メリークリスマス♪
ヒノキ「今年もとうとう年末で、新兄さんからこんな物が贈られて来たのじゃ」
ゲンブ「ほう、それはゴブリンスレイヤーの外伝小説ではござらんか」
ヒノキ「あと、同じ作者の新作小説でこういう本が出たそうじゃ」
シロ「ゴブスレ外伝のダイカタナがウィザードリィ風味だとしたら、今度はストレートにウィザードリィなんですね」
リトル「ウィザードリィって何ですかぁ?」
ゲンブ「何と。リトルはそんなことも知らんのか」
ヒノキ「一言で言えば、81年に登場した、D&Dのシステムを参考にした初期のコンピューターRPG。3Dダンジョンの原点とも言える。詳しい話は、落語家の先生にでも教えてもらえ」
シロ「ウィザードリィ小説で有名なこの本も電子書籍で復刻したみたいですね」
ヒノキ「ところで、新兄さんからこんなメールが届いておる」
メールNOVA『ヒノキ姐さん、ご無沙汰です。予定していた「魔神ハンターと、バルカンの女王」ですが、スケジュールがままならずに来年に先送りとなりました。楽しみにしていた読者さんもいるようですが、よろしく言って下さい。
『つきましては、2022年末の「3ブログ総括記事」もコンパーニュの方で請け負ってくれたら、と思いました。本来なら、メインブログの空想タイムで行うのが筋なんでしょうが、こちらは忙しいので、ヒノキ姐さんが頼りです。是非とも、よろしくお願いします』
ヒノキ「やれやれ。3ブログ総括記事じゃと? 面倒な仕事を押し付けて来おってからに」
ゲンブ「しかし、コンパーニュの存在感を示すには絶好の機会ではござらんか? 今年はウルトロピカルに注目が当たったが、来年はコンパーニュが発展することを願いつつの総括ということで、新星殿に恩を売っておくのも悪くはないか、と」
シロ「ブログ時空内の年間10大記事を振り返りながら、来年の計画を考えるといいのでは?」
リトル「10大記事と言っても、一度に10個も挙げるのではなく、3つのブログで3個ずつ分割して挙げるといいと思いますぅ」
ヒノキ「では、そうするとしよう」
2022年ブログ総括(ウルトロピカル編)
ヒノキ「まず、ウルトロピカルが誕生したこと自体が、最大のニュースじゃな」
ヒノキ「2022年3月のブログお引っ越しは、わらわも参加した年間最大イベントとなったわけじゃ」
ゲンブ「ウルトロピカルは、ウルトラ+トロピカルの合成語。『宇宙のアステロイド観測所(GTライフブログ)』と、当ブログの物語舞台の一つであった『屋久島』をリンクさせる形で、新たなブログとなったでござる」
ヒノキ「GTライフは、元々、新兄さんの『ボードゲーム趣味と、お仕事ライフ』をメインの題材にするべく2007〜08年に立ち上げたものの長続きせずに放置状態になっておった。それが2018年に『D&Dの懐古研鑽記事』として再起動したわけじゃ」
シロ「80年代のクラシックD&Dから、AD&D2版、21世紀以降の3版(3.5版)、4版、5版までの手持ち資料を使いながら、世界最初のTRPGの歴史概観やシステム分析、マニアックな研究記事をいろいろと語ってみる流れですね」
ヒノキ「とは言え、21世紀以降はD&Dの実プレイ経験はない、懐古プレイヤーなので、あくまでコレクター的研究者視点じゃがのう。現役プレイヤー、実践派には及ばないと自認しているのが新兄さんの立ち位置じゃ」
ゲンブ「それでも、5版が旧作へのノスタルジーを喚起する展開を示したために、新星殿のツボにハマった、と」
シロ「その後、D&D→パグマイア&マウ(犬猫D&D)に話が続いて、懐旧と新展開の観測を続けていた、と」
ヒノキ「で、せっかくの研究記事のブログを引っ越しさせた先が、現ウルトロピカルということじゃ」
ゲンブ「ブログの引っ越しをただ機械的な作業として済ませるのではなく、物語の形で展開したのが『ウルトロピカル誕生編』ということでござるな」
ヒノキ「それには、D&Dの版上げが参考になったらしい。版上げによって、システムや世界観が大きく変動することが海外では定番じゃったからのう」
リトル「具体的には、どんな展開ですかぁ?」
ヒノキ「AD&D1版と2版の間には、フォーゴトン・レルムの神々が地上に降臨してバトルロワイアル的に殺し合った。2版とD&D3版の間には、冒険物語のメイン舞台が大陸中央の月海周辺(フランとかシャドウデイルとか)から西海岸のソード・コースト(バルダーズゲートからネヴァーウィンターとか)に移った。まあ、この辺はマルチメディアで展開されているコンピューターゲームの影響も大きいが」
ゲンブ「3版はフォーゴトン・レルムも大事でござるが、1版以来の伝統世界グレイホークが日本語で初めて紹介されたのも大きいでござるな」
