花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンターと、煌びやか卿(SWミストグレイヴ1ー8)

奴隷おじさんを連れ帰る

 

GM(ヒノキ)「さて、11月に入ったので、急いでミッションを終わらせるのじゃ。この週末には魔神ハンター第1部完の予定」

G太郎(ゲンブ)「シクシク。ミサちゃんがワイズマンに殺されたでござる(涙目)」

GM「大丈夫じゃ。仇はグレムリンが討ってくれるから」

G太郎「何と。グレムリンはいい奴でござるか?」

GM「そんなはずがなかろう。とにかく、ウィザードの話はリプレイ記事以外でせい」

G太郎「では、クウガの話でも」

ホリー(シロ)「ゲンブ。リトルの前で、大人気ない振る舞いを見せて恥ずかしくないのか?」

デル(リトル)「ゲンブ師匠。今は平成ライダーではなく、ソード・ワールドの話をする時ですぅ」

G太郎「ムッ。ならば仕方ない。このゲンブ、ミサちゃんロスを乗り越え、マッスルG太郎として雄々しく立ち上がるでござるよ」

GM「では、お前たちはヒンソン氏を連れて、物乞い市場に帰って来た。7日めの深夜の話じゃ」

ホリー「ヒンソン氏? 誰それ?」

デル「初めて聞く名だなぁ」

GM「前回、レッサーオーガを倒して、お前たちが救出した奴隷の名じゃよ」

ホリー「ああ。貧相な外見の奴隷おじさん!」

GM「うむ。ハロウィンと文化の日の間に、分かりやすい名前を付けてやったのじゃ。『貧相な外見』を縮めてヒンソン。なお、苗字はないので、今、キャラビルドブックを使って決めてやろう。(コロコロ)65が出たので、レストンになった」

デル「ヒンソン・レストンかぁ。名前が付いたということは重要人物なのかぁ?」

G太郎「いや、本当に重要人物なら、シナリオで元々、名前が付いているはずでござろう。キャラビルドブックで名前をランダムに決めた時点で、シナリオに想定外のキャラであることは確実」

GM「もちろん、当リプレイ独自のNPCじゃが、重要になるかはプレイヤーキャラとの関わりによる。この男の特技は、騎獣の世話に長けていること。一般技能のテイマー(調教師)を5レベルで有しているものとする。そして、この男が一晩世話した騎獣は、ラッキーになって【運命変転】が1回使用可能じゃ」

ホリー「本当ですか? すると、ヒンソンさんにイノセントを預けると、パワーアップすると?」

GM「うむ。騎獣に話しかけて、『お前はやればできる。運命はお前の味方だ』と暗示を掛けると、騎獣がヤル気満々で頑張ってくれるのじゃ。わらわが決めた特別ルールってことで」

ホリー「ヒンソンすげえ。これは是非とも、拠点に連れ帰って、同志になってもらわないと。人は見かけによらないものだなあ」

GM「ヒヒヒ。単に解放軍の同志集めを数だけ揃えるよりも、ちょっとした特殊能力持ちにすると、面白くなるじゃろう?」

G太郎「正に、蛮族の奴隷にしておくには勿体ない人材でござったな」

GM「それで、物乞い市場から、そのまま肉の穴に引き返し、ヒンソン氏を連れ帰ったところまで一気に話を進めよう。密偵カレンに続く2人めの同志ヒンソンが解放軍に参加。あと1人同志が加わると、★1つを獲得し、新たなクエストが受注可能になる」

デル「解放軍同志を増やして行くことで、物語が先に進むんだなぁ」

GM「その通り。3人め、6人め、12人めまではイベントが用意されておるのじゃ」

G太郎「同志集めが楽しみになって来たでござる」

GM「そして、ヒンソン氏が解放軍に迎え入れられ、早速イノセントの世話をしてくれた翌日、8日めの朝から改めて、今回の話がスタートするってことで、奴隷購入ミッションの続きじゃ」

 

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魔神ハンターの、奴隷購入ミッション(SWミストグレイヴ1ー7)

第1部最後のミッション

 

ヒノキ「さて、今回はクライマックスのミッションになるはず」

ゲンブ「すると、剣の恩寵ルールを忘れずに使うといいでござるな」

シロ「そう言えば、そんなルールがあったな。最初に自己紹介と冒険への決意を宣言すると、そのセッション中に、決めゼリフと共に判定ボーナスが得られるルール」

リトル「リウはどんな決意を宣言したかなぁ」

ヒノキ「忘れたのかよ! ……とまあ、実際のところ、そのルールはセッション頭に決意して、そのセッション中に1回使えるというものじゃが、当リプレイでは1部に1回という形にしたからのう」

