花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

花粉症ガール5周年のスケジュール(および指輪の話)

3月28日に向けて

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、お願いがあります』

ヒノキ「何じゃ、突然に?」

リモートNOVA『来週の3月28日が何の日かはご存知ですね』

ヒノキ「もちろんじゃ。粉っちゃんとアッキー姉妹の誕生日じゃろう?」

リモートNOVA『娘2人の誕生日パーティーは、ヒノキ姐さんがコンパーニュで主催してもらえないでしょうか? そちらに送りますので』

ヒノキ「何と? お主はどうするのじゃ?」

リモートNOVA『持病の花粉症による脳天フワフワ病に冒されて、思考がままなりません。今の俺には、誕生日パーティーの企画を練るなど、河童が川流れするほど無理難題です』

ヒノキ「言っていることがよくわからんのじゃが、それも脳天フワフワ病の影響か?」

リモートNOVA『普通なら難なくできることが、まともにできなくなるほど尋常じゃないという意味です』

ヒノキ「ああ、なるほど。普通の河童は川で溺れるはずなどないが、体調が悪化するとそういうこともあるということか。体調が悪ければ、サルだって木から落ちようし、弘法だって書き損じもする。そして、ブログ記事の企画を考えるのが日常茶飯事の新兄さんも今は無理な状況と言うことじゃな。ことわざの拡大解釈と受け止めておこう」

リモートNOVA『それに来週は、春期の仕事でバタバタしていますし』

ヒノキ「それは前から分かっていたことじゃな」

リモートNOVA『ともあれ、この花粉症ガール5周年は、3ブログ合同の記念行事にしたいんですよ。そのために、まずヒノキ姐さんのところで3月28日のパーティーを行う。その際に、「アルシャード・ガイア」のシステムでキャラ作りを行なっていただければ』

ヒノキ「例のガイア・グランプリ絡みじゃな」

リモートNOVA『ええ。「俺がGMで、花粉症ガール4人がプレイヤーの冒険譚」という企画。まずは、ヒノキ姐さんを中心にキャラ作りをお願いします』

ヒノキ「お主が動けない分、キャラ作りだけなら、わらわを中心でもできると踏んだのじゃな」

リモートNOVA『それと、ダイアンナもそちらに送るか、リモートでキャラ作りに参加してもらいます』

ヒノキ「そうやって、キャラ作り記事で時間を稼ぐ、と」

リモートNOVA『そうしている間に、春期も明けて、俺がフリーで動けるようにもなるでしょう。そうすれば、舞台をウルトロピカルの屋久島に移して、ガイア様の前での神前セッションという形をとります』

ヒノキ「なるほどのう。それで、4月はウルトロピカルを盛り上げよう、と」

リモートNOVA『一方で、5月終了予定の魔神ハンターも同時に進めなければなりませんが、これはGMレスで、ゲンさん中心に進めることも可能、と判断しました』

ヒノキ「勝手に判断するでない」

リモートNOVA『だって、ヒノキ姐さんがアルシャードのプレイヤーをしながら、魔神ハンターのGMをするなど、身一つでは難しいでしょう?』

ヒノキ「うむ、身一つでは確かに難しい。しかし、その不可能を可能にする手立てを考えた」

リモートNOVA『何と。それはいかなる方法ですか?』

 

アリナメモリ

 

ヒノキ「お前さん、自分の代役ンとして、NOVA2009を用意しておるじゃろう?」

NOVA『ええ。ケイPマーク3のボディに、NOVA2009メモリをセットして、頭に父を住まわせたバイオサイボーグの通称009として活用しています』

ヒノキ「それを参考に、コンパーニュでも独自に、わらわの擬似人格アリナメモリを作ってみた」

NOVA『そんなことができるのですか?』

ヒノキ「お前さんにできることが、わらわにできないと思うてか。まあ、もちろん、わらわの神霊としての全ての経験を移植することは、データの容量が大きすぎて不可能と言えるが、『2019年9月からのマッスル太郎の物語』および『2020年8月からの魔神ハンターの物語』のGMをする程度の限定データなら何とかなる。コンパーニュの技術力と、レッドソウルの不思議パワー、それに十分な時間があれば、見様見真似でGM専用メモリを作るなど児戯に等しい

NOVA『さすがはヒノキ姐さんだ』

ヒノキ「しかし、問題が一つある」

NOVA『何ですか?』

ヒノキ「メモリはあっても、それを起動させるための器となるボディがない。こっちにケイPシリーズを1体派遣してはもらえぬか?」

NOVA『だったら、ウルトロピカルのリバTをそちらに送りましょうか? 神霊のメモリを読み込むには、自由の女神属性の彼女がふさわしいでしょうし』

ヒノキ「なるほど。確かに不定形とは言え、男性人格のケイPたちよりは、女性人格のリバTの方が、わらわのメモリの器としても相応しいと言ったところか」

NOVA『では、ヒノキ姐さんがガイア・ミニセッションに参加している間の魔神ハンターGM代行は、アリナメモリ搭載リバTに任せるという形で、手はずを整えましょう。人員等の手配や連絡は俺がやりますので、そちらではまず誕生日パーティーとキャラ作りの準備を整えて下さい』

ヒノキ「分かった。花粉症ガール5周年の企画のスタートは、我がコンパーニュが責任を持って務めるとしよう」

NOVA『お願いします。では、俺はこれで(ペコリ)』

 

