花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、D&Dを中心に世紀末前後のTRPGの懐古話を不定期展開中。

D&D5版のパラディン・サブクラスまとめ

今回は聖騎士編(および雑誌の話)

 

ヒノキ「今回はジュニア中心にパラディンの話じゃ」

ジュニア「アリナ様、ところで新星さまはぁ?」

ヒノキ「うむ。新兄さんは都合で遅れて来るそうじゃ。先にGMウォーロックの表紙が出たことを連絡して来たがのう」

ゲンブ「メインはやはりマーダーミステリーでござるなあ」

ヒノキ「マーダーミステリーはTRPGと違って、リプレイ的な読み物成分が不足しているのが問題なのじゃ。シナリオはいろいろ雑誌に載っておるが、読み物としてはリプレイ記事がいかに秀逸な発明かということが、あまり載らなくなってから分かった。マダミスは、犯人探しという推理劇がポイントであるうえ、プレイするたびに犯人が変わるようなランダム性に欠けるため、リプレイによるネタバレと相性が悪い。よって、マダミスのプレイの様子を記録した読み物記事が雑誌には載らんのが残念とも言える」

シロ「でも、マダミスをモチーフとしたアニメ作品が去年は放送されたので、今後は古い作品(ネタバレ解禁)の書籍リプレイとか小説なども登場するかもしれません」

ヒノキ「まあ、GMウォーロックがマダミス・メインの雑誌になって、TRPG好きなわらわにとっては、読みたい記事が減って行くのが辛いところじゃが、この道はかつてホビージャパンRPGマガジンや、TRPG冬の時代などに経験したこと。ソード・ワールドが健在な限りは雑誌も追いかけたいのじゃ」

シロ「ソード・ワールドと雑誌と言えば、こういうニュースもありました」

ヒノキ「ドラゴンマガジンか。無印ソード・ワールドは88年にドラゴンマガジンと共に企画が始まったのじゃな。その後、山本弘さんのソード・ワールド・リプレイや、バトルテックシャドウラン、そしてアリアンロッドのリプレイなど、多くの富士見ドラゴンブック系列のリプレイ掲載が行われて、TRPGのサポート雑誌および富士見ファンタジア文庫と連動してのライトノベル連載雑誌として、日本のTRPGを支えてきた一角じゃった」

ゲンブ「しかし、2008年以降は月刊誌から隔月刊誌になり衰退の一途を辿ったと聞く」

ヒノキ「と言うか、まだ継続しておったのじゃな。TRPGを切り捨てて、ラノベ専門に成り果てて以降は、あまり追っかけておらんかったわ。一応、リウイやグランクレストなども小説の連載があったようじゃが、ゲームを雑誌でサポートしたわけでもなく、ゲームとラノベのメディアミックスを雑誌がプラットホームとして宣揚する初期の理念を喪失しておったからのう」

シロ「ゲームとリプレイから小説への展開という構図が、時代の変化に応じて、RPG風ファンタジーが一般的に定着した結果、別にゲームをプッシュしなくても、ラノベラノベだけで展開できるという企業方針、雑誌方針に切り替わって行ったのかもしれませんね」

ヒノキ「時代も変わり、作り手(編集部)も変わり、リニューアルによって雑誌の中身も変わる中で、かつての黄金期とは違うスタイルになったとは言え、ドラゴンマガジンのブランドが終わることに特別な感慨を覚える人間も多いようじゃな」

シロ「最近の表紙画像はこちらで分かりますね」

ヒノキ「今月18日発売の3月号と、3月に発売予定の5月号で長年の歴史も幕を閉じるのじゃな。『スレイヤーズ』や『風の大陸』『ドラゴンハーフ』『ルーンマスカー』などなど、いろいろと懐かしい」

 

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D&Dクラス話の整理(魔法使いウォーロック編)

