ファイナル・フィースト
NOVA「さて、前回で終わるはずだった記事が突然のアクシデントで、4回めを数えることになったわけだが」
翔花「万能キャラのアシアゴちゃんを貶めた罪、万死に値するということね」
NOVA「いや、そこまでの罪とは思っていないんだが。大体、ルールブックの使用不可装備欄に『なし(None)』と一言書けば、こんなミスをしなくてもよかったのに。そもそも、魔法使いなのに、どんな武具も使えるというのがあり得ないだろう、普通」
翔花「ドラクエで言うところの、賢者に近い職業ね」
NOVA「そんなわけで、前に書いたアシアゴちゃんのキャラ紹介は、こういう記述に改訂することになった」
★続・チキン系のオーダー(改訂)
4.アシアゴ・ランチ・チキン・クラブ
攻撃とバフ、回復のスキルをバランス良く兼ね備えた万能魔法使い。
レベル1と2ではただのバフ係だが、レベル3で攻撃魔法と回復魔法を会得するようになってからが本領発揮。
ただし、武具やアイテムを使用することができないのが、最大の弱点……と思われていたが、それは誤解だということが判明した。実は何でも使えるマルチなキャラクター。
アシアゴ牧場のチキン・クラブという遊牧民集団の真の戒律は、精神的な鍛錬のみならず、全ての武器防具も使いこなす多芸たるべし、と。
よって、ここに重装鎧を身にまとい、フライパンを振り回して物理で敵をぶちのめし得る魔術師が誕生したのである。それはそれで、不可解なキャラだが。
NOVA「というか、何も使えないというのも極端だが、何でも使えるというのも極端でしょう」
翔花「だけど、戦士系の人たちだったら、何でも使えるんじゃない?」
NOVA「そうでもない。例えば、ベーコネイターの使用不可装備は『軽装鎧、杖、新たな魔法技能を付与する道具、射出武器』とある。要するに、戦士と違う魔法使いや盗賊の装備は禁止ということだ。何でも使えるのは、アシアゴちゃんと今回紹介するベーコネイター・フライだけ。ただし、どちらも得意武器を持たない扱い」
翔花「得意武器じゃなかったら、どんなペナルティーがあるの?」
NOVA「ほとんどないな。得意武器だったら、習熟ボーナスとして命中ダイスに+1されるだけ。D&Dだったら1レベルの習熟ボーナスは+2で、しかもレベルアップによって向上するから、習熟していない武器を使うと、どんどん命中しにくくなるが、このゲームでは命中ダイスに+1ボーナスというのは変わらないようだ。つまり、別に習熟していなくても、使用不可でない限りは5%しか違いがないと」
翔花「要するに、アシアゴちゃんがフライパンを振り回しても、それほど不利じゃないってことね」
NOVA「重量級武器を振り回す魔法使いは、このゲームでは他にいないので、違和感は拭えないがな。それに、重装鎧を身に付けられると言っても、前衛は務まらないと思う」
翔花「どうして?」
NOVA「素のディフェンスとHPが低いから。素のディフェンスが11で、重装鎧の+3ボーナスを足しても14だ。これだと相手からの命中率35%で、決して安心できる数字とは言えない。
「戦士で打たれ弱いダブルスタックでもディフェンス16だし、魔法使いのスパイシーは軽装鎧でディフェンス13だが、彼女の自己防御魔法クランチは物理攻撃のダメージを半減できる。また、中装鎧まで装備できるホーミーはディフェンス16で戦士並み。つまり、アシアゴちゃんは元々か弱いので、重装鎧を着込んでようやく盗賊程度の防御力で、結局、打たれ弱いキャラということに変わりない、ということだ。
「何しろ、このゲームは元のD&Dに比べて、どうも鎧の防御ボーナスは高くないというか、オーダーのデータに半分含まれているというか、重装鎧と軽装鎧の防御差が2、つまり10%の違いしかないからな」
翔花「D&Dだったら?」
NOVA「現在の版のAC(アーマークラス)は、レザーが11+敏捷ボーナスで、チェーンメールが16で、プレートが18、それにシールドで+2加算される」
翔花「7も違うのか。シールドも入れると9差。9×5で45%差ってことね。それは大きいわ」
NOVA「おお、%が分かるようになったのか」
翔花「何となくね。20面ダイスだと1差で5%の差が出て、全部で100%になるのよね。掛け算だったら、できるようになったんだから」
NOVA「偉いな、翔花は(頭なでなで)」
翔花「へへ〜、褒められた♪」
