花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

マッスル太郎と、闘技場(SWミストキャッスル4ー3)

まずは麻薬窟にて人探し

 

太郎(ゲンブ)「前回は、麻薬窟で奴隷女性のイライザを探せ、とのミッションを受けたでござる。早速、麻薬窟へ向かうとしよう。到着したのは昼日中だが、どんな感じの場所でござるか?」

ヒノキ「前にここに来たのは、第2部の女暗殺者イベントの時じゃったな。区画に入ると、すぐにイベントが発生したので、じっくり様子を語ることもなかったのう。改めて描写すると、鼻が曲がりそうな異臭のする薄暗い路地じゃ。浮民や奴隷と思しき人々が地面に座り込んだり、横たわったりしておる。いささか正気を失っているようで、虚空を見つめてぼんやりしたり、何やらぶつぶつ呟いたり。路地の奥には、金切り声を上げながら殴り合っている男たちもいるようじゃ」

太郎「明らかに、薬の副作用と言ったところか。あまり関わり合いになりたくはないが、人探しの情報源になりそうな者はいないか、辺りの様子をキョロキョロ見渡す」

ヒノキ「すると、薄汚い服を着たレッドキャップが近づいてきて、『旦那、何かお探しですかい? 薬が御入用でしたら《夢の家》で手に入るので案内しやすぜ』と声を掛けてくる」

太郎「《夢の家》? 夢薬とやらは、そこで手に入るのか?」

レッドキャップ『もちろんですとも。さあ、こちらへ』

太郎「夢薬に興味がないわけではござらんが、今は仕事の最中。この辺で、イライザという奴隷の女を見かけたという話を聞いてな。心当たりはないか?」

レッドキャップ『イライザねえ。30Gあれば思い出すかもしれねえっスが』

太郎「30Gを出すでござる」

レッドキャップ『東の「叫びの門」へ向かった女がいるって話を小耳に挟んだ。イライザかどうかは知らねえけどな。ここに出入りするのは、薬の売人か、薬を買いに来たか、あるいはスネに傷を持つ男女ぐらい。「叫びの門」へ向かったってことは、街を抜け出そうって魂胆だろうが、そう簡単には行かねえだろうさ』

太郎「叫びの門でござるか。いささか距離があるので、一度出直すとしよう」

 

ヒノキ「イライザの手掛かりを獲得したので、★一つを進呈じゃ」

 

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マッスル太郎と、荷物運び(SWミストキャッスル4ー2)

闘技場の初訪問

 

ヒノキ「ゴールデンウィーク特別企画、と銘打ってのマッスル太郎第4部じゃ」

太郎(ゲンブ)「前回、荷物運びのミッションを引き受けたので、早速、受け取り指定地の闘技場へ向かうでござるよ。それにしても、拠点を天幕のままにしておいて正解だった。受け取った荷物を拠点まで運ぶ仕事なので、マップの端に拠点があると手間でござるからな」

ヒノキ「確かにそうじゃな。今回の目的地である闘技場も、サカロス神殿跡も、天幕から3区画以内なので、移動するだけなら簡単じゃ。今回のミッションは容易に達成できるようじゃの」

太郎「では、南へ下りて闘技場に着いた。ここへ来るのは初めてでござる」

ヒノキ「石造りの巨大な円形の建物がある。中からウォオオーーーッと歓声が聞こえ、正面の看板には汎用蛮族語で『戦え! 殺せ! そして、金をつかみ取れ!』と書かれておるのじゃ」

太郎「お笑い芸人には、ちと刺激の強すぎる場所でござるな」

ヒノキ「そこに、スカウトらしきレッドキャップが声をかけてくる。『おお、旦那。何とも立派な筋肉の持ち主ですな。もしかして剣闘士志望ですか? 腕に自信があるなら、いい稼ぎになりますぜ!』とニヤリと笑みを浮かべる」

太郎「い、いや、私はここで人と会う約束をしているだけで、別に戦いたいとは……と言いつつ、超人格闘技への誘惑が。殺し合いではなく、スポーツの試合ならば喜んで参加したいのでござるが」

