全種の妖精と契約していなければ使えないということが『ウィザーズトゥーム』で定義されておる。まあ、その辺のサプリメント追加のルールは一度整理されて、安価な文庫版の『ルールブックEX』にも6レベル以下のものが掲載されておるのじゃが」

ゲンブ「しかし、2.5では妖精力の複合化を扱うのがややこしいと判断されたのか、【カオスショット】は遺失魔法のままなのでござるな」

ヒノキ「元々、複合精霊という定義は、旧ソード・ワールドにおいて、ケイオスランドの紹介に絡んでいたり、大ボスでもある魔精霊アトンの設定にも関わるもので、フォーセリア世界の秩序を完全に脅かすような扱いじゃったからな。今は、軽々しく扱うのを避けておるのかもしれん。あるいは、アルフレイム大陸では魔神に関わる奈落の影響で、これ以上、混沌の力を活性化させないように【カオスショット】禁止令が執行されていて、妖精使いの間でも禁断の秘術扱いされている可能性も考えられる」

ゲンブ「魔動機術【シャドーボディ】もそうだが、版上げに際して消えた呪文のその後が、気になるでござるな」

 

 続・これまでのおさらい

 

ヒノキ「妖精魔法の話に寄り道してしまったが、おさらいを続けるぞ。第5部は5月末に始まった。その後、6月中旬まで話がもつれ込んだが、この部のトピックは何よりも、『マッスル太郎の正体が、異界からきた魔神の魂がルーンフォークのボディを依代に顕在化した存在』と明かされたことじゃな」

ゲンブ「最初から、そういう設定だったのでござるか?」

ヒノキ「いや、マッスル太郎とザバーラの関係性について、新兄さんと相談しておったら、シナリオにおける『魔神使いザバールの設定』と『マッスル太郎の元ネタが、ゼロワン世界でロストした腹筋崩壊太郎が異世界転生したという企画』がつながってしまったのでな。こりゃあいい、ということで、魔神設定を正式採用したわけじゃ。それに魔神関連は、2.5でもこれからスポットが当たっていきそうな流れなので、上手く話題としてリンクさせられそうとも感じてのう」

ゲンブ「おかげで、第5部は起承転結の転に相当するほどのカオスなドタバタ話になったでござる」

ヒノキ「確かに、第1部が起、第2部から4部までが『レジスタンスとの接触と、マッスル太郎が奴隷から解放されて名誉蛮族に至る道』ということで承、第5部が急展開の転といったところか」

ゲンブ「その結果、北東を踏破し、ついには南東も攻略して霧の街の地図を完成させるに至ったでござる。最後に蛇の貴婦人サンドリーヌとの知己を得て、第5部完と」

ヒノキ「そして、6月末から始まったのが第6部だったわけじゃな。最終目的である霧の街の脱出に向けて、経験点稼ぎを目的に、やり残したクエストをいろいろと解決する中で、遺跡探索や亡者狩り、鮮血城攻略や牧場の少女救出など精力的に冒険者ライフを満喫した、と」

ゲンブ「その過程でレベル6になり、ゴールがいろいろ見えてきたわけで、終盤を見据えていろいろ後腐れなく、ドラマとしても取りこぼしのないように意識したでござるよ」

ヒノキ「では、いろいろと復習も終えたので、ここからプレイ開始じゃ」

 

プリズン・ブレイク

 

太郎(ゲンブ)「牢破りと言うが、実は〈牢獄の鍵〉は入手済みで、さらに隠し通路の情報まで持っているため、実は簡単な任務と見受けるが」

ヒノキ「そう、ナメたことを言われると、何とか陥れたくなるのう」

太郎「アリナ様、私情をはさまず、公正にシナリオどおりに進めて下され」

ヒノキ「むっ、仕方ないのう。ウルスラから聞いた通りに隠し通路を進むと、マッスル太郎はあっさり牢内に侵入できた」

太郎「いや、一応、仮面レンジャーの扮装をしておくでござる。さすがに牢破りをしようとしていて、素顔をさらすわけにはいかぬ」

ヒノキ「ならば、そう示しておくのじゃ」

太郎改め仮面「これでよいのでござるな」

ヒノキ「では、仮面レンジャーは無事に牢内に侵入できた。★を1つ進呈じゃ」

仮面「今さら★を受けとっても、ミッションクリアで成長させる予定がないでござる」

ヒノキ「それでも★を貯めておけば、物語の終わりに経験点換算して、続編で成長できるように考えておる」

仮面「おお、それなら(キャラ用紙に書きこむ)。では、目的の人物エルラーン・ドゥルマイユ卿の牢を探すでござるよ」

ヒノキ「探索判定で20じゃ」

仮面「それはなかなか厳しいでござるな。基準値11なので、9以上を出さねばならぬ。だがしかし、魔動機術には【エクスプローラーエイド】という便利な技があるでござるよ。これを使えば、探索判定+2の効果が得られる優れ物。頑張って7以上を出すでござる……と、いきなりピンゾロかよ」

