花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンターと、魔道食屍鬼(SWミストグレイヴ3ー4)

スローペースな展開にて

 

ヒノキ「妖精郷の第4部が終了して、作者の新兄さんもこちらに専念するのかと思いきや、屋久島の方で何やら動きがあるようで、魔神ハンターの物語もなかなか進展しなくなっておるのう」

ゲンブ「まあ、ゴジラVSコングが旬であるゆえ、セイリュウカニコングのいる向こうにスポットを当てるのも時流というものでござろう。こちらは悠然と構えるのが吉かと」

ヒノキ「うむ、ガメラやシーサー、リトルゴジラは目下の旬とは言えぬからのう」

リトル「ラドンは旬だったですぅ」

ヒノキ「リトルや。あの電波怪獣ケツアルコアトルスは、空の大怪獣ラドンとは似て非なる存在じゃ。いっしょにしてくれるなよ(ギロリ)」

リトル「ヒッ。アリナ様の鋭い眼光に睨みつけられて、ガクガクブルブルですぅ(蒼白)」

シロ「では、ラドンSP、もしくはシン・ラドンが発表されることを期待して、この話題は止めておきましょう。リトル、触らぬ神に祟りなし、という言葉を覚えておくように」

リトル「わ、わかりましたぁ。余計なことを言わずに自分の仕事に専念するですぅ」

ゲンブ(我としては、ガメラSP、もしくはシン・ガメラに期待するのみでござるが、今は大魔神どのを陰から応援するとしよう)

 

 隠者の迷路を越えて

 

GM(ヒノキ)「では、前回、ナイトメアの少年隠者ヴァラルトと知り合ったお主たちは、迷路を抜け出して、さらに北へ向かうわけじゃが、ランダムイベントが発生しないか1Dを振れ」

デル(リトル)「3出たぁ」

GM「すると、道に棺桶が置いてある。もう一度1Dじゃ」

ホリー(シロ)「ボクが振ろう。4」

GM「ヒヒヒ。ならば、棺桶にはトラップが仕掛けられておる。探索14で失敗すれば、催眠ガスが発動するのじゃ」

G太郎(ゲンブ)「以前も、同じイベントがあったでござるな。確か、この記事かと」

GM「ヤーハッカゼッシュと遭遇したことで、ランダムイベント表がリセットされたから仕方なかろうて。ダイス目次第じゃが、今後も同じイベントが発生することもあろう」

G太郎「探索判定は20で成功。やれやれ、頭の悪い蛮族の仕掛ける罠はワンパターンでござるなあ、と物陰に潜んでいるであろう連中をギロリと睨みつける」

GM「今度の敵は、トロールが1体じゃ。レベル6、HPは50」

G太郎「先制をとった。4回蹴った。全て命中。ダメージは順に24点、24点、20点、ピンゾロで経験点50点。果たして瞬殺できたでござろうか?」

GM「防護点5じゃから、受けたダメージは53点か。くっ、瞬殺された上、経験点50点のボーナスまで得るとは、何とも効率のいい出目を出しおってからに」

G太郎「ついでに、戦利品の剥ぎ取りでござる。出目は低くて、大きな武器(300G)と自動入手のトロールの血(100G)でござるか。他に目ぼしい宝は?」

GM「棺桶イベントの出目が1〜2か、5〜6ならお宝ゲットできたのじゃが、3〜4はただの蛮族トラップでしかない」

G太郎「まあ、良かろう。わずかなりとも経験点と戦利品を労なくもらえたと思えば、問題なかろう」

GM「くっ、舐めプしおってからに。まあ良い、そうやって鎧袖一触の戦いを経た烈火団一行は、20日めの夕刻にゴブリン王ムルカグンドリの統べる【岩棚の城塞】、旧称ガンツフォートに到着する」

