ミッション達成に向けて
GM(ヒノキ)「前回は、深層階の北西区画を踏破して(【瑠璃宮】を除く)、【王女の鍾乳洞】で竜の秘薬の材料である〈乳白色のソーダ水〉を入手したのじゃ」
ホリー(シロ)「全ては、麗しのルイーズ王女のおかげです❤️」
G太郎(ゲンブ)「古代の魔法王女(マジカル・プリンセス)に嬢ちゃんが魅了されたのでござるな」
ホリー「いや、ボクは正気だ」
GM「確かに、抵抗判定には成功した。しかし、プレイヤー自らの意志で勝手に魅了状態に陥ったというロールプレイじゃのう」
ホリー「大体、魅惑の王女というキャラなら、魅了されないのは失礼じゃないですか。ボクのキャラは、『魅力的な女性は無視できない』のだし、これが正しいロールプレイです。黄昏の魔導姫ルイーズ・アンジェリーク様万歳」
GM「やれやれ。魔法王女というキャラだと、このアニメを思い出すのう」
デル(リトル)「へえ。94年のアニメかぁ。リトルゴジラと同時期ですねぇ」
GM「94年と言えば、ジェイデッカーとGガンダムとマクロス7とレイアースの年で、スパロボEXとカクレンジャーの年でもある。まあ、それはさておき、お主たち烈火団は竜の秘薬ミッションを終えるために、これより【赤い瀑布】に戻るのじゃったな」
G太郎「うむ。帰還ルートとしては【鍾乳洞】→【暗殺斡旋所】→【黒炎の工房】→【蒸気の谷】→【赤い瀑布】を想定しておるが、この距離だと夜を徹しての強行軍になるでござるな」
●ミストグレイヴ深層階の地図
(青字は拠点および宿泊可能地点。
緑字は新規に記入)
瑠璃宮ー歯車ー地下庭園
l l l
王女のー暗殺ー不死者ー流血回廊ー月の図書館
鍾乳洞 斡旋所 の城 l l
l l l l
黒炎の工房ー蒸気の谷ー赤瀑布ー巨大ー銀灯の通路
l l 格納庫 l
上層階 ←の門 ピラミッド 神殿 スフィア
l l
?ーーー?
l
愚か者のー ?
上層階 ←扉
GM「途中で死神馬車に遭遇すればショートカットができるやも知れぬがのう。では、帰り道を進むがいい」
帰り道の試練
42日めの夜。
ランダムイベントでは、謎のスイッチが出現。
1〜2でテレポーター。3〜4で電撃の罠。5〜6で休憩場所が出現する仕様。
一行は相談の末、休憩場所が出現することを期待して、スイッチを押すことに。そして、出目は4(苦笑)。
G太郎は13点、デルは15点、ホリーは16点、イノセントは16点のダメージを受けてしまう(同行者のアムは処理がややこしくなるので、ノーダメージとした)。
G太郎「抵抗はできないのでござるか?」
GM「うむ。抵抗するための難易度が書かれていないからのう。問答無用で2D+7点のダメージじゃ」
G太郎「仕方ないでござるな。では、操霊魔法【レイジング・アース】(3ラウンドかけて範囲に9点のHPを回復する効果)を2回使って、全員のHPをフル回復。その後、消費したMP14点は種族特徴の[HP変換]で補充し、あとは魔動機術【ヒーリング・バレット】2発でHP回復するでござるよ」
これによって、G太郎はMP2点と弾丸2発だけの消費で、パーティー全員フル回復を果たす。戦闘中でなければ、非常に効率の良い回復マジックであった。
そして、42日めの深夜。
【暗殺斡旋所】を素通りした一行は、【黒炎の工房】に向かう。ランダムイベントはなしで、ツルクフに挨拶だけして素通り。
42日めの未明。
【蒸気の谷】に向かう途中のランダムイベントは、待望の死神馬車が出現。
G太郎「とは言え、あと1区画で【赤い瀑布】に到着でござるからなあ」
GM「いや、この1区画が重要かも知れぬ。実は、【赤い瀑布】に到達前に秘薬ミッションのクライマックスバトルが発生するのじゃが、もしも死神馬車に乗らなければ、翌朝になって徹夜ペナルティーで判定のダイス目がマイナス1される。今だと夜明け前なので徹夜ペナルティーは発生しないのじゃ」
