花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

マッスル太郎と、月夜蜂(SWミストキャッスル3ー9)

第3部の完結

 

ヒノキ「ソード・ワールドのミストキャッスル妄想リプレイ、マッスル太郎の冒険も今回で第3部終結なのじゃ」

ゲンブ「第1部は全6回、第2部は全7回、そして第3部は全9回と、少しずつ長くなっているでござるな」

ヒノキ「うむ。つまり、ここまでが合計22話ということになる」

ゲンブ「今回はどうして終わるのでござるか? 第2部は作者の仕事の都合という理由がござったが」

ヒノキ「理由その1、作者が他の記事に時間を割きたくなったため。ミストキャッスルのソロプレイをつづるのが結構楽しくて、どこかで区切りを付けないと、そればかり書いてしまうから、とのこと」

ゲンブ「それはずいぶん好意的な理由でござるな。飽きたから、とか、書きたくなくなったからではなく、他の記事も書きたいので惜しみつつも一旦休憩ということか」

ヒノキ「まあ、ゴールデンウィーク前に、すぐに第4部を再開するじゃろう。今年のゴールデンウィークは例の新型コロナのために、積極的に遊びに行くのを自粛せざるを得ないので、家に引きこもってマッスル太郎記事ばかり書いていそうじゃ」

ゲンブ「理由その1ということは、理由その2もあるでござろうな」

ヒノキ「ゲンブはブログ読者として、全40話の記事を最初から読みたいと思うかの?」

ゲンブ「作品のファンならば、読みたくなるものでござる」

ヒノキ「初見だと?」

ゲンブ「敷居が高く感じるでござるな」

ヒノキ「もしも、第3部スタート! とか、途中で区切ったならば、試しに再開したところから読みたくはならんかの?」

ゲンブ「どうでござろうか。ただ全40話をダラダラ読むより、途中で区切りがあるならば、キリのいいところまで、あるいはキリのいいところから読もうと考える読者もいるだろう、とは思う」

ヒノキ「読者の読みやすさを考えるならば、長編エピソードも短く区切って、定期的にクライマックスで盛り上げた方がいいじゃろう」

ゲンブ「つまり、読者の読みやすさを考慮して、第3部を延々と20話近く続けるより、9話で一度まとめて、続きは第4部とする方がいい、と作者は考えたでござるな」

ヒノキ「理由その2は読者のため。そして理由その3は、書き手自身も、気持ちの新鮮さを維持し、マンネリ感を払拭するためじゃ。ミストキャッスルは長期キャンペーンであるが、ある程度、話が進むとストーリーが停滞し、ゲーム的な作業がパターン化してしまうようになる。コンピューターゲームでも、ひたすらレベル上げのための戦いとか、アイテム採取を延々と繰り返すとかがあるじゃろう」

ゲンブ「確かに黒の丘で、黒い土玉を10個集めろ、とかは下手するとダレていたでござる」

ヒノキ「そこをうまくメリハリ付けられるかが、書く上でも課題となろうな。第3部は、単純なアイテム探しと並行して、物語が一気に加速するなり、伏線がつながるなりの展開もあって、まだ面白かったと思うが、今後はそううまく行くかどうか。文章書きとしては、盛り上げどころをしっかり押さえて、読者にいかに伝えることができるかが勝負と考えられよう」

ゲンブ「盛り上がった回の次が、しょぼいと興醒めでござるな」

ヒノキ「そこが構成の妙という奴で、盛り上がって一度締めくくる。そして、上手く切り替えて新章スタートだったら、展開のテンポが落ちても、ああ、そこからまたじわじわと加速して行くんだな、と読者も期待してくれる。構成が下手だと、その期待のつなぎ方がままならない。まあ、ゲームのリプレイの場合、わらわたちGMやプレイヤーの思惑を交えつつ、それがダイス目という乱数要素によって、どう転がるかが醍醐味とも言えるじゃろう」

