花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

魔神ハンターと、紅の水魔(SWミストグレイヴ2ー1)

解放軍の作戦会議前

 

GMヒノキ「それでは今回から、魔神ハンター第2部の本格的なスタートじゃ」

リトル→デルニール「いよいよ、魔神退治に出かけるんだなぁ」

ゲンブ→G太郎「いや、その前に片付けておきたい仕事、ミッションやクエストがあるでござるよ。魔窟探検はもう少し後になってからがいい」

シロ「そうだな。アンデッドの巣食う【亡者の神殿】を探索することが優先だ。アンデッドと言えば、仮面ライダー剣。今だとまだYouTubeで配信されているからアンデッド退治もタイムリー。だけど、あと2週で最終回なので、今、アンデッドを退治しないと、タイムリーさを失ってしまう」

ヒノキ「この前、ウィザードが終わって鎧武が始まったと思えば、今度は剣が終わるか。後番組は何じゃろうな?」

シロ「順当に行くなら響鬼なんでしょうが、火曜10時枠は配信内容が安定していないみたいですからね。近年の流れだと、『仮面ライダーゼロワン開始記念でキカイダー01』『キラメイジャー開始記念でカーレンジャー』『仮面ライダーセイバー開始記念でライダー剣』と来ましたので、次は『ゼンカイジャー開始前に際して、何が来るかな?』というところでしょうか」

ヒノキ「わらわは『ジャッカー電撃隊』が見たいのじゃ。伝説の白い鳥人ビッグワンの勇姿に憧れるゆえに」


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てれびくん 2021年 02 月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2020/12/26
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シロ「ジャッカーは全35話という短い作品で、ビッグワンの登場は23話から、と意外に遅い。YouTube配信は1週に2話1ですから、もし仮に剣の次がジャッカーとして12週後、すなわち3ヶ月後ですから、4月ぐらいにビッグワン登場になりますね」

ヒノキ「ゼンカイの番組開始が3月じゃから、ゼンカイザーの活躍が軌道に乗った頃に、ビッグワンが応援に駆けつけて来るとなれば、盛り上がるのではなかろうか」

シロ→ホリー「そううまく行くかどうかは分かりませんが、とりあえずボクもロールプレイに専念します。今から、ボクはホリーになって、アンデッド封印を頑張りますよ。そのために光のアミュレットを買ったのですから」

ヒノキ→GM「では、わらわもここからGMモードに切り替えるのじゃ。時はミストグレイヴに潜入して11日めの朝。お主たち〈魔神ハンター・烈火団〉は、〈ジーズドルフ解放軍〉の作戦会議室で、今後の仕事について話しているところからスタートする」

 

新たなミッション

 

マルクス『君たちに頼みたい仕事が2つある。1つは「失われたライフォス神殿にあるというライフォス神像を手に入れること」。それが見つかれば、蛮族に抵抗する我らの旗印となって、士気を高めることにも役立つだろう』

デル「そんな俗的な理由なのかぁ? 神さまへの信仰ってのは、もっとこう内から湧き上がってくるものというか、自分を鍛えたいって精進の想いから出てくるものじゃないのかぁ?」

マルクス『内なる炎で心身共に鍛えるのが、君の炎武帝グレンダールの信仰だったね。ライフォスの信仰は調和と慈愛で、元より戦いを強要するものではない。蛮族たちとも協調して、手を取り合えるのなら理想だが、連中が弱肉強食のダルクレムを信仰する以上、我らも生き延びるためには、力を示さねばならん。人族の調和の心が決して無力でないことを、我らは蛮族に、そして何よりも同胞である人族に示さないといけないのだ。そのための希望の光となるのが、神の姿と考えるのだがな』

デル「心の光を灯すのだったら賛成だぁ。こっちだって、心の火を灯す手伝いだったら、喜んで力になるさぁ」

マルクス『グレンダール神官と協調できるなら何よりだ』

G太郎「ところで、そのライフォス神殿が、アンデッドのはびこる【亡者の神殿】だというのは事実なのでござろうか?」

マルクス『確たる証拠はないが、我らが分からぬことでも〈銀の蜜蜂〉なら分かるのではないかね? G太郎どのに心当たりがあると聞いたから、親書を認(したた)めた。これを先方の長に届けてもらえると助かる。手紙にも書いたが、「失われたライフォス神殿の情報」を彼らが知っているなら、今後とも協力関係を結んでいきたいという内容だ。「〈銀の蜜蜂〉へ親書を運んで、我らの友好を仲介してもらうこと」がもう1つの仕事なんだが、もちろん報酬は払う。手紙配達で3000G分、神像入手で5000G分のアイテムを提供するが、どうだろうか?』

