第1部最後のミッション
ヒノキ「さて、今回はクライマックスのミッションになるはず」
ゲンブ「すると、剣の恩寵ルールを忘れずに使うといいでござるな」
シロ「そう言えば、そんなルールがあったな。最初に自己紹介と冒険への決意を宣言すると、そのセッション中に、決めゼリフと共に判定ボーナスが得られるルール」
リトル「リウはどんな決意を宣言したかなぁ」
ヒノキ「忘れたのかよ! ……とまあ、実際のところ、そのルールはセッション頭に決意して、そのセッション中に1回使えるというものじゃが、当リプレイでは1部に1回という形にしたからのう」
ゲンブ「1ミッションに1回という形ではどうでござろうか?」
ヒノキ「う〜ん、それだとミッション攻略の危機感が激減すると思うんじゃがのう。毎ミッションで、判定ボーナスに+4もできるとなれば、とりあえず難易度の高い判定に使っておけ、という形になって、今、ボーナスを使うか、後のミッションまで残しておくか、というジレンマが得られん。今回のクライマックス戦闘は敵が手強いけど、まだ行けるかも知れない。それより、次こそ使うべき時が……と思い悩むのも一興かと。やはり、切り札をそう安易に何度も使うというのは燃えんからのう」
ゲンブ「そう言って、大事に使わずに温存しておいて、結局、最後まで使うことがありませんでした、となるパターンもあるでござるからな」
ヒノキ「だから、今、確認しておるんじゃろ」
シロ「ええと、第1部スタート記事はこれですね。もう一月半も前の話ですか」
ヒノキ「短期集中連載で、一週間から10日ほどで各部を一気に終わらせていた頃が懐かしいのう」
ゲンブ「それをすると、他に書きたい記事が書けなくなるという弊害を感じて、作者がペースを下げようと判断したでござるからなあ」
ヒノキ「ともあれ、改めて自己紹介セリフを確認するといい」
リトル「デルニールは、『熱血ハートは元気の印! 元気爆発な魔神ハンター・デルニールとはオラのことだぁ!』と言っていましたねぇ。キーワードは熱血とか元気で、問題ないですかぁ」
シロ「いい感じだな。ホリーは、『クールなハートは知性の証! 陰をまといて闇を斬る魔法剣士ホリー・カーシェイン参る!』だったけど……」
ヒノキ「クール? どこが? 何だか妙な情念の塊に激走しているような現状じゃが?」
シロ「……ですよねえ。たぶん今だと、『メルのため』とか『イノセントと共に』とか言う方がしっくり来ると思いますが、とりあえず今回のミッションでは、キーワードをクール、知性、陰とか闇とかを意識したいと思います」
ヒノキ「まあ、不自然にはならんようにのう。さて、ゲンブのG太郎じゃが……」
ゲンブ「我は、すでに剣の恩寵を使っているのでござるよ。早くも2話めにて」
シロ「先制判定でピンゾロ出して、フォローに回ったボクの先制をサポートするためにか」
ゲンブ「実のところ、G太郎は一人だけレベルが高いので、大抵の判定には成功する。失敗するとすればピンゾロを出した場合ぐらいで」
ヒノキ「それでも、何故かG太郎のピンゾロ率は妙に高いので、見ていて、大丈夫か? と思うことしきりじゃが」
シロ「能力は高いのに、何故かミスが続いて不安定なのは、仮面ライダーギャレンこと橘さんを彷彿とさせるなあ」
ゲンブ「まあ、お笑い芸人であるゆえに」
リトル「橘さんという人も、お笑い芸人なんですかぁ?」
ヒノキ「いや、そんなことはないはずなのじゃが。頼れるクールな先輩のはずなのじゃが、結果的に『頼りにならないお笑いネタキャラ』になりつつ、『時たま大当たりの勢いでボスキャラを粉砕することもある』わけで、良い場合も悪い場合も、『さすがは橘さんw』と言ってもらえる愛されキャラなのじゃよ」
リトル「よく分からないですぅ」
シロ「実力はあっても運がないので、結局、活躍は主役の後輩に持って行かれて、『俺の体はボロボロだ』と言っていたら、実は気のせいでメンタルの弱さに起因するとか、劇中で言っているセリフがことごとく裏目に出る傾向があるタイプだな。『こいつは強敵だ。手強いから気を付けろ』と言った直後に、後輩がクリティカルを連発して、あっさり相手を撃退してしまったら、どうフォローすればいいのか分かるか?」
リトル「よっしゃラッキーと叫んで、後輩を褒め称えますかねぇ」