昨年のレンジャー話を受けて

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、おめでとうございます』

ヒノキ「おお、新兄さん、おめでとう。先日、アッキーに空想タイムの主の座を譲ったそうではないか」

NOVA『ええ。しかし、メガネンジャーの司令の座までは譲ってませんよ』

ヒノキ「そのまま新兄さんが消える訳ではないということじゃな。それを聞いて安心した。で、今日は何用じゃ?」

NOVA『ええ。D&D話ですけど、昨年末にレンジャー話を終えたので、次の話題を考えようと思いまして』

ヒノキ「確か、こちらの記事でこれまでの経緯を語っておるのう」

ヒノキ「レンジャーとバーバリアンを語ったから、これで一切語っていないのは、ソーサラーだけということにならんか?」

NOVA『いえ、実は新5版や旧5版のサプリメントのサブクラスで語っているのが、ファイター、ローグ、アーティフィサーだけで、パラディンやモンク、バード、ウォーロックドルイドは語ったと言っても、PHBの範囲だけ。そこでこれらの中途半端なものを先に、簡単に処理しておこうと思いました』

ヒノキ「どれだけ時間が掛かりそうじゃ?」

NOVA『一職一記事を想定していますが、俺一人では手に余りますので、コンパーニュの面々の手を借りたい。俺とヒノキ姐さん、そして三獣士の5人で一職ずつ片付ければ、何とかなるはず』

ヒノキ「うむ、5記事じゃな。それでウルトロピカルに勝てるなら、望むところじゃ。で、誰が何を担当する?」

NOVA『ゲンさんがモンク、シロ君がバード、ジュニア君がパラディン、ヒノキ姐さんがドルイド、俺がウォーロックでいかがでしょうか?』

ヒノキ「ふむ。ゲンブはマッスルG太郎でグラップラー経験者じゃからモンク。シロは魔法の使える盗賊でバード、ジュニアはプリースト魔法の使える戦士でパラディンという考えじゃな」

NOVA『さすがは、ヒノキ姐さん。的確な読みです』

ヒノキ「わらわとお主の仲じゃからな。それぐらい読めずして、どうする? お前さんの気まぐれな行動を読むのは難儀じゃが、理性的な判断をしているなら読むのは容易い」

NOVA『で、今回は言い出しっぺの俺がウォーロックを語ります』

ヒノキ「今月末の雑誌の表紙絵はまだのようじゃのう」

NOVA『画像が出たら、また知らせます。で、D&D伝統の魔法ルールですと、いわゆる魔法使い系と僧侶(神官)系に分かれて、前者を秘術系(アーケイン)、後者を信仰系(ディヴァイン)、そして新5版でPHBに採用された超能力系(サイオニクス)の3体系に大きく分けられます』

ヒノキ「超能力はオプションルールであったため、基本は秘術と信仰の2体系と考えると良いな」

NOVA『で、秘術系の魔法使いは「呪文書(グリモア)」を研究して魔法を習得する知性派キャラが当然だったのですが、3版から「いや、魔法使いの皆がみな、頭でっかちに勉強しなくてもいいんじゃない? バカでも魔法を使えるっしょ」と考える派閥ができたわけですよ』

ヒノキ「おバカな魔法使いか。知識はあっても判断力(知恵)がないとか、その類か?」

NOVA『いえ、書痴じゃない魔法使いがD&D以外では普通なのが世紀末から21世紀の風潮なんですよ。例えば、「スレイヤーズ!」のリナ・インバースが呪文書を読んで、コツコツ勉強している光景が思い浮かびますか?』

ヒノキ「わらわは知ったうえで、思い浮かばんと言えるが、例が古すぎて多くの読者には『知らないから思い浮かばん』と言う者も多かろう。もっと若い子にも分かる例は挙げられんか?」

NOVA『ならば、魔法少女の例として、プリキュアを挙げておきましょう。プリキュアの中には確かに知性派キャラもいますが、プリキュアの力は勉強で習得したものではない。基本的に、妖精との契約で会得したものです』

