今回からファンタジー縛りなしで
ヒノキ「前回は、恐竜系ということで、アバレンジャーとキョウリュウジャーを語った」
ジュニア「恐竜系第4のリュウソウジャーは、令和枠ということで今回は別扱いということですねぇ」
ヒノキ「そして、今回からファンタジー縛りをなくした。と言うのも、動物戦隊はファンタジーでないものが混ざって来るからのう」
ヒノキ「前回、紹介したキョウリュウジャーの前番組が、2012年に放送された36番めのスーパー戦隊『特命戦隊ゴーバスターズ』、そして放送終了後にスピンオフ的な『動物戦隊ゴーバスターズ』が制作された」
ジュニア「ジュウオウジャーの前に動物戦隊なんてあったんですねぇ」
ヒノキ「本家のゴーバスターズのパラレルワールド扱いで、正式な戦隊としては扱われておらん。本家の方は、スパイと、コンピューターAIやバグ、ウィルスをテーマにしたクールな作風じゃが、チーター(赤)、ゴリラ(青)、ウサギ(黄)をモチーフにした戦士と、その相棒のバディロイドの3人+3体構成。そこに追加戦士の金カブト虫(ビートバスター)と相棒の銀クワガタ(スタッグバスター)が加わる。
「一方で、動物戦隊の方は、本家のキャラのアレンジバージョンの他に、緑のカバ、ピンクのネコ、そして司令が変身する黒いピューマの戦士が登場して、何気に本家よりもメンバーが充実していたりする」
ハイラス「獣の戦士3人に虫の戦士2人が加わる構成は、ハリケンジャーの後継者とも受け取れるでござるな」
セイリュウ「ゴーバスターズの巨大戦力は、アニマルモードとビークルモードを持ち、一部の機体のみが人型ロボのメガゾード形態をもつ。モチーフ動物は戦士に対応したチーター、ゴリラ、ウサギ、カブト虫、クワガタに加え、ライオンのタテガミライオーと、劇場版のフロッグ(カエル)が登場する。残念ながら、動物戦隊のカバとネコ、ピューマに対応するメカは登場していない」
ヒノキ「さすがに劇場版ならともかく、ソフト販売のみのVシネ用の追加メカを作ることはないじゃろう」
ジュニア「戦隊ロボ史ではウサギ型メカというのが、今のところ本作だけのレアですねぇ」
ヒノキ「ともあれ、一口に動物モチーフといっても、戦隊メカでは3つのパターンが考えられる」
ハイラス「というと?」
ヒノキ「まず、普通に命を持った生物という設定じゃな。サイボーグ的に改造されていたり、異世界ゆえの風変わりな形態だったとしても、一応、生物として扱われるのは、ジュウレンジャーの守護獣、ダイレンジャーの気伝獣、ギンガマンの星獣、ガオのパワーアニマル、アバレの爆竜、キョウリュウジャーの獣電竜、ジュウオウジャーのキューブアニマルなど」
ジュニア「忍者戦隊の超忍獣は含まれないのですかぁ?」
ヒノキ「忍術で生成召喚されるようなのを生物と見なしてよいのじゃろうか? それに隠大将軍は技の神将というが、それはつまり、合体後の姿が一つの個体で、分離した超忍獣は個体が分裂した生物としては欠陥品扱い。まあ、その辺は忍術とか魔術を使えば、体の一部だけ切り離した分身体を作ることも可能かもしれんがのう」
セイリュウ「群体で一つの巨大生物を構成するようなのだと、デストロイアなんかを思い出すが、巨大獣将やら超忍獣やらの術で呼び出されたのは、召喚者にとっての相棒感覚が薄く、生物個体とは言い難いか」
ジュニア「ツバサマルはどうでしょうかぁ?」
ヒノキ「三神将はニンジャマンの師匠じゃから、きっと無敵将軍も隠大将軍もツバサマルも隠流の奥義を極めたイモータルのようなものじゃろうな。イモータルは物質界を離れて神の世界にいるが、地上の秩序を守るために一族の忍者に限定的な力を貸してやっている。まあ、神と言えば、守護獣の合体形態の大獣神もまともな生物とは言えず、神として別格扱いすべきかもしれんがのう」
ジュニア「アリナ様は神霊ですが、生命体ではないのですかぁ?」
