花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

ゴブリンスレイヤーの話7(ヒノキの圃人キャラ)

5巻読了と、その他の商品話

 

NOVA「5巻を読んだぞ。ついでに、残りの6巻から9巻まで全部買った。しかも、9巻は『ゴブリンスレイヤー事典』付きの特装版だ」

NOVA「なお、本来の表紙絵はこっちだな↓」

NOVA「マニアは、表紙絵違いを気にして、両方を買うそうだし、TRPGもこっちを買うのだろうが、俺はしょせんにわかファンなので、そこまではしない。せいぜいブログ記事に貼り付けるだけで、満足していよう」

NOVA「ついでに言えば、4巻と6巻、7巻、8巻、10巻はCDドラマ付きの特装版もあって、気になるところではあるが、さすがにそこまでは追えないってことで。まあ、本屋で見かけたときに、とっさに衝動買いしてしまう可能性はゼロではないが」

晶華「そこまでハマっているなら買えばいいのに」

NOVA「金がねえよ。いや、あるにはあるが、今月は他にも欲しいものがあってな。前回の記事で書いたソーサリーシナリオもそうだが、他にこういう物が待っている」 

ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ!3 (ドラゴンブック)

ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ!3 (ドラゴンブック)

 

 

晶華「リプレイは読み物だから分かるけど、プレイ予定のないD&Dのシナリオ集なんて買わなくても」

NOVA「いや、シナリオだけなら買わねえよ(断言)。ただ、フォーゴトンレルムのウォーターディープ市のワールドガイドが付いてきた前のシナリオの続きなんだ。気になるじゃねえか」

ヒノキ「それで、せっかくシナリオ集やらサプリメントやら買っても、読んでいるだけじゃもったいないので、ブログ記事書きのネタにしようと思っているのじゃが、ちっとも記事書きが追いついていないのが現状というわけじゃな」

NOVA「うむ。D&D関係は、ハイラスのところで書くつもりだが、あそこはアマゾンの商品画像が貼り付けられない仕様になってな。だから、こっちで代わりに貼り付けることにしたんだ」

ヒノキ「ともかく、書きたいネタがいろいろあることは分かる。しかし、今はゴブリンスレイヤーに専念してくれ。何しろ、今回はわらわが主役なのじゃからな」

 

先に5巻感想(映画とか背景ファンタジーとか)

 

NOVA「おっと、前書きで商品の画像貼り付けに夢中になり過ぎて、5巻の感想を書くのを忘れちまってたぜ」

ヒノキ「わらわのキャラ紹介は?」

NOVA「そんなのは後だ」

ヒノキ「……新兄さん、最近わらわの扱いが、ちとぞんざいになってやしないか?  前までは、ですます口調で敬意を示しておったが、最近はタメ口になっておるではないか。こう見えても、わらわは古来より祀られし神霊なのじゃぞ」

NOVA「いや、まあ、KOMのラドンの描写を見ると、ラドンの眷属って大したことないな、と思ってな」

ヒノキ「あんなメキシコ生まれは、ラドンじゃない!  マグロばっかり食ってる奴がゴジラじゃなくてジラに格下げられたのと同様にな。わらわは、あのラドンもどきを亜種のロダンと認定する。衝撃波でバスは吹き飛ばせても、建物一つを吹き飛ばせない奴は、ラドンの名折れじゃ」

NOVA「ずいぶん、詳しくなったな。見たのか?」

ヒノキ「……ネットでの噂じゃ」

NOVA「ラドンだかロダンだかはともかく、今は5巻だ。晶華、復習するぞ。1巻のクライマックスはどこが舞台だ?」

晶華「うん。1巻は読んだよ。ゴブスレさんが世話になってる牧場を守るための、ゴブリン軍団との一大決戦だね。アニメの1期でもクライマックスになっていた」

NOVA「ああ、そうだ。2巻はどうですか、ヒノキ姐さん?」

ヒノキ「おお、新兄さんがわらわに敬語を!  やはり、ここぞと言うところでは大切に考えてくれておるのじゃな。まるで、剣の乙女になった気分じゃ。そう、2巻は水の街の大司教である剣の乙女の依頼で、街の地下遺跡に巣食うゴブリン討伐を行った話じゃ」

