花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

ウォーハンマー・キャラメイク5(2版その3)

友野リプレイの思い出

 

NOVA「キャラ作りは2版ですが、最近、初版のこれを読み直しているんです」

ヒノキ「うむ、それで?」

NOVA「改めて読み直すと、ドワーフのナイが初版のメイン翻訳家の高山浩さんかな、と思うんですが」

ヒノキ「確か、角川から出た文庫版ロードスRPGのデザイナーじゃったな」

NOVA「シンプルなルールのロードス島コンパニオンから、スキルがいっぱいの緻密なロードスRPGに発展したきっかけは、ウォーハンマーに影響されたという説が挙げられるわけですが、当時は水野さんがロードスから発展したクリスタニアのリプレイをメインに展開し、一方でロードスRPGのサポートはコンピューターゲーム版のシステムを担当していた高山さんがメインになって、90年代前半はSNEのRPGサポートが角川関連(角川のロードス、富士見のソード・ワールドメディアワークスクリスタニア)を中心に、ホビージャパンメガトラベラーや、アスキーウィザードリィRPGなど、非常に広がりを見せていたわけですな」

ヒノキ「しかし、TRPGの発展に反して、ゲームブックの方の売れ行きが悪化して、社会思想社が突然にFFシリーズやT&T、ウォーハンマーおよびサポート雑誌のウォーロック誌の展開を中止する決断を下したわけじゃな」

NOVA「ウォーロック誌は92年3月の63号で休刊。これで一番割を食ったのがウォーハンマー初版ですな。友野リプレイは幸い93年4月に連載分の完結編まで単行本で出版されたわけですが、出版予定だった混沌サプリメント『レルム・オブ・ケイオス』はリプレイ中に友野さんがいっぱい宣伝してましたし、高山さんも『ウォーハンマーがよくわかる本』を出版する予定があったにも関わらず、出版元の急な展開中断により出版されなかった。また、シナリオ集『内なる敵(エネミー・ウィズイン)キャンペーン』が全6巻のはずなのに、日本語で翻訳されたのは2巻止まりという不遇な形に」

ヒノキ「つまり、ウォーハンマー初版のサポート寿命は、たったの2年足らずということか」

NOVA「で、友野さんはリプレイ中に、オールドワールドの極東にあるニッポンを登場させ、『本国でニッポンサプリがまだ出ていないようなので、可能なら自分でサムライやニンジャを交えたオリジナルのニッポンガイドを作ってみたい』的なことを書いてあるのですが、実現しなかったその時の想いを後に『GURPSルナル』の続編のカルシファード編などで昇華したのかなあ、と今ごろ思ってみたり」

ヒノキ「友野氏と言えば、デビュー作がソード・ワールドのパロディ版『コクーン・ワールド』ということも失念しておらんか?」

NOVA「コクーン・ワールドの小説は91年に出版されていますから、ウォーハンマー・リプレイとほぼ同時並行ですな。元々はホビージャパン社のRPGマガジンに掲載されたソード・ワールドリプレイから発展した企画なんですが、作品の誕生経緯を知らない小説のみの若手読者は『ファイブリアはフォーセリアのパクリ』と言っちゃったりもするそうで」

ヒノキ「ソード・ワールドはSNE製作で、友野氏もSNEの社員であるから、自社の製品を使ってもパクリとは言えんのう」

NOVA「じっさいには、友野さんのソード・ワールド・リプレイが原典の枠に収まらない独自性を発揮したために、社長から『これはソード・ワールドではない、友野オリジナルの世界として展開した方がウケる』という判断で、本家のフォーセリアと違う地底世界コクーンと地上のファイブリアがユーモアパロディ世界として誕生した、と」

