花粉症ガール・翔花伝

会話リプレイ形式の「精霊娘主役の物語」。特撮・怪獣ネタやTRPGネタも絡めたり。

ゴブスレ妄想リプレイのキャラ成長

新刊話

 

ヒノキ「本日は、以前にプレイしたゴブスレRPGのキャラ成長回なのじゃ。RPGの楽しみは、冒険そのものもあるが、自分のキャラを作ったり、成長させたりする時間もまた乙な味わいと言えよう」

NOVA「同意だ。俺もリプレイを読んで、冒険の合間のキャラの成長部分が好きでな。『前回の冒険では、こういうことがあったから、こういう技能をとって対応します』とか、『どっちの技能を取るか悩んだけど、今回はこれで行きます。もう一つは次の機会に』とか、そういう部分を結構、楽しみにしている。逆に、キャラ成長の部分を省略しているリプレイはがっかりすることも」

晶華「つまり、成長こそRPGの醍醐味ってことだね」

NOVA「人間でも同じことが言えるな。俺は職業・塾講師だからなおさら気になるのだが、人が学ぶ過程や、失敗を受け止めて改善する潔さなどは推奨することが多いし、日々これ精進して生きたいと考えている。そんなわけで、キャラ成長の前に、俺自身が反省しておきたい。まずは、これを見て欲しい」

ヒノキ「ほう。それがロードス新刊とともに購入したリプレイじゃな」

NOVA「ストーリー感想は割愛するが、これを読んでゲーム運用の観点から思ったことは二つある。まずは、倒したゴブリンの武器を拾い集めて店に売ることはありなのか、という問題」

ヒノキ「ふむ。以前の記事で疑問にしておったな」

NOVA「74ページで、敵の装備を戦利品として売るシーンがあったので、OKということにする。なお、それも踏まえて、もう一度ルールブックを見直すと、573ページにモンスターの武器をゲットするルールが書いてあったわ。前のプレイの時は気づいていなかったんだが、要は2分の1の確率で壊れて使いものにならなくなるものの、さもなければ戦利品として入手できるようだ」

ヒノキ「すると、前回入手したものは、2分の1で売れなくなるのかの?」

NOVA「いや、今さら2ヶ月前の裁定を覆したりはしないよ。迷った時はプレイヤー有利の原則を守る方が、RPGは楽しめると思うし、次のプレイでは俺自身が学術騎士をプレイするからな。自分が有利になるのに、わざわざ覆すような真似はしない」

ヒノキ「それなら、一人当たり銀貨35枚、アッキーだけ消耗品の矢代を考慮して銀貨37枚の報酬で問題ない、と」

NOVA「あとは経験点1500点と、技能の成長点3点が前回の報酬だ。それと、リプレイ本の場合は、ゲームのいろいろな面を紹介しなければいけない都合上、普通よりもキャラの成長を早くすることが多いが、大抵は強めのモンスターを登場させて、その分の経験点を上乗せしたりしている。ただ、ゴブスレRPGではモンスターを倒すことで経験点を得る仕様じゃないので、どうするのかなと思っていたわけだが……」

ヒノキ「ふむふむ。ルールをねじ曲げることなく、いかに多くの経験点を稼ぐかの話じゃな」

NOVA「川人GMは、通常の冒険者ギルドの依頼とは別に、対立する二つの組織からの依頼を用意して、どちらかを選ぶシナリオを用意した。これによって、一回の冒険で、冒険者ギルド分と別組織分の二つの依頼を達成することができ、倍の経験点などを得られるようにしたわけだ」

ヒノキ「なるほどのう。ゴブスレRPGでは、依頼達成による経験点獲得がルールだから、依頼を同時に二つ達成できるストーリーを用意したわけじゃな」

NOVA「そんなわけで、情報を集めながら、冒険者ギルド以外に、どの裏組織の依頼を引き受けるかを考えるのが、リプレイ本の醍醐味と言える。対立する組織の間で、どう綱渡りしていくかを考える要素と、組織の思惑を推測しながら自分たちの目的とのすり合わせを行う過程が、なかなか読み応えあったりする。もちろん、依頼の複数達成でキャラの成長速度を上げる商業上の必要性も込みで、実にお見事な仕掛けだったと考えている」

ヒノキ「それは後学のためにも、是非読まねばの」

NOVA「ああ。途中で、プレイヤーキャラの一人が死にかけて吸血鬼になる呪いを受けたりもして、なかなかアクシデントな展開だったりもするしな」

晶華「吸血鬼!  それは耽美でいいかも」

NOVA「まあ対象キャラが爺さんの老師だけどな。しかも、パーティーの中には吸血鬼殺しの女神官もいて、スリリングな局面も。物語イメージとしては、時代劇とか武侠ものに、香港ノワールの雰囲気を混ぜたもので、ゴブスレ小説の懐かし西洋ファンタジー世界観とはまた異なる雰囲気になる。まあ、80年代風味という共通点はあるんだけどな」

晶華「それって、NOVAちゃん好みってことよね」

NOVA「まあな。後は、リプレイ本131ページのGM発言で、『そのうち、サプリメントで足が速くなる技能とかアイテムとか出したい』という記述があって、おおって感じ入った。『【長足】と書いてストライダーと読む技能』は俺も欲しい」

 

ヒノキ「他には、この本も買ったのじゃろう」

NOVA「ああ、買ったけど、感想はまたの機会な。今回はRPGの方に専念しよう。来月の原作本編の新刊と合わせて、感想を書くつもり。妖精弓手と女神官の砂漠対応アラブ風コスな表紙に期待してる」

ゴブリンスレイヤー11 (GA文庫)

ゴブリンスレイヤー11 (GA文庫)

 

晶華「NOVAちゃん、よく見て。白い服を着ているのは女神官さんじゃなくて、ゴブスレさんよ」

NOVA「うわあ、本当だ。素で見間違えていたわ。メガネを付けていなかったからな」

 

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今さら改元絡みのネタ話

令和を守るために

 