NOVA「その通り。そして3巻は収穫祭イベントで、ゴブリンの奇襲攻撃に警戒していたゴブスレさんが、百手巨人の加護を受けた闇人(ダークエルフ)率いるゴブリン群団を殲滅させた。4巻は、1巻から3巻までの合間のショートエピソード集で、ゴブリン退治以外の物語も充実していて、キャラが広がって、そして5巻。雪山の砦を舞台に、小鬼聖騎士(ゴブリンパラディン)と戦い、ゲストヒロインの令嬢剣士を助ける話だ。来年公開予定の映画の原作でもある」


TVアニメ『ゴブリンスレイヤー』新作エピソード 『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』2020年新宿バルト9他にて劇場上映決定!

 

ヒノキ「そうなのか?」

NOVA「タイトルから見て、間違いないと思う。『小鬼の冠(ゴブリンズ・クラウン)』は5巻のクライマックス、第6章の章題だからな。ちなみに元ネタは、ソーサリーの最終巻のこれだ」

王たちの冠?ソーサリー (4)

王たちの冠?ソーサリー (4)

 

NOVA「ついでに、ソーサリーのアプリ動画も見つけたので、参考までに」


【字幕】ソーサリー! 魔法使いの丘 #01


Steve Jackson's Sorcery! Official Trailer

 

ヒノキ「しかし、ソーサリーなぞ80年代に流行したゲームブックじゃぞ。TRPGの入門書みたいなものが、令和に入った時代に話題に上がるとはのう」

NOVA「本当に80年代から90年代のレトロゲームの静かなブームが起こっている感じだな。コンピューターゲームが複雑化したり、スマホゲームみたいに極端に単純化してコレクション要素を売りにしている時代にあって、単純なレトロゲームアナログゲームが懐古趣味と、近年の若者にとっての新鮮さをもって、話題になっているようなんだ。まさに歴史は繰り返すって気分を味わっているわけだ。そう言えば、指輪の原作者のトールキンの映画も、この夏公開で楽しみにしている」


浪川大輔がナレーション!トールキンの半生を描いたドラマ/映画『トールキン 旅のはじまり』予告編

 

ヒノキ「トールキンと言えば、ホビットホビットと言えば、圃人(レーア)ということで、今の流れで、わらわのキャラ紹介をするのじゃ」

NOVA「やれやれ、仕方ないな」

ヒノキ「仕方ないとは何事じゃ。そもそも、本記事の目的は、わらわのキャラ紹介のはず。読者もそれを期待しておるのじゃ。寄り道脱線もいい加減にしろ、と読者も言っておる」

NOVA「そうか?  うちの読者は、寄り道脱線を期待しているものと思っていたが」

晶華「……本筋に戻って来れない寄り道は、ただの迷走だと思うの」

NOVA「迷宮で走るみたいなものだな」


The Hobbit Goblin Chase (epic version)

 

ヒノキの圃人キャラ

●ツラヌキ・丸子(圃人、酒場亭主出身、来歴:孤児、邂逅:師匠)

第1能力値:体力2、魂魄4、技量4、知力3

第2能力値:集中1、持久2、反射5

   生命点20、移動力24、呪文使用回数0

 

職業レベル:斥候3レベル

冒険者技能:隠密、機先、観察、忍耐、手仕事、体術

一般技能:調理

 

武器:ショートスピア(命中8、威力1D6)

        

防具:クロースアーマー(回避13、装甲1)

        バックラー(盾受け16、装甲合計3)

 

所持品:冒険者ツール、携帯食7日分、衣服、ヒールポーション、鍵開け道具

所持金:銀貨10枚

 

