花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

マッスル太郎の、廃墟探索(SWミストキャッスル3ー7)

石化について

 

ヒノキ「前回は一つミスをした」

ゲンブ「何でござるか?」

ヒノキ「嘆きの広場で戦ったメデューサはボス扱いにすべきだったのに、通常モンスターとして処理してしもうた」

ゲンブ「ボス扱い、と言うと、剣のかけらを埋め込んでHPが向上していたはずでござるな」

ヒノキ「そう。HP28が剣のかけら4個分で+20されて、48になっていたはずだったのじゃ」

ゲンブ「それだと、速攻で倒すことはできなかったろうから、ボス扱いされなくて幸いだったでござるよ」

ヒノキ「じゃが、おかげで剣のかけら4つを入手できなかったのだぞ。800Gの収入になっていたものを」

ゲンブ「800Gを惜しむよりも、石にされなかったことを喜ぶべきでござろう」

ヒノキ「では、ここで今のソード・ワールドにおける石化ルールについて、確認しておこう。メデューサの石化能力は、精神抵抗判定11に成功しなければ、器用度か敏捷度がマイナス6されてしまう。効果は累積し、いずれかの能力値がゼロになってしまえば、完全石化してゲームオーバーということじゃ」

ゲンブ「マッスル太郎の場合、現在の敏捷度が12であるから、最悪2回判定に失敗すれば、終わってしまうところでござったな」

ヒノキ「うむ。運よく抵抗できたからよかったものの、あの遭遇は相当に危険だったと言える」

ゲンブ「敏捷度が13あれば、2回判定では終わらないので、次に敏捷度が増やせるなら、しっかり伸ばしておいた方が良さそうでござる」

ヒノキ「あと、精神抵抗力を上げる手段があれば、備えていた方が良いじゃろう。ルーンフォークの弱点は精神力が低いこともあって、敵の能力が多彩になって来たならば、そこを補う必要性も高まってくる」

ゲンブ「う〜ん、具体的には何をどうすればいいのか、少し調べてみるでござる。まずはコンジャラーのレベル2魔法[カウンター・マジック]で精神抵抗+2が得られるな」

ヒノキ「目を閉じて戦うなら、命中回避にマイナス4のペナルティーじゃが、少なくとも石化は避けられる」

ゲンブ「マイナス4もペナルティーを受けたら、まともに戦うこともままならんでござる。何かアイテムで補うことはできんのか」

ヒノキ「保険としては、月光の魔符が精神抵抗判定の結果を+1してくれる。500Gかかるがの。月光の指輪じゃと、割ることで精神抵抗+2できて1000G。常備できる装備としては、信念のリングも精神判定+1じゃが、5000G掛かるのう。精神抵抗以外じゃと、蝙蝠の耳飾りという耳装備があって、視覚ペナルティーのマイナス4をマイナス2に和らげてくれる。これは3500Gじゃな」

ゲンブ「なるほど。メデューサと戦う時は目を閉じて、蝙蝠の耳飾りを付けていると、比較的安全に戦えそうだが、そもそもメデューサの出現する場所には行かないというのが常識的な対処法かもしれん」

ヒノキ「じゃが、対ヒューリカ戦では石化対策を考えねばならんかも知れんぞ」

ゲンブ「確かに。ところで石化の継続状態は自然回復するものでござるのか?」

ヒノキ「無理じゃ。500Gのキュアストーンポーションを使わねば治らん。あるいは、レベル6神聖魔法のリムーブカース、レベル7神聖魔法のキュアストーンを必要とする」

ゲンブ「対毒のアンチドーテポーションと、対石化のキュアストーンポーションは準備しておいた方がいいのかもしれんな」

ヒノキ「それにはまず、金を貯めねばのう」

 

 長屋からの出発

 

太郎(ゲンブ)「では、ミランダ婆さんの長屋で寝泊まりさせてもらった後、早朝未明に出発するでござる。まず、2マス進んで嘆きの広場……というのは怖すぎるので、西に曲がって処刑場に着いた」