ヒノキ「プリキュアの力は、秘術系というよりも、信仰系ではなかろうか?」

NOVA『まあ、妖精が神に匹敵するシリーズもありますけどね。しかし、神さまにしてはアレな妖精もいるし、妖精は信仰を失って弱体化した神という学説もありますが、プリキュアの多くはD&Dのルール的に当てはめるなら、ドルイドウォーロックに該当すると考えられるのですよ』

ヒノキ「ああ。ウォーロックは外部の存在との契約によって魔法を使うクラスじゃったな。その外部の存在が神で、信仰を旨とするのがクレリックなどのプリースト。悪魔とか妖精とか神とは別種の存在と契約して、秘術魔法を使うのがウォーロックという分け方か」

NOVA『とにかく、勉強しなくても偉大な力を持つ何かと契約して、魔法を使えるようになったのがウォーロック。多くの魔法少女はウィザードではなく、ウォーロックと解釈するのが今のD&Dですね』

ヒノキ「それなら、バカでも魔法使いになれるわけじゃな」

NOVA『ええ。ウォーロックに大切なのは【知力】ではなく【魅力】です。契約相手との交渉能力や寵愛を受けるのが大事ということですね』

ヒノキ「まあ、魔法少女にとって大事なのも、頭の良さよりも可愛さじゃからのう。【魅力】の欠ける魔法少女なぞ、存在価値すら疑われよう」

NOVA『それはさておき、戦う魔法少女の走りとも言われるセーラームーンは、実はウォーロックでもない』

ヒノキ「そうなのか? てっきり黒ネコのルナと契約して変身できるようになった、と思うておったが」

NOVA『それはきっかけです。元々は「星の加護を受けた古の戦士の生まれ変わり」という設定です。プリキュアとは少し違っていて、普通の女の子が自分の意思で契約して変身というわけではないのですね。より運命に選ばれた特別な存在なのがセーラー戦士なので、プリキュアは誰でもなれると公式で言われていますが、セーラー戦士には誰でもなれるわけではありません。キュアノヴァは理論上あり得ますが、セーラーノヴァは俺が古の戦士の生まれ変わりでない以上はあり得ません』

ヒノキ「で、セーラー戦士ウォーロックではない。ならば何じゃ?」

NOVA『D&Dのルール的には、天性の魔力を宿した魔法使いがソーサラーに分類されます。そちらも【魅力】で呪文を使いますので、セーラー戦士ソーサラーであっても何の問題もない』

ヒノキ「まとめると、こうなるわけじゃな」

 

  • ウィザード:呪文書で魔法を研究した知性派の魔法使い。D&Dの伝統的な魔法使いと言えば、これ。メイジ、マジックユーザーとも言われる。
  • ソーサラー:「竜の血脈」「荒ぶる魔法」など先天的に強い魔力を宿した、天性の魔法使い。魔力の操作のためには、知力ではなく魅力が必要である。D&D3版のPHBで初登場。D&D4版ではPHB2で追加採用されて、5版で基本クラスに復帰。
  • ウォーロック:「外部の偉大な存在」との契約によって、秘術を扱えるようになった魔法使い。魔力の操作のためには、知力ではなく魅力が必要である。D&D3版のサプリメント『秘術大全』で基本クラスとして初登場。その後、D&D4版のPHBでコアクラスに昇格し、5版でも引き続き基本クラスとなる。

 

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コンパーニュ年始あいさつ2025

新年明けましておめでとう

 

