魔窟コンビニを目指して
GM(ヒノキ)「それでは、魔神ハンターの最終部(予定)を開始する」
G太郎(ゲンブ)「最初の仕事は、驕王の黄金鎧ミッションでござるな」
デル(リトル)「第5部の最初のタイトルも、黄金鎧じゃなかったかぁ?」
G太郎「これでござるな」
GM「黄金鎧の仕事は、ミッションとしては正式に受諾していない状態じゃ。公式シナリオでは、『ダークドワーフから黄金鎧を強奪する内容』じゃったが、それを改変する際に『ゴブリン王とダークドワーフの対立した意見を折衷するために、魔窟のある【戦神の凱旋門】に魔窟コンビニの基盤となる出張鍛治炉を築こうという話』になった」
ホリー(シロ)「そのために魔窟を30階まで攻略し、さらに魔窟コンビニの準備として、コボルド商人の配達仕事を頑張って来たのが第5部だった、と」
GM「その後、第5部の終わりに『黄金鎧ミッション』を果たして完結させるつもりじゃったが、深層階の探索に時間が掛かったので、コボルドの配達仕事で締めくくることになった。つまり、第5部の冒頭に考えていたミッションを今ようやく達成するときが来たわけじゃ」
G太郎「その延長で、魔窟コンビニも完成させたいでござる。何しろ、魔窟コンビニの話を企画してから、もう一年が過ぎた」
ホリー「確か去年の夏に放送された『ゲッターロボアーク』の影響だったんだな。コンビニネタは」
デル「1年前は旬だったけど、今となっては『コンビニ、何それ!?』と死語になってるんだなぁ」
G太郎「いやいや、コンビニそのものが消えてしまったわけではござらん。ただ、1年前に設立しようとしていたコンビニが今だにできないのでは怠慢の謗りを免れまい」
GM「まあ、ゲーム内時間じゃと、魔窟コンビニ云々を言い始めたのは22日頃で、今は44日めが過ぎる辺り。一月も経過しておらんわけで」
G太郎「今一度、コンビニの設立条件を確認したいでござるよ」
●魔窟50階まで到達(現在30階まで)
●驕王ポイントを31点にする(現在22点)
ホリー「魔窟の50階までを探索するのは、驕王のミッションの中にもあったな」
GM「まずは、『黄金鎧ミッション』を完結させて、続いて『魔窟50階まで』をムルカグンドリとギルギダッシュのWミッションという形で処理する。これで、晴れて魔窟コンビニ設立に至るのを第6部の前半としよう」
G太郎「では、【コボルド窟】から【岩棚の城塞】へ向かうでござる」
●ミストグレイヴ上層階の地図
(青字は拠点および宿泊可能地点。
青いラインは安全ルート)
死者の道ーミノタウロスl の門→深層
l l 階蛇の酒蔵ー凱旋門ー岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋
(梯子) (魔窟) 城塞 l l
l l l l 腕試しの
コボルド窟ー無限ー隠者のー地底湖の畔ー通路→深金床 迷路 (人魚宮殿) 層
l l l 階
大水車ー烈火団ー煌びやかな
l 本部 大通路
l l l
物乞い市場ー 騎獣ー水没通路
(蜜蜂) 調教所 (梯子)
l l
肉の穴ー処刑遊戯場
(解放軍)
凱旋門にて
GM「では、【コボルド窟】で寝泊まりした44日め未明から物語を再開しよう。45日めの朝に【無限の金床】に到着。次は45日めの昼に【戦神の凱旋門】でよいな」
G太郎「うむ。完成した出張鍛治炉の様子を見てみるでござる」
GM「その前に1Dを振って、ランダムイベントを確認せよ」
デル「出目3でさぁ」
GM「何やら謎の棺桶が置いてある。中身を確かめたくば、1Dを振れ」
G太郎「警戒しながら調べるでござる。2」
GM「ヒヒヒ。棺桶に近づくと、中から包帯に包まれた人型モンスターが飛び出してきた」
G太郎「魔物知識は19、先制判定は18、マミー(ミイラ男)と思われる魔物を4回、いや、新特技の《跳び蹴り》追加の5回キックで一気に粉砕するでござる」
GM「ちょっと待て、慌てるでない。久々プレイなのじゃから、処理が追いつかん。ええと登場したのは、レベル9アンデッドのマミー。剣のかけら入りで、HPは111点。弱点は見抜かれて、炎ダメージ+3じゃな。一応、防護点は9あるので、結構硬い、と言っておこう」
G太郎「剣のかけら入りでなければ、バフは必要なかったものを。ならば、蹴りの前に嬢ちゃんに支援を頼むとするか」
ホリー「炎弱点なら【ファイア・ウェポン】だな。MP4点、いや、新特技《MP軽減》で1点減るので3点だけ消費して、発動は問題なく成功。ついでに鼓咆も加えて、ダメージ+3だ。さらに、イノセントも突撃させる。命中22で攻撃を当てて、ダメージは23点だ。結構、順調だな」
GM「14点くらって残りHPは97点」
ホリー「ついでにシーサーの水鉄砲。抵抗は抜けずに、ダメージは……低い。4点だけだ」
GM「残り93点」