ヒノキ「すると、一人のビキニアーマーっぽい装備の女戦士が声を掛けてくる。『もしかして、あんたがザバーラ姐さんの使いかい?』 女戦士は木箱を積んだ荷車を引っ張っていて、『あたしはシルヴィア。闘技場の壊れた武器や防具を集めてきた、ゴミ収集人さ』と自己紹介する」

太郎「ゴミ収集人でござるか? 戦士ではなくて?」

シルヴィア『戦いだってするけどね。ゴミ収集だって立派な仕事さ。少なくとも、修理すればまだ使える武器や防具の見極めは、素人には務まらない。運んで来るのだって重労働さ。それをザバーラ姐さんのところに運べば、適度な金になる。廃品回収とリサイクルなんて仕事を考えた姐さんは、目の付けどころが違うねえ』

太郎「なるほど。闘技場で壊れた武器や防具を拾い集める仕事でござるか。では、荷物は確かに受け取ったでござる」

シルヴィア『受け取り証にあんたの名前を書いてくれ。後で、ザバーラ姐さんのところに代金の請求に行くから』

太郎「分かったでござる。マッスル太郎、と。これでよろしいか?」

シルヴィア『問題ない。マッスル太郎か。時間があれば、あんたも闘技場に出てみるといい。最初は獣退治で賞金を稼げるはずさ』

太郎「獣退治でござるか。オックス程度なら、倒したこともあるから、闘牛士のマネ事ぐらいなら何とか。しかし、今は荷物運びに専念するでござる。これにて御免」

 

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マッスル太郎、第4部開始(SWミストキャッスル4ー1)

ゴールデンウィーク引きこもりリプレイ

 

ヒノキ「祝・ブログ来客数累計1万人達成なのじゃ」

ゲンブ「おお、1万人とはすごい数でござるな。ええと、2019年1月からスタートと考えると、1年と4ヶ月でその人数ということか」

ヒノキ「約500日じゃから、平均すると1日20人。もっとも、最近は1日50人ほどということも多く、これもマッスル太郎人気のおかげじゃろうて」

ゲンブ「そうだとありがたいのでござるが、新型コロナの影響で自粛休業中で、家に引きこもらざるを得ない客人が、仕方なく遊びに来ている可能性もあるか、と」

ヒノキ「仕方なくであろうと、興味津々であろうと、客人は客人。ならば、楽しく読めるようなリプレイにしなければのう。ついでに言えば、新兄さんところのNEO空想妄想タイムは、2018年9月スタートにも関わらず、まだ1万に達していない。9854人で、この連休中で1万超えするかしないか、といったところ」

ゲンブ「向こうは、マッスル太郎がいないでござるからな」

ヒノキ「うむ。ソード・ワールドのリプレイ効果が大きいのかもな。じゃが、最近、新兄さんが対抗馬となる新たなリプレイを書き始めたそうじゃ」

ゲンブ「何と。マッスル太郎のライバルでござるか」

ヒノキ「こっちのブログなんじゃがの。パグマイアでD&Dのシナリオをプレイしようとする変則企画。しかも、プレイヤーにメガネレッドことモロボシ・ダン隊長を迎えての豪華な取り合わせじゃ」

ゲンブ「いや、モロボシ・ダンではなく、本人は川上鉄太郎と名乗っておりますが」

ヒノキ「いずれにせよ、マッスル太郎のライバルとして、向こうは鉄太郎を出してきた。こちらが仮面ライダーとのコラボなら、向こうはウルトラシリーズとのコラボで挑んできたわけじゃ。この戦い、負けるわけにはいかん」

ゲンブ「しかし、プレイヤー人数的に、こちらはGMとのワンonワンのソロプレイなのに、向こうはガイド(パグマイアにおけるゲームマスター)とプレイヤーの総勢6人。明らかに不利でござる」

ヒノキ「プレイヤー人数が多いと、その分、処理に手間が掛かるので、ストーリーテンポが遅くなるのが向こうの欠点じゃな。こちらはスピード感で勝負すればいい。とにかく、書き手の負担が大きいリプレイ2本同時進行じゃが、どうせ新型コロナの影響で引きこもり生活を満喫しなければいけないのじゃろうし、作者の新兄さんに思う存分、頑張れ、とエールを送ろうではないか」