ゲンブ「しっかり戦術を考えて、上手く達成できた時の喜びとか、ままならないダイス目によって慌てふためく様子とかが、記事としての面白さにつながることも多々あるでござる」

ヒノキ「というか、お前さんのダイス目が低すぎるじゃろう。肝心なところで期待値を外して、ハラハラさせおってからに」

ゲンブ「ダイスを振っているのは作者であろう」

ヒノキ「作者が、ゲンブというプレイヤーを想定して振っているのじゃから、そこはそれ、ゲンブの念が入っていることは間違いない」

ゲンブ「ピンチにはなる。しかし、ここまで何とか大過なく生き延びたでござる」

ヒノキ「今後もそうあって欲しいものじゃのう」

 

裏か表か

 

ヒノキ「さて、前回は固定ミッション『娼婦ミレーヌを探せ』を達成したので、これから報告に行くところから話を始めるのじゃ」

太郎(ゲンブ)「娼婦街へ向かうのでござるな。しかし、その前にウルスラの施療院に寄っておきたい」

ヒノキ「どうして?」

太郎「グラスランナーのニルスが何かの鍵を落として行ったから、それを届けるべきと考えてな。そもそも何の鍵か知らなければ、使いようがないでござる」

ヒノキ「では、ウルスラは感謝の言葉とともに、100ガメルを払ってくれる」

太郎「ふむ。で、結局、それは何の鍵だったのでござるか?」

ウルスラ『その100Gには、口止め料も入っていると思って欲しい』 

太郎「口止め料って、何か危険なことでも?」

ウルスラ『危険は……あるさ。あんたをどこまで信じていいか、今の私には判断ができかねる。あんたの人柄は悪くないと思っているんだけどね。腕や覚悟がどれほど信頼に値するか、それを見極めた上でないと、どこまで腹を割って話していいのやら』

太郎「腹を割るということなら、私にお任せを。自慢の腹筋崩壊芸の出番でござる」

ウルスラ『そういう軽さで、あんたが敵に対して腹ならぬ口を割ったんじゃ、こっちもたまらないからね。麻薬窟で夢薬のクエストを達成できたなら、人族の頼れる味方として危険に踏み込む覚悟を認めてやれるんだが』

 

太郎「分かったでござる、そちらの仕事はいずれまた。そう言ってから施療院を出て、娼婦街に向かう。今回は仮面レンジャーのマスクを着けて、蜂の娼婦に例のハンカチを見せ、『私の名前は仮面レンジャー。お笑い芸人のマッスル太郎という男から頼まれてね。行方不明のミレーヌの件で報告したいことがある』と告げよう」

蜂の娼婦『もしかして仮面レンジャー……って、マリリン姐さんが話していた?』

太郎改め仮面レンジャー「ああ、聞いているなら話が早い。そう、その仮面レンジャーだ。帰らずの街にミレーヌさんを探しに行ったんだが、彼女は既にヒポグリフに襲われて……。ヒポグリフは倒して仇は討ったと思うが、それでも可哀想なことをした」

蜂の娼婦『そう。帰らずの街って聞いてから、こういうことになるんじゃないかと思ったんだけど……。それでも、ありがとう。アリアドネ姐さまも、その話を聞きたいと思うわ。これから会いに行く手はずを整えてあげる』

 

ヒノキ「娼婦は仮面レンジャーに礼金の200ガメルを渡した。ミッション達成で★一つ進呈じゃ。そして、いよいよレジスタンス組織の一つ、月夜蜂の首領『月の娘アリアドネ』と対面することになる」

 

月の娘アリアドネ

 

 娼婦街の複雑に入り組んだ路地の奥にある建物の地下に、仮面レンジャーことマッスル太郎は案内された。そこにいた女性は、見る角度によって色の変わる不思議な瞳と尖った耳、そして髪の毛から突き出た二本の角が特徴のナイトメア……穢れを宿した人族(半分蛮族と蔑む者もいる)の美女だった。