デル「前にここに来たのは、この回かぁ。リアルタイムでは半年ほど前の冬なんだなぁ」

GM「物語時間では14日めの夜の話なので、6日前ということになる。どうやら、実時間の1ヶ月が、およそ1日に相当するらしいのう」

シロ「まあ、どこかの女神さまが歪ませた聖闘士過去時空よりはマシなんですけどね。10年近くかけて、まだ12時間が経過していないという」

GM「あの物語世界は、時間の神クロノスが女神のテロメアを狂わせるなどで、もはや時間の流れを気にしても始まらないじゃろうて。とにかく、ムルカグンドリは烈火団の到着に喜び勇んで、歓迎の意を示す」

ムルカグンドリ『おお、来たか。マッスルG太郎と烈火団よ。待望の本部設立の噂は、この驕王の耳にも入って来たぞ。これでいつでも煌びやか卿を攻め落とす態勢が整ったわけだな。お前たちが南の支配者になって、このわしが北を統べたなら、このミストグレイヴの覇権は我らの物よ。わしらが同盟を結べば、いつか天下のヤーハッカゼッシュにも対抗できる日も近い』

G太郎「いやいや、ヤーハッカゼッシュ殿とは先日……ではなく、今朝がた遭遇したばかりだが、我らのレベルで対処するには力量が違いすぎた。あまり慢心に駆られると、命取りになるでござろう」

ムルカグンドリ『何!? 今朝ヤーハッカゼッシュに会ったと申すか? うむ、身をやつして天下の侠客の品定めをしているという噂は聞いたことがあるが、わしはまだ直接会ったことはない。その話、もう少し詳しく聞かせてくれぬか』

G太郎「うむ、かくかくしかじかと、その恐ろしさを語るでござるよ」

ムルカグンドリ『むうっ、それ程の男とは、さすがは霧の街を統べる蛮王と言ったところか。仕方ない、そこに並び立つには、もう少し力を付けねばならぬようだな。そのためには、まず我らを脅かすグールメイジどもがあまりにも目の上のたんこぶ。そいつらを倒せば、我らの覇道の道も開けよう。友として、協力してくれぬだろうか?』

G太郎「どうでもいいことでござるが、このムルカグンドリは1人称があまり安定しないでござるなあ。今回は、わしでござるが、前に会ったときは俺だったり、余だったり、てんでバラバラでござる」

GM「放っとけ。本人も王らしい威厳を保とうと、いろいろ試行錯誤の最中なのじゃ」

G太郎「シナリオでは、どうなっているでござるか?」

GM「余、じゃな。ただ、傲岸不遜ながら滑稽な権力者として描かれておる。ホビットに登場するゴブリン王がモデルと思われ」

ホリー「つまり、バカなんですね」

デル「レベル8なのに、レベル20のラスボスにすぐに並び立てると考えるぐらい、無理無茶無謀っぽいしぃ」

G太郎「いや、それを言うなら、我々もあまり人のことをどうこう言えないというか、稀有壮大な夢を持つこと自体は、そこに痺れる憧れると考える者もいよう。王たる者、大それたヴィジョンを示すことも是大切なり。問題は、実現可能性を高めるための軍師役を召し抱えるだけの人徳があるかどうかでござろう」

GM「そこで、G太郎と烈火団に目星を付けたのじゃな。ムルカグンドリは少なくとも、人を見る目は備わっているんじゃないかのう。ただ、他人は自分の言うことを聞いて当然である、という自己中かつ傲慢な面は否めないが。ゴブリンという種族は、弱者を見下し、強者にへつらうというのが一般的じゃが、ムルカグンドリは種族最強の能力を誇るゆえに、へつらうことを知らぬというか、自らを無敵の強者と考えがちな面がある。よって、現実以上に自信過剰な万能感に駆られ、かつゴブリン特有の他者をいかに利用できるかという狡猾さは持ち合わせているというか」

G太郎「それでも、パトロンとして有用ならば、こちらも下手に出て付き合うのも悪くはない。そして、これ以上は付き合えぬとなれば、適度なところで見限るという選択肢もありでござろう」

