インクミッション完了
ヒノキ「前回は黒の丘の探索の末に、特製インクの材料になる黒い土玉を10個集め終わったのじゃ」
太郎(ゲンブ)「これから市場に行って、インクを作ってもらえば任務達成でござる」
ヒノキ「市場に到着したが、ここで最後のイベントが起こる。1d振れ」
太郎「2」
ヒノキ「入手物が狙われる。危険感知判定で12以上を出せ。失敗すると、黒い土玉を半分スリに盗まれる」
太郎「何と。盗まれた場合、どうなるでござるか?」
ヒノキ「もう一度、黒の丘に行って、集めて来なければならん」
太郎「ここまで来て、また引き返すのは勘弁願いたい。気合いを込めて、ダイスを振る。(コロコロ)よっしゃー、10が出て達成値16。フッ、大事な土玉をスリ取られるほど、私の目は節穴ではござらん。勝った」
ヒノキ「うむ、おめでとう。では、道具屋で150Gと引き換えに、マッスル太郎はインクを受け取った。後は拠点に帰ると、ミッションクリアじゃ」
太郎「ふう、今回のミッションは長かったでござる。ところで1つ余分に集めた土玉はどうすればいいでござるか?」
ヒノキ「それはもう使うことはないので、廃棄処分じゃな」
太郎「ムコソール草も1つ余っているでござる」
ヒノキ「それは、買い値の半額の50Gで、薬屋さんが買ってくれるとしよう。あと、道具屋さんのアイテラは、太郎に黒の丘での冒険譚を聞きたがるのじゃ。特に、四祖の陵墓について興味があるらしい」
太郎「四祖の陵墓でござるか。そう言えば、開閉コードらしき物が刻まれていたでござるな」
アイテラ『開閉コード? それは……興味深い』
太郎「どうして、そのような物に興味があるでござるか?」
アイテラ『謎解き……ミステリー……ワクワクするの。では、ここで……一つ質問。あなたの鑑識能力……試したい。この赤い宝石と青い宝石……高価なのはどっち?』
太郎「これはまた唐突な問いかけでござる。じっくり見て、鑑識パワー!と叫ぶとしよう」
ヒノキ「宝物鑑定は、スカウトもしくはセージ技能に知力で行える。目標値は12じゃな」
太郎「15で成功」
ヒノキ「太郎の目には、青い宝石が高価だと分かった。具体的には、消魔の守護石で買い値の900Gじゃ」
太郎「それは凄い値打ち品でござる。確か魔法ダメージを軽減してくれるとか」
ヒノキ「HP3点分な。これあげる、とアイテラは言う」
太郎「本当でござるか? こんな高価な物をどうして?」
アイテラ『材料集め……頑張ってくれた……お礼。それにあなた……見る目ある。謎解き……興味ある?』
太郎「街を脱出するための謎解きならば」
アイテラ『陵墓の開閉コード……教えて。そうしたら……私の知ってる……開閉コード、教えるわ。謎解きのための……情報交換よ』
太郎「何と。開閉コードを知っているでござるか? どうして?」
アイテラ『お爺ちゃんから……聞いた。川で……渡し守をしているの。「一つ目の開閉コード:438」だって』
太郎「二つ目は951でござる」
アイテラ『あと一つ……あるみたい。分かったら……教えて。ミステリーマニア同士……協力しましょ❤️』
太郎「ミステリー同好会のお仲間認定されたようでござるな」
ヒノキ「開閉コードを手に入れたことで、★1つ進呈じゃ」
成長タイム
太郎「では、拠点に帰って、ザバーラにインクを渡すでござる」
ザバーラ『お帰り。報酬はザバーラポイント300と★1つだよ』
太郎「結局、今回のミッションで★は12個貯まったでござるな。全部で経験点が2870点。予定どおり、セージ2レベルとエンハンサー3レベルに上げて、練技[ガゼルフット]を取得したが、ここでシューター技能を取るかどうかで悩むでござる」
ヒノキ「悩む前に、まずは能力値成長ダイスを振ったらどうじゃ?」
太郎「(コロコロ)2と5でござるか。ならば、5の知力にしよう。腕輪なしでもボーナス+3が得られると嬉しい。できれば、敏捷ボーナスも+3あればいいのでござるが、能力値18までは先が長すぎる」
ヒノキ「次に買い物じゃが、消魔の守護石を売ると所持金が3000ガメルを越えて、ついに待望のブラックベルトを買えるぞ」
太郎「うむ。防護点+1はありがたい。できれば、回避力も上げられるアイテムが欲しいのでござるが」
ヒノキ「サプリメントのエピックトレジャリーには、ミモレの布鎧という防具があり、両手に武器を装備していない場合に限り、回避+2できる優れものじゃ」