 

アリアドネミレーヌの件、聞いたよ。残念と言えば残念だけど、この地獄のような街に生まれたなら、怒りと哀しみに身を焦がしながら、したたかにもがいて生きていかなければならないのさ。惚れ合った相手と共に逝けたのだったら、少なくとも孤独じゃない。地獄から解放されて、自由な世界に旅立ったと思おうじゃないか』

仮面レンジャー「死を解放と称するような考え方には、賛同できないでござるが……」

アリアドネ『だったら、あんたは永遠の生を与えられるかい? 弱い者は早く死ぬ。たとえ強く鍛えても、いずれ人は死ぬ。ならば、何のための生き死にと思うんだい?』

仮面レンジャー「少なくとも、私はみんなの笑顔のために生きていたい。人の死には笑顔を感じないゆえに、死は望ましくないことと考える」

アリアドネ『笑顔のためか。喜怒哀楽の喜があんたの目的ということだね。こちらは楽が目的だ。快楽、極楽、それを目指して、今は怒と哀を武器にする。許せぬ蛮族を消して、この街を少しでも楽しく幸せなものにする。それが、あたしたち月夜蜂の目的さ』

仮面レンジャー「蛮族を暗殺するのは、街を楽しく幸せにする。それで血に塗れた手で、自分は幸せになれるのだろうか」

アリアドネ『さあね。少なくとも、あたしは血を流すことを忌避しない。痛みの先にある甘美さを知っているし、憎い奴が血を流しているのを見るのはゾクゾクするからね。血に塗れた手が幸せか、と問われたら、それで幸せを感じる者もいる、とあたしは答えるよ。仮面レンジャー、いや、お笑い芸人のマッスル太郎と言った方がいいかい? 三色の天幕のザバーラの奴隷として、動き回っているそうじゃないか』

仮面レンジャー「なるほど、正体はバレているのでござるか」

アリアドネ『うちのマリリンに仮面を着けろとアドバイスしたらしいが、お礼にあたしの方も一つアドバイスしてやろう。顔は隠しても、首を隠さず。奴隷の首輪が丸見えなんだから、あんたが誰かの奴隷なのはバレバレだ。目端の利く者なら、どこの奴隷か探り当てるのもさほど難しくない。今後、仮面レンジャーとして活動を続けるのなら、首を隠せるようにマフラーでも着けるんだね。赤いマフラーで良ければ、プレゼントしてやろう🧣』

仮面レンジャー「おお、第4部から仮面レンジャーは赤いマフラーを装着するのでござるな」

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アリアドネ『それで、仮面レンジャーさんの目的は、一体何だろうね。みんなの笑顔のため、という抽象的なものでなく、具体的に何をしたいのか話してくれると、事と次第によっては協力しないでもない』

仮面レンジャー「本当でござるか。ならば、当面の目的は、この街を脱出すること。だけど、できれば、街を蛮族から解放する手伝いができれば、と思っているでござる。今のままだと、人々が心の底から笑えない」

アリアドネ『だったら、あたしたちに協力すればいいさ。たった一人でボガード三面拳を倒した力量は評価しているんだ。あんたがあたしたちの暗殺稼業に手を貸してくれるというのなら、街を出るために、海賊船長オルゾゾの船に乗せてもらえるよう口を聞いてやろうじゃないか』

仮面レンジャー「海賊でござるか。いかにも派手に行く連中っぽいが」

アリアドネ『それと、前にあんたが縊り屋モ・ルゲを倒したって話も聞いている。あいつは元々、あたしたちの引き受けた仕事の的だったんだが、あんたに先を越されちまったようだ。依頼人は死んじまったので、仕事料を返すわけにもいかず、どうしようかと思っていたんだが、あんたと話ができて良かったよ。一応、プロとして引き受けた仕事でズルをしたくはなかったんでね。あんたが月夜蜂の助っ人ということなら、モ・ルゲ殺しも間接的に月夜蜂の仕事という風に見なせるってもんさ』