ヒノキ「ここの処刑イベントは終了しておるので、固定イベントは何もない。しかし、ランダムイベントが発生する場所なので、1dを振れ」

太郎「6」

ヒノキ「濃い霧が出てくる。霧の中からグラスランナーが飛び出して来て、太郎にぶつかる。『あっとゴメンね。急いでるから』と言った声には聞き覚えがあるようじゃ」

太郎「知り合いのグラスランナーということは、ウルスラのところのニルスでござるか」

ヒノキ「おそらくは。しかし、向こうは太郎に気づかず、去ったようじゃ」

太郎「何かをスリ取られていないか、急いでチェックするでござる」

ヒノキ「いや、特にそんな被害は受けていない。代わりに、足元に一つの鍵が落ちている」

太郎「これは?」

ヒノキ「何の鍵かは、落とした本人のみぞ知るといったところじゃな。何にせよ重要アイテムを拾ったので、★1つ進呈じゃ。『ニルスの落とした鍵』をアイテム欄に加えよ」

太郎「思わぬ拾い物をしたでござるな。では、南の区画を開示するでござるよ」

ヒノキ「廃墟、と出た」

 

●霧の街のマップ(3ー7話時点、青字は宿泊可能)

 

  牧場   ー 娼婦街ー黒の丘ー     ?

    l            l      l    l

路地裏  ー 施療院泉の広場鮮血城ー?

    l            l      l               l

常夜      l      サカロス           l

回廊ー 涸れ井戸ー 神殿跡 ー      ?        ?       ?

    l             l           l             l   l         l

   港ー   三色の天幕ー庭園ー翡翠の塔ーー叫び

                 (拠点)    l                     屋 の門

                      l          l            l    l       l

              ダルクレム     l               l            l        l

      神殿 ー骨の川ー 処刑場ー市場ー?

                       l         l     l         l

       剣闘士の宿舎 ー 追い剥ぎー廃墟ー嘆きのー?

        l          小路    l         広場

                         l   I             l           l

                     闘技場ー麻薬窟ー帰らずー?

               の街

 

貪欲卿ズ・グリ

 

ヒノキ「ここは、いくつもの建物が倒壊し、荒廃するにまかせたままの廃墟じゃ。死肉を貪る猛禽が、それほど高くない低空を飛び交っている。対空魔法に迎撃されない程度の高さを、鳥も本能的に弁えていると見える」

太郎「うっかり高度を上げすぎた鳥はたちまち撃墜されてしまうのでござるな。霧の街では、たまに空から焼き鳥が降ってくることもありそうだ」

ヒノキ「焼き鳥はともかく、とある廃墟の建物の前で、数体の蛮族がいて、10人ほどの浮民らしい人々に剣を突きつけて喚き声を上げている。蛮族のボスはオーガらしいが、魔物知識判定を振れ」

太郎「10」

ヒノキ「太郎はオーガの能力を知らないが、今の自分では戦っても勝てそうにないことは分かっていいじゃろう。少なくとも、レベル5のボガードトルーパーよりは強そうだ」

 

オーガ『お前たちに金は払った。早く行け。逃げるなら殺す。行かなくても殺す』

 

太郎「蛮族らしい物騒な物言いでござるな。こっそり隠れて、様子を伺うとしよう」

 

オーガ『そこのお前。おい、マッチョなルーンフォークだ。その密やかな身のこなし、只者じゃないな。この貪欲卿ズ・グリ様の目をごまかせると思うなよ』

 

太郎「いきなりバレたでござる。とりあえず、大人しく出て来て、自己紹介するとしよう。どうも〜、お笑い芸人のマッスル太郎で〜す。まずは、お近づきの芸としてマッスルパワー、ボンッと自慢の腹筋崩壊芸を見せる」

ズ・グリ『ほう、そこそこ大した筋肉じゃねえか。なら、オレサマもマッスルパワー!』

太郎「何と、マッスルパワーに対抗して来るとは。このズ・グリ、侮れん。ええと、貪欲卿って自分で名乗っているのでござるか?」

ズ・グリ『そうとも。欲望こそ力、欲望こそ正義、ギラギラした欲望こそ己を鍛える原動力よ。お前も金は欲しいよな。金さえあれば、いろいろ願いが叶う』

太郎「確かに、お金は大切でござる。金が全てとは言い申さんが、もらえる金があれば、よっしゃラッキーと叫びたい」

ズ・グリ『なら、今ここにいるお前はラッキーだ。ほら、100ガメルをやろう』

太郎「おお、これはまことにかたじけない。給付金10万円をいただいたような心境でござるよ。では、早速、家に引きこもって自粛を……」

ズ・グリ『おい、どこに行くつもりだ。金だけもらって、そのまま猫ババするようなコソ泥じゃないだろうな。きちんと仕事しろ、仕事』

太郎「おや、自粛要請の給付金ではなくて、仕事料でござったか。では、いかなるお笑い芸を所望で?」

ズ・グリ『オレサマがお前に求めるのは、この廃墟の探索だ。見たところ、この遺跡には2000ガメル以上のお宝が眠っているはず。お前は今から廃墟を探索して、宝を持ち帰れ。2000ガメル分の宝をオレサマに渡せば、仕事は終了だ。それ以上、余った分は、お前が持って行くといい』