ヒノキ「わらわの方に話を振るか。わらわは精霊界生まれじゃが、召喚主と契約した際に物質界で活動するための肉体を用意された。それがヒノキ製の鳥の像じゃな。その後、長い年月を経て、わらわの象徴として、朱雀や鳳凰、空の大怪獣ラドンの属性が加わり、今に至っておる。生物にとっては物理的な肉体が大切じゃが、精霊や神霊はそれよりも魔力、精神力、霊力と称される心的エネルギーが重要じゃ。しかし、物理世界で存在を維持し続けるためには物質的な依代を自ら構築するか、他より借り受けるなり奪うなりしなければならん。
「その意味で、大獣神や三神将はそれぞれの象徴とする獣の器に身を宿した霊的存在になったのかもしれんな。生物ではなく、「精霊が象徴として獣に化身した存在」、すなわち化身体とでも言えようか。生物のパワーアニマルでも、ガオゴッドを構成するゴッドパワーアニマルは神に昇格した化身体なのかもしれぬ」
ハイラス「パターンその1が生物で、パターンその2が精霊や忍術・魔術で構成された化身体でござるか」
ヒノキ「そして、3つめは科学の力で造られたマシン。たまたまデザインが獣をモチーフにしているだけで、生物でも魔術でもない機械じゃ。古くはライブマンのメカ。その後、オーレンジャーの超力モビル、タイムレンジャーのVレックス、ハリケンジャーのシノビマシン、バスターズのバディゾード、ニンニンジャーのオトモ忍などがこうなる。まあ、近年は人工知能の発達で、生物でないのに似たような挙動をするものが増えて、実に紛らわしくなっておるのじゃが」
ジュニア「まとめると、『生物およびその改造体』『霊的、魔的存在が動物形態に化身したもの』『動物を模したデザインの機械』ということですねぇ」
ハイラス「最初と2番めは、わしの専門(ドルイ道)に関わるものでファンタジーと言えようが、3つめのは専門外のSFジャンルでござるなあ」
宇宙警察の獣人ワールド
ヒノキ「さて、SFと言えば、アバレンジャーの翌年の『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)が動物モチーフを備えておる」
ジュニア「ええと、SPDはパトカーとかバイクの変形合体ロボですよねぇ」
ヒノキ「しかし、2名ほど、動物モチーフの戦士がおるのじゃ」
セイリュウ「宇宙警察の上層部は、ゴリラ風の指導教官ブンターや、鳥頭のヌマ・O長官といった感じで獣人エイリアンが目立つ組織だが、その中でも犬のお巡りさんことドギー・クルーガーが地球署の署長をやっており、白鳥モチーフのヘッドアクセサリーを着けた才媛スワンさんがメカニックを担当するなど、SFだけど動物モチーフも存在感を備えている」
ヒノキ「警察犬と言えば、必殺バズーカに変形する犬ロボットのマーフィーK9も忘れられない」
セイリュウ「そして基地ロボであるデカベースロボも、犬モチーフと言えよう」
ヒノキ「デカベースロボを見ると、平成の母艦ロボ、基地ロボ、大型メカの特集をやりたくなるが、今回は割愛して、次はファンタジーに戻る」
マージ・マジ・マジーロ
ヒノキ「デカレンジャーの翌年の2005年、29番めのスーパー戦隊『魔法戦隊マジレンジャー』は、続く『轟轟戦隊ボウケンジャー』とともにTRPGファンとして語りたい話題がいっぱいじゃ」
ジュニア「内容が濃くなりそうですねぇ」
ヒノキ「うむ。よって、この2作はまた別の記事でたっぷり語ろうと思う。今回はアニマル要素に絞って、触りだけ少々のつもりじゃ。まず、マジレンジャーは魔法大変身して巨大化、マジマジンになる」
ハイラス「巨大戦力を召喚ではなく、自ら変身するのは、カクレンジャーの巨大獣将の術以来でござるなあ」
ヒノキ「うむ。戦隊ではなかなかレアじゃと思うておったが、令和に入ってからは、『機界戦隊ゼンカイジャー』と続く『暴太郎戦隊アバレンジャー』で等身大戦士の巨大化を導入しておる」
ジュニア「ブンブンジャーロボも、ブンドリオの巨大化を行なってませんかぁ?」
