花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

ゴブリンスレイヤーの話6(晶華の森人キャラ)

3巻と4巻をクリア

 

NOVA「原作小説は3巻と4巻を読み終えて、現在は5巻を読んでいる途中だ」

 

晶華「本当にハマっているのね。ブログも他をお休みにして、ここばかり入り浸っているじゃない」

NOVA「まあ、軽くキャラ作成と思ったら、記事書きに手間暇掛けすぎて、原作小説読むのと同時並行なので、他のことに手が回らない状況なんだ」

ヒノキ「わらわは別に構わんがの。それより、3巻と4巻の感想はどうじゃ?」

NOVA「うむ。メインの冒険ストーリーは1巻と2巻で消化して、3巻と4巻は日常編というか、周辺キャラを掘り下げるためのサブストーリーといった感じだな。3巻は、秋の収穫祭というイベントで、幼馴染の牛飼娘や、冒険者ギルドの受付嬢という非冒険者ヒロインとゴブスレさんの絡みが中心。冒険仲間の女神官や妖精弓手ちゃんは終盤のクライマックスで出てくるぐらい。まあ、牛飼娘と受付嬢は、イヤーワンでも出て来るから、純粋な脇ヒロインってわけでもないんだが」

ゴブリンスレイヤー 牛飼娘 1/7スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア

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NOVA「ともあれ、3巻は収穫祭の話だが、先に読んだ10巻も2年後の収穫祭の話なので、自分の中でつながった感じ。で、日常サブヒロイン掘り下げ巻ということで、ゴブスレさんは午前中に牛飼娘とデート、午後は受付嬢とデート。そして夜は、街を襲撃に来たゴブリンとバトルって話になる」

晶華「結局、ゴブリンとバトルなのね」

NOVA「そうでなければ、ゴブリンスレイヤーじゃないからな。そして、俺的には4巻の後書きにあった『七匹の大蛇』オマージュの敵というのがどんなものか、を気にしていたんだが、『七本腕に化身した闇人(ダークエルフ)』だったわけだ。百手巨人(ヘカトンケイル)の加護で、そういう姿になれるらしいが、霊体のヘカトンケイル自身は物語の背景で、アストラル界に入った勇者ちゃんに倒され、ゴブスレさんたちは雑魚のゴブリンと、それを率いる闇人退治に奔走したという話」

ヒノキ「つまり、ロードスRPGのシナリオでよくある『小説主人公のパーンたちが戦っているメインストーリーの裏で、自分たちの丈に見合った冒険物語を紡いでいる、その他の冒険者』の話なんじゃな」

NOVA「ああ。仮面ライダービルドの物語の裏で、メガネンジャーが結成されて祈っていたような話を、メインに描いたような感じだ。つまり、世界の命運とかには直接関わらないけれど、等身大で頑張っている、ちょっと変な冒険者の話というのが、いかにもTRPGっぽくて感情移入できるわけだな」

晶華「続く4巻は?」

NOVA「それこそ、ゴブスレさんの周辺の脇役冒険者や一般人に焦点を当てた短編集だな。俺は短編集よりも長編好きな男だが、TRPGのシナリオネタを考える際は、ショートエピソードの方が役に立つ。例えば、1レベル冒険者が下水道のネズミ退治で苦労する最初の話なんかは、雑誌掲載のリプレイとも合わせて読むと、改めて興味深かったりする」

ゲームマスタリーマガジン第7号

ゲームマスタリーマガジン第7号

 

晶華「ええと、その雑誌リプレイを読んで疑問が出たんだけど、いいかな?」

NOVA「何だ?」

晶華「ここでは、銀貨10枚ぐらいで金貨1枚だとGMは発言しているのよ。だけど、前回の記事では、NOVAちゃんは銀貨100枚で金貨1枚だと書いている。矛盾してない?」

NOVA「ああ。その辺は、はっきりしないんだよな。普通のファンタジーTRPGのゲーマー感覚だと、銀貨10枚で金貨1枚というレートが当たり前なんだよ。大元のD&Dがそうだしな。

「しかし、ゴブスレの世界では、『金貨1、2枚で1ヶ月過ごせる』という原作者公認の世界設定があって、それに従うなら、銀貨10枚で金貨1枚は有り得ないということになる。まあ、ゲームでは金貨を使わないし、適当でいいんじゃないか。同じ金貨にしても、現実的には質の良いものと悪いものがあって、冒険なんかで傷つけられた質の悪いものは銀貨10枚の価値しかなくて、商人たちが使用している真っ当な金貨は銀貨100枚に匹敵するとか、理屈はこじつけられる。

