花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

マッスル太郎、ウィザードを目指す(SWミストキャッスル5ー1)

新たなる目標

 

ヒノキ「緊急事態宣言も解除されたので、それを記念してマッスル太郎第5部の開始じゃ」

ゲンブ「それは祝え! でござるな」

ヒノキ「もちろん、ネオコロナが滅亡したわけではない。残党がまだまだ残っておるから、油断をしてはならんが、気持ちの上で負けておっては、勝てる戦いも勝てなくなる。ここぞというところでは、祝うことで前向きになることも大切じゃろう」

ゲンブ「だけど、いろいろ許されたと思って、調子に乗り過ぎないことでござるな。ともあれ、マッスル太郎の新たな展開だが、ウィザードを目指そうと思う」

ヒノキ「ウィザードじゃと? 《マルチアクション》を習得して、魔動拳士としての道を歩む太郎が、操霊魔術師コンジャラーだけでなく、さらに真語魔術師ソーサラーまで習得しようと言うのか?」

ゲンブ「いやいや、我が目指すのはウィザードであって、ソーサラーではござらん」

ヒノキ「おかしなことを。ソード・ワールドで深智魔法を操るウィザードになるには、ソーサラーとコンジャラーの二体系の魔術師技能が必要なのじゃぞ」

ゲンブ「ああ、そっちのウィザードの話でござったか。我が話しているのは、こっちのウィザードでござる」


仮面ライダーウィザード ドラゴタイマー1

 

ヒノキ「何と。指輪の魔法使い、仮面ライダーウィザードの話じゃったか。先日、YouTubeでフォーゼが終了して、その後に新しく始まったらしいのう。わらわは昔見たから、もう見る気にはなれんが」

ゲンブ「うむ、我は2年前に粉杉どのにバトルを通じて諭されるまで、平成ライダーを小馬鹿にして見てなかったが、そこから考えを改めて見るようになった次第。YouTubeで旧作が配信されるのも、非常に喜ばしい。そして、つい先日、終了したディケイドの後に伝説のクウガが来ると噂されておったから、我を倒した平成ライダー1号の物語を楽しみにしていたのだが……ディケイドの後にディケイドという時空の歪みを味わったでござる」

ヒノキ「まあ、ディケイドの現れるところ、歪みは生じるものじゃからな。そのたびに、『おのれディケイド』と言うのが、平成ライダーファンのたしなみという奴じゃよ」

ゲンブ「世界の破壊者の話はさておき、今はウィザードでござる。そのアクションシーンを見て、次のマッスル太郎が目指すべきスタイルを見つけた気がした」

ヒノキ「と言うと?」

ゲンブ「ウィザードは手に指輪をはめているため、攻撃手段としてパンチやチョップが使えず、格闘戦ではキック技を多用するライダー。そしてソード・ワールドには、サプリメントのエピックトレジャリーにて『ミモレの布鎧』という防具が追加された」

ヒノキ「両手に何も持っていないときに回避+2される、キック技専用グラップラー御用達の防具じゃな」

ゲンブ「そう。今まで使っていたチェインスティックを捨てて、ハードキッカー一本に攻撃スタイルを切り替える。すると、華麗な足技で戦う魔動武人マッスルウィザードの完成でござるよ。蹴りと魔法を使いこなし、ヒラヒラと相手の攻撃をかわすのが格好いい」

ヒノキ「なるほど。しかし、チェインスティックを捨てると魔法の発動体をどこに装備するか考えなければならんぞ。今はチェインスティックに発動体効果を付与しておるが、両手かその他部位に指輪を装着しないと魔法が使えん。今は、どこも塞がっておるでの」

ゲンブ「右手に器用度+2する宗匠の腕輪、左手に精神抵抗+1する信念のリング、その他に名誉蛮族の腕輪を装備しているでござるからな。どれかを外さねばならんが、どうすべきか」

ヒノキ「装着部位:その他を増やせるディスプレイサー・ガジェットを空いてる頭か足にでも装備すれば、何とかなりそうじゃの。『ミモレの布鎧』で6000G、『ディスプレイサー・ガジェット』で5000Gの計1万1000Gを貯めれば、できない話ではないが」

