花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

屋久島ヴァグランツ、経歴続き(SWアウトロー本キャラメイク3)

怪獣とオリンピック

 

ケイP『8月に入ったので、そろそろキャラ作りを急ぐッピ』

ハイラス「さすがにキャラ作りだけで、一夏いっぱいを掛けるわけにはいかないでござるからな」

カニコング「とりあえず、山の日までには完成させたいでごわす」

弥生「今年の山の日は8月8日。立秋の翌日に当たりますね」

ケイP『本来、山の日は8月11日、つまりドゴラの日に当たるはずだったのに、オリンピックの祝日移動に巻き込まれて、今年もドゴラの日を祝ってもらえない形になったッピ。前回の東京オリンピックは1964年、つまりドゴラと東京五輪は切っても切れない仲だったのに、今回の五輪はドゴラから祭日を剥奪するなんて、敵に回ったッピよ』

カニコング「しかし、超人オリンピックがあるなら、怪獣オリンピックがあってもいいでごわすな」

弥生「そういうことを考えて、いろいろな動画を作ってくれた人がいるようですね」

ケイP『なるほど。確かに五輪と怪獣をつなげるアイデアには敬意を表するッピ。だけど、ドゴラへの愛はここには見られないッピよ。これじゃ、オラとしては五輪を認めるわけにはいかないッピ』

弥生「面倒くさいことを言う怪獣さんですね。でしたら、戦隊代表としては、この動画を挙げるしかありません。聞いて、見て、驚いてください」

ケイP『おお、全力全開で痛快に驚いたッピ。こうなったら、こちらも負けていられないッピよ。屋久島ヴァグランツを、アウトローにヨホホイとキャラクリエイトするッピ』

 

 前回のキャラメイクは?

 

ハイラス「やれやれ。キャラ作りを急ぐと言いながら、オリンピックやら、怪獣やらに気を取られて、全力前進とは言い難い現状でござるな。時間が空いたので、読者のための復習タイムが必要でござろう。前の記事はこちら」

弥生「ここまでのキャラデータも、まとめておくと良さそうですね。まずは、ハイラスさんの森羅戦士から」

●ハイラスのキャラクター

 

人間の森羅戦士(冒険者レベル2)

 

ファイター2レベル、ドルイド1レベル(残り経験点0)

器用15、敏捷13、筋力17、生命15、知力13、精神11

HP21、MP14

 

生まれ:神職(大地の神の家系)

幼少期:天才の資質を認められる。6歳までは割と病弱だったが、自然の中の暮らしで鍛えられる。

ハイラス「天才と言うほど能力値は秀でてはいないようでござるが、きっと精霊の声を聞く才能を認められたのでござろうな。そして、幼少期は体が弱いと思われていたが、自然の中で鍛えれば鍛えるほど、伸びていくことが分かり、文武両道を目指すべく大事に育てられたのであろう」

カニコング「これだから人族は軟弱なのでごわす。バルバロスの過酷さとは比ぶべくもない」

弥生「カニコングさんのキャラデータは、こちらになります」

カニコングのキャラクター

 

タンノズ・ウィークリングの野伏(冒険者レベル2)

 

ファイター2レベル、レンジャー1レベル(残り経験点500)

器用16、敏捷14、筋力20、生命17、知力10、精神13

HP23、MP13

 

生まれ:魚の餌。タンノズ部族から捨てられて、海賊人魚の部族に拾われる。

幼少期:奴隷として恵まれた体を重宝されながらも、過酷な労働を強いられる。7歳のとき、奴隷生活から逃げようとするも、途中で力尽きて海を漂流。結局、奴隷生活は変わらないものの、実験好きのプリンセスの目に留まる。

カニコング「海賊人魚の設定は、確定でごわすか」

弥生「だって、穏健な人魚だったらヴァグランツっぽくならないでしょ? 一般的な人魚は穏健な性格だと言われていても、蛮族の世界なのだから、好戦的な武闘派人魚という一族がいても一つの個性として認められるべきです🧜‍♀️」

