祝・ガメラ復活
ゲンブ「令和の時代にガメラ復活キター♪ でござる」
ヒノキ「復活を願う非公式なファンムービーは、これまでもいろいろあったのじゃがな」
ゲンブ「ゴジラVSガメラは昔から幻の対決だと言われているでござるな」
シロ「ゴジラVSと言えば、先日、忍者怪獣で有名なガイガンの公式ムービーが公表されたんですね」
ヒノキ「今年はガイガン誕生50周年でもあったからのう」
リトル「来年はゴジラとガメラの両方が復活する怪獣界のメモリアルイヤーになりそうですねぇ」
シロ「キングシーサーも復活しないでしょうか」
ヒノキ「シーサー50周年は再来年じゃ。それを期待しながら、こちらは魔神ハンターを頑張るのみ」
シロ「ボクの中のホワイトソウルが覚醒したら、シーサー復活につながるといいなあ」
深層階踏破に向けて
ヒノキ→GM「では、前置き怪獣話はこれぐらいにして、ここからSWのプレイに切り替わる」
ゲンブ→G太郎「ガメラ復活の報で、気合いを入れ直したでござる」
シロ→ホリー「ボクも気合いを入れて、次の願望をかなえてみせる」
リトル→デル「できることからコツコツ頑張って行かないとなぁ」
GM「みんな気合いを入れ直したようで、前回のストーリーを覚えておるか?」
ホリー「バルカンの女王の真意を探るために、バルカン宮殿を目指していたんだよね」
G太郎「バルカン族は翠将ヤーハッカゼッシュに逆らって、深層階の己が領域から上層階進出に乗り出した疑惑が持たれているでござるからな」
デル「オラたちとしては、このまま翠将の味方をしたらいいのかぁ?」
G太郎「その辺の立ち振る舞い方は悩みどころでござるな。烈火団としては、魔窟コンビニを立ち上げてみたはいいものの、翠将配下の魔窟総監ギルギダッシュの後ろ盾で地位を得た形になる。結果的に、烈火団は翠将の保護下で力を付けているのでござるが……」
ホリー「ボクたちの本来の目的は、この霧の街を蛮族支配から解放するための密偵調査活動にあるんだよなあ。本来、翠将は敵のボスなんだ」
G太郎「しかし、表立って翠将に反旗を翻すには、今の我々ではまだまだ力不足。ゆえに密偵らしく、こそこそ立ち回るしかないでござるよ。商売人という隠れ蓑を纏ったままな」
ホリー「どちらにしても、今は烈火団への対抗勢力として暗躍してそうな、裏切り者の密偵シル・メリルを何とかしないといけないんだよね」
G太郎「バルカン族がシル・メリルと結託している可能性もあったが、そうではないことが前回、分かったということでよろしいか?」
GM「うむ。詳細はまだはっきりしないが、バルカン宮殿の門番バーンザームの話によると、シル・メリルは一部のバルカン族を扇動して、女王バイラヤーナの統治を混乱させる動きを見せたようじゃ。そこでバーンザームから烈火団に、『バルカン族の宝杖〈ボルケーノスタッフ〉を盗み出した裏切り者バルバナを見つけて、杖を取り戻して欲しい』というミッションが提示された。ミッション達成の暁には、女王との面談および〈黒魔熔鉄鉱〉が報酬となる」
G太郎「先に宮殿に入ることはできないのでござるな」
GM「宮殿に招くための信用を構築するためのミッションでもあるが、もう一つ、お主たちが【溶岩湖の宮殿】に入るためには、どうしても〈ボルケーノスタッフ〉が必要となる。と言うのも、宮殿に入るには溶岩の湖を飛び越えねばならないのじゃが、その際に周囲の熱気と噴き出すマグマでダメージを受けることを免れない。
「バルカン族は《炎無効》の種族特徴を持っているから、普通に飛んで来れるが、他の種族では宮殿に入ることそのものがはなはだ危険。しかし〈ボルケーノスタッフ〉があれば、周囲の溶岩やマグマを操作して宮殿までの道を開くことが可能なのじゃ」
G太郎「なるほど。私は練技【ワイドウイング】で飛行可能でござるが、それでも熱のダメージは防げない」
