花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

魔神ハンター、魔窟に挑む(SWミストグレイヴ3ー5)

影の邂逅

 

GM(ヒノキ)「久方ぶりの魔神ハンターなのじゃ」

G太郎(ゲンブ)「前回のプレイはこの記事でござるな」

ホリー(シロ)「アリナ様、その前に忍びの者として、彼の御仁に黙祷を捧げさせてくれませんか?」

GM「おお、千葉の真さんじゃな。半さんとか、新さんとか、十兵衛とか、ハンス王子とか、いろいろな名を持つ御仁」

デル(リトル)「お頭の生前の勇姿を偲びながら、その躍動感あふれる動きと威厳を備えた風格を称えたいと思うんだなぁ」

G太郎「うむ、武人としても、芸道としても、一時代を築き上げて、後進に伝え残した名優にして匠(マイスター)と言える御仁であった。謹んでお悔やみ申し上げる」

GM「炎の中の殺陣はまさに伝説級の鮮やかさじゃったよのう。日本のアクション活劇のレベルを大いに引き上げ、未来を支える土台を構築したという意味でも、稀代のスターそのものじゃ。合掌」

 

G太郎「それで、前回は魔道食屍鬼ことグールメイジを退治して、ゴブリンキングの盟友の称号を得たのでござったな」

GM「日数にして、21日めの朝にミッションクリアして、その日の昼に疲れを癒した。今回は21日めの夕方からスタートという形じゃ」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は目的地。

 緑字は新規に記入。青いラインは安全ルート)

 

              ?
              l

蛇の酒蔵ー凱旋門ー岩棚のーゴミ溜め窟ー?

