Wミッションを終えて
ヒノキ「今回は『竜の秘薬ミッション』と『深層階への配達ミッション』の2つを果たした後の成長タイムじゃ」
ゲンブ「★22個分だから、それだけで経験点4400点。さらに魔物退治で440点加算され、4840点でござるな」
ヒノキ「G太郎はピンゾロ2回で、+100点もされる」
リトル「魔神ハンターの物語の中で、最高点を稼ぎましたねぇ」
ヒノキ「これまでの最高は、同じくWミッション達成だった第3部の終わりじゃったが、それで4673点。★の数は同じながら、倒した魔物のレベルが高かった分、今回が勝った形になる」
シロ「お金の方は経費を減らして、合計14370G分の戦利品。これを3で割って4790G分に、配達での報酬が一人当たり現金2500ガメルになりますか」
ヒノキ「それと〈剣のかけら〉分を考えねばならぬ」
ゲンブ「ミストグレイヴでは、〈剣のかけら〉は蛮族名誉点に置き換わり、現金化はできないはずでござったが?」
ヒノキ「うむ。しかし、今回でオードル・プルが地上のミストキャッスルへの道を開いてくれるようになった。すなわち、第6部以降は『ミストキャッスル』のシナリオと混ぜてプレイするという選択肢もあるのじゃが、『ミスキャ』における〈剣のかけら〉は一つ200ガメルに換算し、名誉点にはできないというものじゃった」
ゲンブ「なるほど。『ミスキャ』と『ミスグレ』では〈剣のかけら〉の扱いが変わって来る、と」
ヒノキ「前回、お主たちは〈剣のかけら〉を28個入手した。これを現金化すると5600ガメルの追加報酬となる。〈剣のかけら〉を現金にするか名誉点にするかは、ソード・ワールド本来のルールではプレイヤー側が自由に選択していいのじゃが、シナリオの制約によって『ミスキャ』では現金化のみ、『ミスグレ』では蛮族名誉点化のみとされておる。しかし、2つのシナリオを混ぜることを考えるなら、今後の〈剣のかけら〉の扱いを考えねばのう」
シロ「ボクとしては、騎獣代の確保のために現金化できると嬉しいですね」
ゲンブ「しかし、名誉点事業のことを考えると、名誉点も欲しいでござるな」
ヒノキ「そこで今回は折半ということにしようと思う。すなわち、2800ガメルと名誉点14Dという形でどうじゃ?」
シロ「それだと現金が3で割れないので、3000ガメルと13Dでどうでしょう?」
ゲンブ「すると、一人1000ガメルでござるな。あと13Dを振ると……」
獲得名誉点は各自40点になった。
ヒノキ「名誉点の話は事業も含めて、今回は後回しにするとして、獲得勲章の整理をしておくのじゃ」
●勲章、および真紅のマギスフィアのデータ
・黒鉄剣士勲章(50G):22個
・真鍮戦士勲章(250G):11個
・赤銅勇士勲章(1250G):6個
・白銀騎士勲章(7500G):2個
・魔神討伐ポイント:14点
・転移門:地下30階
ゲンブ「〈白銀騎士勲章)5つで〈黄金近衛勲章〉にできる。今回で3個になったので、あと2個で目的達成でござるな」
リトル「だけど、密偵のイゴールさんやオスカルさんに〈白銀騎士勲章〉を渡す必要はあるんですよねぇ」
ヒノキ「密偵に欲しい情報やアイテムを与えて、それがコンプリートすると冒険達成度が+2%されるのじゃが、アム以外は★がもらえるわけでもなく、急ぐ仕事でもない。勲章が余ったときに渡すといいじゃろう」
ゲンブ「ところで、イゴール殿は【コボルド窟】に戻って来ていたのでござるか?」
ヒノキ「ああ。前回のガストクイーンが暴れていた際、コボルドたちを守ろうとして重傷を負って、現在療養中とのこと」
シロ「何と。それは大変ですね」
ヒノキ「まあ、第6部で最初のミッションを達成する頃には復帰するじゃろう」
ゲンブ「とにかく、彼に〈白銀勲章〉を渡すと、彼の密偵イベントはコンプリートして、烈火団に正式参入してくれるという話でござったな」
