花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

マッスル太郎、南東へ(SWミストキャッスル5ー8)

トレジャードロップの話

 

ヒノキ「最近気づいたのじゃが、ルミエルレガシィに記載された選択ルール『トレジャードロップ』が、エピックトレジャリーにもバージョンアップして掲載されておったのじゃな」

ゲンブ「いきなりでござるな。話の組み立てがよく呑み込めないゆえ、順番に解説して欲しいでござるが」

ヒノキ「唐突じゃったか。ではまず、ルミエルレガシィとエピックトレジャリーは、ソード・ワールドのアイテム追加サプリメントということは分かるな」

ゲンブ「うむ。アイテム購入の際に、何度か参考にした。ポーションインジェクターはルミエルレガシィに、ミモレの布鎧はエピックトレジャリーに掲載されている」

ヒノキ「前者は2.0のサプリメントで、後者は2.5の最新アイテムサプリメントじゃが、前者にあるのに、後者にないアイテムもあって、単純なアップデート商品とは言えん」

ゲンブ「つまり、2.5だけでは、ポーションインジェクターが買えないのでござるな」

ヒノキ「マッスル太郎のプレイでは、どちらも採用しているので問題ないわけじゃがの。さて、選択ルールの『トレジャードロップ』のことは覚えておるか?」

ゲンブ「確か、第4部のラスボスでゴルゴルが登場した際、ただのゴリラじゃつまらないという理由だけで、突然、改造強化させられるのに使ったルールでござる」

ヒノキ「そうじゃ。しかし、ルミエルレガシィに掲載された旧ルールは、モンスターのHPが上昇するだけ。その他の性能は何ら変わらないので、ゴリラは多少タフになったとは言え、結局はただの平凡でつまらないゴリラでしかなかったのじゃ」

ゲンブ「我が友、不破どのをディスるな、でござる」

ヒノキ「いつから不破諌が、お主の友になったのじゃ?」

ゲンブ「復活した腹筋崩壊太郎の筋トレジム仲間として、公式に認定された時からでござる。マッスル太郎が腹筋崩壊太郎をモデルにしている以上、公式が提示した設定は、喜んで使わせてもらうのがファンの心意気でござろう」

ヒノキ「まあいい。その後、わらわは折を見て、エピックトレジャリーのルールをパラパラと眺めておったのじゃが、『ああ、ここにもトレジャードロップのルールが再掲載されておるんじゃな』と読み飛ばしそうになって、ふと気づいたのじゃ。『何と。ルールがバージョンアップされておる』と」

ゲンブ「バージョンアップに気づいていなかったのでござるか?」

ヒノキ「仕方なかろう。TRPGのルールは、最初に流し読みして、どんなルールがあるのか確認したら、その後は、使おうと思った段階で改めてじっくり読むのが、よくいる普通のゲーマーじゃろう? まあ、よほどの猛者ならば、使う予定のあるなしに関わらず、ただ興味があるという理由だけで隅から隅まで徹底的に読み込んで、細部を吟味検証するかもしれんがのう」

ゲンブ「むう。確かに、複数のバージョン違いのルールを検証して、あの呪文が消えたとか、効果がマイナーチェンジしたとか、そういうのは実プレイを意識しなければ、分かりにくいでござるな」

ヒノキ「妖精魔法や吟遊詩人の呪歌のルール変更は、公式リプレイなんかでもアピールしておったし、2.0のボガードがボルグになったことなんかは、割と気付きやすい変更点じゃろう。だが、トレジャードロップのルールが改訂されたことは、前のルールを使ってみた者でなければ、気付きにくいのではなかろうか」

ゲンブ「どう変わったでござるか?」

ヒノキ「追加HPではなく、瞬間打撃点、瞬間防護点、瞬間達成値など詳細に性能パワーアップを図れるようになっている。つまり、1日1回だけ爆発的な必殺パンチを発動できるゴリラを登場させられるのじゃ」

ゲンブ「どうして、それほどまでにしてゴリラにこだわるのでござろうか」

ヒノキ「ヒヒヒ、次にゴルゴルが登場したときには、この改訂版トレジャードロップのルールを駆使して、ランペイジさせてくれよう」

ゲンブ「それでござるが、ランダムモンスターでゴルゴルが登場するのはレベル4の動物遭遇表でござる。マッスル太郎はレベル5になっているので、表を見る限りは、もうゴルゴルは登場しないでござるよ」

