花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、D&Dを中心に世紀末前後のTRPGの懐古話を不定期展開中。

魔神ハンター、2月の成長(SWミストグレイヴ2ー7.5)

葡萄酒ミッションを終えて

 

ヒノキ「長かった葡萄酒ミッションもようやく終わったので、今回は成長の儀に移るのじゃ」

ゲンブ「よくある配達任務かと思えば、随分といろいろなことがあったでござるな」

リトル「デル的に一番印象的なのは、ダークドワーフの狂神官の登場ですねぇ。同じグレンダール神官として、どうしてあそこまで歪んでしまったんでしょうかぁ」

ヒノキ「元々、ダークドワーフという種族は、蛮族の王に忠誠を誓ったドワーフの裏切り者とされており、裏切りの原因が『蛮王の提供する財宝に目が眩んだからだ』とも、『蛮族軍に包囲され、生き延びるためにやむなく降伏した』とも伝えられ、いずれにせよ、ドワーフ族からは軽蔑されており、人族の中でも決して評判は良くない。一方で、蛮族の中でも、しょせんは人族として蔑まされ、人蛮共に異端扱いされる閉鎖的かつ孤立した種族なのじゃ」

リトル「歴史的に可哀想な種族ってことですかぁ?」

ヒノキ「ダークドワーフは、ドワーフの例に漏れず誇り高い種族なので、自らを可哀想とは思っておらんがの。連中は黒い炎を扱う鍛治技術や独自の武術によって、力を信奉する蛮族社会にあって有用な地位を占めている。蔑まれてはいるが、コボルド同様に『便利な技術者』と見なされているのじゃ。元々、蛮族は略奪種族なので生産業を軽んじる傾向があって、欲しいものは力で奪えばいいと考えがち。もちろん、バジリスクのように芸術文化に関心の深い種族は職人を重宝したりするので、翠将の支配するミストグレイヴでは、ダークドワーフも比較的生きやすいと考えられる。他の地域では、もっと過酷な奴隷扱いされていても不思議ではなかろう」

シロ「周りからは軽蔑されながらも、自らは誇りをもって高慢。そして、職人としても武人としても強さは持っているので、力こそが正義の蛮族社会で独自の地位を占めつつも排他的な種族ということですか」

ヒノキ「一方で、ドワーフを創造したと言われる炎武帝グレンダール神は、逆境の中でも自らを鍛える糧とすべし、という教義であるからして、ダークドワーフも強く信仰している。しかし、一部の者は排他的な信仰に染まって、『自分たちが一番、グレンダールの掲げる逆境の中にあって最高の信仰者だから、他の種族が勝手に信仰するのは許さん』とする者、あるいは『グレンダールの奥義は、黒い炎にあり、自らを焼き、他をも焼くことが信仰の証』と考える過激派も少数ながらいる。

「もちろん、大抵のダークドワーフは狂信者ではなく、寡黙な職人であり、生産的な性格で、自らと他者を建設的に鍛えることに生き甲斐を感じている者が普通なのじゃが、そういう一般人は地味にコツコツ働いておるので、他種族との交わりも少なく、トラブルを起こすことも稀。要するに、よくあるダークドワーフは地下に潜伏した地味な種族じゃから目立たぬ。わざわざ人前に出てきて問題を起こすのは、決まって少数の過激派じゃから、種族への風評被害を広げがち、ということじゃ」

ゲンブ「まるで、現実世界でのオタクみたいでござるな。地道に働きながら、自分たちの好きな作品作りに精を出したり、作品鑑賞眼を鍛えることを誇りとしたり。しかし、一部の過激で声の大きい連中が、自分たちは蔑まれていると変なコンプレックスを感じて、自己のプライドを満たすために周囲を批判して、やたらと攻撃的で、マニアックではない一般人を見下し、自分たちの正義を声高に主張して、たまに大きな犯罪を起こしては、マスコミの話題をさらい、『これだからオタクは……』とマジメな趣味人の眉をひそめさせる風評被害の元になる構図」

ヒノキ「日に当たらないため色白で、寡黙なアングラ趣味の職人。地上のドワーフ開明的な職人であるなら、ダークドワーフは確かに閉鎖的なオタク気質の持ち主と言えようか」

リトル「だけど、グレンダールは別にオタクの神ではないはずですよねぇ」

シロ「むしろ、マッチョな体育会系の神っぽいよなあ」

ヒノキ「マッチョ信仰と、マニアックなアングラ趣味が結びついた、矛盾の多い存在。それこそがダークドワーフの根幹になるのかのう。この辺の解釈は、わらわ独自の見解である上、ダークドワーフは今のソード・ワールドでも資料の少ない種族であるため、一般的には『地上では稀な、優れた鍛治技術を備えた閉鎖的な職人』『たまに暴走した迷惑なオタク(趣味人の風上にも置けない独り善がりな人格の少数派)が過激な事件を起こすことがある』といったところか。あと、例の深層階の【巨大格納庫】の主である魔動博士も種族はダークドワーフじゃし、公式に狂魔動機師と記され、完全にマッドサイエンティストそのものじゃからのう」