ヒノキ「おまけに、ソード・ワールド富士見書房なのに、コクーンの方は角川スニーカーから出ておるからのう」

NOVA「初出がホビージャパンで、ゲームが富士見で、小説が角川という、会社の枠を越えて展開した作品なんですな。当時(90年代)の業界は、D&Dの新和という一部孤立した会社を除くと、横のつながりが濃いというか、共にTRPG業界を盛り上げようという同胞意識、流動性の高さが特徴でした。ある会社の雑誌に、別の会社のゲームの広告が載ってあったり、RPGマガジンのM編集長がSNEに召喚されたり、とあるSNE社員が富士見書房に出向したり、人員の動きも活発だったりしたわけで」

ヒノキ「今もたまにあるじゃろう?」

NOVA「今の話ではありませんが、FEAR社のアリアンロッドのリプレイに、ソード・ワールドのリプレイ著者がキャラとして出演したり、ゼロ年代はFEARさんの方が業界の枠を越えた企画に熱心だったと思います。まあ、SNEが自社の出版ルートを持たず、安定した商品サポート(大手出版社の都合にかき乱されない立場)を模索していた時期があって、社会思想社からの打ち切りや、その後のTSR社の事情による文庫D&Dの展開終了(予定していたルールブック4と5の翻訳は完成していたのに)で痛い目を味わった経験から、ようやく自社のサポート誌にこぎ着けたのがGMマガジン(現GMウォーロック)でしたからな」

ヒノキ「GMマガジンは2017年夏からじゃったな」

NOVA「ソード・ワールド2.5の紹介はこの雑誌でしたな。その前の2.0はRole&Roll誌で、そちらはアークライト社から2003年6月出版でしたが」

ヒノキ「今のアークライトは新紀元社の子会社になっておるのか」

NOVA「この辺の会社の吸収合併とか統合で、サポートゲームの改訂版が出たり、展開が終了したり、雑誌の形式が変わったり、いろいろなドラマがあるわけですが、そのドサクサで打ち切られてしまうゲームが一番残念です。海外の翻訳ゲームだと、ウォーハンマー同様の悲劇を味わったのが、文庫D&Dであり、アースドーン

ヒノキ「それはまたマイナーなゲームを」

NOVA「シャドウランの過去という裏設定があった古代のファンタジーRPGで、その設定の一部(ホラーという敵の名前)が雨宮監督の牙狼シリーズにも影響を与えたということで、俺個人としては非常に重要な作品なんですな」

ヒノキ「ちょっと待て。話が二転三転しておる気がするが、友野氏の話ではないのか?」

NOVA「ええ、友野さん絡みですよ。あの人は、GMマガジンおよびウォーロックの重要な編集スタッフですし、アースドーンでは異界魔術師のキャラをプレイしていましたが(頭にドクロをかぶった怪しい呪術師で、そういうのが好きな御仁だったわけで)、そのキャラはリプレイに登場せずに(というかリプレイは発売されなかった)、企画のメインを務めた柘植めぐみさんの描いた小説のみにしか登場していないと記憶します」

ヒノキ「ずいぶん、詳しいではないか」

NOVA「ええ。俺はそのゲームの翻訳スタッフの1人でしたから。展開が打ち切られさえしなければ……(今さらながらの悔し涙)」

 

白きグスタフのキャリア

 

翔花「前回は、わたしの届け屋ドワーフ・ディアトリドが完成したので、今回はシロちゃんのアラサー戦士の番だね」

シロ「戦士になるかどうかはまだ決まっていないんだけど、ボクのキャラは『白きグスタフ』と呼称することにしよう」

翔花「何が白いの?」

シロ「マフラーとベルトが白い。もしも、鎧を身に付けているようなら、白い鎧の聖戦士風味でもいいかな。さあ、いい出目よ、来い。(コロコロ)50」

翔花「ノーシャ狂戦士だって」

シロ「雪と氷の世界である北の蛮族集団だ」

翔花「雪と氷、確かに白いよね」

シロ「いや、聖戦士を期待したのに、何で狂戦士? 北国のバーサーカーなんて……振り直しを要求する」

翔花「バーサーカーって格好いいと思うんだけどなあ。さあ、次は何が来るかな(ワクワク)」

シロ「(コロコロ)28……は何だ?(ドキドキ)」

翔花「ただの漁師だって。つまらない」

シロ「確かに。酔っ払い船乗りがすでにいる中で、漁師なんて選んでも、面白みに欠けるか。このキャラメイクには、面白さが求められるんだよな」

翔花「うん、面白い方が勝ちってルールだから、バーサーカー相手だったら負けを認めてもいいかな。だって、バーサーカーって人間が出目50を出さないとなれないんだよ。ドワーフのルーン伝令は59〜63だから種族の5%だけど、バーサーカーなんて1%だからレア中のレア。ここで選ばないと、2度と出会う機会なんてないと思う」