ヒノキ「うむ、その暁には解放軍の同志クエストにも1人追加で、ストーリー的にも重要な情報源として働くように考えておる」
リトル「オスカルさんの方は、【巨大格納庫】の〈転送装置のマスターキー〉を持っているんですよねぇ」
ヒノキ「その通り。現時点でオスカルの持つ情報は、目新しいものがなくなってしもうたが、〈転送装置のマスターキー〉は重要アイテムじゃから、入手してもらいたいもの。冒険達成度も+1%されるゆえにのう。他の情報は、『妖精の歌笛』『ノイア・カーナと翠緑マギスフィア』『暗殺斡旋所』『セランシェの灯火』といったもので、全部知っているので、オリジナルで追加情報を加えようかと思うておる」
ゲンブ「そりゃ、貴重な勲章に見合った情報が欲しいでござるなあ」
ヒノキ「オスカルの欲しいのは、〈白銀〉3つ、〈黄金〉2つ、〈翡翠〉1つでコンプリートじゃが、情報の対価としては割に合わん気がするのう。どうせなら〈黒鉄〉〈真鍮〉〈赤銅〉〈白銀〉〈黄金〉〈翡翠〉をそれぞれ1つずつにして、もっと扱いやすい密偵にすれば良かったのではないか」
ゲンブ「それだと、お手軽すぎるが、おそらくコンプリートが一番難しい密偵でござろうな」
ヒノキ「何にせよ、コンプリートにリーチが掛かっているのがイゴールで、その次がアム。ニコとオスカルは攻略難度が高そうじゃ」
ゲンブ「裏切り者のシル・メリル以外は、コンプリートで冒険達成度が加算されるので、究極攻略のための壁みたいなものでござるな」
デルニールの成長
リトル「では、成長の儀に移りますねぇ。能力値は2回成長できて、器用と精神が1ずつアップしましたぁ。ボーナスには影響しませんねぇ。
「技能はプリーストを7レベルに上げて、とうとう神聖魔法【バーニング・ソウル】を使えるようになりましたぁ。全身を炎に包み、接近戦で攻撃して来た相手に5点の反撃火炎ダメージを与えるグレンダール様の特殊魔法ですぅ」
ゲンブ「《かばうII》とのコンボが優れ物でござるな」
リトル「これで《かばう》回数を増やす《ガーディアン》と組み合わせると強いんだけど、次は《防具習熟》も欲しいので、受けるダメージとの兼ね合い次第ですねぇ。
「お金の方は、食料の補充と防弾加工の修復の他に、5000ガメルを払ってプレートアーマーに魔力+1を施してもらいましたぁ。これで防護点が+1されますぅ」
ヒノキ「本来なら、『マギテック協会に頼んで1ヶ月の時間が必要』なのじゃが、例によってロベルクが優秀じゃからのう。超特急で仕上げてくれたものとする」
リトル「あとは名誉点が増えたことで、師匠と同じ『都市レベルの有名人』になったですぅ」
ゲンブ「頑強な壁たるデルニールがいるからこそ、翠将の攻撃も凌ぐことができたでござる。デルニールは烈火団の優秀な守り手と言えよう」
リトル「師匠にそう言ってもらえると、体を鍛えた甲斐があったってものさぁ」
●デルニール・イーストン(通称デル)、17歳男
人間の神官戦士(冒険者レベル7)
外見はドレイク(穢れ度1)
パーティー名:魔神ハンター・烈火団(名誉点25点分)
拠点:中規模な邸宅、有能な金庫番付き(名誉点75点分)
信条:努力(肯定)、栄光(肯定)
矜恃:敵に背を向けない
キャラ関係:ホリー(放っておけない、心配)
イノセント(タフで勇気ある奴、
兄貴として尊敬)
G太郎(師匠、尊敬)
ファイター7レベル、プリースト7レベル(炎武帝グレンダール)、エンハンサー4レベル、バード1レベル(残り経験点2469点)
所持金:5345ガメル、戦利品560G分
現在名誉点:367点
合計名誉点:517点(都市レベルの有名人)
器用14、敏捷16+2、筋力23+1+2
生命18+1、知力12+1、精神19
HP70、MP40
生命抵抗10、精神抵抗10
神聖魔法魔力9
演奏3、見識3
練技:【マッスルベアー】【ビートルスキン】【キャッツアイ】【スケイルレギンス】
呪歌:【サモン・フィッシュ】