ゲンブ「ゲームの本編にはまだ登場していないのに、プレイヤーとGMの雑談で、どんどん先行情報が公開されていくでござるなあ、【巨大格納庫】は」

ヒノキ「まあ、ミストグレイヴにおける、作者の一番のお気に入り施設という理由も大きいが、下手すると本編での登場が半年後になりかねん。深層階に侵入するまでが時間も掛かろうし、マップに【巨大格納庫】が登場するのは、物語の終盤間際ということも有り得る」

シロ「噂だけ先行して、最終盤になってようやくチラッと出て来て、すぐに物語が終わってしまう……としたら、まるでクウガのアルティメットフォームみたいですね」

ゲンブ「何と。そんな扱いでござるか、凄まじき戦士のアルティメットフォームとは。我は今回がクウガ初視聴であるゆえ、ワクワク楽しみにしているのに」

ヒノキ「【巨大格納庫】よりは、アルティメットフォームの登場の方が早いのは、ほぼ間違いなかろうな」 

  

烈火団の本部を立ち上げるために 

 

ヒノキ「ダークドワーフの黒い炎や、噂先行の【巨大格納庫】や、アルティメットフォームの話はさておき、わらわたちは今、当リプレイのオリジナル展開である【烈火団の本部】の創設について、話し合わねばならぬ。いろいろ考えたのじゃが、第2部の最終ミッションは『烈火団の本部を立ち上げよ』とする。もちろん、シナリオにはない特別タイトルじゃ」

リトル「そういうのって、ありなのですかぁ?」

ヒノキ「GMがわらわ、日野木アリナじゃからして、ありなのじゃ」

シロ「今のは、アリナさまの名前を介した、とてもホットなギャグですね」

ヒノキ「うむ。『アルトじゃないと〜』がほぼ死語になった現在、これからは積極的に『アリナじゃから、ありなのじゃ〜』を使うようにする」

ゲンブ「つまり、今回でキャラを成長させて、次回からは烈火団の本部を立ち上げるために頑張って、それで第2部が完結するのでござるな」

ヒノキ「その通り。本リプレイでは、大体、1部が10話程度であることを意識しておる。もちろん、ストーリー的にキリのいいところまで進めて、次の部に移ることを見越しているわけじゃが、当初は第2部が『魔窟の初探検』で締めようと思うておったものの、それは第3部に入ってからの方がいい、と考えるに至った。そう、第2部は全体として、『呪われた神殿を解放し、そこを烈火団の本部として立ち上げる物語』と構成すると美しい、と思い直したのじゃ」

シロ「作者あるいはGMの当初の意図が、物語の展開に合わせて、柔軟に変化していくということですね」

ヒノキ「わらわも、第2部の最初から【烈火団の本部】などという構想を持っておったわけじゃない。しかし、ゲンブの思いつきのアイデアに触発された形で、それに乗ってみようと思った次第。そして、ゲンブ(G太郎)のこの回での申し立てによれば、1人当たり名誉点75点を支払えば、ルール上は本部立ち上げがかなうのじゃな。全員、それで異議はないかの?」

リトル「前回、デルたちは64点の名誉点を稼いでいるのですねぇ。だったら75点ぐらい余裕で支払えますぅ」

ゲンブ「ミストグレイヴでは、敵を倒して得た剣のかけらは1つ200ガメルとして売ることが地上のようにはできず、全てが蛮族名誉点として扱われるのでござるな。すなわち1つ当たりが1D名誉点になる。そして、前回までのミッションで、ゴブ三郎から5つ、さらに2体のケンタウロスインペイラーから6つずつの剣のかけらを得て、全部で17個。それが64点の名誉点に変わったでござる」

ヒノキ「1個当たり3.8点ぐらいで、まあ妥当な結果じゃのう。ラスボス戦で、6レベルの敵が2体も出てきたことが異常だったということで」

シロ「イノセントのおかげで、大した被害もなく勝てたようなものだな」

リトル「実はイノセントって、デルよりもタフな奴だったんですねぇ。防護点ではデルが10で、イノセントの6より上だけど、HPがデル31に対して、イノセント39。つまり、イノセントも壁として実に頼れる奴だということが、今回の戦いで分かりましたぁ」