太郎「本当に2000ガメルもあるのでござるか?」

ズ・グリ『なければ、お前が補填しろ』

太郎「そんな無茶な」

ズ・グリ『それが嫌なら、何としても廃墟から2000ガメル分のお宝を発見するのだ。いいか、たくさん見つければ見つけるほど、お前も得する。こいつはWinWinの取り引きという奴だぞ。運と力量に恵まれた男は生き長らえて得するし、そうでない者はのたれ死ぬ。金は払った。ならば、後はお前次第だ。一獲千金のチャンスを物にするか。それとも、価値のない者として、この場で命を落とすか。お前はどちらを選ぶ?』

太郎「ならば、探索に成功して、2000ガメルを渡せば、そこの浮民たちは助けてくれるのでござるな」

ズ・グリ『こいつらは揃いも揃って、怖気づいた臆病者だ。その命には何の価値もないと言っていいが、オレサマは強くて、欲に満ちて、なおかつ仕事をきちんと果たす向上心に溢れた者は大好きだ。お前が自らの価値を証明してみせるならば、クズどもの命にはこだわらん。お笑い芸人というものがどれほどのものか、証明してみせよ。2000ガメルを手に入れて来たなら、オレサマも心の底から笑ってやろう』

太郎「真の笑いは、金でどうこうってものではないのでござるが、金がなくて生活苦ならば笑えないのもまた真実。では、このマッスル太郎、みんなの笑顔を作るお笑い芸人の名にかけて、この挑戦、受けて立つ。いざ、廃墟の探索に突入するでござる」

ズ・グリ『うむ、その気骨やよし。成果を期待しているぞ』

 

廃墟の探索

 

太郎「で、ダンジョン探索に入ったのでござるが、中はどうなっておるのか?」

ヒノキ「この廃墟の建物は、5つの部屋から構成されておる。そのうち4つの内容はランダムで決定されている。その中には当たりもあれば、外れもあり、運が良ければ2000ガメル以上を得られるし、外ればかりだと身入りが少なかったりもする。全てはダイス目に掛かっていると言えよう。まずは、第一の部屋で何があるか、1dを振るといい」

太郎「3」

ヒノキ「そこはガラクタの部屋じゃ。壊れた魔動機械なんかが積み上げられておる」

太郎「その中に、お宝がないか調べてみるでござる」

ヒノキ「目標値12で危険感知判定をせよ」

太郎「13で成功」

ヒノキ「すると、ガラクタの中に有害な菌類がはびこっていることに気づく。それでも探索を続けるかの?」

太郎「今はパスして、後からここを調べ直すことはできないでござるか? 他で宝が手に入るなら、それでよし。足りなければ、ここを調べ直すということで」

ヒノキ「まあ、できるじゃろうな。入り口は一つだけだし」

太郎「では、当座の危険は避けて、次の部屋に向かうでござる」

 

二つめの部屋

 

太郎「二つめのダイスは、6」

ヒノキ「おお、当たりを出しおった。ここは研究者の部屋じゃ。ベッドが5つ、コンパートメントで仕切られた部屋の中に並んでおる。それぞれのベッド脇に小さな机があって、そこを調べるならば、目標値10で探索判定を行うこと」

太郎「11で成功」

ヒノキ「(ランダムに宝物表を振って)1200Gのプレートアーマーを見つけた」

太郎「机の中に?」

ヒノキ「机の中じゃと変なので、クローゼットの中にしておこう」

太郎「クローゼットの中に板金鎧というのも変な感じがするが、適当な収納庫でもあったのでござろう」

ヒノキ「うむ。ツッコミ入れるだけでなく、状況を踏まえた適切な解釈を試みるのも、立派なTRPGゲーマー、あるいはマニアの心意気というものじゃよ。おかしな点をツッコミ入れるだけでは、建設的でも創造的でもないからのう。批評は何かを生み出すための過程であり、それ自体が目的となってしまえば、ただの言葉遊びに過ぎず、言論の堕落でしかないとは誰の言葉じゃったかの?」