ヒノキ「何じゃと? わらわの超ゴリラ計画は幻に終わるのか?」

ゲンブ「そんな計画は初耳でござる」

ヒノキ「うむ。発動する前に水泡に帰するとは不憫なゴリラ……いや、まだチャンスはある。レベル6動物表のダイス目2に燦然と輝く、その名前を見よ」

ゲンブ「おお、ゴルゴルゴールドでござるな」

ヒノキ「群れを束ねるリーダー、黄金に輝く体毛を持つ明鏡止水に目覚めたハイパーなゴルゴルなのじゃ。こいつを登場させるために、マッスル太郎よ、早くレベル6に上がれ」

ゲンブ「いや、もちろんレベルアップは目指すでござるが、ランダム遭遇でうまく出会えるかどうかは……」

ヒノキ「うまく会えるかどうかは問題じゃない。会えるかも、と希望を持つことが何よりも大事なのじゃ。そう、黄金に輝く希望。わらわは未来の希望を信じるのみ」

ゲンブ「希望と書いて、ゴルゴルと読むのでござるな。まあ、何にも期待しないでつまらない人生を送るよりは、無理やりでも期待する何かを見つけて、明るい生活を意識的に送るのが人生、前向きに過ごすコツと言えようか」

 

南東踏破を目指して 

 

太郎(ゲンブ)「ではゴリラの前置き話はこれぐらいにして、プレイを進めるでござる。今回のミッションは、北の黒の丘で植物モンスターのオーバーイーターを、南の帰らずの街でアンデッドのブラッドサッカーを倒せ、ということでござったな」

ヒノキ「このミッションの達成をもって、第5部を完結するといいじゃろう」

太郎「今回は、未開示の南東4区画をオープンして回ってから、帰らずの街を目指すでござる」

ヒノキ「ふむ。ミッション達成だけなら、追い剥ぎ小路を拠点に使うのが手っ取り早いが、 南東踏破のために大回りをするということじゃな」

●霧の街のマップ(5ー8話時点、青字は宿泊可能。

  紫は今回開示区画。赤字はミッション目的地)

 

                                        ヤムール  奴隷 血染めの

  牧場  ー 娼婦街黒の丘 酒場市場ー 

    l            l      l        l           l            l

   l    l   泉の    l     ティダン  l

路地裏施療院ー 広場鮮血城ー神殿跡ー牢獄

    l            l      l           l           l      l

常夜      l      サカロス       l   灼熱の踊り  l

回廊ー 涸れ井戸ー 神殿跡 ー   橋  ー 子亭ー  廃屋

    l             l           l           l       l         l

   港ー  三色の天幕庭園ー翡翠の塔ー 叫び

                 (拠点)    l                    屋 の門

                      l          l            l       l        l

              ダルクレム     l               l           l        l

     神殿 ー骨の川ー 処刑場ー市場ー奴隷宿

                       l         l     l         l   l

      剣闘士の宿舎 ー 追い剥ぎー廃墟ー嘆きのー腐敗

        l          小路    l         広場   神殿

                         l   I             l           l           l

                     闘技場麻薬窟ー帰らず知識ー 

               の街 神殿跡

太郎「まずは、東の長屋へ向かって、そこで一回休み。翌未明に長屋を出発し、南の市場から東の区画に入る。さあ、ここは何が開くでござるか?」

 

奴隷宿《裸足の王様》亭(朝)

 

ヒノキ「そこはボロボロの宿屋なのじゃ。浮民や奴隷の専用らしい」

太郎「昔なら、ありがたいと思っておったろうが、今の私は奴隷の身より昇格した名誉蛮族の身。さすがに、このようなところで寝泊りすると、命の危険を感じるでござる。おまけに今は朝。宿には用はない。さらに南へ向かうとしよう」

 

ブラグザバス神殿(昼) 

 

ヒノキ「ここは〈腐敗の女神〉ブラグザバスの神殿じゃ。広大な池の中心に白亜の建物がそびえ立っているのが見える。腐敗神という名の割には、清潔で慎ましやかな風情を帯びていて、前に見たダルクレム神殿ほどの威圧感はない」