NOVA「何だよ、ツラヌキ・丸子というネーミングは?」

ヒノキ「うむ。ホビットの名刀つらぬき丸と、シンカリオンの自称・土木王に由来する名じゃ。一応、女の子ということで、それっぽい名前にした」

NOVA「ピーヒャラピーヒャラって聞こえてきそうな名前だぜ。それにしても、このキャラ、俺の学術騎士よりも強くないか?  命中8と威力1D6は俺と同じだし、俺が回避6なのに対し、こっちは回避13。おまけに生命力も俺より高いし、普通に前衛できるよな」

ヒノキ「その通り。ちなみに、このゲーム、物理攻撃の命中には技量集中を使うのじゃが、その固定値データは只人4、鉱人7、森人5、蜥蜴人5、圃人4となっており、鉱人が圧倒的に有利。一方、攻撃を避けるのは技量反射を使い、そちらは只人4、鉱人5、森人6、蜥蜴人4、圃人7で、圃人が圧倒的に有利」

NOVA「というか、只人が命中も回避もダメダメで、物理戦闘には強みがなさすぎだよな。一応、持久度が最も高い種族で、投擲が得意という触れ込みだが、要はゴブスレさんがモデルだろう?  簡単にへこたれず、ゴブリンから奪った武器をポンポン投げつけて、名刀とか愛刀の類は持ち歩かない。武器は消耗品として考え、その分、防具は使い古したボロボロの鎧兜にこだわる。数値データ的には、只人って魅力に欠けると思うよ。バランスが取れていて、何でもそつなくこなす、ロボット的には量産型のジェガン、いや低質のジムみたいな機体に見える」

晶華「大丈夫。只人には、ダイス目を裏返せる運命変転があるから」

NOVA「ねえよ。SWとは違う。まあ、明確な弱点としては、鉱人は知力と反射が低い、森人は体力と持久が低い、圃人は体力と集中が低いというところがあって、只人と蜥蜴人はそこまで極端に低いもの(能力1)がない。ただ、技量偏重になりがちな物理攻撃職の中で、技量が並というのは頂けない」

晶華「だったら、只人を辞めればいいのに」

NOVA「俺に人間を捨てて、吸血鬼になれと言うのか!  石仮面を着けて?」

晶華「誰もそんなことは言っていない」

NOVA「まあ、これがロードスなら汎用性の高さ、職業選択の自由が人間の売りなんだよ。ソード・ワールドなら可もなく不可もない平均的な能力と、運命変転だな。しかし、このゲームの只人ならではの売り、というのが俺には見出だせん。それと、職業としては戦士だな」

ヒノキ「戦士に何か問題が?」

NOVA「ああ。戦士といえば、全ての武器と防具が使えて重武装ができる、というのが最大の売りのはずだよな」

ヒノキ「確かにそうじゃが、それが何か?」

NOVA「作り立てのキャラだと、とにかく金がないので、軽装の武器や防具しか買えん。これじゃ、装備の面で斥候と大差ない。おまけに神官の象徴とも言える錫杖を、戦士は使えないんだ。錫杖のカテゴリーである棍杖を有効に使えるのは武道家で、戦士があらゆる武器を使いこなせるわけではない。おまけに投擲も、野伏の専売特許と来たもんだ。金がなくて重武装ができず、しかも装備に関しても他の職業との兼ね合いで、凝ったことをしようと思っても、意外と制限が厳しい。戦士の売りって何だ?」

ヒノキ「前衛職として、強固な防御力でパーティーを守る壁になることじゃろう?」

NOVA「そうなんだよな。ゴブスレさんみたいに融通を利かせて、武器を投げまくったり、機転と融通を利かせるようなイメージとは異なるよな」

ヒノキ「あれは、戦士だけでなく、野伏レベルも相当上げておるぞ。元々、単独でゴブリン退治を続けておったわけじゃからな。ゴブスレさんみたいになりたければ、戦士と合わせて野伏技能を上げればいいことじゃ」