(梯子) (魔窟) 城塞  l

  l   l   l   l
コボルド窟ー無限ー隠者のー地底湖の畔

      金床  迷路  

         l   l

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

G太郎「岩棚の城塞から西隣の凱旋門に向かえばいいのでござるな」

デル「とうとう噂の魔窟に挑戦して、魔神狩りに挑める時が来るでさぁ」

ホリー「では、その夜、凱旋門に向かう3つ、いやイノセントも含めて4つの影があったということで」

GM「その影の烈火団に対して、ランダムイベントが発生したか1Dを振るがいい」

G太郎「4が出たでござる」

ホリー「何やら不吉な目ですね、お頭」

GM影の軍団ごっこに誘われたかどうかは知らぬが、一人の密偵が姿を現す。2Dを振れ」

ホリー「なに奴!? 9」

GM「登場したのはオーガ姿のニコ・シュナウヘア。お主たちと同様、ルキスラ帝国に雇われたナイトメアじゃ」

G太郎「前に会ったのは、実プレイで半年ほど前のこの記事。流離いギャンブラーのニコとか言ったでござるな」

GM「ゲーム内時間では、15日の昼なので6日前じゃのう。ニコの欲しがっている情報はまだ入手していないのじゃが」

デル「ええと、ニコさんはどんな情報が欲しかったんだっけかぁ」

GM「防空施設、シェラシース、ヤーハッカゼッシュ、地底に眠るもの、とある」

G太郎「ヤーハッカゼッシュなら、先日会ったでござる。ゲーム内時間では……20日の朝なので、つい昨日の話ということになるな」

ニコ『何、昨日ヤーハッカゼッシュに会っただと? それで奴の能力は分かったか?』

G太郎「奴は私よりもはるかに強い」

ニコ『そんなことは分かりきっている話だ。それより、奴の側には一人の少女がいるという噂だが?』

ホリー「確かにいたけど」

ニコ『その少女の正体も知っておきたい。どうも、その娘がヤーハッカゼッシュを影で操る支配者という噂もあって、決して侮ってはいけないという予感なのだ』

G太郎「一応、癒し手ではあったので、何かの神の神官なのでござろうか」

ニコ『もしかすると、神そのものという荒唐無稽な話も聞いたが、まさかな』

デル「GMがぶっちゃけた情報によれば、光の剣少女とか言ってなかったかぁ?」

ホリー「つまり、これだな」

GM「もう、そろそろ、このネタも賞味期限が切れようとしておるがのう」

G太郎「9月になると、光の剣少女改め、契約悪魔少女になるやもしれぬ」

GM「なるほど。それならシナリオを書き換えて……」

G太郎「いやいや、勝手に書き換えて良いものではござるまい。重要キャラであろうに」

GM「まあ、重要なのは間違いないが、結局のところ魔剣少女なのは事実じゃからして」

G太郎「その情報をニコ殿に伝えると?」

ニコ『それもまた荒唐無稽な話だな。もう少し確かな情報が欲しい』

G太郎「では、引き続き調査を進めるでござるよ」

ニコ『ああ、こっちは地下水路に関する情報をいくつか手に入れた。脱出する際に役立つと思うぜ』

G太郎「では、また、いずれ」

 

 こうして、ルキスラの密偵同士の短い邂逅は終わったのである。

 名もなく地位なく姿なし。

 されど、この世を照らす光あらば、この世を斬る影もあると知れ。

 うん、知った。

 天魔覆滅。

 

ようやく魔窟

 

GM「で、魔窟のある凱旋門に到着したのじゃな。正式名は【戦神の凱旋門】。前に詳しい話はしているので、こちらを参照と言って、詳細は割愛じゃ」

G太郎「今回は、やたらと復習記事が多いでござるなあ」

GM「プレイそのものが久しぶりであるため、作者も前のストーリーを確認しながら進めておるゆえじゃ。おまけに今回の魔窟は『魔神ハンター』というタイトルにダイレクトにつながる重要施設じゃからのう。ある意味、ミストグレイヴというシナリオの目玉と言ってもよい。地下100階のダンジョン。一回の探索で攻略できぬものと知れ」

G太郎「いやいや、一体、何回の探索で攻略できるやら。コンピューターゲームでも、地下100階は相当な時間が掛かる。ましてや、TRPGで地下100階などとは」

ホリー「最近、翔花たちは、地下6階層のダンジョンをクリアして、妖精郷のプレイを一先ず終わらせたそうだし。地下6階をクリアするのに2記事費やしたとか」

デル「1記事で3階層という計算だなぁ。だったら、こっちは30記事以上必要ということにぃ」

GM「ヒヒヒ、実際はそこまで手間が掛からん仕様じゃがのう。ともあれ、前に会ったバジリスクの戦神官にして魔窟総監のギルギダッシュが布に覆われた目越しにお主たちの顔を見て、『魔窟への挑戦者か?』と確認の問いかけをする」

G太郎「さよう。とうとう力試しの時が来たでござるよ」

ギルギダッシュ『よかろう。では、ミッションを与えるとしよう。『魔窟を踏破せよ!』」

 

魔窟の攻略始め

 

GM「ギルギダッシュは、まずお主たち烈火団に〈真紅のマギスフィア〉を1つくれる」

G太郎「これは?」

GM「魔窟攻略のためのキーアイテムじゃ。これには役割が2つあって、1つは魔神討伐ポイントの記録。もう1つはダンジョン内にある魔動転移門の記録をしてくれる」

デル「つまり、どれだけ魔神を倒したか、ダンジョンをどこまで攻略したかを示す記録装置ということかぁ。キャラクターには何のことか分かってないけど、プレイヤーは理解しましたぁ。何なら、リウが管理しましょうかぁ?」

G太郎「では、プレイヤー1として、デルに預けるとしよう」

GM「続いて、ギルギダッシュがあれこれ解説するが、細かいルールは必要に応じて触れるとしよう。何よりも重要なのは、迷宮の最深部、おそらく地下100階には〈狂気の卵〉という物体があって、魔界との門になっているのか、そこから魔神が次々と出現する、あるいは生み出されているらしい。それを破壊して、魔神の増殖を防ぐのが最終目的となる。

「迷宮内には無数の魔神が潜んでいて、それを封印するために凱旋門が設けられた。定期的に門の奥に勇敢な戦士たちを送り込んで数減らしをしないと、いずれ魔窟に溢れかえった魔神どもが門の封印を打ち破って、ミストグレイヴがその侵攻にさらされてしまうことになろう」