ゲンブ「1ミッションに1回という形ではどうでござろうか?」

ヒノキ「う〜ん、それだとミッション攻略の危機感が激減すると思うんじゃがのう。毎ミッションで、判定ボーナスに+4もできるとなれば、とりあえず難易度の高い判定に使っておけ、という形になって、今、ボーナスを使うか、後のミッションまで残しておくか、というジレンマが得られん。今回のクライマックス戦闘は敵が手強いけど、まだ行けるかも知れない。それより、次こそ使うべき時が……と思い悩むのも一興かと。やはり、切り札をそう安易に何度も使うというのは燃えんからのう」

ゲンブ「そう言って、大事に使わずに温存しておいて、結局、最後まで使うことがありませんでした、となるパターンもあるでござるからな」

ヒノキ「だから、今、確認しておるんじゃろ」

シロ「ええと、第1部スタート記事はこれですね。もう一月半も前の話ですか」

ヒノキ「短期集中連載で、一週間から10日ほどで各部を一気に終わらせていた頃が懐かしいのう」

ゲンブ「それをすると、他に書きたい記事が書けなくなるという弊害を感じて、作者がペースを下げようと判断したでござるからなあ」

ヒノキ「ともあれ、改めて自己紹介セリフを確認するといい」

リトル「デルニールは、『熱血ハートは元気の印! 元気爆発な魔神ハンター・デルニールとはオラのことだぁ!』と言っていましたねぇ。キーワードは熱血とか元気で、問題ないですかぁ」

シロ「いい感じだな。ホリーは、『クールなハートは知性の証! 陰をまといて闇を斬る魔法剣士ホリー・カーシェイン参る!』だったけど……」

ヒノキ「クール? どこが? 何だか妙な情念の塊に激走しているような現状じゃが?」

シロ「……ですよねえ。たぶん今だと、『メルのため』とか『イノセントと共に』とか言う方がしっくり来ると思いますが、とりあえず今回のミッションでは、キーワードをクール、知性、陰とか闇とかを意識したいと思います」

ヒノキ「まあ、不自然にはならんようにのう。さて、ゲンブのG太郎じゃが……」

ゲンブ「我は、すでに剣の恩寵を使っているのでござるよ。早くも2話めにて

シロ「先制判定でピンゾロ出して、フォローに回ったボクの先制をサポートするためにか」

ゲンブ「実のところ、G太郎は一人だけレベルが高いので、大抵の判定には成功する。失敗するとすればピンゾロを出した場合ぐらいで」

ヒノキ「それでも、何故かG太郎のピンゾロ率は妙に高いので、見ていて、大丈夫か? と思うことしきりじゃが」

シロ「能力は高いのに、何故かミスが続いて不安定なのは、仮面ライダーギャレンこと橘さんを彷彿とさせるなあ」

ゲンブ「まあ、お笑い芸人であるゆえに」

リトル「橘さんという人も、お笑い芸人なんですかぁ?」

ヒノキ「いや、そんなことはないはずなのじゃが。頼れるクールな先輩のはずなのじゃが、結果的に『頼りにならないお笑いネタキャラ』になりつつ、『時たま大当たりの勢いでボスキャラを粉砕することもある』わけで、良い場合も悪い場合も、『さすがは橘さんw』と言ってもらえる愛されキャラなのじゃよ」

リトル「よく分からないですぅ」

シロ「実力はあっても運がないので、結局、活躍は主役の後輩に持って行かれて、『俺の体はボロボロだ』と言っていたら、実は気のせいでメンタルの弱さに起因するとか、劇中で言っているセリフがことごとく裏目に出る傾向があるタイプだな。『こいつは強敵だ。手強いから気を付けろ』と言った直後に、後輩がクリティカルを連発して、あっさり相手を撃退してしまったら、どうフォローすればいいのか分かるか?」

リトル「よっしゃラッキーと叫んで、後輩を褒め称えますかねぇ」

ヒノキ「あるいは先輩風を吹かして、『今のはたまたま運が良かっただけだ。油断するな、次が来るぞ。残りはザコだが慎重に当たる』と状況分析は的確なんだけど、ノリの悪いキャラかもしれんのう。周囲を盛り立てる意味での熱血リーダーシップは取れない。まあ、それでも慕ってくれる剣崎とは、いいコンビかもしれんが」