G太郎「では、練技【マッスルベアー】だけ入れて、〈熊の爪〉効果もあってダメージ+3。その他もろもろ足して、《弱点看破》によるダメージ2倍も加えて、追加ダメージは28点からスタート。5回振って、全て命中。ダメージは……いきなり6ゾロクリティカルで49点。続いて40点、39点、低くて33点、そして35点でござる」
GM「やれやれ。計算するまでもなく、ミイラはたちどころに燃え尽きた」
第6部初戦闘の戦利品は、〈剣のかけら〉9個、黄金の指輪(1000G)。
さらに、棺桶の中から〈ガストボール(クイーン)〉を入手するのだった。
ホリー「おお、ジャンヌかアギレラ来たあ」
GM「いや、このタイミングで棺桶の中から出てきたということは、もしかしてもしかすると女王Eなのかも知れぬが、不謹慎なネタでFFシリーズの伝統高き国を敵には回したくないので、自粛するのじゃ」
デル「だったら、ダイ大にちなんでアルビナスとでも名づけるとするさぁ」
GM「うむ、そうするといい」
ランダムイベントの後で、烈火団は【凱旋門】に到達。
将来の魔窟コンビニの布石となる予定の、ダークドワーフの出張鍛治炉を覗いて見ることにした。
GM「ここの管理者は、ロベルクの若き弟子ノパじゃ。鍛治見習いであるが、戦士としても優秀で、魔動機術【エフェクトウェポン・氷】と組み合わせた奥義も持っている」
デル「北の勇者って奴かぁ」
GM「ビーリンと並んで、ダークドワーフ界の期待の新人と言えよう。何しろ、この魔窟コンビニは荒事が予想されるゆえ、戦闘技術にも長けた少数精鋭の職工戦士が集められておる。魔窟コンビニの用心棒役として、驕王ムルカグンドリ配下のゴブリン軍が配属される予定じゃが、ダークドワーフとしては『ゴブリンなんかは当てにならん。自分の鍛治炉は自分で守らねば』との心意気を示していると言えよう」
ホリー「ボクとしても賛成だ。ゴブリン王だけにデカい顔をさせるわけにはいかないからな」
G太郎「対抗心を燃やして、魔窟コンビニの発展に力を注いでくれるのは構わないが、某鎌倉のように内輪の争いで同盟関係が決裂しないよう注意せねばな。公式シナリオでは、驕王とダークドワーフは対立する間柄だけに、油断はできん」
G太郎「おお、総監どの。何か問題でも?」
ギルギダッシュ『いや、ダークドワーフは礼儀正しく、勤勉に働いている。今のところはトラブルもなく、順調に進んでおるよ。魔窟コンビニとやら、上手く軌道に乗るといいな』
G太郎「総監どのにそう言ってもらえるとはありがたい」
ギルギダッシュ『魔窟コンビニの件、一応、翠将陛下のお耳にも入れておいた。すると、こう仰せになられた』
ヤーハッカゼッシュ『コンビニだと!? 何やらよく分からんが、烈火団の動きはいろいろと面白そうじゃないか。好きにさせてみろ、連中が力を示すならな。また直接会って、話をするのも一興だが、今はまだ力量不足だ。しっかり、実が熟するのを待って、近衛の座に挑戦して来るのを待つとするか。それまでは、お前が烈火団の後見を務めるといい』
ギルギダッシュ『……と言うことで、翠将の命により、この私が烈火団および魔窟コンビニの後見を担うことになった。よろしく頼む』
ホリー「しっかり、翠将の監視下にあるってことか。うかつな行動はできないなあ」
G太郎「翠将は大物だから、力ある者が自分に挑んでくることを楽しんでいる節がある。それに、強い者が好きに振る舞っていい、というのは蛮族にとっての根本的なルールでござるからなあ」
デル「でも、レジスタンスが力をつけて、自分に逆らって来たら、どうするつもりなんだぁ?」
G太郎「街の統治に支障をきたすようなら、力をもって叩きつぶす。さもなければ、ある程度までの小競り合いなら黙認するという姿勢っぽい。反乱の芽は小さいうちに見つけて滅殺する……と言ったような神経質な性格ではなさそうでござる」
GM「端的に言えば、『力あるなら好きにしろ。ただし、俺の邪魔はするな。俺を楽しませてくれるなら歓迎だ。さもなければ、勝手に死ねばいい。つまらない輩の相手をするのは、趣味じゃないからな。レジスタンス? せいぜい足掻くがいい。俺の支配の邪魔になるようなら叩きつぶしてやるが、そういう不穏分子がいるからこそ、手下の戦意も高まるというもの。対立と競争あってこそ、世の中は面白い。完全な平和と停滞じゃ、つまらんだろう? 俺を楽しませるなら、レジスタンスの存在も許す』ってところか」
ホリー「自分が楽しいかどうかが基準ってことですか。意外と俗物なんですね」
GM「蛮族の支配階級でも、ドレイクは騎士的な生真面目さを有する一方で、バジリスクは享楽的な趣味人の傾向がある。規範意識の強いドレイクに対して、己の楽しさを追求するバジリスクじゃな。ギルギダッシュは『強さを求めて成長する姿こそ芸術だ』と考えて、魔窟総監という仕事を楽しんでいるし、ヤーハッカゼッシュは……街の支配と成長、トラブル解消そのものをゲーム的に楽しんでおると言ったところか」
