花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンター、上層階制覇を目指す(SWミストグレイヴ3ー10)

本当にお待たせしました

 

ヒノキ「実に久々の妄想リプレイ記事なのじゃ」

ゲンブ「作者がこの1ヶ月、スパロボDDにハマり込んでいたが故に、思わぬ弊害が出た次第」

シロ「せめて、第3部を終了させてから、そっちにハマれば良かったのに」

ヒノキ「ゼンカイジャーの誘惑には抗えなかったと見える。スパロボDDをやりながら何度も全力全開と書いているうちに、自己暗示に勝手にかかってしまい、全力全開でDDを終わらせないといけないという使命感に囚われてしまったようじゃ」

リトル「ゼンカイ脳、恐るべしってところですねぇ」

ヒノキ「DDの1章パート2の最終シナリオから放置していて、約1年半。その間に1章がパート13で終わり、続く2章がパート3まで展開したので、全部で14パート分をひと月ほどで一気に攻略した形になる。1パートが7話分なので、100話近いストーリーを攻略し、その感想記事をひたすら書きつづっていたことになる」

ゲンブ「同じだけの情熱を魔神ハンターに注ぎ込んでいれば、物語がだいぶ進んでいたでござろうな」

ヒノキ「まあ、ソシャゲの攻略感想とTRPGの創作リプレイじゃ労力も異なるからのう。さすがにひと月で100話分も書くのは無理じゃろう。だが、いずれにせよ、今がスパロボ30発売前の隙間時間に当たる。その間に魔神ハンター第3部を終わらせないといけないという使命感も作者は抱いているとのこと」

シロ「第3部は5月スタートでしたから、下手すると半年を費やしかねないところでしたね」

リトル「第0部が昨年8月に始めて、9月に第1部に移って11月に終了しましたぁ。年明けて、第2部が1月から3月まで掛かったので、大体、2〜3ヶ月に一部というペースで来ていたのに、第3部は長期化しましたねぇ」

ヒノキ「その間、作者が妖精郷の完結に力を注いでいたという経緯もある。が、やはり力配分が極端に偏ると、歯がゆいものがあるのう」

ゲンブ「夏は、アウトロー本のキャラ作り話と、粉杉姉妹を迎えての花粉症ガール合宿話をしていたので、魔神ハンターの物語が中断していたことも大きいでござるな」

ヒノキ「しかし、再開したからには一気に第3部を終えねば、魔神ハンターファンには申し訳が立たん。沸いて来たぜ〜と進めるとしよう」

ゲンブ「まずは、上層階の探索を完結させるでござる」

 

人魚の宮殿を出発して

 

GM(ヒノキ)「前回は、人魚の女王パランティーナの賓客としてもてなされたものの、後回しの魔女の呪いにかかっていたのじゃな」

G太郎(ゲンブ)「それはリプレイの記事書き事情であって、物語の出来事とは異なるでござるよ」

GM「うむ。日付けは24日めの朝。お主たちは、人魚の宮殿近くの宿で宿泊し、これから新たな旅立ちをしようという流れじゃ」

ホリー(シロ)「パランティーナさんは、冒険のパトロン役になってくれ、いろいろなミッションやクエストを与えてくれるんですね」

GM「主なミッションは、魚人ギルマンとの折衝や抗争に関係するもの。それ以外には、地下水路の探索に関わる話などじゃな」

デル(リトル)「地下水路の探索には、人魚から〈魔動カヌー〉をもらえると移動スピードが倍になって、効率よく進めるんだなぁ」

G太郎「だが、根本的な問題として、我らはどうしても地下水路を探索する必要があるのでござろうか? 物語を進めるに当たって、地下水路を探索する必然性が薄いように思えるでござる」

ホリー「ボクたちの一番の目的は、霧の街の防衛施設を無力化する手段を知ることだ。防衛施設の魔力供給源が、深層階の【翡翠のピラミッド】にあるという情報を得ているので、一気に目的を達成するには、深層階に向かうといいわけだな」

G太郎「サブ目的として、ユリア・ミルドリスと〈破剣の星槌〉の探索があるのでござるが、どちらも深層階に手掛かりがありそうでござる。つまり、我々の目的は深層階にあるわけで、地下水路を探索するストーリー的な動機が薄いのでござるなあ」