戦闘特技《かばうII》《武器習熟A/メイス》《マルチアクション》《頑強》
自動習得特技《タフネス》
種族特徴:[運命変転](強化)
習得言語:ザルツ語、交易共通語、汎用蛮族語会話、ドレイク語会話
武器:+3オーダーメイドのシェルブレイカー(命中10、威力31(両手使用時41)、追加ダメージ+12、クリティカル値12)
防具:防弾加工(残り6回)のプレートアーマー+1&名誉の防弾加工(残り6回)タワーシールド(回避8、防護点11(盾なし9))
所持品:冒険者セット、楽器(ハーモニカ)、烈火団の赤マフラー、真紅のマギスフィア、密偵の指輪
消費品:魔香草×5、保存食14日分、救命草、3点魔晶石×5、5点魔晶石、月光の魔符+1、月光の魔符+2
部位装備
顔:ナイトゴーグル
耳:蝙蝠の耳飾り
首:聖印
背中:ウエポンホルダー
右手:怪力の腕輪
左手:疾風の腕輪
腰:ブラックベルト(防護点+1)
その他:熊の爪(マッスルベアーのダメージ+1)
ホリーの成長
シロ「ホリーの成長、行きます。能力値は敏捷と生命が上がりました。こっちもボーナスには影響しない。
「技能はまずライダー技能を7レベルに上げて、ついでコンジャラーを5レベル、ウォーリーダーを3レベルに上げました」
ヒノキ「ついでで、そんなに上げられるものなのか?」
シロ「ええ。ライダーで2000点、コンジャラーでも2000点、ウォーリーダーで1000点ですから、合計5000点の経験点を使用しました。おかげで冒険者レベルも7レベルになって、いろいろ考えないといけませんね。順番に見て行くとしましょう。
「まず、冒険者レベルが上がったことでHPと抵抗力が増えて、コンジャラーが上がったことでMPも増えました。ライダー技能を上げたことで、新たな騎芸【特殊能力解放】を習得。これでドラゴオックスに覚醒したイノセントが練技【マッスルベアー】【ビートルスキン】を使用できるんですね」
ヒノキ「うむ。エサユハから授かった〈炎姫の騎竜マント〉の力で、イノセントの秘めたる力が覚醒して竜の力を宿したドラゴオックス形態となったのじゃ。通常ならレベル6で成長が止まるオックスが、ドラゴオックスになったことでレベル7まで成長。オリジナルでデータを作成した次第」
シロ「これでイノセントはまだまだ戦えるわけですね。ありがとうございます」
ヒノキ「お主の騎獣愛に、わらわも感じ入ったのでな。今後も精進するがいい」
シロ「はい。そしてコンジャラーを上げることで、新たなゴーレムのレザーフィッシュを検討中なんですが、水中専用のこいつを強化アイテムで地上行動も可能にした上で、デザインなんですが海蛇型にするというのはありなんですかね」
ヒノキ「データはルール通りにして、見た目のデザインだけ変えるということか」
シロ「ええ。口から水流を放つ蛇竜型砲台ということで一つ」
ヒノキ「名前は考えておるのか?」
シロ「シーサーペントのシーサーです」
ヒノキ「それは……お主がプリンスシーサーであることに掛けてあるのか?」
シロ「ええ、それもありますし、ドラゴンつながりでこういうネタも」
ヒノキ「むむっ、小型の海蛇竜ゴーレムのシーサーか。レザーフィッシュのデータをアレンジして、ヴァリエーション化したものとはのう。よし、いいじゃろう。レザーサーペントのシーサーということで、認めるとしよう」
シロ「ありがとうございます。では、トリッキーの材料を400ガメルで売って、シーサー用の材料は1250ガメルで購入。差し引き850ガメルを支払いますね。
「それとウォーリーダーで覚えるのは【陣率:効力亢進I】です。鼓咆を使って溜めた陣気で3ラウンドめに魔法ダメージや回復効果を4点増やすことが可能。戦闘が長引いたときに必殺魔法をかけることができます」
ヒノキ「とは言え、お主はそれほど強力な呪文を覚えておらんではないか?」