 

ケイP『何だか、いろいろな人魚のフィクションがあるッピね。人間の世界に海賊がいるのなら、海の民である人魚の世界に海賊がいても不思議ではないッピよ。では、その設定で続けて構わないッピ』

弥生「それでは、こんな感じで」

●弥生のキャラクター

 

マーメイド・ウィークリングの魔動機師(冒険者レベル2)

 

マギテック2レベル、シューター1レベル(残り経験点500)

器用13、敏捷15、筋力12、生命12、知力18、精神20

HP18、MP26

 

生まれ:戯れ。部族の巫女王の長女として、後継者候補とされる。それでも虚弱体質ゆえに後継者に相応しくないと見なす者もいて、自分でも重荷に感じている。

幼少期:巫女王の後継者として、海掠神エイリャークの神殿で修行を始め、戦いや略奪、欲望を満たすことが正しいと教えられた。ただ、神の声は自分には聞こえず、むしろ略奪品の中の魔動機に興味を抱き、人の文化に興味を持ち始めるようになった。

弥生「私の部族は海賊人魚だけど、私は研究生活に夢中になっているんですね。周囲からは変わり者の引きこもりプリンセスと思われているのですが、略奪品の中の魔動機関連の物品を扱えるのは私だけなので、一応は重宝がられています。

「プリンセスとして、多少のわがままは許される環境にありますし、エイリャーク様は欲望を肯定する神さまですからね。戦いや略奪のための力なら、それを研究するのも一興だと巫女王の許しは得ているのです。もちろん、神の声が聞こえないようなら、後継者候補から外されるわけだし、自分でも後継者には認められたくないので、巫女修行には本気で取り組んでいなかったりします。お祈りするフリをして、頭の中は魔動機術のことばかり考えているってことで」

ハイラス「それって、親は医者になれと言っているのに、自分は機械工学の勉強ばかりしているってことでござるか?」

弥生「神官や巫女は医者というよりも、神の声に基づいて部族を統べる政治家だと思うんですね。エイリャーク様に祈ると、略奪すべき交易船が近くの海を通ることが予見できる。だから、それに基づいて船を襲うのが部族の嗜みなんでしょうけど、そういう略奪に基づく蛮族文化って不毛だと考えたりして。自分はもっと建設的に、何かを創り出す人族の有り様に興味を惹かれて、先進的な考えを持っているのだけど、部族の中でそういうことを口に出すことが異端だと言うことも理解している。だから悶々としているのですよ」

ケイP『なるほどッピ。だったら、そんな弥生ちゃんのキャラがどのように外の世界に飛び出すことになったのか、うまくダイスが導いてくれるといいッピね』

 

少年・少女期の成長


ケイP『では、ここから新しく経歴作成を続けるッピよ。少年期の成長はD66を振ればいいッピ』

ハイラス「では、私から。63」

ケイP『物質の真理について研究した。真の理解には程遠いが、無視できない重要な理に触れられた。経験点500点消費して、錬金術アルケミスト技能を習得できるッピ』

ハイラス「しかし、私は消費できる経験点を持っていないでござる」

ケイP『だったら、技能を習得するには至らず、単に興味本位に過ぎなかったッピ。錬金術の真似事をしてみたけど、身には付かなかったということで』

ハイラス「ちょっと聞きかじっただけでござるか。う〜ん、物質の真理に興味はあれど、今の私には手の届かぬ奥深い世界ゆえ、子どもの好奇心を満たせる解答を与えてくれる師には出会えなかった。森を出て広い世界を見聞きしたい気持ちが宿ったということで」

ケイP『ついでに2回めのハプニングを決めるッピよ』

ハイラス「まずは年齢から。10が出たので、幼少期の6歳に足して16歳のとき。いきなり成人してしまったでござるが、次に2。何やら事故や悲劇に見舞われたようでござるな」