ゲンブ「……しかし妄想リプレイなので、一人何役をこなしているのか、と新星殿の人格分裂症状が気になるところでござる」

 

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マッスル太郎と、月夜蜂(SWミストキャッスル3ー9)

第3部の完結

 

ヒノキ「ソード・ワールドのミストキャッスル妄想リプレイ、マッスル太郎の冒険も今回で第3部終結なのじゃ」

ゲンブ「第1部は全6回、第2部は全7回、そして第3部は全9回と、少しずつ長くなっているでござるな」

ヒノキ「うむ。つまり、ここまでが合計22話ということになる」

ゲンブ「今回はどうして終わるのでござるか? 第2部は作者の仕事の都合という理由がござったが」

ヒノキ「理由その1、作者が他の記事に時間を割きたくなったため。ミストキャッスルのソロプレイをつづるのが結構楽しくて、どこかで区切りを付けないと、そればかり書いてしまうから、とのこと」

ゲンブ「それはずいぶん好意的な理由でござるな。飽きたから、とか、書きたくなくなったからではなく、他の記事も書きたいので惜しみつつも一旦休憩ということか」

ヒノキ「まあ、ゴールデンウィーク前に、すぐに第4部を再開するじゃろう。今年のゴールデンウィークは例の新型コロナのために、積極的に遊びに行くのを自粛せざるを得ないので、家に引きこもってマッスル太郎記事ばかり書いていそうじゃ」

ゲンブ「理由その1ということは、理由その2もあるでござろうな」

ヒノキ「ゲンブはブログ読者として、全40話の記事を最初から読みたいと思うかの?」

ゲンブ「作品のファンならば、読みたくなるものでござる」

ヒノキ「初見だと?」

ゲンブ「敷居が高く感じるでござるな」

ヒノキ「もしも、第3部スタート! とか、途中で区切ったならば、試しに再開したところから読みたくはならんかの?」

ゲンブ「どうでござろうか。ただ全40話をダラダラ読むより、途中で区切りがあるならば、キリのいいところまで、あるいはキリのいいところから読もうと考える読者もいるだろう、とは思う」

ヒノキ「読者の読みやすさを考えるならば、長編エピソードも短く区切って、定期的にクライマックスで盛り上げた方がいいじゃろう」

ゲンブ「つまり、読者の読みやすさを考慮して、第3部を延々と20話近く続けるより、9話で一度まとめて、続きは第4部とする方がいい、と作者は考えたでござるな」

ヒノキ「理由その2は読者のため。そして理由その3は、書き手自身も、気持ちの新鮮さを維持し、マンネリ感を払拭するためじゃ。ミストキャッスルは長期キャンペーンであるが、ある程度、話が進むとストーリーが停滞し、ゲーム的な作業がパターン化してしまうようになる。コンピューターゲームでも、ひたすらレベル上げのための戦いとか、アイテム採取を延々と繰り返すとかがあるじゃろう」

ゲンブ「確かに黒の丘で、黒い土玉を10個集めろ、とかは下手するとダレていたでござる」

ヒノキ「そこをうまくメリハリ付けられるかが、書く上でも課題となろうな。第3部は、単純なアイテム探しと並行して、物語が一気に加速するなり、伏線がつながるなりの展開もあって、まだ面白かったと思うが、今後はそううまく行くかどうか。文章書きとしては、盛り上げどころをしっかり押さえて、読者にいかに伝えることができるかが勝負と考えられよう」

ゲンブ「盛り上がった回の次が、しょぼいと興醒めでござるな」

ヒノキ「そこが構成の妙という奴で、盛り上がって一度締めくくる。そして、上手く切り替えて新章スタートだったら、展開のテンポが落ちても、ああ、そこからまたじわじわと加速して行くんだな、と読者も期待してくれる。構成が下手だと、その期待のつなぎ方がままならない。まあ、ゲームのリプレイの場合、わらわたちGMやプレイヤーの思惑を交えつつ、それがダイス目という乱数要素によって、どう転がるかが醍醐味とも言えるじゃろう」