ヒノキ「思いきり、見張りの蛮族に気づかれた。相手はミノタウロスじゃな」

仮面「ええと、先日、涸れ井戸でリザードマンマリーナとケンカしていた御仁でござろうか」

ヒノキ「その方が面白いので、そうしておこうか。と言っても、太郎は変装しているので、相手は気付いていないがのう」

仮面「とにかく、牢獄の見張りが牛頭(ごず)というのは出来すぎているような気もするが、ここは戦って切り抜けるしかないようでござるな。まずは魔物知識判定15」

ヒノキ「レベル7、剣のかけらは入っていないが、それでもHP82」

仮面「何と。入っていれば、HP117に達するタフさでござるか。これは瞬殺というわけにはいかないが、それでも先制判定15を出した」

ヒノキ「そっちが先攻じゃ」

仮面「フフフ、初公開の《ファストアクション》で4回攻撃が炸裂するぜ。マッスルベアー、ガゼルフット、キャッツアイ、エンチャントウエポンでMP11点消費。これで残り6点でござるが、一気に仕留める。命中基準値は12で、出目9がまず2回」

ヒノキ「回避は14じゃよ」

仮面「つまり、ピンゾロじゃなければ当たるということか。ダメージ基準値は16で、おお、いきなりクリティカル発生で18足すから、一撃めは34点ダメージ」

ヒノキ「防護点8点減らして、26点ダメージじゃ。あ、ちょっと待て。ミノタウロスも練技を使えるではないか。戦闘準備でガゼルフットとビートルスキンを使っておいたことにはできないじゃろうか」

仮面「武人の情けで認めてやろう」

ヒノキ「かたじけない。ならば防護点が+2されるので、ダメージ24点。残りHPは58点じゃ」

仮面「続いて、2撃め。出目は普通で23点ダメージ」

ヒノキ「10点減らして、13点くらって、残りHP45点」

仮面「さらに2撃いく。どちらも命中して、3撃めのダメージは23点、4撃めのダメージは26点」

ヒノキ「それぞれ10点減らして、29点くらったか。残りHP16点。一瞬でボロボロにされたのう。激怒したミノタウロスはキャッツアイ、マッスルベアーを宣言し、さらに全力攻撃でダメージ+4と言ってみるが、命中17で当たるじゃろうか?」

仮面「《カウンター》と言いたいところでござるが、6以上出さないといけないのは危険な気もするので、普通に回避。これなら3以上でOK。(コロコロ)出目は4。予感的中で、上手く避けたでござる。次のラウンド。どちらも命中して、ダメージは22点と18点」

ヒノキ「20点くらって、ミノタウロス撃沈。『バカな。このオレ様がわずか20秒足らずのうちに倒されるとは……ぐふっ』」

仮面「殺しはしない。力の差を見せつけたところで、尋ねよう。エルラーン・ドゥルマイユ卿の牢はどこだ?」

ミノタウロス『オレ様が喋ると思うか?』

仮面「蛮族のルールは強い者に従うことだろう。私は勝って、お前は負けた。お前が名誉ある武人なら、私の邪魔をせずに、ある程度は協力してくれるはずだが」

ミノタウロス『ムッ、そう言われるとやむを得ん。案内してやる』

ヒノキ「戦利品は、ミノタウロスアックス(475G)と美しい角(600G)となっておるが」

仮面「角を切り落とすのは勘弁してやろう。それと、相手の武装解除はするが、怪しい行動をしなければ、武器も返してやると言っておくでござる。このミノタウロスに恨みはないし、こちらが相手の名誉を重んじる姿勢を示すなら、敗者の理に則って、一時の忠義は期待できるものと考える」

ヒノキ「くっ、そこまで理詰めに言われたら、単純なミノタウロスも相手がただの賊ではなく、名誉を重んじる武人と見極め、この場だけは協力せざるを得ないか。何よりも、殺せる時に殺さないということで一片の恩義を感じたりもしているでのう」

ミノタウロス『ここだ』

仮面「案内ご苦労。〈牢獄の鍵〉で扉を開けるでござる。そして、中の男に声をかけるぞ。エルラーン・ドゥルマイユ卿であらせられますか? と交易共通語で」

エルラーン『君は?』

仮面「今は、名前は打ち明けられませんが、とある御仁の依頼で御身を救出にあがりました。人々に笑顔をもたらす者(スマイル・ブリンガー)とでも考えていただければ」

エルラーン『スマイル・ブリンガー殿か。良き呼称だ』

仮面「では、これより牢を出ますぞ。歩けますか?」

エルラーン『もちろんだ。牢内と言えど、日々の鍛錬は怠りなく続けていたからな。いつか外に出るチャンスが来ることを信じて』

仮面「おお、ただの軟弱な貴族と思っておったが、屈強の武人タイプでござるか」

ヒノキ「その通り。エルラーンは、ダーレスブルグの姫将軍マグダレーナ・イエイツの信任篤い忠義の騎士で、この近辺の海域の調査活動に従事していたところを蛮族の海賊に襲われ、囚われたという設定じゃ。ファイターレベルは6で、今の太郎ほどではないが、そこそこの使い手と言えよう」

仮面「では、ミノタウロスにアックスを返し、我々を見逃すように言い含めるぞ」

ミノタウロス『ならば、せめてオレ様の頭を殴って、気絶させてくれ。少なくとも、賊を相手に精一杯抗って力及ばず敗退した形にはしておきたい。わずか2ラウンドで敗退し、降伏したのではなくな』

仮面「ならば、彼の名誉が守れる程度の打撃痕を残しつつ、かかと落としで気絶させるでござる」

ミノタウロス『そうだ、それでいい。ぐふぉっ(失神)』

 

 こうして、マッスル太郎はまんまとエルラーン卿を連れて、牢獄を脱出し、ザバーラからの報酬も含めて、★6個と3000ガメル、そしてミノタウロスを倒した経験点70点と、ピンゾロ1回50点を獲得したのだった。

(当記事 完)