小説2巻を読み終えて
NOVA「月が明けても、ゴブリンスレイヤー熱が冷めない感じで、外伝のイヤーワンに続き、2巻も読了した」
晶華「それで感想は?」
NOVA「イヤーワンは、ゴブスレさんの起源に当たる本で、クライマックスは『単独で村を守るために必死に戦う』展開だ。『七人の侍』のオマージュ的なところもあって、作者が時代劇にも見識があることが分かって、その点もツボだったり。本編とのリンクとしては、ゴブスレさんの守った村が後に魔神王を倒した勇者ちゃんの故郷になっていた点と、最後に瀕死の重傷を負ったゴブスレさんを神の奇跡で救ったのが、本編ヒロインの女神官ちゃんだったという奇縁だな。外伝読んで、『あ、話がこうつながっているんだ』と感じるシーンは、MCUもそうだけど面白い」
ヒノキ「それで、その勢いで2巻も読んだのじゃな」
NOVA「ああ。2巻は、水の都の地下遺跡を巡るダンジョンアドベンチャーだ。1巻の舞台が辺境の街で、言わば田舎の冒険であるのに対し、2巻は地方の大都市を舞台に物語の背景世界が広がった感じ。4巻の後書きによれば、1巻は『丘を越える話』で、2巻は『罠だらけの都の地下が舞台』で、3巻は『七匹の大蛇っぽい物』が出てきて、ゲームブックのソーサリーをイメージソースにしているそうな」
ヒノキ「4巻の後書きってことは、そこまで購入したということか」
NOVA「Yes。昨日、この3冊を買った」
ヒノキ「ハマり過ぎじゃろう」
NOVA「面白いんだから仕方ないだろう。この調子だと、6月には小説全巻読了もできるってもんだ。現時点で、俺のくすぶるロードス熱は全てゴブリンスレイヤーに注ぎ込むことになるだろう。まあ、今日はゴジラも見に行く予定なんだけどね。そちらの感想は、明日以降、妄想タイムに戻って書くつもり」
晶華「ハマる時は、一気にハマるのがNOVAちゃんね」
NOVA「そういうきっかけがあればな。それと、ゴブスレの原点がネットでの雑談掲示板にあると聞いて、そちらもチェックしてきた。ここだ」
晶華「元々は、ネットでの雑談から始まって、それから5年を経て、小説化、コミック化、アニメ化した後、5月にTRPGになって、ようやくNOVAちゃんのツボを突いたわけね」
NOVA「まあ、俺はTRPGマニアは自認するが、ラノベやアニメは一部作品を嗜む程度のファンではあっても、ジャンル総体に詳しいわけでもないし、そっち方面のマニア度は薄いからな。アンテナは低いと自覚しているよ。今回のTRPG化がなければ、小説を読もうとも思わなかったしな。逆に、2016年に小説が出版されて、3年で本編10巻、外伝2巻と、作者の頑張り具合が凄いなあ、とも。波に乗ったときの勢いがあって、それを維持持続できる人間は素直に尊敬できるし、こういう若いパワーはこちらの励みにしていきたい」
ヒノキ「前置きはともかくとして、キャラ作りの続きをするぞ」
NOVA「あ、だけどプリキュアの時間だ。その後はスーパーヒーロータイムで、さらに昼前にはゴジラを見に出陣するし、今日はいろいろ忙しく動きそうだ。記事の続きは、外出から帰ってからな」
ヒノキ「やむを得ん。その間に、わらわとアッキーはゴブスレ小説を読んでおくぞ」
晶華「ええ? 私は今、『城塞都市カーレ』の地下でスライムイーター(肥え喰らい)と戦っているんだから!」
職業話の前にKOM話
NOVA「さて、キャラ作りの続きだが……」
ヒノキ「その前に、ゴジラ映画を見たのじゃろう。感想を聞かせてくれ」
NOVA「う〜ん、簡単にまとめると、怪獣神話って感じの内容だな。環境テロの策謀で封印から目覚めさせられた邪神ゼロ、正式名ギドラを、ゴジラが倒す話。ギドラとゴジラのどちらが地球の王になるか、人類としては怪獣をどう扱うかを模索しながら、最終的に地球を守るためにゴジラに全てを託そうという流れになる」
ヒノキ「おう、神たる怪獣か。そしてラドンはどうじゃった?」
NOVA「モスラは女王あるいは女神として、ゴジラをサポートするキャラだ。BGMも、モスラの歌アレンジで、音楽面でも東宝怪獣へのオマージュが込められている。ゴジラのテーマもばっちりだ」
NOVA「ああ、何というかな。ラドンについては、途中いろいろあったんだが、最終的には激しい戦いを生き延びて、ゴジラ王の一の忠臣になっている。扱いといえば、う〜ん、ジオウにおけるゲイツというか、最初は敵で最後は味方になる感じだな」
ヒノキ「そうか。主人公に対する良きライバルってところじゃな」
NOVA「いや、そうでもない。まあ、成虫モスラVSラドンという珍しいカードが観れたのは良しとするが」
NOVA「仕方なくぶっちゃけると、ゴジラとモスラ以外は、ギドラの下僕になっていたから」
ヒノキ「何じゃと? ファイナルウォーズに続いて、またも宇宙人や宇宙怪獣の下僕になっていたのか? 空の大怪獣ともあろうものが、眷属として情けない」