ゲンブ「しっかり戦術を考えて、上手く達成できた時の喜びとか、ままならないダイス目によって慌てふためく様子とかが、記事としての面白さにつながることも多々あるでござる」

ヒノキ「というか、お前さんのダイス目が低すぎるじゃろう。肝心なところで期待値を外して、ハラハラさせおってからに」

ゲンブ「ダイスを振っているのは作者であろう」

ヒノキ「作者が、ゲンブというプレイヤーを想定して振っているのじゃから、そこはそれ、ゲンブの念が入っていることは間違いない」

ゲンブ「ピンチにはなる。しかし、ここまで何とか大過なく生き延びたでござる」

ヒノキ「今後もそうあって欲しいものじゃのう」

 

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マッスル太郎と、帰らずの街(SWミストキャッスル3ー8)

病み上がりのルーンフォーク

 

太郎(ゲンブ)「前回はなかなか難儀なめに合ったでござる」

ヒノキ「オーガの貪欲卿ズ・グリに目をつけられて、廃墟探索を押し付けられたんじゃったな」

太郎「そして、猛毒菌類のせいで病気に感染してしまったわけで。せっかく見つけた2000G以上のお宝も、ズ・グリに渡してしまったので、結局、手に入ったのは20Gの鉄クズだけ」

ヒノキ「いや、それに『シェラシースの光』についての研究資料があったはず。実は、あれには1000Gの価値があったのじゃ。ズ・グリに渡せば、その価値を見抜いたはず」

太郎「だが、あれほどの重要な秘密を蛮族に渡すわけにはいかないでござろう。だが、このまま持ち歩くのも危険が大きいし、拠点のザバーラに渡すのも商売のネタにされそうで不安だ。誰か、あの資料を預けられる者はいないだろうか」

ヒノキ「ウルスラだったら、蛮族に敵対していそうじゃが?」

太郎「しかし、あの施療院もヒューリカの監視下にありそうだからな。(地図を見ながら)うむ、先日知り合った庭園のエルフ、クレア・クレアなら良さそうだ。あの庭園は蛮族も入りにくそうだし、獣やウンディーネといった護衛もいてくれる。防水用の箱か何かに詰め込んで、池の底に保管してもらえれば、安心できる。よし、病み上がりの日に庭園まで散歩して、クレア・クレアと会って、かくかくしかじかと機密資料を預かってもらうとしよう」

ヒノキ「では、太郎の話を聞いたクレアは快く資料を保管してくれる。ついでに、魔法装置の話題ということで、『霧の街の霧を晴らす魔法装置の話』を語ってくれた」

太郎「そんなものがあるのか。ところで、この霧に何かの不都合がござるのか?」

ヒノキ「話したことがなかったか? 時々ランダムイベントで発生して、道に迷ってしまいそうになる」

太郎「ああ、初めの方にそういうイベントがあったような気がする。で、その魔法装置はどこに?」

ヒノキ「嘆きの広場にあるモニュメントがそうじゃ」

太郎「そこには行きたくないでござる。石化される危険は、そうそう冒したくはない」

ヒノキ「大丈夫じゃ。装置があるのは嘆きの広場じゃが、装置の操作盤は常夜の回廊にある」

太郎「常夜の回廊とは、これも冒険を始めた頃に通ったでござるな。拠点の左上の区画で、幽霊に襲われた覚えがある。あの頃は、私も駆け出しで悲鳴を上げて逃げ出すことしか出来なかった。腹が減って、徹夜でフラフラさ迷っていた頃が懐かしい」

ヒノキ「ただ、装置の操作の仕方そのものはクレアにも分からない。どこかの図書施設なら分かるのではないか、とのこと」

太郎「図書施設ってどこでござるか?」

ヒノキ「クレアは妖精使いじゃが、書物にはあまり興味がなくて分からないそうじゃ。ただ、クレアから聞いた情報で、★1つ進呈しよう」

太郎「ところで、もう一つの開閉コードはご存知ないか?」

 