ホリー「そんな物騒な場所だなんて。どうして、ヤーハッカゼッシュ……様はご自分で〈狂気の卵〉を破壊されないのか? その気になれば、簡単にできるんじゃないか?」

ギルギダッシュ『翠将さまは、魔窟を力あるバルバロスのための登竜門と考えておられる。そして、ここで己を鍛えて十分な武勲を勝ち得た者こそが、翡翠親衛隊勲章を与えられ、偉大な武人として称えられることとなろう。力ある者が望みのままの栄華を与えられる。野心あふれる武人のための訓練場として、翠将さまは拙者をここの管理役、総監に任じられた。己が勇気と力を証明するがいい、烈火団が真の意味で魔神ハンターの名に相応しいならな』

G太郎「では、もう一つ。魔動転移門とは何でござるか?」

ギルギダッシュ『入れば分かるが、魔窟は10階ごとに外に脱出できる転移門と、それを司る番人たる魔神が配備されている。まずは、地下10階の番人を倒すがいい。そうすれば、転移門を使って速やかに帰って来れよう。また〈真紅のマギスフィア〉に記録すれば、次は転移元の門から再び先へ進むことができる』

デル「一度、地下10階までを攻略すれば、次は地下10階から始められるということかぁ」

GM「もちろん、下へ行けば行くほど、強い番人が待ち受けているわけで、まずは進められるだけ進んで、転移門から戻って来ればいいじゃろう」

ホリー「最後にこれだけは確認しておきたい。騎獣は中に入れますよねえ」

GM「魔窟は広い。大型の魔神も活動できるほどにのう。したがって騎獣も問題なく乗り入れることが可能じゃ」

ホリー「やったな、イノセント」

 

G太郎「では、いよいよ魔窟に挑戦するでござる」

GM「よかろう。2Dを振るといい」

G太郎「6」

GM「お主たちは魔窟に入って、歩き続けている間に大きな問題もなく、地下6階まで到達した」

G太郎「はい? そんなあっさりで良いのでござるか?」

GM「そういう仕様じゃ。あまりにも広大な魔窟ゆえ、すべての階層で特別な事件が起こるわけではない。ここまではただの通路でしかなかったのじゃが、地下6階で初の事件が発生した。さあ、1D6を振るがいい」

 

魔窟最初の試練

 

G太郎「6」

GM「トロッコがある。トロッコに乗れば、一気に下まで進むことができるぞ。ただし、うまく操作するためには、ライダー技能+器用度で13以上が必要じゃ。失敗すると、転倒してダメージを受ける」

ホリー「ライダー技能なら、ボクの出番だな。 基準値6だから、出目7なら成功だ」

G太郎「7が出ないと失敗なら、リスクが大きいでござるなあ。期待値は5であるがゆえに」

ホリー「期待値5はお前だけだ、G太郎。ここはボクに任せておけ。(コロコロ)6」

デル「失敗したぁ」

GM「ダメージは10点+2Dじゃ。ただし、防護点で減らすことは可能」

G太郎「17点から防護点3を引いて、14点ダメージでござる」

デル「20点から10点引いて、ダメージ10点」

ホリー「ボクは16点ダメージで、イノセントは11点ダメージ。イノセント、ごめんよ。ボクがドジを踏んだために」

G太郎「イノセントだけでなく、全員への謝罪を要求するでござる」

ホリー「みんな、ゴメンよ。トロッコがあると乗りたくなるライダー技能の持ち主への精神的トラップが仕掛けられていたみたいだ」

GM「まあ、世の中には本棚があると調べたくなる読書好きへの罠というのも存在するからのう」

デル「カレーがあると敵のアジトであろうと食べたくなる大岩さんもいたなぁ」

GM「趣味性癖とはそういうもの。新幹線好きだと信じられるとか、特撮ヒーロー愛を表明されると信用に値するとか、価値観は人それぞれじゃ。逆に、特撮ヒーローサイトの客人であるのに、そこにコミットするという最低限の作法を示し得ない者は、『お前、何しに来たんだ?』と不信感を招くことも必定」