カニコング「過酷な世界にようこそ」

ハイラス「変な世界に引きずり込まないで下され。人族は蛮族と違うはず。13」

ケイP『独り生き残ってしまった』

ハイラス「ハイ? それは、どういう……。故郷の森がいきなり燃え尽きたでござるか? 蛮族の襲撃? それとも天変地異?」

ケイP『そこまでは分からないので、好きに決めるといいッピよ』

弥生「錬金術の実験をしていたら、いきなりドカンと爆発して、森が吹っ飛んだって可能性もありますね」

ハイラス「そんなバカな。もしも、そういうことであれば、一生の不覚、痛恨事となって確実にトラウマになるでござるよ」

カニコング「未熟な実験で、故郷を壊滅させてしまった早熟の天才。いかにもアウトローなヴァグランツでごわすな」

ハイラス「違う。あれは実験の失敗ではなく、ただの天災だったんだ。そう、故郷を失った私は、その原因を求めて旅に出た。一体、何が故郷を滅ぼしたのか、真実を追って、でござる」

ケイP『いきなりドラマチックになったッピね。では、次にカニコングさん』

 

カニコング「54」

ケイP『馬と共に育った。自然の多い環境で、馬と共に山野を駆け巡った。馬は家族であり、親友だった。ライダー技能を習得だッピ』

カニコング「ちょっと待つでごわす。吾輩は海にいるので馬はないでごわそう」

弥生「シーホース(海馬)と言ったところでしょうか。ギリシャ神話ではヒポカンポスと呼ばれる、ポセイドンの戦車を牽く半馬半魚の生き物がいるようです」

ケイP『あるいはタツノオトシゴとも呼ばれるッピね』

カニコング「ヒポカンポスタツノオトシゴの騎獣データは設定されているでごわすか?」

ケイP『海の騎獣で一般的なのはイルカ(ドルフィン)だッピね。騎獣データにはないッピが、モンスターデータからアレンジできそうな水棲動物だと、ジャイアントクラブとかクロコダイルがいるッピが、そいつらは高レベルなので、まずは水中行動が可能なホースを設定して、ヒポカンポスに見立てるのが良さそうッピ。ライダー技能が2レベルになればイルカも使えるけど、海を舞台にした冒険でないと役に立たないのが難点だッピ』

カニコング「シーホースは、陸上での行動は?」

ケイP『人魚が魔法で足を人化できるように、シーホースも陸上では足を馬化できるように設定するッピ。地上の馬ほど速くは走れないようにするけど、水陸両用のデータでアレンジすればいいッピよ』

カニコング「そいつはいい。では、吾輩の愛馬としてシーホースを採用するでごわすよ」

ケイP『名前は、某海闘士にちなんでバイアンでどうだッピか?』

ハイラス「某悪魔にも通じるでござるな。バイスジャイアンを足して、バイアンとか」

カニコング「シーホースのバイアンか。吾が心の友よ。その設定を採用するでごわす」

ケイP『では騎芸をD66で決めるッピよ』

カニコング「31は……騎芸表によると【高所攻撃】でごわすな。騎乗時にダメージ+1は悪くない」

ケイP『それでは、次にハプニングだッピ』

カニコング「年齢は13歳のとき。6で秘密の背景が生えてきたでごわす。33だと?」

ケイP『ある事件の原因/首謀者だッピ』

ハイラス「何と。私の故郷を滅ぼした原因は、お前でござるか!?」

カニコング「ぬ、濡れ衣でごわす。きっと、海中の古代遺跡を探検していた際、封印されていた魔神か何かをうっかり解放してしまったら、そいつがどこかで暴れて、悲劇を呼んだでごわす。だから悪いのは魔神であって、吾輩ではごわさん」

ハイラス「そんな魔神を解放するのが悪いでござろう」

カニコング「故意でやったわけではない。言わば不可抗力? とにかく、吾輩がうっかり魔神を解放してしまったことは秘密でごわす」

 

