花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

令和VS珠保ゴブスレ対決6(これにて一件落着)

終わりに前置き雑談をどうぞ

 

NOVA「今回で、長かったイベントも終わりだ」

晶華「おめでとうを言うのは、まだ早いけど」

NOVA「まあな。全部が終わったわけじゃないからな。『2020新春私的必殺祭り』は」

晶華「あれ? そんなイベント名だっけ? 『令和VS珠保ゴブスレ対決』だったはず」

NOVA「どっちも似たようなもんだ。細かいことは気にするな」

晶華「似てるのかしら。大体、新春って何よ。そういうのは、お正月に言うものでしょう? もうすぐ2月になるんだから、少し遅くない?」

NOVA「旧暦だったら、まだ年明けて1週間になってないんだよ。と言うことで、旧暦で生きている江戸時代の皆さん、明けましておめでとうございます。今年も必殺仕事人があれば、よろしくお願いします。まだ、仕事人2020の情報は入って来ていないですが」

晶華「2020年は江戸時代じゃなくて、令和だし。だから、今度のは令和仕事人になるのよね。『昭和仕事人VS平成仕事人VS令和仕事人』の対決劇があれば、NOVAちゃんと多くの必殺マニアが喜ぶと思うわ。特に、昭和仕事人の大物ゲスト出演に」

NOVA「まあ、昭和は仕事人以外でも、いいけどな。大分、亡くなっている人もいるが、仕舞人の直次郎とか、うらごろしの若とか、渡し人の大吉とか、仕切人の新吉とか、橋掛人の新吉とか、まっしぐらの東吉とか、剣劇人の娘のお七とかだったら、まだ健在だし、出せるんじゃないかな」

晶華「それって、分かる人にしか分からない顔ぶれよねえ」

NOVA「役者は凄いんだぞ。本田博太郎さんに、和田アキ子さんに、渡辺篤史さんに、小野寺昭さんに、宅麻伸さんに、西郷輝彦さんに、工藤夕貴さんだ。なお、工藤さんは俺と同じ年な。彼女は剣劇人の実質、密偵役みたいなものだからな。身が軽いし、成長して元締め格になっていても不思議じゃない。あの頃は無邪気だったお七が酸いも甘いも噛み分けて成長した姿も見てみたいなあ。いや、別にお七そのものじゃなくても、役者がゲストで出てくれば、こちらで勝手に脳内変換するんだけどさ」

晶華「私にはついて行けない世界なので、ここらが潮時と言って、足抜けさせてもらうわ。とにかく、今は必殺ゴブスレ人の話なんだから。前回でクライマックスバトルが終わって、今回は『これで私たちの令和は守られた。後は野となれ花となれ』って感じの締めくくり回なのよ」

NOVA「正しい言い回しは『野となれ山となれ』なんだけどなあ。ただ、この言葉の意味は『もうやるべきことは終わったんだから、後はどうだっていい』って感じで、肩の荷を下ろして片付いたってことなんだ。で、それを改変アレンジした『野となれ花となれ』は野に咲く花のように、終わるなら美しく終わって、命をつなげて欲しい、と前向きな祈りが込められている美しい言い回しだと思うぞ」

晶華「だけど、『野放し、NOVAなしの翔花お姉ちゃん』のことも何とかしないといけないわね」

NOVA「うむ。このゴブスレ対決の後で、翔花の行方に関する手がかりが得られるはずだったんだが、肝心の予言者が逃げたからなあ」

晶華「逃げたというか、実質的に追い出したんだけどね」

NOVA「令和を邪魔する奴なんて、うちのブログにはいらないからな。それより、前回のプレイで3点ばかりミスに気付いてな。ここで自己ツッコミを入れておこうと思う」

晶華「いや、何も言わずに、こっそり直しておけばいいのに」

NOVA「いやいや、そういうトラブルの起因になりそうなことに直面して、『何もなかったようにスルーするような態度。自分の過ちに無頓着な態度』はよくないと思うぞ。俺は自分の過ちを正せる男でありたいんだ」

晶華「で、3つの過ちって何?」

NOVA「まず一つ。この記事で、学術騎士ジャンのキャラクター紹介で、修得呪文が『力矢(マジックミサイル)』とあるが、正しくはマジックアローだな。元ネタであるD&Dのマジックミサイルと無意識に混同してしまったと思われる」