ヒノキ「あるいは先輩風を吹かして、『今のはたまたま運が良かっただけだ。油断するな、次が来るぞ。残りはザコだが慎重に当たる』と状況分析は的確なんだけど、ノリの悪いキャラかもしれんのう。周囲を盛り立てる意味での熱血リーダーシップは取れない。まあ、それでも慕ってくれる剣崎とは、いいコンビかもしれんが」
シロ「剣崎は、どんな局面でも大体は前向きですからね。睦月と違って増長せずに、自分の仕事をきちんと果たし、しかも周りをきちんとフォローする。それなのに、滑舌の悪さだけでネタにされて、彼の持つヒーロー性はあまり注目されなかったような」
ヒノキ「周囲がトラブルメーカーばかりなので、状況解決に追われて、当たり前のようにヒーロー仕事をやっていたから、ほとんど聖人みたいな境地に達していたけど、本人自身のドラマが少なかったので、周りに振り回されているだけのいい奴以上の個性が見えにくかったからのう」
ゲンブ「って、何を平成ライダー談義にかまけているでござるか? この2、3年ほどでようやく平成および令和ライダーに注目するようになった我としては、話に付いていけなくて閉口するでござる。まあ、最近、ウィザードに登場するメデューサのデザインの元ネタがゲンブだと知って、にわかに注目するに及んで、『ミサちゃん萌え』と言うべきかどうか密かに悩んでいたら、次回の配信で消滅すると聞いて、『我のミサちゃんが〜(涙目)』とリアクションすべきか葛藤中でござる」
リトル「し、師匠……」
ヒノキ「お主、そんな発言をしたら、これまでハードボイルドキャラで通してきたGeneral Bucklerゲンブのパブリックイメージが台無しじゃろう。マッスル太郎のお笑い芸人ドジキャラスタイルは、ロールプレイだとして、ゲンブ本人が『ミサちゃん萌え〜』なんて言ったらキャラ崩壊まっしぐらじゃ」
ゲンブ「しかし、昭和のガメラは子どもに優しく、平成のガメラは巫女役の美少女を守るというのはファンの常識であるからして、だったら我がゲンブつながりのミサちゃんにシンパシーを感じても問題あるまい」
ヒノキ「大ありじゃ。だったら、ずっと太陽の中で焼失と再生を繰り返しているフェニックスさんに同情しているのに、その気持ちを包み隠しているわらわの心情はいかばかりか」
シロ「まあまあ、アリナ様。最近は不死鳥王さまがキラキラロボになったのだし、不死鳥愛はそちらに注ぎましょうよ」
ヒノキ「うむ、わらわの今の推しはグレイトフルフェニックスに確定じゃ」
シロ「ボクは、仮面ライダーブレイズに注目していたら、後から忍者ライダーが出て来たからなあ。倫太郎か蓮か、悩んでいる最中」
リトル「ところで、仮面ライダーウィザードのメデューサが玄武モチーフで、フェニックスが朱雀モチーフということは納得ですけど、だったら白虎モチーフや青龍モチーフはあるんですかぁ?」
ヒノキ「白虎モチーフはワイズマンらしい」
シロ「ああ、だから白い魔法使いにつながるんですね」
ヒノキ「番組終了後に、正式名が仮面ライダーワイズマンに設定されたからのう。そして、一応、グレムリンが青龍モチーフということで、同じドラゴンモチーフの晴人と対になってライバル関係になるという意図もあったらしいのじゃが、劇中ではそういうモチーフ意図が伝わりにくかったようじゃのう」
リトル「グレムリンを見ても、ドラゴンだとは思いませんもんねぇ」
ヒノキ「進化体を見ると、ドラゴンモチーフがはっきり分かるがのう。まあ、それはともかく、ゲンブのG太郎はすでに剣の恩寵を使っておるが、話を引き戻すために自己紹介を確認しておこう」
ゲンブ「やむを得ないでござるなあ。『お笑いハートはパワーの肥やし! 力と技と知性を兼ね備えた、いぶし銀たる師匠、マッスルG太郎の東方は紅く燃えている!』……って繰り返すのは、かなり恥ずかしいセリフでござるぞ、これ。あの時は、勢いで言ったのだが」
ヒノキ「ということで、いろいろと寄り道だらけの前置きヒーロー談義になったものの、ここから『魔神ハンター第1部最終ミッション』を始めることにする。これを終えて、新兄さんのサイト創設20周年記念に突入するのが、わらわたちのミッションじゃ」
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