G太郎「とにかく、今のところ翠将が我らを叩きつぶすようには動いて来ないということが分かっただけでも重畳。その間に、我らは力をつければ良い、と」
GM「目に見える形で敵対を表明しているわけでもなく、そもそも戦争状態に突入しているわけでもないからのう。それぞれの内に秘めた思惑はあれど、決定的な亀裂や利害の衝突がない限りは、適度な距離感で動向を見極める程度でいい」
ホリー「決定的な亀裂や利害の衝突とは?」
GM「そりゃあ、相手の大切なものを攻撃したとか、相手の計画を邪魔したとか、いろいろ考えられような」
デル「具体的には、竜姫ナーデージュを助けたり、翠将の拠点である【瑠璃宮】で大暴れしたり……と言ったところかなぁ」
GM「蛮族どうしの小競り合いはよくあることなので、お主たちのこれまでの戦い、すなわち烈火団の活動もその程度にしか思われていなかったのじゃ。これまでのところはのう」
ホリー「これからは違う、と?」
GM「だからギルギダッシュが後見人、お目付け役に任じられたのじゃろう。烈火団の活動を公認すると共に、怪しい動きをしないように牽制する目的でのう」
G太郎「怪しい動きも何も、烈火団はあくまで商売人であって、アイテム調達と交易活動しか行っていないでござるよ。もちろん、奴隷も商品という社会ゆえ、奴隷救出も商業活動の一環でござるが」
GM「確かに、そうなんじゃなあ。烈火団の活動においては、今のところ商業以外の難癖をつけるのが難しい。これまでで一番のトラブルは、ムルカグンドリに依頼されたトロール兄弟との抗争ぐらい。それとて、翠将の統治を脅かすほどの問題ではない」
G太郎「今後も真面目な商売人として立ち振る舞うでござる……とギルギダッシュ殿には、さわやかな笑顔を向けよう」
ギルギダッシュ『私としては商業活動よりも、魔窟探索を頑張って欲しいんだがな。そろそろ地下50階ぐらい踏破できるんじゃないか?』
G太郎「それはまた後日にでも。今はムルカグンドリの仕事を優先するでござるよ」
驕王への刺客
GM「では、【凱旋門】から東の【岩棚の城塞】へ向かう途中、お主たちは黒ずくめの人物に遭遇する」
G太郎「何者でござるか?」
G太郎「おお、あんたか。もうすぐ魔窟コンビニが立ち上がるので、バーテン候補のあんたにも連絡しようと思っていたでござるよ」
ゾ・ゴグ『へい、旦那。情報屋としてあっしもいろいろ調べていたんですがね。旦那が酒場の用心棒としてスカウトした驕王さんを近々襲撃しようという噂を小耳に挟んだんでさ』
G太郎「驕王を襲撃!? 一体、誰が?」
ゾ・ゴグ『さあ、そこまでは。何にせよ、相当に恨まれた御仁ですから、その命を狙おうとする連中も多そうですね。噂によると、深層階にあるという【暗殺斡旋所】でも賞金首として名前が挙がっているとか』
ホリー「確かに挙がっていたな。賞金額はいくらだっけ?」
GM「〈赤銅勇士勲章〉2個じゃ」
デル「黄金鎧ミッションの報酬は?」
GM「ちょっと待て。(シナリオを確認して)PC1人当たり〈真鍮戦士勲章〉3個だから、合計9個。〈真鍮戦士勲章〉は5個で〈赤銅勇士勲章〉1個になるから……」
ホリー「賞金首をとった方が、少しだけ得するな」
G太郎「こらこら。そんな短絡的な計算じゃなくて、ムルカグンドリを生かして、次のミッション『魔窟からの凱旋』に臨む方が絶対に得でござる」
ホリー「だったら、全ての関連ミッションを終えてから、ボクたちの手で賞金首にして、丸ごと報酬をせしめると言うのは?」
G太郎「……嬢ちゃん。それは人族よりも、蛮族寄りの発想でござるよ」
ホリー「うっ、そんな……。このボクが蛮族の考え方に染まってきたなんて……(ガクガクブルブル)」
デル「とにかく、ムルカグンドリが死んでしまったら、黄金鎧ミッションは失敗するんじゃないのかぁ?」
GM「確かに、ミッションの達成条件は『ムルカグンドリに黄金鎧を渡すこと』じゃから、頼み人のムルカグンドリが死んでしまったら、ミッションは失敗に終わるのう」
G太郎「ということで、受けた仕事には私情を持ち込まないプロフェッショナルな商売人でござるよ。密偵のゾ・ゴグには感謝しつつ、ノパ殿への紹介状を一筆したためるとしよう。『この男は将来の魔窟コンビニ付き酒場のバーテンとして、マッスルG太郎が認めた男でござる。酒のことと裏の情報に詳しい御仁であるゆえ、失礼のないよう迎え入れて欲しい』と」
ゾ・ゴグ『おお、旦那、かたじけねえ。不具なあっしを取り立ててくれた御恩、きちんとした奉公で報いる所存でさあ』
G太郎「うむ、合言葉はいざ鎌倉、でござる」
ゾ・ゴグ『いざカマクラ? どういう意味でさぁ?』
G太郎「緊急事態に際して、主君の元に駆けつける武人の心意気を示した言葉でござる」