ホリー「その辺の判断はG太郎に任せた。ボクはゴブリンと仲良くしようなどという気持ちは、一切ないので」

デル「オラは、己を鍛えるゴブリン王の漢気ぐらいは認めてもいいかなぁ」

GM「とにかく、ゴブリン王は歓迎の宴を催そうとするが……」

G太郎「それは無用でござる。我らは仕事のために来た。早速、グールメイジとやらを退治するとしよう。念のため、グールメイジの強さを魔物知識で判定するでござる。達成値18」

GM「レベル5。HPは剣のかけら入りで58。真語魔法を4レベルまで使う」

ホリー「なるほど。G太郎がいなければ強敵っぽいな。ボクとデルは4レベルだし、ボクは真語魔法を2レベルしか使えない。4レベルだと【ライトニング】を使ってきたりするので、相手に攻撃させると結構、危険だ」

G太郎「もちろん、そうなる前に先手をとって倒せればいい。しかし、ゴブリン王であれば、たかが5レベルの魔物など簡単に倒せるであろう? どうして、わざわざ我らに頼む?」

GM「以前もちらっと語ったが、グールメイジは近くの迷宮に潜んでいて、その迷宮攻略が頭の悪いゴブリンには困難なのじゃ。それと、迷信深いゴブリンはアンデッドというものを本能的に恐れるところがあって、そういう得体の知れない相手とはやり合いたくない。だから、褒美を取らせて動いてくれる酔狂な武人がいれば、渡りに船と考えたのじゃ」

G太郎「それなら早速、グールメイジの迷宮に赴くでござる。我らは迷宮探検の専門家でござるからな」

デル「それに、プリーストはアンデッド退治の専門家だしさぁ」

 

グールメイジの迷宮

 

GM「では、20日めの夜。お主たちはゴブリンの案内で、問題の迷宮の入り口に到着するのじゃが、その前にランダムイベントダイスを1D振れ」

デル「1。つまり、何も起こらねぇ」

G太郎「ならば、このまま迷宮に突入しても構わないでござるな」

ホリー「イノセントは入れるのかな?」

GM「迷宮は墳墓ということなので、通路を騎獣に乗って通るのは無理じゃろう」

ホリー「仕方ない。今回はイノセントをフィギュアに縮小させて、お守り代わりに持ち歩こう。いつでもイノセントと一緒だから、お墓の探検も怖くない怖くない」

G太郎「夜中にお墓に潜るのだから、まさに肝試しといった感じでござる」

GM「さて、迷宮探検のルールじゃが、ダンジョンマップを描くようなマネはせずに抽象的に処理するものとする。迷宮最深部の深度は21で、深度10と深度20にチェックポイント的なイベントが発生する。それ以外の深度は、それぞれ小イベントが発生するようになっていて、深度は1D振って加算する形で進行する。まずは1Dを振るがいい」

デル「2」

GM「探索16を行うがいい」

G太郎「6以上は、いささか自信がないゆえ、魔動機術の【エクスプローラーエイド】を使うでござる。MP4点使用して、残り26。発動したので探索+2で、4以上を出せばいい。はい、成功」

GM「G太郎が毒ガスの罠に気付いたので、お主たちは難なくそれを避けることができた」

ホリー「さすがだなあ。スカウト技能はボクも持っているんだけど、レベル1なので、探索基準値が4しかない。その程度じゃ何の助けにもならないので、せめて冒険者レベル並みに上げておかないと、イザという時の予備スカウトにもなれないんだなあ」

GM「ライダー技能で【探索指令】の騎芸を習得すれば、イノセントが代わりに探索してくれるがのう」

ホリー「でも、イノセントがいないと何もできないと思われるのもイヤだし、魔窟探索にも備えて、次はスカウト技能を上げることを検討しよう」

 