太郎「戦神ダルクレムが戦いを司るのは理解できる。しかし、腐敗の神というのは、どういう加護があるのでござろうか」

ヒノキ「毒と病気をもたらし、絶望と混乱を喜びとする邪神じゃの。陰謀とか暗躍とか、そういうキーワードが似合いそうな妖艶な女神じゃ」

太郎「お笑い芸人とは真逆の方向性でござるな。陽気さを旨とするマッスル太郎には、無縁っぽい。さらに南へ行くと、夕方になって戻って来れなくなりそうなので、一度引き返すでござる。市場を通って、長屋に戻って、また一休みしよう」

 

キルヒア神殿跡(翌日昼)

 

太郎「再び長屋から市場、そして嘆きの広場をスルーして、南の区画を開示するでござる」

ヒノキ「すると、廃墟となった建造物に行き当たった。戦火で焼かれた感じで、知識神キルヒアの水晶シンボルの名残が見つかる」

太郎「おお、ここが確かザバーラのくれたクエスト『ピラトト写本の入手』に関わる場所でござるな。今回の記事では、ここを探索して締めるとするか」

ヒノキ「では、神殿の敷地を探索するということで、目標値は13じゃ」

太郎「達成値19でござるよ」

ヒノキ「すると、神殿の裏手で打ち砕かれたキルヒア神像が見つかった」

太郎「キルヒア神の姿は、どんなイメージでござるか?」

ヒノキ「資料のラクアゴッドブックによれば、『思慮深い表情の老人』あるいは『穏やかな笑みを浮かべた若者』とあるな。ここは老人バージョンとしておこう」

太郎「像を詳しく調べてみるが」

ヒノキ「目標値15の探索判定」

太郎「さっきはダイス目が良すぎたでござるが、今度は反動で下がると見た。しかし、ここは成功したいので、魔動機術エクスプローラー・エイドを使っておくでござるよ。MP4消費して、探索判定にプラス2。(コロコロ)ダイス目は9。基準値8を加えて合計19で、普通に成功。今回は順調な出目でござる。これも魔神パワーでござろうか」

ヒノキ「像の台座が動かせることに気付いて、地下への階段が現れる。★1つ進呈じゃ」

太郎「よし、地下へ侵入。暗視があるので、地下でも安心」

ヒノキ「今のは、典型的なTRPGギャグじゃな。はい、アルトじゃ(略)。下りた先は地下墓地らしい部屋じゃ。部屋の壁には、『剣』『盾』『鍬』『杖』『本』『燭台』『花』『鏡』を模した鉄製の飾り物が飾られておる」

太郎「なるほど。各種の武器でござるな。花で首を刺したり、鏡の中に仕込んだ針で首を刺したり、本で殴ったり、いかにも新星どのが好きそうなシチュエーションでござる」

ヒノキ「言っておくが、このシナリオを作ったのは、新兄さんではないぞ」

太郎「そりゃそうでござろう。新星どのが作るのだったら、花があって組紐あるいは鈴がないのは考えられんし、どうして、かんざしがないんだよ〜とか、三味線の糸とかバチはどうした? とか、無意味なツッコミを入れるはずだからな」

ヒノキ「お主に、新兄さんの何が分かると言うのじゃ?」

太郎「こう見えても、ゴブリンスレイヤーTRPGで共に冒険をした間柄でござるからな。必殺マニアということから、それぐらいは察しがつく」

ヒノキ「それもそうか。ところで、ゴブリンスレイヤーの新作はどうなっておるのかのう?」

太郎「冬に上映した映画のブルーレイは7月末に出るとのこと。他は特に予定が見当たらんでござる」

ヒノキ「これもコロナのせいじゃな。いろいろと出版進行も遅れていると見た」

太郎「で、各種の必殺武器がどうかしたでござるか」

ヒノキ「必殺武器というわけでもないのじゃが。ええと、部屋の奥には、その各種アイテムを装備できそうな4体の石像が安置されてある。20代後半の背の高い男性、20代前半のゆったりとした服を着た女性、10代後半の鎧をまとった乙女、10代半ばのいとけない印象の少女、とある」