ゾ・ゴグ『なるほど、いざカマクラか。言葉の意味はよく分からんが、とにかく格好いい心意気ということは伝わってくる』
GM「……と言うことで、お主たちはゾ・ゴグと別れた後、その日の夕刻、【岩棚の城塞】に到着した」
ホリー「しかし、ムルカグンドリはすでに暗殺者の手で殺されていたのだった」
G太郎「おお、驕王どの。何とも惨たらしい姿に!」
デル「分かったぁ。ここから仇討ちシナリオに急展開するんだなぁ」
GM「違う。ムルカグンドリはまだ生きている。勝手に殺すでない」
ホリー「まだ……ってことは、これから死ぬ予定なんですね」
GM「いやいや。いちいち言葉尻をとらえるな。ムルカグンドリが生きるか死ぬかは、お主たちが護衛任務を全うするかどうかに掛かっておる」
G太郎「つまり、ムルカグンドリを守ることが、今回のシナリオの目的でござるか」
GM「うむ、ぶっちゃけ、そういうことになる。ムルカグンドリを連れて、西の【凱旋門】に向かう。そこで敵襲にあう。その敵を撃退するだけの簡単なシナリオじゃ」
G太郎「簡単かどうかは、どんな敵と戦うかにもよるでござる」
GM「その辺はランダムに決まることじゃ。とにかく、お主たちを迎え入れたムルカグンドリは、黄金鎧入手の準備ができたと聞いて、大喜びで出向こうとする」
G太郎「ちょっと待つでござる。お主は暗殺者に狙われているでござる。うかつに動くのは危険でござるよ」
ムルカグンドリ『暗殺者か。なるほどな。だが、今に始まったことじゃない』
GM「G太郎の言葉に、ムルカグンドリは泰然自若とした態度を崩さない」
ホリー「へえ。肝っ玉が座っているのか。てっきり慌てふためくとばかり」
ムルカグンドリ『ダークドワーフの連中が余の黄金鎧のために、わざわざ魔窟まで出向いて来たんだろう? だったら、こっちが暗殺者ごときにビビって、城塞に引きこもっていると示しが付かないだろうが。向こうが礼を示して来たなら、こちらも相応の礼を示さなければ、驕王の名がすたるってもんだ。違うかい?』
GM「ここで、お主たちには二つの選択肢を与えよう。選択肢その一、今夜のうちに、わずかな手勢を率いて【凱旋門】へ向かう。選択肢その二、翌朝まで待って、しっかりと軍勢を率いて【凱旋門】へ向かう」
デル「軍勢って、どれぐらいの規模なんだぁ?」
GM「ムルカグンドリが動員できるゴブリンは30体じゃが、10体は城塞に残したいので20体を引き連れることになる。今夜のうちに移動するなら、3体の供だけ連れての隠密行となろう。もちろん、お主たちの護衛も求めるが」
G太郎「普通に考えるなら、供回りは多い方がいいと思うが、今夜のうちに出発するメリットは?」
GM「敵との遭遇確率が下がることじゃな。20体を引き連れた移動は少し目立つゆえ、敵の出現率が3分の2で戦闘回数が多くなりそうじゃ。少数の場合、敵の出現率が半分の3分の1になる。【凱旋門】へ向かう際に3回ダイスを振って、1回、敵と遭遇するごとに供の者が3分の1、命を落とすことにもなる」
デル「つまり、少数なら1人だけ死んで、大人数なら6、7人まとめて死ぬんだなぁ」
ホリー「ゴブリンをまとめて殺すには、大人数を率いて行けばいいってことか」
G太郎「嬢ちゃんは、そんなにゴブリンが嫌いなのでござるか」
ホリー「当たり前だ。ボクの信条は蛮族との抗争だ。労せず蛮族が殺せるなら、その方がいい。それに王を守って死ねるなら、ゴブリンたちも本望だろう」
G太郎「しかし、ムルカグンドリの配下は酒場の用心棒になる予定でござるからな。必要以上の損失は避けたいでござる」
デル「それにホリー姉さんの矜持は何だぁ?」
ホリー「弱者は見捨てない……って、この場合、ゴブリンが弱者に当たるのか?」
G太郎「大勢のゴブリンを率いた場合、ダークドワーフを不必要に刺激する可能性もある。ここは少数で隠密裡に動く方がいいと見た」
GM「では、今夜のうちに動くのじゃな」
ホリー「仕方ない。ボクだって別に、無駄な血を流したいわけじゃないからな」
夜中の隠密行
GM「では、烈火団とムルカグンドリ、そしてお供のゴブリン3体は西へ向かった。敵に見つからなかったか、1Dを振れ。1〜2が出たら、襲撃を受ける」
G太郎「5でござる」
GM「うむ。最初の1時間は平和な旅路じゃのう。次はどうじゃ」
ホリー「ボクが振ろう。2」
GM「突然、飛んできた矢が1体のゴブリンの頭に突き刺さった。お供の1体が死んだ」
G太郎「即座に驕王を守るべく行動するでござる」
GM「戦闘は割愛じゃ。刺客は烈火団と驕王の怒りの前に、たやすく粉砕された。では、3度めの襲撃判定じゃ」
デル「オラが振るさぁ。3。これならセーフだなぁ」
ホリー「軍勢を引き連れていたら、12、3体まとめて始末できていたのに」
GM「まるで、ホリーが刺客の一味みたいな発言じゃのう」
ホリー「ああ、もちろん、口には出していませんよ。あくまでプレイヤー発言ってことで」
