花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

魔神ハンター、第1部スタート(SWミストグレイヴ1ー1)

導入からの本格スタート

 

GM(ヒノキ)「それでは、ミストグレイヴの第1部を開始する。なお、このリプレイは、フェアリーガーデンの第2部と同時進行という形をとり、1ミッションと成長の儀を終えた段階で、替わりばんこで記事書きを行うために、少しスローペースで進めることになる予定」

ゲンブ「そんなことをして、作者の頭の中ではうまく切り替えられるのでござるのか?」

GM「知らん。新兄さんの脳内で、どういう切り替え作業が行われているかは、わらわの想像を越えた先にあるが、小刻みに作業を切り分けて惰性に陥らなくするという創作技法もあるらしいので、その辺は長編の書き下ろしよりも、連作短編小説みたいな感覚なのじゃろう」

シロ「一ミッションで切り替えると、ミッションの間に違う記事が書けるというメリットもあるらしいです。リプレイに集中しすぎると、リプレイ以外の記事が書けなくなるという弊害もあるそうで、スパクロとか、読んだ小説の感想とか、向こうで書きたいことはいろいろあるみたいですね」

GM「まあ、こちらとしてはロードスやゴブスレ、SW以外はあまり気にしない方向で考えたいが、話のネタとしては特撮ヒーロー関連を交えることもありそうじゃのう」

ゲンブ「今週末発売のソード・ワールドのリプレイの話なんかも、こちらになるでござろうか」 

GM「久々の公式リプレイじゃからのう。前のリプレイは、ゲームよりも小説風の作品だったので、物語としては楽しめても、わらわ好みとは言えんかった」

シロ「そうですか? ボクは結構好きでしたが。悩みを抱えた影のあるヒロインたち(ご主人さまを殺された男装のルーンフォークとか、ナイトメアのマギテックライダーの娘とか)には大いに感情移入できましたよ」

GM「わらわはそういうダークなストーリーよりも、悩みなんて吹き飛ばせ的な明るく豪快な作風の方が好みじゃ」

リトル「だけど、ミストキャッスルやミストグレイヴのシナリオは、ダークな方向性ですよねぇ」

GM「わらわはGMなので、悩むキャラを演じるわけじゃないからのう。悩むプレイヤーに無理難題を突きつけ、ヒヒヒと笑うのが楽しいのじゃ。もちろん、プレイヤーキャラがその暗い悩みを吹き飛ばして、強く豪快に立ち回ることが前提じゃがな」

リトル→デル「なるほどぉ。アリナ様にとっては、過酷な試練を乗り越えて、ドーンと派手に行く冒険者がいいわけですねぇ。では、キャラの自己紹介としては『熱血ハートは元気の印! 元気爆発な魔神ハンター・デルニールとはオラのことだぁ!』と叫ぶと、背後でドカーンと炎武帝グレンダールっぽい爆発が起こるわけでぇ」

GM「うむ、名乗りの後に爆発とは、チームヒーローの様式美じゃからな」

シロ→ホリー「え? そういうノリを推奨するのですか? では『クールなハートは知性の証! 陰をまといて闇を斬る魔法剣士ホリー・カーシェイン参る!』ってところですか。まだキャラの方向性が不安定な気もしますが、魔神よりも蛮族相手の暗殺者って感じに振る舞おうかな、と」

ゲンブ→G太郎「地上なら、やはり暗殺者組織の《月夜蜂》にふさわしいキャラでござるな。それでは私も前例に倣って『お笑いハートはパワーの肥やし! 力と技と知性を兼ね備えた、いぶし銀たる師匠、マッスルG太郎の東方は紅く燃えている!』」

GM「いろいろ混ぜて、もはや意味不明じゃ。まあ、今のスパクロは生身の東方不敗マスターアジア師匠と、ケロロ軍曹異世界転移冒険譚というイベントが展開されていて、新兄さんがいささか興奮気味らしいが、そのうち向こうのスパクロ記事で語られるじゃろう」

G太郎「異世界転移は現状、向こうのブログの旬な話題になっていきそうでござるな。こちらはアンダーグラウンドな物語で、向こうは世界を股にかける派手な冒険譚の方向性かと」