太郎「面白いツッコミ芸とは、これ、対象への理解や愛に満ちた陽性のものであるべきでござるからな。間違いを攻撃するだけのギスギスしたものは芸としても笑えん。そこは話者の大らかさが必要であろう。それはともかく、1200Gの鎧とはラッキーでござる。これでノルマの半分はクリアした」

ヒノキ「さらに、研究資料らしき紙束も机の引き出しから見つかったのじゃ。魔動機文明語で『シェラシースの光の改良工事について』とタイトルが書かれておる」

太郎「それは重要情報っぽいでござるな。中身を吟味する」

ヒノキ「シェラシースの光とは、街の至るところに設置された街灯であり、それが発動すると、穢れを持った者が穢れポイント分のペナルティーを受ける代物じゃ。そのための魔力を供給するための装置が、翡翠の塔の地下に存在し、運河の水を流し込むことで作動する。しかし、現在は運河の水門が閉まっているので、シェラシースの光を発動するにはまず、運河の水門を開かなければならない、とある」

太郎「それは、もしかすると例の開閉コードに関わっているのではござらんか?」

ヒノキ「その可能性は十分に考えられる。いずれにせよ、この資料は蛮族に対抗して、街を解放するのに重要な機密となろう。レジスタンスか、街の外のカシュカーン国・霧の街解放軍に渡すと、感謝されること間違いない。逆に蛮族からすれば、街の蛮族流治安を守るのに重要な情報とも言える。いずれにせよ、重要情報を手に入れたので★1つを進呈じゃ」

太郎「とんでもない物を見つけてしまった気分でござる。人族としては、蛮族の手に渡らないようにしなければな」

 

三つめの部屋

 

太郎「三つめのダイスは、4」

ヒノキ「そこはドゥームの部屋じゃ」

太郎「ドゥームとは、恐ろしい戦闘用魔動機械でござったな。魔物知識は10」

ヒノキ「細かいデータは分からんが、マギテックの嗜みとして、名前と形態ぐらいは分かっていてもいいぞ。レベル5の魔動機械で、機銃と大型キャノンを装備、四脚で移動する。デザイン的には、こんなところか」 

太郎「こんな多脚戦車には生身で勝てる気がしないでござる」

ヒノキ「そんなドゥームが、部屋の左右の凹みに合計6体、収まっている」

太郎「6体も?」

ヒノキ「部屋の中央には台座があって、表面には魔動機文明語で『作動』という文字が赤く点滅しておる。文字に触れると、ドゥームが動き出すだろうということは想像に難くない」

太郎「今は動かないでござるな。当然、そんな危険なものには触れないようにする。触れずに探索というのはできるだろうか」

ヒノキ「目標値10じゃ」

太郎「9」

ヒノキ「何も見つからん。しかし、ダイス目3とは危なっかしいのう。もしも、ピンゾロだったら、誤って作動させておったぞ」

太郎「うう。こんな危険な場所からは、すぐに出るでござる」

ヒノキ「一応、ドゥームの部屋をクリアすると、★1つもらえる仕様じゃ」

 

四つめの部屋を抜けて

 

太郎「次のダイスは、1」

ヒノキ「何もない部屋じゃ。そこを抜けると、最後の部屋になる。ここでは魔動機械、グルガーンがいて、バトルになる」

太郎「確か、ドリルウィーンでござったな。魔物知識は14で弱点も抜いた。命中9、回避11だったら余裕で倒せるでござるよ。何しろ、ピンゾロを出さなければ、相手の攻撃が当たらんのだからな」

ヒノキ「一応、戦闘じゃ」

 

 結局、この戦闘には6ラウンドを要した。敵の攻撃には当たらなかったものの、攻撃ダイスが振るわず、ピンゾロ2回も振って、経験点100点を稼ぎ出すなどしながら、だらだら続いて、6ラウンド目にようやく二連撃が命中し、撃破することができた。

 ええと、12回も攻撃チャンスがあったのに、ダメージを与えたのが5回だけって何よ。2dで5以上で命中で、外す確率6分の1なのに、どうして3が4回も出るかなあ。あと命中ピンゾロが1回で、ダメージピンゾロが1回。命中4が1回。3と同確率の11をそれだけの頻度で出せば、一躍ヒーローなのに、マッスル太郎よ。