シロ「剣崎は、どんな局面でも大体は前向きですからね。睦月と違って増長せずに、自分の仕事をきちんと果たし、しかも周りをきちんとフォローする。それなのに、滑舌の悪さだけでネタにされて、彼の持つヒーロー性はあまり注目されなかったような」

ヒノキ「周囲がトラブルメーカーばかりなので、状況解決に追われて、当たり前のようにヒーロー仕事をやっていたから、ほとんど聖人みたいな境地に達していたけど、本人自身のドラマが少なかったので、周りに振り回されているだけのいい奴以上の個性が見えにくかったからのう」

ゲンブ「って、何を平成ライダー談義にかまけているでござるか? この2、3年ほどでようやく平成および令和ライダーに注目するようになった我としては、話に付いていけなくて閉口するでござる。まあ、最近、ウィザードに登場するメデューサのデザインの元ネタがゲンブだと知って、にわかに注目するに及んで、『ミサちゃん萌え』と言うべきかどうか密かに悩んでいたら、次回の配信で消滅すると聞いて、『我のミサちゃんが〜(涙目)』とリアクションすべきか葛藤中でござる」

リトル「し、師匠……」

ヒノキ「お主、そんな発言をしたら、これまでハードボイルドキャラで通してきたGeneral Bucklerゲンブのパブリックイメージが台無しじゃろう。マッスル太郎のお笑い芸人ドジキャラスタイルは、ロールプレイだとして、ゲンブ本人が『ミサちゃん萌え〜』なんて言ったらキャラ崩壊まっしぐらじゃ」

ゲンブ「しかし、昭和のガメラは子どもに優しく、平成のガメラは巫女役の美少女を守るというのはファンの常識であるからして、だったら我がゲンブつながりのミサちゃんにシンパシーを感じても問題あるまい」

ヒノキ「大ありじゃ。だったら、ずっと太陽の中で焼失と再生を繰り返しているフェニックスさんに同情しているのに、その気持ちを包み隠しているわらわの心情はいかばかりか」

シロ「まあまあ、アリナ様。最近は不死鳥王さまがキラキラロボになったのだし、不死鳥愛はそちらに注ぎましょうよ」

ヒノキ「うむ、わらわの今の推しはグレイトフルフェニックスに確定じゃ」

シロ「ボクは、仮面ライダーブレイズに注目していたら、後から忍者ライダーが出て来たからなあ。倫太郎か蓮か、悩んでいる最中」

BANDAI 仮面ライダーセイバー 変身聖剣 DX風双剣翠風

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リトル「ところで、仮面ライダーウィザードのメデューサが玄武モチーフで、フェニックスが朱雀モチーフということは納得ですけど、だったら白虎モチーフや青龍モチーフはあるんですかぁ?」

ヒノキ「白虎モチーフはワイズマンらしい」

シロ「ああ、だから白い魔法使いにつながるんですね」

ヒノキ「番組終了後に、正式名が仮面ライダーワイズマンに設定されたからのう。そして、一応、グレムリンが青龍モチーフということで、同じドラゴンモチーフの晴人と対になってライバル関係になるという意図もあったらしいのじゃが、劇中ではそういうモチーフ意図が伝わりにくかったようじゃのう」

リトル「グレムリンを見ても、ドラゴンだとは思いませんもんねぇ」

ヒノキ「進化体を見ると、ドラゴンモチーフがはっきり分かるがのう。まあ、それはともかく、ゲンブのG太郎はすでに剣の恩寵を使っておるが、話を引き戻すために自己紹介を確認しておこう」

ゲンブ「やむを得ないでござるなあ。『お笑いハートはパワーの肥やし! 力と技と知性を兼ね備えた、いぶし銀たる師匠、マッスルG太郎の東方は紅く燃えている!』……って繰り返すのは、かなり恥ずかしいセリフでござるぞ、これ。あの時は、勢いで言ったのだが」

 

ヒノキ「ということで、いろいろと寄り道だらけの前置きヒーロー談義になったものの、ここから『魔神ハンター第1部最終ミッション』を始めることにする。これを終えて、新兄さんのサイト創設20周年記念に突入するのが、わらわたちのミッションじゃ」

 

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ゴブリンスレイヤー13巻他の話

ブログ間リモート対話

 