シロ「ホリーなんて、HP22点で防護点3点だもんなあ。20点ダメージが来たら、もう重傷だ。2回で倒れてしまう」

リトル「デルは4回まで耐えられて、イノセントは3回まで耐えられますぅ。そして、今回みたいに防護魔法が2点分あれば、デルはやっぱり4回までですが、イノセントも4回まで耐えられるようになって、安心度が一段とアップ」

ゲンブ「まあ、結果として、後衛に毎ラウンド1体ずつしか攻めて来なかったこともラッキーだったでござるな。最悪なパターンとしては、1度に2体以上が押し寄せて、ホリーが狙われて、一度はデルがかばうものの、もう一撃はかばえずにダメージを負って重傷。さらに次のラウンドも続いてホリーが狙われたら厳しかったでござる」

ヒノキ「結果としては、前衛でHPが削られたザコが後衛に1体ずつなだれ込んで、次ラウンドに即座に排除できたこと。そして、敵が何故かイノセントしか狙わず、HP量的に持ちこたえることができたのが大きかったようじゃのう。ボガードの連続攻撃も、ケンタウロスのチャージも、全部イノセントが受け止めてくれたので、デルもホリーも無傷」

シロ「イノセントには痛い想いをさせたけど、健気に頑張る姿に、ホリーはますます惚れ込んだと思う。もう、イノセントのいないホリーは考えられない。イノセントラブってところだよ❤️」

ヒノキ「そんなタイトルのドラマもあったが、関係ない話なので割愛して、とにかく、第2部の残りは、〈解放軍〉と煌びやか卿のそれぞれに本部立ち上げを了承してもらい、またコボルド窟での信頼獲得までを果たすことができれば、晴れてミッション達成できるものとする。もっぱら移動と交渉だけで展開するストーリーメインな特別ミッションという形じゃ。そこから、第3部への仕込みになればいいと思っておる」

ゲンブ「バトルはないのでござるか?」

ヒノキ「現段階では想定しておらん。もちろん、お主たちの方から好戦的に攻撃したり、ランダムイベントでバトルが発生したりする可能性もあるので、絶対にないとまでは言わんが、ミッションとしては形式的なものと言ってもよかろう。誰かに依頼された通常のミッションではなく、お主たち自身による〈魔神ハンター・烈火団〉のための拠点獲得エピソードを便宜上、ミッション扱いするということじゃ。もちろん、それを果たすことで、第2部の終わりに際しても、キャラ成長を可能とする」

リトル「でも、その前に、今の成長を果たすということですねぇ」

 

デルニールの成長

 

リトル「まずは、例によって能力値成長だけど、3と6。筋力と精神力のどっちかで悩んだけど、ボーナスブレイクの近い精神力を選んだですぅ。あと1点で18になるので、今回はプリーストとして心が鍛えられたってことですねぇ。

「経験点は2270点もらって合計2721点だけど、そのうち1500点使って、プリーストを4レベルにしましたぁ。さらに1000点を使って、エンハンサーもレベル2にして、もっと打たれ強くなるために練技【ビートルスキン】を習得しますぅ。打たれ強さでイノセントに負けるわけにはいかないですからねぇ」

ゲンブ「ライバルがイノセントでござるか」

リトル「そして、これまでホリー姉さんに向けていた感情(勇気ある人、尊敬)を、イノセントに置き換えますぅ。今回のイノセントの踏ん張りを見て、獣ながら何てタフで勇気ある奴なんだ、と見上げるようになりましたぁ。共にホリー姉さんを守ろうぜ、と同志愛さえ感じますよぉ」

シロ「ホリーへの感情がイノセントに置き換わっただって!? じゃあ、ホリーはどうなるんだ?」

リトル「姉さんには新たに(放っておけない、心配)を加えましたぁ。実際、情緒不安定だし、デルが守ってあげないと、どんどん変な方向に転がり落ちてしまいそうで、心配なんですぅ」

シロ「こっちがデルを(放っておけない)と思っていたのに、いつの間にか保護者と被保護者の関係が逆転している!? これはデルが成長したということかな」

ヒノキ「ホリーがどんどん壊れていったからじゃないかのう」

シロ「だったら、ホリーも後で、デルへの見方を考えよう。それと、イノセントにも感情を付け加えてもいいなあ」

リトル「お金は前回で、13960ガメル分ですねぇ。3で割れないですけど、黒鉄勲章で50ガメル足せば、14010ガメルになってOKですぅ。結果、4670ガメル分が増えますが、まずは保存食買い足しで50ガメル使用。ところで、銃器での攻撃には防護点は働かないのがソード・ワールドのルールだけど、鎧や楯に防弾加工を施せば6回まで有効みたいなので、それぞれ1500ガメル支払って、防弾加工にして欲しいなぁ、と。できますかぁ?」