デル「1tbの差で、運よく徹夜ペナルティーを回避できるんだなぁ。だったら、死神馬車に乗って、クライマックスバトルに突っ込むぜぇ」
ホリー「どけどけ〜、死神馬車のお通りだ〜って待ち受ける敵を弾き飛ばして、戦闘をスルーすることはできませんかねえ。あるいは、ルイーズ王女さまから賜った魅惑のアイビームで相手を平伏させるとか?」
GM「死神馬車は【赤い瀑布】の手前でお前たちを下ろす。ダークトロールの刺客が出現するのは、その後じゃ。そして、ルイーズ王女はホリーにアイビームの能力など与えておらん」
ホリー「ボクは王女の目となり、耳となったのだから、アイビームぐらい使えてもいいのに」
GM「王女の声がホリーの脳裏で囁く。『私たちの冒険を遮る不遜な蛮族など、懲らしめてやりなさい』と心の声(妄想)が響き渡るのじゃ」
ホリー「ハッ、王女さまがそうおっしゃるのであれば、この第一の騎士ホリー・カーシェイン、剣と槍の力で障害を突破してみせましょう」
デル「何だかホリー姉さんが、ドン・キホーテみたいになっているなぁ」
GM「夏の暑さでトチ狂ったのやもしれぬのう。それはさておき、ダークトロールはお主たちが竜族と結託して、翠将への反乱を企んでいると見なしておるので、厳しく詰問して来るのじゃ」
G太郎「フッ、我らはただの商人。客人から依頼された品物を運んでいるに過ぎん……と言ってもムダでござろうな」
GM「うむ、ムダじゃ。品物の〈乳白色のソーダ水〉を取り上げられて、反逆罪で連行されるのがオチじゃろう」
G太郎「ならば、ここは力で押し通るまでよ。それこそが蛮族社会の流儀なれば」
敵は、剣のかけら入りのダークトロール(レベル8)1体と、配下のミノタウロスキャスター(レベル9)1体、バルカンアデプト(レベル7)2体。
ダークトロールはHP106で、弱点は魔法ダメージ+2点。神聖魔法7レベルを使う。
ミノタウロスキャスターはHP77点で、弱点は見破れず。真語魔法と操霊魔法8レベルを使う。
バルカンアデプトはHP60点で、弱点は水・氷属性ダメージ+3点。火と土の妖精魔法7レベルを使う。
G太郎「敵の数がずいぶんと多いでござるなあ」
GM「アムを同行させておるから、パーティー人数4人で計算したまでじゃ。3人だと、ボスと配下1種類。しかし、4人だと配下の数が1種類増える」
G太郎「一番厄介なのは、範囲攻撃魔法を使うミノタウロスでござるが、こいつを瞬殺すれば何とかなりそうでござる」
GM「あ、ミノタウロスの魔法使いは敵陣の後衛に配置するので、まずは前衛を突破せねばのう」
G太郎「むっ、するとミノタウロスを瞬殺はできないのでござるか?」
GM「ヒヒヒ。魔法制御付きの【ファイアボール】の恐ろしさをたっぷり味わわせてやるわ」
G太郎「前衛で足止めしている間に、後ろから【ファイアボール】を連発してくるのでござるか。つまり、前衛に出ると【ファイアボール】に耐えながら、戦わねばならぬ」
GM「さあ、先制判定を振れ。こちらの先制値は最高で15じゃ」
G太郎「(コロコロ)出目4。しかし、こっちもピッタリ15で先攻でござる。とは言え、ミノタウロスが瞬殺できない以上は、魔法が何度も飛んでくる厳しい戦いになりそうでござるな。嬢ちゃん、【カウンター・マジック】をよろしく頼むでござる」
ホリー「分かった。アムを除いてイノセントを含む全員に【カウンター・マジック】で4倍消費。(コロコロ)発動成功で、残りMP28点。全員に精神抵抗+2だ。続いて、鼓咆【怒涛の攻陣】で物理ダメージ+1。そしてトリッキーの雷撃は前衛のバルカンに。半減ダメージは5点。イノセントを前に出すのは危険なので、今は待機だ」