シロ「そ、そうだな。ボク……いや、オレは北から荒れる海を渡ってやって来たバーサーカー。逆らう奴は皆殺しにしてやるぜ、グワーッ……ってキャラを演じてみせればいいんだな」

翔花「いや、そこまで成りきらなくてもいいから。危ない人だと分かったら、わたし、逃げるし。わたしを守る優しいバーサーカーになってくれたらいいな」

シロ「ロードスのオルソンかよ。とにかく、バーサーカーの技能と異能はこれだ」

 

・技能:〈威圧〉〈大酒飲み〉〈言語(ノーシャ語)〉〈常識(ノーシャ)〉〈水泳〉〈大道芸(物語)〉

・異能:《威圧感》《狂乱》《特殊武器(両手用)》《早抜き》

 

翔花「やっぱり、酒飲んで暴れちゃうんだ」

シロ「大丈夫。2版の〈大酒飲み〉技能は、酒に強くて酔いにくいんだ。酒の誘惑に弱いわけじゃないし、ましてやアル中でもない。そう、これぐらいの酒で酔ったりしない。まだまだ、どんどん持って来いって言っちゃうキャラなんだ」

翔花「まあ、今さら酒好きなだけだとアキちゃんのエルフの二番煎じだから、やっぱり凄いのは異能の《狂乱》よね」

シロ「1ラウンドかけて《狂乱》を発動すると、武器技術度と知力が10%下がる代わりに、筋力と意志力が10%上昇する。まあ、攻撃が当たりにくくなる分、ダメージが1点増えるわけか。たった1点かよって気にもなるけど」

翔花「ダメージの基本がD6だから、1点増えるだけでも大きいらしいよ」

シロ「あ、それと武器が両手用のグレートソードを使えるのか。いろいろ組み合わせると破壊力に期待できそうだな。あと2版のダメージダイスは初版のD6じゃなくて、D10が基本だそうだ。そして両手武器は、D10を2回振って、大きい方をダメージとして採用するらしい」

翔花「恐ろしい戦士を仲間にしたものね。〈威圧〉の技能を、《威圧感》の異能で+10%するみたいだし。見るからに凶悪そうなオーラを放っている感じ」

シロ「本当は優しいんだって。でも、見た目がおっかないんで、彼女にフラれて、失恋のままに故郷を旅立って、エンパイアに来たんだ。新しい出会いを求めて」

●白きグスタフ(プレイヤー シロ)

種族:人間(男、29歳)

キャリア:ノーシャ狂戦士

次のキャリア:剣闘士、軍曹、古参兵、船乗り、傭兵

 

武器技術度:33(+15)  攻撃回数:1回

射撃技術度:29       耐久力:13(+2)

筋力   :39+5=44   筋力ボーナス:4

       (+10)

頑健力  :31(+10)  頑健力ボーナス:3

敏捷力  :30      移動力:4

知力   :37      魔力点:0

意志力  :31(+10)  狂気点:0

協調力  :34       運命点:3

 

・技能:〈言語(ライクシュピール)〉〈常識(エンパイア)〉〈世間話〉〈威圧〉〈大酒飲み〉〈言語(ノーシャ語)〉〈常識(ノーシャ)〉〈水泳〉〈大道芸(物語)〉

 

・異能:《壮健》《第六感》《威圧感》《狂乱》《特殊武器(両手用)》《早抜き》

 