G太郎「金はないけど、物はあるのが解放軍でござるな」

GM「現金が欲しければ、高いアイテムで安い商品を買って、差額のおつりをもらうか、コボルド窟でミッションやクエストを受注できるようにするかじゃな」

G太郎「まあ、現金で買い物をしたい局面で考えるとしよう」

ホリー「煌びやか卿のところで奴隷を購入して、ここに連れて来れば、解放軍のメンバーが増えて、1500G分の報酬がもらえるんだけど、奴隷の値段が2000ガメル以上なので、儲けることはできない。まあ、子どもや年寄りは1000ガメルで買えるんだけど、解放軍のメンバーが子どもや年寄りだらけになってもいいのですか?」

GM「子どもや年寄りだらけのレジスタンスだと、まるでリガ・ミリティアのようじゃな」 


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G太郎「奴隷を金で買って、解放軍のための人員集めをするというのは、何かが間違えている気がするでござる。とりわけ、安いからと言って、子どもや年寄りを解放軍送りにして働かせるというのはな」

デル「子どもと言えば、前に助けたハルト君は何をしているんですかぁ?」

GM「とりあえず、ワジマのおっちゃんのところで鍛治仕事の手伝いをしたり、ヒンソンのところで騎獣の世話の手伝いをしたり、メルやカレンのところで食事の準備の手伝いをしたり、いろいろと自分にできることを探している最中としておこう」

G太郎「将来の指輪の魔法使いでござるからな。機会があれば、ゴーレム作りの手伝いもさせてみるとするか」

GM「それで、今回はゴーレムを作って行くのか?」

G太郎「亡者の神殿に突入する前に、1時間かけて作るとしよう。ただの手紙運びのために、ゴーレムを連れ回すのもおかしいと思う」

 

ビシャナの宿屋にて(11日め昼)

 

GM「では、解放軍の拠点のある肉の穴から、北の物乞い市場に向かうとしよう。ランダムイベントが発生したか1Dを振るといい」

デル「4」

GM「それは密偵と遭遇じゃ。次に2Dを振れ」

ホリー「今度はボクが。6」

GM「ラミアの姿をしたドワーフ娘のアム・ヤーセンじゃ。コボルド窟の近くで一度会っているのじゃが、その時は【月の図書館】を探している、と言っておった」

G太郎「【月の図書館】かあ。まだ知らないでござるよ」

アム『お兄さんは見たところ、ご同業のマギテックみたいだけど、地下に魔動機文明の凄い遺産が隠されているって話、聞いたことありませんか?』

G太郎「そう言えば、地上でそういう話を聞いた覚えがあるでござる。確かトホテル氏曰く、地下に超巨大魔動機サスライオーなるものが埋まっているとか」

アム『超巨大魔動機サスライオーですと? そいつは興味深いであります。もっと詳しい話を!』

G太郎「いや、たぶん眉唾で本気にしない方がいいのでは?」

アム『いや、そうとも言いきれますまい。こちらの聞いた話では、この地下に【巨大格納庫】なる施設が隠されていて、蛮族の中でも頭のいい研究者が発掘兵器を研究開発しているという噂があって、もしかして、もしかすると? と思う次第なのですよ』

G太郎「【巨大格納庫】でござるか? そう聞くと、本当にサスライオーも見つかるような気がしてきた」

アム『他に、こちらが聞いたキーワードは「隠者ヴァラルト」「黒炎の工房」「漆黒のスフィア」などですが、聞いた覚えは?』

G太郎「ござらんなあ。しかし、いずれ探索の手を進める予定ゆえ、次に会ったら、また互いに情報交換をしようではないか」

アム『そうでありますなあ。しかし、超巨大魔動機サスライオーかあ。また、楽しみが増えたでありますよ。どんなフォルムをしているのかなあ。武器は剣かな、銃かな、いや、巨大なハンマーも捨てがたい』

ホリー「メカ好きドワーフ娘かあ。一気にキャラ立ちした気がする」

 