NOVA「以上だ。何が起こったか分かったか?」

晶華「うん。大体、分かった。時空快盗団のタイムジャッカー電撃隊の人たちが上級職のクォーツァーに成長して、上級特技の【時代改変】を使用して、平成……じゃなくて、この令和の時代をゼロからやり直そうとしているってことね」

NOVA「ん?   何だか違う話が混ざっている気もするが、大筋はまあ、そんなところだ。俺たちは何とかして令和を守らないといけない」

ヒノキ「ふむ。わらわは別に令和だろうと、奴らのもたらそうとする珠保だろうと、どっちでも大差はないと思うんじゃがのう。平成の30年の歴史に比べ、たかだか3、4ヶ月の令和、それほど大事とは言えんじゃろう」

NOVA「いやいや、令和がなくなれば俺が困ります」

ヒノキ「どうしてじゃ」

NOVA「理由その1。令和の象徴たる仮面ライダーゼロワンが消失し、共演する仮面ライダーバルキリーが歴史から消えてしまう」

ヒノキ「代わりに、花粉ライターJUHOが始まり、わらわたち花粉症ガールの時代が来るのじゃろう。この際、仮面ライダーの歴史には犠牲になってもらって……」

NOVA「何てことを言うんだ、ヒノキ姐さん。被害を受けるのは仮面ライダーだけじゃない」

ヒノキ「他に何が?」

NOVA「理由その2。令和初のウルトラマンであるタイガが消失し、共演するU40からの使者タイタスさんまでいなくなってしまう。俺はタイタスさんが消えてしまうのを見過ごせん」

ウルトラマンタイガ ウルトラヒーローシリーズ 66 ウルトラマンタイタス

晶華「たぶん、タイタスさんは消えないと思うの」

NOVA「どうしてだ?  タイタスさんはタイガやフーマ同様、令和生まれのヒーローだろうが」

晶華「だけど9000歳よ。つまり、40年前のデビュー当時に8000歳だった80(エイティ)先生より年上。だから、令和が消えても影響しないはず」

NOVA「おお、言われてみれば、その通り。さすがは力の賢者の旦那だけある」

ヒノキ「いやいや、それを言うなら、タイガも4800歳だし、フーマも5000歳。すなわち、ウルトラ族は長寿ゆえ、クォーツァーの時代改変能力には巻き込まれないのじゃ」

NOVA「おや?  タイガよりフーマの方が年上だったのか。てっきり、フーマの方が若いと思っていたや。それはさておき、たとえ彼らが消えなかったとしても、番組そのものが消失してしまっては、毎週土曜の朝にタイタスさんの勇姿を見ることができなくなってしまう。俺からタイタスさんを奪わないでくれ」

晶華「NOVAちゃんはそんなにタイタスさんのことが好きなの?」

NOVA「ああ。俺が一番好きなウルトラマンはジャックこと新マン兄さんだが、俺が再放送でなくリアルタイムで初めて見たウルトラマンはジョーニアスさんなんだよ。もう、令和元年はジョーニアス40周年で、俺にとってはU40祭りなんだ。U40のスターシンボルをバカにする奴は、タイタスさんだけじゃなく、この俺も許さねえ。何せ、このスターシンボルはWhite NOVAの象徴でもある。そのことは来年で20周年になる俺のサイト『White NOVAのホビー館』のトップページを見れば分かるはずだ」

晶華「確かに、タイトルバナーに白い星が飛び交い、至るところに★マークが散りばめられているわね。だけど、サイト自体は2015年のお正月から、ちっとも更新していないみたい」

NOVA「今はブログと掲示板書き込みが中心だからな。とにかく、タイタスさんがこの地球で安心して戦えるようにするためにも、俺は令和を守らねばならない」

ヒノキ「ふむ。しかし、それは新兄さん個人の都合。わらわはそれほどタイタスにこだわりはないからのう。せめてボディカラーがジョーニアス殿のように赤ければ、応援したろうが。何じゃ、あのU40らしからぬ黒は?」

NOVA「それは、TVでは語られない裏事情があるんだよ。詳しくは、ボイスドラマを参照すればいいが、要はタイタスさんの親がU40の裏切り者ヘラー軍団に所属していて、それ故にジードと同様に闇属性を持つに至ったのだ。だけど、闇の宿命を乗り越えた優しい賢者、すなわち、闇と光を合わせ持ち、全てを砕く拳を鍛えた男がタイタスさんなんだ。実に格好いいじゃないか」


【ウルトラマンタイガ】『トライスクワッド ボイスドラマ』第6回「ザ★ウルトラマンタイタス (中編)」-公式配信- "Tri-Squad Voice Drama" episode 6

晶華「闇を抱いて、光となるかあ。まるで、オーブさんのサンダーブレスターみたいね。そういう背景があるなら、私もタイタスさんを応援するわ。それに賢者っていうぐらいだから、素顔は眼鏡を掛けているかもしれないし」

ヒノキ「マッチョなメガネキャラか。サングラスなら、ありかもしれんがのう」

NOVA「スーパーマンクラーク・ケントって路線もありかもしれませんが、それはともかく、第3の理由です。それは令和初のTRPGゴブリンスレイヤーRPGが消えてしまう可能性」

ヒノキ「何と。ゴブスレRPGが消えてしまうじゃと?  すると、わらわたちがジャガリコを救った、あの冒険譚はどうなると言うのじゃ?」

NOVA「それも消える可能性があります。さらに個人的な理由ではなく、もっと広い目で見れば、令和生まれの人間は年端もいかぬ赤子たち。タイムジャッカー電撃隊の計画を許せば、いたいけな何の罪もない子供を犠牲にしてしまうことになる」

ヒノキ「それは流石に捨ておけんのう。よし、この日野木アリナ、義によりて助太刀いたそう。ゲンブもいいな」

ゲンブ「もちろんです、アリナ様。子供を守るのは、ガメラの眷属として当然のこと。我の力が役立つなら、喜んで戦うでござる」

晶華「私も、もちろん手を貸すよ。そもそも、あの花粉ライターJUHOとやらの設定が、私には気に入らない。あんな欠陥企画でNOVAちゃんを釣ろうなんて、花粉症ガールのことを表面的にしか分かっていない証拠ね。ファンを名乗る資格なんてないわ」