・所持品:一般的な服(シャツ、ズボン、すりきれたブーツ、ほつれたマントなど)、ナイフ、毛布を入れた背負い袋、木製の大型ジョッキ、木製の食器一式、片手用武器(アックス)、金貨6枚、レザー・ジャーキン(胴体防御点1)、瓶入りの蒸留酒、グレートソード

 

シロ「とりあえず、《狂乱》さえ使わなければ、海を越えた北方の辺境から来た大剣使いの蛮族戦士として、穏やかに傭兵めいた仕事を求めていることにする。そこのドワーフのお嬢ちゃん、運び屋の用心棒にオレ様を雇わねえか? そう言って、さわやかな笑みを浮かべる」

翔花「それって、〈世間話〉の技能を使ってる?」

シロ「あ、ああ。他に交渉系の技能は〈威圧〉しか持っていないけど、こんなところで〈威圧〉を使うほどバカじゃない。エンパイアの〈常識〉は持っているはずだ」

翔花「〈世間話〉なら協調力のテストを行なってください。成功すれば、用心棒として雇ってあげるわ」

シロ「34%か。(コロコロ)11で成功」

翔花「こうして、北国の蛮人グスタフは、届け屋ドワーフのディアトリドに上手く自分を売り込んで、彼女の荷運びの邪魔をする悪い奴らを蹴散らすことになるのでした。めでたしめでたし」

シロ「おお、上手くまとまった。でも、もしも、ボクが判定に失敗したら、どうなっていたんだ?」

翔花「その時は、残念ながらご縁がなかったということで、他の就職先を当たってもらわないと」

シロ「危うく、失恋と傷心の旅を繰り返すところだった」

 

思い出話と、2版キャラ作りのまとめ

 

ヒノキ「ほう。新兄さんがアースドーンの翻訳スタッフの1人だったとは。確か、高山氏のロードス・リプレイの一つで、ボーグナインという騎士キャラを演じていた話は聞いたような気がしたが、当時の打ち明け話をする気になったか」

NOVA「まあ、守秘義務的なことは話さないつもりですが、ちょうど今年がSNEの契約社員という立場で見習い的に雇ってもらって30年ですからね。秋ごろに入社したと思ったら、翌年に阪神淡路大震災に見舞われたりして、いろいろ厳しい状況で97年ぐらいまで翻訳や原稿書きなど勤めさせてもらいましたが、3年経って芽が出ないと見限られたのと、TSR倒産がきっかけに始まったTRPG冬の時代の影響と、元々、翻訳スタッフとして志願した状況とか、いろいろな理由でリストラ……と言っていいのかな。まあ、契約社員だから契約期限が切れたと考えるのが正確だと思いますが、当時は相当愕然としたと思います」

ヒノキ「タイミングが悪かったとか、時流が読めなかったとか、才能がなかったとか、さまざまじゃろうな」

NOVA「でも、まあ、その3年ほどの経験が自分にとっての財産だとは考えるに至っているので、それはいいのですが、やはり今回、山本さんが亡くなった報を聞いて、また自分の中で込み上げてくる思い出とかあるわけで、整理したくもあり、吐き出したくもあり、適度なネタ話をしたくもあり、でも関係者に迷惑がかかるような話は自制しないとな、と思ったりも」

ヒノキ「迷惑というと?」

NOVA「個人情報的な話とか、公開されていないリプレイキャラのプレイヤーとかは、雑誌記事やXポストなどで本人が打ち明け話的に発表した内容、および俺個人の推測という範囲で留めています。俺が知っていて、本人が公開していない情報は語らない。その上で、やはり一番自分で話しているのが安田社長自身なんですな。あの人、Xポスト(旧Twitter)でいろいろ発信しているものだから、宣伝や愚痴、ファンへの苦言的なものも含めて、時々おいおいとツッコミ入るような内容も込みで」