G太郎「それでは、次の深度は私が振るでござるよ。4」

GM「では、先の2と足して、深度6に到達。今度は探索判定14じゃ」

G太郎「普通に振って、達成値20」

GM「ならば、お宝を1D個見つけた」

G太郎「3個でござる。宝の種類は、これも表を振って決めるのでござるな。1人、1個ずつ決めるとしよう」

 

 その結果、G太郎はレベル2魔法生物ガストルークを召喚するボール(400G)を、デルはマギスフィア中(500G)を、ホリーは300G入りの銀貨袋をそれぞれゲットした。

 

G太郎「アイテムは今さらな物ばかりでござるなあ。後で売るしかなさそうでござる」

GM「処理を簡単にするために、アイテム代金は半額で450G、それに300Gを加えて、750Gの収入で構わんぞ」

ホリー「これが妖精郷なら、大儲けと言って騒ぐんだろうけど、ボクたちにとっては割と普通なわけで」

GM「シナリオによって、金銭収入は格差があるからのう。では、次の深度決めじゃ」

ホリー「ボクが行きます。2」

GM「ならば、深度8じゃ。魔物が出現する。さらに1Dを振るがいい」

ホリー「6」

GM「ほう、このレベル最強の敵を出しおったな。ヒヒヒ、レベル6の吸血鬼ブラッドサッカーが2体じゃ。HPは39」

G太郎「1体なら瞬殺可能でござるが、2体は微妙に残しそうでござるな。先に魔法で支援をいただけないでござるか?」

ホリー「だったら、MP6点消費して、【スパーク】と言ってみる。残りMPは22点で、行使判定は10。抵抗は抜けなくて、ダメージは半減。3点と4点だな」

G太郎「だったら、練技マッスルベアーを使用。これでまずは1体を2連撃で蹴る」

 

GM「おっと、その前に先制判定をせぬか」

G太郎「おお、忘れていたでござる。だけど、どうせ成功……ゲッ、ピンゾロだとう!?」

GM「どうやら目算が狂ったようじゃのう。今回はこちらが先攻じゃ」

ホリー「相手の先制値は13だったら、ボクでも9を出せば、先制がとれる……だけど8だった。惜しい」

GM「ヒヒヒ。先ほどの【スパーク】はなかったことにして、誰が前衛に出る?」

G太郎「ここは私一人に任せてもらおう。ご主人や嬢ちゃんが前に出たら、余計なダメージを受ける可能性が大でござる」

デル「悔しいがそうだなぁ。レベル4のオラたちじゃ、レベル6の吸血鬼は強敵だぁ。師匠、ここは任せたぁ」

GM「こっちの命中は15。さあ、避けられるものなら……って、回避基準値14のG太郎だったら、ピンゾロでない限り、絶対避けられるのじゃな。つまらん」

G太郎「1体めに対しては、さらにカウンターを仕掛けるでござる。はい、カウンターが決まって、24点ダメージ」

GM「防護点6を減らして、18点くらって、残りHP21点か」

G太郎「もう1体の攻撃も難なくかわして、さあ、反撃でござる。さて、練技マッスルベアーを使って、無傷の相手を狙うとするか。2回蹴って、ダメージは27点の21点。やったか?」

GM「防護点で減らして、くらったのは21点と15点じゃから、合わせて36点になるな。残り3点」

G太郎「惜しいでござるな」

ホリー「G太郎を巻き込んで、【スパーク】をかけたら倒せそうなんだが……」

G太郎「そこまでしなくても、次のラウンドで確実に倒せるであろうから、待つでござる。せめて誤射しない《ターゲッティング》でも習得していれば、後衛からの魔法を安心して使ってもらえるのでござるが」

ホリー「そう言えば、深智魔法レベル2の【ロックオン】を使えば……って、これが補助動作で使えれば役に立つのに、【ロックオン】で1ラウンド、次に攻撃魔法を唱えるのでは、手が遅すぎる」