GM「うむ。ムルカグンドリはホリーの内心の思惑に気付くことなく、こう言う」
ムルカグンドリ『残念ながら一人は犠牲になったが、烈火団のおかげで、ここまで無事に来れた。感謝する』
G太郎「その言葉は、【凱旋門】に到着した時までとっておく方がよかろう。おそらく、ミッション達成前のクライマックスバトルが残っているゆえ、下手にいい奴ぶるのは死亡フラグになるのが鎌倉の法則でござる。お主はもっと傲然としたキャラだったはず」
ホリー「そうだそうだ。こんなところでいい奴になられたんじゃ、ダイス目でゴブリン1体を殺したボクが悪者みたいじゃないか」
デル「姉さん、それもプレイヤー発言かぁ」
GM「とにかく、G太郎の読みは正解じゃ。もうまもなく、【凱旋門】に到着しようというとき、お主たちは30人ほどの集団が待ち構えていることに気づいた」
G太郎「30人? 何者でござるか?」
GM「蛮族のボスが一組み、悪党の強敵が一組み、その他はモブの軍勢じゃ。とりあえず、ボスと強敵はダイスで決めて……レベル10バルカンメジャーアデプトと、レベル8バジリスク1体じゃ」
ホリー「モブ28体の正体も気になるけど」
GM「ちょっと待て。バルカンメジャーアデプトがホリーにバルカン語で話しかける。『これはこれは同族じゃないか。そなたのような美しい女性が、たかがゴブリン王ごときと一緒にいるとは種族の誇りはどうした? すぐに投降して、オレ様の女になれ。悪いようにはしない。どっちにしろ、これぐらいの数に囲まれてちゃ、ムルカグンドリも終わりだ』 そう言ってから、さらに蛮族語でこう言った。『スパイを潜り込ませていたとも知らず、わずかばかりの手勢で我らを出し抜けるとは、驕王の考えも甘いものよ』」
ムルカグンドリ『スパイだと!? まさか、お前が!?』
GM「そう言って、ムルカグンドリは怒りの目をホリーに向ける」
ホリー「ちょ、ちょっと、GM。それって、ボクを陥れようとしていませんか? ボクは確かにゴブリン王が嫌いだけど、スパイ行為なんて働いていません」
GM「分かっておる。しかし、たまたま敵のボスがバルカンじゃったし、バルカンという種族は同族と戦うことを毛嫌いする。ならば、策でも弄して、お主が敵対できないよう、味方に引き込むように立ち回るのも道理というもの」
ホリー「ならば、ボクはこう言うしかないじゃないですか。『スパイだと? 驕王をたかがゴブリンと見下したような口を聞いて、自分は卑怯な策を弄しようとは、誇り高いバルカンが聞いて呆れる。ボクは、はぐれバルカンにして烈火団のガルダ。ボクの忠義は仲間たち、マッスルG太郎と熱血神官デルにある。それに驕王ムルカグンドリ、彼は少なくとも卑怯なマネはしない。お前がバルカンの誇りを口にするなら、数に任せたやり方ではなく、正々堂々とこちらの代表と一騎討ちをするんだな』」
バルカン『一騎討ちだと!? お前とか、女?』
ホリー「いや、烈火団の代表は、もちろんマッスルG太郎だ」
G太郎「そう言うと思ったでござるよ(苦笑)。とにかく、ムルカグンドリよ。奴の卑怯な策に乗せられてはいかんでござる。ガルダ嬢ちゃんは、バルカンの同族よりも烈火団に忠義を尽くすゆえ、スパイなどでは決してござらん。彼女の身の潔白は、この私、マッスルG太郎が保証してみせる。それよりも、この窮地をどう切り抜けるか、でござるが……アリナ様は何かを考えているのでは?」
GM「当ててみよ」
G太郎「いざカマクラ……と言ったところでござろうか」
GM「うむ。驕王殿がピンチの時に、ゾ・ゴグから連絡を受けたダークドワーフの戦士たちが敵軍の背後から駆けつけて、暴れ回る展開じゃ。そして、黄金鎧を持ってきたノパが『未完成だが、ゴブリン王、これを使え』と叫んで、不思議な呪文を唱えると、黄金鎧のパーツが飛来してムルカグンドリに装着される。そうして、ダークドワーフとゴブリンが種族の壁を越えてモブ軍勢相手に共闘するといった、燃える戦闘シーンを背景に、お主たちはボスバルカンとバジリスクを倒すといい」
ホリー「ボクを陥れようとしたバルカンメジャーアデプト、絶対に許せない」
バルカンとの対決
G太郎「では、改めて魔物知識判定を行うでござる。バルカンに対しては19、バジリスクには……ピンゾロ」
ホリー「バジリスクは、ボクが17を出した」
GM「ならば、どちらも知名度は抜けた。弱点は分からぬが、HPはバルカンの方が剣のかけら入りで130点、バジリスクの方は49点となっておる。どちらも《マルチアクション》持ちの魔法戦士で、前衛に出ているってことで」
G太郎「バルカンは炎無効の特殊能力を持っているのでござるな」
デル「何だとぉ? 烈火団の天敵みたいな種族だなぁ。オラの技が役に立たないなんてぇ」
G太郎「弱点値を抜けていれば、水・氷ダメージ+3が効果的だったものを」