弥生「何だか、勝手に話がつながっていくみたいですね」

ケイP『プレイヤーのノリが良ければ、ランダムに決まった設定から、上手くつながる要素を絡めることも可能だッピね。というか、創作キャラだと、いかに個々の設定をつなげるようにして物語を自然に展開するかが作者の力量だッピ。

『幼馴染み設定や同級生設定は分かりやすいッピが、幼馴染みだったら相手のことをよく理解できている描写が必要で、そこをどう描くかが説得力。同級生だったら、もう少し距離があるけど、クラスの中の立ち位置とか相手への関心がどの程度とかいろいろあるし、親友設定を構築したいなら「どうして二人は親友なのか。性格の中で何が通じて、何で補い合うのか、あるいは何で考えがすれ違いながらも仲直りできるのか」などを作者がイメージして、物語内で描いていないと形だけの設定にしかならないッピ』

弥生「仲の良かった親友が対立するという物語を考えても、まずは前提として仲の良い描写が描けてないと、親友という設定に説得力が生まれませんね。何で、対立するほど仲の悪い二人が親友で有り得たのか、二人をつなぐ共通項は何なのか、それぞれの通じる想いと、通じない対立軸はどこにあるのか、そういう部分が作者の中で見えていないと、あるいは自分の中にない借り物でしかないと、人を感じ入らせるドラマとしては描けません」

ケイP『初期設定はステロタイプでも、そこから膨らむドラマが自分の中で想い描けているか、あるいは描いているうちに自分の中でつながりが見えてくるのか、作者自身が自分の内面で感じとり、自分のものとして味わったキャラの関係性が描けてこそ、読者にも感じ入らせることができる物語になるッピ。作者が、自分の中でこのキャラは生きていると実感できて、その実感をどう他の読み手にも伝えられるかが大切だし、それを見つけ出すのがキャラメイクだったり、ストーリーテリングだったりするッピね』

弥生「そして、自分の中の想いとして伝えるべきところを、『他の創作のキャラがこういう発言をしたから、自分のキャラもそうした』と語ってしまうと、ただのコピー、パロディーでしかありませんよね」

ケイP『スタートはそれでもいいけど、そこからどう膨らんで、自分ならではのオリジナリティを獲得するに至ったかの話に発展しないと、作家性というレベルに至らないッピ。人間の成長もそれと同じで、最初は誰かの躾や教育、模倣に合わせて自己形成の土台を獲得するけど、だんだん世界が広がるにつれて、多くの人に憧れてモデルケースにしたり、幻滅して次の憧れを探したり、憧れ転じて批判的に執着したり、すっぱり諦めて本当に自分のやりたいことを見直したり、誰かに求められる自分を模索したり、自分と世界の関わり合いで生き方を見つけ出して行く。それはフィクションのキャラでも、リアルの人格でも、人間性の形成という意味では大きく変わらないッピよ』

弥生「まあ、フィクションではリアルでなかなかあり得ない事件も起こりがちだし、そういう事件に接しやすいキャラの性格も極端にディフォルメされがちですけどね。リアルよりも濃密に、事件やキャラの心情の変化を描かなければ、フィクションが退屈な日常しか描けないとつまらないわけですし。普通よりも有能なキャラ、あるいは普通よりも面白いキャラを、普通の人の読者にも理解できるように描くことが必要で、それでいて専門知識を持ったキャラを専門家が見ても納得できるように書けるぐらいの勉強もまた必要か、と」

ケイP『一般人の物の考え方が作者に見えていないと歪でマニアックな作品になってしまうし、専門家の考え方が見えていないと陳腐な作品になってしまうし、その両面をバランスよく描くのが一つの王道だけど、その辺は作者がどの客層を見据えた作品かによっても変わってくるッピ』