ヒノキ「そうじゃな。ダークドワーフの鍛治師ワジマがそれをしてくれることにしよう」

リトル「ワジマのおっちゃんには、ダークドワーフの狂神官の件でもいろいろ相談に乗ってもらいますねぇ。そして、連中の狂気に冒された信仰がダークドワーフ一般の姿じゃないことを知って、安心するですぅ」

ヒノキ「うむ。ワジマも、生贄を求めるような奴らはダークドワーフの恥さらしだ、とデルを勇気づけてくれるじゃろう。『グレンダール様は創造の神だ、破壊の神じゃない。お前は壊す者ではなく、守る者として恐れず戦うといい』とワジマは言うことにしよう」

リトル「というか、烈火団の本部のグレンダール神殿って、デルじゃなくてワジマさんに運営してもらった方がいいと思いますぅ。デルはまだまだ未熟なので、神殿経営のノウハウもないですしぃ」

ゲンブ「それがいいでござるなあ。ダークドワーフの職人が運営するグレンダール神殿ということなら、蛮族向きのカモフラージュにもなるし、人族としてもドワーフの庇護下にあるということなら、蛮族の奴隷という扱いよりも受け入れやすいだろう。つまり、烈火団の本部は、我らが留守のときは、ワジマ殿が表向きの顔として立ち、メルがいろいろサポートする形で運営していく」

ヒノキ「まあ、ワジマなら原作でも面影堂の店主だったし、拠点の管理人になってもいいじゃろうな」

シロ「あとはセレブロに憑依されて、D4レイを撃てと無茶を言わなければいいですね」

ヒノキ「さすがにそれはない……はずじゃ(苦笑)」

 

リトル「他には3点魔晶石5個と、魔香草3つを買っておきますねぇ。1800ガメル分を使用して、最後に名誉点を拠点購入のために支払って、デルの成長は完了、と」 

●デルニール・イーストン(通称デル)、17歳男

 

人間の神官戦士(冒険者レベル4)

外見はドレイク(穢れ度1)

パーティー名:魔神ハンター・烈火団(名誉点25点分)

拠点:中規模な邸宅、有能な金庫番付き(名誉点75点分)

 

信条:努力(肯定)、栄光(肯定)

矜恃:敵に背を向けない

キャラ関係:ホリー(放っておけない、心配)

      イノセント(タフで勇気ある奴、

             同志として尊敬)

      G太郎(師匠、尊敬)

 

ファイター4レベル、プリースト4レベル(炎武帝グレンダール)、エンハンサー2レベル、バード1レベル(残り経験点451)

所持金:845ガメル、戦利品(1370G分)

現在名誉点:85点

合計名誉点:185点(噂の人物)

 

器用12、敏捷12+2、筋力20+1

生命18+1、知力12+1、精神17

HP31、MP29

生命抵抗7、精神抵抗6

神聖魔法魔力6

演奏3、見識3

練技:【マッスルベアー】【ビートルスキン】

呪歌:【サモン・フィッシュ】

戦闘特技《かばうⅠ》《武器習熟A/メイス》

種族特徴:[運命変転]

習得言語:ザルツ語、交易共通語、汎用蛮族語会話、ドレイク語会話

 

武器:シェルブレイカー(命中7、威力28(両手使用時38)、追加ダメージ+8、クリティカル値12)

防具:防弾加工のプレートアーマー&タワーシールド(回避4、防護点10(盾なし8))

所持品:冒険者セット、魔香草×5、保存食10日分、救命草、楽器(ハーモニカ)、3点魔晶石×5

 

部位装備

顔:ナイトゴーグル

耳:蝙蝠の耳飾り

首:聖印

背中:ウエポンホルダー

右手:密偵の指輪

左手:疾風の腕輪

腰:ブラックベルト

 

ホリーとイノセントの成長

 

シロ「ホリーです。名誉点での拠点購入はデルと同じですね。キャラの関係性については、デルに(同志だと思っている)、イノセントに(安心する、親密な愛情)、そしてG太郎に対しても(同志だと思っている)に置き換えた」

ヒノキ「ほう、有益な存在から、同志か。それは大きな心境の変化じゃな」

ゲンブ「烈火団の同志でござるな」

シロ「いや、それよりもイノセントファンクラブの同志だ。G太郎は戦いの最中に、わざわざイノセントを回復してくれたんだからな。イノセントを大切に扱ってくれる者に、悪い奴はいない。ホリーの世界はイノセントを中心に回っている」

 

ヒノキ「イノセント愛の表明は結構じゃが、能力値ダイスから始めんか」

シロ「はい、ピンゾロで器用度が20にアップ。まだまだブレイクには遠いですね。経験点は2761点になったので、まずは1500点消費してフェンサーを4レベルに。そして、さらに1000点消費して、ライダー技能も3レベルに。習得した騎芸は【騎獣強化】です。これで、冒険者レベルも4に上がって、連動してイノセントがさらに強くなりました」