GM「それでビシャナの宿屋に着いたのが昼。ミサ&コヨミの二人が、新人ウェイトレスとして甲斐甲斐しく働いているのが目に映る。もちろん、メイド姿じゃ」

G太郎「おお、元気そうで何よりでござる」

ホリー「素早く歩み寄って、二人の少女の頭を撫でてあげる。うんうん、二人は可愛い。可愛いは正義だ」

デル「ホリー姉さん、こんないたいけな子どもまで狙っているのかぁ?」

ホリー「狙っているだと? 人聞きの悪いことを言うな。可愛い女の子を愛でて何が悪い? 可哀想な奴隷の女の子2人を助けたのは、こうして頭を撫でて愛でるため。言わば、仕事を果たしたことへの正当な報酬だ。ミサちゃんとコヨミちゃんも、ボクに頭を撫でられて喜んでいるはず」

GM「二人の娘は、悪魔のような蛮族バルカン姿のホリーに怯えている。気丈に耐えているが、今にも泣き出しそうな表情じゃ」

ホリー「ガーン、そうだった。今のボクは蛮族バルカンの姿だった。ぶっ潰すというセリフが何よりも似合う恐ろしげな姿で、可愛いものとは縁遠い。早く人の姿にならないと、本当に蛮族が染みついて、可愛いものがみんな逃げて行ってしまう。キュートなレプラカーンの姿を早く取り戻さないと」

GM「『やれやれ、騒がしい人たちですね』と、宿の主人でキュートなタビット、ビシャナさんが話しかけて来る。『よろしければ、ワインの買い出しを頼みたいんですけど、時間は空いてますか?』」

G太郎「それが、先に仕事を受注済みなので、今すぐは無理でござる。それより、この手紙を預かってきて、後はかくかくしかじかで……」

ビシャナ『ふ〜ん、話は奥でした方がいいですね。ちょうど昼間はバルバロスのお客さんもいないですし、この場はミサとコヨミに任せても、問題なさそう。だったら、奥の部屋へどうぞ』

 

GM「託された手紙を一読したビシャナは『なるほど。【肉の穴】に拠点を構えるジーズドルフ解放軍という組織が、私どもと手を結びたい、と。だけど、そうすることで、私どもにメリットがありますの?』と尋ねて来る」

G太郎「手紙には書かれていないでござるか?」

ビシャナ『マルクスさんという方が言うには、「蛮族どもを倒すのに、共に手を携えようではないか。快い返事を期待している」ということです』

G太郎「それではストレートすぎて、何の利益提供にもならないでござるな」

ビシャナ『ええ。私どもは武力をもった組織ではないですし、単に情報をやり取りして身の安全を図りたいだけ。情報提供だけなら、お手伝いできるかもしれませんが、荒事に巻き込まれるのは勘弁して欲しいですのよ。少なくとも、バルバロスの皆さん方とも、商売上は何とかお付き合いできていますし、その統治をひっくり返してやりたい、とは考えておりません』

ホリー「では、提携を断ると?」

ビシャナ『組織の目指すところが違うと思うのですよ。ただ、解放軍の情報は誰にも教えないとお約束しましょう。私どもが原因で、そちらの組織が不幸なことになっても寝覚めがよろしくありませんものね。それと提携はできないけど、一つ情報を提供しましょう。確かに【亡者の神殿】は、かつてのライフォス神殿の成れの果てです。マルクスさんが欲しがっている神像も、そこで見つかると思います。この情報を得たことで、あなた方には★1つを進呈しましょう』

G太郎「かたじけない。つまり、情報は提供してくれるし、悪意はないけど、それ以上の協力はできかねる、ということでござるな」

ビシャナ『そうですね。私の言えることはそれだけです。ただ、あのお方なら、もっと踏み込んだ返事ができるかも……』

G太郎「あのお方とは、確かスキュラのソニア・ゾラさんでござるな」

ビシャナ『ええ。井戸の底に住まわれる紅の水魔さまへのお手紙を認(したた)めましょう。マルクスさんの手紙も一緒に届けて、状況を確かめてもらいましょう。正直、事が大きすぎるので、私だけで判断していい問題だとは思いません。それに以前、質問されたユリア・ミルドリスさんの件でも、ソニア様と話されたいのではありませんか?』

G太郎「確かに、ソニアさんと面会がかなうなら、紹介状を書いていただけると話の通りがいいと思われ」

 

井戸の中の水魔

 

GM「……と言うことで、お主たちは今、物乞い市場の中央広場にある井戸の中にいる」

デル「いつの間にぃ? まるで瞬間移動したみたいだぁ」

GM「ヒヒヒ。井戸の内部側壁に設置された梯子を降りると、小さな空洞がある。空洞の壁からは水が流れ落ちていて、大きな池を形作っている。池の奥には、小さな祠みたいな小屋が設けられていて、どうやらそこにソニア・ゾラが住んでいるようじゃ」