晶華「D&Dのマジックミサイルって、確か術者のレベルによって出現する本数が変わるのよね。1レベルだと1本だけど、2レベルごとに1本ずつ増えて、最大5本になる。マジックミサイルの矢が5本になると、『うわ、この魔法使いは最低でも9レベルかよ。とても太刀打ちできねえ』と初級の冒険者に対して、絶大な威嚇効果があるらしいわ」

NOVA「ロードスの最初のリプレイで、カーラが使っていた奴だな。それと、ディスインテグレイト(分解魔法)を使っているのを見て、スレインのプレイヤーが驚いて解説を加えている様子が当時は印象的だった。D&Dのことを何も知らない時期に読んだリプレイで、『へえ。相手の使った魔法でレベルを推測できるなんて、テクニカルなゲームなんだな、D&Dって』とか無邪気に感心していたり、青箱エキスパートルールにカーラ様の使った魔法が掲載されているのを見て、『ほう、これが噂のディスインテグレイトか』と思ってみたり、いろいろ懐かしい思い出が蘇るわけだ」

晶華「ロードスの魔法の話は、後日にたっぷり話しましょうよ」

NOVA「ああ、そうだな。さて、次は俺のミス第2弾。ゲンさんの用心棒にかけたエンチャント・ファイヤなんだけどな。その運用方法を間違えていたんだわ」

晶華「ええと、炎の剣になる奴よね。4d6の追加ダメージがミスってこと?」

NOVA「いや、それは達成値が高かったから、普通は3d6になるのが4d6で間違いないんだが、前回のプレイでは、剣のダメージ12点に炎の追加ダメージ13点を加えて、そこからホブゴブリンの装甲8点を引く処理をしていた」

晶華「12+13ー8で、ダメージ17点って奴ね」

NOVA「だけど、実際のルールは、剣ダメージと炎ダメージは別計算で、それぞれから装甲を引くのが正解なんだ」

晶華「ええと、つまり(12ー8)+(13ー8)で、ダメージ9点だけってこと? 意外と大したことなかったってわけね」

NOVA「まあ、そうでないと強すぎるってことだな」

晶華「だったら、ホブゴブさんはもう少し長く戦えたってこと?」

NOVA「いや。結局は、リプレイの展開どおりで問題ない。正しいルールでもホブゴブの残り生命点は11点。こいつを倒すには、アカミドリは《火矢》で19点のダメージを出す必要があるんだが」

晶華「私は25点のダメージを出したのよね。結果は同じってことか。さすがは私」

NOVA「あえて言うなら、ヒノキ姐さんの行動が変わっていたかもしれないな。残り3点の相手なら、丸子の槍でトドメを刺せる可能性が高かったが、残り11点のホブゴブリンだったとしたら、あえて攻撃したかどうか。先に雑魚を倒して、ホブゴブに対する支援効果を削る選択をしていた可能性が大きい。まあ、今さら戦況を巻き戻すつもりもないんだが、次からは気を付けようと思う」

晶華「本当に気を付けなさいよね」

NOVA「最後の一つは、お前のミスだぞ」

晶華「え?」

NOVA「お前の【速射】技能だけど、まだ修得段階は初歩だから、同じ敵に2回射撃はできるが、別々の敵を狙うことはできない。それができるようになるのは、習熟に達したときだ」

晶華「だったら、早く習熟に達したいところね。次の成長の目標ができたわ」

NOVA「まあ、そのシーンも、一射めはダメージが通らず、二射めで敵一体を倒した流れだったから、結果的に同じ展開だったんだけどな。とにかく、ルールの運用ミスで大きく展開が変わるような場合は、うわあ、と感じるが、今回の場合は結果は同じなので気にする必要はあまりない、という結論なんだな」

晶華「それでも気にしちゃう神経質さんがNOVAちゃんなのね」

NOVA「まあ、気にするというか、たとえ、それがミスであっても、ルールについて吟味して語り合うのって、ゲーマーとしては楽しいんだぞ。俺は『こんなミスをやらかしちゃいました』ってのをネタに楽しく語れる男だから、これからもどんどん楽しいミスをしていくぞ」

