花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

マッスル太郎の、霧の街脱出(SWミストキャッスル7ー3)

前回までの収支確認

 

ヒノキ「さて、いよいよマッスル太郎の冒険も、今回と次回で終了予定じゃ」

ゲンブ「その前に、前回までの経験点と獲得資金の整理でござるな」

ヒノキ「うむ。牢獄破りクエストと、ヒューリカ退治で稼いだ分の確認じゃ。まとめると以下の通りじゃな」

 

●経験点:★11個、魔物退治分430点、ピンゾロ3回分150点

●報酬:1万2220ガメル、剣のかけら8個、ヒューリカの瞳(1200G)、未知の魔動部品(2400G)

 

ゲンブ「前回のヒューリカ戦で消費したアイテム、疾風の腕輪とトリートポーションを補充するために1500ガメルを支払って、手持ちの資金は1万1612ガメル。高価な戦利品は次回作のために取っておけ、とGMアドバイスがあったので、一部は売らずに残しておくでござる。ザバーラポイントは、1万1523点といったところか」

ヒノキ「ランダムミッションを一つ達成すれば、経験点2780点が得られるが、どうする?」

ゲンブ「それを使うと、レンジャーを3レベルにしたり、他の成長もできるが、次回作のために残しておくでござるよ。他の仲間との兼ね合いで伸ばす技能も考えたいゆえ。まあ、今後の育成予定としては3通り。レンジャーを伸ばすか、ソーサラーを得て正式にウィザードの称号を勝ちとるか、マギテックかコンジャラーの技能を伸ばすか、でござるが、今の時点で伸ばしても、劇的に大きく変わるものでもござらんからな」

ヒノキ「霧の街を脱出するには、今の力量で十分ということじゃな」

ゲンブ「強いて言うなら、お金をどう使うかだが……(エピックトレジャリーを読みながら)現在のマッスル太郎は回避が高まったので、防護点があまり意味を為さなくなった。すなわち、防護点+1のブラックベルトが無用の長物と化したゆえ、代わりに〈スマルティエの武道帯〉を6000ガメルで購入したでござる」

ヒノキ「おお、練技【リカバリィ】の回復量に生命力ボーナスを加える装備じゃな」

ゲンブ「うむ。これでHP回復量が5点から9点に向上した。MP3点でHP9点を回復できるようになったのは大きい」

ヒノキ「ブラックベルトはどうするのじゃ?」

ゲンブ「売らずに持っておく。次回作の壁役戦士に譲ってやると重宝するでござろう。これで所持金は5612ガメル。ZPも1万2123ポイントだが、このうち6000ポイントを消費して、ザバーラから〈剣のかけら〉30個を購入するでござる」

ヒノキ「それはまた、どうしてじゃ?」

ゲンブ「風の旅団から、剣のかけら100個を集めるクエストを請け負ったからな。ひとまずは38個持って行って、納めておく。残り62個は次回作で集める分割払いでござる」

ヒノキ「なるほど、次回作のための布石をいろいろ整えておくのじゃな」

ゲンブ「では、金銭整理が終わったので、実プレイを開始するでござるよ」

 

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マッスル太郎、VSヒューリカ(SWミストキャッスル7ー2)

続編の企画進行中

 

ヒノキ「新兄さんのところで、マッスル太郎続編のためのキャラクタービルドが行われておるようじゃ」

ゲンブ「ほう。新たな仲間か。シロとリトルが、それぞれどういうキャラで参加するのか楽しみでござる」

ヒノキ「まあ、ランダムダイスで背景設定なども構築されたのじゃが、陽性キャラのマッスル太郎に対してダーク寄りというか、シリアス調なキャラになっているらしい。大まかな傾向じゃと、リトルが熱血漢な魔神ハンター、シロがクールで闇を抱えた二重人格少女になってしまったそうな」

ゲンブ「ちょっ、魔神ハンターって天敵になりそうではござらんか」

ヒノキ「ただし、レベル7のマッスル太郎に比べて、2人は初期レベルからスタートするので、天敵と言うよりは『敵意を向けてくる若造』って感じで考えて欲しい。例えるなら、キラ・ヤマトに敵意を向けるシン・アスカと言ったところか」