NOVA「そうか?  設定そのものは、読者Aなりによく考えていると思ったんだがな。何が問題なんだ?」

晶華「それはね……」

 

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盗賊上級職と精霊使いの話(ロードスRPG編その5)

前置き:TRPG新作サプリメント(擬人化動物ネタ含む)

 

ヒノキ「待望のロードス新刊も読み終えたので、TRPG話の再開じゃ。それと、期待のサプリメント(追加ルール)は9月20日の発売らしいことが、SNEの公式ページで発表されたが、思ったよりも早くて嬉しいぞ」

晶華「どうせ、また遅れたりするんじゃないの?  基本ルールも昨年の夏発売と予定されていたのに、結局、年末付近になったんだし」

ヒノキ「うっ、その可能性は否めんが、まあ、具体的な予定日が出たことで、ルール作成が順調に進んでいると安心できよう。それと、この8月下旬発売で、新兄さんがおそらく買いそうなTRPG関連商品は以下の通り」

ウォーロックマガジンvol.5

ウォーロックマガジンvol.5

 
パスファインダーRPG ベスティアリィ

パスファインダーRPG ベスティアリィ

 

晶華「雑誌はいいとして、パスファインダーのベスティアリィって何?」

ヒノキ「別名を『D&D3.75版 モンスターマニュアル』という」

晶華「ああ。これのライバルみたいな本ね」

ダンジョンズ&ドラゴンズ モンスター・マニュアル第5版

ダンジョンズ&ドラゴンズ モンスター・マニュアル第5版

 

ヒノキ「D&D5版、パスファインダーに対し、対抗馬としてSNEもパグマイアというゲームを翻訳するそうじゃが」

晶華「何、パグマイアって?」

ヒノキ「D&Dに似たシステムで、擬人化された犬をプレイするゲームらしい」 

Pugmire Fantasy Tabletop RPG [並行輸入品]

Pugmire Fantasy Tabletop RPG [並行輸入品]

 

晶華「犬プレイ?  ソード・ワールドコボルドみたいなもの?」

ヒノキ「わらわは、こっちを想像したがの」


【PV】名探偵ホームズ Blu-ray BOX

晶華「犬人間の世界をロールプレイしたい人がどれだけいるか分からないけど、どうせなら、猫派の人も参加できるといいのにね」

ヒノキ「一応、対になる猫サプリメントのマウ王国RPGという作品もあるらしい。英文公式サイトはこちらになる」

www.realmsofpugmire.com

www.realmsofpugmire.com

晶華「猫RPGなら、世界観はこんな感じかしら」


長靴をはいた猫(予告篇)


ながぐつ三銃士_予告篇+長靴をはいた猫 80日間世界一周_特報_予告篇


『長ぐつをはいたネコ』予告編

 

ヒノキ「ともあれ、このままだと、ロードスの話のはずが、動物王国になり兼ねないので、前書きはこれぐらいにしておくのじゃ」

晶華「そうね。NOVAちゃんがいれば、ガープスのBunnies & Burrowsとか、ラビッツ&ラッツなんて、マニアックな話を始めかねないものね」

web.archive.org

 

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翔花降臨(新・屋久島編その5)

龍虎共闘

 

   風雲急を告げる、屋久島の地。

   そこでは3体のGが生死を掛けた闘争を展開していた。

   1体は、宇宙に飛ばされたG細胞が結晶生物と融合し、異常進化を遂げたスペースG。

   対する1体は、G細胞の主であり、地球を守る決意を秘めた怪獣王の老いし眷属セイリュウ

   そして、さらなる1体。スペースGの体内結晶に囚われながらも、今なお抗い続ける怪獣王の息子リトル。

 

   3体のGの思い乱れる戦場に、白き乱入者あり。

   かつてはリトルシーサーと呼ばれ、父の仇を討つべく忍びの鍛錬を受けし幼き乙女シロ。

   しかし、屋久島に眠る大地の力で急成長した彼女は、女であることを捨て、荒ぶる野獣の皇子プリンスシーサーとして覚醒した。

   父の仇と信じたセイリュウの真意を知り、私怨よりも大義に目覚めて、宇宙からの侵略者に立ち向かうシロ、いや白虎の戦いが始まる。

 

スペースG「野獣の皇子(プリンス・ビースト)と言ったか。貴様の怨念、確かに感じるぞ。貴様の父親キングシーサーは、かつて、そこなるセイリュウに殺されたそうだな。ならば、我とそなたの目的は同じはず。我がそなたに力を与えよう。今こそ積年の仇討ち、果たすがいい」

白虎「見損なうなよ、スペースG。確かに、心身ともに未熟な頃のオレサマだったら、お前の誘惑に乗っていたかも知れねえ。だが、今のオレサマはガイア様の使徒、昔話はガイア様から聞いた。宇宙からの侵略者に操られ、裏切ることとなったのは親父の方だってな。セイリュウは地球を守るため、やむなく親父を倒したんだ。それなら、親父の仇はセイリュウじゃない。宇宙からの侵略者の方なんだ。そして、スペースG。お前はセイリュウの分身にして、宇宙怪獣。オレサマの仇討ちの的として、ちょうどいい。ガイア様から授かった力を試させてもらう」

スペースG「面白い。大地の力は、Gの力と同様、我が狙いしもの。そなたを倒して、その力を吸い尽くしてくれるわ!」

セイリュウ「気を付けよ、シーサーの子。スペースGは、超能力戦士サイキック・ソルジャー。念力を操り、周囲の物体を操作することができる」

スペースG「くらえ、クリスタル・テンタクル!」

白虎「うおっ(回避)。フッ、当たらなければ、どうということはねえ……と言いたいが、触手状の結晶がああもうねうねしてたんじゃ、迂闊に近づくこともできねえな。師匠、何か手はねえのか」

セイリュウ「奴の弱点は、肩から突き出した結晶体。それを破壊すれば弱体化させられるが、飛び道具にはバリアを張られ、格闘戦に持ち込もうにも接近を許さない。おまけに奴の体内には、息子のリトルが捕らわれているため、強力すぎる攻撃を放てない」