G太郎「TRPGに興味がないのに、TRPGサークルで友達や恋人を探そうとする行為でござるな」

GM「友だちが欲しい、人と仲良くなりたい、そういう希望や欲望そのものは理解できる。じゃが、それには相応の手法、段階が必要となる。幼なじみとか昔のクラスメートとか、そういう関係であれば幼少期からの縁で趣味嗜好は関係なく付き合うことも可能じゃが、趣味仲間や仕事上の付き合いとかで立ち上がった関係は、その土台を抜きにして関係性を維持することはなかなか難しい。まあ、深く親交を結んで、こいつは趣味や仕事抜きにしても付き合える良い奴だ、ともなれば話は別じゃろうがのう」

G太郎「現実問題、そこまで関係性を維持したい相手がいるなら、『相手との関係を保つために、相手の趣味への理解を深めるよう努力して、それをアピールする』というのが、人間関係を保つ王道でござるな」

ホリー「ガンプラに興味のなかった女の子が、好きなガンプラオタクを理解するために、自分でもベアッガイ3を作ってみるとかは、分かりやすい物語でした」

GM「要するに、相手に受け入れられたくば、相手の好きなものにコミットする。これは人付き合いの常識じゃが、独り善がりな人間は相手に合わせるのではなく、自分の好きなものにコミットしろ、自分の都合に合わせろ、と執拗に要求してくる」

G太郎「まあ、自分が主導権を取りたいが故に、でござろうが、普通はその辺で互いの趣味嗜好の折衝が行われ、ここまでは付き合える、これ以上は無理だ、という境界線を示し合って、程良い距離の関係性に落ち着くものでござるな。その線が見えていなければ、過剰な要求を重ねて、受け入れられて当然と思い込んで、それまで得てきた関係性までも破綻させてしまうもの」

GM「これが許されたなら、さらにこれも、と要求をエスカレートして、いい加減にしろ、と呆れられて、お前の要求は2度と受け付けん、と相手を怒らせるのは、人間関係あるあるじゃのう」

ホリー「ゲームでも、ここまではクリア可能。これ以上は無理、というラインの見極めができるかどうかが、上手いプレイヤーと下手なプレイヤーの違いになりますか」

G太郎「だから、期待値5と言ったではござらぬか」

ホリー「普通は、期待値7だ。それぐらい出ると思ったんだよ」

デル「で、間をとって6を出したというわけだなぁ」

GM「結局、失敗は失敗ということじゃ」

G太郎「過ぎたことは、もう言うまい。さて、このダメージを回復するためには、エリア回復呪文の【レイジング・アース】が有効でござるな。MP7点で、全員9点回復する。よって、2回かければ全員全快でござる」

ホリー「ボクの失敗のために、MPを14点も使ってくれたのか!」

G太郎「その14点は、ルーンフォークの種族特徴【HP変換】によって、HPから補充する。後は、ご主人が【キュア・ウーンズ】を掛けてくれたら、問題ないでござる」

デル「だったら、回復呪文。はい、11点回復したぁ」

●地下6階でのリソース消費

 

・G太郎:HP3点ダメージ、残り48

・デル:MP3点使用、残り27

 

魔窟最初の番人

 

ホリー「ボクのミスのために、G太郎とデルに思わぬ負担をかけたようだな。すまなかった」

G太郎「この埋め合わせはそのうちしてもらうでござる。互いの貸し借りが相殺できる関係なら良き仲間となれるし、負担が一方向なら、負担に値するだけの人徳、精進、可能性を示すことでござるな。良きムードメーカーで人好きのする性格であれば、多少のドジは大目に見られるのも世の常であり、それを体現したキャラが『うっかり八兵衛』でござろう」

デル「あの人は何のために、ご老公の一行に加わっているんだぁ?」

GM「各地の名物となる食べ物に詳しい。旅ものである以上、その土地ごとの名産品を解説してくれるミーハーキャラは、戦闘で役に立たなくとも、番組の日常的な雰囲気を維持してくれる観光ガイド役。無印シンカリオンのアズサに相当する表の情報担当、言わば、日常の象徴たるヒロイン的な仕事をしているのが、うっかり八兵衛なのじゃよ」

G太郎「まさか、うっかり八兵衛がヒロインという解釈とは!? かげろうお銀ではなく?」

GM「一応、八兵衛も元は盗賊見習いで、風車の弥七を親分と慕うキャラで、初期は素早い身のこなしや、がむしゃらな勇気を示していたこともあったのじゃが、だんだんコメディーリリーフの役柄が定着しおったからのう。密偵役は、弥七やお銀、飛猿などの忍者連中が普通に務めるようになったから、もう、ご老公の日常の掛け合い相手、和ませ役の道化と成り果てたのじゃ。