クレア『開閉コード? 運河の水門のことだったら、確かナヴァリアが管理していたと思うけど。だけど、今も生きているかどうかは……』

 

太郎「ナヴァリアって、路地裏の婆さんでござるか。確か、エルフの美女だったが呪いで姿を変えられたとか言っていたような……。いろいろ話がつながって来るでござるなあ」

ヒノキ「キャンペーン(連続シナリオの物語)の醍醐味という奴じゃの」

太郎「また、機会があれば、ナヴァリア婆さんから、いろいろ話を聞くとしよう。だが、今は帰らずの街へ行かねばならぬ。クレアさんに暇を告げて庭園を出る。蛮族のスパイはいないでござるな」

ヒノキ「事前情報を得ていたから、庭園に入る際に隠蔽工作はきちんとしていたということで、問題なかろう」

太郎「そう言えば、獣と戦う必要もあったのでは?」

ヒノキ「……忘れておった。が、まあ、今回は割愛じゃ」

 

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マッスル太郎の、廃墟探索(SWミストキャッスル3ー7)

石化について

 

ヒノキ「前回は一つミスをした」

ゲンブ「何でござるか?」

ヒノキ「嘆きの広場で戦ったメデューサはボス扱いにすべきだったのに、通常モンスターとして処理してしもうた」

ゲンブ「ボス扱い、と言うと、剣のかけらを埋め込んでHPが向上していたはずでござるな」

ヒノキ「そう。HP28が剣のかけら4個分で+20されて、48になっていたはずだったのじゃ」

ゲンブ「それだと、速攻で倒すことはできなかったろうから、ボス扱いされなくて幸いだったでござるよ」

ヒノキ「じゃが、おかげで剣のかけら4つを入手できなかったのだぞ。800Gの収入になっていたものを」

ゲンブ「800Gを惜しむよりも、石にされなかったことを喜ぶべきでござろう」

ヒノキ「では、ここで今のソード・ワールドにおける石化ルールについて、確認しておこう。メデューサの石化能力は、精神抵抗判定11に成功しなければ、器用度か敏捷度がマイナス6されてしまう。効果は累積し、いずれかの能力値がゼロになってしまえば、完全石化してゲームオーバーということじゃ」

ゲンブ「マッスル太郎の場合、現在の敏捷度が12であるから、最悪2回判定に失敗すれば、終わってしまうところでござったな」

ヒノキ「うむ。運よく抵抗できたからよかったものの、あの遭遇は相当に危険だったと言える」

ゲンブ「敏捷度が13あれば、2回判定では終わらないので、次に敏捷度が増やせるなら、しっかり伸ばしておいた方が良さそうでござる」

ヒノキ「あと、精神抵抗力を上げる手段があれば、備えていた方が良いじゃろう。ルーンフォークの弱点は精神力が低いこともあって、敵の能力が多彩になって来たならば、そこを補う必要性も高まってくる」

ゲンブ「う〜ん、具体的には何をどうすればいいのか、少し調べてみるでござる。まずはコンジャラーのレベル2魔法[カウンター・マジック]で精神抵抗+2が得られるな」

ヒノキ「目を閉じて戦うなら、命中回避にマイナス4のペナルティーじゃが、少なくとも石化は避けられる」

ゲンブ「マイナス4もペナルティーを受けたら、まともに戦うこともままならんでござる。何かアイテムで補うことはできんのか」

ヒノキ「保険としては、月光の魔符が精神抵抗判定の結果を+1してくれる。500Gかかるがの。月光の指輪じゃと、割ることで精神抵抗+2できて1000G。常備できる装備としては、信念のリングも精神判定+1じゃが、5000G掛かるのう。精神抵抗以外じゃと、蝙蝠の耳飾りという耳装備があって、視覚ペナルティーのマイナス4をマイナス2に和らげてくれる。これは3500Gじゃな」

ゲンブ「なるほど。メデューサと戦う時は目を閉じて、蝙蝠の耳飾りを付けていると、比較的安全に戦えそうだが、そもそもメデューサの出現する場所には行かないというのが常識的な対処法かもしれん」