シロ「いずれソーサラーを5レベルに上げて威力30の【ブラスト】を覚えるか、コンジャラー7レベルの【ドレインタッチ】や8レベルの【クリメイション】につなげるか先を見据えた成長ですね。それまでは【アース・ヒール】の回復力を上げる手段と思っておきます」
ヒノキ「なるほど、それで7レベルになって覚える戦闘特技はどうするのじゃ?」
シロ「複数対象の支援魔法の消費MPを減らすために、《MP軽減/コンジャラー》を選びました。あとはお金ですが、ゴーレム代と食料の補充以外は貯金に回します。それで1万5000ガメルになったので、あと5000ガメル貯めれば、イノセントをドラゴンインファントに昇格させることができますね」
ヒノキ「それはコツコツ頑張ってきた甲斐があるというものじゃのう。期待しておくとしよう」
●ホリー・カーシェイン(通称ホリー)、24歳女
レプラカーンの魔法騎手(冒険者レベル7)
外見はバルカン(穢れ度1)
パーティー名:魔神ハンター・烈火団(名誉点25点分)
拠点:中規模な邸宅、有能な金庫番付き(名誉点75点分)
信条:自由(肯定)、蛮族他との闘争(肯定)
矜恃:弱者を見捨てない
裏執着:魅力的な女性は無視できない
キャラ関係:デル(同志だと思っている)
イノセント(安心する、親密な愛情)
G太郎(同志だと思っている)
フェンサー5レベル、ソーサラー2レベル、コンジャラー5レベル、ライダー7レベル、スカウト3レベル、セージ2レベル、エンハンサー1レベル、ウォーリーダー3レベル(残り経験点279点)
所持金:5710ガメル、9622Gの戦利品
現在名誉点:417点
合計名誉点:517点(都市レベルの有名人)
器用22+2、敏捷19、筋力16+1+2
生命13+1、知力14、精神18
HP35、MP39
技巧6、運動(先制判定)6、観察5(9)、探索6(10)、見識5、魔物知識5(9)
()内はライダー技能を使った判定
生命抵抗9、精神抵抗10
真語魔法魔力4、操霊魔法魔力7
騎芸:【高所攻撃】【以心伝心】【騎獣強化】【探索指令】【姿勢堅持】【遠隔指示】【特殊能力解放】
練技:【キャッツアイ】
鼓咆:【怒涛の攻陣I】【怒涛の攻陣II:烈火】
陣率:【効力亢進I】
戦闘特技:《魔力撃》《魔法拡大/数》《マルチアクション》《MP軽減/コンジャラー》
種族特徴:[暗視][見えざる手](強化)[姿なき職人]
習得言語:交易共通語、魔法文明語、魔動機文明語、汎用蛮族語会話&読み書き、バルカン語会話
武器:レイピア(命中9、威力8、追加ダメージ
+8(騎乗時+9)、C値9)
ショートスピア(命中8、威力15、追加ダメージ
+9(徒歩時+8)、C値9)
防具:ソフトレザー&バックラー(回避9(騎乗時8)、防護点3)
所持品:冒険者セット、スカウト用ツール、手鏡、着替えセット、化粧品セット、騎獣専有証、烈火団の赤マフラー、密偵の指輪
消費品:アウェイクポーション、魔香草×5、保存食15日分、ヒーリングポーション×2、ランタンと油5本分、魔晶石5点、イノセント用保存食10日分、消魔の守護石(1点分)
ゴーレム用アイテム:強く魔化された皮、青蓮の青玉、柘榴石の活力(小)、異方の薫青石、呼応石×5
部位装備
頭:火トカゲの髪飾り
顔:ひらめき眼鏡
首:光のアミュレット(対アンデッド回避・抵抗+1)
背中:炎姫の騎竜マント(騎獣の強化。抵抗失敗時の魔法ダメージ4点減少)
右手:発動体の指輪
左手:宗匠の腕輪
その他:怪力の腕輪
その他:軍師徽章
その他:ウエポンホルダー
★イノセント(ドラゴオックス)のデータ
(ビッグホーン、騎獣用甲冑装備)
HP64、MP20
体当たり命中11、打撃点2D+10+1
回避9、防護点10+3
生命抵抗10、精神抵抗8
特殊能力:【マッスルベアー】【ビートルスキン】
★シーサー(レザーフィッシュ改サーペント型)のデータ
HP41
尻尾命中6、ダメージ2D+4
回避6、防護点4
生命抵抗6、精神抵抗6