「ただ、これもまた年寄りには好評でのう。一部の口うるさいお年寄りは、自分が安心して説教できるドジで未熟な若者を求めておる。『また、こいつはバカなマネをしてからに〜』とTVに文句を付けるのも、老人のストレス解消に有効という。まあ、そういう視聴者への受け皿と言おうか」

G太郎「八兵衛がたびたびドジを踏んでもムードメーカーとして許されるのは、悲壮感を見せないからでござろうな。バカにされて可哀想という話になれば、ただのイジメになってしまうものの、八兵衛はよく心得たもので『こいつはうっかりだ。ゴメンよ〜(テヘペロ)』と軽妙に謝りつつ、まあ、ドジキャラの習性は治らない。

「ただ、八兵衛の良いところは、自分のうっかりを心得ているために、大事な場面では不必要に出しゃばらない。そのドジは日常シーンで収まって一行の探索活動の邪魔はしない。他人をバカにしない。自らは下っ端であることを自認して、その中で旅を盛り上げようと自分なりに役立つことをしようと一生懸命。言わば、未熟な子ども枠、ゴレンジャーにおけるミドレンジャーや太郎くん、マジンガーZにおけるボスと兜シローの役割でもござった。だから、格好いいお兄さんとは別に、子どもが感情移入しやすいキャラ性でもある、と」

デル「八兵衛さんを研究していると、『人から愛されるコメディーリリーフの見せ方』も分かるってもんだなぁ」

GM「と言うか、ドジキャラをバカにすることしか考えない者には、面白いコメディーは書けんじゃろう。コメディーに必要なのは、愛されるドジキャラを魅力たっぷりに示せることなのじゃから。ドジキャラのドジっぷりを面白い見世物に昇華したり、自ら道化になることを狙う自虐ネタを示したりしながら、普段はドジなキャラがここぞという場面で格好良く決めるのは、中村主水、影の頭領、それにキン肉マンや冴羽獠、ダイ大のポップなども含めて、日常コミカルと活劇シリアスの両面を備えた人気キャラの一つの条件かもしれぬ」

ホリー「ああ、普段はダメに見えたキャラが、ここぞと言うところで活躍すると格好良く見えるってものですね。逆はダメだけど」

GM「普段は偉そうに言っている人間が、ここぞと言うところで逃げ出したり、卑怯な振る舞いを見せると、評価はだだ下がりじゃな。この、ここぞと言うところが分かるのが、空気の読めるという一つの才覚かも知れぬが」

 

G太郎「ところで、うっかり八兵衛の話で思わぬ盛り上がりを示したものの、魔窟はかくも平和なものでござるか?」

GM「おっと、こいつはうっかりじゃ。次のイベントを発生せねばのう。まあ、2Dを振って4以上なら固定イベントなのじゃが」

ホリー「うっかりついでに、ボクが振ります。7」

GM「ならば、お主たちは地下10階、最初の転移門のある区画に来た。そこに待ち構えていたのは、大型狼に似た4足の獣が三頭」

G太郎「魔物知識は17でござる」

GM「弱点の物理ダメージ+2まで抜けた。レベル4魔神のアザービーストで、いずれも剣のかけら入り、HP52点じゃよ」

G太郎「異界の野獣と言ったところか。野獣死すべし。先制判定は17……ということで、先制はとったが、1人1殺でよろしいでござるか?」

ホリー「相手が同じレベル4なら、ボクたちは異存ない」

デル「まあ、師匠は瞬殺できるだろうから、オラたちがもしもピンチだったら、バックアップをお願いするさぁ。だけど、魔神ハンターの最初の魔神退治、しっかり見せ場を守りたいぃ」