GM「実戦の中で、魔法の使い勝手を検証するのもまた一興。じゃが、とりあえず、後衛は何もしないということで良かろうな」

デル「いや、一応、師匠に対して【セイクリッド・ウェポン】をかけておくぅ。MP3点消費して、残りMP27点。アンデッドに対して、命中+1、ダメージ+2のボーナスだぁ。先にかけておけば、良かったんだけどさぁ。そして無駄に6ゾロで発動成功」

GM「すると、G太郎の両足が聖なる輝きで、光って唸る」

G太郎「おお、銀色の脚でござるな。よし、これで、吸血鬼Aに対して、カウンターキックで仕留められる可能性が上がった」

 

GM「それならば、2ラウンド目のこちらの攻撃じゃ。命中15の爪攻撃がG太郎にキシャーーッと振り下ろされるわけじゃが……」

G太郎「当然、吸血鬼Aにキックで反撃。ダメージは低くて、22点」

GM「それは残り5点じゃのう」

G太郎「Bの攻撃は難なく避けたが、どうも連携がちぐはぐでござるなあ」

ホリー「Aが残りHP5点で、Bが3点かあ。だったら、ボクも前に出て何かをする頃合いと見た。前衛に走り出て、練技キャッツアイで命中+1、そして魔力撃と言って、Bに斬りかかる。当たれえ! 命中15!」

GM「回避14なので命中じゃ」

ホリー「よし。ダメージは低いけど、魔力撃の分が加わって何とか10点」

GM「ならば、6点減らしても、4点くらったので、何とかとどめを刺せた」

ホリー「ハアハア。格上相手への突撃が成功して、息を喘がせる」

デル「だったら、オラもとどめを狙ってみるかぁ。キャッツアイで命中だけ1点上げて、シェルブレイカーを大きくぶん回すぅ。命中は14」

GM「そいつはダメじゃ」

デル「自分にも【セイクリッド・ウェポン】を掛けておくべきだったぁ。済まねえ、師匠、後は任せたぁ」

G太郎「ならば、デルの攻撃に敵の目が引きつけられた隙を突いて、キック一閃。ナイスアシスト、デルニール! と銀色の聖なる輝きでフォローする。次いで、ビクトリー♪ と決めポーズをとるでござるよ。もちろん、キュアラメールのように足を高く掲げて、吸血鬼にとどめを刺した十字架ポーズでな」

ホリー「G太郎、あのポーズは人魚のローラだから絵になるのであって、マッスルな足をさらし上げてもどうかと思うんだが」

 

 ブラッドサッカーからは、戦利品として穢れた灰(300G)を入手した。今話のここまでの収入は1150G分。

 MP使用は、G太郎が7点、ホリーが3点、デルが6点。ダンジョン探索回は、こういう数値管理が細々として面倒くさいと考える作者だが、それもまた一興と思える程度の趣味愛着はあるわけで。

 

GM「あと、お主たちはブラッドサッカーの亡骸から、この先の地下に降りるための〈迷宮の鍵〉を手に入れた」

G太郎「この鍵がないと、先に進めないのでござるか?」

GM「解除判定13で鍵開けすればいいだけの話じゃが、G太郎はともかく、当ダンジョンの推奨レベル3じゃと、解除の基準値5とか6じゃろうから、失敗の可能性もそれなりにあるからのう」

デル「では、さらに進みますぅ。深度決定は1」

 

 2以上でいいのに、どうして1を振るのか。

 またも魔物出現となったが、今度の敵はHP42のランタンヘッドが1体だけ。先制判定で事故ることもなく、G太郎の4連キックで瞬殺。戦利品は、欠けた骨(80G)のみ。

 そして、一行は、深度10に達し、入手した鍵でさらなる地下への扉を開き、★1つをゲットしたのだった。

 

迷宮探検・後半戦

 

G太郎「続けるでござる。深度ダイスは2が出て、12になった」

GM「また敵じゃ。1D振れ」

G太郎「これは低い方がいいのでござるな。よし、1」

GM「グールメイジじゃ」

デル「いきなりボスキャラかよぉ!?」

GM「いや、これはランダムで出現する量産型のザコグールメイジじゃ。HPも33点しかない」

G太郎「先制判定は19」

GM「瞬殺でいいぞ」

 