ヒノキ「今年は昨年のように正月早々地震ということもなく、平穏な元旦だったのじゃ。良き一年であって欲しいものじゃのう」

ゲンブ「まあ、正月早々地震など、滅多にないことでござったからな。ともあれ、明けましておめでたく、今年も読者のみなさんにはよろしくと申し上げたき所存」

シロ「要はあけおめ、ことよろってことですね」

ヒノキ「正月あいさつで、他に言うことはあるか?」

ジュニア「う〜ん、新年の抱負ってことですかねぇ」

ヒノキ「新年の抱負か。今年はTRPGの雑談だけでなく、実プレイをする。魔神ハンターのプレイを終わらせる、と言うのでどうじゃ?」

ゲンブ「そもそも、GMはアリナ様なので、アリナ様さえその気になれば、我らはそれに付き合う準備ができているので、いつでも好きにできるのでは?」

ヒノキ「うむ、メタなことを言うと、記事を書くのが作者NOVAこと新兄さんであるゆえ、新兄さんがその気にならなければ無理なものは無理なのじゃ」

シロ「まあ、昨年は原作シナリオの『ミストグレイヴ』の作者さんが亡くなったことで、新星さまが結構ガーンと来ていましたからね」

ジュニア「最終記事はこれですかぁ」

ゲンブ「扱うデータが増えると、久々にプレイを再開するのも大変でござるなあ。ストーリーも読み返したりしながら、準備も整えなければ」

シロ「その前のストーリーはこちらですね」

ゲンブ「2023年の時点で、『魔神ハンターFINAL、今夏完結予定』と書いて締めくくったでござるが、まさか1年半放置されたままとは」

ヒノキ「一番大きな理由は、これじゃと見た」

シロ「2023年の夏に、FFコレクション3が発売されて、そちらの攻略に新星さまが夢中になったと言うことですか」

ヒノキ「正直、ゲームブックTRPGよりもルールが少なく、手軽に冒険ストーリーを楽しめるからのう。時間やヤル気といったプレイリソースを考えると、そちらの方が記事書きが楽じゃ、という事情もある」

ゲンブ「ミストグレイヴや、その前日譚のミストキャッスルは、ゲームブックの形式を盛り込んだTRPGシナリオでござるが、やはり手軽さにおいてゲームブックには勝てぬでござるか」

ヒノキ「人間、楽な方に走るものじゃからな。流行るものは、手軽でかつ奥が深いもの。ソード・ワールドも比較的手軽に始められるシステムじゃが、レベルが7以上の中級冒険者になって、扱う技能や所持アイテムが増えると、1人で処理するのも大変じゃ」

シロ「データが少ないうちは、複数キャラを1人で扱うことはできても、レベルが上がると、どこかで負担が厳しくなって手軽にはプレイできなくなる、と」

ヒノキ「まあ、それでも最後の決着ぐらいは果たしたい、と奮起しているみたいじゃからのう。FFコレクション3も1年半かけて昨年11月にオールクリアしたようじゃし」

ジュニア「でも、FFコレクション4のソーサリー4部作という大物が残っていますしぃ、来月には新たにFFコレクション5が発売されるようですよぉ。作者さんがそっちに掛かりきるようなことになれば、こっちへの関心が減ったりする可能性がぁ」

ヒノキ「うむ。よって、コンパーニュのライバルはウルトロピカルじゃ。せめて記事数において、ウルトロピカルに並び立つようでなければならぬ。旧年は、うちが55記事で、ウルトロピカルが102記事。向こうの半分ほどの状況を打開せねば」

ゲンブ「実は記事総数も、コンパーニュが498で、ウルトロピカルが517と、去年のうちに抜かれているようでござるな」

ヒノキ「むむっ。ということで、今年のコンパーニュの新年の抱負は、『ウルトロピカルに勝つ』じゃ。せめて、記事数において並び立てるぐらいにはならねば、コンパーニュに明日はない」

ゲンブ「ということで、ウルトロピカルはゲームブック主体で、うちはTRPG主体で今年も記事書きを頑張る所存」

 

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年末レンジャー話

クリスマスを終えて

 

リモートNOVA『シロ君、クリスマスケーキをありがとう』

シロ「どういたしまして」

リモート翔花『シロちゃん、とても美味しかったよ♪』

シロ「ああ、翔花にそう言ってもらえると、作った甲斐があったよ❤️」

リモート晶華『シロちゃん、とても美味しかったよ♪』

シロ「……アッキー、お前がシロちゃんって言うな!」

リモート晶華『何、その反応の差は!? 双子の姉妹なのに、ずいぶんと違うんじゃない?』

ジュニア「まあまあ、アッキーさん。それより見て下さい」

リモート晶華『え? ジュニア君がメガネをかけている?』

ジュニア「新星さまからプレゼントされました」

リモート晶華『NOVAちゃんから? どういうこと?』

NOVA『ああ、セイリュウ・ジュニアは元々、学者というかサポート軍師タイプのキャラとして考えていたんだ。力のゲンブ、技のシロに対して、知を司る水属性のキャラだったんだが、怪獣王さまの息子というキャラ付けの方が強くて、いまいち知性派としての存在感が弱いと思ってな』