G太郎「敵の手数を減らすには、先にバルカンを瞬殺すべきでござるな。ダークトロールはHPが高すぎて、瞬殺は難しいゆえに。ノーダメージのバルカンに4回キック。もちろん、練技【マッスルベアー】【ジャイアントアーム】でダメージ+5の補強をして、【キャッツアイ】の命中+1も宣言。MP残り19点でござる」
4回キックの結果、2撃めと4撃めでクリティカルが発生し、合計111点ダメージを与えてバルカンアデプトの1体を撃退。
G太郎「むっ、これだとダメージを2体に振り分けた方が良かったでござるな」
GM「しかし、1体を狙うと宣言したからのう」
デル「オラはもう一体のバルカンに攻撃だぁ。【マッスルベアー】でダメージ+3してぇ、【ビートルスキン】で防護点+2、【キャッツアイ】で命中+1してからのぉ、(コロコロ)22で命中したぁ。ダメージは……出目が低くて18点だけぇ」
GM「防護点7点を減らして、11点だけをくらったのじゃ。残りHPは44点」
ホリー「あと、アムの射撃で12点」
GM「するとHP32点まで減ったのじゃ。では、お待ちかねのミノタウロス術師による【ファイアボール】を前衛に。G太郎とデルは精神抵抗18を行うがよい」
G太郎「19で成功でござる。【カウンター・マジック】のおかげでござるな」
デル「オラは22で成功したさぁ」
GM「すると、G太郎に10点、デルに8点のダメージじゃ。さらにバルカンが《魔法拡大/数》を宣言し、【ファイアボルト】をG太郎、デル、ホリー、イノセント、そしてトリッキーの5体相手に宣言。MP5倍消費して10点使用」
ホリー「【ファイアボルト】はMP3なので、15点ではないのですか?」
GM「バルカンは《六精断裂》という特技を習得していて、魔力を1点減少することで、《魔法拡大/数》を使った際の消費MPを1点減らして計算できるのじゃ。ともかく、これで精神抵抗の目標値は16となる」
プレイヤーキャラクターは精神抵抗に成功するが、イノセントとトリッキーが失敗。
結果、受けたダメージはG太郎8点、デル7点、ホリー7点、イノセント12点、そしてトリッキー15点になるのだった。
ホリー「このままだと、トリッキーが撃墜されてしまう! まさか、トリッキーまで狙われるとは思わなかった」
GM「ヒヒヒ。そっちが雷撃で先にダメージを与えてきたからのう。さて、残ったダークトロールは魔力撃でデルニールに攻撃じゃ。命中18を避けてみるがいい」
デル「出目3。運命変転は使用済みなので使えないさぁ。ダメージくれぇ」
GM「24点じゃ」
デル「12点くらって、ここまでで合計27点ダメージィ。残りHPは43点だぁ。前回の成長でHPを増やしてなかったら、厳しかったけどなぁ」
●1ラウンドめ終了時の状況
・ミノタウロスキャスター(HP77、MP52/60)
・ダークトロールボス(HP106、MP52)
・バルカンアデプト(HP32/60、MP26/36)
G太郎(HP35/53 MP19/30)
デル(HP43/70 MP26/36)
ホリー(HP24/31 MP28/36)
イノセント(HP47/59)
トリッキー(HP7/22)
魔法激戦(マジカル・コンバット)
ホリー「敵のバルカンが後衛攻撃をしてくるのは厄介だな」
G太郎「そ奴は、私が仕留めるでござる。嬢ちゃんは支援を続けて下され」
ホリー「ああ。鼓咆【烈火】でダメージ支援が合計+2だ。それと、操霊魔法【アース・ヒール】の5倍がけだな。MP15点消費して、呪文は無事に発動。回復量は、G太郎7点、デル9点、ボクが8点、イノセントも8点、トリッキー10点。残りMP13点だ。