太郎「両手に何も装備していないということは、攻撃は足技で行え、ということでござるな。キックの場合、確かに威力は増すが、基本命中が−1なので、命中+1のチェインスティックを愛用する私としては、躊躇するのでござるが」
ヒノキ「しかし、チェインスティックは基本威力が15であるのに対し、ハードキッカーは威力が30もある。今後、回避は低いが、HPが高い敵が登場した場合に、足技が有効になる時もあるのではないかのう」
太郎「むっ、それは確かに。そうなると、次なる買い物目標は1290Gのハードキッカーがいいでござるか。ミモレの布鎧は6000Gなので、すぐには手が出せないし」
ヒノキ「他には、練技マッスルベアーの効果を1上げる熊の爪なんかもお勧めじゃが、これも6000Gなので先の話になるか」
太郎「それで、シューター技能を取得するかどうかでござるが、そもそも、このミストキャッスルのプレイでは、基本戦闘ルールを用いているわけで、今後、上級戦闘ルールを使う予定はあるのだろうか?」
ヒノキ「いや、上級ルールだとキャラの位置どりが面倒だし、前衛と後衛の配置だけを考えればいい基本ルールで通そうと思う」
太郎「基本戦闘ルールだと、空飛ぶ敵が遠くからイヤらしく飛び道具を撃って来るような状況はあり得ないでござるな。壁になる前衛がいれば、後衛がイヤらしく飛び道具を撃つ状況はあるにしても。つまり、ハルピュイアみたいな敵が1体で戦闘に突入する場合、他に前衛がいなければ必然的にハルピュイアが前衛に立たざるを得ない。ならば、飛んでいるから手が届かないという状況は考えなくていいことになる」
ヒノキ「確かに基本ルールだとそうなるのう」
太郎「それにミストキャッスルだと専用の逃走ルールが設定されているので、敵が距離をとって来るなら、こちらは逃走を選択すればいい。別に全ての敵を倒さなければならないゲームというわけでもあるまいし」
ヒノキ「ならば、シューター技能は取得しないという選択じゃな」
太郎「これまでは遠隔攻撃主体の敵と遭遇したケースが少なかったため、あまり相手との距離を意識して来なかったが、前回初めて距離を意識するようになった。だが、基本ルールで進める以上は、相手が上空を飛ぶことは考えにくい。おまけに、霧の街の内部ではあまり高空を飛ぶと対空魔法で撃墜されるという設定もある」
ヒノキ「おお、そう言えば、ヒポグリフもハルピュイアも、この街ではあまり高空を飛べないんじゃったな。飛行を自粛しないといけない物語設定じゃった」
太郎「うむ、これで空からネチネチ一方的に攻撃されることはないと分かったので、遠隔攻撃に対抗する保険のためにシューター技能を取る必要性はなくなった。マッスル太郎の射手計画はボツになったということで」
●マッスル太郎のキャラデータ(青字は成長部分)
ルーンフォークの練体拳闘士(冒険者レベル3)
グラップラー3レベル、エンハンサー3レベル、スカウト3レベル、セージ2レベル、マギテック2レベル、レンジャー1レベル(残り経験点1110)所持金:303ガメル(ザバーラポイント2944点)
器用21、敏捷12+1、筋力24、生命力22、知力17+2、精神7
HP31、MP13武器:チェインスティック(命中7、威力15、追加ダメージ+8、クリティカル値11、2回攻撃)
防具:アラミドコート(回避6、防護点4)特技:追加攻撃、武器習熟A/格闘、防具習熟A/非金属鎧
練技:マッスルベアー、ビートルスキン、ガゼルフット
所持品:冒険者セット、ヒーリングポーション3本、スカウト用ツール、救命草3つ、魔香草3つ、保存食1週間分、俊足の指輪、マギスフィア(小)、ポーションインジェクター、蜂の刺繍入りハンカチ、叡智の腕輪、サーペンタインガン、弾薬21発、ブラックベルト
娼婦探しミッション開始
太郎「成長の儀が終わったので、次のミッションに入るでござる。今度は、帰らずの街に娼婦ミレーヌを探しに行くわけだが、まずは拠点を早朝に出て、昼に市場に着いて、そこから南のブロックを開示するでござる」
ヒノキ「拠点から直接、南へ行ったりはしないのか?」
太郎「目的地である帰らずの街は、拠点から5ブロック離れているゆえ、早朝に出発しても、到着したら夕方になってしまい、夜までに帰って来れない場所でござる。できれば、南側にも宿泊場所が出てくればいいのでござるが」
ヒノキ「では、市場の南を開示しよう。(コロコロ)25は嘆きの広場じゃな」
太郎「また、物騒な名前でござる」