ホリー「グレンダールは炎から身を守る呪文を教えてくれないのか?」
デル「炎で攻撃はできるけど、炎無効にするような呪文はないんだなぁ」
GM「一応、神聖魔法【フィールド・レジスト】や妖精魔法【ウォータースクリーン】なんかが、炎ダメージを3点減らしてくれるが、いずれにせよ、強引に宮殿に突入しようとすれば、バルカンの防衛部隊が黙っていまい」
G太郎「我らは別に好戦的に振る舞いたいわけではないでござるからな。裏切り者を許せないのは我らも同じゆえ、ミッションは受けるでござるよ。それはそれとして、我らは休息場所を求めているでござる。どこに行けばよろしいか? とバーンザーム殿に尋ねよう」
GM「バーンザームは、『北の【ル=ロウド神殿】なら泊めてもくれようし、酒場にもなっているから、情報も手に入ろう。ただし、神官長はサキュバスの娘であるから、いかがわしい場所でもあるので、貞節を重んじるなら勧めんがな』と警告してくれる」
G太郎「ソード・ワールドのサキュバスは、どれぐらいの強さでござるか?」
GM「魔物知識判定17じゃ」
G太郎「(コロコロ)ぴったり17でござる」
GM「レベル12の蛮族じゃな」
G太郎「(データを見ながら)むむっ。特殊能力の【淫夢】がかなり厄介でござるな。精神抵抗判定23で負けると、半径20メートル以内の全員が眠らされて、HPかMPに2Dダメージを受けてしまう」
デル「精神抵抗23かぁ。オラの基準値は11だから、6ゾロじゃないと成功できねぇ」
G太郎「私でも13でござるからな。【カウンター・マジック】で+2しても、8以上出さないと眠ってしまう。今のままでサキュバスに対抗するのは、はなはだ難しいと見た」
GM「『まあ、神官長のラーラは好戦的ではないからな。こちらから神殿でもめごとを起こさない限りは、問題ないだろう。たまに気まぐれに精気を吸われて、快楽に溺れでもしない限りはな』と、バーンザームはデルニールに目を向ける」
デル「何でオラなんだぁ?」
GM「そりゃあ、サキュバスの獲物と言えば、若い男じゃろう? ルーンフォークのG太郎や、女バルカンのホリーよりは、健全な若者のデルニールが一番、警戒すべきことだと思うがのう」
G太郎「しかし、アリナ様、当リプレイは青少年の健全な読み物であるべきでござるし、リトルにサキュバスはちと早いのではござらんか?」
GM「まあ、この辺のロールプレイをどうするかは、卓の年齢事情に応じて考えるべきじゃろうな。エログロをどこまで押し出すかは、参加メンバーの合意の元に、過度な描写は控える方向でのう。とりあえず、先に言っておくと、6分の1の確率(出目1)でいかがわしい淫夢を見るようになっている。その内容については、プレイヤーに描写は任せよう。わらわの口からは詳細は語らない方向で。描写したくなければ、『ひどく甘やかで疲れる夢を見たが、起きたら内容を覚えていない』ということで」
G太郎「まあ、ダイス目で1を出さなければ、安らかに眠れるってことでござるな。では、もう一つ、この宮殿の東には何があるでござるか?」
GM「バーンザーム曰く、『そこには【灼熱の鍛錬場】があり、バルカン族の〈炎の教官〉バルンガロムが熱心に戦士を鍛えておる。イグニスと女王に忠誠を誓う若者のためにな。まあ、心と技と体の鍛錬を頑張りたければ、顔を出してみるといい』とのこと」
デル「グレンダール様も鍛錬を推奨しているがぁ、バルカン以外の種族でも訓練してくれるのかぁ?」
バルンガロム『グレンダールか。確か、ダークドワーフが崇める神だな。ドレイクにも神官がいるとは知らなかった。まあ、グレンダールならいいんじゃないか? 元はと言えば、イグニスの力で神格を得たと聞くし』
デル「ちょっと待てぇ。それは聞き捨てならねぇ。炎武帝グレンダールは第一の剣ルミエルの力で神格を得たはずだがぁ?」
GM「その発言は、キャラクターではなく、プレイヤー発言と見なすが、それでよいか?」