「続いて、トリッキーの雷撃は、ダークトロールに浴びせて、抵抗されたからダメージは5点に弱点の魔法ダメージ+2で7点。イノセントはまだ待機だ。【ファイアボール】が前衛に飛んで来ると分かっているので、うかつに前には出せない」
G太郎「仕方ないでござるな。では、バルカンを仕留めに掛かるが、その前にマルチアクション宣言して、【エフェクト・ウェポン】で氷の力をキックに付与。さらに練技【リカバリィ】でHPを11点回復。これで全快して、残りMPは14点。そしてバルカンアデプトに2回蹴りを入れて、どちらも命中でござるな。ダメージは弱点の氷+3の2倍も加えて、38点と40点でござる」
GM「蹴りの一撃で死んでおる」
G太郎「う〜む、ダメージ配分を間違えたようでござるな。では、ご主人、ダークトロールは任せたでござるよ」
デル「あまり、ダメージ量は期待しないで欲しいんだけどなぁ。とりあえず、マルチアクションで自分に【キュア・ハート】。HP14点回復して、残りMPは18点。さらに補助動作で【ヒート・ウェポン】して、オラのメイスが真っ赤に燃えるぅ。そして、トロールに殴りかかって、命中22。ダメージは24点だぁ」
ホリー「それと、アムの射撃で10点追加。ええと、これは魔法ダメージで、追加の2点を足せますか?」
GM「ソード・ワールドの銃は魔法扱いじゃから、そうなるのう。合わせて27点受けて、残りHPは72点じゃな」
敵の反撃【ファイアボール】に対しては、デルが抵抗失敗したのをG太郎が剣の恩寵+2効果で救う。
結果、受けたダメージはG太郎10点、デル8点。
さらにダークトロールの魔力撃がデルに向けられ、20点のダメージを与える。
その後、トロールは特殊能力の再生効果で5点のHPを回復するのだった。
●2ラウンドめ終了時の状況
・ミノタウロスキャスター(HP77、MP44/60)
・ダークトロールボス(HP77/106、MP52)
G太郎(HP43/53 MP14/30)
デル(HP38/70 MP17/36)
ホリー(HP31 MP13/36)
イノセント(HP55/59)
トリッキー(HP17/22)
デル「つくづく、前の成長でHPを増強していて良かったと思うぜぇ。さて、師匠。このラウンドでダークトロールを落とせるかぁ?」
G太郎「みんなの協力があればな」
デル「オラとしては、ミノタウロスの【ファイアボール】対策に、神聖魔法【フィールド・レジスト】で耐火バリアを張りたいんだぁ。だけど、そうすると回復が追いつかなくなる可能性もあってだなぁ」
G太郎「ならば、私が【アース・ヒール】をご主人にかけるとしよう。マルチアクション宣言して、(コロコロ)7点回復でござる。それからトロールを2回蹴る。どちらも命中して、ダメージは……よし、クリティカル出たぁ。44点と、もう一撃。今度は普通に31点でござる」
GM「防護点は9じゃから、35点と22点くらって残りHPは20点じゃな」
ホリー「では、トリッキー行きます。抵抗されてダメージは半減5点の弱点+2で7点ですね。もしかして、アムさんの射撃でトドメが刺せるかも。先に撃ってもいいですか?」
GM「いや、トリッキーとホリーは同時に行動しないとダメじゃ」
ホリー「う〜ん。だったら、ボクはデルを回復します。【アース・ヒール】で8点回復」
デル「ありがとなぁ、姉さん」
ホリー「そして、アムの射撃。ダメージは……よし来た、クリティカル。18点。これでダークトロールは倒したよね」
G太郎「だったら、このまま後衛のミノタウロスまで殴り込みを掛けたらいいのではござらぬか?」
デル「それもそうだなぁ。よし、では、先陣をきって、ミノタウロスに殴りかかるぜぇ」