白虎「すると、オレサマの超スピードでかく乱しながら、隙を作って、その隙にあんたが接近。力でねじ伏せるってのはどうだ?」

セイリュウ「いいや。わしが盾になって、奴の攻撃を全て受け止める。その隙を突いて、お前がリトルを奴の体内から救出してくれ。リトルさえ助け出せれば、とどめはわしが刺す!」

白虎「分かった。リトル救出は任せてくれ。それに、師匠一人を盾にはさせねえ。まずはオレサマがかく乱してからだ」

セイリュウ「良かろう。サイキック・ソルジャーを倒すには、忍びの極意・風林火山が有効と聞く。一人では困難だが、我ら二人なら奥義を発動することもできよう」

白虎「分かった。風林火山だな。行くぞ。疾きこと風の如く!」

スペースG「愚かな。いかに速くとも、真っ直ぐ突っ込んで来るとは! 結晶触手の餌食にしてくれるわ!」

白虎「長年の修行で身につけられなかった技。しかし、今なら使えるはず。忍びの奥義・影分身!」

スペースG「何?  触手がすり抜けて行く?  残像だと?  もしや、バルタンやガッツと同じ技を使う奴が地球にいようとは」

白虎「今だ。奴のサイドから回り込んで……」

スペースG「ムッ、本体はそこか!  うまく背中に回り込もうとしたようだが、尻尾で粉砕してくれる!」

 

PON!

小さな閃光とともに消失す!

 

スペースG「消えただと?」

白虎(ヘッ、翔花譲りの技だ。花粉分解とは違うが、目くらましの閃光と忍びの遁術の組み合わせ。このまま、静かなること林の如しで、潜み続けてやるぜ)

セイリュウ「でかした、シーサーの子よ。今こそ突撃の時。侵掠すること火の如く! うおおおおおおお!」


ゴジラのテーマ Godzilla's Theme 1992

 

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ロードス 誓約の宝冠 感想

小説読了

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

 

晶華「ああ、面白かった」

ヒノキ「うむ、久々のロードスを堪能できた。本作に不満があるとしたら、『物足りない。続きを早く読みたい』という満たされなさじゃな。芳潤なワインを飲んだ後の喜びを味わいつつ、飲み干したために飢えと渇きを覚えるというアンビバレンツな想い」

晶華「初めてロードスの1巻を読んだときは、それで物語が終わって余韻に浸ったの。壮大な物語を味わった感無量な満足感があったんだけど、今回の1巻は壮大な物語の序章でしかないので、続きが気になって仕方ないのよね」

ヒノキ「ふむ。元祖ロードス1巻は、パーンの成長物語として考えても、レベル1から始まって一つのキャンペーンを終えた形じゃからの。最初のD&Dに例えるなら、ウォートの塔にたどり着くまで、レベル7から8ぐらいには育っているんじゃないかの」

晶華「文庫版ロードスRPGのデータでも、最後に死んだギムさんの最終レベルが7なので、元祖ロードス1巻はレベル1から7までの物語と考えることができるわね」

ヒノキ「それに比べると、本作の主人公ライルは、まだまだ未熟としか言いようがないのう。初期レベルは3か4ぐらいはあるかもしれんが、彼の達成したクエストは『マーモに潜入したアラニアの盗賊を捕まえよ』『帰らずの森に隠遁するディードリットを見つけよ』『幽閉されたカノン王を救出せよ』の3つ」

晶華「そう書くと、それなりに冒険している感じだけど、あまり戦闘とかしていないのよね」

ヒノキ「序盤に盗賊と少々やり合って、ディードリット探しでは森をさまよっただけ。一応、カノン王ロテールとユーク王子救出で少し戦いはしたが、戦闘シーンで目立ったのは旧王レオナーの剣術を受け継いだロテール。主役のライルよりも、NPCが目立つ展開じゃったわけで」

晶華「ロードスのリプレイ第2部で、プレイヤーキャラのオルソンさん達よりも、先代のパーンさんやカシュー王の方が活躍したクライマックスみたいなものね」

ヒノキ「未熟な主役が傍観者になって、優秀なNPCの活躍に接することで、何かを学ぶ展開は、まあロードスらしいと言えなくもない。原作小説では5巻『王たちの聖戦』に相当する物語構造であろう」

晶華「ええと、それはパーンさんがモスやヴァリス、カノンの王族たちに協力して、内乱や戦争の行く末に絡んでいく物語ね」

ヒノキ「うむ。本作のライルは、パーンの後継たるロードスの騎士の一人であることを目指し、ディードリットの関心(本当にパーンの伝説を受け継ぐ人になるのかしら?)を惹き、パーンの足跡を辿る展開として始まったわけじゃ。その意味で、『小説のパーンみたいな活躍をしたい』と希望するロードスRPGの若手プレイヤーの代表みたいな立ち位置と言えよう」

晶華「つまり、ロードス6巻以降は、新世代の主人公スパーク君の視点で、歴戦の英雄パーンさんへの憧れを描いてみせたけど、今回はライル君の視点でパーンさんの伝説を追いかけている話にもなっているということね」

ヒノキ「そのようじゃの。ライルの次の目的地が、アラニアのザクソンの村であるからして、本作がディードリット・クエストから、パーン・クエストの様相を呈してきたと考えてもいい」

晶華「それにしても、ディードリットさんの語るパーン評が、そのまま作者視点にもなっているようで笑えたりするの」

ヒノキ「曰く、『無理・無茶・無謀で、後先考えずに走り出すところがあって、決して弱くはないのだけど、ロードスには彼以上の戦士が何人もいて、しょっちゅう危険な目にあって、それでも生き延びたのは持ち前の幸運と仲間のおかげ』だったとか、割と辛辣だったりするのう」

晶華「それでも、パーンさんの凄いところは『自分の信念を貫く点と、仲間を鼓舞する魅力で、パーンを助けるために犠牲も多かったけど、それでも皆がパーンを助けるために個々の実力を最大限に発揮するようになった』という点ね」