 当ミッションはレベル3推奨なので、ボスキャラのグールメイジもレベル5。

 一方で、ランダムに登場するザコキャラは、パーティーの平均レベル5に対応して出てくるので、ザコの方がレベル5〜6の範囲だったりする。

 そして、強化されていないレベル5のザコが、レベル8のG太郎の4連続蹴りに耐えられるはずもなく、時間の節約のため瞬殺と判断。

 なお、ここまで倒した魔物レベルは、トロール6、ブラッドサッカー6x2、ランタンヘッド6、ザコグールメイジ5の総計29。これも後々の経験点算出に必要なので、中間集計しておく。

 戦利品の方は、グールエキス(20G)だけなので、本当にザコだった。総計1250G分。

 

ホリー「そろそろ、一気に進みたいなあ。よし来た、5。深度17に到達」

GM「すると鍵の掛かる小部屋に到着した。ここなら安全に休息することができるのじゃ」

ホリー「どうする? 1tb眠って、MPを全快させるというのは?」

G太郎「全力全快というのが時流に乗るキーワードなので、そうするでござる。今は深夜なので、休息をとれば夜明け前になって、アンデッド退治はその方が劇的に美しいと見た。ついでに保存食もとって、食事ノルマも果たしておくべきであろう」

デル「ゴブリンの提供する食事は、オラたちの舌に合わないからなぁ」

 

 こうして休憩を経た一行は、万全の態勢で、ついに深度20に到達する。

 

GM「お主たちは迷宮の最深部、行き止まりの地点に来た。探索14に成功すると、隠し扉を発見するが?」

G太郎「扉発見。全力で全開するでござる」

GM「ならば、★1つゲットして、ついにクライマックス戦闘じゃ。陰気な空間になっていて、ボスのグールメイジ、HP58と、手下のストーンサーバント2体の姿が見られる。ストーンサーバントはレベル5のゴーレムでHPは38。前衛に立っていて、グールメイジが後衛にいる」

G太郎「しまった。壁役がいるなら、いきなり魔法使い瞬殺作戦が使えないでござる。ともあれ、魔物知識判定は14と12」

GM「どちらも弱点には届いておらんのう」

G太郎「そろそろセージ技能を上げておくといいと見た。ともかく、先制判定は15」

GM「そっちが先攻じゃ」

ホリー「敵の魔法は撃たれるものと見た。ならば、【カウンター・マジック】3倍掛けで全員、精神抵抗+2したらいい」

デル「怖いのは【ライトニング】なんだなぁ。だったら、雷属性に対して【フィールド・レジスト】を唱えるぜぇ。雷ダメージを3点減らす効果だぁ」

G太郎「よし、では、私は練技のマッスルベアーとジャイアントアームでダメージ+5に高めて、前衛のストーンサーバント2体を蹴り破るでござる。それぞれ2回ずつ蹴って、まずはA。2回とも命中、ダメージは27点が2回」