ヒノキ「おいおい。いつまで、父娘でほのぼのやってるつもりじゃ? 前置きで長引いていると、今回で話を終わらせることもできなくなるぞ」
NOVA「おっと。そいつは困る。では、本題に入ります」
続・サイドな奴ら
NOVA「前回までで紹介したサイドメニューのオーダーをまとめると、以下の通りです」
★サイド系のオーダー
1.フロスティー
ファンシーな衣装をまとった魅惑と幻惑と氷の魔法少女。
氷の敵軍に立ち向かう炎の戦士や魔法使いたちの中で、珍しい氷使いであるが、フレンチフライと相性が良くて、友好的な性格なので、邪悪な氷の侵略者は許せないのだと思う。
冷静さと愛敬と悪戯好きな性格を合わせ持つ小悪魔系なキャラかな。
2.フレンチフライ
役どころは、回復能力を持つ盗賊。
ちょこちょこ動いて、他のキャラの攻撃に加勢したり、奇襲攻撃を浴びせたりするけど、チキンナゲットほどの神出鬼没さは持たない。それでも、みんなについて回り愛されるサポートキャラ。
フロスティーのお供になった時に、最も輝く存在。
3.ベイクド・ポテト
大地の力を身にまといし魔法戦士。
重装甲と回復魔法、攻撃補助魔法が特徴で、同時に2つの行動を並行して行える機転も持ち合わせる。
直接の戦闘能力は高くないが、それでもサイド系の中では、前衛も務まるほど頼り甲斐のあるキャラである。
NOVA「残りは2つ。まずは、ベーコネイター・フライ。こいつの特徴は覚えているか、ケイP?」
ケイP『確か、サイドメニュー系の戦士職で、全ての装備を使用可能。ただし、得意武器はないということでしたね』
NOVA「そう。こいつのルール記述をチェックしたところで、アシアゴちゃんの解釈ミスに気付いたんだ。つまり、俺にとってはミスに気付かせてくれた恩人ということになる。ベーコネイターの名を冠する凄いサイドメニューに敬意を表して、宣伝もしておいてやろう」
NOVA「レベル1では、チキンナゲットやフレンチフライ同様、機会攻撃を受けずに自在に戦場を駆け回る能力を会得している」
ケイP『マスターNOVA。機会攻撃について、この場で説明しておいた方がよろしいのでは?』
NOVA「3版以降のD&Dでは常識なんだけどな。要するに、敵の接近戦範囲で下手な動きをすると、隙ありと殴られるルールだ。D&Dでは魔法の詠唱なんかも機会攻撃の対象だが、このゲームではそこまで厳しくない。主に敵の攻撃範囲をすり抜けて、背後に回りたいときなんかに、敵もそうさせじと殴ってくる。ただ、チキンナゲットやフレンチフライ、そしてベーコネイター・フライは敵の隙を狙って、脇をすり抜ける能力を持っているわけだ。だから、前衛の壁戦士をスルーして、背後の魔法使いなんかに奇襲攻撃を仕掛けることも可能になる」
ケイP『奇襲攻撃、いわゆる盗賊系キャラですね』
NOVA「職業区分で言うなら、ベーコネイター・フライは盗賊の能力を持った戦士、あるいはレンジャーになるのかな。2レベルでは、飛び道具攻撃にボーナスが得られる」
ケイP『そこで、フライパンを投げるんですね』
NOVA「何で、みんなフライパンを投げたがるんだ? 投げずに殴るための武器だろう?」
ケイP『ところで、フライパンはいくつまで持てるのでしょう? 10個ぐらい装備して、次から次へと投げまくるアクションはありでしょうか?』
NOVA「ルールに則するなら、初期状態で持てる武器は予備も含めて2つまでだ。そして、最初の所持金は金貨10枚で、フライパンは金貨50枚もする」
ケイP『つまり、2つまでしか持てず、それ以上は金を出して買わないといけないけど、値段が高い、と』
NOVA「二刀流戦士が両手に持ったダブル・フライパンで暴れ回るのが、この世界の戦闘スタイルなんだろうなあ。ルールブックのイラストだと、両手に剣とハンマーを持ち、背中に槍を2本背負ったベーコネイターの姿が描かれているが、ナイフとかスプーンとかフォークとか、他にも柄杓とか泡立器とか、そんな食事道具や料理道具の武器データしか載っていないんだよ。やっぱり、無い物はD&Dから流用しろってことなんだろう」
ケイP『あるいは、この世界ではフライパンという名前のハンマーとか、フォークという名前の槍を使っているのかもしれません。我々が鉛筆と言いつつ、別にデザインが筆そのものじゃないように』