ゲンブ「おお、するとマッスル太郎は前作主人公という立ち位置でござるな。続編のタイトルは『マッスル太郎デスティニー』と言ったところか」

ヒノキ「シリーズタイトルは未定じゃがの。一応、主人公キャラは、リトルの演じるデルニール・イーストンという方向で考えておる」

ゲンブ「デルニールって、マッスル太郎とは方向性の異なるネーミングではござらんか。もっと、こう方向性をそろえてもいいものを」

ヒノキ「例えば、どんな感じじゃ」

ゲンブ「ワンダー法師とか、シャイニー太夫とか、横文字プラス昔話風味で統一するとか?」

ヒノキ「お主は、ソード・ワールドの世界観を何だと思っておるのじゃ? 例外的なのは、マッスル太郎だけにしておけ」

 

ゲンブ「ところで、ここに来て一つ、重大なミスに気付いたでござる」

ヒノキ「何じゃ?」

ゲンブ「マッスル太郎は5レベル以降、戦闘特技《マルチアクション》を習得し、練技といっしょに【エンチャント・ウエポン】などの補助魔法を扱うようになったでござるが、本来なら魔法の行使判定をしないといけなかったわけで。ルールによれば、『補助動作で使う魔法(ターゲットサイトなど)は行使判定を必要としないが、主動作で使う魔法はピンゾロで不発にならないかをチェックするために行使判定を要する』となっておる。しかし、完全に練技と同じ感覚で判定なしに使っていた次第」

ヒノキ「なるほど。敵に放つ魔法は、抵抗を打ち破るために達成値を求めるダイスを振るが、自分にかける魔法は達成値を求める必要があまりない。とは言え、一応、発動判定は必要だったということじゃな。36回に1回は失敗する可能性があった、と」

ゲンブ「まあ、めったに失敗しないとは言え、もしかすると……ということも有り得たでござる」

ヒノキ「過ぎたことは、もうよい。今までは運よくピンゾロが出なかったと解釈しよう。だが、今後は一応、発動判定もしっかり行うんじゃな。今作の残りと、それから次回作ではのう」

ゲンブ「続編は、いつからの予定でござるか?」

ヒノキ「ゼロワンが終わって、次のライダーが始まった後としておくか。9月からか10月からかは定かではないが。そして今作は、次週に終わる予定。今話のあとは、もう1話か2話で完結するじゃろう」

 

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マッスル太郎の、牢破り(SWミストキャッスル7ー1)

これまでのおさらい

 

ヒノキ「さて、いよいよ最終部を残すのみとなったマッスル太郎の冒険じゃが、まずはこれまでのお話を振り返ってみよう」

ゲンブ「とは言え、第4部の初めに一度振り返っているので、それまでの話はそちらをチェックしていただくとして、今回はそれ以降の話でござるな」

ヒノキ「うむ。第4部は4月の終わりから5月の半ばにかけて、ゴールデンウィーク時期を中心に展開されたのじゃ。第3部の終わりに、レジスタンス組織〈月夜蜂〉の客分となったマッスル太郎が、その後、闘技場で戦ったり、麻薬窟で大暴れした挙句、他の2つのレジスタンス〈スエラの炎〉と〈風の旅団〉からも迎え入れられ、霧の街の解放に向けて協力態勢をとるようになる流れじゃ」

ゲンブ「その中で、とうとう奴隷の身から解放されて、名誉蛮族の地位を勝ち得るに至った、と」

ヒノキ「レベル的には、初期レベルが2で、第2部のボガード三面拳との戦い前にレベル3に上がり、第3部の終わりにレベル4になった後、第4部の終わりにレベル5になったのじゃな」

ゲンブ「レベル5で戦闘特技《マルチアクション》を習得したマッスル太郎は、武術と魔法の両方を使いこなし、仮面レンジャー・ウィザードを名乗るようになったでござる」

ヒノキ「厳密には、ソード・ワールドでウィザードと名乗るには、コンジャラーとソーサラーの二つの古代語魔術を習得しないといけないのにのう」

ゲンブ「ウィザードのルールは、サプリメント『ウィザーズトゥーム』に所収で、2.5ではまだ実装されていないでござる」

ヒノキ「去年にアイテム本、今年の秋はモンスター本の予定なので、魔法サプリメントは来年秋を待たねばならんようじゃ。それまでは2.0のルールと併用することとなろう」

ゲンブ「妖精使いルールがどれを用いるか選択の幅があるでござるな。2.0の基本ルールでは他の魔法と大差ない単純なものだったが、ウィザーズトゥームによって契約妖精の組み替えによって使える魔法に変化を持たせることができるようになり、そのシステムをもう少し簡略化させたのが2.5版のルールと聞く」