デル「??? どういうことですかぁ?」
GM「第二の剣イグニスを重視する蛮族社会で、第一の剣ルミエル系の神を信仰するのは、命の危険が及ぶのじゃ。とりわけ、イグニスの強固な崇拝者のバルカン族の前ではのう」
デル「でも、グレンダール様はルミエル系ですよねぇ」
GM「蛮族社会で暮らすダークドワーフは違う説を唱えているのじゃよ。人族のグレンダール神殿では異端とされている説じゃが、グレンダールはダルクレム以前にイグニスを発見して神格を得たという話もあって、破壊と再生を司る性質もどちらかと言えばイグニス寄りらしい。だからこそ、グレンダールを信仰する蛮族もいて、ミストグレイヴでは堂々と活動できるわけじゃ。
「他にはエルフにまつわる妖精神アステリアは、人魚族も信仰しているので、ミストグレイヴでも一応、許容されておる。しかし、調和神ライフォスや太陽神ティダンなどの人族神は、当地では堂々と名乗ることも迫害対象とされるわけで」
G太郎「ガメル神はどうでござるか?」
GM「第一の剣に属する商業神で、基本的に蛮族からは、よく分からん神とされておる。まあ、このミストグレイヴでは煌びやか卿を中心に、人族の経済概念を部分的に取り入れようとする動きがあって、現時点で敵対神扱いはされておらん。どちらかと言えば、中立的な新興の小神扱いじゃろうな。実際には古代神なのじゃが」
デル「とにかく、蛮族連中からは、グレンダールがイグニスの力を宿している扱いなんだなぁ。ここでルミエルだと強硬に主張しても角が立つだけだしぃ、オラは教義論争を吹っかけるほど頭は良くねぇ。『己を鍛える』ことを否定されない限りは、いたずらに事を構えることはしないようにするぅ」
GM「まあ、信仰に一途なロールプレイもいいが、時と場合によっては柔軟な対処も考えるのが知恵というものじゃからのう」
G太郎「何はともあれ、これで深層階の地図は埋まったということで、よろしいでござるな」
●ミストグレイヴ深層階の地図
(青字は拠点および宿泊可能地点。
緑字は新規に記入、あるいは未探索区画)
瑠璃宮ー歯車ー地下庭園
l l l
王女のー暗殺ー不死者ー流血回廊ー月の図書館
鍾乳洞 斡旋所 の城 l l
l l l l
黒炎の工房ー蒸気の谷ー赤瀑布ー巨大ー銀灯の通路
l l 格納庫 l
上層階 ←の門 ピラミッド 神殿 スフィア
l l
溶岩湖の宮殿ーー灼熱の
l 鍛錬場
愚か者のー 蔓の
上層階 ←扉 居住区
GM「ここから北の【ル=ロウド神殿】を通り、さらに東の【銀灯の通路】【漆黒のスフィア】【灼熱の鍛錬場】まで踏破すれば、冒険達成度が+2%されるのう。あと、以前に魔窟コンビニが完成する際に、驕王ポイントが31点になって『ムルカグンドリの腹心(心の友)』の称号を得たので、後付けながら+1%しておいた」
G太郎「これで、ようやく全体の25%越えでござるな。4分の1を過ぎたところで、冒険の旅はまだまだ続く、と」
ル=ロウド神の話
G太郎「では、宿泊場所を求めて、北の【ル=ロウド神殿】に向かうでござる」
ホリー「ところで、ル=ロウドってどういう神さまだったかな」
G太郎「ヒーローオタクが信仰する神でござる」
GM「それは本リプレイだけのアレンジじゃ。霧の街の地上のレジスタンスの1つ、風の旅団の長にしてル=ロウド神官のトホテルについて確認したければ、この記事を参照すればよい」
デル「ル=ロウドは『流浪人』めいた名前の神さまで、別名は風来神。2.0時代は『自由と幸運を重んじる盗賊や博徒の神』として扱われたけど、2.5になると盗賊の神は『神の指先』ミルタバルが担うことになったんだなぁ」
GM「大陸が変わると、信仰されている神も一部が変わるということで、現在のルールからは割愛された神もいるわけじゃ。基本ルールに載っている神だと、騎士神ザイアと風来神ル=ロウド、水の神ルーフェリアが消えて、奈落の盾神イーヴ、導きの星神ハルーラ、神の指先ミルタバル、風と雨の女神フルシルに置き換わった形になる」