ヒノキ「それは別扱いじゃ。着ぐるみキャラの巨大化というケースだと、元祖はカクレンジャーのニンジャマンじゃろう。その後もオーレンジャーのガンマジンや、ギンガマンのブルブラックが該当するじゃろうが、ともあれ、等身大から巨大化に際しては、忍術とか魔法とかの不思議パワーが必要になる。科学の範疇で考えるなら、質量保存の法則を無視せねばならんからのう」
ジュニア「敵は平気で巨大化して来ますがねぇ」
セイリュウ「最初に巨大化した怪人は、『デンジマン』の敵の異次元生物のベーダー怪人だった。巨大ロボ戦を始めた前作の『バトルフィーバーJ』では、怪人と同型の巨大弟もしくは妹ロボだったので、戦隊同様にロボ召喚という形式だった。その時期の地球の技術では巨大化するのは困難、と」
ヒノキ「巨大化するためには、異次元とか宇宙とか暗黒科学とか、80年代の人類には手の届かない未知の技術が必要だったのじゃな。それを魔術とか忍術の力で何とかし始めたのが90年代ということになる」
ジュニア「すると、マジマジンを語るには、五獣将との比較が有効ですねぇ」
ヒノキ「五獣将は戦隊初の人型5体合体して無敵将軍になるのじゃが、これもまたややこしい設定でのう。カクレンジャーが獣将に巨大化するようにも見えるが、それはそれとして、無敵将軍はカクレンジャーと別人格の導き手となったりもする。つまり、カクレンジャー=五獣将とは言いきれんのじゃ。どちらかと言えば、無敵将軍の分体である獣将を召喚して、一時的に融合合体しているようにも思われる。
「一方で、マジマジンは完全にマジレンジャー自身が変身したもので、マジマジンが魔神合体したマジキングがマジレンジャーと別人格を表明したことはないし、後にマジレンジャーがパワーアップ後に伝説合神したマジレジェンドは、1号ロボのマジキングと共闘することもできん。どっちもマジレンジャーが変身した姿じゃからのう。ある意味、この時期(ゼロ年代)の戦隊ではマジレンジャーが一番、同時稼働できるロボの総数が少ない戦隊と言えよう」
セイリュウ「個人的にはマジキングが好きで、後継ロボのマジレジェンドは強化されているにも関わらず、敵がもっと強化されていて、負け戦が多かった。合体総数も5体合体から2体合体になって、スーパー合体や換装合体とも無縁の退化ロボにしか見えんかった」
ヒノキ「マジキングは、フェニックス、ガルーダ、マーメイド、フェアリー、タウロスの5体合体じゃが、それらの形態は一部が獣の要素を持った人型巨人じゃのう」
ハイラス「その点でも獣将風味でござるなあ」
ヒノキ「獣将との違いは、CG合成が可能になったためにサイズ差の大きく異なるマジマジンが、獣将ファイター並みに俊敏に動く映像演出と、マジフェニックス以外の4体がマジドラゴンに合体できて、マジフェニックスを騎乗させられる点」
ハイラス「そういう運用は、『ダイレンジャー』の龍星王と天空気殿を彷彿とさせるでござるな」
ヒノキ「フェニックスと名の付く機体がドラゴンに騎乗するというのは、わらわ的には大いに満足感を与えてくれる」
セイリュウ「マジレンジャーは、敵のウルザードが馬型ロボのバリキオンに騎乗合体して、人馬形態のウルケンタウロスや、人型のウルカイザーになるのも評価が高い」
ヒノキ「バリキオンの色違いの一角獣ロボ、ユニゴルオンとセイントカイザーも良いじゃろう」
セイリュウ「マジレンジャーのロボでは、列車モチーフのトラベリオンもあるが動物モチーフではないので割愛して、マジレジェンドに進もう」
ヒノキ「これは、玩具による電動自動合体ギミックが特長なのじゃな。ロボとしての魅力は、マジキングの方が上じゃと思うが、玩具としては変化球というか、実験作としての魅力がある」
ヒノキ「こう見ると、マジキングは多彩な芸を持った一流芸人であるのに対し、マジレジェンドは派手な演出に彩られた一発芸人って感じがする」
ジュニア「電動変形という芸だけがウケるかどうかですねぇ」