ヒノキ「それでも妖精魔法のルールは、他の魔法よりも少し難しいと判断されたのか、2.0時代はルールブックIにあったのが、今は中級レベルのルールブックIIに送られることとなった」

ゲンブ「まあ、マッスル太郎は妖精魔法が使えないので気にする必要はござらんが、敵側が妖精魔法を使う際に、2.0のルールに合わせるか、2.5のルールに合わせるかが問題になったでござるな」

ヒノキ「レベル4で使える強力な攻撃魔法【カオスショット】が消えてしまったからのう」

ゲンブ「後学のために聞いておきたいが、2.0時代の【カオスショット】はどの妖精に対応しているでござるか」

ヒノキ「全部じゃ」

ゲンブ「全部?」

ヒノキ「そう。ラクシアの妖精魔法は、妖精召喚の基本魔法を除けば、土、水と氷、炎、風、光、闇の6種の属性に対応しておるが、【カオスショット】および範囲魔法化した【カオスブラスト】は6種全ての妖精の力を複合化させており、全種の妖精と契約していなければ使えないということが『ウィザーズトゥーム』で定義されておる。まあ、その辺のサプリメント追加のルールは一度整理されて、安価な文庫版の『ルールブックEX』にも6レベル以下のものが掲載されておるのじゃが」

ゲンブ「しかし、2.5では妖精力の複合化を扱うのがややこしいと判断されたのか、【カオスショット】は遺失魔法のままなのでござるな」

ヒノキ「元々、複合精霊という定義は、旧ソード・ワールドにおいて、ケイオスランドの紹介に絡んでいたり、大ボスでもある魔精霊アトンの設定にも関わるもので、フォーセリア世界の秩序を完全に脅かすような扱いじゃったからな。今は、軽々しく扱うのを避けておるのかもしれん。あるいは、アルフレイム大陸では魔神に関わる奈落の影響で、これ以上、混沌の力を活性化させないように【カオスショット】禁止令が執行されていて、妖精使いの間でも禁断の秘術扱いされている可能性も考えられる」

ゲンブ「魔動機術【シャドーボディ】もそうだが、版上げに際して消えた呪文のその後が、気になるでござるな」

 

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マッスル太郎、最終部に向けて(SWミストキャッスル7ー0)

最後の序章

 

ヒノキ「今回はザ・ラスト・プロローグ、マッスル太郎の冒険最終部の序章なのじゃ」

ゲンブ「泣いても笑っても、これで終わりということでござるな」

ヒノキ「いや、一つの物語が終わっても、また次の物語が始まる。そのための準備を、新兄さんと検討した」

ゲンブ「準備とは?」

ヒノキ「ミストグレイヴのためのキャラ作り、マッスル太郎の冒険の同行者キャラをキャラクタービルディングブックで作るのじゃ」

ゲンブ「おお、先月に出たばかりの新作サプリメントでござるな」

ヒノキ「うむ。ダイスを振るだけで、キャラの背景設定が作られていく、キャラ作りを楽しむための本じゃ。言わば、ソード・ワールドで昔のトラベラーのような経歴作成ができると言えよう」

ゲンブ「トラベラーでは、作成途上でキャラが名誉の殉職を遂げることもあると聞くが」

ヒノキ「基本的にトラベラーは、軍人として戦闘技能や宇宙船の操縦技能、機器の操作技能などを習得したキャラが引退して、そこから自由な宇宙の旅人として冒険するSF作品じゃからの。元宇宙海軍のメカニックとか、そういう経歴を作ることができるが、できるキャラはそれなりの人生経験を積んだおっさんばかりになる」