仮面レンジャー「あれは、たまたま巻き込まれただけでござる」

アリアドネ『たまたま巻き込まれただけで、モ・ルゲを殺し、風の旅団の首領を救出する手助けをし、スエラの炎からも注目されているとは、どう評価したらいいんだろうね? 天性のトラブルメーカーで運が悪いのか、それとも悪運が強くて、時代を変える風雲児となるのか。喜怒哀楽の話をするなら、あんたの動向は楽しいのさ。あんたの行動は、あたしを楽しませ、笑わせてくれる。正にお笑い芸人様々って感じだね』

仮面レンジャー「それは過分な褒め言葉でござる。暗殺稼業は本分でござらんが、たまたま巻き込まれて蛮族といざこざを起こすことはあり得よう。それが、あなた達の仕事とかち合わないようにするためにも、今後、協力できることは協力して行くということでよろしくお願いできないだろうか」

 

ヒノキ「『よし、交渉成立だ』とアリアドネは妖艶な笑みを浮かべた。以降、娼婦街を無料で寝泊りできる宿泊所として使えるうえ、アリアドネからクエストを受け取ることもできるようになった。今回の交渉で★2つを進呈しよう。そして、『アリアドネの貸し一つ分』をゲットした」

仮面レンジャー「それは何でござるか?」

ヒノキ「海賊オルゾゾの手を借りて街を脱出するためには、『アリアドネの貸し6つ分』が必要なのじゃが、それ以外に冒険の協力をしてくれる。例えば、『貸し1つ分』で3000ガメルをくれたりもする」

仮面レンジャー「3000ガメル! それは破格の報酬でござる。早速、受け取ることにしたい」

 

アリアドネ『こいつは、モ・ルゲ殺しの仕事料だ。3000ガメル、取っておきな』

仮面レンジャー「おお、この元締めは金払いがいい。ビタ銭でせこせこ稼ぐよりも、頼れる御仁と見た。仕事料を懐に収めて『次の仕事は何ですか?』と尻尾を振る犬のような笑顔を浮かべる。もちろん、マスクの下で細かい表情は見えないであろうが」

ヒノキ「それでも大まかには、アリアドネに伝わったようじゃの」

アリアドネ『金の力は人を笑顔にさせるみたいだね。あんたも笑顔のため、と言うのなら、しっかり働いて金を稼げる男を目指すといい。次の仕事はこれだよ』

 

●次の仕事(クエスト)

 麻薬窟で、夢薬販売委任状を手に入れろ

 

仮面レンジャー「ここでも、それでござるか。ザバーラ、ウルスラに続いて、アリアドネにまで同じ仕事を頼まれるとは……」

 

ミッション終了後の成長タイム

 

 アリアドネとの面談を終えた仮面レンジャーことマッスル太郎は、レジスタンス組織・月夜蜂の客分として扱われることになった。

 しかし、ザバーラの奴隷という立場を崩すことのできない太郎は、一度拠点に帰るのだった。

 

ヒノキ「では、第3部最後の成長の儀じゃ。今回は★11個とその他諸々で、経験点は合計2440点。ガメルは前回が剣のかけら換金も合わせて1040ガメルを稼いで、今回はさらに3300ガメルを入手。手持ち金の400と合わせて、合計4740ガメルとなったわけで」

太郎「アリアドネのくれた3000ガメルが非常に大きいでござるな。ブラックベルトのために頑張って、3000ガメルをせこせこ貯めていた自分が何とも小さかったことよ」

ヒノキ「他の報酬は、一人当たり500ガメルとか、そういう記述じゃからな。だが、アリアドネの貸しを換金するのは、パーティー全員で3000ガメルになるので、パーティー人数が多いほど旨味が落ちる。逆に言えば、ソロプレイだと最高の収入源ということじゃ」