NOVA「そんなわけで、今回のゴジラ映画の内容を翔花伝に忠実に反映させようと思えば、ヒノキ姐さんは翔花と戦う展開になってしまうわけだが」
晶華「強敵ギドラに洗脳されたリナ老師が、お姉ちゃんに襲いかかろうとする。それを私とNOVAちゃんが協力して粉砕する話にしましょう。ワクワク」
ヒノキ「アッキー。お主はどうしてその展開でワクワクしておるんじゃ。わらわはコナっちゃんと戦いたくないし、万が一、そんな展開になれば、何とか洗脳を解いて欲しいのじゃ、新兄さん」
NOVA「俺だって、ヒノキ姐さんと敵対したくはありませんよ。GMをしてくれる貴重な連れですからね。まあ、今回のラドンはアベンジャーズにおけるホークアイの立ち位置で、今後、続編に出るなら格好良くなることを期待したいわけで。では、キャラ作りの続きに行こう」
ゴブリンスレイヤーRPGの職業
NOVA「いよいよ、職業選択になるわけだが、本作の職業は8種類だったな」
ヒノキ「武器で戦う戦士系が、戦士(ファイター)、武道家(モンク)、野伏(レンジャー)、斥候(スカウト)の4つ。呪文遣いが魔術師(ソーサラー)、神官(プリースト)、竜司祭(ドラゴンプリースト)、精霊使い(シャーマン)の4つじゃ」
晶華「ほぼ、ソード・ワールド旧版(フォーセリア版)に近い感じね」
NOVA「武道家は、アレクラストにはいないがな。賢者(セージ)は技能として魔術師に含まれ、吟遊詩人(バード)も芸術系の技能として扱われている。また、呪歌の存在もなさそうだな。今後、追加される可能性はあるが。そして、竜司祭(ドラゴンプリースト)は、フォーセリアではNPC向きの職業だったが、ゴブリンスレイヤーの四方世界では蜥蜴人の信仰する、東洋風味の信仰キャラとして扱われている。フォーセリアと違うキャラを狙いたければ、『蜥蜴人の武道家・竜司祭』がお勧めだ。サンプルキャラにも用意されているしな」
晶華「それで、NOVAちゃんは何を選ぶの?」
NOVA「騎士の生まれだから、これで竜司祭を選べば、騎士竜戦隊リュウソウジャーごっこもできるかもしれないが、竜司祭って『強くなること』を目指すんだよな。俺は元々、魔術師方面のキャラを狙っていたが、意に反して騎士の生まれになったので、『知識神の神官戦士』という路線で、パーティーの頭脳役を担当したい。その方がロールプレイしやすいからな」
晶華「四方世界の神さまって、どんなのがいるの? 地母神と至高神がいるって聞いたけど」
NOVA「プレイヤーが選べるのは、地母神、至高神、知識神、交易神、戦女神の5つだな。それぞれ、フォーセリアのマーファ、ファリス、ラーダ、チャ・ザ、マイリーに相当する。まあ、戦女神なんかは、女性神というだけで戦神マイリーのイメージとは違うし(ケイオスランドでは、マイリー信仰が『戦乙女(バルキリー)の女王』に置き換わっているという地方差があるけれど)、そもそも元剣奴の女性が神に昇格したというラクシア的な出自を持っている。つまり、フォーセリアと四方世界の神々は必ずしも一致するわけではないけれど、大まかな方向性としては共通点がある感じだな」
晶華「ファラリスに相当する邪神は?」
NOVA「基本ルールには覚知神という邪神が紹介されている。外なる知恵の神とも呼ばれ、人々に奇抜なアイデアと邪心を吹き込むとされている。方向性としては、自由な暗黒神のファラリスよりも、『名もなき狂気の神』に相当すると俺は考えるな。なお、これらは四方世界では全て下位神で、その上位にはサイコロを振って物語の行く末を見守るゲームマスターオマージュな存在がいるというのが四方世界の信仰観だ。そして、運命は神の振るダイス目で決まるというのが、四方世界の住人の常識でもあるらしい。この辺のゲームのメタ設定を反映した背景や歴史は、割と独特で面白いと思う。この世界の住人は『オー、マイ・ゴッド』という意味合いで『ガイギャックス』と口に出すとか」
ヒノキ「D&Dの創造者ゲイリー・ガイギャックスの話が、伝承に取り入れられているのじゃな」
NOVA「ああ。他にトールキンやスティーブ・ジャクソン(英)の名前が飛び出しても、俺は驚かないぜ」
晶華「ええと、トールキンは『ホビット』『指輪物語』の作者で、ジャクソンはゲームブックの『火吹山の魔法使い』『ソーサリー』の作者ね。(英)って付いているのは何?」
NOVA「イギリスのスティーブ・ジャクソンだよ。同じゲームデザイナーで、アメリカにもスティーブ・ジャクソンがいるからな。GURPSなどをデザインした人だ。区別するために、英か米かを付けるのが、アナログゲーマーの嗜みって奴だ」
晶華「ふうん。蘊蓄はそれぐらいにして、とにかくNOVAちゃんは『知識神の神官戦士』をやる、と。じゃあ、ちゃっちゃと話を進めましょうよ」
NOVA「そう思ったが、今回はここで記事を終わらせて、仕切り直しをしたい」
晶華「ゴジラ映画を見て、TRPG熱が分散しちゃったみたいね」
ゲンブ「やれやれ。こんなことでは、いつキャラが完成するものやら」
(当記事 完)