GM「防護点は7なので20点ずつくらって、粉砕された」

G太郎「次にB。命中2回、ダメージは23点と25点。これは討ち漏らしたようでござるな」

GM「うむ、残りHP4点じゃな。さて、反撃はまずストーンサーバント。G太郎に命中15で2回攻撃と言ってみるが……」

G太郎「当然、カウンターキックを仕掛けるでござる。当然、当たってダメージは29点」

グールメイジ『ば、馬鹿な。2体のストーンゴーレムがたったの10秒足らずで全滅だと!? 化け物だと言うのか……貴様ら、一体何者だ?』

G太郎「人呼んで、烈火団!」

デル「魔神ハンターだぁ!」

グールメイジ『だったら、相手が違う。わしは魔神ではなく、アンデッドだ』

ホリー「勘違いしているようだな。魔神ハンターの名前の裏の意味は、そこにいるマッスルG太郎が壷の中から出て来た魔神だからなのさ」

G太郎「その通り。魔神を狩るのではなく、魔神が狩る。お笑い魔神の恐ろしさ、その目で焼き付けるがいい」

デル「それが貴様がこの世で見る最後の光景だぁ!」

GM「アンデッドですら恐怖に駆られるとは、何て恐ろしいのじゃ。だが、しかし、一応は【ライトニング】と言ってみる。もちろん、目標はマッスル魔神。さらに貫通した魔法が後衛を巻き込んだかどうかは1Dで決める。1〜3で巻き込まれるのじゃ」

デル「3。巻き込まれちまったなぁ」

ホリー「4。よし、素早く身をかわした」

GM「では、G太郎とデルは精神抵抗14を行うといい」

G太郎「余裕で成功でござる」

デル「オラは抵抗7に、カンタマボーナス+2で、ダイス目6。合計15。カンタマのおかげで成功さぁ。ホリー姉さんのおかげだ、ありがとぉ♪」

GM「チッ。ならば、G太郎へのダメージは10の半分で5。デルへのダメージは12の半分で6となる」

デル「だけど、対雷結界のおかげで、3点減らせるので、オラが喰らったのは3点だけぇ」

G太郎「私は2点しか喰らわんでござる。何だ、今の魔法は? 静電気がバチッと鳴ったようにしか感じぬなあ(ギロリ)」

グールメイジ『ヒッ、ヒーーーッ!』

 

GM「では、2ラウンドめじゃ。恐怖心に駆られているグールメイジは敵陣後衛。G太郎が前衛で、デルとホリーが味方後衛に位置している」

G太郎「敵の前衛がいなくなったので、後衛のグールメイジが自動的に前衛に引きずり出されたりは?」

GM「それはない。そちらが移動しないと蹴りは届かんし、後衛から後衛へは全力移動でなければ2ラウンドを費やすことになる」

ホリー「だったら、ボクとデルは全力全開で突撃を敢行。このラウンドはG太郎のみで攻撃して、次のラウンドで全員でタコ殴りにすれば良さそうだな」

デル「一応、オラはホリー姐さんを庇いながら、一緒に突撃するぞぉ」

G太郎「では、先行していた私も移動後攻撃で参る。一度でもクリティカルが出ればいいのでござるが、さすがに蹴り2発だけでHP58を削りきるのは無理と見た。それでも命中2回……はせずに、1回はピンゾロでござるか。まあいい。ダメージは29点」

GM「防護点3点減らして、26点受けた。結果として残りHP32点じゃ。次でほぼ確実に死ぬじゃろうから、最後の嫌がらせに【ライトニング】でも撃っておくか。もちろん、狙うはG太郎で、他の2人も巻き込まれ判定を行うがよい」

ホリー「5が出たので巻き込まれなかった」

デル「オラもさぁ。お前の稲妻はもう見切られているんだよぉ」

GM「ぐっ、おのれ〜。だったらG太郎に10点じゃ」

G太郎「当然、抵抗には成功してダメージ半減。さらに3点減らして、受けたダメージはたった2点。屁のツッパリにもならなかったでござるな」

ホリー「それでは、順に1発ずつ殴っておくか。ホリー行きます。魔力撃宣言して、命中ダイスは12。ダメージダイスは普通に7で、合計12点」

GM「9点受けて、残りHPは23点」

デル「じゃあ、次はオラの番だぁ。マッスルベアーに加えて【ヒート・ウェポン】発動。ダメージ+4になって、当たれぇ。命中ダイスは6で、14で当たるかぁ?」

GM「回避は13なので、ダメージをどうぞ」

デル「出目はあまり良くなくて3だけど、ここで運命変転して、11にするぜぇ。よって、ダメージは22点さぁ」

GM「残りHPは4点」

G太郎「では、とどめと行くでござる。普通に当たって、蹴りで下からアッパーカットを喰らわして、ビクトリー♪ でござる」

GM「グールメイジはキランと星の彼方に消えた」

G太郎「いやいや、ここは地下都市のさらに地下の墳墓でござる」

GM「だったら、その遺体は墳墓の天井に突き刺さって、惨たらしくブランブラン揺れている。そして戦利品がジャラジャラと落ちてきた。戦利品ダイスを振るがいい」

 