ゲンブ「まあ、そういうレトロゲームの話題をする我らも、それなりの人生経験を積んだ者ばかりでござるがな」

ヒノキ「新兄さんの持っているのは、上級版のメガトラベラーらしいが、機会があればメガトラベラーのキャラ作りだけで記事を書きたいみたいなことを言っておった」

ゲンブ「今どき、それだけの記事に需要があるとは思えんが。それより、旬のソード・ワールドでトラベラーのエッセンスを味わえるなら、その方がいいでござろう」

ヒノキ「旬と言えば、来週にはこのシナリオも発売されるのう。とうとう書影が出た」

ゲンブ「デモンズライン? 魔神とネットで通信するのでござるか?」

ヒノキ「そのLINEじゃない。魔神と戦う最前線って感じの意味で、魔神討伐をテーマにしたシナリオらしい。さらに、8月は清松さんのリプレイが出版予定とも聞く」 

 

ゲンブ「おお。ソード・ワールドはコロナにも負けず、順調に出版されるのでござるな」

ヒノキ「そのようじゃの。清松さんと言えば、旧ソード・ワールドのシステムデザイナーであり、現ソード・ワールドでは裏方に回りつつも、上級レベルのリプレイ、サーペントシリーズで名高い方なのじゃが、2.5の単独リプレイでは初のお目見えになるのう。オールドファンとしては、期待するところ大のお方じゃ。何しろ、SNE創設メンバーの一人でもあらせられる御仁じゃからの。ソード・ワールド史を語る上でも、絶対に外せない人なのじゃよ」

ゲンブ「旧ソード・ワールドのバブリーズ・リプレイや、ケイオスランド小説でも大人気でござったな」 

  

ヒノキ「そして、伝説のRPG『混沌の渦』の翻訳者の一人でもある」

混沌の渦 (現代教養文庫―ロールプレイング・ゲーム)

 

ゲンブ「って、何かやたらと混沌というキーワードに縁があるように思えるが」

ヒノキ「うむ。リプレイの作風としては、プレイヤーに無理難題を押しつけて、だけどプレイヤー側もそれを高度な戦略・戦術・パワープレイで切り抜ける派手で豪快な印象がある。まあ、多分にバブリーズやサーペントのイメージなんじゃが。ベテランのシステムデザイナーとして、システムの上限を突きつめる役割と言ったところか。まあ、友野さんほどではないにせよ、ヒーロー志向の大きいところもあって、ロードスの主役プレイヤーの一人でもある」

ゲンブ「確か、スパークでござったか」

ヒノキ「そう噂されておる。まあ、昔のドラゴンマガジンファンじゃと、みーちゃんはーちゃんのマグネシウムリボンネタとか、昔のウォーロックファンじゃと、ディスオーダー先生とかケイオス先生ネタが懐かしく、新兄さんの今のブログの作風に与えた影響も大きいらしい。あと、ハイパーT&Tとか央華封神な」

ゲンブ「って、今回はずいぶんと清松みゆきさん推しの記事でござるな」

ヒノキ「まあ、8月発売のリプレイの期待も込めてみた次第じゃ」

 

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マッスル太郎、第6部完その2(SWミストキャッスル6ー9)

真の第6部完結編

 

ヒノキ「前回は、闘技場バトルが長引いたために、完結できなかったのじゃ」

太郎(ゲンブ)「まあ、おかげで経験点と資金稼ぎができたでござるがな。今回こそミッションを達成して、第6部を終わらせるでござる。が、その前にアリアドネのところに『闘技場で名のある蛮族を倒した』件を報告する」

ヒノキ「該当するのは、メティシエ神官のムリロア(3レベル)と、レッサーオーガのヨ・ニ(4レベル)、それからボガードソーズマンのホ・ルヘ(4レベル)の3体じゃな。すると、合計で★5つと、1万5000ガメルをくれた」

太郎「はい? それは破格の報酬ではござらんか。何かの間違いでは?」

ヒノキ「しかし、このクエストの報酬は、倒した魔物のレベル÷3(端数切り上げ)だけの★と貸しじゃからな。そして、アリアドネの貸し1つが3000ガメルになるので、決して間違ってはおらん」

太郎「思いがけない高収入に手の震えが止まらないでござる。これで★が17個。所持金は1万1362ガメルに、剣のかけら分で4400ガメルを加えて、さらに1万5000ガメルということは、3万飛んで762ガメルになった。もしかして、購入は不可能と思っていた〈正しき信念のリング〉(精神抵抗+2の効果)が買えてしまう?」