G太郎「では、早速、声をかけよう。紅の水魔ソニア・ゾラ様。水魔だけに、すいません。お笑い芸人のマッスルG太郎で〜す。本日はビシャナ・ヨーヨーさんの使いで来ました。よろしければ、名物の腹筋崩壊芸でもお見せしたく」

祠の中の声『ほう、芸人だと? 芸人を装った密偵か何かではないのか?』

G太郎「いいえ、逆です。密偵を装った芸人、それがこの私、マッスルG太郎の生きる道。そう、副業が密偵、本業がお笑い芸人。そこのところをお間違えなく」

GM「祠の扉が開いて、中から外見年齢19歳の美少女が現れた」

ホリー「美少女! それは目を輝かせる」

GM「ただし、下半身は12本の触手になっておる」

ホリー「そっか。スキュラだもんなあ。触手はボクの守備範囲じゃない」

G太郎「この場に、カニコングがいれば、歓喜喝采かもしれんでござるが」

ソニア『マッチョなルーンフォークに、バルカン女に、ドレイク。おかしな取り合わせね。それで、どんなトリオ漫才を見せてくれるのかしら?』

G太郎「漫才という言葉を知っているでござるか? バルバロスの世界には、お笑い文化が珍しいはずだが」

ソニア『そ、そりゃ、ビシャナから聞いたのだ。彼女はタビットらしく、物知りだからな。それより、本当にビシャナの使いなの? あたしを騙しているのだったら、承知しないよ』

デル「嘘じゃないんだなぁ。招待状を預かっているしぃ」

ホリー「招待状じゃなくて、紹介状な」

ソニア『だったら、その紹介状をよこしなさい。あ、池の縁からこっちに近づくのはなしね。今から、そっちに使いを送るから、そいつの口に咥えさせること』

GM「そう言って、ソニアは体長1メートルほどのヘビみたいな魔物を水中から呼び出した🐍。ネルシュと呼ばれる魔法生物じゃのう。赤と金色のまだら模様の派手な鱗をしておる」

G太郎「では、そのヘビに、ビシャナの紹介状と、マルクスの手紙を託そう」

GM「紹介状と手紙をくわえたヘビは器用に水上で顔を出し、それらを濡らさないよう主人のところへ持ち帰った」

ソニア(手紙を読み終えて)『やっぱり、あんたたちは密偵のようね。なるほど、ルキスラ出身かあ』

G太郎「それは他の2人であって、私は霧の街出身のお笑い芸人なのも事実でござる。それ以前にどこから来たかはよく覚えていないが、霧の街を脱出して到着したカシュカーンの街では、『お笑い芸人の冒険者マッスル太郎』と言えば、それなりに知る者もいるという。さらに霧の街の闘技場では、『魔進マッスル』というリングネームを持ち、他にも仮面レンジャーとか、サスライマッスルとか、数々の名前を持つ男の実体は……?」

ソニア『うるさい。そんな話は聞いていないっつーの。ポンコツルーンフォークは少し黙ってなさい。それより、そこのドレイク坊やが一番正直そうね。個人的に何が目的で、この地下世界に来たの? お姉さんに正直に打ち明けなさい』

デル「えぇ? 個人的にぃ? そりゃあ、魔神退治が目的だけどぉ。それでも、密偵としての仕事は、いろいろあってぇ……。ミリア・ユルドリスさんとかぁ……」

ホリー「違う。ユリア・ミルドリスだ。間違えるな」

デル「ああ、ユリアさんとかぁ、〈破剣の星槌〉とかぁ。でも、一番の本命仕事はぁ、ええと、霧の街の防空施設の情報……だっけぇ?」

ソニア『ふうん、そこのドレイク君は、密偵として素人みたいね。そんなので大丈夫?』

デル「だからぁ、密偵というのは仮の姿でぇ、本業は魔神ハンターなんだぁ」

ソニア『……まあ、あんたたちの背景はどうでもいいわ。とにかく、ルキスラの密偵が、解放軍とやらと手を組んで、バルバロス相手の大戦争をやらかすから、あたしにも手を貸せってことみたいね。もちろん、お断りよ。どうして、この紅の水魔たるあたしが、人族と蛮族の戦争に協力しないといけないわけ? 交渉だったら相手見て、しなさいよ』