「なお、ドラゴンランスの世界では、鉄貨(スチールコイン)が流通しているんだが、小説で読んだときにはあまり気にしていなかった。ゲームシナリオでの記述を見て、初めて『ああ、金貨や銀貨じゃないのか』と腑に落ちた次第」

晶華「薀蓄話で適当に丸めこまれた気がするけど、もう一つ。雑誌のリプレイでは、判定ダイスの振り直しに英雄点というのが使えるけれど、実際のルールブックにはそういうルールはないよね」

NOVA「雑誌掲載版は、完成前のルールだからな。英雄点は因果点という名前に変わった。それと、英雄点を使いすぎると『どこかの英雄が事件を勝手に解決するので、プレイヤーキャラの冒険は失敗』などという記述がリプレイにはあったが、完成品の因果点ルールでは『単にボーナス経験点が得られなくなるだけ』に緩和された。元々、英雄点はヒーローポイントの訳で、ロードスRPGにおける集中力同様、ダイス目によるランダム要素を多少プレイヤー有利に能動的に修正できるルールだったが、使いすぎると冒険失敗というペナルティーは大きすぎると判断されたのかな。まあ、発売されたばかりのゲームだから、いろいろ不具合や修正もあるみたいだな。今さらだが、こちらが公式サイトで、エラッタなんかもある。本記事の参考までに」

ga.sbcr.jp

 NOVA「後は、余談だが、ゴブスレ原作が大いに影響を受けたソーサリーのAFFシナリオが今月発売なので、貼り付けておこう。俺はゲームマスタリーマガジン8号といっしょに買う予定」

ソーサリー・キャンペーン (アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版シリーズ)

ソーサリー・キャンペーン (アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版シリーズ)

 

  

 

晶華の森人キャラ

 

晶華「じゃあ、私のキャラを公開するね。NOVAちゃんは何だか変なキャラを作ったけど、私は初心者だし、基本に忠実に行くよ。買い物なんかは、サンプルキャラの森人・野伏精霊使いを踏襲したので、ほとんど悩まなかったし」

NOVA「俺の学術騎士のどこが変なんだよ」

晶華「騎士なのに戦闘系の技能を何一つ取らずに、知識系ばかりで固めたところ。そんなので戦えるの?  戦えなければ生き残れないのよ。趣味に走るよりも、実益を考えたキャラ作りをして欲しいものね」

NOVA「くっ。じゃあ、実益を考えたお前のキャラを見せてもらおうじゃないか」

晶華「フフフ。だったら見せてあげるわ。この通称『赤い翠星』の性能を」 

●赤い翠星(森人、半森人出身、来歴:孤児、邂逅:取引相手)

第1能力値:体力1、魂魄3、技量3、知力3

第2能力値:集中3、持久1、反射4

   生命点16、移動力28、呪文使用回数3

 

職業レベル:野伏2レベル、精霊使い2レベル

冒険者技能:弩弓、応急手当、忍耐、速射、追加呪文:精霊術

一般技能:暗視、精霊の愛し子

 

修得呪文:火矢(ファイアボルト)、酩酊(ドランク)、精霊使役(コントロール・スピリット)

呪文行使値:8

 

武器:ショートボウ(命中9、速射命中5、威力1D6、射程60m)

         矢筒2セット(矢10本×2、移動力マイナス2×2)

        

防具:レザーアーマー(回避7、装甲2)

 

所持品:冒険者ツール、携帯食7日分、衣服、手当道具5つ

所持金:5枚

NOVA「修得技能は、速射と追加呪文かあ。冒険者技能2つで、バリバリの戦闘志向だな」

晶華「というか、戦闘技能を一つも取らないNOVAちゃんがおかしいのよ。一般技能を5つも取って、最初のキャラの作り方としては参考にならないわ」

NOVA「別に、ここで公式リプレイの真似をするつもりはないからな。初期段階で、冒険者技能は2つしか取れないが、一般技能はその5倍取れる。つまり、冒険よりも日常生活に役立つ雑用キャラも簡単に作れるんだよ」

晶華「だから、最初のシナリオで、そういう日常的な技能は使わないでしょう。細々とした雑学知識は、冒険で生き残って、余った成長点でフレーバーとして習得すればいいの。この記事を読んでる読者の人は、決して趣味に走ったNOVAちゃんのマネをしないようにね」

NOVA「それより、お前のキャラの話をしようぜ。森人は、一般技能で【精霊の愛し子】があるから、精霊使い推奨なんだよな。原作の妖精弓手ちゃんは、生粋の野伏だが。呪文使いは珍しく鉱人(ドワーフ)が担当している」