NOVA「というか、あれは兜以外は割と軽装なんだよな。戦士というよりも斥候、暗殺者の類だろう?   ただ、俺の理想としてはゴブスレさんよりも、槍使いの方だな。小説の4巻で判明したんだが、彼は魔法も使えるんだよな。仲間の魔女から真語魔法を習って、余技として呪文を使える。俺の学術騎士も、その方向で育てたほうがいいのかもしれん。本作の魔法使いは、革鎧まで装着できるし、移動力の問題で重装備ができないなら、いっそのこと軽装のままで魔法戦士をやるのも一興じゃないか」

晶華「だけど、すでに神官戦士なんだよね。神官と魔術師の兼業って育てにくくない?」

NOVA「要は、ウィザードリィにおけるビショップ、ドラクエにおける賢者を目指すってことだからな。まあ、ヒノキ姐さんが前衛に出てくれるみたいなので、知識重視のマイキャラが魔術を習得してもいいような気がするんだ。剣も魔法も両方こなせるキャラとしてな」

晶華「使ってるのは、剣じゃなくてメイス(槌矛)なのに?」

NOVA「だって、このゲーム、剣がそれほど有利に見えないし」

ヒノキ「そうとも。わらわがショートソードではなく、槍のショートスピアを選んだのも、それが理由じゃ。剣の命中修正マイナス2というのは、とにかく使いにくい」

NOVA「この手のゲームには珍しく、剣が初心者向きじゃないんだよな。普通は剣が標準的な武器に設定されるんだろうけど」

晶華「どうして?」

NOVA「原作4巻で、新米の戦士が剣の扱いに失敗しているんだな。雑魚の巨大ネズミを斬った時に、相手の体に刺さったまま抜けなくなってしまった。これがゴブスレさんなら、即座に剣から手を離して、相手を蹴り飛ばし、短刀を抜いたりして倒れた相手にとどめを刺す。そして、後からゆっくり剣を回収したり、相手がゴブリンなら武器を奪い取ったりして、攻撃の隙を作らないようにするわけだ。そして、初心者戦士に対しても、剣より棍棒の方が扱いが簡単だ、とアドバイスする。まあ、このゲームでは棍棒も命中修正マイナス2が入っているんだが。それに比べて、メイスの命中修正プラス1のありがたいこと。序盤の最優武器はメイスだと、俺は主張するぞ」

晶華「ふーん。でも、剣にもそれなりのメリットがあるんでしょ?」

NOVA「ああ。本作のソード系の武器は、斬刺殴の全てに対応していて、さらに【受け流し】【強打】【刺突】といった多彩な技能で使いこなせるようになっている。一方、メイスは殴る用の武器で【強打】にしか対応していない。つまり、キャラを育てて様々な技能を修得した後だと、剣の性能をフルに発揮できるわけだが、技能を修得していない段階では宝の持ち腐れになってしまう。達人レベルの剣士だと、剣と盾の両方を使った受け流しが行えて、非常に打たれ強くなる。ということで、剣は初心者だと使いこなせないが、汎用的で将来性のある深みのある武器ということになるな」

晶華「剣は熟練者用の武器で、メイスは初心者推奨の武器。つまり、NOVAちゃんは初心者なんだ」

NOVA「ああ。ゴブスレRPGではな。原作を読みながら、同時並行でデータの意味を分析している最中。ついでに、このゲームで最初から重装甲の戦士をプレイしたければ、騎士ではなくて商人や貴族でなければならないということも分かった。商人は2D6×10、貴族は2D6×50の銀貨が得られる。初期の銀貨が100枚なので、商人は20枚から120枚、貴族だと100枚から600枚も追加資金が入るのは破格と言えるだろう。最大銀貨700枚があれば、銀貨460枚のプレートメールだって余裕で買えるぜ」