ヒノキ「うむ。買えてしまうのう」

太郎「では、ホクホク顔でザバーラのところに戻って、購入するでござる。これで精神抵抗が9になった。マッスル太郎最大の弱点は、精神力の低さゆえ魔法に弱いということでござるが、ずいぶんとマシになった。これでヒューリカの石化の魔力にも耐えられる」

ヒノキ「バジリスクの石化への抵抗は16が必要じゃな」

太郎「カウンター・マジックで+2して、さらに1レベル上げると、12で判定できるからダイス目で4を出せばいい。これなら、ずいぶんと安心できるでござるよ」

ヒノキ「ならば、3万ガメルの買い物をして、ザバーラポイントも3000点加わるから、1万飛んで973点になった。もう一回、名誉蛮族になれるのう」

太郎「なっても仕方ないでござろう。用済みのノーマル〈信念のリング〉は2500ガメルで売って、所持金は3262ガメル。指輪がパワーアップしたので、ウィザードがドラゴンにパワーアップしたような気分でござるよ」


仮面ライダーウィザード オールドラゴンVSフェニックス

 

ヒノキ「フェニックスさんは今も太陽の中で死と再生を繰り返しているんじゃろうか?」

太郎「YouTubeでのウィザードは次週からビースト仁藤どのが登場し、フェニックスさんとの決着は、その3週間後の予定でござるっぽいな」

ヒノキ「お盆休みを挟むので、編成に変化がなければのう」

 

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マッスル太郎、第6部完その1(SWミストキャッスル6ー8)

サンドリーヌへの報告

 

ヒノキ「今回で第6部も終了(予定)なのじゃ」

太郎(ゲンブ)「前回は、サンドリーヌに依頼された牧場の少女ハイネを無事に助け出すことに成功したでござる。とりあえずは、鮮血城の図書館に匿ってもらうことにしたが」

ヒノキ「一応、クエストではハイネをサンドリーヌ館に連れて行った時点で達成ということじゃが、まあ、ほぼ達成したということで構わないじゃろう。報告した時点でクエストクリアという形にする」

太郎「では、早速、報告に出向くでござる」

 

サンドリーヌ『そうですか。ハイネは鮮血城の図書館で外の世界に馴染むための勉強中ということですね。何から何まで気を遣っていただいてありがとうございます。お礼に、★3つと3000ガメル、それに「情報1つ」を差し上げましょう』

 

太郎「情報はこれで2つになったが、とりたてて知りたい情報はないでござる」

ヒノキ「もう、物語も終盤なので、サンドリーヌが提供できる情報は『名のある魔物の情報』ぐらいしか残っていないからのう。では、記事ネタとして、名前の挙がっているジャバディーンと、それからミストキャッスル全体のラスボスとも言うべきヤーハッカゼッシュのデータを見てみるとしようか」

太郎「今回のマッスル太郎リプレイでは、戦わない相手でござるが、データを知っておくこと自体は悪くないでござるな」

ヒノキ「まず、ジャバディーンはヒューリカと同じレベル8のバジリスクじゃが、こいつは出来損ないではないので、魔獣形態への変身能力を持つ。そうなるとレベル9の3部位モンスターに強化されて、ますます倒しにくくなる強敵なのじゃ」

太郎「人間形態でHP89(剣のかけら入り)。魔獣形態だと、邪眼30、頭部48、胴体57の部位HPに、剣のかけらで45点が加わるでござるか。コア部位は頭部だから、速攻で倒すなら頭部を集中攻撃すればいいものの、回避18、防護点8なので、なかなか厳しい」

ヒノキ「バジリスクは特殊能力も多く、石化の視線の他に、真語魔法7レベルを使ってくる上、ダメージを与えると毒の血液を飛ばして、2Dの魔法ダメージを返してくる。生命抵抗で無効化できるとは言え、抵抗の目標値が18と高くなっておる」

太郎「今の太郎の生命抵抗基準値が10。レベル7で11に成長したとしても、ダイス目7を出さないとダメでござるか。つまり、バジリスク戦では、最悪、物理攻撃と魔法と毒の血液で、 通常の3倍ダメージを受ける可能性がある、と」