G太郎「では、全員突撃、乱戦に突入でござるッ! 強化は【マッスルベアー】のみで、4回キック。全て命中して、ダメージは24点、19点、ピンゾロ0点、24点」

GM「ちゃっかり経験点を50点稼ぎおって。防護点は3点なので58点くらって、敵1体は瞬殺された」

デル「2番、デルニール行くぜぇ。師匠と違って、こっちは舐めプはできないから【マッスルベアー】【ビートルスキン】【キャッツアイ】でしっかり強化していくぅ。MP9点使って、ダメージ+2、防護点+2、命中+1でさぁ。では、シェルブレイカーで一撃ぃ。命中判定は15!」

GM「回避は12なので、当てられたのじゃ」

デル「ダメージは18点ッ!」

GM「では15点くらって、残りHPは37点。適切な戦闘バランスじゃと、こんなものじゃろう」

ホリー「3番、ホリー&イノセント行きまーす。【キャッツアイ】で命中+1してから、魔力撃。命中は14で当てて、ダメージは魔力撃込みでも13点」

GM「残りHPは42点じゃ」

G太郎「ところで、弱点の物理ダメージ+2は加えたでござるか?」

デル「おっと、いけねえ。2点加算してくれぇ」

ホリー「ボクもだ」

GM「すると、残りHPは、35点と40点じゃな」

ホリー「それに、イノセントの攻撃がまだです。これも14で当てて、ダメージは17に2点足して19点。やはり、イノセントは頼りになるなあ」

GM「ならば、ホリーの相手は残りHP24点か。では、反撃行くぞ。命中13の牙がデルニールに襲いかかる」

デル「回避7だから当たったぁ。ダメージ来いぃ」

GM「たった9点じゃ」

デル「防護点12だから、痛くも痒くもないなぁ。盾で受け止め、弾き返すぅ」

GM「続いて、ホリーじゃ」

ホリー「回避15で避けました」

 

G太郎「それでは2ラウンドめでござるな」

デル「師匠は何もせず見ていてくれぇ。こんなザコ魔神、HPがちょっと高いだけで、普通に倒せるぅ。まずはMP4点消費して【ヒート・ウェポン】。武器が燃え上がって、ダメージがさらに2点アップゥ! そのまま殴って命中は13」

GM「回避12なので命中じゃよ」

デル「ダメージは低くて16点だぁ。おっと、さらに弱点合わせて、18点になるぅ」

GM「残り20点じゃな」

ホリー「では、ホリーの魔力撃。普通に当たって、弱点込みで15点」

GM「残りHP12点」

ホリー「頑張れ、イノセント。命中12」

GM「それは避けたので、こっちの反撃じゃ。狙うはデルとイノセント。命中は13」

デル「当たったので、ダメージをくれぇ。防護点12を抜けるものならなぁ」

GM「11点じゃ」

デル「カーン! 無駄無駄無駄ァッ!」

ホリー「イノセントは回避失敗。防護点は7点です」

GM「それならば、たっぷりとダメージを与えてやろう。16点」

ホリー「イノセントが9点もくらって、残りHP40点。おのれ、よくもイノセントを。その罪や、万死に値するッ!」

 

G太郎「3ラウンドめでござる。イノセントに【アースヒール】の呪文をかけてやろう。7点回復」

ホリー「おお、G太郎がまるで神さまみたいに見えるッ。よし、それでは、先にイノセントが攻撃しよう。命中17。ダメージは18点!」

GM「それで、ホリーの前のアザービーストは倒された」

ホリー「さすがはイノセント。続いて、ボクがデルの前の敵に攻撃を仕掛ける。くらえ、魔力撃。命中17で当てて、ダメージは15点」

GM「残りHPは8点じゃのう」

ホリー「今だ、デル。とどめはお前が刺すんだ!」

デル「かたじけない、ホリー姐さん。それでは、最後のトドメぇ。16と言って当てて、ダメージは22点ッ!」

GM「19点くらって、相手は絶命した。ホリーのアシストがなければ、1点残すところじゃったがのう」

G太郎「3ラウンド掛けたが、無事に1人1殺は成し遂げたみたいでござるな」

ホリー「うち1体はイノセントの手柄だけどな。まあ、騎兵と騎獣は一心同体なので、イノセントの手柄はボクの手柄と考えてもいいし」

デル「とにかく、姐さんのアシストのおかげで、オラの方は助かったぁ」

ホリー「チームワークの勝利だな」

●地下10階時点でのリソース消費&収入

 

