DUST話の続き
NOVA「スパロボYで、ゴジラを倒したので終盤を息継ぎしつつ、しばし放置されていたクロスボーンガンダム話の続きだ」
シロ「Vガンダムの時代の裏物語がゴーストで、DUSTはその15年後。もう、こうなると表になる公式ガンダムの物語がないわけで、歴史の穴埋めを裏街道で補完してきたクロスボーンガンダムが唯一の開拓者になってしまったわけですね」
NOVA「で、歴代シリーズの転機となったのは、少年の成長物語だったクロスボーンガンダムが、マッチョ風味の成人兄ちゃんと、少女の成長物語にシフトチェンジして、今のゼーロイバーにも受け継がれていることだ」
ヒノキ「ガンダムのメインパイロットが少女なのは、『水星の魔女』『ジークアクス』と来て、現在の主流となったから、そこに上手く乗ったということじゃな」
NOVA「急にそういうノリを取り込んだのではなくて、DUSTがそういう方向に舵を切ったと言えるのが前回。一方、トビア改めカーティスは、娘のベルの他に、昔の自分にそっくりな姿の息子ニコルをこしらえていて、DUSTはニコルのデビュー作でもある」
ゲンブ「テテニス似の2代めヒロイン姫がゴーストに登場して、トビア似の2代め少年がDUSTに登場して、キャラビジュアル面でのシリーズっぽさを保っているでござるな」
NOVA「そして、ゴーストではX0という形式番号で登場したクロスボーンガンダムが、DUSTではニコルの乗るX13として登場し、DUSTの続編では主人公に返り咲いたカーティスが操縦するX11が改めて描かれる」
シロ「ファントムやアンカーは、クロスボーンとは系譜の異なるMSですが、クロスボーンの正統派なのがXシリーズなんですね」
NOVA「とは言え、製作元が木星なんだな。X11は、その昔、木星帝国が入手したザビーネのX2や、後から発見されたX0を元に、その性能の再現を目指して作られた新型機*1。X13はその量産を目指したコストダウン仕様とされている。30年前の機体なので、今となっては革新的な技術が使われているわけでもないから再現は容易。カーティスにとっては扱いやすく、作者にとっても描きやすい手慣れた機体ってことじゃないかな」
ヒノキ「つまり、DUSTでは主人公機の系譜がアンカーと、前作のファントムと、X13の3種類登場したということじゃな」
NOVA「あと、DUSTでは量産型ファントムのブラン・ファントム(白ファントム)が登場して、ヒロイン主人公のレオ・テイルの乗機となっている」
シロ「それがコミック10巻の表紙イラストですね」
NOVA「レオは、メカニックヒロインで元々はMS乗りじゃなかったんだけど、終盤で専用機が与えられるのは、トビアのX3と同じで、ただのサポート役から共闘パートナーに昇格したような盛り上げ方だな」
ゲンブ「DUSTは語るネタが本当に豊富でござるな」
NOVA「惜しむらくは、DUSTの続編という形で、アッシュやレオのその後の物語は描かれていないんだよな。宇宙戦国時代という面白い時代背景を魅せつつ、X11からまた従来のクロスボーンガンダムの世界観(木星絡みの物語)に戻って、宇宙世紀らしくない荒唐無稽な豪快さを受け継いではいないかな、と。まあ、シリーズ全体ではDUSTが一番の異色作ではあると思うけど」
シロ「物語としては、DUSTはゴーストの続編であっても、そのDUSTの裏物語がX11やLOVE&PIECE、そしてゼーロイバーはX11の続編ではあっても、DUSTの要素は今のところ見当たらない、といったところでしょうか」
NOVA「これから過去キャラがいろいろ出てきて、フォントやアッシュたちが出てくるのかもしれないけどな、ゼーロイバー」
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