ヒノキ「ダメージ期待値としては、物理攻撃19点、魔法は威力30の【ブラスト】が17点、毒で7点で合計43点といったところかの」

太郎「全てをまともに喰らったら、マッスル太郎も2ラウンドで倒されてしまうでござるな。物理攻撃を回避し、魔法には精神抵抗し、毒には生命抵抗で応じることになろうが、まともに戦うと危険なのは分かったでござる」

ヒノキ「そして、ミストキャッスルの大ボス、ヤーハッカゼッシュは、さらに強いジェイドバジリスクなのじゃ。人間形態でレベル14、HP168(剣のかけら入り)。命中期待値25、回避期待値23」

太郎「もう、それで十分でござる。回避23という時点で、命中基準値10のマッスル太郎では、6ゾロ出さない限り触れることすらできないのだから、勝てる勝てない以前に、まともにダメージを与えることもままならん。確かに化け物でござるな」

ヒノキ「現行のソード・ワールドではレベル15が人としての最高域で、それ以上は半ば神の領域に踏み込んでおるからのう。ヤーハッカゼッシュは神レベルの一歩前と言ったところで、後の作品ではもっと強い20レベル越えのボスも登場し得るが、それでもソロプレイでヤーハッカゼッシュを倒したプレイヤーが、日本に、いや、世界でも果たしておるのじゃろうか、と言えよう」

太郎「超英雄のルキスラ皇帝なら、タイマンで勝てるかもしれないでござるが」

ヒノキ「彼らはパーティーで神に匹敵する巨敵を倒した偉業持ちじゃからの。まあ、4人ぐらいのパーティー戦ならレベル13ぐらいでヤーハッカゼッシュも倒せるのではないか、と思うのじゃが」

ゲンブ「1レベル上がれば命中や回避が1増えるシステムで、7レベル差があるというのは、それだけで命中・回避に7点のペナルティーを受けているようなものでござるからな。2Dで判定するゲームで7差はとんでもないハンデと言えよう」

ヒノキ「単純に考えて、1差を10%と計算するなら、7差は7割じゃから、その差はまず埋まらんのう」

ゲンブ「とにかく、そんな化け物はスルーして、レベル7になったら街から脱出、このリプレイを完結する。その方針は変わらないでござるよ。そして、サンドリーヌへの報告で★が6つ貯まった。これで経験点1200点。目標は1600点なので、あと★を2つ稼げばいい」

ヒノキ「今のミッション、インクの材料入手で得られる★は1つの予定じゃ」

ゲンブ「すると、あと1つでござるか。ならば、今回は闘技場で戦って、それからミッション達成までをプレイして、次回、成長の儀から第7部の完結編エピソードに突入して、マッスル太郎の冒険・完という流れでござる」

 

サンドリーヌ『それでは、ハイネ救出後の予定を打ち明けましょう。これが私の最後の依頼となります。まず、貴方さまからはこれまでに運河通行証と、2つの水門開閉コードを手に入れてもらいました』

太郎「3つめの開閉コードも入手済みでござるよ」

サンドリーヌ『それは素晴らしいことですわ。だけど、3つめは私も知っておりましたの。何はともあれ、これで翡翠の塔の地下にある水門を開き、運河を通って街の外に脱出することができるようになりました』

太郎「そうですか。では、街の外に出てからの計画は?」

サンドリーヌ『大変なのは、街を脱出すること。それを果たせば、後のことは些事なので、何とでもなりますわ』

太郎「いやいや、世の中それほど甘くはござらん。何の伝手もなく街を出ても、人族の社会に受け入れてもらえるとは限らん」

サンドリーヌ『そうでしょうか。人族の男の多くは、美しい女性の頼みは無下にしないものと聞いています。野蛮なバルバロスならともかく、温和な人族なら私が一声掛けて魅了すれば、力になってくれると考えますが』

太郎「魅了前提なら、精神抵抗するような相手だと心許ないでござろう。それよりも、私に一つ心当たりがあるでござる。ザバーラ様から聞いた話だが、街の牢獄にダーレスブルグ公国の貴族さまが囚われているそうな。彼を救出すれば、街を脱出した後の協力者になってもらえると考える次第」