GM「作品カラーが明確な方が、切り替えもしやすいじゃろうて。では、前置き自己紹介も終わったので、物語を始めるぞ」

 

ジーズドルフ解放軍

 

GM「では、前回の話の続きじゃ。ルキスラ帝国の密偵として、地下水路からミストグレイヴ上層階に侵入した『魔神ハンター』を自称する冒険者たち。特殊な薬バルバロスブラッドによって、蛮族の姿になったデルとホリーは水路の巨大ガニとの交戦最中に、壺に封じられた魔神マッスルG太郎を解放し、ややこしい経緯を乗り越えて、当面の仲間として協力することとなる。

「その後、同じくカニから助けた人間の女性メルの案内で、人族の溜まり場、あるいは隔離場所である『肉の穴』に到着した。そこではシャドウ族のライフォス神官マルクス・クルーゲを中心に、蛮族の圧制に対抗するレジスタンス活動の萌芽が生まれようとしていた。お前たちは彼らに協力して、蛮族の襲撃を撃退したところまでをプレイしたわけじゃ」

G太郎「組織名は、霧の街の昔の名前にちなんだ《ジーズドルフ解放軍》でござるな」

GM「実際のところは、とても軍と名乗れる規模ではなく、リーダーのマルクスもそういう大仰な名は時期尚早だろうと言っている。だが、武闘派の前線隊長とも言うべき副官ラルカンが強く主張していて、結局、その名が採用されそうな勢いとなっている」

ホリー「マルクスとラルカンの人間関係はどのような感じかな? 対立関係になったりはしないのだろうか?」

GM「年齢的にはマルクスが35歳で、ラルカンが27歳。ラルカンは年長のマルクスを尊敬しており、強硬な意見は言うが、追い落とそうという気持ちはない。単に直情的な男で、部隊指揮はできるが、組織を運営する事務仕事はできないタイプ。また、マルクスは『肉の穴』の古参で人望があるのに対し、ラルカンは外の世界から海賊に捕まって、ミストグレイヴに来ることになった外様の人間なので、血気盛んだけど人望は薄い。そのことは当のラルカンも承知しているので、マルクスの決定にあからさまに対立しようとはしていない」

G太郎「つまり、マルクスが穏健派リーダーで、ラルカンが武闘派幹部だけど、首領には割と忠実な武人タイプと」

GM「うむ。マルクスは反蛮族という強い信念は持っているが、蛮族を暴力で倒して革命を起こすという過激派志向ではなく、ただ人族が蛮族の食糧として理不尽に扱われる現状を変えたいという一念じゃ。蛮族と和解して人族の生きる権利を確保できれば、それで十分と考えておるのじゃが、蛮族の思考が弱肉強食なので、話し合いで解決することはまず不可能。ならば、せめて食糧にはされないだけの力は持たないと、という考えで、これまではやってきた。あからさまな反旗は翻さないが、外の世界からの密偵に協力し、情報を集めながら、時が来るのを待ち望んでいた節がある」

デル「そこにオラたちが現れたわけだなぁ」

GM「ラルカンは、外の世界の武人は自分と同じ意見を持つだろうと考えているし、マルクスの立場では、そもそもミストグレイヴ出身の彼は外の世界を知らないので、まずはいろいろ話を聞いて、見識を深めた上で判断しようとしている。ラルカンを重用しているのも、そういう自分にない知識を持っているからじゃな」

G太郎「外様のラルカンが、自分の話を熱心に聞いてくれるマルクスを焚き付けているとか、そういう感じでござろうか?」

GM「そういう一面はあるじゃろうな。そこで、マルクスも『重い腰を上げる頃合いかもしれん。だが、うかつな判断をして、破滅するような事態は回避しないと……』と内心考えながら、そなたたちとの戦勝祝宴の席で、いろいろと思惑を探っていることがG太郎には何となく分かった。

「デルには、ラルカンがしきりに話し掛け、自分に賛同してもらおうとしている。とりわけ、G太郎がデルを自分の主人だと宣言してからは、あからさまにデルを持ち上げている。

