花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

マッスル太郎と、帰らずの街(SWミストキャッスル3ー8)

病み上がりのルーンフォーク

 

太郎(ゲンブ)「前回はなかなか難儀なめに合ったでござる」

ヒノキ「オーガの貪欲卿ズ・グリに目をつけられて、廃墟探索を押し付けられたんじゃったな」

太郎「そして、猛毒菌類のせいで病気に感染してしまったわけで。せっかく見つけた2000G以上のお宝も、ズ・グリに渡してしまったので、結局、手に入ったのは20Gの鉄クズだけ」

ヒノキ「いや、それに『シェラシースの光』についての研究資料があったはず。実は、あれには1000Gの価値があったのじゃ。ズ・グリに渡せば、その価値を見抜いたはず」

太郎「だが、あれほどの重要な秘密を蛮族に渡すわけにはいかないでござろう。だが、このまま持ち歩くのも危険が大きいし、拠点のザバーラに渡すのも商売のネタにされそうで不安だ。誰か、あの資料を預けられる者はいないだろうか」

ヒノキ「ウルスラだったら、蛮族に敵対していそうじゃが?」

太郎「しかし、あの施療院もヒューリカの監視下にありそうだからな。(地図を見ながら)うむ、先日知り合った庭園のエルフ、クレア・クレアなら良さそうだ。あの庭園は蛮族も入りにくそうだし、獣やウンディーネといった護衛もいてくれる。防水用の箱か何かに詰め込んで、池の底に保管してもらえれば、安心できる。よし、病み上がりの日に庭園まで散歩して、クレア・クレアと会って、かくかくしかじかと機密資料を預かってもらうとしよう」

ヒノキ「では、太郎の話を聞いたクレアは快く資料を保管してくれる。ついでに、魔法装置の話題ということで、『霧の街の霧を晴らす魔法装置の話』を語ってくれた」

太郎「そんなものがあるのか。ところで、この霧に何かの不都合がござるのか?」

ヒノキ「話したことがなかったか? 時々ランダムイベントで発生して、道に迷ってしまいそうになる」

太郎「ああ、初めの方にそういうイベントがあったような気がする。で、その魔法装置はどこに?」

ヒノキ「嘆きの広場にあるモニュメントがそうじゃ」

太郎「そこには行きたくないでござる。石化される危険は、そうそう冒したくはない」

ヒノキ「大丈夫じゃ。装置があるのは嘆きの広場じゃが、装置の操作盤は常夜の回廊にある」

太郎「常夜の回廊とは、これも冒険を始めた頃に通ったでござるな。拠点の左上の区画で、幽霊に襲われた覚えがある。あの頃は、私も駆け出しで悲鳴を上げて逃げ出すことしか出来なかった。腹が減って、徹夜でフラフラさ迷っていた頃が懐かしい」

ヒノキ「ただ、装置の操作の仕方そのものはクレアにも分からない。どこかの図書施設なら分かるのではないか、とのこと」

太郎「図書施設ってどこでござるか?」

ヒノキ「クレアは妖精使いじゃが、書物にはあまり興味がなくて分からないそうじゃ。ただ、クレアから聞いた情報で、★1つ進呈しよう」

太郎「ところで、もう一つの開閉コードはご存知ないか?」

 

クレア『開閉コード? 運河の水門のことだったら、確かナヴァリアが管理していたと思うけど。だけど、今も生きているかどうかは……』

 

太郎「ナヴァリアって、路地裏の婆さんでござるか。確か、エルフの美女だったが呪いで姿を変えられたとか言っていたような……。いろいろ話がつながって来るでござるなあ」

ヒノキ「キャンペーン(連続シナリオの物語)の醍醐味という奴じゃの」

太郎「また、機会があれば、ナヴァリア婆さんから、いろいろ話を聞くとしよう。だが、今は帰らずの街へ行かねばならぬ。クレアさんに暇を告げて庭園を出る。蛮族のスパイはいないでござるな」

ヒノキ「事前情報を得ていたから、庭園に入る際に隠蔽工作はきちんとしていたということで、問題なかろう」

太郎「そう言えば、獣と戦う必要もあったのでは?」

ヒノキ「……忘れておった。が、まあ、今回は割愛じゃ」

 

帰らずの街へ

 