ヒノキ「自分のキャラよりも、イノセントの強化を喜ぶのか(呆)」

シロ「もちろんです。【以心伝心】ですからね。イノセントへ向けられた愛は、全部、ボクが受け取る愛に変換されるんですよ」

ヒノキ「問題は、ボーアの成長は4レベルで頭打ちになる点じゃのう。ホリーが5レベルになる頃には、さらに強い騎獣を求める必要が出てくるじゃろう」

シロ「イノセントを越える騎獣なんて、考えたくもない」

ヒノキ「まあ、ライダーあるあるじゃな。前の騎獣が気に入ってしまい、性能が頭打ちになっても使い続けたくなる病。これがホースだと愛馬を購入して乗り続けることで、ウォーホース、レジェンドホース、ディバインホースに昇格できるルールもあるのじゃが」

シロ「だったら、愛ボーアも昇格して、ウォーボーア、レジェンドボーア、ディバインボーアにできるようにして下さい」

ヒノキ「わらわにデータを自作せよ、と言うのか?」

シロ「アリナ様ならできるでしょう?」

ヒノキ「むむっ。自作とは違うが、ミストキャッスルには低レベル用の騎獣ボーアの他に、中レベル用の騎獣オックスが用意されておる。今年は丑年なので、ボーアが強化されて、オックスと同じデータを持つようにするという手はあるのう。つまり、牛の能力を持った強化猪という形で登場させるなら、わざわざデータを自作せずとも流用するだけで良いかもしれん」

シロ「イノセントが強化オックスフォームになるということですか?」

ヒノキ「うむ。電撃ビリビリ浴びて、金のイノセント(丑年特別バージョン)じゃ。それで6レベルまでは使えるようになる。ただし、強化するための値段として、1万ガメル分を払ってもらうがの」

シロ「1万ガメルで、イノセントがより強くなるのか。よし、新たに生きる目標ができた」

リトル「生きる目標って、姉さん、そこまでイノセントに入れ込んでいるんですかぁ?」

シロ「当然だろう。バイクを愛するのが仮面ライダーで、騎獣を愛するのが騎兵の道。ボクにとってのイノセントは、キラメイジャーにとっての魔進と同じ価値がある。ところで、最近、倫太郎はライオンに乗らなくなったんだが、それでもライダーか、と言いたい」

ゲンブ「というか、今年に入って変身回数すら減っているようでござるな。我としては、尾上どのが次回、どういう行動に出るかを期待したいところだが」

シロ「とにかく、ライダーが騎獣をどれだけ愛しても、問題ではない。そして、今回稼いだ4670ガメルも、100ガメルだけ保存食とイノセント用の保存食を購入するのに使って、残りは貯金しておく。すると、7000ガメル貯まって、あと3000ガメルを稼げば、イノセントがパワーアップして『太陽の子イノセントOX』に進化するのだ」

ヒノキ「すると、行く行くはロボイノセントとか、バイオイノセントへの道を目指すのじゃな」

シロ「……さすがに、ロボイノセントは嫌だなあ」

●ホリー・カーシェイン(通称ホリー)、24歳女

 

レプラカーンの魔法騎手(冒険者レベル4

外見はバルカン(穢れ度1)

パーティー名:魔神ハンター・烈火団(名誉点25点分)

拠点:中規模な邸宅、有能な金庫番付き(名誉点75点分)

 

信条:自由(肯定)、蛮族他との闘争(肯定)

矜恃:弱者を見捨てない

裏執着:魅力的な女性は無視できない

キャラ関係:デル(同志だと思っている)

      イノセント(安心する、親密な愛情)

      G太郎(同志だと思っている)

 

フェンサー4レベルソーサラー2レベル、コンジャラー2レベル、ライダー3レベル、スカウト1レベル、セージ1レベル、エンハンサー1レベル(残り経験点261点)

所持金:810ガメル、7380Gの戦利品

現在名誉点:85点

合計名誉点:185点(噂の人物)

 

器用20、敏捷18、筋力13+1

生命12+1、知力12、精神16

HP25、MP28

技巧4、運動(先制判定)4、観察3、探索4、見識4、魔物知識5

生命抵抗6、精神抵抗6

真語魔法魔力4、操霊魔法魔力4

騎芸:【高所攻撃】【以心伝心】【騎獣強化】

練技:【キャッツアイ】

戦闘特技:《魔力撃》《魔法拡大/数》

種族特徴:[暗視][見えざる手][姿なき職人]

習得言語:交易共通語、魔動機文明語、汎用蛮族語会話、バルカン語会話

 

武器:ショートソード(命中7、威力5、追加ダメー

    ジ+6(騎乗時+7)、C値9)