晶華「こらこら。そこまで開き直っちゃダメでしょう。ミスなんて、しない方がいいのは確かなんだから」

NOVA「しかし、ミスからも学べることはある。ドント・ビー・アフレイド・オブ・メイキング・ミステイクスって奴だな」

晶華「『ミスることを恐れるな』ってことね。ただし、自分のミスで人に迷惑を掛けてしまったときは、きちんと謝りましょう」

NOVA「迷惑を掛けたのかどうかは分からんが、先に謝っておこう。ゴメンなさい」

晶華「はい、よくできました」

NOVA「って、最後のはお前のミスだろうが」

晶華「子供の不始末は、親の不始末よ。親が謝るのは当たり前じゃない。それに、この記事を書いているのはNOVAちゃんだし、NOVAちゃんが謝るのは当然なの」

NOVA「そいつは確かにその通りだが、お前に偉そうに言われるのはどうもな」

晶華「親は、子供から学ぶもの。そう言ったのは誰かしら」

NOVA「それは子供に対しても親は時として謙虚たれ、と言うことだ。決して、子供に偉ぶらせていいってものじゃない。子供が慢心に駆られたときは、親はそれを諫める義務がある。子供に好き放題に威張らせるのは、俺の教育理念じゃねえ」

晶華「はい、そういう話はもういいから、そろそろ本編に行きましょう。前置き雑談終了」

 

クライマックス後のエンドフェイズ

 

GMアスト「ん? 何があった? オレは……寝ていたのか? 何だか夢を見ていたような気がする。悪い魔法使いがオレの翔花ちゃんを攻撃しようとしていて、オレがヒーローらしく果敢に立ち向かって、悪を打ち負かす夢を。そして、翔花ちゃんはオレに心からの感謝の笑みを浮かべ、『アストさん、ありがとう。あなたは私の恩人よ。これはほんのお礼の気持ちです』と言って、情熱的な口付けを……」

NOVA「そいつは、お前の妄想だ。それも度が過ぎた、な」

晶華「アストは、ノヴァストラダマスに乗っ取られていたのよ。あんたの魂は2つの6面ダイスに封印されて、それを私たちが助けたってわけ。感謝するのは、あんたの方よ」

GMアスト「そんなバカな。このオレが6面ダイスに魂を封印されただって? いくら何でも、そいつはおかしな話でしょう。だったら、6面ダイスが『翔花ちゃ〜ん。待っていてくれえ。オレが必ず見つけ出してやる〜』って、喋ったりしたんですかい?」

ヒノキ「そんな6面ダイスは嫌すぎる。それこそ、ブラックホールの向こうに投げ捨てたくなるわい」

ゲンブ「喋る6面ダイス。正にファンタジーでござるな」

NOVA「俺はヤッターマンを思い出すけどな」


アッキーナのCM ヤッターマン×トウシバ 

 

GMアスト「まあ、何が何だかよく分からんが、オレに感謝の気持ちを表明しろとアッキー様が言われた……ってことは、オレがアッキー様に情熱的な口付けをしろと言うことだな」

NOVA「何で、そうなる? お前の仕事は、GMとして最後にシナリオの幕引きを図ることだ」

GMアスト「そう言われてもな。どこまで話が進んだのか、よく覚えていないんだよ。確か、大広間に突入したところまでは記憶にあるんだが」

ヒノキ「わらわたちの活躍で、ゴブリンシャーマンとホブゴブリンと雑魚ゴブリン軍団は一掃され、黒幕であったノヴァストラダマスという名の覚知神の野望は阻止された」

NOVA「とりあえず、ヤヨイちゃんは救出した。あとはエド君とレイワちゃんを助けて、ミッション達成ってところだな」

GMアスト「だったら、部屋の奥にある隠し倉庫で捕われていた子供たちを見つけた。ついでに、その辺に潜んでいたゴブリンのガキどももサクッと始末して、きれいに終了。これでいいんじゃないか」

ヒノキ「味も素っ気もない適当さじゃな。では、そんな形で機械的に終わらせるとするか。しかし、これだけは言わせてもらうぞ。お宝をゲットさせろ」

GMアスト「お宝と言ってもな。倉庫にあるのは、銀貨4d6枚だが」

ヒノキ「ならば、一人1dずつ振るのじゃ。わらわは……6」

NOVA「俺は……2」

ヒノキ「何をやっとる、新兄さん。もっと気合を込めんか」

晶華「私は……6よ」

ヒノキ「ナイスじゃ、アッキー。さあ、ゲンブよ。最後はお主じゃ」

ゲンブ「4でござる」

ヒノキ「ふむ、合計は銀貨18枚か。悪くはないが、他に何かないか?」

GMアスト「殺された女冒険者の物と思しき湾刀(イースタンサーベル)だな」

NOVA「お花ちゃん、いや、フローラの刀といったところか。湾刀は両手武器で盾が持てないから、俺はパスしたい」

ゲンブ「我も、盾を捨てる気はない」

NOVA「ならば、売るだけだな。このゲームの売却価格は3割で、銀貨45枚の湾刀だから13枚(端数切り捨て)ってところか」

ヒノキ「売却価格の計算は後回しじゃ。それよりも、倒したゴブリンどもの武器回収を行いたい。まずはホブゴブの大金棒は無条件でゲットできて、銀貨90枚。シャーマンは投石杖を持っているのじゃな。銀貨30枚。他は雑魚ゴブリンじゃが、広間で倒したのは7体。便所で爆発させたのが6体じゃが」