太郎「では、また長屋で夜を明かして、ミランダ婆さんに感謝しつつ、早朝に出発するでござる。2ブロック先の処刑場で、ランダムイベントが発生するのでござるな」

ヒノキ「うむ。5の目は、物乞いが現れる。『哀れな老人にお恵みを』」

太郎「自分も哀れだった時期がござるからな。端数の3Gをチリンとあげる。少ないが、これで軽食でも」

ヒノキ「物乞いは感謝の言葉をブツブツ呟きつつ、そそくさとその場を立ち去る。イベント終了じゃ」

太郎「何だ。情報屋の類だったら、もっと粘って金をせびろうとするであろうが、ただの乞食に過ぎん、と。では、そのまま南下し、廃墟の先の帰らずの街に到着した」

ヒノキ「崩れたまま放置された建物が、地面を覆う枯れ草の間に点在しておる。至るところに人族や蛮族の物と思しき骨が散乱しているみたいじゃの」

太郎「神妙な表情を浮かべながらも、周辺を調べてみる」

ヒノキ「探索判定、目標値は12」

太郎「15で成功」

ヒノキ「何かが隠されてそうな雰囲気の、がらくたの山を見つけた。が、その時、幻獣ヒポグリフが出現する」

太郎「前は正体が分からなかったでござるが、今度は魔物知識14」

ヒノキ「ならば、ヒポグリフのデータを見ていいぞ。ただし、ボス扱いなので、HPは剣のかけら分の20点増えて、45点になっておる」

太郎「レベル4で、命中・回避が飛行ボーナスも入れて、13でござるか。ならば、練技のマッスルベアー、ガゼルフットに魔動機術のターゲットサイトを入れてMP8点消費し、一気に勝負を決める」

ヒノキ「その前に先制判定を振らんか」

太郎「おっと、そうでござった。11」

ヒノキ「こちらが先攻じゃ」

太郎「ちょっと待った。確かルールが2.5になって、防御用の練技は先攻を取れなくても事前準備で掛けておけるのでござるな。つまり、回避ダイスは6ではなく、7で振っていい、と」

ヒノキ「おお、確かにそうじゃったな。では、ダイス目6以上で避けていいぞ」

太郎「3。事前準備の甲斐なく、避け損ねたでござる」

ヒノキ「ダメージは9点じゃ」

太郎「防護点で4点減らして、5点をくらった。残りHPは26点」

ヒノキ「ヒポグリフは攻撃が命中した場合、特殊能力の連続攻撃が発動する。もう一度、避けるがいい」

太郎「2回目は避けた。おのれ、反撃。先ほどの宣言どおり、マッスルベアーとターゲットサイトで強化して、命中は15が2回。どちらも当たって、ダメージは16点と15点」

ヒノキ「防護点で2点ずつ減らして、くらったのは27点。ボスでなければ即死だったが、まだ18HPが残っておる」

太郎「次に2発当てれば、落とせる。回避は……12で当てられた」

ヒノキ「ダメージは……6点しかない」

太郎「2点くらって、残りHPは24点。連続攻撃もくらってしまったでござるよ」

ヒノキ「ダメージは11点」

太郎「残りHPは17点か。では、反撃。ターゲットサイトを入れて、17と14で2回命中。ダメージは、16点と、よし、6ゾロクリティカルきたー。21点」

ヒノキ「ボス敵は粉砕された。戦利品は宝石150Gと、剣のかけら4個分」

太郎「つまり、950Gでござるか」

 

 その後、太郎はHP変換と魔動機術ヒーリング・バレットを駆使した回復技で、HPを完全に回復した(MPと弾丸消費は4)。

 そして、がらくた山に埋もれた男女の死体を発見。女は蜂の刺繍入りのハンカチを身に付けており、また、どちらの遺体にも猛禽のクチバシで貪り喰われたような酷い痕跡が残されていて、ここで何が起こったかは容易に想像できた。

 

太郎「無惨な亡骸を前に、黙祷を捧げるでござる」

ヒノキ「ふむ。後は事の報告をするために娼婦街に向かえばミッション終了じゃが、ハッピーエンドとは言い難いのう」

 

 帰り際に処刑場を通過したマッスル太郎。

 ランダムイベントで、「工事現場。力仕事の得意な者募集中」との呼びかけにあったが、黙って通り過ぎる沈痛な表情のルーンフォーク。

 いつもの、陽気なお笑い芸人の雰囲気はなく、やるせない想いだけを心に抱いていた。

 

●ここまでの冒険成果

 経験点:★8個(ヒポグリフ撃退で1つ、ミレーヌの遺体発見で1つ)、魔物撃退分140、ピンゾロ分100

 ガメル:手持ち400、戦利品240、剣のかけら4、弾丸消費4発(残り17発)

 

(当記事 完)