ホリー「ル=ロウドとミルタバルはどっちも盗賊神だけど、どう違うんだろう?」
GM「最大の違いは、ル=ロウドが第二の剣イグニスの力で神格を得た神ということじゃな。単純に考えれば、第一の剣ルミエル陣営の神は人族の信仰する神で、第二の剣イグニス陣営の神は蛮族の神、SW一般的なプレイでは蛮族が敵ということになるので、イグニス陣営は邪神と見なされることも多い」
G太郎「しかし、蛮族サイドの物語では、蛮族殲滅を目指す太陽神ティダンが邪神とされることもあって、立場が変われば神の扱いも変わるのが信仰や主義信条というものでござる」
GM「性質を考えるなら、ルミエル、イグニス、そして第三の剣カルディアが司る権能は以下の通りじゃ」
●調和の剣ルミエル:調和、創造、豊穣、平和、知識、技芸
●解放の剣イグニス:解放、破壊、再生、自由、力、芸術
●叡智の剣カルディア:知恵、思考、探究、魔法、マナ
ホリー「秩序寄りで文明重視がルミエル、混沌寄りで破壊的なのがイグニス、中立的で学究肌なのがカルディアって感じかな」
GM「やはり、各陣営の主神のキャラ性が濃厚じゃのう。ルミエル側は調和を重んじる始祖神ライフォスが、イグニス側は反ライフォスを掲げた戦神ダルクレムが、カルディア側は魔術や知識の研鑽を重視する賢神キルヒアが代表となる」
デル「ル=ロウドは自由と解放を謳うのでイグニス寄りで、ミルタバルは盗賊の技芸の神さまってことでルミエル寄りってことだなぁ」
G太郎「この辺は、人族の盗賊系キャラが崇める神が蛮族寄りの破壊系というか革命的な神だと、プレイしにくいという意見でもあったのでござろうか?」
GM「冒険者にとってのスカウト技能は、単に盗賊ではなくて遺跡探検のための技術を示すことも多く、D&Dを受け継いだ技術職=盗賊のイメージからの変遷があるのかも知れぬ。盗賊は確かに自由や解放のイメージもあるが、職人という要素を重視するならコツコツと真面目に作業をこなす伝統重視の技工者と見なすことも可能じゃし、盗賊ギルドという組織に目を向けるなら、意外と掟や規律に厳しい面もある」
ホリー「あくまで、表社会のルールではなくて、自分たちの世界の裏のルールなんでしょうけどね。それでも、文明社会があってこその盗賊ギルドですから、蛮族みたいな破壊志向というわけでもない、と」
GM「力を付けて世界を変えるという弱肉強食、実力主義、既存文明や文化に対する革命志向がイグニスなら、法や秩序の裏で甘い汁を吸うのが盗賊ギルドの方向性なので、都合の良い法には従うし、都合が悪ければ独自の影響力で法を改変したり、骨抜きにしたりなど巧みな利益誘導を図るのが盗賊ギルド(現代のヤクザや暴力団、マフィアなどなど)のイメージに置き換わったのかも知れぬ」
ホリー「フォーセリアの至高神ファリスのイメージが、ラクシアではライフォスとティダンに分化したように、自由を尊ぶ暗黒神ファラリスのイメージが、狂神ラーリスと風来神ル=ロウドに分化したと解釈することもできそうですね」
GM「何にしても、ル=ロウド神官はプレイヤーキャラ、とりわけ冒険者というチームの中ではロールプレイが難しいので、より秩序寄りのミルタバルに改変されたのかもしれぬ」
G太郎「両盗賊神の特殊神聖魔法はどうなっているでござるか? プレイヤーキャラとしての使い勝手は、そこにあるとも考えるが」
GM「では、確認するとしよう」
★ル=ロウド神の特殊神聖魔法
・レベル2【ラック】:1日1回、自分の判定を振り直すことができる。
・レベル4【アンラック】:相手の判定を振り直させて、悪い方の出目を採用させる。
・レベル7【パスト・ヒアリング】:過去24時間以内の効果範囲(3メートル以内)の物音を再現させる。