ホリー「相手の弱点値は21なんだな。だったら、剣の恩寵で+2すれば弱点も分かるんじゃないか?」
G太郎「いや、そこまでするほどでは……」
ホリー「ボクはこいつの弱点が知りたい。シーサーの水鉄砲のダメージが増えるからな。アリナ様、今からでもG太郎の魔物知識判定に剣の恩寵で+2してもいいですか?」
GM「まあ、良かろう。適切なロールプレイさえすれば」
ホリー「う〜ん、G太郎、ボクの代わりにそいつを倒してくれ。そいつの弱点は……炎が効かないならば、逆で攻めるのがセオリーかも」
G太郎「なるほど。バルカン相手なら氷、言われてみればその通り。何という冷静にして的確な判断力。と言うことで、嬢ちゃんのアドバイスが、ひらめきを与えてくれたでござる」
GM「では、バルカンの弱点が分かったということで。次に先制判定じゃ」
G太郎「これは重要。(コロコロ)よし、出目8で19」
GM「こちらは18なので、そちらが先攻じゃ。なお、こっちは知的な相手なので、イノセントの弱点を狙って来るかもしれない。弱点隠蔽判定をせよ」
ホリー「今まで、あまりして来なかったのに?」
GM「弱点隠蔽判定が必要になるのは、敵がセージ技能持ちか、魔法使い系の場合。そして、イノセントの弱点は看破された場合、物理ダメージ+2になる。つまり、G太郎に瞬殺されない魔法戦士が出て来るまでは、必要なかったから割愛してきたまでのこと。しかし、今回は必要になると思うてのう」
ホリー「ええと、弱点隠蔽はライダー技能+知力ですね。魔物知識と同じで、基準値は9。出目11なので20です」
GM「こっちの魔力達成値と比較するから、同じく20。同値の場合は、受動側の勝ちになるから、イノセントの弱点は看破されなかった」
ホリー「フッ、ボクのイノセントに弱点なんてない」
GM「そんなはずはないが、見抜けなかったものは仕方ない。では、戦闘前の準備はこれで終わって、1ラウンドの表、そちらの先攻じゃ」
ホリー「まずはセオリーどおり鼓咆で全員ダメージ+1。支援魔法は、いつもなら【ファイア・ウェポン】でダメージを高めるところだけど、今回は炎無効なので命中率を高めるための【ファナティシズム】でいいかな?」
デル「バジリスクはともかく、レベル10バルカンには攻撃を当てられそうにないからなぁ」
G太郎「敵の数が少ないなら、回避のペナルティーも気にならん。カウンターがあるでござるからな」
ホリー「では、【ファナティシズム】3倍がけで、MP6点消費。残りMPは30点。発動成功で、イノセント、G太郎、デルは命中+2、回避−2になった。
「その後、イノセントを前に出して、【マッスルベアー】【ビートルスキン】のバフをかけてから、バルカンに突進。ダイス目は4が出たのを、ヒンソン効果で変転して10。命中23で当てて、ダメージは……低くて15点のみ」
GM「こちらの防護点は10なので、5点くらって残りHPは125点」
ホリー「最後にシーサーの水鉄砲。相手の抵抗値は抜けずに、ダメージは14点の半分で7点。これに弱点の+3が適用されて、10点くらえ〜」
GM「残りHPは115点」
G太郎「続いて、私でござる。練技は【マッスルベアー】【ビートルスキン】【キャッツアイ】【ジャイアントアーム】で、ダメージ+5、防護点+2、命中+1に強化して、《跳び蹴り》と2回キックをバジリスクに。残り2回をバルカンに向ける。これでバジリスクは倒せると思うが」
GM「ピンゾロを出せばよい」
G太郎「バジリスクの回避は16でござるな。命中基準値は17だから、ピンゾロ以外で当てられる。3発とも当てて、ダメージは22点をベースにして……32点、33点、25点でござる」
GM「防護点で9点ずつ減らしても、63点か。バジリスクはあっさり倒された……が、毒の血液を飛び散らせるので、生命力抵抗18をせよ」
G太郎「そんな毒など、出目5で無効化してみせよう……って、ここでピンゾロだと!?」
GM「8点の毒ダメージじゃ」
G太郎「くっ、残りHPは48点でござる。しかし、これでバジリスクは死んだ。一番怖い石化の視線がなくなったのは大きい。そして残り2発の蹴りがバルカンに炸裂するでござる」
GM「回避は19じゃ」
G太郎「これも、ピンゾロ以外で命中でござる。2発とも当てて、ダメージは33点と32点」
GM「10点ずつ減らして、45点くらった。残りHPは70点」
デル「最後に、オラの番だなぁ。練技【マッスルベアー】【ビートルスキン】【キャッツアイ】で自己強化して、命中基準値は13だぁ。7以上で当てられるが、出目は4。しかし、オラには運命変転があるぅ。出目を10にして強引に当ててぇ、ダメージは21点だぁ」