ジュニア「リウって知性派キャラを求められていたのですかぁ? ちっとも知りませんでしたぁ」

NOVA『未熟なので無知というか、学んで成長するキャラの位置づけだったんだが、これからの成長の方向性を意識して、メガネキャラがいいかと思ってな。今のタイミングでメガネだと、美味しいコーヒーを淹れてくれるだろうと期待もできるし』

ゲンブ「水属性だから、飲み物系の給仕役も務まるでござる」

ジュニア「そんなわけで、メガネをかけたバリスタとして修行するわけですねぇ」

リモート晶華『これから修行なの?』

シロ「大丈夫。ジュニアは覚えがいい。ボクはネコ舌だから、ホットなコーヒーの味が分からないからな。でも、美味しいスイーツに、美味しいコーヒーが付けば、ごらん無敵だろう」

リモート晶華『まあ、いいわ。ジュニア君のメガネ姿は可愛いし、シュウ様を見習って、クールメガネ道を追求しなさい』

ジュニア「はい。アッキーさんに喜んでもらえるよう精進しますぅ(ニッコリ)」

リモート晶華(何これ、可愛い♪  別に私はショタ趣味じゃなかったはずなんだけど、メガネさえあれば年下でもOKだったの? 成長株として、目をかけておくのも悪くないかも)

リモート翔花『アキちゃん、どうしたの? 顔が赤いよ』

リモート晶華『そ、そんなことないし。とにかく、顔見せタイムはこれで終了。また、来年もよろしく、なんだから』

シロ「じゃあな、翔花。来年は『暗黒の三つの顔』のために遊びに行くから」

リモート翔花『うん、シロちゃんのゲームブックプレイ記事を楽しませてもらうわ』

ジュニア「アッキーさんもお元気でぇ」

リモート晶華『そっちもね。美味しいコーヒーを楽しみにしているわ。花粉とカフェって語呂もいいしね』

NOVA『いや、コーヒーに花粉を混ぜたりするなよ。花粉ティーなら、ハーブティーの一環と言い張れるが、コーヒーに花粉は合わないだろう』

リモート晶華『そんなの試してみないと分からないでしょ? 案外イケるかもしれないし』

NOVA『その実験に、俺を巻き込むようなことはするなよ。これ以上、花粉漬けにはなりたくない』

リモート晶華『とにかく、来年は花粉カフェでコラボしましょ、リウ君♪』

ジュニア「リウとコラボですかぁ? 知力を売りにしていたアッキー先輩に誘ってもらえるとは、感激ですぅ」

リモート晶華(ショタメガネいいかも♪ リウ君にメガネを贈ったNOVAちゃんもナイス采配と言ったところかしら)

 

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バーバリアンの話・完結編

今回は5版のサブクラスでまとめます

 

リモートNOVA『さて、レンジャー話から派生して、バーバリアンの話にも流れたが、バーバリアンの方は基本的に戦闘キャラなので、戦闘以外の技術職で呪文も使えるレンジャーに比べるとシンプルでいいなあ、と思った。よって、先に話を終えたく思う』

ゲンブ「激怒関係のルールを覚えれば、バーバリアンは難なくこなせるので、ファイターよりも楽だという意見もあるでござるな」

NOVA『ファイターは旧世紀のD&D(AD&D含む)だと特殊能力を持たない戦士で、シンプル極まりない初心者向きだけど、中級者や上級者にはつまらないクラスとも言われていましたからね』