ヒノキ「どんなツッコミじゃ」

NOVA「FFコレクションが売れなかったら、ファンの応援が足りない的な言い方で、売り上げを煽るのがねえ。こっちは喜んで買って、攻略記事的な宣伝みたいなことをして(まあ好きだからだけど)、昔、できなかった応援をしているつもりなんだけど、下手すると逆効果かもしれないとドキドキしつつ(ゲームとして種明かししちゃうと、それで十分と思ったファンは買わなくなる……かも)、それでも懐古ファンとして、また新作を堪能研究したくなる1マニアとして、悔いが残らないように攻略記事を書いてるわけで(復刻させてくれてる社長その他のスタッフに感謝表明しつつ)、できる応援はこれぐらいかな、と」

ヒノキ「客やファンに文句を言うクリエイターというのは、ネットではときどき荒れる元になるから自制して欲しいものじゃが、ついつい無警戒に思っていることがこぼれてしまうものじゃのう」

NOVA「長年のファンだから、こちらは仕方ないなあと思いながら、社長の熱意にはいつも感じ入って楽しませてもらっているので十分許容範囲なんだけど、匿名板で社長への愚痴がこぼれるのを見ると、それはそれで一理あるなあと思いながらモヤモヤすることも」

ヒノキ「そういうモヤモヤをついこぼしてしまうのは誰でもあるのかもしれんがのう」

NOVA「ともあれ、社長はXポストでカルとムッシューが自分だと明かしているので、それは俺がネタにしてもいい話題だと受け止めてます。で、改めてリプレイを読み返すと、どちらもプレイヤー1なんだね。他のリプレイだと、プレイヤー1はもっぱらパーティーリーダーの戦士に当てがわれがちなんだけど、カルは技術点の高くないレンジャーだし、ムッシューはうさん臭い占い師上がりの死神神官で、プレイヤー1なのにパーティーの中心格とかメイン戦力ではない」

ヒノキ「ウォーハンマー・リプレイの主人公はヒロインのロビンじゃろうが、AFFの主人公は誰じゃ?」

NOVA「一番派手に豪快に活躍してるのは、黒人拳士ランスターだと思うけど、プレイヤーは想像もつきません。まあ、サラモニスの街のイメージは、今回ジャクソンのゲームブックで初めて描写されるまでは(小説では宮廷の描写がされていたけど)、山本さんのリプレイのイメージが強かったです。金のないPCみんなが酒場代を惜しんで、外で貧乏たらしくたむろして冒険の依頼を聞いたりする姿を、ゲームブックの描写とかぶせて、図らずも山本リプレイの先見の明的な演出に笑えたり」

ヒノキ「FF関連で『◯◯ふたたび』とタイトルを付けるセンスも山本流じゃろうか」

NOVA「本人の小説でも、こういうタイトルがありましたからね」

NOVA「で、俺も長年、SNEのファンとして作品追っかけしてきた人間だから、たった3年の期間で得た裏情報よりも、ファンとして蓄えた昔からの懐古情報の方が圧倒的に多いわけで、翻訳裏話的なネタはたいてい忘れてしまっているし、今さらそれを語ってもつまらない的なネタばかりで、結局は今の作品に通じる旬なネタか、ゴシップネタよりも忘れられた当時の時流が今にどうつながって来るかという歴史的な経緯に加工しないと面白くないなって思うわけです」

ヒノキ「まあ、お前さんがどういうゲームに関わったかとか、そういう話題よりも、そのゲームを作った人の話とか、そのゲームの魅力や影響がどういうものかを語る方が面白いじゃろう」

NOVA「そんなわけで、昔話はこれぐらいにして、翔花とシロ君のキャラ作り対決の結論はどうしましょうか?」

ヒノキ「粉っちゃんの勝ちにして、そっちの2連勝にすると、話がつまらんじゃろう?」

NOVA「そう言ってしまうと、身も蓋もないのですが」

ヒノキ「やはり、ドワーフの届け屋という意外性も面白いが、バーサーカーというインパクトの大きさからして、今回はシロの勝ちじゃないか?」

NOVA「では、バーサーカーのレア度を加味して、シロ君の勝ちってことで」

(当記事 完)