太郎「いとけない?」

ヒノキ「漢字では幼いと書く」

太郎「ああ、粉杉どのみたいなものか。ならば、そこには『花』を添えるのが正解と見た。何しろ、花粉症ガールだからして」

ヒノキ「いや、だから新兄さんが作ったシナリオじゃないと言っておる。新兄さんの思考を推測しても無駄じゃから。ええと、太郎がアイテムを手にしようとすると、キルヒア神官っぽいゴーストが現れて、こう言う。『聖なる四祖の御手に捧げたてまつる。正しき御方に、正しき御具を。さすれば、神の知恵を授けよう』」

太郎「ほう。四祖でござるか。花粉症ガールは関係なかった、と」

ヒノキ「そりゃ、ラクシアに花粉症ガールは……もしかすると、迷い込んでいるかもしれんのう。現在、コロナウィルス退治と称して、どこかをさ迷い翔んでいるそうじゃし、案外、フェアリーガーデン辺りに出没しているやも」

太郎「マッスル太郎の冒険を終わらせたら、そちらに探索の手を伸ばすのもありかもしれん」

ヒノキ「何しろ、今年はフェアリーガーデン発売10周年記念じゃからな」

太郎「なお、2.5の未紹介新作は以下の3点でござる」

グループSNE ソード・ワールド2.5 RPGボックスセット 冒険者ギルド

グループSNE ソード・ワールド2.5 RPGボックスセット 冒険者ギルド

  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

ヒノキ「デモンズラインが、ミストキャッスルの系譜の新作らしいので、気になるところじゃの」

太郎「デーモンという出自が明らかになった太郎としても、デーモン(魔神)ネタは気になるところでござるよ」

ヒノキ「うむ。2.5は奈落から出てくる魔神をメイン敵に据えたゲームじゃからな。つなげられるものはつなげておきたい」

太郎「それって、デーモン化したマッスル太郎が敵として、退治されてしまわないでござるか?」

ヒノキ「さあな、ヒヒヒ。未来の話はわらわにも読めん。ちょっとした言葉の不手際や気まぐれな意思、アクシデントで容易く変転してしまうものじゃからな。わらわたちにできるのは、その都度、賢明な選択をして、神の加護と知恵を授けてもらうぐらいじゃよ」

太郎「つまり、目前の四祖リドルを解明せよ、ということでござるな。四祖と分かれば、話は早い。手がかりはすでに出ておる。ここで、回想シーンをポワンポワンポワンと呼び起こして、読者の皆さんと共に、推理を試みるでござるよ」

 

四祖の伝承を受けて

 

太郎「まず、四祖の情報を初めて知ったのは、ミランダ婆さんからでござるな。堅牢なるゾラエンテス、才知あふれるセランシェ、猛々しきスエラ、慈愛深きシェラシースの4人。その後、黒の丘で四祖の陵墓を見つけて、石碑にいろいろ書かれてあったのを思い出す」

ヒノキ「うむ、それらの手がかりは手に入れてあるゆえ、推測は容易じゃろう」

太郎「長兄のゾラエンテスは、堅牢の二つ名の通り、『盾』であろう。石碑の碑文にも盾を持つと記されておる」

ヒノキ「次は長女のセランシェじゃ」

太郎「才知の象徴は『本』が無難でござろう。これがゴブリンスレイヤーTRPGなら、知識神の象徴アイテムが『蝋燭』であるゆえ、悩んでたであろうが」

ヒノキ「続いて次女のスエラじゃ」

太郎「これも、レジスタンス組織〈スエラの炎〉が存在するゆえ、『燭台』を選びたくもなるが、石碑の碑文には剣を持つとあるゆえ、『剣』が正解と見た」

ヒノキ「最後に末娘のシェラシースじゃ」

太郎「これは光なので『燭台』であろうか。『鏡』という可能性もあるが、鏡はそれだけでは光源にはならないでござるゆえ」

ヒノキ「では、太郎が4つのアイテムを、それぞれの石像に配置すると、地下室中央の床が開き、石の台座が浮上する。台座の上に載せられた6冊の書物こそが『ピラトト写本』じゃ。目的達成したので、★2つを進呈しよう」

太郎「よし、これでザバーラのクエストも解決でござる」

 

 ●ここまでの冒険成果

 

 経験点:★3つ、現在経験点830

 所持金:872ガメル、ザバーラポイント2758点

 クエストアイテム:ピラトト写本 

(当記事 完)