デル「だけど、地下水路を探索して、経験点稼ぎをするのも大切だろうさぁ。深層階のことだけを考えるなら、魔窟探索にも意味がなくなるし、そこに探索できる場所があるなら経験点と冒険のロマンを求めて、ワクワク攻略するのが冒険者の生きる道じゃないのかぁ?」

GM「そもそも、冒険の大目的だけを目指すなら、名誉点事業による経済話などにも意味がなくなるしのう。真っ直ぐメインルートだけを突き進むのもいいが、冒険には紆余曲折、途中の寄り道やサブエピソードがあってこそ、物語も豊かになるものじゃ。まあ、時間制限だけを考えるなら、効率のいいプレイスタイルを追求するのもありじゃろうが、効率優先だけじゃと、どうも機械的で味気ない話となろう。要は、せっかくのゲームなのじゃから、可能な限り味わい尽くしたいと考えるのは、わらわだけじゃろうか」

G太郎「寄り道脱線だらけで、話が進まないというのも問題ゆえ、何を優先すべきかはまたじっくり考えるとして、今回は第3部終了に相応しく上層部の完全攻略を目指すでござる。さもないと、ゴブリン王ムルカグンドリのところに戻って、任務達成報告をして終了、という味気なさでござるからな。やはり、上層階をオールクリア、祝・第3部完! という盛り上がりが欲しいでござろう」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は現在地。

 緑字は新規に記入。青いラインは安全ルート)

 

              ?
              l

蛇の酒蔵ー凱旋門ー岩棚のーゴミ溜め窟ー?

(梯子) (魔窟) 城塞  l

  l   l   l   l
コボルド窟ー無限ー隠者のー地底湖の畔ー?

      金床  迷路  

         l   l

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

ホリー「上層階制覇のためには、地図の右上の?の3ヶ所を開示しないといけないんだな」

G太郎「ミッション達成報告のために、真っ直ぐ【岩棚の城塞】を目指すのも一つの道でござるが、少し遠回りをして?を全部開いてから、城塞で報告。その後、隠者ヴァラルトのところに完成させた上層階の地図を持って行き、もう1ミッションをクリアして、第4部から深層階にチャレンジするという展開だと、盛り上がるのではなかろうか」

デル「つまり、第3部はヴァラルトに始まり、ヴァラルトに終わるってことだなぁ」

GM「では、【地底湖の畔】から東へ向かうということじゃな。まずは、ランダムイベントを決めい」

G太郎「6」

GM「では、イベントナンバー11番。密偵との遭遇じゃ。登場したのは、同じルキスラの密偵、オーガ姿のナイトメア、ニコ・シュナウヘアじゃ」

ホリー「流離いギャンブラーのニコだったな。ええと、欲しい情報は『シェラシース』だったはず。あれから結構、分かったこともあると思うけど」

GM「前に会ったのはこの記事じゃな」

デル「リアルタイムでは2ヶ月前、ゲーム内では21日めの話なので3日前かぁ」

G太郎「シェラシースの正体は、魔剣だって話をしたら、どういう反応を見せるであろうか?」

GM「ニコは『そいつは驚いた』と言って、情報フラグ1の半分が立った」

ホリー「それでも、半分だけですか?」

GM「シェラシースについては、情報3の『真実』と情報4の『現在』の両方が揃って、ニコは満足する。今は3の『真実』が知らされたが、4の『現在』が分かっていない」

G太郎「ヤーハッカゼッシュに従っている少女がそうではないか?」

ニコ『シェラシースが三祖に従った魔剣だという話は信じよう。だが、それがどうしてヤーハッカゼッシュに従うはずがあるだろうか? その少女が本当に魔剣シェラシースかどうかは、もう少し確たる証拠が欲しい』