ゲンブ「実際には武器や防具の選択と、オプション行動の戦術を駆使することで、非常に奥の深い職業になれたはずが、クラシックD&Dでは武器がソード、防具がプレートメールとほぼ固定され(有利なので)、突撃用にスピア、遠隔射撃用にロングボウかクロスボウを持てばいい方でござった」

NOVA『コンパニオンルールで、ファイターのオプション行動がいろいろ加わったし、同ルールでは領主の道や騎士道をロールプレイするのに特化していたから(多様性のあるAD&Dにおいて、クラシックD&Dのコンパニオンルールは中世騎士サプリと見なすことも可能)、戦士→騎士というステップアップが日本では一つの王道として根付いた面がある』

ジュニア「騎士以外の選択肢だと、傭兵とか蛮族戦士ですかぁ」

NOVA『騎士という王道に乗る前の低レベル戦士は、ほぼ雇われ冒険者なので傭兵と言えなくもないが、蛮族戦士という類型を日本で定着させたのは、D&Dよりもルーンクエストが先だと思う。最近、新版のボックス・スターターセットが出たようだが』

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シロ「購入予定は?」

NOVA『ルーンクエストは昔ホビージャパンで出たものと、その後、ムック化した90thを今でも持っていて、個人的にはそれで十分だと思っているんだよね。昔のルーンクエストと、今のルーンクエストと、システムや世界観が大きく変わっているようであれば欲しくもあるが、購入しても今の自分には扱いかねるし、それで記事書きするほどの余裕もない。まあ、TRPG者として気にかけているよ、程度のアピールだ』

ゲンブ「ファンタジーRPGで蛮族戦士を語るなら、ルーンクエストオーランス人が出て来るのが、オールドTRPGファンのたしなみでござるな」

NOVA『ルーンクエストが水野さんのロードスやフォーセリアに与えた影響は結構大きいが、友野さんのルナル世界に与えた影響は意外と小さいらしい。ルナルの世界観を製作時に、友野さんはルーンクエストをプレイしたことも、研究したこともなかったそうで、後から設定の類似をファンの人から指摘されて、逆に驚いたらしい』

ジュニア「ルナルにも蛮族戦士って出てくるのですかぁ?」

NOVA『ルナルの蛮族は、一部のエルフ(厳密にはエルファ)というイメージがあるなあ。まあ、アードというキャラが既存のエルフの高貴な妖精イメージを、野生的な方向にシフトさせて紹介した感じだけど(モチーフはアメリカ・インディアン)、エルフにも異世界の魔法使い風味なハイエルフと、森の野生に順応した(中世人の目から見た)非文明種族としての狩人的なウッドエルフの2つの方向性があって、日本では先に前者がメジャー化した影響で、野生的なのはダークエルフと混ぜられたり、エルフ=猿説が生まれたり、古代文明の継承者だったり、その世界によって様々なエルフ像が派生したわけだ』

シロ「ロード・オブ・ザ・リングの世界観でも、レゴラスが高貴な血筋で、森エルフのタウリエルとは階層が違うという描写が為されていましたね」

NOVA『ドラゴンランスでも、高貴なクオリノスティとシルヴァネスティのエルフの他に、野生的なカガネスティのエルフ種族がいて、種族違いの恋に悩むエルフ王子のギルサナスの物語が印象的だった。ハーフエルフのタニスに、妹に近づくなと言って種族差別をやらかしていた彼が、自らも種族の差のジレンマに悩まされるという皮肉というか、格差を越えた愛情を描写することがラブロマンスって感じで、差別があるからこそ、それを乗り越えることが素晴らしい人間性に通じるって物語を、そもそも差別を描くことが害悪であると言ってしまえば、物語の否定なんだよな』

ゲンブ「物語として描けば差別と言われ、だったら下手に手を出さずに描かなければ、逆に差別と言われ、どっちにしても批判のネタになるのは面倒でござるな」

NOVA『蛮族戦士という言葉にも、過剰反応された時代があったわけだけど(だからAD&D2版ではクラスからハブられた)、西欧の都市を中心とする文明人から見たら、自然を重視するライフスタイルが未開の劣ったものと見なす価値観があって、しかし自然回帰のエコ思想が広がることで価値観の見直しが行われる過程が、TRPGにも影響を与えているのかな、と思える次第』