ゲンブ「今、持っているお金は295ガメルしかない。装着部位の問題は後で考えるにしても、まずは6000Gを稼がねば」

ヒノキ「さらに金があれば、『ミモレの上質布鎧』が1万2000Gで購入可能じゃ」

ゲンブ「金金金の世の中で、泣くのは貧しい者ばかりでござるな。まあ、頑張って働くしかない」

ヒノキ「ところで、ゲンブよ。一つ大きなミスをしていたことを、熱心にマッスル太郎を読んでくれた読者に謝った方がいいぞ」

ゲンブ「おお、そうであった。このゲンブは、命中+1の魔動機術ターゲット・サイトの消費MP2を第4部では1だと勘違いして、プレイしていたでござる。後から気づいて、リプレイはこっそり書き直された次第」

ヒノキ「一番、影響が大きかったのは、麻薬窟でのベルゼバリィ戦じゃな。あの戦いではMPを使い果たしたわけで、毎ラウンドの消費MPが1と2では大違い。幸い、タゲサの命中+1がなければ当たらない場面ではなかったので、『毎ラウンド使用を、奇数ラウンドのみ使っていたように書き直す』だけで辻褄合わせをすることができたわけじゃ」

ゲンブ「こうなると、練技キャッツアイの習得も考えた方がいいでござるな」

ヒノキ「タゲサは1ラウンドのみ有効でMP2使用。キャッツアイは3ラウンド有効でMP3使用。ラウンド効率で言えば、毎ラウンド1消費で済むキャッツアイの方がいいようじゃの」

ゲンブ「キャッツアイを習得すれば、タゲサと併用することで合計命中+2することも可能なので、有効利用することもできよう。あと、MP不足に備えて3点魔晶石(300G)を5個ぐらい買っておくと、イザという時の保険にもなるかと思う」

ヒノキ「いろいろ買いたいものができると、冒険への意欲も高まることじゃのう」

 

冒険再開

 

ヒノキ「では開幕に、ランダムミッションを決めるとしよう。(コロコロ)蛮族の偵察じゃのう。向かう先は……(コロコロ)Fの1じゃ」

太郎(ゲンブ)「マップの一番右上とは、ずいぶん遠いでござるなあ。さて、どのように攻略を進めて行くべきか」

ヒノキ「この期に北東区画の空白部分をいろいろと埋めていくべきじゃろうが、ルート選択はいろいろ考えられるのう」

●霧の街のマップ(5部開始時点、青字は宿泊可能)

 

  牧場   ー 娼婦街ー黒の丘ー     ?

    l            l      l    l

路地裏  ー 施療院泉の広場鮮血城ー?

    l            l      l               l

常夜      l      サカロス           l

回廊ー 涸れ井戸ー 神殿跡 ー      ?        ?       ?

    l             l           l             l   l         l

   港ー   三色の天幕ー庭園ー翡翠の塔ーー叫び

                 (拠点)    l                     屋 の門

                      l          l            l    l       l

              ダルクレム     l               l            l        l

      神殿 ー骨の川ー 処刑場ー市場ー?

                       l         l     l         l

       剣闘士の宿舎 ー 追い剥ぎー廃墟ー嘆きのー?

        l          小路    l         広場

                         l   I             l           l

                     闘技場麻薬窟ー帰らずー?

               の街

太郎「施療院から鮮血城へ向かう北回りコースと、長屋から北上する東回りコースに大きく分かれるが、今回は空白部分の穴埋めを頑張ることにしよう。だが、その前に前回のラストで提示されたクエストのうち、すぐに達成可能な分を先に解決するでござる」

ヒノキ「ザバーラが依頼した『レジスタンス組織の探索』は、すぐに達成可能じゃが?」

太郎「それをすると、3つのレジスタンスを蛮族に売ることになりかねん。先に『ピラトト写本の入手』を達成してから、それとなくザバーラの真意を確認して打ち明けるかどうかを決定するでござる」

ヒノキ「ゲーム的に言っておくと、別にこのクエストを達成したところで、ザバーラが蛮族にレジスタンスを売ることはないと明言するのじゃが」

太郎「しかし、ロールプレイ的に考えると、またリプレイの物語的に考えると、これは『ザバーラと太郎の関係性に影響する大イベント』であることを期待する。ならば開幕早々、何の仕込みもないまま、いきなり話を進めるのも作者と読者の頭が共に付いて来ないと見た」