ヒノキ「……ということで、シロがいささか情緒不安定な感じなのじゃ」

NOVA『なるほどね。自分が翔花のパートナーのはずなのに、翔花に置いてきぼりにされたような寂しさを感じている……ということでいいのかな』

ヒノキ「そんな感じじゃよ、新兄さん。わらわとしては、厳しく叱咤激励をしたが、そういう人間関係の複雑な機微は、小説書きの経験を持つ新兄さんの方が手慣れているのではないか、と思っての」

NOVA『まあ、心理分析ぐらいはできますが、それで解決の名案が思い浮かぶとは限らない。人間関係ってのは、理屈じゃないですからね。一度、話がこじれると、覆水盆に返らず、取り返しのつかないまでに修復不能になったりするもので。「好意を持つ者同士は出会いを重ねれば好意もいや増すし、一方が嫌悪を持つと、出会いを重ねれば、ますます嫌悪が募る」という話もあって、嫌悪から好意に切り替える方法というのが一番難しいと思います』

ヒノキ「それは、コナっちゃんがシロを嫌っているということなのか?」

NOVA『いや、例えが良くなかった。とにかく、俺が見るかぎり、翔花にとってシロ君は良い友達だと思っているだろうけど、あいつはまだまだ幼いですからね。人間関係について、シロ君ほど複雑に、繊細に考えてはいないと思います。あいつがシロ君を置いて行ったのも、本人としては悪気なく、「ちょっとコロナウィルスをやっつけて、すぐに戻ってくる」つもりだったのでしょうし、嫌うとか、置いてきぼりにしたとか、そういう意識もないはず』

ヒノキ「それで、コナっちゃんは一体いつ帰ってくる予定なのじゃ?」

NOVA『さあ。妖精郷で翔花のアバターを見つけるには見つけたんですけど、吸血鬼の人質にされていて……敵が強すぎるので、今のレベルじゃ救出できないんですよ。たぶん、あとミッションを3つから5つぐらい重ねれば、何とかなると目算を立てていますが、いろいろブログを掛け持ちして記事を書いていると、一気に攻略するのは無理でしょう。少なくとも、20周年記念までに翔花の帰還までプレイを進めることは不可能と見た』

ヒノキ「おいおい。他のブログの記事書きを放置して、コナっちゃん救出に専念せよ……とは、わらわの立場では言えんのか。こっちは、魔神ハンターのプレイ記事も進めて欲しいしのう」

NOVA『まあ、プレイはマイペースで頑張ります。それでも俺としては、年内か年始に翔花が帰還するつもりで考えています……が、その前の20周年記念で、ブログ作者の立場から、翔花を何とか呼び戻すアイデアを思いつきました』

ヒノキ「思いついた……って、何をするつもりじゃ?」

NOVA『その時が来るまで、ネタバレはしませんよ(ニヤリ)。まあ、それと、20周年記念イベントは、うちのブログでやる予定ですが、準備に人手がいるので、シロ君とリトル君をまた、こっちに送って下さい。とは言え、「魔神ハンターリプレイの第1章」が終わってからでいいですよ。こっちも、それに並行して「妖精郷リプレイの第2章」を終わらせて、その後20周年企画に専念するつもりですので』

ヒノキ「了解した。シロには、いい気分転換にもなるじゃろう」

NOVA『俺もソード・ワールドばかりだと飽きますからね。たまには違うシステムもやりたくなる……ということで、今回のメイン記事はゴブリンスレイヤーです。いろいろネタがありますので』

ゴブリンスレイヤー13 (GA文庫)

  

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魔神ハンター、食糧調達完了(SWミストグレイヴ1ー6.5)

6日め深夜の帰還

 

ヒノキ「今回は、ミッション達成後の成長回なのじゃ」

ゲンブ「キャラが3人いると、成長の手間も1人の時の3倍でござるからな」

ヒノキ「その分、成長のヴァリエーションがいろいろ楽しめるというものじゃ」

ゲンブ「一応、前回の探索分のマップも挙げておくでござる」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は目的地。

 緑字は新規に記入)

 

蛇の酒蔵 ー?