・レベル10【エンパシー】:対象の心の声が伝わるようにする。
・レベル13【エア・クッション】:風による浮遊空間(20メートル範囲)を作って、足場の悪さを克服したり、落下ダメージを無効化する。
ホリー「ル=ロウド神は幸運(ダイス目)操作系や、音声系、風に関係する特殊魔法を与えてくれる、と」
★ミルタバル神の特殊神聖魔法
・レベル2【リトライ】:1日1回、自分の技巧判定(所要時間1分以上の作業)を振り直すことができる。
・レベル4【アプライザル】:宝物鑑定判定+4。
・レベル7【クイックギビング】:補助動作で即座にアイテムの受け渡しが可能。
・レベル10【ゴッドハンド】:1時間の間、対象は器用度使用の行為判定で、出目11以上でクリティカル(自動成功)になる。
・レベル13【ハイパー・アクセラレーション】:術者の周囲のキャラは1ラウンドの間、器用度と敏捷度が12(能力ボーナス+2分)だけ上昇する。
GM「【リトライ】は【ラック】と同じく、失敗を振り直せる呪文じゃが、効果がより限定的になっておるのう」
G太郎「先制判定でピンゾロを出した場合、【ラック】なら振り直せるが、【リトライ】では無理でござる」
GM「基本的には、解錠や罠外しなどの作業を補助する呪文じゃな」
ホリー「他にも、美味しい料理を作ったり、イラストを描いたり、職人が有り難がる呪文ですね」
デル「ミルタバルの方が、より自分の専門(技術者)に特化した感じだなぁ」
GM「特殊神聖魔法のヴァリエーションからも、ル=ロウドが雑多なカオス的なバラバラ感が見受けられ、ミルタバルは方向性が一貫して秩序的だと感じられるのう」
ル=ロウド神殿(47日め深夜)
GM「改めて、【ル=ロウド神殿】へ向かうなら、ランダムイベントを確認せよ」
G太郎「出目6はイベント発生でござるな」
GM「うむ。イベント9番。人間の奴隷を連れた蛮族じゃ」
G太郎「こんなところで奴隷を助けても、足手まといになるだけでござるが見過ごすわけにも行くまい。蛮族の正体は何でござるか?」
GM「ランダムで決めると、バジリスクじゃのう。ランダム登場なので剣のかけらは入っておらん」
G太郎「ならば、即座に蹴り殺すでござる」
GM「先制値14をとれば認めよう」
G太郎「17でとった。5回蹴った。雑魚バジリスクは瞬殺された」
GM「まあ、HP49なら、2、3回蹴られただけでアウトじゃからのう。一応、毒の血でダメージを受けたかどうか、生命抵抗18を行え」
G太郎「20。もはや、ノーマルバジリスクの毒など、鋼の筋肉には通用せん」
★1つと経験点70点ゲット。
戦利品は〈バジリスクの血〉(200G)と〈黒鉄剣士勲章〉2個。
そして、足手まといの奴隷1人。
G太郎「本部に連れ帰ると、解放軍の同志20人めになって、1500ガメルの報酬をマルクスがくれるのでござるが、深層階から連れ帰るのは面倒でござる」
ホリー「ル=ロウド神殿で預かってもらえないか、確認してみるといいんじゃないか? ル=ロウドは自由と解放の神さまだろうし」
G太郎「それもそうでござるな。では、【ル=ロウド神殿】に到着した」
GM「大きな空洞の入り口に、汎用蛮族語で『ル=ロウド神殿』と刻まれた看板と、翼マークの聖印が掲げられている。空洞の中には、たくさんの蛮族がいて賑わっているようだ。そして、外見年齢16歳のサキュバスの少女が背中のコウモリの翼をパタパタと羽ばたかせながら、飛んでくる。そしてキャー♪ と喜びの歓声を上げるのじゃ。『あなたたち、もしかして噂の烈火団?』」
G太郎「知られているのでござるか」
GM「サキュバス曰く、『当然よ。上層階で〈魔窟コンビニの烈火団〉って言えば、魔窟50階を踏破し、驕王ムルカグンドリを城塞から追い出し、そのうち深層階にも攻めて来るんじゃないかとか、翠将陛下の近衛騎士になる日も近いとか、いろいろ噂になっているのよ。筋肉ムキムキのルーンフォークと、血塗れドレイク君と、雄牛に乗ったバルカン姫騎士の3人組のことを知らない人は、情弱もいいところね。当然、この情報の溜まり場、ル=ロウド神殿の神官長、自由気ままなラーラちゃんが知らないはずがないのでした』と、ニッコリ微笑んでウインクを投げかける」