ヒノキ「ディードリットの語るパーン評を受けて、主人公のライルが『パーンだったらどう動くか』という視点で物事を考えるようになったのが、本作の流れじゃの。そして、『ロードスの騎士の後継者』を自称し、『自分に賛同してくれる、ロードスの騎士を目指す自由騎士団』を結成して、フレイムの侵略に立ち向かう機運を高めるのが目的となる」

晶華「最後の一文が、本作のテーマを表しているようね」 

  そして、この大戦はフレイム王ディアスという生身の英雄と、ロードスの騎士パーンという過去の英雄との対決になるだろう。 

 

光と闇の境界 

 

ヒノキ「そして、本作の巻末には、以前に雑誌で発表された外伝が収録されているんじゃが、これが前作シリーズ『新ロードス島戦記』と『誓約の宝冠』の橋渡しになる短編となっている」

晶華「私は先にこっちを読んでから、本編を読んだので、マーモでのエルフとダークエルフの混み入った関係や、リプレイ第3部の生き残りキャラのハーフエルフ少女リーフさんの背景などにも感情移入できた」

ヒノキ「うむ。スパークを主人公にした新ロードスはなかなか壮絶なクライマックスを迎え、リプレイ3部のキャラであるギャラック、ライナ、アルド・ノーバが、スパークや小ニースを助けるためにそれぞれ散って行くという過酷さじゃったからの。数少ない生き残りのリーフのその後を描き、100年後への橋渡しを行った作品は、新ロードス後日譚としても興味深かった」  

暗黒の島の領主―新ロードス島戦記序章 (角川mini文庫)

暗黒の島の領主―新ロードス島戦記序章 (角川mini文庫)

 
新ロードス島戦記(5) 終末の邪教(上) (角川スニーカー文庫)

新ロードス島戦記(5) 終末の邪教(上) (角川スニーカー文庫)

 
新ロードス島戦記〈6〉終末の邪教〈下〉 (角川スニーカー文庫)

新ロードス島戦記〈6〉終末の邪教〈下〉 (角川スニーカー文庫)

 

晶華「ロードスの基本テーマは光と闇の対決なんだけど、新ロードスでは最終的に、光と闇の融和を理想としつつ、マーモ王国の法の下で平和に統治するという流れで終了した。だけど、その理想を実現するための苦悩が新たに短編で問題提起され、エルフとダークエルフの確執が収まらず、結局は両者の間に精霊王の力で境界線を構築しなければならなくなった。その境界線を管理する者として、ハーフエルフのリーフさんが選ばれた話ね」

ヒノキ「ハーフだからこそ、光と闇の双方のエルフの心情が理解できるわけで、それでも闇の精霊王と契約しなければならず、自分が闇に染まったのではないかと自己嫌悪するリーフの嘆きなんかは興味深いのではないか」

晶華「確かに、それは感情移入できるわね。私はNOVAちゃんから『お前は闇に親和性があるようだから、中立を保つための言霊として、太陽サンサンを与えた』と言われたわけだし。だからこそ、闇を単なる悪役として見下すことなく、光と闇の葛藤を描こうとしたロードスの精神性には共感ができるんだと思う」

ヒノキ「そもそも灰色の魔女カーラからして、光と闇のどちらがロードスを支配しても大惨事に至るとの思想で、光と闇の天秤を揺らし続けたのじゃからな。陽性の王道ファンタジーである無印ロードスに比べ、新ロードスは暗黒の島マーモの統治という歴史の中で、闇にスポットを当て、現実世界の差別感情や政治的確執などをファンタジーの形で描写した作品とも言える。物語の中では、多くの犠牲を経ながらも、破局には至らずに、光と闇の融和という理想を描いてみせた。一応のハッピーエンドには至ったのじゃが……」

晶華「その理想が、結局、光と闇の間の境界線という形で覆されたのが、外伝ストーリー。そして、歴史の確執の火種が100年後に再燃したのが新たな『誓約の宝冠』の物語になるわけね」

ヒノキ「ハーフエルフのリーフもそうじゃが、新ロードスの正ヒロインである小ニースも、光と闇を内包した二面性を描かれておる。大地母神マーファの女神官であり、聖女として謳われる一方で、破壊の女神カーディスの巫女であった亡者の女王ナニールの魂が転生した存在でもあり、光と闇の間で揺れ動くことになる。そんな彼女を救うために、主人公のスパークもマーモ王として闇をも受け入れる選択をするわけで、マーモ王国は闇と共存する道を選ぶことになった。そして、小ニースの物語は、これでハッピーエンドに終わったかのように思われたのじゃが……」

晶華「100年後に転生して、蘇ったと」

 

マーモ王国の七兄弟

 

ヒノキ「本作の名目上の主役は末っ子のライルじゃが、実際には群像劇の構造となっていて、マーモ王国の四王子、三王女の物語でもある。前に、わらわはマーモの子沢山ぶりを揶揄するようなことを言ったが、本作できちんと説明が為されていて、『マーモはかつて闇に支配された過酷な環境ゆえ、他のロードス諸国よりも人の死亡率が高い。故に子供をたくさん作る傾向があり、スパークと王妃となった小ニースの間にも10人以上の子を為した』とある。つまり、子沢山は必然だったわけじゃな。作品を読まずに短絡的に揶揄すると、こういう失態を仕出かすことになる。反省した」

晶華「まあ、子沢山なのは事実だけどね。ただ、そこに理由が示されていると、揶揄すること自体が恥ずかしいって気持ちになるのかも。それじゃ、リナ老師はライル君の兄弟の中で誰が一番好き?」

ヒノキ「もちろん、三男のザイードじゃな。ライルはパーンの追っかけをしている未熟な少年というキャラじゃが、本作の戦記物としての主人公は、マーモを表面上裏切って、フレイム側に就いた三男ザイードと言える。フレイム王ディアスのロードス統一戦争に際し、マーモの統治体制を守るために、ザイードはフレイムへの恭順の意志を示し、戦場の最前線に立って、フレイムのアラニア侵攻の視点キャラとなる。マイリー神官に勇者と称えられる一方で、ロードスの歴史や現状を達観して見ることのできる戦略眼をも併せ持つ逸材。ライルにとってはパーンとは違う形で、目標となっている男じゃ。未熟な若者よりも、すでに鍛えられた強キャラが好きな読者には、ザイード人気が高まるであろう」