弥生「若者読者は背伸びしがちだし、年配読者はお約束で安心させてくれる王道を求めがちとは聞きましたが」

ケイP『王道やジャンルの約束事を踏まえた上で、ちょっと新しい時流に合わせた変化球を求めていると聞いたッピよ。それと、退屈な日常じゃフィクションにならないという意見だけど、日常系というジャンルは、キャラ同士の雑談で一つの世界を魅せているッピ。これは事件や物語なんてなくても、キャラ同士の関係性を会話で紡ぐだけで、小粋な作品として成立するということだけど、どうしてか分かるッピか?』

弥生「要は、読者が何に感情移入できるかってことですね。ミステリーは事件が起こっての謎解きといった知的遊戯、冒険アクションは危険を乗り越えて目的を遂げるハラハラドキドキの達成感、勧善懲悪ものは憎らしい敵を倒してのカタルシスなど、それぞれの良さがありますし、キャラではなくて背景世界の描写や臨場感にワクワクを感じる人もいますね」

ケイP『それらは未知の物語に接する新鮮さもあれば、マンネリだけどノリの良さや勢いで盛り上がれる型通りの格好良さ、様式美などの世界もあって、鑑賞者は新しいものを見たいと思いながら、様式から外れ過ぎたものには拒絶反応を示したりもするし、お約束と新鮮さのバランス配分やさじ加減で読者受けするかが決まってくる。一方、日常ドラマには、日常という崩れない様式の枠があって、そこに自由な会話のノリの良さがあって、安心感と新鮮さを両立しているんだッピ』

弥生「安心感と新鮮さですか」

ケイP『安心感が崩れると、ハラハラドキドキのストーリーになるけど、毎回そうなる不安定な物語は、ちょっと勘弁して欲しいという人もいる。日常的にスリルを求めたい人もいれば、スリルは数ヶ月に1回とか、1年に1回とか、日常編の合間の要所要所だけでいいとか、毎回がクライマックスだと疲れるという層もいる』

弥生「毎回が、全力全開だと?」

ケイP『コミカルなのは毎回でも受け入れられるけど、シリアスなのは毎回だとキツいというのが人情だッピ。たまにシリアスがあって日常が崩れる事件や危機があって、それでも普段は明るく楽しい日常を維持したいのが一般人の感性だッピ。フィクションには日常にない刺激を求める層がいるけど、日常が刺激だらけで疲れている人たちには、癒し空間こそが求められて、その癒し系フィクションがいわゆる日常ものだッピね』

弥生「日常ものに必要なキャラは、読者のマニアック回路を刺激するオタクと、ボケたオタクにツッコミ入れる一般人代表だと聞きましたが」

ケイP『実のところ、一般人に「それは付いて行けない」と言われると、オタクは傷つく反面、プライドをかすかにくすぐられるという両面があるッピ』

弥生「ああ、オタクは他人から理解されたい願望と同時に、自分の知識が凄くて理解されないことにステータスを感じるという拗らせた面も持ってますからね」

ケイP『相手に理解されると喜ぶ反面、過度に見透かされると「そんな浅いものじゃない」と言いたくなる気持ちとかがあるッピね』

弥生「まるで、ハリネズミのジレンマという奴ですね。理解はされたいけど、全ては見透かされたくない。だから、ここまでは理解した、これ以上は付いて行けないという互いのラインを明確にするのも、オタクの社交として有効なのでしょうか」

ケイP『相手の専門に踏み入るには、自分もそれなりの見識を示す必要があって、そこで理解があまりにも不十分だったりすると、分かっていない相手に理解したと言われてもなあ、という気になるッピ。一方、この人はよく分かっていると思う相手に、理解のツボを押されると、さすがだって感情が生まれるし、そういう見識のある相手が「でも、ここからは付いていけないので、聞き役に回ります」という態度になると、プライドがそそられて、逆に相手の専門分野における見識を確かめたくもなる。互いの専門のツボを押し合えたなら、WinWinの関係が構築できるッピよ』