・G太郎:HP3点ダメージ、残り48

     MP6点消費、残り24

・デル:MP16点使用、残り14

・ホリー:MP3点使用、残り25

・イノセント:HP2点ダメージ、残り47

 

経験点:モンスター退治分120点、★1つ(魔窟10階クリア)、ピンゾロ分(G太郎1回)

戦利品:剣のかけら12個、悪魔の牙(300G)、悪魔の血×3

 

魔窟ミッション終了

 

GM「さて、地下10階の番人を倒したので、このまま先へ進むこともできるし、転移門を使って、上へ戻ることもできる。その場合、再スタートは地下10階からとなるが、どうするかのう?」

デル「オラのMPがずいぶん減ったが、魔香草で回復すれば、まだまだ行けると思うんだぁ」

ホリー「だけど、今回は魔窟がどういうものか様子見がてらって感じだからな。地下10階の敵がレベル4ということは、次の地下20階の敵はレベル5の可能性がある。だったら、今回はここで引き返して、ボクたちがレベル5に成長した頃合いに、再挑戦ということでどうだろうか? 別に一気にクリアしないといけないわけではないし」

GM「ゲーム的に有利不利を言えば、魔窟に入って帰還すれば、ミッション1回を果たしたことになる。今、帰ればミッション1回じゃし、もしも地下20階まで降りて上がっても、ミッション1回。ならば、何度も出入りを繰り返す方が、ミッション達成回数は増えるという計算じゃ」

G太郎「されば、今回はこれぐらいにして、魔窟攻略の続きはまた別の機会がよかろう。メタ的な理由を言えば、先日、EXODUSでダンジョン突破をやって、今回は魔窟。ダンジョンシナリオが続くのは、面倒くさいと作者の心の声が聞こえてくるでござる」

デル「だったら、今回はここまでにするのが、物語の神の思し召しってことだなぁ」

 

 忖度、ありがとうございます。

 

G太郎「それでは、転移門を使って帰還するでござる」

GM「時間は真夜中になっておる。それでは、精算するかのう。敵を倒して得た〈悪魔の血〉は1つにつき、魔神討伐ポイント2点になる」

デル「すると、今回は6点だなぁ」

GM「そして、ポイント5点で〈黒鉄剣士勲章〉1つがもらえるシステムじゃ」

G太郎「悪魔の血は1つで100G。一方、黒鉄勲章は1つで50G。あまり得するトレードとは言い難いでござる」

GM「確かにのう。まあ、黒鉄勲章はすでに結構、持っておるゆえ、無理に交換せんでもよいかもしれんのう。それと、ここでは勲章5つを上位勲章に交換することもできる」

G太郎「それはいいでござるな。今は黒鉄12個、真鍮9個、赤銅3個を持っておるが……」

デル「黒鉄10個を真鍮2個に換えて、真鍮10個を赤銅2個に換えて、赤銅5個になったので、次は何だぁ?」

GM「〈白銀騎士勲章〉じゃな。1つ7500Gで売れる。なお、白銀騎士の上は、〈黄金近衛勲章〉じゃ」

ホリー「そこまで来ると、まるで聖闘士みたいですね。赤銅が青銅だと、もっとそれっぽいけど」

GM「全部交換すると、黒鉄2個、真鍮1個、赤銅0個、白銀1個となるが、それでいいかのう?」

G太郎「確か勲章コレクターの密偵がいたでござるなあ。情報収集のためにも、勲章は集めておいた方がいいだろう。まあ、黒鉄は簡単に手に入るから、別にいいか」

デル「それでも、魔神討伐ポイントは少しでも貯めておきたいなぁ。魔神ハンターとして、魔神を倒した記念に」

G太郎「それもそうか。世の中には金銭では換算できない、武勲とか名誉というものがござる。では、悪魔の血3つを討伐ポイント6点に換えるでござるよ。勲章には換えずに貯めておく」

GM「それもよかろう。では、今回のミッションはこれで終わりじゃ。次回は、成長タイムとしよう」

ホリー「経験点はあまり貯まってないから、能力値成長ぐらいだろうけどね」

(当記事 完)