サンドリーヌ『牢破りですか。それは恐ろしい重罪ですね』

太郎「いやいや、翠将の奴隷少女の脱走も重罪でござろう。こうなった以上は、一人逃がすも、二人逃がすも、事の重大さは変わらん。つきましては、サンドリーヌ様には貴族さまを匿っていただき、共に脱出する同行者として認めていただきたい。もちろん、私も護衛として付き従うでござる」

サンドリーヌ『ありがとうございます。護衛のお仕事は、こちらからもお頼みしようと思っていましたの。確かに、人族の社会については、私も世間知らずなもので見通しが甘かったかと思います。世間知に長けたマッスル太郎さまがご一緒してくれるなら、これほど心強いことはありません』

太郎「……とは言え、この私も出自が出自なだけに、街の外の人族社会のことに詳しいわけではござらんのだがな」

ヒノキ「何せ、ルーンフォークのボディに異界の魔神の魂が宿った存在じゃからのう」

太郎「体は機械人形、魂は異界の魔神、職業はお笑い芸人の魔動武人に果たして人の世界で生きる術はあるのでござろうか」

 

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マッスル太郎と、牧場の少女(SWミストキャッスル6ー7)

残りのクエス

 

太郎(ゲンブ)「そろそろ大詰めに入ったマッスル太郎の物語。あと残り経験点1600点を稼げば、そのままエンディングへ移ることができそうでござる」

ヒノキ「ゴールが見えた感じじゃな」

太郎「そして、物語的にクリアすべきクエストは、牧場にいる少女ハイネを助け出し、また牢獄にいる外国の貴族を助け出し、後は因縁あるヒューリカとの決着をつければ、ほぼ思い残すことなく、街を出ることもできよう。それで経験点が足りなければ、闘技場でバトルして稼ぐことも一興」

ヒノキ「では、ランダムミッションを決めるとするかの」

太郎「出目3は?」

ヒノキ「インクの入手じゃな」

太郎「それなら、露天市場のアイテラさんのところに向かうでござる。ついでに、ミステリー同好会のよしみで、入手した水門の開閉コードを教えてやろう」

アイテラ『驚き……3つ揃うなんて……』

太郎「最後のコードは、鮮血城の図書館にあったでござるよ」

アイテラ『鮮血城? 入ると……生きては出られないはず』

太郎「だけど、本好き、ミステリー好きは大歓迎でござる。内部はトラップだらけで、確かに素人が入れば、タダでは済まないが、私と一緒なら大丈夫。今度、行ってみないでござるか?」

アイテラ『それは……行ったら最後……帰って来れなそう』

太郎「警戒しなくても大丈夫。城主さまは意外と優しい方だから」

アイテラ『違うの……本がいっぱいだから……夢中になって……帰りたくなくなる予感』

太郎「ああ、そういうことでござるか」

アイテラ『ところで、3つのコードを並べてみたの。何かに気づかない?』

 

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太郎「何かって何でござるか?」

アイテラ『ヒントは……魔方陣

太郎「魔法神? 知識神キルヒアでござるか?」

アイテラ『話は終わり。インクの材料は、涸れ井戸で白い草10個を集めてきて』

太郎「涸れ井戸でござるか。今回は近場でござったな」

●霧の街のマップ(6ー7時点)

   青字は宿泊可能地点。

 

                                        ヤムール  奴隷 血染めの

  牧場  ー 娼婦街黒の丘 酒場市場ー 

    l            l      l        l           l            l

   l    l   泉の    l     ティダン  l

路地裏施療院ー 広場鮮血城ー神殿跡ー牢獄

    l            l      l           l           l      l

常夜      l      サカロス       l   灼熱の踊り  l

回廊涸れ井戸神殿跡 ー    ー 子亭ー  廃屋

    l             l           l           l       l         l

   港ー  三色の天幕庭園ー翡翠の塔ー 叫び

                 (拠点)    l                    屋 の門

                      l          l            l       l        l

              ダルクレム     l               l           l        l

     神殿 ー骨の川処刑場ー市場ー奴隷宿

                       l         l     l         l   l

      剣闘士の宿舎 ー 追い剥ぎー廃墟ー嘆きのー腐敗

        l          小路    l         広場   神殿

                         l   I             l           l           l

                     闘技場麻薬窟ー帰らずー知識S館

               の街 神殿跡

 

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