水鉄砲:特殊能力行使5、ダメージ2D+4
対生命抵抗でダメージ半減
特殊能力:水中特化(移動15)、地上移動10
マッスルG太郎の成長
ゲンブ「最後にG太郎でござる。能力値は器用と精神が上昇。器用が28になったので、〈宗匠の腕輪〉を買って+2して、ボーナスブレイク。腕輪の装備箇所を確保するために、長らく愛用していた首装備の〈ポーションインジェクター〉を売り払ったでござる。一人旅の頃は、緊急回復用の手段として世話になったが、今は頼れる仲間もいるし、練技【リカバリィ】で自力回復もできるゆえに、もはや必要なくなったと判断した。さらば、〈ポーションインジェクター〉、今までありがとうな」
ヒノキ「〈ポーションインジェクター〉を初購入したのは、この記事の話じゃのう」
ゲンブ「実時間で2年以上も前の話でござるか。いろいろ懐かしい。レベル2の駆け出し時代で、過酷な奴隷生活を乗り越えた末に現在がある。そして、とうとう今回、グラップラーをレベル9に上げた。ついでにセージもレベル8に上げて、文武両道の力の賢者道を突き進むでござるよ」
ヒノキ「新たに習得した特技は?」
ゲンブ「移動時に1回キックが行える《跳び蹴り》でござるな。これで初手先制時に5回攻撃が可能になった。基本は初手のみでござるが(前衛から敵後衛に突入する時も可)、攻撃回数が増やせるのは何よりもありがたいでござるからな」
ヒノキ「ますます恐ろしき男になったものよ。初手でボスが瞬殺される可能性が高まったというか」
ゲンブ「とは言え、最近は敵もタフになってきたゆえ、なかなか瞬殺とまではいかなくなったでござる。今回でパーティーの平均レベルが8になったので、登場する敵もますます強くなることが予想される」
ヒノキ「攻撃力のG太郎、防御力のデルニール、支援特化および騎獣やゴーレムによる遊撃担当のホリーと言ったところか」
ゲンブ「現状で魔法による集団殲滅能力を持たないのが、我らのパーティーの欠点でござるが、長期戦になっても回復能力は充実しているのが長所」
ヒノキ「実のところ、3人パーティーだと敵の数もそれほど増えない仕様じゃ。足手まといや同行者を含めて4人以上になった際に、敵の数が増える仕掛けじゃがのう」
ゲンブ「目下の脅威は複数部位を持った敵でござるな。コア部位を一気に破壊できれば良いが、コア部位を持たない魔動機械の敵は倒すのに手間暇が掛かる」
ホリー「そういう時のために、鼓咆による強化が有効になるんじゃないか。魔法で一気には殲滅できなくても、騎獣やゴーレムの数で対処することで抜かりなく戦える……はず」
ゲンブ「対集団戦術は今後の課題にして、私としては厄介な敵から確実に1体ずつ仕留める仕事をするのみでござる。なお、買い物は食料の補充以外は特になし。騎獣代なら立て替えてもいいでござるが?」
ホリー「うっ、魅力的な誘惑だ。G太郎からお金を5000ガメル借りれば、イノセントをドラゴンインファントに進化覚醒させることができる。……だけど、今はまだいい。第6部の1ミッションぐらいはドラゴオックス形態を堪能するとする。せっかくアリナ様がオリジナルデータを用意してくれたのだから」
ヒノキ「2万ガメルでドラゴンインファントで、4万ガメルでワイバーン。ドラゴンインファントのブレスは対1体じゃが、ワイバーンのブレスは対複数なので、集団殲滅能力はそれで対処する手も考えられよう」
ホリー「1人で4万は大変だけど、もしもパーティーの仲間から借金してもいいなら、4万まで案外早く手が届くかも」
ゲンブ「パーティー全体の戦力を上げるなら、イノセントのワイバーン化計画は検討の余地がありそうでござるな。しばらくはドラゴオックス形態で戦い、資金が貯まればワイバーン覚醒を果たすというのは夢が膨らむ。G太郎は現在、特に欲しいものがないので、ワイバーンに投資したい気持ちが高まってきたでござるよ」
リトル「デルは5000ガメル持ってますぅ」