弥生「一方的な憧れの感情が強過ぎると、相手を過剰に持ち上げてしまうために、相手を理解できないという話もありますね。私の昔のダイゴさんへの想いのように。ダイゴさんは素晴らしいキングさんだけど、科学の分野では私に一目置いてくれて、『自分にできないことだから弥生が頼りだ。任せたぞ』と言ってくれた。だから、私は頑張れたんです。すごい人が、自分の才能がどこにあるかを認めてくれて、うまく役割を与えてくれるのって、リーダーとして最高ですよね」

ケイP『弥生ちゃんの惚気話は、また今度にして、ここで大切なのは、想いがどういう形でつながっているかってことだッピ。要は、キャラや人間の関係性が上手く回ると、日常会話を聞いているだけでも楽しいので、エンタメとして成立するってことだッピね。だから、TRPGのキャラ作りでも、キャラの関係性をうまく構築できるように背景設定を利用するのがお勧めだッピ』

 

弥生「では、勝手につながって、横道に逸れて、荒れてしまった話はこれで止めておいて、私のマーメイドの少女期を決めたいと思います。55は何ですか?」

ケイP『遠隔支援系の表を見るッピね。武も嗜むってことで、フェンサー技能を習得したッピよ』

弥生「フェンサーということは俊敏な軽戦士ですか。私には相応しいのかもしれませんが、今回は飛び道具メインで考えていますので振り直して、16でどうですか?」

ケイP『魔法を学ぶと同時に、知識も豊富になった。セージ技能を習得だッピ』

弥生「そっちの方が有効そうですね。では、セージ技能で学問を修めます。言語の選択ですが、交易共通語と汎用蛮族語はデフォで覚えていて、マギテックだから魔動機文明語も覚えていますから、他には……海の知的生物と話せる海獣語会話が良さそうですね。これでイルカさんともお話しできます」

ケイP『カイジュウ語とは、聞くからに素晴らしいッピ。カイジュウ、カイジュウ』

弥生「字は違いますけどね。続けます。ハプニングの年齢は14歳で、起こった出来事は……悲劇の64」

ケイP『故郷が戦争や襲撃で破壊された』

弥生「これは……悪いのはカニコングさんですね」

カニコング「まさか、こっちも吾輩のせいでごわすか?」

弥生「魔神なんてものを解放したわけですからね。そりゃあ、故郷の一つや二つ、滅びても不思議ではありませんよ」

カニコング「どんどん、話が大事になって行くでごわす」

ケイP『カニコングが解放した魔神のせいで、ドルイドの森や海賊人魚の集落が壊滅して、人蛮巻き込んだ大惨事が発生したッピ。果たして、カニコングはこの責任をどう取るつもりか?』

カニコング「他人が勝手にダイスで出したハプニングの責任まで、取りようがないでごわす」

弥生「だけど、秘密の背景で事件の原因/首謀者になったのは、ご自分ですからね。悪い出来事は全てカニコングさんの責任だと言われても当然だと思います。面白いお話って、勝手につながってしまうものですからね」

 

青年期の成長

 