勢いづいたデルの攻撃がミノタウロスに炸裂し、17点のダメージを与える。
ミノタウロスは、デルに操霊魔法【ドレインタッチ】を仕掛け、デルは抵抗に失敗するも、今度はホリーが剣の恩寵+2で救う。デルが半減ダメージ9点をくらって、その分、ミノタウロスが回復する。
●3ラウンドめ終了時の状況
・ミノタウロスキャスター(HP69/77、MP37/60)
G太郎(HP43/53 MP11/30)
デル(HP44/70 MP17/36)
ホリー(HP31 MP10/36)
イノセント(HP55/59)
トリッキー(HP17/22)
4ラウンドめ。
G太郎がデルに続いてミノタウロスに蹴りかかり、またもクリティカル44点ダメージと、32点ダメージで、敵HPを残り9点に追い込む。
そこをアムの射撃13点でトドメを刺して、戦闘は終了した。
獲得経験点は310点と、★1個。
戦利品は〈剣のかけら〉8個と、トロールの血(100G)、300Gの宝石6個、ミノタウロスアックス(475G)、美しい角(600G)、バルカンの宝石(100G)4個、さらに赤銅勲章1個、黒鉄勲章5個。
こうして、何とか蛮族の刺客の急襲を撃退した一行は、ついに〈乳白色のソーダ水〉を持って、竜のエサユハの待つ【赤い瀑布】への帰還を果たすのであった。
ドラゴンポーション完成
エサユハ『でかした!! さすがは烈火団だ』
GM「ミッションを果たして帰ってきたお主たちに、エサユハは歓喜と称賛の声をあげる」
エサユハ『スエラ殿の亡き後、そなたたちほど信義と名誉に値する勇者を見たことは一度もない。これは我が感謝の証だ』
GM「こうしてエサユハは★2つと共に、報酬であった〈炎姫の騎竜マント〉を託す。これを装備すると、ドラゴン系の騎獣レベルが本来のものよりも+1されるという優れものじゃ。デザインは、真紅の生地に、黄金の翼が刺繍された鮮やかなマントとなっておる」
ホリー「しかし、イノセントはドラゴンではないので、あまり意味がありませんが」
GM「うむ、それじゃがの。本来、6レベルまでしか成長できないオックスの7レベル対応データを作ってみた。騎手がこのマントを装備することで、イノセントはオックスの限界を超えたドラゴオックスに覚醒するのじゃ」
ホリー「そいつは凄い。これでイノセントが空を飛び、口から炎のブレスを吐くようになったんですね」
GM「いや、さすがにそれはない。そうしたいなら、資金を貯めて正式にドラゴンに育成するのじゃな」
ホリー「ドラゴンインファント(レベル4〜7対応)で2万ガメル、ワイバーン(レベル7〜9対応)で4万ガメルですからね。簡単ではありませんよ」
GM「まあ、それはともかく、限定的に竜属覚醒したドラゴオックスは、ウォーホース同様の練技【ビートルスキン】【マッスルベアー】を使えるものとする。ただし、騎手が騎芸【特殊能力解放】を習得することが前提じゃがの」
ホリー「次の成長でそうします。ミッションを果たしたので、早速成長しましょう」
GM「うむ、そうしたいのはやまやまじゃが、成長の儀は【コボルド窟】に帰還して、宅配ミッションを完結させてから2つまとめてにしたい。ここでは買い物もできんからのう」
G太郎「ミッション達成でHPとMPの完全回復は?」
GM「それは認めよう。レベルアップだけは、上層階に戻ってからということになるがのう」
G太郎「では、1tbの休息をとって、1日分の食料を減らして、43日めの朝に旅立つでござる」
GM「まあ、待て。まだ言うべきことがある。〈炎姫の騎竜マント〉じゃがのう、騎獣のレベルアップだけでは伝説のアイテムとして個人的につまらないと感じたので、本作オリジナルの能力として『騎手および騎乗中の騎獣に対して、〈セービングマント〉と同様の効果、すなわち抵抗失敗時の魔法ダメージを4点減少させる』を付与することにした。これでHPの低いホリーも魔法ダメージに対して多少は凌げるようになるじゃろう」