   ジャベリン(命中6、威力10、追加ダメージ

    +7(徒歩時+6)、C値9)

防具:ソフトレザー&バックラー(回避8(騎乗時7)、防護点3)

所持品:冒険者セット、アウェイクポーション、魔香草×4、保存食9日分、スカウト用ツール、ヒーリングポーション×2、救命草、手鏡、着替えセット、化粧品セット、ランタンと油5本分、騎獣専有証、魔晶石5点、イノセント用保存食7日分

 

部位装備

頭:火トカゲの髪飾り

顔:ひらめき眼鏡

首:光のアミュレット(対アンデッド回避・抵抗+1)

背中:ウエポンホルダー

右手:発動体の指輪

左手:密偵の指輪

その他:ヒューリカの瞳

 

★イノセント(ボーア)のデータ

(ビッグホーン、鎖かたびら装備)

HP44、MP9

体当たり命中7、打撃点2D+5+1

回避6、防護点5+2

生命抵抗7、精神抵抗6

 

マッスルG太郎の成長

 

ゲンブ「最後に我でござる。まず、イノセントに対しての関係性を考えるのが流行っているようでござるが、G太郎の場合は、あくまでホリー嬢ちゃんの可愛がっている獣ということで、ホリー嬢ちゃんへの(放っておけない、庇護欲)の延長でしかない。つまり、特別にイノセントという個体へのこだわりはないので、決める必要はないと思う。

「ただ、イノセントはホリー嬢ちゃんの成長に応じて強くなる一方で、我の操るゴーレム、オークのDゴローはちっとも強くならん。今のレベル5とか6の魔物が登場する戦場では、レベル2のオークなど何の役にも立たないでござるよ。何とかならないでござろうか?」

ヒノキ「ふむ。基本的に操霊術師コンジャラーが作ることのできるゴーレムは、呪文レベルよりも1から2低いレベルとなるので、より強いゴーレムを作るにはコンジャラーレベルを上げるしかなかろう」

ゲンブ「オークが弱っちい理由は、何よりも相手に与えるダメージが2Dしかない点でござるな。命中力は強化アイテムをセットすることで増やして、2回攻撃もできるようにした。しかし、防護点が6から9という敵がいる状況で、2Dダメージしか与えられないのでは、2回殴って、ダメージ3点というトホホ感。これではあまりに割に合わん」

ヒノキ「オークは、そもそも攻撃よりも、ひ弱な魔法使いをかばう要員じゃと思うがのう。自分で蹴り倒すG太郎に、オークなぞ必要ないと考えるのが普通じゃろう。まあ、ゴーレムにこだわるなら、コンジャラーレベルを上げて、5レベルになるとゴーレムを強化する呪文【インテンス・コントロール】を習得するなり、防護点の影響を受けない魔法ダメージを撃てるタイプを吟味するなり、いろいろ選択の余地はあると思うが、まあ、オークをこれ以上、活用するのが難しいのは、確かにそうかも知れんのう」

ゲンブ「ゴーレム活用法は、また後日に考えるとして、今回は何よりも名誉点でござるなあ。ついに合計名誉点が200点を越えて、都市レベルで名前が通じるようになったでござるよ。顔は知られてなくても、名前を聞けば、『おお、あなたがあの有名なお笑い芸人か』と言ってもらえるレベル」

シロ「名前だけ知られて、顔格好が知られていないということは、本物とは似て非なる偽者が出て来てもおかしくはないなあ」

ヒノキ「『よく見ろ。本物は赤いマフラーなのに、そいつのマフラーは黄色だ』とかじゃな」

リトル「目つきも何だか悪っぽく尖っていて、体型も本物よりヒョロ長いですぅ〜」

ゲンブ「よく気付いたな。この私はマッスル太郎を元に作られた、メカマッスル太郎なのだ。イ〜〜ッ」

シロ「まあ、ルーンフォークだから、元々メカっぽいんだけどな」

ヒノキ「ルーンフォークの同型機ネタは、公式リプレイでいくつかあるので、ここで採用する気はないがの。やるなら、ゼロワンの親方ヒューマギアみたいに、マッスル5兄弟ぐらいやらんと、面白くならん」

ゲンブ「腹筋戦隊マッスレンジャーでござるか。赤マッスル、青マッスル、黄マッスル、桃マッスル、黒マッスルに、追加メンバーでゴールドマッスルが出て来ると」

リトル「全員マッスルだと、キャラクターの個性がなさ過ぎですぅ。ボツ」

ゲンブ「まさか、リトルにダメ出しされるとは思わなかったので、思わぬ心的ダメージを被ったでござるよ」

ヒノキ「どうでもいい戯言はそれぐらいにして、さっさとキャラの成長を始めんか」

 