ヒノキ「例えば、マジキングとの使い分けで魅力を発揮するとかのう。マジキングは空中戦にも対応できて、多彩な技を持つのに対し、マジレジェンドの長所はパワーにある。つまり、スペック上はマジキングが2300万馬力なのに対し、マジレジェンドは5000万馬力。ならば、そのパワーで圧倒するような演出があれば良かったし、敵が空から攻めて来た際に、一時的にマジキングで戦うものの、それでパワー不足が露呈したからレジェンドで対応するとか、いろいろと演出しようがあったものの、マジレンジャーの終盤は巨大戦よりも等身大ドラマに力が入っていたから、レジェンドの魅力が十分描かれていなかったと言えよう」
セイリュウ「やはり、マジレンジャーの最大の魅力は、魔法家族として8人の戦士が結集した最終決戦にあると言えような。8年後にキョウリュウジャーが出て来るまでは、この8人家族が戦隊戦士の最高数だったわけだし」
ヒノキ「ということで、今回のマジレンジャー話はこれぐらいにして、続きのアニマル話を進める」
ゼロ年代後半の戦隊アニマル要素
ヒノキ「実のところ、21世紀になると、戦隊はアニマル要素尽くしになって、むしろ動物が絡まないのが2006年のボウケンジャーだけしかないという有様じゃ」
ジュニア「ええと、2007年の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』はタイトルからして獣ですねぇ。続く2008年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』の炎神たちは動物とビークルの結合体。2009年の『侍戦隊シンケンジャー』は折神が動物モチーフ。2010年の『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイマシンも乗り物に動物や伝説獣の要素を組み合わせている。なるほど、動物モチーフのない戦隊の方がレアなんですねぇ」
ヒノキ「そんなわけで、21世紀は動物モチーフ(恐竜や伝説獣、虫類を含む)を含む戦隊よりも、そうでない戦隊の方を羅列する方が早いという結論になった。そういう戦隊を、非動物のヴィークル系戦隊と呼称してリストアップすると、以下の通りになる。
「なお、◎は一切の動物要素を含まない純粋ヴィークル戦隊。◯は劇場版などの限られたゲスト出演で獣メカが登場したが、ほぼ純粋なヴィークル系。△は追加メンバーや追加メカに動物要素が見られるが、初期メンバーや1号ロボは純粋ヴィークルだけの戦隊という扱いじゃ」
- 2004『特捜戦隊デカレンジャー』(△):デカマスター、デカスワンおよびデカベースに動物要素は含まれるが、基本はパトカーやバイクなどの車両メインの戦隊。
- 2006『轟轟戦隊ボウケンジャー』(◎):轟轟の名前のとおり、ほぼ全てが車両型の純粋ヴィークル戦隊。例外は、ブルーのゴーゴージャイロ、ピンクのゴーゴーマリン、追加メカのゴーゴージェット、および戦艦のゴーゴーボイジャー(とその分離メカ)ぐらいだが、ゴーゴービークルは全て非動物の乗り物系となる。
- 2011『海賊戦隊ゴーカイジャー』(△):初期メンバーの乗機は海賊船ゴーカイガレオンに収納されたゴーカイマシンで、動物要素はマスコットロボのナビィ(鳥)ぐらい。しかし、追加メンバーのゴーカイシルバーが恐竜要素を持つ豪獣神を駆るほか、大いなる力で過去戦隊のマジドラゴン、ガオライオン、炎神マッハルコン、ゲキビースト、ゴセイヘッダーを召喚して動物要素がいろいろ加わることに。
- 2014『烈車戦隊トッキュウジャー』(◯):文字どおり列車などの鉄道系モチーフなので、ほぼ純粋な乗り物戦隊。動物要素は、車掌の右手に付いているサル型パペットのチケット君ぐらい。しかし、夏の劇場版で動物要素のサファリレッシャーが登場し、1号(ライオン)、2号(イーグル)、3号(ワイルドキャット)、4号(アリゲーター)、5号(パンダ)の能力と車両を披露することに。ロボもサファリガオーが登場したが、テレビでの登場はないために、レアなメカとなっている。