ケイP『青年期の成長では、戦闘特技が決まるッピ』

ハイラス「森羅戦士の表でD6を振るのでござるな。5」

ケイP『《武器習熟A》だッピね』

ハイラス「杖をブンブン振り回す武術の達人みたいなキャラでござるな。故郷を魔神に滅ぼされた私は、武芸を磨いて魔神打倒の旅を始めたでござるよ」

ケイP『ついでに3度めのハプニングも決めるッピ』

ハイラス「年齢は24歳のとき。悲劇の32だと?」

ケイP『奴隷として過ごした』

カニコング「カーカッカッカッ。ここにも奴隷仲間が一人でごわすな」

ハイラス「おのれ、故郷を滅ぼすのみならず、他人が奴隷になったのを喜ぶとは、蛮族許すまじ」

ケイP『何だか、ドラクエ5の主人公みたいな境遇だッピ』

ハイラス「おお。すると冒険の最中に会った魔物のカニと人魚を仲間モンスターにするのでござるな」

カニコング「誰が魔物だ? シーホースライダーとなった吾輩は、野伏として2を振ったが、どんな特技を身につけたでごわすか」

ケイP『隙を見せた相手は容赦なく倒す。《必殺攻撃》か新しいヴァグランツ特技の《露払い》のどちらかを習得するッピ』

カニコング「どういう内容でごわすか?」

ケイP『どちらも、ダメージダイスを+1できる宣言特技だッピ。違いはペナルティーで、前者は回避マイナス2、後者は命中ダイスの出目が5で固定』

カニコング「回避が減るのは嫌なので、《露払い》を選ぶでごわす。要は、命中ダイス5でも当てられるザコに対しては、大ダメージを与える技でごわすな」

弥生「ザコ相手のみに強いなんて、実に卑怯な戦士なんですね」

カニコング「物は言いようでごわすよ。こいつらの相手は吾輩が引き受けた。お前たちは先に行け! と、大勢のザコの群れに飛び込むスタイルで主役を立てるでごわす。これで、吾輩も頼り甲斐のある渋いおっさん戦士を務めるでごわすよ」

弥生「事件の元凶なのに?」

カニコング「過ぎたことでごわす。それより、ハプニング表を振るでごわすよ。ええと、16歳のとき……って意外と若い? 恋愛表を振った? 25は?」

ケイP『身分違いの恋をした』

カニコング「……ということで、弥生どの。吾輩はそなたの人魚プリンセスに恋をしたようでごわす。こうなったら、亡国のプリンセスに忠義を尽くして、お守り申すとしよう。もちろん、故郷を滅ぼした魔神を解放したのが、吾輩であることは秘密でごわす」

ケイP『人魚に恋したカニレンジャー。おかしな物語が生成されたッピ』

弥生「こっちは、実験材料としか思ってないのに?」

カニコング「吾輩の体が崇高な実験に役立つなら、どうぞ、と差し出すでごわす」

ハイラス「と言うか、長年、実験に付き合わされているうちに、モルモット生活に順応するよう調教されたのでござらんか?」

弥生「まさか、カニ男さんに惚れられるとは思いませんでしたが、私も特技を習得したいと思います。でも、シューターは《ターゲッティング》一択なんですよね」

ケイP『1〜3でコツコツ努力型シューター、4〜6でヒラメキ感性型シューターとなるッピ。要は、コツコツ修練を積んで的に当てられるようになったか、天性のヒラメキセンスで的を射抜くのかの違いで、データは同じ』

弥生「1が出たので、努力型ですね。元々、好きなことへの努力は惜しまないので。年齢はやはり24歳で、幸運の63」

ケイP『偉人や有名人と出会い、「君は成功する」と言われた』

弥生「ダイゴさんですね❤️  まさか、TRPGのキャラにもそういう幸運な出会いがあったなんて」

カニコング「おのれ、桐生ダイゴ。吾輩の恋心の仇になるか。キングの座は吾輩が取り戻す」

弥生「ダイゴさんに逆恨みするのはやめて下さい。彼はあなたが登場する前から、キングだったのですから」

 

冒険に出た理由

 

ハイラス「これは、もう決まったようなものでござるが、一応、ダイスを振って42」

ケイP『神になる』

ハイラス「いや、さすがにそんな大それた野心は。そういうのは花粉症ガール一人で十分でござるよ。出目を逆に見て24では?」

ケイP『王になる』

ハイラス「いまいち、しっくり来ないので、振り直して54」

ケイP『失われた家門を取り戻すため』

ハイラス「故郷のドルイ道を復興させるためにしておくでござる。次にヴァグランツになった理由表でござるが34」

ケイP『故郷を探して』

ハイラス「それは我が事のように、しっくり来るでござるよ。ならば、故郷を魔神に滅ぼされた我は、道中の旅で奴隷にされるなど過酷な人生を歩みながらも、武芸を鍛え、仇の魔神を倒すことを悲願としながら、それを果たしたときにドルイ道を再興し、その拠点となる新たな森を見出す旅も続けているということで」