ゲンブ「では、改めて能力値の成長から。3ゾロが出たので、筋力が25になったが、ブレイクの30までは遠いでござるなあ。そして、経験点は2811点貯まったでござるが、ここで重要な決断をしておきたい。

「G太郎はこれまで、デルやホリーのレベルが追いついて来るのを待つため、あえて冒険者レベルは上げずに来た。みんながレベル5になった段階で、自分もレベル8になればよかろうと思ったわけだが、今回、ゴブリン王のムルカグンドリがレベル8と聞いて、これは自分もレベル8になる必要を強く感じたでござるよ」

リトル「確かに、師匠がゴブリン王よりも格下というのは嫌ですねぇ」

ゲンブ「そこで、いよいよレベル8を目指そうと思ったが、メイン技能のグラップラーをレベル8にするには、経験点が4000点必要。サブ技能のスカウトなら3000点で行けるが、どっちにしても今回は無理。そこで、次の成長時にレベル8を目指すようにして、今回は経験点を全て貯めておくでござる。あと1200点でレベル8に到達することを宣言して、技能の成長は終わり」

ヒノキ「実は、作者がソード・ワールドのプレイで育てたキャラの最大レベルは7なので、レベル8に上がると未踏の領域と言える。それだけに、とうとうここまで来たか、と感慨深く思いながら、記事書きしているようじゃ。まあ、本当は『よし。いよいよレベル8だ。えっ、レベル8になるのに4000点も必要なの? そっかあ、そうだよなあ。やっぱ、簡単には上がれないよなあ(少々ガッカリ)』って気分じゃろうが、レベル8は次の機会の楽しみじゃのう」

ゲンブ「そう、目指すは★6個でござる。我が烈火団の本部開設を記念して、レベルも8になるとストーリーの流れ的にも美しいであろう」

ヒノキ「では、成長はこれで終わりかの?」

ゲンブ「いや、まだ買い物があるでござる。今回、瞬殺できると思っていたボガードトルーパーを僅差で仕留め損ねたとき、さらなる攻撃力の強化の必要性を感じたでござるよ。そこで、ワジマ殿にイグニダイト製の武器加工をお願いしようと考えていたでござるが、その前にもっと安い値段で〈熊の爪〉(6000G、練技【マッスルベアー】の効果+1)を買い、さらに3000G払うことで必要筋力と威力が+3されるようにハードキッカーをオーダーメイド加工。これによって、ダメージが+1から2ぐらい増えるようになったでござる。1万ガメルで威力が5上がるイグニダイト加工は次の機会ということで」

ヒノキ「少しでも攻撃力を高めるべく、ルールブックを読み込んで涙ぐましい努力をしている頃合いじゃな」

リトル「ところで、師匠はこれまでどうして《魔力撃》を覚えなかったのですかぁ? 今の魔力が6もあるなら、手軽にダメージが6点も上げられたのにぃ」

ゲンブ「《魔力撃》は、《追加攻撃》の1発めにしか加算されないからでござるよ。魔力が十分でないうちは、1回の攻撃に+3するよりも、2回の攻撃それぞれに+2できる方が効果的と考えていたし、ソロで冒険していたときはダメージの大きさよりも生存力、継戦能力を高める方向に育成していた。そちらで十分育ったために、改めてダメージを高めて敵を瞬殺する方向に考えているでござる。しかも、これまでは普通に初手で瞬殺できていたのに、今回初めて倒し損ねたでござるからなあ。この僅差をどう埋められるかを考えるに至ったわけで」

シロ「《魔力撃》は魔法戦士が手軽に武器の威力を高めるのに有効で、特に武器の威力が弱いフェンサーではお勧めと言える。だけど、G太郎はここまで《武器習熟A》《防具習熟A》《マルチアクション》《練体の極意》と戦闘特技を選んできて(他は自動習得のものばかり)、次に特技を選べるのはレベル9になってからだ。その時に《魔力撃》が有効かは、パーティーの仲間との連携次第だと思うなあ」

ゲンブ「防護点の高い敵が増えたなら、相手の防護点を半減できる《鎧貫き》か、いっそのこと《武器習熟S》を選ぶか、悩むところでござろうな。まあ、《魔力撃》や《鎧貫き》は宣言特技なので、《マルチアクション》との併用ができないし、それができるようにするために《変幻自在》を習得する手もあるが、あまりややこしいことを考えるのも疲れるので、無難に強力な武器と追加ダメージを増やせる《武器習熟S》に落ち着く可能性が大と見た」

ヒノキ「高レベルになれば、できることが増えて目移りするものの、1ラウンドにできるアクションは限られておるから、自分のキャライメージとか、仲間との役割分担とか、その時のマイブームに応じた育成を考えればよかろう。それこそ、TVでダイの大冒険を見て、魔法剣を見て格好いいと思ったから、《魔力撃》+【ファイアウェポン】で遊んでるアッキーみたいなケースもあるわけじゃしな」