晶華「フレイム王ディアスについてはどう?」

ヒノキ「カシュー王の悪堕ちした子孫ということじゃが、1作目では描写が少ないからな。冷酷な野心家だが一廉の英雄という扱いで、魏の曹操的な立ち位置にも思えるが、人材を登用することにこだわりを持つ曹操に比べると、有能だが人材を切り捨てる独裁者にも映る。今のところは、強大な悪の帝王という以上の魅力は感じられんのう。カシュー王の持つ懐の広さはまだ見えん。ただまあ、自国の民のことは大事に考える優秀な指導者として描かれているゆえ、圧政を施す悪王のレベルではない」

晶華「フレイムにはパヤートっていう王弟もいるよね。彼はどう?」

ヒノキ「人のいい優男といったところだな。穏健派だが、兄をサポートするように動きつつ、ザイードの味方もしてくれる。ザイードから見れば、マーモがフレイムに支配されることになっても、彼がマーモ公の地位に就いてくれれば、自分がサポートすることでマーモの安定は図れると考えている」

晶華「パヤートさんの内縁の妻になりそうなのが、マーモ第3王女のビーナさんね」

ヒノキ「本作のエロ担当といったところじゃの。職業・踊り子で妖艶な軽戦士になるか。フレイム側の描写はいろいろとアダルト的な楽しみができるであろうな。ところで、お主は誰が好きなのじゃ?」

晶華「私は長女のローザさんが気になるわね。兄弟の中でも最年長の姉さんで、『小ニースの生まれ変わりと噂されているマーファ神官』というキャラ紹介だったけど、本当に小ニースの生まれ変わりだったとはね。おまけに、聖女と亡者の女王の両属性を備えていて、小ニースの記憶も持っているなんて。ディードリット、リーフに続く第3の前作キャラになるなんて思わなかった。今回は出番が少なめだったけど、彼女がどう動くかで、ロードスの命運も左右しそう」

ヒノキ「うむ。わらわも、エルフとバグナード以外で、100年後のロードスに続投してくるキャラが出るとは思わなかったわ。小ニース→ローザは本作最大のダークホースと言えるかもしれんのう」

晶華「そして、長男のクリードさんも面白そうね。イラストを見てると、ガンダムマ・クベみたいな神経質な男だけど、本文を読むと、色男なファラリス神官で欲望重視、だけど節度は弁えていて、姉のローザさんの従者として立ち振る舞っている。たぶん、ローザさんに禁忌な恋心を抱いていて、ハアハアしながらも、姉に迷惑は掛けたくないと頑張って自制しているのよね。間違って、お姉さんに襲い掛かりでもしたら、お姉さんの中のナニールさんが覚醒して、ロードス滅亡の危機に発展しそうな危なっかしさを備えている。そんなクリードさんがどんな行動をするかは、裏ロードス的な物語として楽しめそう。これで、クリードさんがメガネキャラだったら最高なんだけど」

ヒノキ「さすがに、ロードスにメガネキャラはいないと思うがの」

晶華「分からないわよ。古代王国の遺品である魔法のメガネの一つや二つぐらい出土してもおかしくない。バグナードさんも眼鏡を掛けていれば、ファンになっていたのに」

ヒノキ「つまり、メガネキャラがいないから、推しキャラはいないということか?」

晶華「そうね。欲望にさいなまれながら、悶々としているクリードさんを想像すると楽しいけど、サングラスぐらい掛けてくれないかしら」

ヒノキ「まあ、クリードが姉ローザに惚れているかどうかは、明確に書かれているわけではないがの。あくまでアッキーの妄想に過ぎん。それはそうと、他は二人。マーモ国王に即位した第2王子アルシャーは、法や盟約重視なエルフオタクで穏健な性格ながら、マーモ王としてフレイムの侵略に立ち向かうことを決断。彼をサポートするのが第2王女の姫騎士イリサ。姫騎士萌えなファンが付くかもしれんと思われたが、既婚者なので、人妻姫騎士萌えという特殊な属性を要するなど、なかなかレベルが高そうじゃ。以上、マーモ7兄弟姉妹はいずれも個性的で、まずは一人、推しキャラを見い出すのが、キャラクター小説として楽しむ方法じゃな」

 

その他のキャラ

 

晶華「7兄弟の周りのキャラも、紹介しておきましょう」

ヒノキ「うむ。わらわの一推しは、ザイード様のヒロインになる女魔法使いのテューラじゃの。マイリー神官のラジブと二人で、ザイード様を助ける活躍が期待できよう」

晶華「テューラさんはイラストが描かれていないのよね。次巻では描かれるのかしら」

ヒノキ「父親がアレクラスト大陸出身ということで、そちらの現状が語られるのも興味深いのう。彼女の話によると、100年後のアレクラスト大陸は戦乱に明け暮れ、ロードスの方が平和な『楽園の島』と呼ばれていたそうじゃ。戦乱のアレクラストというのも、気になるところじゃの」

晶華「ハイラスおじさんの故郷のユニコーンの森が無事だといいけどね。大陸といえば、イリサさんの夫の王家武術師範ハレックさんも大陸出身よね。大陸出身というだけで、旧ソード・ワールドファンの人はニヤリとできそう」

ヒノキ「100年後のアレクラストをテーマにした戦乱サプリメントなんてものが出ると、凄いことじゃがな。ファンドリアがオーファンを滅ぼしました、とか言われるとビックリじゃ」

晶華「逆に、オーファンが大陸統一を目指して、侵略開始する可能性もあると思うの。ラムリアースとの同盟が決裂して……って、そうなったらユニコーンの森もピンチね。そんな妄想はさておき、本作を読んで、一つ驚いたのは、ライル君の従者にゴブリンのアグゾってのがいることね。ゴブリンはスレイしないと」

ヒノキ「マーモでは、違う法が制定されているのじゃ。ゴブリンも集団でなければおとなしいので、街の人々が奴隷として一匹ずつ養っているそうじゃ。アグゾは上位種で、妖魔兵団の隊長だったりもする。ハリー・ポッターにおける屋敷しもべ妖精のドビーみたいなものか」