ヒノキ「とは言え、グレイホークは大陸規模のフォーゴトン・レルムに比べて、公式設定されているのが一地方規模じゃから、あまり目立った印象はないのう」
ゲンブ「AD&Dから始まるD&Dの基盤世界はグレイホークに始まり、その後、小説やコンピューターゲームでドラゴンランスのクリンや、フォーゴトン・レルムのフェイルーン大陸などがプッシュされたのが80〜90年代」
シロ「でも、日本ではクラシックD&Dのミスタラがメインでしたね」
ヒノキ「そりゃあ、ドラゴンランスやフォーゴトン・レルムのTRPGサプリメントは翻訳されなかったからのう。小説やコンピューターゲームでプッシュされた世界が、TRPGでは英語版ユーザーしかプレイできず、不遇な時代だったのが90年代。そして、新世紀の3版に入ってから日本でもグレイホークやフォーゴトン・レルムが本格的に紹介されたものの、4版で〈呪文荒廃〉が発生し、世界が大きく様変わりした」
リトル「でも、その様変わりした世界観がオールドファンには受け入れられず、5版で〈呪文荒廃〉の影響がなくなったんですねぇ」
ヒノキ「なくなったというか修復されて、2版から3版の頃の雰囲気に戻ったというか。5版は旧作懐古の要素を全面に打ち出しつつ、昨年からMTG(マジック:ザ ギャザリング)でフォーゴトン・レルムがコラボするなど、改めて世界を広げようとしている流れじゃのう」
シロ「うちはMTGの追っかけはしていなかったけど、D&Dの新展開としては盲点になっていましたね」
ヒノキ「そもそも、同じWotC社が作っている商品なんじゃから、去年までコラボしなかったのが不思議だったくらいじゃな。ともあれ、D&Dの懐古記事を展開していた『GTライフ』が引っ越ししたのが、『ウルトロピカル』じゃろう? しかし、そのD&Dの日本語展開が今年の6月に終了する、ということで、どうしようって話になったんじゃな」
リトル「結果として、年末から再スタートという流れなのが今なんですねぇ」
ヒノキ「『ウルトロピカル誕生』がブログ内最大のニュースだとするなら、この『D&Dの再始動』が3番めのニュースになるかのう。まあ、年末に再始動したばかりじゃから、盛り上がるのは来年を期待するのみじゃが、今後の動向をワクワクせずにはいられまい」
リトル「だけど、2番めはこっちなんですねぇ」
ヒノキ「夏以降の新兄さんが最も力を注いでいたらしい記事群じゃからのう。記事総数は、わずか半年で55記事。我がコンパーニュの1年間の記事数を上回るほどの勢いじゃ」
ゲンブ「つまり、ウルトロピカルの2022年はブログが誕生し、FFゲームブックの追っかけで盛り上がり、D&Dの新生を期待する1年であったでござるな」
2022年ブログ総括(コンパーニュ編)
ヒノキ「次に、当ブログじゃが、大きなニュースとしては、『魔神ハンター 4部〜6部(未完)』が1番の話題と言えるじゃろう」
リトル「50記事中、40以上が魔神ハンターですからねぇ。それが最大のトピックになるのは当然ですぅ」
ヒノキ「まあ、来年のトピックは『魔神ハンター終了、そして飛竜烈火団として再始動』となる予定じゃが、新兄さん曰く、『魔神ハンターをどういう形で終わらせるか、そして美しく続編に引き継ぐか、のイメージが湧いて来ないので、目下は停滞中』とのことらしい」
シロ「ああ、書く気になれないのではなくて、完結させるのに美しいイメージが見えないってことですか」
ヒノキ「惰性的な作業で形だけの終了と継続はできるが、それでは面白くない。勢いづいて乗れた時点で、一気に終わらせようという考えらしい」
ゲンブ「魔神ハンター以外の記事としては、何がトピックでござるか?」
ヒノキ「ストーリーイベントとしては、これじゃな」
シロ「ああ、夏の3ブログ合同イベントの後始末回ですね」
リトル「リウが翔花さんたちといっしょに試練を果たして、レッドソウルを入手したですぅ」
ゲンブ「その力で現在、『赤珠の湯』が生まれたでござるな」
ヒノキ「しかし、せっかく生まれた『赤珠の湯』じゃが、大きな役割を果たすでもなく、存在意義が疑われておる」
リトル「せっかくレッドソウルに覚醒したのにぃ(涙目)」
ヒノキ「そんなわけで、今宵はこれより温泉に入って、のんびりしながら、明日のラドンの日を祝うようにする」
ゲンブ「温泉に入るのはいいとして、総括記事はどうするつもりでござるか?」
ヒノキ「コンパーニュとウルトロピカルは話したのじゃ。自分ところの『空想タイム』の総括ぐらい、自分でしろ、と新兄さんには伝えておく。それよりも、温泉に入って、それからゴブスレ小説の新刊でも読むことにする」
ゲンブ「ともあれ、待望のガメラ復活の報が出ただけでも、今年は良き年でござった。来年のガメラ熱を期待したいでござる」
(当記事 完)