GMアスト「さすがに便所で爆発させた奴の武器は回収不可能だろう」

ヒノキ「確かに、そんな糞まみれの武器を集めて回りたいとも思わん。ならば、7体の武器を回収じゃ。3以下は外れで、当たったのは6、4、5、5か」

NOVA「粗悪な剣が1本。粗悪な斧が2本。粗悪な槍が1本。全部で銀貨20枚だな」

GMアスト「あとは仕事の成功報酬10枚×4人分と、女冒険者の認識票回収で追加ボーナスの銀貨20枚がゲットできる」

ヒノキ「戦利品の価値が銀貨185枚で、その3割だと55枚。それに報酬もろもろを加えて、133枚と言ったところか。分配は後でキャラ成長時にするとしようかの」

NOVA「このシナリオは、難易度の割に報酬が少なく、身入りが悪いんだよな。特にこれといったマジックアイテムが出るわけでもないし」

ヒノキ「せいぜい、使い捨ての毒ぐらいじゃったからな。まあ、報酬は大事じゃが、わらわたちは別に金のためだけに仕事をしたわけではあるまい」

晶華「ええ、悪辣なゴブリンに苦しめられている人々を助けるためよね。3人の子供を無事に救出できたから良かったじゃない」

NOVA「だけど腑に落ちないな。何で、この3人が拉致されたのか、覚知神のシャーマンが結局、何をしたかったのか、ジャンはその辺をはっきりさせたくて、事件の後で知識神殿で瞑想したりしている」

GMアスト「いきなり、事件を終わらせているのかよ。まあ、いい。ジャンの祈りに知識神が答えたのか、頭の中でピースが組み上がった。どうやら、あの3人の子どもを生贄に捧げると、JUHOという新時代への扉が開ける、という妄想にゴブリンシャーマンは囚われていたようだ。JUHOが何を指すのかは、よく分からないが、何となくジャンにはそのJUHOというキーワードが強く心に残っていた。果たして、JUHOとは何か? 世界を脅かす脅威を予感しながら、ジャンはJUHOの謎を追いかけようと内心の決意を高めるのであった。(つづく)……と、こんな形でどうだ?」

NOVA「って、ゴブスレでもJUHOの話を続ける気なのか?」

アスト「知るか。お前がゴブスレTRPGを続けたいなら、勝手にしろ。JUHOが何を指すかなんて、オレは何も考えてねえ。次のGMが決めるんだな」

NOVA「お前がGMを続けてくれるんじゃないのかよ」

アスト「オレにとっては、ゴブスレよりも翔花ちゃんが大事なんだよ。大体、何だよ。翔花ちゃんの手掛かりはどうなったんだ?」

NOVA「ASTROスペックが何かを教えてくれないのか?」

アスト「こんな危険な欠陥メガネなんていらねえよ。メガネンジャーの新装備だか、GM養成機能付きだかは知らねえが、装着したらケイPに乗っ取られたり、悪霊ノヴァストラダマスに乗っ取られたりするような代物じゃ、危なっかしくて仕方ねえ」

NOVA「確かに、悪霊に取り憑かれるメガネってのは使えないな。こいつは失敗作だから、廃棄処分にするか」

晶華「あ、捨てるんだったら、私も一回掛けてみる」

NOVA「お、おい。勝手に掛けるな。何が起こるか分かったものじゃ……」

 

翔花の行方

 

晶華「……はい、花粉症.netに接続します。『は〜い、粉杉翔花だよ。私の居場所を探したいなら、ハッピーアイテムは緑の石、緑の石を探してね。じゃあ』 ガチャツーツーツー。お掛けになった電話番号は現在使われておりません」

NOVA「おい、メガネを外せ。正気に戻れ、晶華」

晶華「あ、NOVAちゃん、お早う。ASTROスペックを使うと、ぐっすりよく眠れた気分。催眠効果付きアイテムとして売りに出せば? いつでも熟睡、夢の世界にご招待って宣伝文句で」