晶華「ドワーフといえば、神官戦士向きというのがフォーセリアの常識っぽいけどね。四方世界では、そんなことはない、と」

NOVA「精霊使いに必要な能力は、まず魂魄で、副次的に知力が推奨されている。鉱人が得意なのは体力と技量で、魂魄は人並み、知力はプレイヤー種族で最も低く、原作の鉱人道士は明らかに不利な職業を選んだ形だな。まあ、ドワーフが精霊使いになってはいけないというルールも、本作ではないので、なるのは自由だ」

晶華「ロードスだと、ドワーフがなれる職業は戦士、斥候、神官だけなんだけど、四方世界の方が自由度が高い、と言っていいのね」

NOVA「まあ、ラクシアでも、ドワーフは禁止職業がないが、敢えてドワーフの魔法使いを選ぶプレイヤーは少数派だろうなあ。ともあれ、精霊使いになるには、森人が一番有利なのは間違いない。と言うのも、他の種族が精霊術を使うには、銀貨30枚で精霊使いの鞄を買わないといけない。初期作成では銀貨100枚しか与えられないから、負担が大きいんだ。しかし種族技能として自動的に【精霊の愛し子】技能を有する森人は、触媒なしに精霊との交信ができるから、専用の鞄を買わなくていい」

晶華「だったら、原作の妖精弓手ちゃんは、どうして精霊術を学ばないのかしら」

NOVA「今後、学ぶ可能性はあるが、現時点で考えられるのは、キャラ作成時に『呪文使用回数がゼロ』だったからじゃないかな」

晶華「職業や技能の成長自由度は高いけど、能力値や生命点、移動力や呪文使用回数は成長で伸ばせない、あるいは伸ばしにくいゲームみたいね」

NOVA「ああ。とりわけ移動力が低いのは致命的かもしれん。鎧を着ることでも移動力が減少するから、元の移動力が低いと重い甲冑をまとうことも難しい。板金鎧など移動修正がマイナス10だから、移動力9の学術騎士は体力とは関係なく重装甲にはなれないということになる。『重装甲キャラを目指すには、移動力を最初から高めに作るべし』というのが、このゲームのセオリーかもな」

晶華「移動力28の私には、そんな悩みは無縁ね。弓矢と呪文で、遠距離戦ならバッチリよ」

NOVA「矢筒や石弾袋でも、移動力にペナルティーが来るんだもんなあ。やはり、移動力を高める技能の追加は、必須だと思うよ、このゲーム」

晶華「NOVAちゃんのキャラの不遇さは置いておいて、私のキャラは優秀よ。野伏としては【速射】で二回攻撃が可能だし、精霊使いとしては呪文が三種類も使えて、1日3回使用可って、作成したばかりのキャラとしては万全よね」

NOVA「確かにな。敵集団に対しては《酩酊》で眠らせることができる」

晶華「くらえ、花粉症バスター! の再現ね。物理攻撃が通用しにくい相手には《火矢》を撃てばいいし、精霊を召喚して戦わせたり、魔法を使わせたりもできる」

NOVA「精霊召喚って簡単にできるのか?」

晶華「簡単よ。呪文の難易度が10で《酩酊》と同じ。私のキャラの呪文行使値が8だから、1ゾロを出さない限り成功する。精霊さんは呪文を2回使えるから、精霊さんに任せれば実質6回の攻撃呪文を使うことができる。召喚系の術って、お得よね」

NOVA「だったら、お前が《火矢》を使う必要がないじゃないか。その分、火の精霊に使わせればいい」

晶華「それは多分、速攻性と威力が違うと思うの。まずは精霊を呼び出すのに1ラウンド費やすし、次に攻撃呪文を使わせた場合、精霊の呪文行使値は5なので、8の私とは3も違ってくる。期待値7が出たとして、精霊は12、私は15。この場合、12だと与えるダメージが4D6で、15だと5D6になるから、私が自分で撃つ方が強い」

NOVA「だけど、4D6が2回と、5D6が1回だと、前者がお得だ」

晶華「うん、だから、『この扉の奥にボスがいる』ってことが先に分かっている局面なら、先に精霊を召喚しておいて有利に立ち回れる。そうでなければ、その場その場で最適解を選択することになると思うの」

NOVA「初心者の割には、いろいろ考えてるじゃないか」

晶華「当たり前よ。知力の2号は伊達じゃないんだから」

 

ヒノキ「アッキーのキャラ紹介が終わったから、次はわらわなのじゃ」

NOVA「ああ。ヒノキ姐さんのキャラはまた次回な」

ヒノキ「何じゃと?  どうして一気に終わらせないのじゃ」

NOVA「小説の5巻を読み終わってからにしたいからな。そんなわけで、次回は5巻の感想と、ヒノキ姐さんの圃人斥候の話だ」

(当記事 完)