ホリー「おお、至れり尽くせりですね」
デル「だけど、ホリー姉さんはルイーズ王女に忠誠を誓ったんじゃないかぁ? それなのに竜姫ゆかりのアイテムを身につけるなんて、浮気行為じゃないのかぁ?」
ホリー「うっ、魔法王女ルイーズ様と、竜姫ナーデージュ様。お仕えするべき高貴なプリンセスがお二方もいて、どうすればいいのだろうか?」
G太郎「さらに、本部にはメル嬢がいるのではないか。少し節操がなさすぎるようにも思えるが」
ホリー「英雄、色を好むものなんだよ。それにプレイヤーは翔花一筋だ。そう、忠誠を誓う対象はアリナ様だけど、かけがえのないパートナーは翔花のみ。騎士としての忠義と、親愛感情はまた別物なんだよ!(赤面)」
GM「顔を真っ赤にして、何を叫んでいるのやら」
ホリー「ところでアリナ様。今年もそろそろ夏休みが近づいて来ましたが、翔花たちはうちに泊まりに来るんですかね?」
GM「何をやぶからぼうに。いや、新兄さんからは何も連絡がないがのう。今年は夏合宿はないのかもしれん」
ホリー「そんな。七夕が過ぎたと言うのに、翔花と会えないなんて(涙目)」
GM「ああ、TRPGのプレイ中にうるさい。今はプレイに専念せよ。さもないと〈炎姫の騎竜マント〉を没収するぞ」
ホリー「そいつは困る。だったら、夏休みの前に第5部を終わらせて、翔花たちを迎え入れる準備をしましょう」
GM「新兄さんに連絡はとってみるがのう。夏の予定はまだ未定じゃ。とにかく、ミッション達成の報酬話はこれぐらいにして、お主たちは休息をとって、朝までゆっくりした。そして、旅立つ前にエサユハの話がある」
エサユハ『とうとう、〈竜の秘薬〉が完成したぞ! これでナーデージュ様を助け出すことができるようになった』
G太郎「第4部で引き受けたミッションを、実時間で半年近くかけて達成したので、感慨深いでござる」
デル「この時の話だなぁ。ゲーム内時間で27日なので、2週間強で達成したわけでぇ」
GM「次のミッションは、推奨レベル8以上の『竜の姫を解放せよ!』じゃ。『秘薬を持って【瑠璃宮】へ向かい、竜姫ナーデージュ様を解放してくれ』とエサユハは烈火団に依頼する」
G太郎「謹んでお断りする」
ホリー「どうしてだよ!?」
G太郎「我々は商売人。品物の調達なら本職であるが、囚われの姫君を助けることは商売人の仕事ではない」
GM「『そなたは竜族の盟友ではないのか?』と、エサユハは意外そうな言葉を向ける」
G太郎「我らも商売人として、いろいろと先約を抱えている身でござるからな。まずは、深層階の宅配ミッションの報告のために、上層階へ戻らねばならぬ。その後は、黄金鎧のミッションも解決せねばならぬし、魔窟コンビニも開店したい。さらに〈セランシェの灯火〉やら〈黒魔熔鉄鉱〉30個など、いろいろと注文が殺到しているでござる。竜姫救出までは、すぐに手が回らないでござるよ」
ホリー「ボクとしては、竜族との同盟関係は大切にしたいけどな」
デル「オラとしても、助けられる相手は助けたいさぁ。それに、【瑠璃宮】にはユリア・ミルドリスさんを助けに行かないといけないんだしさぁ」
G太郎「うむ。いずれ〈黄金近衛勲章〉を入手したならば、堂々と【瑠璃宮】へ赴くこともあろう。その際に『ついでの仕事で良ければ、竜姫さまの様子を確かめて、可能ならばお助け申し上げるのもやぶさかではない』ということで。今はまだ、その時ではない、とご理解いただければ」
エサユハ『あい分かった。性急に事を運ばずに、時機を見計らおうということだな。ならば、いずれまた、顔を見せてくれ。時が熟すことを楽しみに待っているぞ』
