4日め深夜の帰還
GM(ヒノキ)「前回のVS処刑人バトルを経て、囚われの密偵カレンを救い出した『魔神ハンター・烈火団』は、深夜に人族拠点である肉の穴に帰還した」
ホリー(シロ)「おそらくカレンさんは囚われ生活で衰弱しているから、騎獣のイノセントに乗せてあげよう。ボクは傍らを徒歩で行く」
GM「カレンは、ホリーの親切心に感謝しつつも、自分で歩けますから、としっかり固辞する。その瞳はデルの方をチラチラと見て、ポッと赤面したりするのう」
デル(リトル)「オラに気があるのぉ?」
G太郎(ゲンブ)「囚われのヒロインを救出した主人公の恩恵でござるよ」
デル「とは言っても、この手のややこしい人間関係は不慣れだからなぁ。経験豊富な師匠なら、こういう時にどうしていたんだぁ?」
G太郎「ルーンフォーク、あるいは魔神に、こういう男女の機微はよく分からないでござるよ。まあ、私の中のガルド成分によれば、女性に優しくするのが男の甲斐性とかそういう考えもあろうが」
ホリー「そうそう。女性を愛でるのは女の甲斐性でもある、とボクは主張する。デルが望まないなら、カレンはボクにくれ」
デル「ホリー姉さんには、他にもメルさんやイノセントがいるじゃないかぁ。節操なく、いろいろと手を広げすぎるのはどうかと思うぞぉ。姉さんの魔の手から、カレンさんを守るのはボクの使命だと決意するぅ」
GM「……とまあ、ややこしい人間関係が生じたりしつつ、これにてミッションは終了じゃ。なお、お前たちはクエスト『ジーズドルフ解放軍の人員確保』も受けているのじゃが、救出したカレンをその人員に含めていいのかどうか意見が分かれるのう。厳密に判断するなら、ミッション目的で助けた彼女を、クエストの対象にもする『報酬の二重取り』は公正ではないというのが妥当な裁定じゃろうが、今回のミッションが長引いたこともあるし、キャラの成長やストーリー展開を早めたい、との考えから、当リプレイではカレンを解放軍の人員としても認定しよう」
G太郎「つまり?」
GM「カレン救出ミッション達成による★3つ、5000G相当のアイテムに加え、さらに人員確保クエスト達成による★1つ、1500G相当のアイテムも進呈じゃ。これでキャラを成長させるといい」
G太郎「ところで、人員確保の手段についてでござるが、【煌びやかな大通路】で奴隷を購入したりする形でも構わないのかな?」
GM「それも一つの方法じゃのう。さらに【処刑遊戯場】で処刑されそうになっている犠牲者をもう一度助け出すことでも達成可能。その場合、処刑人のレベルは前回のボス・ゴブリンシャーマンよりも高くなり、お前たちの平均レベルよりも2レベル高い6レベルとして扱うことになろう」
デル「ゴブリンシャーマンでも、オラたちにとっては強敵だったからなぁ。挑戦するにしても、もう少し強くなってからにしたいぞぉ」
GM「では、成長の儀を始めるとしよう」
続きを読む