G太郎「確たる証拠と言ってもな。ええと、その少女が『こんにちは。私はシェラシースです。よろしくね♪』と自己紹介でもしてくれたらいいのでござろうか?」

GM「ともかく、シェラシース情報4があれば、ニコ情報1のフラグが立つわけじゃ。ただ、お主たちの持っている情報で、ニコの興味を惹くものがあった」

デル「それは何だぁ?」

GM「【ゴミ溜め窟】で死んだ密偵のセバスチャンが書き残した防空施設の暗号じゃ。『ゾラエンテスには栄光を、スエラには祝福を、ジーズドルフに繁栄を、そして、シェラシースには感謝を捧げる』と記された羊皮紙の記述に、ニコは感じ入って涙する。『おお、セバスチャン。あいつはいい奴だった。何とも惜しい男を亡くしたものよ。よし、セバスチャンの遺体は必ず俺が回収して、お前たちの本部に持っていく。しっかりとした葬式を出してやってくれ』と、男泣きに泣きながら、セバスチャンのことを熱く語ってくれるのじゃ」

G太郎「おお、伝説の密偵セバスチャンの雄姿を偲んで、一緒に涙するでござるよ」

デル「セバスチャンを悼むメロディーをハーモニカで奏でるさぁ」

GM「すると、ニコは『セバスチャンのことを教えてくれて、ありがとうな。こいつを持っていけ』と一枚の地図をくれる」

ホリー「これは?」

ニコ『地下水路の入り口から脱出するための〈古水道の地図〉だ。これさえあれば、古水道を抜けるための難易度20の地図作成判定が、難易度18で成功できるようになる』

G太郎「地図作成は、スカウトかレンジャーかセージ技能に知力ボーナスを足すのでござるな。現在の基準値は10でござるが、出目10が必要なのを出目8で成功できるようになった、と」

デル「と言うか、難易度20なんて、さすがの師匠でも困難な判定だろぉ?」

ホリー「基準値が5とかのボクたちじゃ、絶対に不可能だな」

GM「まあ、6ゾロを出せば問題ない。人間なら、運命変転で2ゾロでもいいので、18分の1で奇跡が起こる」

デル「5%か6%の確率で奇跡が起こせるなら凄い話だけど、狙ったタイミングで上手く起こってくれるとは限らないんだよなあ」

G太郎「指輪を割ってボーナス+2とか、剣の恩寵でボーナス+4とか、他にも知力を高める魔法とか、いろいろ駆使して乗り越える最終試練と考えればいいのでござろうが、とりあえず、脱出のための難易度が20から18に下がったのは僥倖。〈古水道の地図〉は有り難く受け取るでござる」

GM「では、ニコと別れて、東へ向かう烈火団だった。改めて、ダイスを振って地形を決めよ」

 

腕試しの通路(24日め昼)

 

GM「21と来たか。そこは【腕試しの通路】と呼ばれる場所じゃ。幅の広い通路が続いていて、床にも天井にも血が染みついておる。通路脇には腐乱した死体が転がっていて、左右の壁には至るところに細い脇道や窪みが見られる」

G太郎「いかにも物騒な場所でござるな」

GM「誰かD6を振れ」

デル「6が出たぁ」

GM「すると、血を求める殺戮者、通称『愚刃』ムム・ルケと愉快な仲間たちが突如、ヒャッハーという雄叫びとともに脇道から出現するのじゃ」

G太郎「愉快な仲間たちとは、どういう連中でござるか?」

GM「魔物知識判定を3回振るといい」

G太郎「〈狩人の目〉を装着しているから、振らなくてもデータは分かるのでござるが、弱点看破のためにも念のため。14、20、17でござるよ」

GM「ボスのムム・ルケは弱点が抜けず。データはレベル5のボガード・トルーパー、剣のかけら入りでHP57。副官はレベル4のボガード・ソーズマン、残りはレベル3のボガード3体。いずれもHP21で、弱点は物理ダメージ+2となっておる」

G太郎「全部で5体でござるか。数が多いのは厄介でござるが、ボスさえ瞬殺すれば、後はザコばかり。先制判定は16で、こっちが早い。ボスに4連続キックを仕掛けるでござるよ。最後だけピンゾロで、3回命中。ダメージは24点、19点、22点でござる」