(梯子)  l

  l   l
コボルドー金床ー ? ー ?

      l   l   l

     大水車ー亡者のー煌びやかな 

      l  神殿  大通路

      l   l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

      l  調教所 (梯子)

      l   l

     肉の穴ー処刑遊戯場

シロ「固定区画の大水車を除けば、前回で10個の区画が開示され、これで上層階のマップが半分以上開示された形になりますね」

リトル「上層階は18区画、深層階も18区画。まだまだ先が長いですぅ」

ヒノキ「とりあえず、次のミッションは物乞い市場で別組織の依頼を引き受ける予定じゃな」

ゲンブ「うむ。宿泊所のタビット、ビシャナ・ヨーヨーがパトロンになってくれそうだし、お近づきになることで、いろいろと新展開につながりそうでござる。一方で、コボルド窟のオードル・プルもパトロンになりそうなので、今後、北の探索を容易にするためにも信頼を得ておきたいと思う」

シロ「肉の穴では現状、無料で寝泊りできる。物乞い市場では1人100ガメル分のアイテムが必要。煌びやか通路とコボルド窟では1人50ガメルが必要、と」

ヒノキ「一見、物乞い市場の値段が高いように思えるが、実際のところミストグレイヴでは、ガメルの入手手段が限られており、物々交換が基本なので、煌びやか通路とコボルド窟で買い物や宿泊をしようと思えば、どうやってガメルを獲得するかを考えねばならんのじゃ」

ゲンブ「モンスターを倒した戦利品を換金してくれたりはしないのでござるな」

ヒノキ「そう。当リプレイでは所持金と、物々交換に使える所持戦利品の記載を区別しておる。本当は、戦利品の方もアイテムごとの具体的な値段を詳細に区別すべきじゃが、それをすると処理が煩雑になるので、成長時に一括するようにしておる。要は、買い物時にガメルから減らすか、戦利品のガメル相当分を減らすかじゃが、ここで一つ考慮しておきたいことがある」

リトル「何ですかぁ?」

ヒノキ「ガメルの入手方法じゃよ。ミストグレイヴでガメルが流通しているのは、煌びやか通路とコボルド窟のみ。しかし、そこでは残念ながら、戦利品の換金を行なってはくれないのじゃ」

シロ「え? アイテムを売ることができない?」

ヒノキ「うむ。物々交換は可能じゃが、アイテム→ガメルの買い取りは行われない」

シロ「じゃあ、どうやってガメルを入手するんです?」

ヒノキ「考えられることは三つ。オードル・プルの信頼を得た後に、彼が提示するミッションをクリアすれば報酬でガメルをくれるのが、その1」

ゲンブ「ガメル獲得のためには、オードル・プルの仕事をこなすことでござるな」

ヒノキ「煌びやか通路の主であるアー・ヌルチェは仕事をくれないからのう。仕事の報酬でガメルをくれるのは、この地では今のところ、オードル・プルのみが確認されておる」

リトル「ガメルが欲しいなら、プルさんと仲良くしないといけないのですかぁ」

ヒノキ「その2。戦利品でガメルを落とす敵を倒すこと」

ゲンブ「レッサーオーガやゴブリンシャーマンは銀貨袋を持っているでござるな」

ヒノキ「さすがに、『銀貨袋は物扱いで、店で売らないとガメルにはなりません』という解釈はおかしいじゃろう。なお、アー・ヌルチェのところには大量のガメルがあるので、彼を倒すことで、10万ガメルをゲットするという技もある。まあ、その場合、多くの護衛を倒さなければならないうえ、以降はそこでの宿泊や買い物ができなくなるというデメリットもあるのじゃが」

ゲンブ「今、即座に行える選択肢ではなかろう。戦力的にも、探索的にも、物語的にも、いろいろと不利になる要素が多すぎる」

シロ「戦力的には、勝てないということだな。探索的には、煌びやか通路の周辺の探索をする場合に、あの辺で寝泊まりできると助かるわけで。物語的には、金欲しさに大商人の館を襲撃するというのはヒーローのすることではない、と」

ゲンブ「正に、身も心も蛮族に成り果てたということでござるな」

ヒノキ「そういうプレイスタイルも否定はしないが、批判の的にはなるじゃろうな。さすがに正統派な冒険者とは言えんじゃろう」

ゲンブ「まあ、『奴隷商人から囚われの者を解放して、革命を起こすため』というような大義があれば話は別でござるが、『活動資金を得るために、金持ちの館を襲撃する』というプレイをしてしまっては、どっちがモンスターか分からなくなる」