シロ「文明と野生の境界線で共存しようとするのがレンジャーで、文明よりも野生を重視するのがバーバリアンという理解でいいでしょうか」

NOVA『ああ。その意味でレンジャーはより多様性があって、バーバリアンはより一元化していると考えられるな』

 

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年末と来年の予定案

バーバリアン&レンジャー話の合間に

 

リモートNOVA『……ということで、シロ君には来年、ゲームブックの攻略を担当してもらいたいんだ』

シロ「いきなり、そんなことを言われても、ボクも読者さんも困惑していると思いますが」

NOVA『おっと、困惑気味の読者さんは、こちらの記事を参照してくれたらいいぞ』

ゲンブ「『暗黒の三つの顔』とは、また懐かしい作品でござるな」

NOVA『ゲンさんは知っているのか?』

ゲンブ「一応、旧ウォーロック誌の愛読者だったからな」

ウォーロック 18

NOVA『昔の雑誌が3万円以上もするのか。衝撃価格だな』

ジュニア「新星さまも持っていたのでは?」

NOVA『さすがに40年前の雑誌は処分してるよ。記事の切り抜きはあるが』

ヒノキ「それは、単行本になってない友野版『新AFFリプレイ』ではないか」

NOVA『ええ。前半の山本さんのリプレイは単行本になってたのですが、ディレクターが交代した後期版は雑誌掲載のみですからね。旧ウォーロック誌を処分しないといけない時に、必要だと思って、切り抜き保存しました』

ヒノキ「問題は、『FF関連の話題は、ウルトロピカルでするべき』ということじゃろう。ここで話題に挙げられても、当ブログの読者の琴線には触れぬのではないか?」

NOVA『いや、まあ、そうですけど、この切り抜きの価値が分かりそうなのは、ヒノキ姐さんやゲンさんなど古参のTRPGファンぐらいでしょう。ウルトロピカルで、この話題に付いて来れそうなのは、アストぐらいじゃないかな』

ヒノキ「で、旧ウォーロックの懐かし記事を山本氏の追悼本の形で出版したはいいが、『タイタンふたたび』の復刊はされておらんのじゃな」

NOVA『大全のコンセプトは、山本さんの記事で単行本化されていないものの再録ですからね。個人的には、友野さんの分も収録した「タイタンふたたび」完全版も、この機に出版して欲しいと思っていますが』

ヒノキ「AFF2eの時代なのに、旧AFFのリプレイにさほどの需要があるとは思えんが」

NOVA『一応、ウォーロックマガジンにも友野さんのAFF2eリプレイが連載されていたので、それとのカップリングでもよろしいのですけど』

シロ「旧作懐古ネタはそれぐらいにして、『暗黒の三つの顔』のプレイヤーとして、ボクがスカウトされたわけですね」

NOVA『ああ、晶華の推薦で、翔花も是非に、と言っているんだが、どうだろうか?』

シロ「うっ、翔花の頼みなら喜んで……と言いたいですが、アリナさま、いかがでしょう?」

ヒノキ「むむっ、シロはこのコンパーニュの筆頭ハウスキーパーとして大切じゃからのう。2、3記事で帰って来れるならともかく、しばらく出張となると、喜んで差し出すわけにはいかん。誰か別の者とトレードするということで、どうじゃ?」

NOVA『分かりました。ケイPをコンパーニュに派遣しましょう』

 

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続・バーバリアンとレンジャーの話

三獣士、参上

 