「ホリーには、メルがいろいろと組織の人間関係を教えてくれている。よって、以上の背景事情は、そうやって各自が知り得た情報を総合的にまとめたものということじゃ。

「なお、時間経過としては、冒険を始めて2日めの昼に、お前たちは蛮族の小部隊を撃退した。その後の夕方に祝宴が開かれ、夜にはお開きとなって仮眠をとる。その後、深夜に改めて作戦会議というタイムスケジュールで動いておる。お前たちは仮眠をとって、ここから解放軍の作戦会議に参加するところから、今後のミッションやクエストの話を始めるとしよう」

 

作戦会議(2日め深夜)

 

マルクス『客人方はゆっくり休まれたかな?』

G太郎「本当は、朝までゆっくり休みたいところでござるが」

GM「そうすると3分の1の確率で、ここが蛮族の襲撃に合うことになるのじゃ。『肉の穴』は拠点として、ただで宿泊できるものの、1tb休むとダイスを振って蛮族の襲撃判定をせねばならん。地下の人族は、危険と隣り合わせで日々の生活を営んでいるのじゃよ」

G太郎「なるほど。地上と違って、夜はゆっくり休んで朝から働くという健康的な生活は望めないでござるな」

GM「ゲーム的には、1日6つのtbのうち、どこかで1tbの休息をとれば、寝不足ペナルティーを被ることはない。つまり、1日5tb分の活動ができる。霧の街の地上だと、夜は蛮族とのランダムエンカウントで無用のバトルの可能性があるので、夜や深夜の出歩きは避けた方が安全というプレイスタイルじゃが、地下では夜が危険とか、そういう縛りがないので、1日のうち好きな時間に休息をとればいい。朝は寝床でグーグーグーというライフスタイルも、夜行性の蛮族社会ではそれが普通だったりもするほどじゃ」

G太郎「地下では1日4時間睡眠がデフォなのでござるな。まあ、ゲーム的にはHPやMPがしっかり回復していれば、プレイに支障はないわけで」

GM「深夜にあれこれ打ち合わせをして、夜明け前から行動開始という形で、今回は始めることにするのじゃ」

デル「それで、今日はどこのどいつを殺ってくれ、とおっしゃるんでぇ」

GM「……おい、リトル。どこで、そんなセリフを覚えたのじゃ?」

デル「え? 時空魔術師さんのところですけど、問題ありますかぁ? 仕事のOPだとこれだよな、と時空魔術師さんは言ってましたがぁ」

ホリー「あるいは、死して屍拾う者なし、とも」

GM「子どもに何を教えとるんじゃ、新兄さんは! とにかく、ジーズドルフ解放軍は月夜蜂のような暗殺組織ではないので、殺しの依頼はない。それよりも、お前たちは密偵であって、殺し屋ではないのじゃから、自分の役割をしっかり心得よ」

デル「そうは言っても、オラの技能はファイターに、炎武帝のプリーストに、エンハンサーだからなぁ。調査活動に役立つものが一つもないし、魔神ハンターに戦い以外を求められてもぉ」

ホリー「とりあえず、知りたい情報はメインが『霧の街の防空施設』について。他に、おまけとして『ユリア・ミルドリス』と『破剣の星槌』について、尋ねてみますけど、答えは持ってないですよね」

G太郎「以降は、その3つを『ミストグレイヴ情報収集3点セット』と名付けるでござる。いつもの情報3つを質問する、とまとめればよかろう」

GM「では、順に答えよう。まず、解放軍は地上のことに詳しくないので、防空施設について聞かれても、何も分からない。まあ、他の密偵から聞くかもしれんので覚えておこう、とマルクスは言った。

「次に、ユリア・ミルドリスについてじゃが、『その名は別の密偵にも聞かれたが、我々には分からない。もしかすると《銀の蜜蜂》なら何か知っているかも……』と応じる」

G太郎「《銀の蜜蜂》でござるか?」

マルクス『ああ。我々よりも先に対蛮族組織として活動しているらしいレジスタンスの名前だ。とは言え、私もその活動拠点やリーダーを把握しているわけではないがね。もしも、それが分かれば、いつか連絡を取り合って提携したいとも思っているが、今すぐというわけにはいかない。我々の活動方針をきちんと決めてからでないと、提携のための条件も定められないからな』