晶華「貴族でない騎士って、どんなのよ」

NOVA「土地や爵位を持たない名ばかりの騎士か、あるいは遊牧民の戦士とか、落ちぶれたか、部族を出奔して学者の家に居候しているリュウソウ族みたいなもんじゃねえか」

晶華「あの人たちは騎士だけど、長命なところはエルフっぽいよね」

NOVA「コウが209才というのは公表されたが、アスナとかは一体、何才なのか気になるところだ。まあ、あのケバブ屋の長老は、公式設定1万7000歳だが」

ヒノキ「それは、東映ではなく円谷の公式設定じゃろうが」

 

冒険の動機 

 

ヒノキ「余談はさておき、キャラ作りの最後はダイスを振って、冒険の目的なんかを決めるのじゃ」

晶華「あっ、私も決めるのを忘れていた。今、ここで決めるね」

ヒノキ「だったら、先に振るがいい」

晶華「うん。(コロコロ)3と2が出たけど」

NOVA「だったら、Bの2だな。『君の故郷は、怪物の襲撃や飢饉などが原因で、すでに失われています。生き残ってしまった君は、故郷を捨てて旅立ち、生きていくために冒険者となりました』」

晶華「そんな〜(涙目)」

ヒノキ「いきなりハードモードじゃな」

NOVA「まるでゴブスレさんじゃないか。あるいはギンガマンドラクエ4の勇者とか」


ドラクエ4 BGM 勇者の故郷 FC

 

晶華「もっと、お気楽な冒険稼業だと思っていたのに、これだと孤児になった理由も変わっちゃうわよ。故郷が滅ぼされて孤児になった私は、一人さすらっていたところを、精霊の導きで薬師のお婆さんに拾われた。半森人だからイジメられたのではなく、ゴブリンとか魔族に故郷を滅ぼされたんだなあ。だから、人を傷つける邪悪は許せないってことで」

ヒノキ「精霊に導かれし半妖半人の女勇者誕生ってところかの。では、わらわの番じゃ。(コロコロ)6と4」

NOVA「Cの4。『君には放浪癖があるため、普通の職に就くことはできず、仕方なく冒険者になりました。一つの街を拠点として冒険をするのも、あまり長い間ではないでしょう』」

ヒノキ「う〜ん、放浪癖はわらわのイメージには合わぬが、好奇心旺盛で街の外に飛び出したがりなんじゃな。元冒険者の酒場の亭主に育てられ、料理や忍びの極意を学んだり、酒場で語られる冒険譚に心ウキウキしながら、いつか自分も旅立つ日を夢見ていたのじゃ。そして知り合ったのが、酒場の客人の学術騎士と、孤児の薬草師見習い」

NOVA「俺は、冒険話の取材に来ていたんだな。酔っ払いたちの冒険談を聞きながら、うむうむなるほど、とメモを取ったり、自分の知ってる冒険譚と照らし合わせたり、適当に相槌を打ったり、それはおかしいですね、とツッコミ入れたり」

ヒノキ「『何だと!  てめえ、俺の話が嘘だとでも言うのかよ!』と絡まれそうじゃな」

NOVA「いや、事実はしっかり検証しないと、と世間知らずな学者ムーブ。だけど、しっかり殴られて、あいたたた」

晶華「それは見過ごせないわね。NOVAちゃんをイジめるなら、私が相手よ。くらえ、花粉症バスター!  相手は眠った」

NOVA「《酩酊》の魔法かよ。酒場で魔法使うなよ、と思いつつ、俺は自分の殴られた怪我に治癒呪文をかけておくわ」

ヒノキ「酒場でケンカしそうな客人は、亭主が適当に痛い目に合わせて、放り出すんじゃな。そうして知り合った学術騎士と半妖勇者を、わらわが焚き付けて、冒険者になるということで」

NOVA「おいおい。ゲンさんのキャラを置いておいて、そこまで話を進めるのか」

ヒノキ「おお、そうじゃ。黙っておるから、スルーするところじゃった。ゲンブ、そなたはどうする?」

ゲンブ「漢は黙って、アリナ様の用心棒をするでござる」

NOVA「酒場の用心棒か。まあ、詳しいことは次回、ゲンさんのキャラを完成させてから、決めるとしよう」

 (当記事 完)