晶華「マーモでは、ゴブリンスレイヤー禁止法みたいなものが制定されているのかも。すると、将来、100年後のロードス・サプリメントみたいなものが作られると、プレイヤーキャラクターとしてゴブリンを選んだりすることもできそうね」

ヒノキ「需要があるかは知らんがの。ゴブリンの前に、魔獣使いをプレイできるサプリメントが欲しいものじゃ。現状のルールだと、ゴーレムなどの魔法生物を召喚することはできても、魔獣使いにはなれん」

晶華「ロードスで魔獣使いにスポットが当たったのは、カセット文庫の外伝エピソードでゲスト的に登場したエレーナさんが新ロードスで再登場したときだものね」

ヒノキ「カセット文庫とは、また懐かしいものを」

晶華「エレーナさんの家系の持つ魔獣使いの秘術は、マーモ王国に継承され、100年後には複数の継承者を持つに至る。そのうちの一人が、ライル君の乳母のマーサさんで、その娘のヘリーデさんがライル君と共に育てられた姉気取りな子。ヘリーデさんと、男装の盗賊娘のノーラさんと、ディードリットさんが、ライル君の旅の同行者になるのね」

ヒノキ「またも、リウイみたいなハーレムパーティーじゃな」

晶華「軽戦士にしてヒポグリフ・ライダーなライル君と、魔法も使える魔獣使いのヘリーデさん、盗賊のノーラさんと、精霊使い及び本作では吟遊詩人のスキルも習得済みのディードリットさん。パーティーのバランスとしてはどうだろう」

ヒノキ「いわゆる壁役の戦士がいなくて、軽装なメンバーだらけ。その分、隠密行動能力は高く、戦闘は避けて通るべきじゃろう。何よりも問題なのは、治療役の神官がいないこと。ただし、ヘリーデが薬草にも詳しいから、ちょっとした手当てならできそうなことと、いざとなればディードリットが癒しの精霊魔法や、圧倒的な戦闘力を秘めているから、彼女が全面的に手を貸してくれればヌルゲーになると思われる。まあ、本文中ではディードがあまり出しゃばりたがらず、ライルがロードスの騎士たるか見守る立ち位置にいるがの。極力、ディードリットの協力なしに事を成し遂げることが求められている」

晶華「それなら頼れる神官戦士が仲間に欲しいところね。アラニアにいるローザさんや、クリードさんが合流したりはしないかしら」

ヒノキ「一パーティーにあまり人数が多すぎると、個々のキャラが描きにくくなる。それでなくとも、現状、ヘリーデやノーラの印象が薄いと思うが、彼女たちの出番がもっと増えると、逆に主役のライルが霞みがちになろう。本作はとりあえず、ライルとザイードの二つのキャラの視点を中心に、キャラ紹介と100年後のロードスの描写を試みた形。今後の掘り下げを楽しみに待つとしよう」

 

旧作やRPGとのリンク

 

晶華「旧作ファンとしては、とりあえずディードリットさんが出てきて、パーンさんに憧れる主人公が出てきて、カシュー王やカーラ様の話も出てきて、その後のリーフさんも出てきて、小ニースさんの転生まで出てきて、マーモの法律がスレイン法と呼ばれていることまであって、楽しめるんじゃないかなあ」

ヒノキ「哀しいのは、リプレイ2部の魔法使いセシルの末路じゃな。アラニアの改革に頑張っていたのが、不可解な死を遂げ(敵対勢力の暗殺?)、アラニア北部のザクソン村周囲の地域が離反する契機になってしまうとは」

晶華「その辺の掘り下げが、次巻の最初の章になると思うけど、来年の話になりそうね。そして、気になっていたパーンさんの子供は登場せず」

ヒノキ「ディードリットとの間には、子ができなかったそうじゃからな。ただのエルフならともかく、ハイエルフと人間の間にハーフを作るのは難しいらしい。永遠の乙女不妊説という話もありそうじゃ」

晶華「他には、100年後のロードスでは、遺跡荒らしという冒険稼業は時代遅れと見なされているそうね。大陸から来た冒険者が生活に苦労するぐらいだし」

ヒノキ「大陸が乱世で、ロードスは冒険する舞台となる古代遺跡が枯渇。まあ、100年後をRPGの舞台にするなら、改めてネタを考えることになろうが」

晶華「こうなったら、モスに行って、魔神を復活させたらどうかしら?」

ヒノキ「こらこら、物騒なことを言うでない。ウォートの塔をしっかり管理している者がいるはず……っているのじゃろうか?  ウォート→スレインに管理役が移ったそうじゃが、その後は誰が見ているのやら。アラニア編の後は、ヴァリス編、モス編とライルの旅は展開しそうじゃが、各国の現状は気になるな。パーンの子はできなかったが、エトとフィアンナの子孫とか、シーリスとレドリックの子孫とか、どうなっているか知りたいものよ」

晶華「私としては、セシルさんの子孫がいれば嬉しいな。セシルさんは非業の死を遂げたけど、彼の忘れ形見がザクソンにはいて、顔のそっくりな子孫がいたりすると、面白いんじゃないかな。ディードリットさんが、セシルに見間違えるとかね」

ヒノキ「それを言うなら、フォースの子孫とかも登場して欲しいが、ライデンは敵国フレイム領じゃから、ライルの旅の目的地にはしにくそうじゃ」

晶華「まあ、子孫以外でも魅力的な新キャラがいればいいわけだし、本人が登場しなくても、昔話で話題に挙がるだけでも楽しそう」

ヒノキ「大陸から逃げてきたリウイの子孫って方向性もありかも知れん」

晶華「後はバグナードさんがどう動くかな。新ロードスで、彼の奥さんになったミネアさんのその後が見たかったり」

ヒノキ「ともあれ、小説にわくわくしながら、RPG展開についても、まったり追跡できる現状を楽しむとするかの」

 (当記事 完)

ロードス 誓約の宝冠ゲット

ついにゲット

 