G太郎「深層階の南東部を踏破した折にでも、また状況報告に参るとしよう」
GM「では、今回はここまでじゃ。次回は深層階からの帰還を描いて、第5部の終結を目指す予定」
●ここまでの冒険成果
日数経過:43日めの朝(赤い瀑布)
経験点:人魚宮殿に宝石6個を納めた★2個
翡翠のピラミッドの内部に入った★1個
人魚奴隷を助けた★1個
アムを【巨大格納庫】に連れて行った★1個
アムを【月の図書館】に連れて行った★1個
アムを【黒炎の工房】に連れて行った★1個
妖精たちの信頼を得た★1個
ダークトロールたちを撃退した★1個
竜の秘薬を完成させた★2個
(合計★11個)
魔物撃退分1120点
ピンゾロ分(G太郎1回)
収支結果:タクシー代400G分消費、食料4日分消費
戦利品12470G分、黒鉄剣士勲章10個
赤銅勇士勲章2個、剣のかけら8個
弾丸2個消費、防弾加工500G分消費
人魚奴隷1人
機械部品:粗悪な魔動部品3個、魔動部品1個
稀少な魔動部品2個、未知の魔動部品1個
ミッション:深層階への荷物配達→ほぼ達成
ドラゴンの秘薬の材料集め→達成
(現在19人)
【月の図書館】の書物を読む方法を探る
地下世界から誰かを外に脱出させる
魔窟50階を踏破(店舗経営の許可)
驕王ポイント31点を目指す(現在22点)
人魚奴隷の救出
虹色の宝石の確保
(現在水妃ポイント6点)
転送装置のマスターキーを入手する
〈黒魔熔鉄鉱〉30個を集める
情報
・防空施設の魔力供給源【翡翠のピラミッド】の装置を操作するには、〈銀水晶のマギスフィア〉が必要。
・〈破剣の星槌〉は深層階の【黒炎の工房】で〈黒魔熔鉄鉱〉30個と交換。
・〈黒魔熔鉄鉱〉は、深層階の南東部にある【溶岩湖の宮殿】で入手できる。
・【地底湖の畔】のマーマンは、水妃ポイント残り20点で地上への抜け道を教えてくれる。
・【コボルド窟】のオードル・プルは地上に伝手がある。
・【戦神の凱旋門】の魔窟総監ギルギダッシュと知り合い、魔窟ミッションを攻略中。
・四祖の1人シェラシースは魔剣である。
・地下水路から地上への脱出には、〈銀水晶のサークレット〉が必要。北東の隠し扉を開けられる。
・漆黒のマギスフィアは、深層階の黒い球体に入る鍵。別に合言葉が必要。
・竜のエサユハと知り合い、竜の秘薬を完成させた(竜姫ナーデージュ救出ミッションの予定)
・【歯車の迷宮】には地下水路の明かりの仕掛けあり。
・ユリア・ミルドリスは深層階の【瑠璃宮】に向かった。
・翠将の親衛隊になるには〈黄金近衛勲章〉を入手して、試練を受けねばならない。
・暗闇を見通す〈セランシェの灯火〉は妖精たちの【地下庭園】に。現在バルカンに奪われたとのこと(ミッションの予定)
・【不死者の城】のランタンヘッドは、〈ワルプルギスの鐘〉に呪われている。ゲール・ハイネメルから解放ミッションが受けられる。
密偵の知り合い
・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)
キーワード「月の図書館の書物閲覧」「漆黒のスフィア」
キーワード「白銀勲章」
・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)
キーワード「防空施設」「シェラシース」「ヤーハッカゼッシュ」「地底に眠るもの」
・オスカル・バロー(シャドウ→バジリスク)
キーワード「白銀以上の勲章コレクター」「転送装置のマスターキーを持つ」
・シル・メリル(人間女→バルカン)
キーワード「レジスタンスを探す敵」
冒険達成度:ドラゴンの秘薬を入手した+1%
合計22%
(当記事 完)