ホリー「確かに、スキュラの姉さんに人族の味方になれ、と言うのは、無茶だよな」

ソニア『とにかく、人族が蛮族に反抗作戦を挑もうとしているのは分かった。そんな重要情報を、蛮族のあたしに教えるなんて、あんたたちはバカじゃない? そんな連中と協力なんてしたら、命がいくらあっても足りないわ』

G太郎「しかし、ビシャナさんは貴女を信用して、マルクス殿の手紙を託したようでござるが? 貴女はただの蛮族と違って、人族に悪意を持っていないように感じられる」

ソニア『そ、それがどうしたって言うのよ。あたしは確かに蛮族、いえ、バルバロスの流儀に反したことをしている。この物乞い市場で、弱き者の守護者として振る舞い、人族も蛮族もお構いなしに庇護したいと思っている。そう、弱者だから助けたいわけよ。だけど、戦争の手伝いなんて望んでいない。戦いたいなら勝手にしなさい。あたしたちを巻き込まないところでね。もしも、この市場を戦いに巻き込むって言うなら、それは紅の水魔の敵よ。決して許さない!』

G太郎「蛮族としては、変わり者の御仁なのでござるなあ。ソニア・ゾラ殿は?」

ソニア『あんたたちも、相当に変わっていると思うけど、まあいいわ。とにかく、このあたしが望むのは、弱者が身を寄せ合って生きる市場の平和よ。だから、戦争とか反乱とかには手を貸さない。だけど、あんたたちがビシャナの仕事を手伝うのなら、こちらの知ってる情報を教えるという形で協力はしてあげる。その代わり、解放軍にはあたしたちのことを知らせないこと。あたしたちも解放軍の情報は、バルバロスには知らせない。とにかく、解放軍のやってることは黙認ってことで、お互いに距離を置きましょう』

ホリー「結局、〈ジーズドルフ解放軍〉と〈銀の蜜蜂〉の提携はなし、ということか」

G太郎「仕方ないでござるな。ただし、我々が間接的に両組織の間で立ち回って、双方の利害がぶつからないようにすることはできるでござろう。地上でも、三つのレジスタンス組織の間を取り持った経験があるでござるし」

ソニア『……一つ、忠告しておいてあげるわ』

G太郎「何でござるか?」

ソニア『あんたじゃない。そこのドレイク君よ』

デル「オラにぃ?」

ソニア『3人の中で、一番純粋そうだからね。酸いも甘いも噛み分けた大人だったら分かると思うけど、人は変わり、時として裏切るもの。だから、100%の信を置いては決してダメ。人は見かけによらないものだし、誰が味方で、誰が敵かは慎重に見極める必要がある。そして、大事な秘密をベラベラ喋るような迂闊な者じゃ、裏切りだらけの地下世界では生き残れない。もしも、レジスタンスの組織について、質問してくる輩が現れたら、絶対に教えないことね。他の情報ならともかく、その情報が敵の耳に入ったら、その組織は壊滅に追い込まれるかもしれない。あたしは、あんたたちのドジで〈銀の蜜蜂〉を失いたくないし。〈解放軍〉がどうなろうと知ったことじゃないけど、あんたたちはそうでないでしょ?』

デル「……分かった。レジスタンスの情報は、絶対に明かさねえ。グレンダール様の名にかけてな。約束だぁ」

ソニア『よし。じゃあ、後はビシャナの判断に任せた。あんたたちがビシャナの仕事を2つばかり手伝って、彼女の信用を勝ち得たなら、あたしも改めて、あんたたちに腹を割って話せることを話す。これでいいでしょ、お笑い芸人さん』

G太郎「おお、腹を割ると来たか。ならば、貴女の信用を勝ち得るまで、ビシャナさんの仕事も手伝うとしよう」

 

蜜蜂のクエス

 

ビシャナ『……なるほど、あのお方は私に判断を任せる、と。それで、あなた方はソニア・ゾラ様をどう思われましたか?』

デル「蛮族だけど、悪い人ではなさそうだなぁ」

ホリー「下半身が触手じゃなければ、可愛くて守備範囲なんだけどなあ」

G太郎「嬢ちゃんは、そういう目でしか女性キャラを見れないのでござるか?」

ホリー「いや、だって可愛いは正義だろう?」

G太郎「だったら、バルカン姿の嬢ちゃんは正義でない、と?」

ホリー「うっ。早く人族に戻りた〜い」

G太郎「それはともかく、ソニア・ゾラ殿ももしかすると、実は人族だったのがスキュラの姿に成り変わったのではござらんか?」

ビシャナ『……どうして、そのようにお考えで?』

G太郎「時々、バルバロスを蛮族と呼んでいたでござるからなあ。生粋のバルバロスであれば、そういう言い方はしないはず。それに、蛮族らしくない考え方というか、単に変わり者とか個性とか言う前に、我らと似たような背景を持つと見なす方が、納得できるというもの」