GM「ちょっと待て。戦闘前準備ぐらいさせよ。ええと、ボスは【ビートルスキン】で防護点+2して、9点止めるぞ」

G太郎「おっと、相手が練技を使ってくるなら、こっちも練技を使って、よろしいでござるか?」

GM「ムムッ。本当はダメージダイスを振ってから、ダメージを上げる効果を使うのは順番がおかしいのじゃが、久々のプレイゆえ大目に見るとしよう」

G太郎「かたじけない。ならば、【マッスルベアー】に【ジャイアントアーム】で追加ダメージ+5に高めるでござる」

GM「ならば、20点、15点、18点をくらって、合計53点のダメージを受け、残りHPは4点じゃ」

G太郎「むっ、仕留め損ねたか。ピンゾロさえなければ」

ホリー「だったら、ボクがとどめを狙うよ。【キャッツアイ】で命中+1してから、命中判定は17。もちろん、《魔力撃》を宣言して、ダメージは12点」

GM「3点くらって、残りHPは1点」

ホリー「orz。ボクは無力だ。トドメはイノセントが刺してくれるかな? 体当たりで命中は低い。11じゃあ避けられたか」

デル「仕方ないなあ。相変わらずドジっ子ホリー姐さんをかばう宣言してから、オラもボスに殴りかかるぅ。練技は【キャッツアイ】【ビートルスキン】【マッスルベアー】で、命中は19。ダメージは19点」

GM「それで、ボスは倒された。残ったボガード軍団は、ランダムに目標を決めて、ソーズマンがG太郎、他がホリー2回に、イノセント1回」

デル「姐さんへの1回はオラがかばったので、ダメージをくれぇ」

GM「では、11点」

デル「防護点は12点。カーンと跳ね返したぁ」

GM「しかし、連続攻撃が発動した。今度のダメージは12点じゃが……」

デル「カーン」

GM「仕方ない。G太郎に対しては、【キャッツアイ】で命中13と言ってみるが……」

G太郎「カウンターでござる。成功して、ダメージは29点」

GM「蹴り返されて、即死した」

G太郎「ふん、たわいもない」

GM「ホリーに対しては、当ててやる。命中11じゃ」

ホリー「回避も11。最小限の動きでかわした」

GM「最後はイノセントに11」

ホリー「避けろ、イノセント。14」

GM「……終わった」

 

 残りのザコボガード3体も2ラウンドめに、敢えなく倒されるのだった。G太郎の陰に隠れて目立たないけど、デルやホリーもそれなりに強くなっていると実感。

 マッスル太郎が、ボガード3兄弟と死闘を繰り広げた頃が懐かしい。

 経験点は180点と、★2つ。

 戦利品は540G分。それと剣のかけら5個と、真鍮勲章1個と黒鉄勲章7個。

 

GM「それと、ムム・ルケは〈琥珀のマギスフィア〉を持っていた。これの入手で、冒険達成度も+1%される重要アイテムじゃよ」

G太郎「一体、何に使うのでござるか?」

GM「すぐに分かるはずじゃ。ところで、このムム・ルケという名は、霧の街の地上で戦ったボガードの縊り屋モ・ルゲによく似た名だと思うのじゃが、親族か何かじゃろうか?」

G太郎「そんなの私が知るか」

GM「わらわも知らん。しかし、ボガードの名前にルケとかルゲ一族がいると思うと、名前を付ける際にも参考にできるやもしれぬ。ド・ルゲとか、妖怪シット・ルケとか、いろいろ思いつきそうでのう」

ホリー「ドルゲ魔人なら、いろいろ行けそうですね。クチビ・ルゲとか、ヤゴゲ・ルゲとか」

デル「だったら、オラたちはドルゲ魔人ハンターを目指すとするかぁ」

GM「ともあれ、ここで目標値16の探索判定に成功すると、落ちている宝をゲットできるやもしれぬのじゃ」

G太郎「ならば、振るとしようか。……14で失敗」

ホリー「ボクも14で失敗。まあ、ランダムで落ちてる宝なんて気にせず、次へ行こう」

 

深層階の手前

 

GM「さて、次の進路じゃが、東には深層階に通じる固定区画4がある。お主たちは、このまま深層階へ向かってもいいし、北の区画を開示してもいいし、西に引き返してもいい」