ヒノキ「じゃが、対ヒューリカ戦では石化対策を考えねばならんかも知れんぞ」

ゲンブ「確かに。ところで石化の継続状態は自然回復するものでござるのか?」

ヒノキ「無理じゃ。500Gのキュアストーンポーションを使わねば治らん。あるいは、レベル6神聖魔法のリムーブカース、レベル7神聖魔法のキュアストーンを必要とする」

ゲンブ「対毒のアンチドーテポーションと、対石化のキュアストーンポーションは準備しておいた方がいいのかもしれんな」

ヒノキ「それにはまず、金を貯めねばのう」

 

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マッスル太郎、射手を検討す(SWミストキャッスル3ー6)

インクミッション完了

 

ヒノキ「前回は黒の丘の探索の末に、特製インクの材料になる黒い土玉を10個集め終わったのじゃ」

太郎(ゲンブ)「これから市場に行って、インクを作ってもらえば任務達成でござる」

ヒノキ「市場に到着したが、ここで最後のイベントが起こる。1d振れ」

太郎「2」

ヒノキ「入手物が狙われる。危険感知判定で12以上を出せ。失敗すると、黒い土玉を半分スリに盗まれる」

太郎「何と。盗まれた場合、どうなるでござるか?」

ヒノキ「もう一度、黒の丘に行って、集めて来なければならん」

太郎「ここまで来て、また引き返すのは勘弁願いたい。気合いを込めて、ダイスを振る。(コロコロ)よっしゃー、10が出て達成値16。フッ、大事な土玉をスリ取られるほど、私の目は節穴ではござらん。勝った」

ヒノキ「うむ、おめでとう。では、道具屋で150Gと引き換えに、マッスル太郎はインクを受け取った。後は拠点に帰ると、ミッションクリアじゃ」

太郎「ふう、今回のミッションは長かったでござる。ところで1つ余分に集めた土玉はどうすればいいでござるか?」

ヒノキ「それはもう使うことはないので、廃棄処分じゃな」

太郎「ムコソール草も1つ余っているでござる」

ヒノキ「それは、買い値の半額の50Gで、薬屋さんが買ってくれるとしよう。あと、道具屋さんのアイテラは、太郎に黒の丘での冒険譚を聞きたがるのじゃ。特に、四祖の陵墓について興味があるらしい」

太郎「四祖の陵墓でござるか。そう言えば、開閉コードらしき物が刻まれていたでござるな」

アイテラ『開閉コード? それは……興味深い』

太郎「どうして、そのような物に興味があるでござるか?」

アイテラ『謎解き……ミステリー……ワクワクするの。では、ここで……一つ質問。あなたの鑑識能力……試したい。この赤い宝石と青い宝石……高価なのはどっち?』

太郎「これはまた唐突な問いかけでござる。じっくり見て、鑑識パワー!と叫ぶとしよう」

ヒノキ「宝物鑑定は、スカウトもしくはセージ技能に知力で行える。目標値は12じゃな」

太郎「15で成功」

ヒノキ「太郎の目には、青い宝石が高価だと分かった。具体的には、消魔の守護石で買い値の900Gじゃ」

太郎「それは凄い値打ち品でござる。確か魔法ダメージを軽減してくれるとか」

ヒノキ「HP3点分な。これあげる、とアイテラは言う」

太郎「本当でござるか? こんな高価な物をどうして?」

アイテラ『材料集め……頑張ってくれた……お礼。それにあなた……見る目ある。謎解き……興味ある?』

太郎「街を脱出するための謎解きならば」

アイテラ『陵墓の開閉コード……教えて。そうしたら……私の知ってる……開閉コード、教えるわ。謎解きのための……情報交換よ』

太郎「何と。開閉コードを知っているでござるか? どうして?」

アイテラ『お爺ちゃんから……聞いた。川で……渡し守をしているの。「一つ目の開閉コード:438」だって』

太郎「二つ目は951でござる」

アイテラ『あと一つ……あるみたい。分かったら……教えて。ミステリーマニア同士……協力しましょ❤️』

太郎「ミステリー同好会のお仲間認定されたようでござるな」

ヒノキ「開閉コードを手に入れたことで、★1つ進呈じゃ」

 

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