太郎「背景を考えるなら、この街では蛮族相手の暗殺者稼業や娼館経営が儲かるということであろうな」

ヒノキ「実のところ、アリアドネにはもう一つの秘密が隠されておってのう。他のレジスタンス組織は庶民派というか割と貧乏世帯なのに対し、月夜蜂はバックボーンが凄いことになっている。3つのレジスタンスの中では、最も闇が深い組織なのじゃ。踏み込みすぎると一番危険な組織とも言えよう」

太郎「それは気になるでござるな」

ヒノキ「今はこれ以上のネタバレは避けるが、アリアドネという女の本質は、人の命を何とも思わないところがあるとだけ言っておこう。ともあれ、成長を始めるとしよう。能力値ダイスを振れ」

太郎「2と4。ならば、2の敏捷度を選ぼう。これで石化に耐えられる数が2回から3回に増して、少し安心でござる」

ヒノキ「次は技能の成長じゃが、経験点は3550点になったのう」

太郎「3000点消費して、グラップラーとスカウトを4レベルに高めるでござる。これで冒険者レベルも4レベルに上昇。いろいろ強くなったでござるよ」

ヒノキ「次は買い物タイムじゃ」

太郎「まずは、キック用の装備ハードキッカーを1290ガメルで購入し、破壊力を高めるでござる。次に毒消しのアンチドーテポーションと、石化解除のキュアストーンポーションを買って、万が一の危険に備える。そして、対精神判定用の保険として、月光の魔符+2と月光の魔符+1を1枚ずつ。これで残り450ガメル。次は蝙蝠の耳飾り3500Gを目標にするでござるよ」

ヒノキ「目が見えなくても、視覚ペナルティー4を2で抑えられるアイテムじゃな」

太郎「対メデューサ用だけでなく、常夜の回廊対策にもなるでござるからな」

ヒノキ「さて、ここで重要なお知らせがある」

太郎「何でござるか?」

ヒノキ「ザバーラは、太郎の入手したアイテムや情報に対して、ザバーラポイントで買い取ってくれる。そのうちの一つは、月夜蜂の刺繍入りハンカチで一枚800ザバーラポイント。もう一つは、水門の開閉コードで一つ1500ザバーラポイント。太郎はどちらも2つずつ持っているから、それらをザバーラに渡せば4600ザバーラポイントになる計算なのじゃ」

太郎「何と。太郎の目的の一つは、6000ザバーラポイントを貯めて、奴隷の身から解放されることでござったが……」

ヒノキ「そう。マッスル太郎は今や奴隷の身から解放されて、自由になれるのじゃよ。しかも、親切なザバーラはその6000ポイントで、馬車に乗って街の外まで脱出させてやろう、と提案してくれる。これにて、マッスル太郎のミストキャッスルでの冒険は終わらせることも可能じゃ」

太郎「し、しかし、私はまだレベル4。このまま街の外に出ると、酷いことになるのでは?」

ヒノキ「なるのう。こいつはネタバレじゃが、ザバーラの提案に乗った脱出ルートだと、最後にレベル7モンスターのワイバーン2体の襲撃に遭う。それを倒すことができれば、晴れてエンディングを迎えることができるのじゃ」

太郎「倒すことができなければ?」

ヒノキ「マッスル太郎は死んでしまい、どちらにせよ、この冒険物語は完結じゃ」

太郎「そんなバッドエンドな未来は見たくない。マッスル太郎はまだまだ鍛え足りないし、街の地図だって、まだまだ全部開示しておらず、未探索エリアも数多い。いくら何でも、このような中途半端なところで冒険を終わらせたくはないでござる」