G太郎「深層階でござるか。少し覗いてみたい気持ちもあるが、我々の現在の目的は上層階を制覇することと、ミッション達成による成長をすることなので、固定区画4に向かうのは別の機会にするでござる」

ホリー「ああ、深層階に降りるには、万全の準備をしておきたいからな」

デル「だから北へ向かうぜぇ。ランダムイベントダイスは……5が出たぁ」

GM「マイナス1して4と見なすので、イベントナンバーは(表を参照して)6となる。通路を歩く魔物と遭遇した。出現した魔物は、カボチャ頭のランタンヘッドじゃ」

G太郎「ハロウィンには少し早いでござるよ。一体だけなら、瞬殺したでよろしいか?」

GM「……先制さえ取ればのう」

G太郎「先制判定18で取った。4回蹴って、瞬殺OK?」

GM「6レベルの魔物とは言え、剣のかけらの入っていないHP42の敵が1体だけならば、ダイスを振るまでもない。戦闘終了」

 

 経験点60点と、680ガメル分の戦利品をゲットして、ランダムイベント終了。

 そして、開示された区画は?

 

GM「幅50メートルの谷が行く手を遮る。谷には、真っ赤に煮えたぎる溶岩が時折、炎を噴き上げながらゆっくりと流れている。谷には石造りの頑丈そうな橋がかかっている。区画名は【炎河に架かる橋】じゃ」

G太郎「これは、いかにも地獄の釜が開いたような場所でござるな」

デル「ゲッター線の濃度がビンビン感じるぜぇ」

ホリー「ドラゴンがいそうな雰囲気だな」

GM「ドラゴンはおらんが、橋の上には、バルカンの橋守りが1人立っている」

G太郎「バルカンでござるか。ならば、交渉役はホリー嬢ちゃんに任せた」

ホリー「ボクが?」

G太郎「そりゃあ、嬢ちゃんはバルカンの姿でござるからな。バルカン語だって習得しているのでござろう」

ホリー「確かに、そうだが。う〜ん、仕方ない。イノセントに騎乗したまま、いかにも威厳を取り繕って、バルカンらしく振る舞うバル」

デル「バルカン語は、語尾にバルが付くのかぁ?」

橋守りバルカン『何だ、お前? 同族か? あまり見ない顔つきだなあ?』

ホリー「田舎から出て来た旅人バル〜。世間知らずのドレイク坊ちゃんと、執事兼用心棒のルーンフォークと3人連れ立って、噂に名高い地下都市を見て回ってるバルよ」

橋守りバルカン『なるほど、田舎者か。道理で、おかしなバルバル訛りだと思ったぜ。とにかく、ここから先は深層階に通じる【ミノタウロスの門】がある。深層階には、我らが一族の〈炎魔の女王〉バイラヤーナ様の統べる【溶岩湖の宮殿】があるゆえ、我は上層階から深層階に入ろうとする者を警戒しながら、橋番をしておる。同族とて、この先に向かいたくば通行料を払うがいい。1人100Gなので、合計300Gだ』

G太郎「交通の要所に橋を設けて、通行料をせしめるとは、なかなか良い商売でござるなあ」

ホリー「相手が1体なら、G太郎が瞬殺すれば良いのでは?」

G太郎「嬢ちゃん、それは蛮族的発想でござるよ。向こうから攻撃を仕掛けて来たならともかく、通行料を払いたくないという理由だけで、番人を惨殺していては、文明人のそれとは言えんでござろう。戦利品から300G分のアイテムを見繕って払うでござる」

GM「うむ、それが賢明じゃろうな。この炎河の橋では時折、橋全体を炎が包み込み、ダメージを受けることがある。バルカンの橋守りは、炎の噴き出すタイミングを熟知しているので、巻き込まれることはないのじゃが、何も知らない者が無理やり橋を渡ろうとすると、火炎に包まれるわけじゃ。通行料を払うなら、橋守りが安全な渡り時を合図してくれるので、ノーダメージで渡ることが可能」