NOVA「なるほど。タブレットと言いつつ、本来の意味の石版を使っているのではないようなものか。俺たちがフライパンと聞いてイメージするものと違って、フレッシュトヴィアの戦士たちにとってのフライパンとは、もしかするとマイティー・ソーのムジョルニアみたいなハンマーの形かもしれない、と」
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NOVA「片手用のフライパンの形状がムジョルニアで、両手用のskilletの形状がゴルディオンハンマーだったりしたら、そりゃあ最強武器なのもうなずけるってもんだ。確かに、武器リストには名称しか書いておらず、武器のイラストが載っているわけじゃないもんな」
ケイP『あくまで憶測でしかありませんけどね。まあ、世の中には「明けの明星」という名前のトゲ付き鉄球や、「カラスのクチバシ」という名前のかぎ爪付き長槍もあるわけで、それを知らない人が「この戦士は星を振り回して戦っているのか。正にファンタジーだな」とか「カラスのクチバシ? そんな物を振り回しても、ギャグにしかならない」とか誤った解釈をするかもしれないわけで』
NOVA「確かに、ガオガイガーに出て来る超竜神も鉛筆や消しゴムを模した装備で、格好良く戦っていたもんなあ。フライパンという名前のハンマー説、ちょっと信じてみたい気になった」
ケイP『それで、3レベルで何ができるのでしょうか?』
NOVA「ああ、ここでベーコネイターと同じく、爆発する煙幕を放射できる。その名も、アップルウッド・スモーク・ボム。アップルウッド・ベーコンというのが、ベーコネイター料理の食材らしい。この辺のパロディー遊びは、ウェンディーズに詳しいアメリカ人は聞くだけでニヤリとできるんだろうなあ。俺たち日本人が『大阪のタコ焼きボンバー』とか『秘剣・青森リンゴ返し』なんて地名付きの技を聞いて、ニヤリとできるように」
ケイP『それにしても、この技は、戦士や盗賊がファイヤーボールみたいな範囲攻撃技を放てるというだけで、結構強いですね』
NOVA「まあな。威力はそれほどでもないんだが(D6+1)、敵の数が多ければ、総ダメージ量がかなり大きくなる。しかも、回数無制限で使えるから、毎ターン連発できると相当なものだ。レベル4では、仲間のダメージにD6を加算できる支援技が使えるが、煙幕爆弾の後では、サポート系の地味技に見えるかも。そして、5レベルの必殺技は、本物のベーコネイターのように荒れ狂って、自分の周囲15フィート以内の敵全員に4D8ダメージを与える大技だ」
ケイP『機会攻撃を受けずに、敵陣の中心に飛び込めることを考えると、かなり強力な技じゃありませんか?』
NOVA「戦士並みのディフェンスを持ちながら、対集団攻撃を持った盗賊キャラという意味では、強力なアタッカーと言えるだろうな」
ケイP『いよいよ、最後の1つ、チリですね』
NOVA「いろいろ書きながら、自分でもいい勉強になったと思っている。さて、このチリは、能力値や装備的には典型的な魔法使いキャラだな。イラストが赤く輝くスプーンだったりして、何だか無機物系キャラなんだが、1レベルだと回復魔法を使える他、国の歴史に詳しくて、地域情報を得るための知力ロールに+1ボーナスがもらえる」
ケイP『このゲームでは珍しく、非戦闘系技能を持っているのですね』
NOVA「地味だが、博識な蘊蓄キャラって感じだな。2レベルになると、フロスティーと同じスプーン魔法で魅了でき、ベーコン・チーズ同様の筋力セーブボーナスを近場の仲間と与え合うことができるんだが」
ケイP『意味がよく分かりませんね。本人は後衛キャラなのに、他の後衛キャラと筋力ボーナスを与え合う能力の価値が不明です』
NOVA「あくまで筋力判定じゃなく、筋力セーブだから、敵が筋力セーブの必要な攻撃を後衛に仕掛けて来る局面があるんじゃないか。まあ、こればかりは敵のデータと比べなければ、どれだけ有用なのか考えられないわけで」
ケイP『質問です。判定とセーブの違いは?』
NOVA「判定は自分から能動的な行動をとるときにダイスを振ること。セーブは敵の行動に対して、抵抗するときに振るものだ。昔はセービングスローといって、毒や魔法の呪文に抵抗したりするのに使った、能力値とは異なる数値データだったんだが、今のD&Dでは能力値を直接使って抵抗判定もするようになっている。ただ、能力値判定と能力値セーブは微妙に異なる修正値を使ったりもして、混同しやすいので注意。筋力セーブにボーナスが付く場合、自分のスキル使用にはボーナスが付かないんだ。D&D5版のルールを読んでいて、区別するのに時間が掛かった部分だったり」