GM「残りHPは59点。では、反撃に移るかのう。おそらく、次のラウンドで倒されるじゃろうから、せいぜい暴れ回ってくれるわ。まず、特殊能力《強制召喚II》を使い、炎の妖精サラマンダーと地の妖精ノームを同時に召喚。これによって、自らのHPとMPを15点消費するが、続いてサラマンダーの行動。妖精魔法【ファイアボルト】を4倍掛けして、G太郎、デル、イノセント、ホリー、4人とも精神抵抗17を行え」
G太郎「成功」
デル「オラは失敗だぁ」
ホリー「ボクは失敗したけど、イノセントは成功した。ところで、シーサーは狙われなかったのですか?」
GM「うっかり忘れておった。おそらく、妖精は生命力を持たないゴーレムを感知し難かったのじゃろう。とにかく、ダメージはG太郎が……6ゾロを出したのに抵抗されたから回らずに9点。デルは12点。ホリーは15点。イノセントは、やはり11でクリティカルなのに回らず、8点じゃ」
デル「抵抗失敗したところに、クリティカルが出なくて良かったなぁ」
ホリー「あ、ボクは〈炎姫の騎竜マント)を装備しているので、抵抗失敗時の魔法ダメージを4点減らせます。11点ダメージで済みました。まだ見ぬナーデージュ様に感謝します」
GM「次に、ノームの番じゃが、特殊能力【地揺らし】を使う。生命抵抗17を振って、失敗すれば転倒して、6ラウンドの間、立ち上がれなくなる技じゃ。ただし、バルカンは翼があって浮遊状態にあるので無効。サラマンダーは同値抵抗で転倒せず」
G太郎「転倒したら、行動にマイナス2のペナルティーでござるか。うむ、判定は成功。何だ、一瞬グラっと揺れたようだが? ルーンフォークには妖精の姿が見えないので、何が起こっているのか分からないでござるよ」
デル「オラも成功だぁ。地面にしっかり足を踏ん張るぅ」
ホリー「ボクは成功したけど、イノセントは16で失敗……って、いや、精神じゃなくて生命抵抗か。だったら18で成功した」
GM「何じゃ、誰も転ばなかったのか。つまらんのう」
見えざる妖精の解放
G太郎「魔法攻撃は想定していたが、妖精を2体も召喚して来るとは。思いがけず、敵が増えたでござる」
GM「バルカン族は妖精使いの能力を持つが、妖精たちは基本的に穢れ持ちの蛮族を嫌うので、バルカンは妖精を力づくで酷使するような使い方をする。もしも、この場にフェアリーテイマー技能の持ち主がいれば、妖精たちの苦しそうなうめき声が聞こえて来るじゃろう」
G太郎「ところで、妖精の見えない私は魔物知識判定を行なってもいいのでござるか?」
G太郎「ならば、サラマンダー14、ノーム15でござる」
GM「知名度は11なので、何となく肌で分かった。弱点は分からぬが、熱と震動から察するものがあるということで」
G太郎「攻撃はできるのでござるか?」
GM「マイナス4のペナルティーでな。ともあれ、2ラウンドめの開始じゃ」
●2ラウンドめ開始時の状況
・バルカンMA(HP44/130)
・バジリスク(死亡)
・サラマンダー(HP41、MP38/50)
・ノーム(HP55、MP38)
G太郎(HP39/56 MP16/31)
デル(HP58/70 MP31/40)
ホリー(HP24/35 MP30/39)
イノセント(HP56/64)
シーサー(HP41)
ホリー「ところで、この妖精たちって倒さないといけないのですか? 召喚者のバルカンを倒せば、消滅したりはしません?」
GM「即座に消滅するわけではないが、召喚の制限時間は3ラウンドじゃ。妖精たちは倒しても戦利品を得られるわけでもなく、経験点がそれぞれ7レベルだから70点ずつぐらいかのう」
デル「2体倒しても140点。3で割っても50点未満だったら、無理して倒すまでもないんだなぁ」
G太郎「バルカンを倒して、余裕があれば倒すってことでよろしかろう。とりあえず、先に蹴らせてもらおう。《マルチアクション》を宣言して、【エフェクト・ウェポン:氷】を使う。呪文は発動して、バルカンに2回キック。どちらも命中して、ダメージは弱点2倍計算の30点をベースに、低くて33点、もう1発は40点。これでどうでござるか?」
GM「防護点で10点ずつ減らしても、53点くらってバルカンは倒れた」
バルカンMA『バカな。上層階で我らが警戒すべき勢力は、驕王ムルカグンドリと人魚のパランティーナのみだったはず。こんなに強い男がいるとは聞いていないぞ』
GM「我らがこの地に来て、まだ一月半。急成長した新興勢力の烈火団のことは、バルカン族には伝わっていなかったのでござるかな」
バルカンMA『炎魔の女王バイラヤーナと、魔剣イグニス万歳!』
GM「そう言って、バルカンの男は手にした自決用爆弾で吹っ飛んだ。幸い、爆発は小規模で巻き込まれることはない。残るは、召喚者の死で狂ったように暴れる妖精2体のみ」
ホリー「何やら気になることを言っていたけど、今は気にしていても仕方ない。とりあえず、遺された妖精を何とかしないと。鼓咆を1段階引き上げてダメージさらに+1。魔法攻撃に対抗するために【カウンター・マジック】の5倍がけ成功。全員、精神抵抗+2だ。あとは攻撃魔法が危険なサラマンダーを優先して落とすことにします。