ヒノキ「おお、そうじゃろうな。プレイヤーとしては、先を続けたい気持ちはよく分かる。だが、キャラクターとしてのマッスル太郎はどうじゃ? せっかく街を脱出するためにザバーラが提案してくれるんじゃぞ。当然、ワイバーンに襲われる未来なぞ太郎には予測できん。なら太郎はどういう理由を付けて、冒険を続ける気じゃ?」

太郎「うう、ザバーラ様。このマッスル太郎、以前はただ街を脱出することだけを考えておりましたが、この街のあちこちを歩き回って、人々の苦しむ様を見るにつけ、彼らの笑顔のために何かできないか、と考えるようになりました。少なくとも、今はまだ一人で街をすたこらさっさと脱出してハッピーになれる心境ではありません。もっと自分を鍛え、人々の心に笑顔を灯したい。これぞ、私のお笑い芸人としての使命と思い定めております。もう少し、ご主人さまの奴隷として、働かせてもらえないでしょうか」

 

ザバーラ『だったら一つ提案してやろう。1万ザバーラポイントを貯めれば、君に名誉蛮族の腕輪を融通してあげるよ。そうすれば晴れて、このあたしと同じ地位に昇りつめることができる。今はあたしの奴隷から解放しても、君は所詮ただの浮民扱いさ。だけど名誉蛮族になれば、一定の敬意をもって蛮族社会で遇される。この街で活動して、みんなを笑顔にするためには、君は権力に近づかないといけない。権力にがむしゃらに刃向かうだけのレジスタンスなんかじゃなくね。何かを変えるためには相応の力が必要だ。下から反抗して変えるか、上に昇って変えるか、君はどちらを選ぶ?』

太郎「名誉蛮族への道でござるか? 奴隷の立場では考えたこともなかった選択肢ゆえ、すぐには回答でき申さん。結論は保留させて欲しいでござる」

ザバーラ『ならば、それまでは今までどおり、君はあたしの奴隷だ。奴隷から解放して欲しければ、いつでも言ってくれていい。そういう契約だからね。あたしは君の選択を尊重するよ』

●マッスル太郎のキャラデータ(青字は成長部分)

 

ルーンフォークの練体拳闘士(冒険者レベル4
グラップラー4レベルエンハンサー3レベル、スカウト4レベル、セージ2レベル、マギテック2レベル、レンジャー1レベル(残り経験点550)

所持金:450ガメル(ザバーラポイント7973点)

器用21、敏捷13+1、筋力24、生命力22、知力17+2、精神7
HP34、MP13

探索・危険感知7、先制6、知識5

生命抵抗7、精神抵抗5

魔動機術魔力5

 

武器:チェインスティック(命中8、威力15、追加ダメージ+9、クリティカル値11、2回攻撃)

 ハードキッカー(命中6、威力30、他は同上)
防具:アラミドコート(回避7防護点4

特技:追加攻撃、武器習熟A/格闘、防具習熟A/非金属鎧

練技:マッスルベアー、ビートルスキン、ガゼルフット

所持品:冒険者セット、ヒーリングポーション3本、スカウト用ツール、救命草3つ、魔香草3つ、保存食1週間分、サーペンタインガン、弾薬17発、アンチドーテポーション、キュアストーンポーション、月光の魔符+1、月光の魔符+2

 

部位装備(括弧内は仮面レンジャーへの扮装時)

顔:(仮面レンジャーのマスク)

首:奴隷の首輪(カモフラージュ用赤マフラー)

背中:マギスフィア(小)

右手:俊足の指輪

左手:叡智の腕輪

腰:ブラックベルト

その他:ポーションインジェクター

(頭、耳、足には現在なし)

 霧の街の冒険の末に、奴隷の身から解放される機会を得たマッスル太郎。しかし、自由とはすなわち、人生の選択の決断を求められることである。

 果たして、マッスル太郎はいかなる選択をするのか。

 レベル4に成長したマッスル太郎の決断は?

 マッスル太郎の冒険記は急展開の様相を帯びて、第4部に続く。

(当記事 完)