シロ「そこまで過激な手段に則るのは、時期尚早ってことだな。いつかはそういう選択肢が提示されるかもしれないけど」

ゲンブ「ミッションとかクエストで、『麻薬窟のボスを暗殺せよ』という依頼が来るかもしれんし」

ヒノキ「いや、あれは『麻薬の取引委任状を手に入れよ』であって、暗殺を依頼したわけではないのじゃが」

ゲンブ「しかし、地上では『名のある蛮族を暗殺せよ』というクエストがあったでござろう。地下でも、同種のクエストがあったりはしないのかな?」

ヒノキ「それは……秘密じゃ。とにかく、ガメル獲得手段の3つめに話を戻すと、物々交換時のおつりでガメルを細かく入手することができる。たとえば、1000ガメル相当のアイテムを使って、200ガメルのアイテムを買えば800ガメルの現金収入が得られるのじゃよ」

シロ「すると、ガメルが欲しければ、高額アイテムで安い買い物をすればいい、と。100円の物を買うのに、1万円札を払って1000円札をゲットするようなものですか」

ゲンブ「自動販売機で缶コーヒーを買いたいときに、1万円は使えんでござるからな。少額紙幣や小銭を手に入れる手段は、生活の知恵でござるよ」

シロ「逆に、買い物下手だと、財布の中に無駄に1円玉が増えすぎることになりやすいみたいだな。特に、消費税が8%から10%になったせいで、以前よりも1円単位で買い物する機会が減って、それでもいつの間にかどこかで1円が増えていて(不思議だ)、財布がパンパンになって、買い物感覚が微妙に変わった……と新星さまが文句を言っていたのが印象的だった」

ヒノキ「おそらくは、何かの支払いで7円か8円という端数処理が増えたのじゃろうな。1円2円という端数なら、財布から出すこともあろうが、7円や8円なら10円玉でおつりをもらおうという発想になって、それを繰り返してしまった結果じゃろう。まあ、カードを使えば気にせんものを」

リトル「コンビニでカード払いが増えたせいで、1円玉を処理する場所が減ったという事情もあるのかもしれませんねぇ」

 

ヒノキ「って、何でわらわたちが、人間界の金の使い方について、トークしなければならんのじゃ。ラクシアの成長話に移るぞ。成長しない経済の話なぞ、今はどこ吹く風と言っておく」

 

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魔神ハンターと、コボルド窟(SWミストグレイヴ1ー6)

コボルド窟、到着……ならず(5日め深夜)

 

GM(ヒノキ)「今回は、前置きなしに始めるのじゃ」

G太郎(ゲンブ)「まずは、マップを示しておこう」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は目的地。

 緑字は新規に記入)

 

 (梯子)ー?

  l   l
コボルド金床ー ? ー ?

      l   l   l

     大水車ー亡者のー煌びやかな 

      l  神殿  大通路

      l   l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

      l  調教所 (梯子)

      l   l

     肉の穴ー処刑遊戯場

ホリー(シロ)「前回は食糧調達ミッションを引き受け、肉の穴から北上、無限の金床を抜けたところだな」

デル(リトル)「それでは、今回は早速、目的地のコボルド窟に向かうぅ。でも、ランダムイベントが5で発生だぁ」

GM「壁にスイッチがある」

デル「師匠、どうしよう?」

G太郎「罠が仕掛けられていないか探索する。探索判定は19」

GM「スイッチには、特に罠が仕掛けられている様子はない」

G太郎「罠がないなら、安心して押してみるか」

GM「押したなら、壁に穴が開いて、全員穴に引きずり込まれた」

G太郎「はい? 罠はないと言ったではござらんか?」

GM「スイッチに罠は仕掛けられていなかった。が、壁を調べるとは言ってなかったのう、ヒヒヒ」

G太郎「そんな卑怯なあ」

 

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魔神ハンターの、食糧調達ミッション(SWミストグレイヴ1ー5)

今後のスケジュール

 

ヒノキ「さて、3週ぶりの魔神ハンター・リプレイじゃが、ミッションごとにフェアリーガーデンと切り替えて交代交代で話を進めるスケジュールを作者が試してみたところ、どうもブランクが空きすぎるという結果になってしまったのじゃ」

ゲンブ「確かに、前の記事から3週も空くと、続きを待ち望んで下さる読者さまに申し訳が立たないでござるなあ」

ヒノキ「作者の感覚としては、この3週の間メインブログの方に専念していて、妖精郷プレイを含めていろいろと書き散らしてはいたのじゃが、気づけばこちらが3週ぶりというのは不本意な状況ゆえ、軌道修正を図らねばならぬ、と考えたようじゃ」