シロ「ホリーは15000ガメルを貯めている」
ゲンブ「G太郎は10000ガメルだから、パーティー全員で30000ガメルでござるか。残り1万でワイバーンの実現も可能になる」
リトル「みんなの力でイノセントをパワーアップさせて、イノセントを烈火団の象徴にするってのはどうかなぁ」
ヒノキ「イノシシ→牛→飛竜への騎獣進化か。では、それに向けて頑張ると良い」
シロ「みんな、ありがとう(涙目)」
ゲンブ「パーティーの戦力アップに投資するだけでござるからな。もちろん、お金はあくまで貸すだけなので、借金は後から精算してもらうつもりでござるよ」
●マッスルG太郎、外見年齢アラサー男
ルーンフォークの魔動武人(冒険者レベル9)
設定は半魔神(ハーフデーモン)
パーティー名:魔神ハンター・烈火団(名誉点25点分)
拠点:中規模な邸宅、有能な金庫番付き(名誉点75点分)
本来の信条:笑顔(肯定)、夢(肯定)
矜恃:恩義を忘れず、借りは必ず返す。
ガルド譲りの信条:欲望(肯定)、闘争(肯定)
執着:魅力的な女性は無視できない。
キャラ関係:
デル(弟子にして同士、将来性を感じる)
ホリー(同士、放っておけない、庇護欲)
グラップラー9レベル、エンハンサー7レベル、スカウト8レベル、セージ8レベル、マギテック3レベル、レンジャー5レベル、コンジャラー3レベル(残り経験点939点)
所持金:5362ガメル、5260Gの戦利品(ザバーラポイント6123点)
現在名誉点:375点
合計名誉点:545点(都市レベルの有名人)
器用28+2、敏捷20、筋力28+2
生命力29、知力18、精神13
HP56、MP31
技巧13、運動(先制)11、隠密11(13)、探索11、危険感知11、見識・魔物知識11
生命抵抗13、精神抵抗13
魔動機術魔力6、操霊魔法魔力6
練技:【マッスルベアー】【ビートルスキン】【ガゼルフット】【キャッツアイ】【リカバリィ】【ジャイアントアーム】【ワイドウィング】
選択特技:《武器習熟A/格闘》《防具習熟A/非金属鎧》《マルチアクション》《練体の極意》《跳び蹴り》
自動習得特技
・グラップラー:《追加攻撃》《カウンター》
・スカウト:《トレジャーハント》《ファストアクション》
・セージ:《鋭い目》《弱点看破》
・レンジャー:《サバイバビリティ》
種族特徴:[暗視][HP変換](補助動作で可)
習得言語:交易共通語、魔動機文明語、汎用蛮族語、魔法文明語(以上は読文・会話両方。以下は会話のみ)魔神語、エルフ語、ドワーフ語、妖魔語、ドラゴン語
武器:+3オーダーメイドのイグニダイト加工ハードキッカー+1(命中14(15)、威力38、追加ダメージ+16、クリティカル値11、2回攻撃)
防具:ミモレの上質布鎧(回避14、防護点3)
所持品:冒険者セット、スカウト用ツール、サーペンタインガン、北向きの針、名誉蛮族の腕輪、仮面レンジャーのマスク&赤マフラー、マギスフィア(小)
消費品:救命草3つ、魔香草4つ、保存食12日分、弾薬24発、アンチドーテポーション、キュアストーンポーション、月光の魔符+1、月光の魔符+2、3点魔晶石×10、トリートポーション×3、疾風の腕輪、俊足の指輪、アウェイクポーション、キュアストーンポーションII
部位装備
頭:ディスプレイサー・ガジェット
顔:狩人の目
耳:(なし)
首:熊の爪(マッスルベアーのダメージ+1)
背中:マギスフィア(大)&野伏のセービングマント
(オプション:【エフェクト・ウェポン】ダメージ+1)
右手:怪力の腕輪
左手:発動体の指輪
腰:スマルティエの武道帯(【リカバリィ】の回復量アップ)
足:サイレントシューズ(隠密+2)
その他:正しき信念のリング
その他:宗匠の腕輪
戦利品:ビシャナの宿屋券×4、1000ガメル、20ガメル分のアイテム
・イベントアイテム:黄金の羅針、古水道の地図、魔動カヌー、ティアハートの花8個、ビシャナチケット1枚、妖精の歌笛、竜の秘薬
