キャラ作りの続き
リモートNOVA『さて、スターロードのキャラ作りオンリー記事の続きです』
ヒノキ「前回は、わらわの学者キャラの特徴までを決めた。今回は完成まで漕ぎ着けようと思う」
NOVA『ところで前回、マイナス特徴をレベル100にしたら云々と言ってましたが……』
ヒノキ「あくまで極端な例えじゃ。そんなことをしたら、バランス崩壊するのは分かっておる」
NOVA『補足しておきますと、特徴の最大レベルは6まで、とルールに明記されておりました。マイナスの方も6までですね』
ヒノキ「すると、パーティー4人がマイナス特徴を6レベルまで選んでも、最大で24レベル。3レベルで壊力デッキのカードが1枚増えるというルールじゃから、最大8枚増えて、初期壊力は21枚か」
NOVA『ルールを補足すると、GMが悪役の所業として壊力カードを使用した際に、それらは命力カードとして、プレイヤーの手に渡ります。つまり、悪が暴れるほど、正義側が強化されるというシステムでした』
ヒノキ「敵の悪事を知ったヒーローが怒りを燃やすような動機づけじゃな」
NOVA『トーキョーN◎VA以降、トランプを利用したTRPGシステムが作られるようにもなり、折りしも90年代半ば以降は日本も爆発的なトレカブームで、カードデッキ(デック)という用語が浸透し、本作でも普通に使われている、と。ルール用語では、壊力デックですが、デッキという表記の方が一般的なので、本記事ではデッキと記述するようにします』
ヒノキ「改めて用法をネットでチェックすると、伝統的なトランプ用語ではデックと呼ばれ、トレカのゲームではデッキが主流らしい」
NOVA『英語のdeckをどうしてデッキと読むようになったか、と昔から気にしてはいたのですが、実はオランダ語のdekがデッキと発音して、先にそちらの読み方が日本で浸透したためみたいです。元々は「屋根などの覆い」という意味合いで、船の甲板(船上では床ではあるが、階下の船室にとっては屋根になる)を指すわけですが、そこから派生して、トランプの「裏返された山札」を指し、さらに派生して「一組のカードの集まり、プレイヤーが構築したゲーム用のカードセット」を意味するようになった、と』
ヒノキ「英語にこだわるならデックというのが正解だが、外来語としては先にオランダ語のデッキが浸透したから、別にデッキが間違いではないということじゃな」
NOVA『ケーキやステーキが、原語の正しい発音のケイクやステイクから変わったのとは少し違うわけですな。まあ、スティック(棒)がステッキ(杖)に変わるほどの和製英語の発音変化はなかなか面白いですが』
ヒノキ「日本語としては、スティックとステッキはもはや違うイメージじゃろう。魔法少女の杖は、何ちゃらステッキであって、それを何ちゃらスティックとは言わんのではないか」
NOVA『杖を表す用語が、D&Dではワンド、ロッド、スタッフの3種類あって、それぞれサイズの違いで区分けするのですが、訳語にいろいろ困っている感じでしたね。スタッフは長杖って感じで、歩行杖としても、両手持ちの武器としても扱えますが、ワンドとロッドの違いが今だにこんがらがる時がある』
ヒノキ「ワンドが30センチ以内で短刀サイズ、ロッドが30〜80センチほどで普通の剣みたいな長さとイメージすればよかろう」
NOVA『教師が黒板を指す指示棒みたいなのがワンドで、普通にカバンに入りそうですな。ロッドは折り畳み傘を伸ばすと、再現できそうです。他に杖だと、ケイン(歩行杖)とかセプター(王笏)とかありますが、さておき』
ヒノキ「スターロードに話を戻さねばの」
NOVA『ところで、スターロードの用語でもう一つ。我々は冒険者のチームを表す用語で、しばしばパーティーと言っていますが、スターロードでは「スコード」という言葉も使われますね。なかなか浸透しない言葉ですが』
ヒノキ「10人未満の小チームで、分隊と訳すんじゃったか」
NOVA『英語表記がsquadで、アメリカではスカッドと読み、スコード読みはイギリス英語なんですな。俺は今、調べるまでスコードとスカッドが同じだとは気付きませんでした。squadをずっとスカッドと読んでいて、小隊という意味だと認識してはいたんですが』
ヒノキ「正確には、小隊は分隊がいくつか集まってできたもので、人数は10〜50人程度らしい」
NOVA『小隊のイメージは、MSなどの機動メカが3〜4機ぐらいって感じですが、実際の軍隊用語だと、小隊のイメージは学校の1クラス程度で、それを班分けしたのが分隊になりますか』
ヒノキ「小隊は『士官が指揮する最小の単位』で、学校で言えば、担任教師が士官に相当すると言えようか。分隊だと、士官が仕切るのではなくて、現場の叩き上げの軍曹なんかがまとめる形」
NOVA『機動メカの場合は、アニメだとパイロット単位で考えがちですが、MS1機を運用するのに、交代要員や整備要員を考え合わせると、リアルでは5人ぐらいは必要かもしれませんね。それが3〜4機だと10人以上は明らかなので、バックアップ要員も含めて小隊ということなら納得です』
ヒノキ「リアルだと、戦車1台を動かすのに3〜4名は必要と言われていて、陸上兵器を3〜4台運用しようと思えば、整備要員は別としても、やはり10人以上となるじゃろうな。まあ、陸海空のどの組織に視点を当てるかで、小隊の運用イメージも変わって来るのやも知れん」
NOVA『ロボットアニメをベースに考えると、複数パイロットは大型の合体メカ(いわゆるスーパーロボット)の特徴で、普通は1機体1搭乗員と考えがちですが、それは空軍イメージで、陸軍や海軍だと1つの兵器に複数が乗り込むのは当たり前、と』
ヒノキ「現在のリアル航空兵器だと、各種兵装やレーダーなどはコンピューターで自動制御が進んだから、単座型でも問題なく運用可能。それ以前だと、戦闘機も複座の役割分担が必要になっていて、パイロット1人で何でもこなせたのは20世紀前半まで。第2次大戦後に機体に搭載されるレーダー機器が発展すると、操縦以外の索敵要員が必要になり、機体性能をフルに発揮するには複座機が主軸と考えられた時期があって(20世紀後半)、その後は、コンピューターの発展で、また単座型が主流になって来たのが平成以降、と見られる」
NOVA『近代兵器の知識と、近未来SF知識が割と混同しがちなので、俺みたいなミリタリー素人は時々、整理しないといけませんな。つまり、ガンダムみたいなMSもある程度はコンピューターが制御してくれるから、パイロット一人で問題ない。だけど、当時(80年前後)の時代背景で、より現状に則してリアルなのは、ドライバーと砲手が2人で操縦するガンタンクの方だった、と』
ヒノキ「やはり、ミリタリー兵器のリアルさをフィクションで再現するなら、パイロットをアシストするサポートAIが必要となり、スターウォーズのR2ユニットがXウイングの操縦を助け、80年代はレイズナーのレイや、90年代はガンダムでもハロなどがサポートするとリアルさを感じたりもする」
NOVA『って、ずいぶん前置きが長くなりましたな』
ヒノキ「いつものことじゃから、わらわはもう慣れた。では、改めて本番に移るのじゃ」
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