「イノセントが突進して、命中は21。しっかり当たって、ダメージは20点。さらにシーサーの水鉄砲が……よし来た、6ゾロで抵抗を抜いて10点ダメージ」
GM「サラマンダーは弱点を見抜かれなくても、水や氷で余分に3点くらうからのう。イノセントから13点、シーサーからも13点くらって、残りHPは15点じゃ」
デル「HP回復よりも、ここで倒してしまった方が良さそうだなぁ。《マルチアクション》を宣言してから、シェルブレイカー両手持ちぃ。命中判定は19で当ててぇ、ダメージは22点だぁ」
GM「それでサラマンダーのHPはぴったり0。強制召喚の呪縛から解放されて、感謝しながら物質世界から消滅した」
デル「妖精の世界で安らかになぁ。これで後はノームだけ。神聖魔法【フォース】をぶつけておくかぁ」
これで12点ダメージを与え、次のラウンドの集中攻撃でノームも物質世界から解放した。
こうして、烈火団は襲撃者のボスであるバルカンを撃退し、一方のムルカグンドリと、ノパたちダークドワーフの戦士たちも種族の壁を越えた呉越同舟の連携で、モブ敵を蹴散らして撤退に追い込んだ。
GM「ムルカグンドリとノパは互いに『良い戦いだった』とか『良い鍛えっぷりだな。それならグレンダールの鎧を託すにふさわしい』とか戦士同士で認め合う仲となった。黄金鎧ミッションはこれにて成功し、今回の話はこれでおしまい。次は【戦神の凱旋門】で勝利の祝宴をあげてからの話となる」
G太郎「それはいい。しかし、戦利品は?」
GM「今回の冒険成果にまとめておくのじゃ」
●ここまでの冒険成果
日数経過:45日めの夜(戦神の凱旋門)
経験点:驕王を【凱旋門】に送り届けた★2個
驕王が黄金鎧を入手した★2個
驕王の威名が24点に達した★1個
(合計★5個)
魔物撃退分410点
ピンゾロ分(G太郎2回)
収支結果:真鍮戦士勲章15個、黒鉄剣士勲章2個
黄金の指輪(1000G)
ガストクイーンボール
バルカンの大きな宝石(500G)2個
バジリスクの血(200G)
石化の瞳(1200G)
剣のかけら19個
ミッション:驕王の黄金鎧を入手せよ→達成
(現在19人)
【月の図書館】の書物を読む方法を探る
地下世界から誰かを外に脱出させる
魔窟50階を踏破(店舗経営の許可)
驕王ポイント31点を目指す(現在28点)
人魚奴隷の救出(残り2回)
虹色の宝石の確保
(現在水妃ポイント8点)
転送装置のマスターキーを入手する
〈黒魔熔鉄鉱〉30個を集める
機械の部品ポイント370点
情報
・防空施設の魔力供給源【翡翠のピラミッド】の装置を操作するには、〈銀水晶のマギスフィア〉が必要。
・〈破剣の星槌〉は深層階の【黒炎の工房】で〈黒魔熔鉄鉱〉30個と交換。
・〈黒魔熔鉄鉱〉は、深層階の南東部にある【溶岩湖の宮殿】で入手できる。
・【地底湖の畔】のマーマンは、水妃ポイント残り20点で地上への抜け道を教えてくれる。
・【コボルド窟】のオードル・プルは地上に伝手がある。
・【戦神の凱旋門】の魔窟総監ギルギダッシュと知り合い、魔窟ミッションを攻略中。
・四祖の1人シェラシースは魔剣である。
・地下水路から地上への脱出には、〈銀水晶のサークレット〉が必要。北東の隠し扉を開けられる。
・漆黒のマギスフィアは、深層階の黒い球体に入る鍵。別に合言葉が必要。
・竜のエサユハと知り合い、竜の秘薬を完成させた(竜姫ナーデージュ救出ミッションの予定)
・【歯車の迷宮】には地下水路の明かりの仕掛けあり。
・ユリア・ミルドリスは深層階の【瑠璃宮】に向かった。
・翠将の親衛隊になるには〈黄金近衛勲章〉を入手して、試練を受けねばならない。
・暗闇を見通す〈セランシェの灯火〉は妖精たちの【地下庭園】に。現在バルカンに奪われたとのこと(ミッションの予定)
・【不死者の城】のランタンヘッドは、〈ワルプルギスの鐘〉に呪われている。ゲール・ハイネメルから解放ミッションが受けられる。
密偵の知り合い
・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)
キーワード「月の図書館の書物閲覧」「漆黒のスフィア」
キーワード「白銀勲章」
・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)
キーワード「防空施設」「シェラシース」「ヤーハッカゼッシュ」「地底に眠るもの」
・オスカル・バロー(シャドウ→バジリスク)
キーワード「白銀以上の勲章コレクター」「転送装置のマスターキーを持つ」
・シル・メリル(人間女→バルカン)
キーワード「レジスタンスを探す敵」
冒険達成度:合計24%
(当記事 完)