ヒノキ「おい、アッキー。喜ぶがいい。新兄さんから贈り物じゃ」

晶華「え、もしかして?」

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

 

晶華「わあい。夢みたい。カモノハシみたい」

ヒノキ「カモノハシ?  何じゃ、それは?」

晶華「NOVAちゃんが言ってたの。娘が父親の活躍を見て喜んでいるときは、そう言うのが剣劇人のマナーだって」

ヒノキ「何を教えておるのじゃ、新兄さんは」

晶華「それにしても、さすがはデンライナーね。入手困難な本を未来から手に入れて来るなんて」

ヒノキ「いや、よく見ろ。この本は重版ではなく、8月1日の初版本じゃ」

晶華「え?  だったら、過去から手に入れて来たの?」

ヒノキ「いや、そんな裏技を使わずとも、単に電車で大都市の書店まで行って、売れ残っている本を見つけて来たのじゃろう。暑い中、ご苦労なことであった」

晶華「うん、じゃあ、早速、読もうっと」

ヒノキ「ちょっと待て。わらわもすぐに読みたい」

晶華「ええ?  この本はNOVAちゃんが、私に贈って来たものよ。当然、私が先に読むべきよ」

ヒノキ「お主宛とは記されておらん。このコンパーニュの塔に送られて来たのじゃから、当然、塔主であるわらわが先に読む権利があるのが道理」

晶華「そうはいかないわ。ロードスの新刊は私が先に読む。そのためなら、リナ老師とだって戦ってやるわ」

ヒノキ「ほう。未熟者がわらわに挑むか?  面白い。その勝負、受けて立つ」

晶華「ああ。だけど、私たちが本気で戦えば、ロードスの新刊が魔法の劫火で焼かれてしまうかもしれないわ」

ヒノキ「むっ。確かにの。ならば、ここは一発、ダイス目勝負と行こうではないか。互いに2Dを振り合って、大きい目を出した方が先に読む」

晶華「そうね。TRPGゲーマーなら、それが正解ね。ならば、私が先に(コロコロ)9よ」

ヒノキ「ちっ、なかなかやるな。だが、わらわにも、まだ勝機はある。行くぞ、南郷流ダイス投擲術!  ハッ(コロコロ)9じゃ」

晶華「まさか、引き分けるなんて。ならば、もう一度よ。私もNOVAちゃん譲りの気合・幸運・集中の精神コマンドを駆使して(コロコロ)10キター」

ヒノキ「何と!  南郷流が新星流に負けるわけにはいかん。ダイスに念を込めて、うおーーーー(コロコロ)5。ダメじゃ、負けた(がっかり)」

晶華「フフフ。天は私に味方したようね。わ〜い、ロードスだ〜。まずは目次から。プロローグではパーンさんやカシュー王も登場するのね。第1章はマーモの継承者。第2章はフレイムの進撃。第3章はカノンの内乱。そしてエピローグ。アラニア、ヴァリス、モスが章題に挙がるのは2巻みたい。それと、外伝・光と闇の境界も収録されている。これは、前に雑誌掲載されたスパークさんの物語ね。あ、それとスパークさんの治めるマーモは、以前はフレイム王国の属領だったから公国と呼ばれていたけど、本作ではフレイムがマーモの独立を認めた後の話なので、マーモ王国と呼ぶのが正解みたい。今後は、間違えないようにしないと」

ヒノキ「暗黒皇帝ベルドが統一してから、アシュラムたちが活動していた時期がマーモ帝国。アシュラムがクリスタニアに渡ってからは、フレイム属領となってスパークが領主となっておったのがマーモ公国。それに抵抗していた旧マーモ勢力が名乗ったのが新生マーモ帝国。そして、マーモ公国がフレイムからの独立を果たした後の新刊物語がマーモ王国か。国の呼称が変わるとは、いかにも歴史が動いたって感じがするのう」

晶華「それと、誓約の宝冠って、1巻・灰色の魔女、2巻・炎の魔神といった感じの巻ごとのサブタイトルだと思っていたけど、正確には誓約の宝冠というシリーズ名みたいね。だから、次巻は誓約の宝冠2巻になるのか」

ヒノキ「余談はいいから、さっさと読んで、わらわに譲るのじゃ」

晶華「急かさないでよ。私はじっくり100年後のロードスの世界に浸りたいんだから。あ、先に外伝から読む方がいいのかな。時間軸も発表順も、そっちの方が早いんだし。わ〜い、読みたかった本が読めるなんてハッピーだよ〜」

 (当記事 完)

盗賊の話(ロードスRPG編その4)

久々のロードスTRPG

 

ヒノキ「ロードス新刊発売を機に、久々にTRPGの話をするのじゃ」

晶華「ゴメンね、リナ老師。本当は、私が魔法使いと精霊使いの話をする係だったのに、準備ができてなくて」

ヒノキ「ふん。そなたは所詮、先日のゴブリンスレイヤーRPGが初プレイのTRPG素人。それを、新兄さんの娘だからと、過剰な期待を寄せたわらわが甘かったのじゃ」

晶華「そ、そんな言い方をしなくてもいいじゃない(涙目)。私だって、ロードス島戦記への愛は強いんだから。これからしっかり勉強するつもりよ」

ロードス島戦記RPG

ロードス島戦記RPG

 

ヒノキ「では、尋ねるが、ロードス島戦記RPGにおける基本職6つの名称を答えよ」

晶華「そんなの簡単よ。騎士、戦士、盗賊、魔術師、精霊使い、司祭よね」

ヒノキ「それを英語に直すと?」

晶華「え?  確か、ナイト、ウォリアー、スカウト、ソーサラー、シャーマン、プリーストだったかしら?」

ヒノキ「惜しい。スカウトではなく、シーフじゃ」

晶華「あれ?  確か、ソード・ワールドやゴブスレRPGでは、スカウトだったはず」

ヒノキ「しかし、ロードスRPGでの盗賊基本職はシーフなのじゃ。というのも、斥候(スカウト)は上級職の一つに設定されているからの。この辺のシーフとスカウトの違いは、ややこしい歴史があるので、今回はそういう話からしてやろう」

 

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