リモートNOVA『バーバリアン話とレンジャー話の続きだが……』

ゲンブ「アリナ様は今回、お休みでござる」

NOVA『おわっ、ゲンさん。久しぶりだな』

シロ「ゲンブだけじゃない。ボクもいる」

ジュニア「リウもですぅ」

NOVA『そうか。コンパーニュ三獣士、久々の出番ってことだな』

ゲンブ「前は10月に『新星界スターロード』のキャラメイク記事に参加して以来でござる」

NOVA『作るだけ作ったけど、プレイする気はないってことだったな』

ゲンブ「D&Dでもキャラ作りをする気はござらんか?」

NOVA『いや、D&Dは昔からいっぱいキャラ作りをして来たからなあ。4版を除くと、一通り作った記憶があるし、こう言っちゃ何だが、俺にとっては定番すぎて今さらキャラ作りだけで楽しめるシステムじゃないんだ。育成の方が楽しいゲームだと思う』

ジュニア「でも、リウはD&Dをプレイしたことはないのですぅ。セイリュウ・ジュニアとして、竜の名を持つゲームをプレイしたことがないのは残念ですぅ。今度、DMしてくださいませんかぁ?」

NOVA『俺が? シナリオはいっぱい持ってるが、それよりも俺が気にしてるのは、こっちなんだよ』

シロ「それは、指輪物語のゲームですね」

NOVA『年末にサプリメントが出て、「裂け谷のエルフ」や「闇の森のエルフ」「熊人ビヨルンの一族」なんかが実装される他、「ソロプレイ用のルール」なんかも入っていて、ロアマスターなしでも遊びやすそうと思ったり』

ジュニア「しかし、それはD&Dとは関係ないですねぇ」

NOVA『いや、それがD&Dともつながって来るんだよ。厳密には、D&D5版のシステムを流用したフィフスエディション(5e)RPGというのがあってな。ホビージャパンはD&Dの版権は契約期間が切れて持ってないが、フィフスエディションRPGで展開しているんだな。クトゥルフとか』

ゲンブ「クトゥルフもいろいろなシステムで展開しているでござるなあ」

NOVA『ああ。本家はベーシックRPGの7版だと思うが、他にSNEがサポートしてる「トレイル・オブ・クトゥルー」と、FEARさんのダブルクロスサプリメント「クロウリングケイオス」などが現在進行形のクトゥルフ系システムだと思う』

ゲンブ「現在進行形で4つもクトゥルフのシステムがあるのでござるか」

NOVA『それぞれのシステムの特徴とか、向き不向きはあるんだけどな。ホビージャパンのは、D&Dと組み合わせたシステムで、ダークファンタジー成分が濃厚。CoC7版こと新クトゥルフは、現代(または1920年代)を舞台にした定番クトゥルフ。SNEのToCは調査主体の新基軸だが、システムとしては一番地味かも。そしてダブルクロスクトゥルフ要素を導入したバージョンは、都会のアクションアドベンチャーで派手なダークヒーロー活劇をプレイできるか。とにかく、クトゥルフという題材で、各社が別システムを出して盛り上げてるか、シェアの奪い合いをしているのか、どちらとも受け取れる現状だな』

ジュニア「だけど、今回は別にクトゥルフの話がしたいわけじゃないですよねぇ」

NOVA『ああ。したいのはフィフスエディションRPGの話で、来年春に「一つの指輪」も5eシステム版が改めて出るそうだ』

シロ「つまり、D&Dの指輪サプリメントみたいなものですか?」

NOVA『まあ、GURPSとかD20システムで、いろいろな世界観のサプリメントが出たようなものだな。D&Dの根幹システムはOGLと言って、ファンや他社が自由に使うことを許諾されているみたいだから。システムは流用して、世界観だけを自作すれば、ビホルダーとかアウルベアといった一部の版権付きモンスターに抵触しない限りは、怒られることはないらしい。そんなわけで、ホビージャパンもD&Dブランドそのものは使えないけど、5e版と称してD&Dサプリとしても使える製品を出している、と』

ゲンブ「D&Dの旧5版に基づくフィフスエディションRPGの基本システムは、ネットでも無料配信されているでござるな」

NOVA『指輪と言えば、こちらの映画も年末公開なので、密かに楽しみにしている』

 

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