 自動入手のグールエキス(20G)の他に、グールコイン(300G)と剣のかけら5個をゲット。さらに★1つをゲットした。

 その後、帰りは難なく迷宮を脱出した烈火団は、ムルカグンドリにミッション達成を報告。★2つとともに、〈驕王の第一の配下〉の称号および蛮族名誉点15点を獲得するのであった。

●ここまでの冒険成果

 

日数経過:21日めの朝(グールメイジの迷宮クリア)

 

経験点:ヤーハッカゼッシュと遭遇した★1つ

    隠者ヴァラルトと知己を得た★1つ

   隠者に解放軍への協力を要請する★2つ

    グールメイジの迷宮突破★2つ

    グールメイジ撃退★1つ

   ムルカグンドリのミッション達成★2つ   

   (合計★9個)

    魔物退治分340点

    ピンゾロ分(G太郎3回)

収支結果:黄金の羅針ゲット

     5000G分のアイテム

  (ヴァラルトの話を解放軍に報告した段階で)

     1570G分の戦利品

     剣のかけら5個

     保存食1つ消費

ミッション:グールメイジを倒せ→達成

    迷路の隠者:上層階の地図を完成させろ

エスト:ジーズドルフ解放軍の同志を集める

     (現在13人)

     深層階で【月の図書館】を探す

     地下世界から外への脱出方法を探す

 

情報

・煌びやか卿アー・ヌルチェと商業同盟を樹立

・〈銀の蜜蜂〉からティアハートの花ミッションを受注できる。

・防空施設の魔力供給源は深層階の【翡翠のピラミッド】である。

・【ゴミ溜め窟】にいるリザードマンの情報屋ゾ・ゴグが略奪品に詳しい。

・【ゴミ溜め窟】に、カレンの密偵仲間が行方不明に。

・【死者の道】に〈真紅のマギスフィア〉があるらしい。

 ・略奪品は【地底湖の畔】のマーマンが詳しい。

・【地底湖の畔】のマーマンは地上への抜け道にも詳しい。

・地下水路のリザードマンの集落の位置情報。

・ギルマン王ブグプリとの面会には、地下水路で手に入る〈ストロベリーオイスター〉が12個必要。

・〈ギルマン王の冠のかけらI〉入手。

・【コボルド窟】のオードル・プルは地上に伝手があるかも。

・【戦神の凱旋門】の魔窟で、魔神狩りができる。

・魔窟総監ギルギダッシュと知り合う→魔窟ミッションの予定

ゴブリン王ムルカグンドリからグールメイジ退治を依頼される→ミッション達成

・四祖の1人シェラシースの秘密は?

・地下水路から地上への脱出には、〈銀水晶のサークレット〉が必要。

・漆黒のマギスフィアは、深層階の黒い球体に入る鍵。別に合言葉が必要。

琥珀のマギスフィアは、深層階に降りるのに必要。

 

密偵の知り合い

・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)

 キーワード「月の図書館」「隠者ヴァラルト」「黒炎の工房」「巨大格納庫」「漆黒のスフィア」

イゴール・ぺステリ(エルフ男→トロール

・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)

 キーワード「防空施設」「シェラシース」「ヤーハッカゼッシュ」「地底に眠るもの」

・オスカル・バロー(シャドウ→バジリスク

 キーワード「白銀以上の勲章コレクター」

・シル・メリル(人間女→バルカン)

 キーワード「レジスタンスを探す裏切り者」

 

冒険達成度:驕王の第一の配下の称号を得た+1%

       合計5%

(当記事 完)