ヒノキ「何てメタな気遣いじゃ。では、このクエストは後回しということで、次にウルスラから受注した『常夜の回廊のアンデッド退治』は?」

太郎「今は面倒くさそうなので後回しでござる。それよりアリアドネから受けとった『水門コードの入手』は、すでに2つを入手しているので、すぐに達成できそうだ」

ヒノキ「ロールプレイは省略。★2つと、アリアドネの貸し4つ分をゲットした」

太郎「アリアドネの貸しは、一つで3000ガメルに交換してもらえるのでござるな。すると、4つ全てを使用して、1万2000ガメル。これで先程のマッスルウィザード計画が一気に達成できる」

ヒノキ「本気か? 街を脱出するための海賊船長への紹介状は、貸し6つ分を必要とするのじゃぞ」

太郎「そんな未来の話よりも、目前のお金でござる。絶望を希望に変えるにはウィザードの力が必要。さあ、ショータイムだ」

ヒノキ「ヒーヒーヒーヒー……じゃな。ウィザードという作品は、不死身のフェニックスさんが中盤で退場するから、スザクのわらわとしては、あまり好みではないのじゃがの。おまけに、白い魔法使いと娘の話は、まるで新兄さんを連想させる」

太郎「アリナ様、ネタバレはやめて下され。我は、初見の感動を大切にしたいでござる」

ヒノキ「分かった分かった。後は、風の旅団から受注した『守りの剣の探索』があるが」

太郎「これは正直、微妙でござるな。クレア・クレアのところにあるというのは、アリナ様からネタバレ的に教えていただいたが、果たして、そういう重要情報を知り合って間もない風の旅団に提供していいのかどうか判断できん。いずれロールプレイで物語的に解決したいところだが、今はマップの穴埋めの方に専念したい」

ヒノキ「ならば、今回達成したのは水門コードだけで、それから買い物を行うのじゃな」

太郎「うむ。これよりマッスルウィザードの新たな冒険の幕開けである。祝え」

ヒノキ「その言葉を連発すると、魔術師よりも、むしろ予言者じゃな」

●マッスル太郎のキャラデータ(青字は成長部分)

 

ルーンフォークの魔動武人(冒険者レベル5)
グラップラー5レベル、エンハンサー3レベル、スカウト4レベル、セージ2レベル、マギテック2レベル、レンジャー1レベル、コンジャラー2レベル(残り経験点330)

所持金:435ガメル(ザバーラポイント2288点)

器用22+2、敏捷14、筋力24、

生命力22、知力18、精神8

HP37、MP20

探索・危険感知7、先制6、知識5

生命抵抗8、精神抵抗7

魔動機術魔力5、操霊魔法魔力5

 

武器:ハードキッカー(命中8、威力30、追加ダメージ+10、クリティカル値11、2回攻撃)
防具:ミモレの布鎧回避9、防護点4)

特技:追加攻撃、武器習熟A/格闘、防具習熟A/非金属鎧、マルチアクション

練技:マッスルベアー、ビートルスキン、ガゼルフット

所持品:冒険者セット、ヒーリングポーション3本、スカウト用ツール、救命草3つ、魔香草3つ、保存食1週間分、サーペンタインガン、弾薬22発、アンチドーテポーション、キュアストーンポーション、月光の魔符+1、月光の魔符+2、北向きの針、3点魔晶石×5

 

部位装備(括弧内は仮面レンジャーへの扮装時)

頭:ディスプレイサー・ガジェット

顔:(仮面レンジャーのマスク)

耳:蝙蝠の耳飾り

首:ポーションインジェクター

 (仮面レンジャーの赤マフラー)

背中:マギスフィア(小)

右手:宗匠の腕輪

左手:発動体の指輪

腰:ブラックベルト

その他:名誉蛮族の腕輪

その他:信念のリング

(足には現在なし) 

 こうして、マッスルウィザードなる新たなスタイルに覚醒したマッスル太郎は、新鮮な気分で街の北東区画の探索を開始するのだった。

 果たして、仮面ライダーウィザードのように華麗に立ち回って、希望を紡ぎ出すことはできるのだろうか?

(当記事 完)