 

カニコング「ドルイド殿は、いかにも主人公といった感じでごわすな。では、恋に燃える美形ガニの若者としては、61を振ったでごわすが」

ケイP『名声を得るため』

カニコング「やはり、プリンセスのハートを射止めるには、有名人にならないとダメでごわすな。ヴァグランツになった理由は15」

ケイP『自分の力を試したくて』

カニコング「うむ。究極の目的は、プリンセスのハート。そのためには有名人になるという過程があって、自分の力を試していれば、名声は後から付いてくると思い込んでいる。本来、頭が悪くて複雑なことは考えられない気質なので、プリンセスを守って冒険していれば、腕試しにもなって、名声も付いてきて、人々から称賛されてプリンセスからも愛されて、全てをつかむキング・オブ・ハートになれるはず。そんな幸せ妄想回路全開で行き当たりばったりに生きているカニ男でごわすよ」

弥生「恋に燃える美形の若者をプレイしたいなら、吾輩とごわすを改めないといけませんね」

カニコング「それは……本格的にロールプレイするなら考えるでごわす」

 

弥生「最後に私です。冒険の目的は52」

ケイP『家族・仲間の仇を討つため』

弥生「海賊人魚の部族は、自分の居場所じゃないと思っていた。だけど、いざ滅ぼされてしまうと、かけがえのない故郷だったんだと思えるようになった。失われた後だからこそ、本当に大切なものに気付いたというか。この複雑な感情を晴らすには、まず仇を討たないと。誰かは知らないけど、故郷を滅ぼした元凶を討たないことには、私は先に進めない女になったということで、ヴァグランツになった理由は21」

ケイP『復讐のために。出来過ぎだッピ』

弥生「復讐に燃える海賊人魚のプリンセス。だけど、自分に忠実な実験体のカニ戦士が、諸悪の元凶だったことには今だに気付いていない」

カニコング「もしも、気付いたらどうなるでごわすか?」

弥生「さあ。解剖しただけじゃ気は済まないでしょうね」

カニコング「解剖のその先に何が待っているでごわすか(ガクガクブルブル)」

 

ケイP『ええと、古代の遺跡でうっかり魔神を解放したのがカニコングさんのキャラで、そのためにハイラスさんや弥生ちゃんのキャラの故郷が滅ぼされてしまった。ハイラスさんは故郷の復興を考え、弥生ちゃんは復讐を第一に考えて、どちらも仇の魔神を探しているということで意気投合した。カニコングさんは弥生ちゃんのキャラに惚れて忠誠を誓っているんだけど、魔神を解放したのが自分だと知られるのを恐れている。そうなる前に名声を獲得したり、証拠を隠滅するために魔神を倒せればいい、と考えている。こんなところだッピか?』

弥生「キャラ作りするだけで、何だかドラマの方向性が決まってしまいましたね。まさか、パーティーの中に潜在的な敵が生まれるとは思いもしませんでしたが」

カニコング「秘密の背景、恐るべしでごわす」

ハイラス「故郷が滅びる可能性も結構あるでござるな」

ケイP『というか、3人パーティーのうち2人まで故郷を滅ぼされて、もう1人が事件の原因になるなんて、すごい偶然だッピよ。いかにもアウトローでヴァグランツな結果だッピ』

弥生「海賊人魚の部族って設定も作りましたが、結局、滅びてしまったなら、問題ナッシングですね。で、プレイはいつから始めるのですか?」

ケイP『アウトロー本でキャラを作ったらどうなるかを試したかっただけで、プレイの予定はないッピよ』

弥生「プレイしなくても、小説のネタにでもすればいいのに」

ケイP『まあ、マスターの時間があれば、そういう可能性もゼロじゃないッピが、他に書きたいリプレイ物語があるので、今はあくまで原案ってだけで。では、キャラ作り編は次回で完成だッピ』

(当記事 完)