G太郎「う〜む、同じル=ロウド神官でも、トホテルとは明確にキャラが違うでござるな。ル=ロウドという神格の自由さには驚かされる。ところで、我らはいかにも烈火団でござるが、ラーラ殿は一つ勘違いをしているでござる」
ラーラ『何かしら?』
G太郎「ムルカグンドリを城塞から追い出したのは、我らではござらん」
ラーラ『そう? ドレイクバロンと女バルカンと聞いたんだけどな』
G太郎「我らではなく、ピサ・ロムヌスとシル・メリルでござるよ。驕王ムルカグンドリは、烈火団の同盟者であり、我らは深層階に攻撃の意図はござらん。あくまで平和的かつ商売が目的でここに来たでござる」
ラーラ『商売ねえ。だったら、600ガメル分のアイテムを払って』
G太郎「はい?」
ラーラ『入場料よ、入場料。ここでは休息も商売も自由にしていいけど、初めての人は会員登録の入場料をいただくことになってるの。お布施と言ってもいいし、喜捨やご供養と言っても構わないけど、とにかく無料サービスってわけじゃない。さあ、ラーラちゃんの愛が欲しければ、しっかり貢いでちょうだい❤️』
G太郎「愛はいらないけど、600ガメルなら払うでござる。それより、情報通ということなら聞きたいことがあるでござる。我らはバルカン宮殿から、人探しを依頼されたでござるが、バルバナという者がどこにいるか分かるであろうか?」
GM「情報収集は2Dを振るがいい」
G太郎「7」
GM「ならば、ラーラは800ガメル分のアイテムを要求する」
G太郎「随分とガメツい女でござるな」
GM「サキュバスは欲望のままに生きる存在じゃからな。性欲も物欲、金銭欲も高ぶっているのじゃよ」
G太郎「逆に言えば、金さえ与えれば、信用できる相手だと。では、情報料を払おう」
ラーラ『バルバナは自由が恋しいとか、地上の空が飛びたいって言っていたわ。飛竜に乗って大空を飛び回るのが夢だって。だったら、騎獣を手に入れられる場所へ向かったんじゃないかしら』
ホリー「それって、もしかするとフーララバラお姉さまの【騎獣調教所】へ向かったってことか?」
GM「GMとして肯定しよう。バルバナは上層階の【騎獣調教所】へ向かった。この重要情報を得たことで、★1つを進呈じゃ」
ホリー「こうしてはいられない。G太郎、ボクたちもすぐに向かうぞ」
G太郎「いやいや、嬢ちゃん。我らはまず、休息をとらねばならぬ。その上、深層階の未探索エリアを一通り回ってから、全区画を踏破してからでも遅くはあるまい」
ホリー「明らかに遅いだろう。休息をとるのは同意しても、先にバルバナを捕まえて、深層階踏破はその後に回す」
G太郎「しかし、今回の予定は深層階を踏破することだったわけで……」
ホリー「予定は未定だ。深層階の踏破は、後の記事までお預けだ。今回の記事はタイトルを変えればいい」
GM「メタなことを。ならば、今回のメインイベントは『ル=ロウド神殿』だったということで。なお、このル=ロウド神殿でできることは、休息と1万ガメル以下のアイテムの購入、神官のラーラに治癒などの魔法をかけてもらうこと、それからコボルドの密偵娘『風足のミブル』に頼んで、仲間の密偵を呼んでもらうことじゃ」
デル「密偵ということは、シル・メリルも呼んでくれるのかぁ?」
GM「いや、シル・メリルはもう道中で出会う密偵枠からも外れてもらう。彼女をミブルが召喚することもない」
G太郎「密偵以外の召喚はできないのでござるか? 例えば、ケンタウロス・タクシーをここに呼んで来てもらうことができれば、上層階への帰還が簡単にできるのだが」