ケイP『筋力セーブが必要な時とは、例えば?』
NOVA「このゲームだと、物理的な効果を持った魔法全般だな。CON(肉体の強靭度)の能力値がないので、体の抵抗はSTRを使うことになる。精神面なら魔力(Arcana)を使うが」
ケイP『敵の攻撃魔法にもSTRで抵抗するのなら、後衛にも意味のある効果ですね。納得しました』
NOVA「3レベルになると、初めて攻撃魔法を覚えるんだが、射程距離が書いていないんだよな。記述からは飛び道具らしいし、後衛キャラなので接近戦のみ有効と解釈すると、扱いが難しいんだが」
ケイP『エラッタが出るのを待ちましょう』
NOVA「出るのかな? ともかく、4レベルになると、ホーミーちゃんと同じく、悲鳴だか鬨の声だか雄叫びを上げて、仲間を鼓舞する魔法を使える。そして、5レベルの必殺技は、ジワジワ攻撃だ」
ケイP『ジワジワ攻撃? 何ですか、それは?』
NOVA「英語では、スロウ・シマー。チリの辛さで、敵にヒリヒリゆっくり継続ダメージを与える。1ターン目はD4ダメージ。2ターン目はD6ダメージ。以降もターン毎にD8、D10、D12と増えていき、最終的には……」
ケイP『D20ですか?』
NOVA「いや、D100だ」
ケイP『D100って、1から100の範囲ですか!?』
NOVA「そのD100、通称10面ダイス2個のパーセントダイスだな。最大ダメージ100ってことになる。俺も長年TRPGのルールをいろいろ見てきたが、ダメージダイスにD100ってゲームは初めて見た。各種ボーナスを加えたり、たくさんのダイスを振って合計した結果、ダメージが100を超えることはあっても、まさかダメージをD100の一発振りで決めるとはな」
ケイP『与ダメージ、最強になり得ません?』
NOVA「ベーコネイターのフライパン7回攻撃だと、最大ダメージ12×7で84点。両手持ちだと3D6のダメージが振れるので、最大ダメージ18×7で126点。ただ、こちらのチリ必殺技は、D4から数えて、最大ダメージを加算すると140点になるからな。理論上は、チリの必殺技が最強ダメージを与えることになる。まあ、D100振って、100が出るのと1が出るのは同確率だからなあ。試しに今振ると94点だったり」
ケイP『3D6で最大ダメージを出すのは216分の1で、それを7回というのは天文学的な数字ですが、D100で100というのは十分考えられます。あるいは90以上ということになると、1割で出る。チリの必殺技は正に驚異です』
NOVA「問題は、そこに至るまでに6ターン掛かることだな。6ターン掛けて、最大ダメージ140、5ターンまでは最大ダメージ40点というのは、ターンごとのダメージ効率がいいとは限らない。時間をたっぷり掛けた大技狙い。正にギャンブラーの世界になるか」
ケイP『この技が当たれば、確実に倒せる。しかし、技の完成には時間が掛かり過ぎるのが欠点だ。みんな、それまで時間を稼いでくれ……って感じですね』
NOVA「しかし、最強技と思って発動したら、最終ダメージの出目が3とかだったりすると、爆笑まちがいなしだろう。フッ、究極の技かと思ってみたら、この程度だったとはな。期待外れだ、とか」
ケイP『大体、6ターンもあれば、先に仲間が倒してしまうかもしれませんしね。このD100というのは、このゲーム最大のロマン技という扱いでしょう。これでラスボスにとどめ刺したら、確実に思い出に残るセッションと言えます』
NOVA「正に、燃える展開ということだな、チリだけに」
まとめ
★続・サイド系のオーダー
4.ベーコネイター・フライ
盗賊の機動力と、戦士の打たれ強さを兼ね備えた機動戦士。
最初は全装備可以外の芸がない地味な戦士キャラだが、3レベルになると範囲攻撃魔法を会得して、派手なアタッカー役に覚醒する。そうなると、位置取りのし易さと組み合わせて、猛威を振るうキャラに化ける可能性を持つ。
対集団の乱戦で、壁役戦士が足止めされている状況で、敵の後衛が多い場合に本領を発揮すると思われる。
5.チリ
最強攻撃魔法を持つ激辛炎の魔法使い。
ただし、対複数魔法を持たないのが弱点。
3レベルの攻撃魔法チリ・シーズニングが、射程が記されていないので、それが近接魔法か、遠距離魔法の記載漏れかで扱いやすさが変わる。