リトル「ああ、【ファイアウェポン】で一つ思い出しましたぁ。デルも今度、グレンダール様のプリーストレベルが4になったので、特殊神聖魔法の【ヒートウェポン】が使えるようになったんですよぉ。自前で炎の武器を扱えるようになると、燃えますねぇ」

ヒノキ「TRPGはルールのあるごっこ遊びじゃからなあ。自分のキャラの格好いいアクションをあれこれ想像して、それを目指してキャラを組むというのが一つの醍醐味かもしれん。ルールについてあれこれ論じるなら、上から目線よりも、キャラになりきるとか、こんなことができたら面白いだろうなあ、とか、このスキルとこの呪文を組み合わせたら、こういうコンボ技ができて強い(あるいは格好いい)ということを語れてこそ、真の意味での楽しんでいるゲーマーと言えよう。遊びなのじゃから、楽しんでこそ何ぼの世界じゃと、わらわは考える」

 

ゲンブ「とにかく、G太郎は目指せレベル8という目的で、次のプレイを楽しむでござるよ」

●マッスルG太郎、外見年齢アラサー男

 

ルーンフォークの魔動武人(冒険者レベル7)

設定は半魔神(ハーフデーモン)

パーティー名:魔神ハンター・烈火団(名誉点25点分)

拠点:中規模な邸宅、有能な金庫番付き(名誉点75点分)

 

本来の信条:笑顔(肯定)、夢(肯定)

矜恃:恩義を忘れず、借りは必ず返す。

 

ガルド譲りの信条:欲望(肯定)、闘争(肯定)

執着:魅力的な女性は無視できない。

 

キャラ関係:デル(弟子、将来性を感じる)

      ホリー(放っておけない、庇護欲)

 

グラップラー7レベル、エンハンサー6レベル、スカウト7レベル、セージ5レベル、マギテック3レベル、レンジャー5レベル、コンジャラー3レベル(残り経験点2811点)

所持金:662ガメル、2250Gの戦利品(ザバーラポイント6123点)

現在名誉点:131点

合計名誉点:251点(都市レベルで名前が通じる

 

器用26、敏捷17+1、筋力25

生命力27、知力18、精神12

HP48、MP30

技巧11、運動(先制)10、隠密12、探索10、危険感知10、見識・魔物知識8

生命抵抗11、精神抵抗11

魔動機術魔力6、操霊魔法魔力6

 

練技:【マッスルベアー】【ビートルスキン】【ガゼルフット】【キャッツアイ】【リカバリィ】【ジャイアントアーム】

特技:《追加攻撃》《武器習熟A/格闘》《防具習熟A/非金属鎧》《マルチアクション》《トレジャーハント》《鋭い目》《カウンター》《ファストアクション》《練体の極意》《サバイバビリティ》

種族特徴:[暗視][HP変換](補助動作で可)

習得言語:交易共通語、魔動機文明語、汎用蛮族語、魔法文明語(以上は読文・会話両方。以下は会話のみ)魔神語、エルフ語、ドワーフ語、妖魔語

 

武器:+3オーダーメイドのハードキッカー+1(命中11(12)、威力33、追加ダメージ+13、クリティカル値11、2回攻撃)
防具:ミモレの上質布鎧(回避13、防護点3)

 

所持品:冒険者セット、スカウト用ツール、救命草3つ、魔香草4つ、保存食10日分、サーペンタインガン、弾薬21発、アンチドーテポーション、キュアストーンポーション、月光の魔符+1、月光の魔符+2、北向きの針、3点魔晶石×10、トリートポーション×3、疾風の腕輪、名誉蛮族の腕輪、仮面レンジャーのマスク&赤マフラー、アウェイクポーション、呼応石×5、マギスフィア(小)

 

ゴーレム用のアイテム:強く魔化された樫の枝(100G)、猫目石の鋲、琥珀の目、柘榴石の活力×2

 

部位装備

頭:ディスプレイサー・ガジェット

顔:狩人の目

耳:(なし)

首:ポーションインジェクター

背中:マギスフィア(大)&野伏のセービングマント

右手:俊足の指輪

左手:発動体の指輪

腰:スマルティエの武道帯

足:サイレントシューズ

その他:正しき信念のリング

その他:熊の爪(マッスルベアーのダメージ+1)

 

戦利品:黒鉄剣士勲章(50G)×18、真鍮戦士勲章(250G)×10、ビシャナの宿屋券×5、ビシャナチケット(3000ガメルに変換予定)

イベントアイテム:ギルマン王の冠の破片I、漆黒のマギスフィア

(当記事 完)