GM「むっ、それはシナリオに書いてはおらんのじゃが、確かに【ル=ロウド神殿】にケンタウロス・タクシーを呼ぶことができれば、ストーリー展開が楽になるのう。よし、当リプレイ特別ルールで、【ル=ロウド神殿】で500G分のアイテムを支払えば、ケンタウロス・タクシーで上層階の好きなところへ、あるいは死神馬車で深層階の好きなところへすぐに連れて行ってもらえるようにしよう」
ホリー「だったら、神殿で休息をとって、それからケンタウロス・タクシーで上層階へ戻るか」
G太郎「すると、足手まといの奴隷もすぐに烈火団の本部に連れ帰ることができるでござるな」
こうして、【ル=ロウド神殿】という深層階の新たな拠点を手に入れた烈火団だった。
その夜、一行は神殿の宿泊室で休ませてもらい(料金は250G)、それから上層階へ帰還するのであった。
神殿で費やしたお金は、2150ガメルなり。
なお、この夜の休息では、サキュバスの夜這いを誰も受けることはなく、18禁的な描写はせずに済んだ(作者としてホッとしたり)。
●ここまでの冒険成果
日数経過:47日めの未明(ル=ロウド神殿宿泊後)
経験点:【愚か者の扉】のキマイラを倒した★2個
ファンガスを倒した★3個
バジリスクから奴隷を助けた★1個
バルバナの居場所を知った★1個
(合計★7個)
魔物撃退分980点
ピンゾロ分(なし)
収支結果:真鍮戦士勲章8個
黒鉄剣士勲章2個
2500ガメル
戦利品7155G分
ガストルークボール
1点魔晶石1個
マギスフィア(中)
漆黒のマギスフィア
バルバロスブラッド
剣のかけら20個
人間の奴隷1人
ミッション:バルカンの女王の真意を確かめろ
バルカンの裏切り者を追え
(現在19人)
【月の図書館】の書物を読む方法を探る
地下世界から誰かを外に脱出させる
驕王ポイント現在40点
人魚奴隷の救出(残り2回)
虹色の宝石の確保
(現在水妃ポイント8点)
転送装置のマスターキーを入手する
〈黒魔熔鉄鉱〉30個を集める
機械の部品ポイント370点
魔神討伐ポイント(現在42点)
情報
・防空施設の魔力供給源【翡翠のピラミッド】の装置を操作するには、〈銀水晶のマギスフィア〉が必要。
・〈破剣の星槌〉は深層階の【黒炎の工房】で〈黒魔熔鉄鉱〉30個と交換。
・【地底湖の畔】のマーマンは、水妃ポイント残り20点で地上への抜け道を教えてくれる。
・四祖の1人シェラシースは魔剣である。
・地下水路から地上への脱出には、〈銀水晶のサークレット〉が必要。北東の隠し扉を開けられる。
・漆黒のマギスフィアは、深層階の黒い球体に入る鍵。別に合言葉が必要。
・竜のエサユハと知り合い、竜の秘薬を完成させた(竜姫ナーデージュ救出ミッションの予定)
・【歯車の迷宮】には地下水路の明かりの仕掛けあり。
・ユリア・ミルドリスは深層階の【瑠璃宮】に向かった。
・翠将の親衛隊になるには〈黄金近衛勲章〉を入手して、試練を受けねばならない。
・暗闇を見通す〈セランシェの灯火〉は妖精たちの【地下庭園】に。現在バルカンに奪われたとのこと(ミッションの予定)
・【不死者の城】のランタンヘッドは、〈ワルプルギスの鐘〉に呪われている。ゲール・ハイネメルから解放ミッションが受けられる。
密偵の知り合い
・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)
キーワード「月の図書館の書物閲覧」「漆黒のスフィア」
キーワード「白銀勲章」
・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)
キーワード「防空施設」「シェラシース」「ヤーハッカゼッシュ」「地底に眠るもの」
・オスカル・バロー(シャドウ→バジリスク)
キーワード「白銀以上の勲章コレクター」「転送装置のマスターキーを持つ」
冒険達成度:合計25%
(当記事 完)