少ない(不安定な)攻撃魔法を除けば、回復や仲間の支援補助魔法、そして相手の攻撃の的にならない魅了魔法など、地味ながら多彩な技を持つ万能魔法使いなので、使いこなせば便利なキャラだと思う。
同じ万能系魔法使いのアシアゴに比べると、飛び道具が持てず、打たれ弱いのが目立つ欠点。打たれ弱さの順番だと、ホーミー、フロスティーの次にチリが弱い。それでも他の2種は飛び道具が使えるので、後衛からナイフやフォークを投げているだけでも支援できるが、打たれ弱いキャラが飛び道具も使えないとなると、武器戦闘での支援は相当困難。
1レベルでは回復役に徹し、2レベルでは魅了魔法で敵の攻撃の的から外れ、3レベルの攻撃魔法を待つか。レベルごとの立ち回りに臨機応変さが問われる通好みのキャラだが、やはりD100はロマン。
NOVA「以上で、全14種類のオーダーを紹介してきたわけだが、結局、みんなは何を選ぶことにしたんだ?」
ゲンブ「武人の我は、もちろんベーコネイターでござる。最もタフで前衛で暴れつつ、範囲攻撃スモーク・ボムをも放てるタンクにしてアタッカーなキャラは、我にこそふさわしい」
ヒノキ「わらわはもちろん、スパイシー・チキン・サンドイッチじゃな。火炎の魔法使いで、炎のオーラを身にまとう鶏肉娘は、わらわのイメージを体現しているゆえに」
シロ「忍者のチキンナゲットも捨て難いが、分身幻惑のできる氷使いフロスティーが 白いイメージもあって、いいかな、と。別に魔法少女に憧れているわけじゃないんだからね」
リトル「シロ姉さんやみんなをサポートするフレンチフライがいいと思います。TRPGってよく分からない世間知らずの新入りですけど、これも強くなる修行ということなら、時空魔術師さまの方針に合わせます」
NOVA「いや、修行というか、ただの趣味の遊びなんだけどな。それでも、勉強になるのは確かだ。遊び心を体得して、親しみやすい怪獣王の子に育っておくれ」
リトル「分かりました。まずは、字を書けるようにしないと」
NOVA「で、後は、翔花とケイPだな」
翔花「う〜ん、いろいろ悩んだんだけど、アシアゴちゃんとホーミーちゃんだと、結局ホーミーちゃんの方がいいという結論になったの。アシアゴちゃんだとフライパンが装備できて、投げるのが楽しそうだと思うけど、それって自分一人だけの楽しみだと思うのよね。私はみんなを応援したいし、家が恋しい気持ちも分かるし、腹ペコで倒れた人たちを元気付けたいし、それならホーミーちゃんがいいかな、と。爆発魔法はヒノキちゃんに任せた」
ヒノキ「おお、コナっちゃんが応援してくれるなら、わらわも勇気100倍じゃ」
ゲンブ「うむ。みんなに勇気と元気を与える役割、それこそ勇者の資質かもしれん。さすがは粉杉どの。前に立って皆を守るのは、武人たる我に任せい」
ケイP『ということで、翔花ママのサポート役の私は、何がいいかと考えたのですが、このパーティー、前衛戦士がゲンブ師匠しかいないですし、HP回復手段もリトルさんしかいないではありませんか。ならば、回復魔法の使える戦士キャラということで、ベイクド・ポテトしかないという結論に』
ヒノキ「これで6人パーティー結成じゃな。プレイはいつから始めるのじゃ?」
NOVA「いや、プレイ予定はありませんよ。14種類もあるキャラのヴァリエーションに興味があっただけで、実のところ、俺の好きな成長自由度の高いゲームじゃないですしね。一度キャラを作ってしまうと、後の成長は一直線で選択の余地のないのは、先が見えてしまう分、キャラ作りだけで満足しがち。ですがまあ、ゴブスレやマッスル太郎の記事連載が終わって、次に何を書くか迷ったら、こいつも記事ネタ候補に残しておきましょう。サプリメントが出たら、もう一度話題に出してもいいし」
ヒノキ「うむ。あれもこれも手を広げすぎて、寄り道街道まっしぐらというのは、新兄さんの面白くも、付いていくのが大変な残念資質じゃからの。ともあれ、これで、やっとロードスに戻れそうじゃ」
NOVA「ええ、その後はゴブリンスレイヤーです。秋に始めると公言していたのに、もうすぐ秋が終わりますからね。元タイムジャッカーな相手との令和と珠保を掛けたリプレイバトルは、ゼロワン&ジオウの映画に合わせて展開したいなあ、と」
ジオウとゼロワンが「仮面ライダー1型」と激突!『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』予告編
(当記事完)