NOVA「何で、わざわざメガネを掛けたまま眠らないといけないんだよ。寝てるんだったら、普通は目を閉じているんだから、メガネの必要がないだろうが!」

ヒノキ「新兄さん、ツッコミポイントがズレておるぞ。ここは『緑の石って何だ?』とツッコむべきところじゃろう?」

NOVA「晶華、緑の石って何だ?」

晶華「そんなの私が知るか」

NOVA「……だそうです、ヒノキ姐さん。とにかく、分からないことだらけだが、分かっていることもいろいろあります。箇条書きにまとめてみましょう」

 

★花粉症ガール・粉杉翔花の行方の手掛かりリスト

 

1.この2020年のどこかにいる。キラメイジャーが怪しい。

2.悪霊ノヴァストラダマスも翔花の行方を知らない。

3.悪霊の手に翔花が落ちると、JUHOの魂の効果で、令和が書き換わり、珠保時代になってしまうらしい。

4.野放し(NOVAなし)状態の翔花は、世界の破壊者になるかもしれない。

5.ハッピーアイテムは緑の石。

 

NOVA「今回のゴブスレ対決を経て分かったのは、こんなところか」

アスト「とにかく、悪霊より先に、翔花ちゃんを見つけ出す必要があるってことだな。そして、NOVAなしの翔花ちゃんが世界を滅ぼしかねないってことなら、一刻も早く、NOVAありの状態にしてやる必要があるってことだ。やむを得まい。NOVAに協力しないと、翔花ちゃんが不幸になるということなら、嫌々ながら協力してやる」

NOVA「おお、アスト。それはつまり、ゴブスレのGMを今後も担当してくれるということか」

アスト「どうして、そっちに話が転がるんだよ。オレがGMをするなら、条件がある」

NOVA「何だ、言ってみろ。ただし『翔花を嫁にくれ』というのは却下な。お前の嫁はダイアンナ・ジャックイーンだと決めてある」

アスト「勝手に決めるなよ。だが、分かった。いきなり高望みはしない。オレがGMをしてやる条件は、『プレイヤーに翔花ちゃんを混ぜてくれ』ってことだ。翔花ちゃんのためなら、オレは喜んでGMになってやるぜ。ASTROスペックなんかに頼らずにな」

NOVA「ほう、いいだろう。GMアスト、プレイヤー翔花だな。それには、まず翔花の行方を探さないといけないが、その後で検討するとしよう。ただし、それはゴブリンスレイヤー以外のRPGでだ。まずは、アストがゴブスレGMで鍛えて、スキルアップしたところで、翔花に完璧なGMの姿を見せたらいい。それでどうだ?」

アスト「なるほど。確かに翔花ちゃんに下手くそGMの姿を見せたくはないもんな。さらに一つ提案していいか、NOVAよ」

NOVA「質問じゃなくて、建設的な提案なら大歓迎だ」

アスト「だったら、翔花ちゃん、アッキー様、リナ老師、ダイアンナの4人で花粉症ガールハーレムセッションというのはどうだ?」

NOVA「……アスト、お前にしては上出来なアイデアだ」

アスト「へへ、GMはオレで……」

NOVA「そこは却下だ。お前にハーレムセッションのGMは任せられん」

アスト「何でだよ。すると、お前がGMをして、美味しいところを持って行こうという魂胆か?」

NOVA「いや、そのメンツだと、GMはヒノキ姐さんこそがふさわしい。ついでに花粉症ガールじゃないが、シロ君かリバTを参加させてもいいだろうな。うちのブログ世界の女子キャラ全員集合ハッピーリプレイという企画は、いつか実現してみたいものだ。まあ、何にせよ、翔花の帰還が必要条件なんだがな」

 

ヒノキ「何だか勝手に話が進められているようじゃが」

NOVA「ヒノキ姐さん、反対なのか?」

ヒノキ「わらわのGMで、ヒロインセッションという企画には反対せん。むしろ、望むところじゃ。それはさておき、今するべきことはそうじゃないと思う」

NOVA「分かっている。翔花を早く見つけろってことだな」

ヒノキ「違う。それも大事じゃが、その前に今はゴブスレTRPGのセッション後じゃろうが。だったら、経験点と成長点をくれ。それこそが、GMがプレイヤーに報いる術と知れい」

アスト「だったら、基本経験点1000点に、成長点5点とシナリオに書いてある」

NOVA「あと、因果点による経験点ボーナス500点も忘れないようにな」

ヒノキ「よし、その経験点などなどを使って、次回はキャラ成長を楽しむぞ」 

(当記事 完。「令和VS珠保ゴブスレ対決」も、これにて終了)