シロ「つまり、どうすると?」

ヒノキ「最悪でも、毎週1話は話を進める。ミッションが長引く場合は、1記事ごとに3ブログ間を渡り歩く形で、臨機応変につないでいくようにしよう、と」

ゲンブ「ミッション毎にローテーションではなく、記事ごとにローテーションをしていくということでござるな。それで、書き手としては、うまく思考を切り替えることができるのでござろうか」

ヒノキ「連載記事である以上は、週刊単位の方が望ましいのは、元々イメージしていたことらしい。まあ、そういうペースを作り上げてしまえば、何とかなるじゃろう。どうも、不愉快な人物へのコメント対応で思考ペースがかき乱されてしまったので、この機に切り替えや仕切り直しを意図しているようじゃしのう」

リトル「では、週に1話か2話という形で、こちらは進めていくということですねぇ」

 

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次回から魔神ハンター再開のお知らせ(と、ゾワゾワニキニキな話)

ほぼ3週ぶりの雑談

 

ヒノキ「10月初記事なのじゃ」

ゲンブ「新星どのの妖精郷リプレイと代わりばんこに進めるという予定でござったが、向こうが意外と時間を費した模様」

シロ「こちらが向こうの最新記事ですが、どうやら伝説の巨神が現れて世界崩壊の危機だそうですね」

リトル「伝説の巨神ですかぁ。それは大変ですぅ」

ヒノキ「震えるな、瞳こらせよ、なのじゃ。伝説は塗り替えるものであって、熱く蘇って、誇りのエナジーを胸に、強くあるために恐れてはならん」

ゲンブ「そう、クウガの伝説に今、我は接しているでござる」

シロ「いや、伝説というキーワードでイデオンクウガをつなげるのは、どうかと思いますが」

ヒノキ「ともあれ、新兄さんの頭の中は、スパクロ5周年とか、牙狼イベントとか、ラブラブミンキーモモとかでいっぱいだったのに、ここに来て、伝説巨神とはのう。まあ、そんなことがいろいろあってカオス状態だったから、フェアリーガーデンのプレイのペースが多少落ちるのも納得というものじゃ」

ゲンブ「プレイそのものは実質一週間ほどだったが、その前に小説感想と、スパロボ話に時間を費やしていたようでござるな」

シロ「向こうでも、ミッション間のペースが三週間ほどと言ってることを見ると、一週間プレイして、三週間のインターバルが定着するのでしょうか」

ヒノキ「まあ、今回はスパクロ5周年というタイミングがかぶったから、そちらの方に作者の気をとられたと考えるべきじゃろう」

ゲンブ「とは言え、来月は新星どののサイト創設20周年という佳節を迎えるゆえ、それに向けての記念企画も動き始めるやもしれぬ」

ヒノキ「うむ、昨年の年末はここでクリスマスパーティーをやったが、今年は一月早く、新兄さんのところで全員集合イベントがあるやも知れぬのう。そのうち招待状が送られてくるとか、会場設営のためにシロやリトルが呼び出されるかも」

シロ「そういうことなら、喜んで応援に行くつもりですが、できれば翔花もそのイベントに参加して欲しいですね」

ヒノキ「新兄さんのことだから、その辺はうまく帳尻合わせするじゃろう。想定外のトラブルさえなければのう」

リトル「想定外のトラブルですかぁ?」

ヒノキ「うむ、台風襲来による停電とか、急な病や事故で倒れるとか、迷惑な客人が空気の読めないコメントを書いてイライラの元になるとか、そういうのを想定外のトラブルと言うのじゃよ」

シロ「ええと、最後のはアステロイド監視所の話ですね」

ヒノキ「ここや新兄さんのメインブログでは、コメント禁止処分をくらっておるゆえにな。はっきり言えば、新兄さんが彼のことを嫌っているのは明白なのに、下手に温情を着せているものじゃから、『あの手この手で許してもらおうと接触を試みているのに、そのやり方があまりに拙劣なものなので、ますます怒らせるという悪循環』を繰り返しているだけじゃ」

ゲンブ「子どものケンカとか、感情的な衝突なら、時間が過ぎれば解決するものでござるが、問題はもっと構造的な課題を抱えているように見受けられる」

シロ「と言うと?」

ヒノキ「ここで触れるべきかは知らんが、まあ、人間心理の後学のために語っておくかの」

 

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