ビシャナ『……やはり、あなたは侮れない御仁みたいですね。その推測の真偽は置いておくとして、私があなた方を試すための仕事を与える。それがソニア様のご意思みたいですから、お願いできますか?』

デル「もちろんさぁ」

ビシャナ『では、ワインの購入という表の仕事以外に、裏の仕事を2点ばかり頼みましょう。1つは「深層階にあるという【月の図書館】を探して欲しい」のです』

G太郎「あなたも【月の図書館】に興味がある、と? それに深層階にあるのでござるか? ならば、まずは上層階から深層階に降りる道を見つけなければ」

ビシャナ『他にも、【月の図書館】に興味のあるお方がいるようですね。確かに、そこは知識の宝庫と聞きますから、古代の失われた知識が秘められているという噂です。古代の魔法や魔動機術に興味を持つ者なら、関心をもって当然でしょう』

ホリー「ボクも魔法使いの端くれだから、知りたくなってきたな」

G太郎「了解したでござる。深層階ゆえ、今すぐというわけにはいかないが、いずれ探索が進めば、そのクエストは必ず果たしてみせよう」

ビシャナ『もう一つの仕事ですが、仮にここが将来、戦争に巻き込まれることが必至となれば、「地下世界から外の世界に脱出できる方法を見つけて欲しい」のです』

デル「そりゃあ、オラたちも密偵の仕事を終えたら、外に脱出する予定だったからなぁ」

ホリー「この場合、『できるだけ安全に』という条件が加わりそうだな。ボクたちみたいな冒険者が強引に敵陣突破を図るのでなく、ミサやコヨミのような無力な女の子でも脱出できるような方法が」

ビシャナ『表の仕事であれ、裏の仕事であれ、果たしていただければ、報酬としてビシャナチケットを差し上げます。チケットを集めれば、それと引き換えにお金やアイテム、情報などの便宜を取り計らいましょう』

G太郎「お金とはどれほど?」

GM「ビシャナチケット1枚で、3000ガメルの現金じゃ」

G太郎「それは大きい。すると、ビシャナさんのところで仕事して、その報酬で奴隷を購入すれば、いろいろとクエストが達成できそうでござるな。少なくとも、オードル・プルさんの信頼を得るためのコボルド奴隷の救出の算段がついた、と思う」

ホリー「だけど、【月の図書館】も、地下世界からの脱出方法も、すぐには達成できそうにないぞ」

G太郎「まずは、ワインの購入ミッションが手っ取り早そうでござるが、その前にライフォス神像探しを果たさねば」

 

GM「それでは今回の話はここまでじゃ。次は、いよいよ【亡者の神殿】に突入ということで、続くとしよう」

●ここまでの冒険成果

 

経験点:ライフォス神殿の情報確認★1つ

 

ミッション:ライフォス神像を手に入れる

エスト:ジーズドルフ解放軍の同志を集める

     (現在4人)

    コボルドを助けて、コボルド窟へ連れ帰る

    〈銀の蜜蜂〉へ親書を届ける→攻略途中

     深層階で【月の図書館】を探す

     地下世界から外への脱出方法を探す

 

情報

・煌びやか卿アー・ヌルチェとは緩やかな関わり合い。

・【ゴミ溜め窟】にいるリザードマンの情報屋ゾ・ゴグが略奪品に詳しい。

・【ゴミ溜め窟】に、カレンの密偵仲間が行方不明に。

・【死者の道】に〈真紅のマギスフィア〉があるらしい。

 ・略奪品は【地底湖の畔】のマーマンが詳しい。

・地下水路のリザードマンの集落の位置情報。

・ギルマン王ブグブリとの面会には、地下水路で手に入る〈ストロベリーオイスター〉が12個必要。

・【コボルド窟】のオードル・プルは地上に伝手があるかも。

・【戦神の凱旋門】の魔窟で、魔神狩りができる。

 

密偵の知り合い

・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)

 キーワード「月の図書館」「隠者ヴァラルト」「黒炎の工房」「巨大格納庫」「漆黒のスフィア」

イゴール・ぺステリ(エルフ男→トロール

・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)

(当記事 完)