G太郎「《銀の蜜蜂》については、少々心当たりがあるでござる。独自に当たってみて、詳しいことが分かれば、教えて差し上げようか?」

マルクス『ほう。それは助かるが、まずはこちらのできることを考えよう。もう一つのアイテムのことだが、外の世界の略奪品は、【地底湖の畔(ほとり)】にいるという人魚のマーマン一族を介して、ミストグレイヴに持ち込まれるらしい。彼らなら、何か知っているのではないだろうか』

デル「つまり、マルクスのおっちゃんは何も知らないんだなぁ」

マルクス『はっきり言う若者だな(苦笑)。何ぶん、情報収集活動を本格的に始めて、間がないものでね。だが、分かっていることだってあるぞ。君たちが侵入してきた地下水路だが、Cー4の地点にリザードマンの集落があるそうだ』

ホリー「Cー4というと、ボクたちが上がってきた『大水車のプール』がCー8なので、北に4区画ということだな」

GM「他に、Bー6とEー9に地下水路と上層階をつなぐ梯子があるらしい。とにかく、マルクス曰く『水路に関する情報は、リザードマンが詳しいらしいが、我々人族は連中と仲がよいわけではないので、あくまで噂話程度。もっとも、蛮族の姿をしている君たちなら、彼らと交渉して役立つ情報を引き出すことができるかもしれないな』とアドバイスしてくれる」

●ミストグレイヴ地下水路


     リザード

      マン 

      l

      ?

      l

   梯子ー?

 l  l l

 ? ー?ー?
 l  l l

 ? ー?ー大水車ー?ー?

 l  l l   l l

 ? ー?ー?ーーー?ー梯子

 l  l l   l l

入り口ー?ー?ーーー?ー?

 

デル「地下水路の地図によれば、リザードマンのところに行くには、大水車から4マス、北の梯子からだと3マスなので、まずは北の梯子のある上層階の区画を開けてからになるなぁ」

G太郎「水路は広すぎるから、まずは上層階で拠点に使える場所を開拓すべきでござろう。リザードマンのところで休息できるなら、水路探索の拠点にも使えそうだが」

ホリー「今の段階では、リザードマンと交渉できる材料を持っていないし、連中に何を聞くべきかも分からないので、後回しでいいだろうさ」

G太郎「そうでござるな。そのうち、ミッションやクエストでリザードマン絡みの仕事を引き受けるかもしれん。それよりも、まずは上層階でできることを優先しよう」

マルクス『君たちが良ければ、頼みたい仕事が3つある』

デル「3つもあるのかぁ。それは、オラたちに対する期待の表れと思うぞぉ」

マルクス『1つは、何よりも我々にはレジスタンス活動に賛同する同志が必要だ。そこで、君たちには我々に協力してくれる人材を見つけてきて欲しい』

ホリー「人手不足だから、ボランティアを募るってことか。しかし、人材なんてどこにいるか当てでもあるのかな?」

マルクス『そいつは……ない』

デル「ないのかよぉ!」

マルクス『我々は人族なのだ。蛮族の社会で堂々と大手を振って歩けるわけじゃない。時々、外の密偵が親切心や寝泊まりの借りで教えてくれる断片的な噂を元に、作戦を練るしかない。当てがあるなら、そして密かに行動できる潜入のプロがいるなら、自分たちで人材集めぐらいしていよう。それができないから、君たちのような外部の協力者を当てにするしかないのだ。その状況を理解していただきたい』

G太郎「しかし、当てもない仕事に拘束されるのは不本意でござる」

GM「それもそうじゃのう。だから、これはミッションではなく、クエストという形をとる。つまり、他の仕事と同時並行で受注することができて、特に時間制限なども存在しない。探索中に、蛮族に苦しめられている人族や、他の種族を助けたりすれば、ここに連れて来ることができる。その人数によって、★や謝礼をもらえたり、新たな情報が分かったりすることがある。人族以外に、ダークドワーフやマーマンなど親和的な蛮族も歓迎するとのこと」