・マギスフィア:漆黒、琥珀、翠緑
・人魚関係:水妃の髪飾り、紺碧の三叉鉾
名誉点の使い方
ヒノキ「では、名誉点の話に移るが、実は名誉点事業について、間違った処理をしていたのじゃ」
シロ「え? そうなんですか?」
ヒノキ「今までは、獲得名誉点から事業のために支出して、残ったポイントを『合計名誉点および現在名誉点に加算』しておったが、正しくは獲得名誉点を『合計名誉点に加算してから消費して、現在名誉点を算出』する形じゃ。結果として、お主たちの合計名誉点が減らされた形になる」
リトル「つまり、今回、おいらたちは40点の獲得名誉点を合計名誉点と現在名誉点に足しているけど、そこから30点を消費したら、合計名誉点は+40、現在名誉点は+10になるわけですねぇ」
シロ「今までのやり方だと、先に30点を消費してから、合計と現在に+10するから合計名誉点が30点少なくなる形だと」
ヒノキ「それで、今まで減っていた合計名誉点を計算すると、270点のロスになっていたので、お主たちの合計名誉点に270点を加えると良い」
ゲンブ「合計に270を加えるでござるな。現在ではなく」
ヒノキ「うむ。それで合計名誉点が1000点を越えると、国家レベルの有名人になれる」
ゲンブ「815点でござる」
シロ「ホリーとデルは787点ですね。都市レベルと国家レベルの違いはどういう差が?」
ヒノキ「高校野球で県大会優勝レベルが都市レベル、甲子園優勝レベルが国家レベルといった感じかのう」
リトル「九州ローカルのドゲンジャーズと、全国放送のドンブラザーズの差ですねぇ」
ゲンブ「つまり、あと200点ほどの名誉点を稼げば、烈火団もドンブラに負けないヒーローになって、映画出演もできるでござるな」
ヒノキ「というか、わらわもゲンブも怪獣の眷属として主演映画を持つ身じゃろう。ラドンとかガメラとか」
シロ「主演映画を持たないのは、たぶんシーサーぐらいですね。セイリュウ・ゴジラ様の息子はタイトルに出ているし」
リトル「それはミニラであって、リトルゴジラ主演の映画はないですよぉ」
ヒノキ「映画の話はともかく、合計名誉点+270は次の成長時に加算することにして、今は名誉点事業の処理を行うのじゃ。今回はWミッションなので2回行うとよい」
1回め。
イベントは特に何もなく、名誉点70点を注ぎ込んで、20%の収益が発生。
2回め。
施しイベントで利益0。名誉点20点だけ注ぎ込んで、赤字は回避。
●神殿事業の現状:名声度510点。投資額2000G。
各人の名誉点30点使用。収益400ガメル。
ヒノキ「とうとう事業名声度が500点を越えたので、名声度段階が最高の4に達したのじゃ。すなわち、烈火団本部のグレンダール神殿は『超国家レベルで名前が浸透する有名施設』として知られるようになった」
ゲンブ「しかし、蛮族の地下都市にある神殿が国家レベルを超えて、知られるようになるものでござるか?」
ヒノキ「うむ。ダークドワーフ世界と、人魚の世界では烈火団の名が語られているのじゃろう。そして、その名声たるや、『あの烈火団が運営するコンビニなる施設がどういうものか興味深い』と深層階でもちらほらと噂されるレベル。もしも、深層階で商売人に出会えれば、チェーン展開することも夢ではないかもしれぬ」
ゲンブ「深層階にいるのでござるか? 商売人は!?」
ヒノキ「少なくとも、【蒸気の谷】や【黒炎の工房】では知られるようになった。商売と言えば、酒場を兼業している【ル=ロウド神殿】も興味を持つやもしれぬ。そして、バルカンの女王も烈火団の名を聞き及ぶようになったと言っておこう」
シロ「つまり、深層階でも烈火団の名前を出せば、いい反応が得られるんですね。少なくとも、『どこの馬の骨か分からぬ者』と蔑ろにされることはない、と」