G太郎「では、安全に橋を渡って、北へ進むとしよう」

GM「その先は固定区画3、深層階に続く【ミノタウロスの門】がある。いわゆる表門と言えよう」

デル「さっきの固定区画4はぁ?」

GM「そっちは、より危険度の大きい裏門じゃな。詳しい話は、次回の記事で語るとしよう」

G太郎「次は【ミノタウロスの門】から始めて、上層階の踏破を完了させるでござる」

●ここまでの冒険成果

 

日数経過:24日めの夕方(炎河に架かる橋)

 

経験点:防空施設の暗号入手★3個

    バリンガー撃退★1個

    トロール兄弟の行方判明★1個

    トロール兄弟の撃退★1個

    シェラシースの謎3を聞く★2個

    人魚奴隷の救出★1個

    人魚の宮殿に招待される★1個

    水妃の信頼を勝ち得る★1個

    人魚奴隷解放エスト★1個

    〈愚刃〉ムム・ルケ一党を倒す★2個

    (合計★14個)

    魔物撃退分660点

    ピンゾロ分(G太郎2回)

収支結果:戦利品9380ガメル分、黒鉄勲章14個、

     真鍮勲章1個

     400ガメル、剣のかけら17個

     〈水妃の髪飾り〉入手

     〈古水道の地図〉入手

     〈琥珀のマギスフィア〉入手

     食料消費

     (G太郎とホリー2食、デル1食)

     人魚奴隷購入に2500ガメル支払う

     腕輪代2000ガメル分(デルとホリー)

     タクシー代600ガメル分

     宿の空気代200ガメル分

ミッション:驕王の敵トロール兄弟を倒せ→任務達成、未報告

    迷路の隠者:上層階の地図を完成させろ

エスト:ジーズドルフ解放軍の同志を集める

     (現在13人)

     深層階で【月の図書館】を探す

     地下世界から外への脱出方法を探す

     魔窟50階を踏破(店舗経営の許可)

     驕王ポイント31点を目指す(現在4点)

     人魚奴隷の救出

     虹色の宝石の確保

     (現在水妃ポイント5点)

 

情報

・煌びやか卿アー・ヌルチェと商業同盟を樹立

・〈銀の蜜蜂〉からティアハートの花ミッションを受注できる。

・防空施設の魔力供給源は深層階の【翡翠のピラミッド】である。

・防空施設の暗号入手。

・【死者の道】に〈真紅のマギスフィア〉があるらしい。

 ・〈破剣の星槌〉らしき略奪品は【地底湖の畔】のマーマンから、深層階のダークドワーフに渡った。

・【地底湖の畔】のマーマンは、水妃ポイント25点で地上への抜け道を教えてくれる。

・地下水路のリザードマンの集落の位置情報。

・ギルマン王ブグプリとの面会には、地下水路で手に入る〈ストロベリーオイスター〉が12個必要。リザードマンからの購入も可。

・〈ギルマン王の冠のかけらI〉入手。

・【コボルド窟】のオードル・プルは地上に伝手がある。

・【戦神の凱旋門】の魔窟総監ギルギダッシュと知り合い、魔窟ミッションを攻略中。

・四祖の1人シェラシースは魔剣である。

・地下水路から地上への脱出には、〈銀水晶のサークレット〉が必要。

・漆黒のマギスフィアは、深層階の黒い球体に入る鍵。別に合言葉が必要。

琥珀のマギスフィアは、深層階に降りるのに必要。

・深層階へ行くには白銀勲章が必要。

 

密偵の知り合い

・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)

 キーワード「月の図書館」「隠者ヴァラルト」「黒炎の工房」「巨大格納庫」「漆黒のスフィア」

イゴール・ぺステリ(エルフ男→トロール

 キーワード「ユリア・ミルドリス」「エーリカ・ベレ」「ノイア・カーナ」「琥珀のマギスフィア」「白銀勲章」

・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)

 キーワード「防空施設」「シェラシース」「ヤーハッカゼッシュ」「地底に眠るもの」

・オスカル・バロー(シャドウ→バジリスク

 キーワード「白銀以上の勲章コレクター」

・シル・メリル(人間女→バルカン)

 キーワード「レジスタンスを探す裏切り者」

 

冒険達成度:琥珀のマギスフィアを入手した+1%

       合計11%

(当記事 完)