ホリー「他の仕事のついでに、行く当てのない人間を見つけたり助けたりすれば、声をかけてスカウトすればいいってことだな」

ラルカン『俺もそうやって声を掛けられて来たんだ。もっとも、俺をスカウトした恩人は殺されちまったが』

メル『それが、私の元彼なんです』

ホリー「メルの元彼! そう言えば、そいつの名前を聞いてなかったな」

GM「シナリオには書いてないからのう」

ホリー「じゃあ、今、決めましょう」

GM「よし、では、キャラクタービルディングブックのランダム名前決定表で決めるとするか。ダイスはお主が振るといい」

ホリー「名前は23、苗字は45」

GM「すると、ケネス・ノートンじゃな」

ホリー「そいつが、ボクの恋仇の名前か」

GM「いやいや、お前さんとメルの関係は別に恋愛感情じゃなかったはず」

ホリー「いえ、恋愛感情ですよ(きっぱり)。シロが翔花を愛するぐらい、ホリーはメルを愛しています」

GM「こやつ、断言しおったわ」

ホリー「当リプレイはLGBTに理解を示すということで。まあ、ホリーはメルに想いを打ち明けるまでには至ってないのですけど。まだ、自分でも正体の分からない想いにモヤモヤしている段階。これも蛮族の体になってしまった弊害なんだろうか、と考えながら」

GM「こうなったら、先にメルとラルカンを引っ付けてしまおうか」

ホリー「アリナ様、それはやめて下さい。ボクのモチベーションが……」

GM「百合好きの読者がどれほどいるかにもよるが、メルにはその気はないからのう」

ホリー「だからこそ落とし甲斐が……とまでは、ホリーは考えないか、今はまだ。でも、蛮族の体の本能がそのうち爆発するかもしれないし、そこを目指してロールプレイを進めるとしますか。とにかく、故ケネス・ノートンには負けられないってことで」

GM「やれやれ。シロはコナっちゃんと離れて、いろいろ欲求不満が募っているのかも知れんのう」

ホリー→シロ「そうですよ。せっかくの公認パートナー関係なのに、ボクを置き去りにして行方不明になるなんて。今年のクリスマスまでには、翔花と再会したいものです」

GM「それは、新兄さんのところの妖精郷リプレイに掛かっておるようじゃのう。とにかく、人材集めクエストはよろしく頼む」

G太郎「心得たでござる。それで、あと2つの仕事とは?」

 

マルクス『君たちには、我々のために食糧を調達してもらいたい』

G太郎「はい?」

マルクス『腹が減っては戦はできぬ。食糧確保は兵站を整える上でも最重要課題だと考えるのだが』

G太郎「それはそうだが、食糧調達ミッションの必要な組織が我々のために祝宴を開いたのでござるか?」

マルクス『君たちのために食糧を余分に費やしたのだ。ならば、我々のために食糧を手に入れてくれてもいいのでは?』

G太郎「先に恩義を着せておいて、自分たちの仕事を嫌でも引き受けさせる。こやつ、相当な策士と見た」

マルクス『不服か?』

G太郎「いや、それぐらい強(したた)かでなければ、組織の長は務まらないのでござろう。頼りないリーダーよりも、幾分油断ならないリーダーの方がこちらも提携する価値があるというもの」

デル「だけど、人材スカウトとか、食糧集めとか、あまり戦士の仕事とも思えないんだなぁ。オラとしては、もっと戦えそうな仕事の方が嬉しいわけでぇ」

マルクス『そうだな。今回の食糧調達はメルに任せるとしよう。君たちには、もう一つのミッションの方が大切かもしれない』

デル「もう一つのミッションって何だぁ?」

マルクス『蛮族に捕まったルキスラの密偵がいる。その者を救出してもらいたい』

G太郎「何と。それは一大事でござるなあ」

ホリー「ああ、ご同業の窮地ということなら、優先して助けるのが冒険者の流儀だと思う」

デル「それこそ戦士の本分だぁ。最初のミッションは『ルキスラ密偵救出作戦』にするぜぇ」

 

(当記事 完。次は『魔神ハンターの、密偵救出作戦』に続く)