ヒノキ「ともあれ、知名度においては烈火団はミストグレイヴで、その名を知らぬ者はまずいないという段階まで達した。地上のミストキャッスルに出たとしても、『烈火団? 地下世界で暴れ回っているって聞くぜ。どんな連中か知りたいと思っていたんだが、まさか、あんたがそうだったとはな。マッスル太郎さんが烈火団の頭だったなんて、すげえぜ、これはよ〜』とエドガーが目を輝かせて称えるレベル」
ゲンブ「エドガーでござるか。懐かしい名前を聞いたな。第6部では地上に出たくなって来たでござるよ」
ヒノキ「うむ。わらわもミストキャッスルの後日譚をしっかり考えておるので、地上編を楽しみにしておれ。ただし、一部のキャラには不幸なめにあってもらったが」
ゲンブ「って、誰に不幸が?」
ヒノキ「今は秘密じゃ。それよりも、名誉点について、もう少し掘り下げたい話が今はある」
シロ「掘り下げたい話ですか?」
ヒノキ「名誉点の使用法の確認じゃ。2.0と2.5で変わった部分も含めてのう」
★2.0の名誉点の使用法
・名声:合計名誉点によって自動的に高まる。
・名誉アイテムの購入
・住宅や設備、称号、地位の獲得
・NPCとのコネの購入
・武術流派への入門
・名誉点事業
ヒノキ「以上が2.0における名誉点の使い方で、本リプレイも以上のルールを採用しておる」
リトル「現在の2.5は違うのかぁ」
ヒノキ「大きな違いは、名声が自動的に高まるのではないということじゃな」
★2.5の名誉点の使用法
・名誉アイテムの購入
・冒険者ランクの購入
・NPCとのコネの購入
ヒノキ「以上じゃ」
リトル「少ないですねぇ」
ヒノキ「2.0時代は、名誉点を獲得することで自動的に有名になり、ただの冒険者から爵位を得たり、企業経営者になったり、社会への影響力を積極的に向上させることができた。しかし、2.5では冒険者の名誉はあくまで冒険者としてのもので、『有名冒険者だから大したコネもなく爵位を買える』ということもなく、『熟練の冒険者でも無名でいることを望む』ことも可能。『名誉点アイテムは買いたいけど、世間では知られたくない』という選択肢も許されるようになったのじゃ」
ゲンブ「逆に言えば、有名になりたいのなら冒険者ギルドに所属して、名誉点で冒険者ランクを購入しないといけないのでござるな」
ヒノキ「正直、2.5における名誉点の使い方は派手さがなくなったというか、未成熟に思うているので、今後のサプリメントでのサポートを期待しておった。そして、この度、秋の新サプリメント『バトルマスタリー(仮)』が発表されてのう。『武術流派のルール』も2.5版のルールに合わせて実装されるようじゃ」
ゲンブ「おお、『流派ブック』は昨年の初めに我が所望していたのでござるが、期待に応じてついに来るのか」
ヒノキ「さすがに2.0時代のものが全て掲載されるわけではないのじゃが、テラスティアの流派が8種類復刻され、そこにアルフレイムの新流派が10種類追加予定とのこと。名誉点を消費すれば、ミストグレイヴでも使用可能としたい」
ゲンブ「それは楽しみでござるな。マッスルG太郎のキック戦術に対応した流派が掲載されるといいのでござるが」
ヒノキ「なお、ミストグレイヴでは以下の3流派がシナリオに掲載されておる」
・ソソ破皇戦槌術:ダークドワーフの間に伝わるウォーハンマー武術流派
・バルカン流召精術:妖精魔法に基づく魔術流派
・ジーズドルフ騎竜術:飛竜を操る際に騎獣を強化する騎乗流派
リトル「そう言えば、【ソソ破皇戦槌術】にはかばう際に、防護点を上昇させる秘伝があったなぁ。ワジマさんに頼んで、入門してもいいかもぉ」
シロ「バルカン流は、ボクが妖精使いじゃないから役に立たないけど、【ジーズドルフ騎竜術】には興味ある。エサユハさんが教えてくれるのかな?」
ヒノキ「イノセントが竜化して飛べるようになったら、エサユハが声をかけてくれることにしよう」
ゲンブ「この秋から始まる予定の第6部では、流派に入門することも考えておくとよさそうでござるな」
(当記事 完)