誕生日の準備に向けて

 

ヒノキ「……ということで、花粉症ガール5周年の誕生パーティーはこのコンパーニュで行うことになった」

ゲンブ「それは名誉なことでござるな」

シロ「翔花とアッキーがここに来るのか。だったら、腕によりをかけてケーキを作らないとな」

リトル「アリナメモリの管理は、リウの仕事ですねぇ」

ヒノキ「うむ。レッドソウルの力を用いている以上は、リトルがいないと上手く起動させられんからのう。さすがに、わらわは時空魔術師ではないゆえ、過去から自分の魂を召喚して、そのデータを元にメモリに生成するなどという器用なマネはできぬ。せいぜい過去のセッション分の記憶とGMとしての管理采配能力に限定してのことじゃ」

シロ「アリナメモリは、アリナ様の能力の一部を再現したに過ぎないってことですね。でも、これが実用化されれば、ゲンブメモリやリトルメモリ、それにボクのメモリも作れるのでは?」

ヒノキ「AIにいろいろな仕事を代用させるか。しかし、問題はそういう疑似メモリに、魂が宿るかどうかじゃな。それこそ、この歌のようになりはしないかのう?」

ゲンブ「まあ、仮にアリナメモリが動作不良を起こしたとしても、我がサブマスター的な立場でフォローすることは可能でござろう。それよりも問題は……」

ヒノキ「新兄さんの記事書きペースじゃな。わらわたちがどれだけ準備を整えようとも、作者の新兄さんが脳天フワフワ病をいつまでも発症していては、順調に記事書きも進まんじゃろう」

リトル「脳天フワフワ病って、どんな病気ですかぁ? いかにも頭の病気そうで、危険っぽいんですけどぉ?」

ヒノキ「かの拳聖ブロキーナが患ったと言われる、ひざがしらむずむず病やくるぶしつやつや病に勝るとも劣らぬ奇病の一種じゃのう。まあ、新兄さんの場合は期間限定じゃろうし、2週間後にはケロリとしている可能性も大じゃろうが」

シロ「何にしても、誕生日パーティーですね。『指輪物語』の最初も『待ちに待った誕生日祝い』から始まりますし、こちらでも盛り上げたいところです」

 

誕生日から指輪の話へ

 

ヒノキ「最初の『ホビット』がドワーフたちとの思いがけないパーティーから冒険が始まるのに対して、『指輪』が待ちに待ったパーティーから始まる対比構造なのもポイントじゃな」

ゲンブ「前者が指輪を手に入れる旅なのに対し、後者が指輪を捨てに行く旅という対比構造で、ビルボ→フロド→サムの主人公継承劇なのもポイントが高いでござる」

シロ「MTGでも指輪物語が登場するんですね」

ヒノキ「脱出ゲームのEXITでも、指輪物を新兄さんは期待しておるらしい」

リトル「去年が映画の『ロード・オブ・ザ・リング』20周年記念ということで、ファンタジー界隈が指輪やホビットブームになっていると聞きますぅ」

ヒノキ「『ホビットの冒険』の小説は1937年(初邦訳は65年)、『指輪物語』は1954年〜55年(初邦訳は1972〜75年)に出版され、すなわちゴジラと同時期じゃ」

ゲンブ「すると、来年が指輪誕生70周年でござるか。去年が映画20周年で、来年が原作小説70周年ということは、今年もまだメモリアルイヤーの継続期間に当たるということでござるな」

ヒノキ「なお、作者のトールキンは1973年に亡くなっているので、今年はトールキン逝去50周年ということにもなる」

シロ「それはまたメモリアルイヤーなんですね」

ヒノキ「そして、彼の死後にその遺稿を息子が編集して1977年に出版されたのが『シルマリルの物語』じゃ」

シロ「そして、シルマリルの話も参考にして映像化されたのがこちらなんですね」

ヒノキ「いや、版権により、『シルマリルの物語』のネタは使ってはいけないとされておる。『ホビット』と『指輪』の時代は中つ国の第3期と設定されておるが(トールキンの物語では、現在のリアル文明史は第4期という扱い)、『力の指輪』はそれより数千年前の第2期。あのガラドリエル様を主人公に、ドワーフのトーリンたちの先祖ドゥリンや、ハーフエルフのエルロンド、伝説のエルフ王ギル=ガラドと彼の同盟相手であるエレンディル、および息子のイシルドゥル(イシルドゥア)、すなわちアラゴルンの先祖が登場しておる」

ゲンブ「それらの原作は、『シルマリル』でないとすると?」

ヒノキ「『指輪物語』の追補編で示された年表を始めとする、分量の少ない資料じゃ。後世の歴史伝承で登場する人物以外はオリジナル要素が大きい。とりわけホビット族がホビット庄に定住する以前のハーフットと呼称された時期の話は、ほぼオリジナルで、作品そのものが二次創作呼ばわりされそうじゃのう」

シロ「しかし、『力の指輪』とは別に、新作映画の企画も動いているみたいですね」

ヒノキ「来年の春には、ローハンの騎兵の戦いをテーマにしたアニメ作品も予定されているらしいのう。それらを楽しみにしながら、今は目前のこの作品を期待するとしよう」

(当記事 完)