 まあ、回避でピンゾロを出さない辺りが、マッスル太郎の運の良さとしておこう。何だかんだ言って、死なない程度の運の良さは持っているということで。

 

太郎「戦利品ダイスも低くて、ただの鉄20Gしか手に入らなかったでござるよ」

 

最初の部屋にて、まさかの感染

 

太郎「ここまでの探索で、得た戦利品の合計は1220G。このままだと赤字確定なので、危険だとは知りながら、最初の部屋のガラクタを漁るでござるよ」

ヒノキ「ヒヒヒ。では、猛毒の菌類が病原胞子を発射するのじゃ。目標値14の生命力抵抗判定を行うがいい」

太郎「生命抵抗の基準値は6。8が出ればセーフ。うおおおおーーー、マッスルパワー! (コロコロ)なー!? 4だと〜?」

ヒノキ「抵抗むなしく、マッスル太郎は病気になった。まずは2点ダメージを受けよ」

太郎「しくしく。今のご時世、病気は鬼門でござるよ」

ヒノキ「心配しなくとも、他の人に移す類の感染症ではない。単にお主が毎tb衰弱して2点ずつダメージを受けるだけじゃよ。1日が6tbなので、毎日12点ダメージを受ける。それぐらいだと、安静にしていれば死にはしない」

太郎「誰か、キュアディジーズを掛けてくれる神官はいないか?」

ヒノキ「神官の知り合いは、この街にはいない。ダルクレム神殿はあるが、それよりも施療院があったじゃろ。他には、朝になるたびに生命力抵抗判定10を振れば、自然回復できる」

太郎「そうと聞けば安心したでござる。2か3を出さなければ、明日の朝には治ってる」

ヒノキ「さっきのバトルで、散々3を出しておったからの。何かのフラグのようにも思えるが」

太郎「とにかく、病気に咳き込みながら、ガラクタを漁る」

ヒノキ「探索判定の目標値12じゃ」

太郎「ピッタリ12で成功」

ヒノキ「では、見つけたお宝は……1580Gの刀剣フランベルジュじゃ」

太郎「これで無事にノルマ達成。急な発熱に頭フラフラしながら、廃墟を出るでござるよ」

 

ルーンフォークも病気になるんだよね

 

太郎「見つけたお宝はこれだけでござる。そう言って、プレートアーマーとフランベルジュをズ・グリに渡すとしよう」

ズ・グリ『ムッ、確かにこの鎧と剣は、そこそこの芸術品だな。2500ガメル以上の価値はある。だが、見つけた宝はそれだけか?』

太郎「他にはドリル魔動機を倒して得た鉄クズと、それから最初のガラクタ部屋では毒性の菌が蔓延しているから、それで良ければ。ゴホゴホ」

ズ・グリ『え、ええい、寄るな。病気になったなら、さっさと帰って寝ろ。手遅れかもしれんが、手洗いうがいも念のためにしろよ。それから菌を撒き散らさないようにマスクもしておけ。とにかく不要不急の外出は控えるんだ。分かったな』

太郎「蛮族、いや、バルバロスの旦那にそんな心配をしていただけるとは、かたじけないでござる」

ズ・グリ『とにかく、この廃墟の掃除はしっかりして、それからオレサマの寝ぐらにするのが良さそうだ。今後、オレサマはここにいる。もしも、お前の病気が治ったら、またオレサマのところに来い。お前は優秀な探索者みたいだから、オレサマの宝探しに便利な男だと認定した。優秀な野心家は大好きだからな、ガハハハハ』

太郎「おお、笑わせることができたでござる。ゴホ、ゴホホホホ」

ズ・グリ『せ、咳き込むな。半径2メートル以上離れろ。唾を飛ばすな』

太郎「……病気ネタは不謹慎なので、これぐらいにしておくでござる」

ヒノキ「ともあれ、ズ・グリとの遭遇を切り抜けたので、★1つ進呈じゃ」

 

 その日、長屋の空き部屋で隔離療養されたマッスル太郎は、翌朝、生命抵抗判定で11を出して無事に完治。

 その後、1日休んでから(早朝に長屋を出るための調整として)、ミッションに復帰するのだった。

 

 ●ここまでの冒険成果

 経験点:★5つ(1000点の予定)、魔物撃退分100、ピンゾロ分100

 ガメル:手持ち403、戦利品90

 重要アイテム:ニルスの落とした鍵、シェラシースの光の研究資料

(当記事 完)