- 2018『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(◎):ルパンレンジャー側は戦闘機、パトレンジャー側は地上車両、追加戦士のルパンエックス(パトレンエックス)は列車と、全てがヴィークル系。
- 2020『魔進戦隊キラメイジャー』(△):キラメイジャーが駆る魔進は、キラメイストーンという宝石の力で意思を持ったヴィークルだが、基本的に動物要素は備わっていない。しかし、列車型追加メカの魔進ジョーキーが怪獣型のスモッグジョーキーに変形するなど生物モチーフが加わることに。ジョーキーは敵メカだったが、その後、サメ型列車の魔進ザビューン、鳥型輸送メカの魔進ハコブー、不死鳥型の魔進オラディンが加わっていき、動物要素が増えていった。
- 2024『爆上戦隊ブンブンジャー』(△):基本的に車の戦隊だったが、12話でゴーオンジャーがゲスト出演したことをきっかけに、炎神スピードルに刺激されたブンレッドの大也がブンブンカーの設計思想に動物要素を組み込み、ブンブンサファリやブンブンマリンといった動物系のオプション武装カーを導入。さらに、ライオンメカのブンブンレオンに変形する消防車ブンブンレオレスキューを開発。令和の時代において、動物系の呪縛は断ち難いことを実感させた。
ハイラス「21世紀に入って、動物要素と無縁の戦隊は、ボウケンジャーとルパパトのみ。それにトッキュウジャーを含めた3作が大体、純粋なヴィークル戦隊でござるなあ」
ヒノキ「ブンブンジャーをヴィークル戦隊と見なすことに異論を唱えるものはおらんじゃろうが、それでも動物要素と無縁ではいられんかった。動物モチーフと、意思を持って喋るマシンの融合じゃと、やはりゴーオンジャーの炎神の存在は大きいと思えるのう」
ジュニア「レギュラー声優さんを採用して喋るロボという系譜では、アバレンジャーの革命も大きいですぅ」
セイリュウ「それまで、戦隊における声優は、ゲスト怪人などの敵キャラか、味方のマスコットキャラや等身大サポートロボぐらいだったが、主人公戦士たちの相棒となる巨大戦力が日常的にもお喋りしながら共に戦う構図は、ドラマ的にも大きな転換をもたらしたと言えよう」
ヒノキ「アニメだと、90年代の勇者ロボの系譜が『獣とマシンと喋る相棒ロボ』の3要素を導入したものと考えられるが、戦隊がそこに到達したのがゴーオンジャーということになる。もちろん、それ以降も異なる要素を投入しつつ、組み合わせパターンを変えたりしながら、個々の作品を作り上げて来たわけじゃが、そういう進化の歴史をたどるのは、なかなか面白いのう」
ハイラス「分かったのは、昭和時代から旧世紀にかけては数がそれほど多くなかった動物要素が、今世紀に入ると凄い勢いで増えてきたってことでござるなあ」
ヒノキ「やはり、CGによって動物の複雑な挙動が映像演出しやすくなったのと、ヴィークルだけだと玩具ギミックやデザインがマンネリ化しやすいので、変化球的に組み合わせてみるにも動物は扱いやすい便利素材ということじゃろうな」
セイリュウ「ともあれ、21世紀に入って動物要素は、ファンタジーという枠に留まらず、SFマシンとの組み合わせもあって、非常に多様性を備えるまでになった、と」
ヒノキ「これで、アニマルという切り口での戦隊考古学は終わりじゃ。アニマルだらけになった以上、アニマルについて語るのと、戦隊について語るのがほぼ同じということが結論づけられて、後は別のエッセンスで個別に作品を見て行く流れになった」
ジュニア「次回は、『冒険ファンタジーな戦隊考古学』と題して、マジレンジャーとボウケンジャーをTRPG視点も含めて考察してみますぅ」
(当記事 完)
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