ヒノキ「ここは、石畳が敷き詰められた広場で、金属製の円筒モニュメントがいっぱい並んである。さらに、その周囲には人間やエルフ、ドワーフの姿をした石像が数十体も置かれている。武装した戦士らしい像はまるで本物のように精密にできていて、風が吹くたびに泣き声に似た音を鳴らしておるのじゃ」
太郎「これは……もしかすると石化した冒険者たちではないか?」
ヒノキ「見識判定を行うといい」
太郎「早速、レベルアップしたセージの知識が役に立つ時がきた。ダイス目は4なので9」
ヒノキ「その出目じゃ何も分からない。もう一度、2dを振れ」
太郎「6」
ヒノキ「だったら、原因らしき魔物が向こうからやって来たようじゃ。ドリルの付いた魔動機械を率いたメデューサが姿を現す」
太郎「メデューサって分かっていいのか?」
ヒノキ「魔物知識判定に成功すればの」
太郎「今度は15」
ヒノキ「おお、弱点まで分かったぞ」
太郎「レベル4でHPは28。石化能力を持っているので、早めに倒さないと危険でござるな。もう一体の魔動機械に対しては、魔物知識17」
ヒノキ「レベル3の魔動機でグルガーンという。ドリルがグルグル回って、ガーンと大ダメージを与えて来る。HPは42。モデルはもしかするとグレンラガンじゃろうか」
太郎「ドリルは嫌だが、石にされるのはもっと嫌なので、ここは短期決戦でケリをつける。まずは先制判定から。出目12で、当然こっちが先攻。マッスルベアー、ガゼルフットを使い、メデューサに二連撃。15と11。しまった。ターゲットサイトを使っていれば、二発当てられたものを。一発のみ命中で、ダメージは14点」
ヒノキ「弱点を抜いていたので、さらに物理ダメージ2点追加じゃが、防護点も2点あるので、結局14点ダメージ。これでHP半減じゃが、メデューサの特殊能力[石化の瞳]が発動。目標値11の精神抵抗をするがいい」
太郎「同値成功。石化の魔力に耐えたでござる」
ヒノキ「では、次に命中13で頭の蛇の攻撃」
太郎「それも必死で避けた」
ヒノキ「ドリルがウィーン。命中は9」
太郎「当たらなければどうということはない。では、2ラウンド目。今度こそメデューサを仕留める。一発当たれば落ちそうなので、タゲサ(ターゲットサイトの略)は必要ない。14と17で命中。ダメージは17点と16点」
ヒノキ「メデューサは思いきり吹き飛んだ。では、ドリルウィーン」
太郎「当たらんよ。3ラウンド目の攻撃。回避が11だったら余裕で2発当てて、ダメージは弱点看破の物理攻撃+2効果もあって、17点の、よし来た、クリティカル」
ヒノキ「機械の体で、刃の付いた武器ではクリティカルしないんじゃが、ヌンチャクの打撃じゃからの」
太郎「クリティカルで振り足した結果、20点。振り足しダイスが3だと、あまり伸びなかったでござる」
ヒノキ「防護点4だから、合計29点ダメージ。残りHPは13点。次には落ちそうじゃの。ドリルウィーン」
太郎「ピンゾロじゃなければ当たらん。では、4ラウンド目。マッスルベアーは時間切れだが、念のため、掛け直した。命中は1発だけ。ダメージは16点」
ヒノキ「残り1点で生き延びた。一度ぐらい当てたいものよのう。ドリルウィーン」
太郎「当たってたまるか。最後に2発当てた。ダメージは16点と17点」
ヒノキ「はい、吹き飛んだ。戦利品をゲットするがいい」
太郎「メデューサ分は6で、ドリル分は7」
ヒノキ「正式名はグルガーンな。とにかくメデューサの蛇50Gと、機械の鉄20Gをゲット」
太郎「意外としけてるな。こんな危険なところは、さっさと出て、時間も夕方なので、長屋のミランダ婆さんのところに泊めてもらうでござる」
ヒノキ「メデューサ退治で、★1つ進呈なのじゃ」
●霧の街のマップ(3ー6話時点、青字は宿泊可能)
牧場 ー 娼婦街ー黒の丘ー ?
l l l l
路地裏 ー 施療院ー泉の広場ー鮮血城ー?
l l l l
常夜 l サカロス l
回廊ー 涸れ井戸ー 神殿跡 ー ? ? ?
l l l l l l
港ー 三色の天幕ー庭園ー翡翠の塔ー長ー叫び
(拠点) l l 屋 の門
l l l l l
ダルクレム l l l l
神殿 ー骨の川ー 処刑場ー市場ー?
l l l l
剣闘士の宿舎 ー 追い剥ぎー?ー嘆きのー?
l 小路 l 広場
l I l l
闘技場ー麻薬窟ー帰らずー?
の街
●ここまでの冒険成果
経験点:★1つ(200点の予定)、魔物撃退分70
ガメル:手持ち303、戦利品70
ミッション「インク入手」に引き続き、「娼婦ミレーヌ探し」を開始したマッスル太郎。
果たして南の未開示部分には、太郎の求める宿泊施設は存在するのであろうか?
(当記事 完)