花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

聞いて驚けッ! 屋久島ヴァグランツ

屋久島リモート会談

 

リモートNOVA『よう、ハイラス。俺の声が聞こえるか?』

ハイラス「このオンライン通信とは不思議なものでござるなあ。機械音痴の私には、ドクター殿のアシストがなければ、上手く使えそうにないでござ〜る」

Dr.ウルシェード「久しぶりじゃのう、NOVAっち。メガネンオーのモニター通信装置の感度は良好。しかし、神さまとの間でリモート通信を行うなどとは実に大胆な発想よな。さすがはメガネンジャー司令と言ったところか」

リモートNOVA『いえ、大地母神の神官であるドルイドのハイラスが仲介してくれれば、俺がわざわざ屋久島に行かなくても、ガイア様との間でリモート通信ができるんじゃないかと考えましてね。コロナ禍がまだ続く現状で、オンラインで済ませられることは極力リモートで、と考えるのも時代の流れって奴でしょう』

ハイラス「それでは、ガイア様の思念をここに呼び起こすとしよう」

 

ガイア(時空魔術師よ。どうやら無事に娘を別世界から救い出すことができたようですね)

リモートNOVA『全てはガイア様と、セイリュウゴジラ様が導いてくれたおかげです。俺はただ、心に移り行くよしなしごとをそこはかとなく書き作っただけですから。すなわち、言霊魔術って奴です』

ガイア(謙遜せずともいい。言葉の力だけで、異世界に封印された娘の魂を救い出すなど、万人にできることではない。そして、我がドルイドやスザクから聞いたことだが、そなたの言霊魔術の奥義に「てぃーあーるぴーじー」なる秘術があるらしいが、いろいろ聞いて関心が出ている最中です。聞けば、それは世界創造の儀を伴い、人が学び成長し、時として神に至る力を身に宿し、幾多の魔物を葬り、竜の探求の物語を再現し、究極幻想の礎にもなった幻夢界の偉大な発明だそうではないか。そのような危険な力が人の世界にあるのは、神として看過できぬと思うてな。専門家であるそなたの意見を聞きたい)

リモートNOVA『いやあ、ただの想像力を駆使した言葉遊びのゲームですよ。確かに、物語の運命を自分たちで決め、改変するほどの力は持ちますし、時として世界滅亡の危機さえ招いたり、神々の大戦レベルの展開になったりする可能性もありますが、大丈夫。人の想いの力さえ健在であれば、たとえ一つの世界が滅びたとしても、新たに世界は創り直せる。大切なのは、ゲームマスターと名乗る神と、英雄候補を扱うプレイヤーたちの情念と絆、そして幻夢に賭けた愛です。物語の中の真剣勝負と、運命の悪戯の中で発生する悲喜劇などなど楽しい遊びですし、タイタンとか四方世界と呼ばれる異世界では神々がダイスを振ってTRPGに興じているほどですからね』

ガイア(聞くからに、恐ろしい禁断の魔術という感じですね。危険はないのですか?)

リモートNOVA『危険ですか。そうですね、しょせんは遊びなので、現実世界での危険はほぼないと考えますが、たまに現実と空想の区別がつかなくなった人たちが、荒れるぜ、止めてみな、と叫んだりして、本当に止めないと周りに迷惑をかけるぐらいでしょうか。まあ、それを言ったら、心の未成熟な人がいろいろやらかしてしまう娯楽は他にもありますが、TRPGの効用の一つに想像・創造力の喚起と、現実の問題への模擬ロールプレイ教育効果が挙げられます。現在、娘の翔花は女神さまを目指す聖戦士としての訓練中ということでして』

リモート翔花『うん、そうだよ。ヒヒヒお婆ちゃんのガイアちゃん、お久しぶり〜』

ガイア(元気そうですね。安心しました。今、聞いたところによると「てぃーあーるぴーじー」の魔術で神の道を訓練中ということですが、普段はどのような修行をしているのですか)

リモート翔花『う〜ん、修行かあ。NOVAちゃんたちと楽しくお喋りしながら、魔神を倒したり、良いことがあれば緑に光ったり、嫌なことがあれば闇のオーラを放ったり、ヒャッハー、汚物は焼却だーって叫んで、グレネードを撃ち放ったり、不死鳥の剣でなぎ払ったりしているかなあ』

ガイア(闇のオーラ……汚物は焼却……どうやら時空魔術師に預けていることは教育に悪いようですね。一体、何を教えているのですか!?)

リモートNOVA『いや、闇のオーラはただの感情表明です。それに、俺はそんなモヒカン頭の暴走族が使うようなセリフを娘に教えた覚えはありませんよ。おそらくガイア様の力で時空を駆け巡っていたときに、どこかの世紀末異世界で勝手に覚えてきたんじゃないですか? 子どもは親の見ていないところで、面白そうな言葉を勝手に覚えて使ったりするものですからね。

『親としてできるのは、教育に悪いことに触れさせずに純粋培養で育てるのではなく、何が良くて何が悪いのかをきちんと情操教育でしつけ、過ちを犯したり悪いことをしたら謝れるように模範を示し、冗談で変な言葉を使ったらTPOによってそれが相応しくない場面もあることを諭すぐらいじゃないですかね。そう、TPOを弁え、自身に期待されている役割は何かをきちんと判断できるのは是大事。神の道を志す聖戦士だったら、それに相応しいセリフがあるはず。さあ、翔花、この前、教えた言葉をガイア様に披露しなさい』

リモート翔花『この前、教えた?』

リモートNOVA『そう。キーナンバーは753だ』

リモート翔花『ああ、それね。「その命、神に返しなさい」』

ガイア(おお、大地に生きる者の命は大いなる自然に返す。そして循環輪廻、これぞ大地の教え、エコの精神。さすがは時空魔術師にして言霊魔術師ですね、大地母神の究極原理をそのような端的な言葉で言い表して、娘に伝えるとは。それに確かに、子どもは親の知らない世界を見て育つもの。ならば、親が子に教えられるのは、何が良くて何が悪いかを判断できるほどの知恵を示すこと。これからも翔花の教育を任せましたよ。将来の大地母神候補として、立派に務まるように)

リモートNOVA『まあ、俺が時空魔術師や言霊魔術師を名乗るようになったのも、TRPGのおかげですからね。TRPGが全てとまでは言わないが、俺の人生の1割から3割近くはTRPGでできていると言っても過言ではない。神さまへの道だってTRPGで学習できる。まあ、その影響かどうかは知らないけど、今の世の中で自称・神とか僭称する浅はかな輩が増殖した気もしますが、神の道を目指すには、努力と精進、日々の研鑽による成長の積み重ね、調和と協調を重んじて世界を構築する根幹ルールはしっかり守り、不満があれば自己の権限と責任において改変しつつも、その結果に応じて自己を改めることも拒まない。自他共の幸せを目指す心意気、それこそ神を名乗る者に必要な精神性かと考えます』

ガイア(なるほど。それがそなたの会得した哲学なのですね。ならば、その片鱗の儀式、しかと見届けるとしましょう)

 

 屋久島ヴァグランツのメンツ

 

ハイラス「さすがはNOVA殿。ガイア様に我らのTRPG道への理解を一段、高めるとは。TRPGが神の修行に通じるとは、そこまでの説得力ある言葉は、このハイラスには到底、思いつかなかったでござ〜る」

リモートNOVA『いや、俺はただ、俺の人生の重要な一部となっているTRPGへの信念をストレートにぶつけただけだが。おおむね間違ったことは言っていないはず。しかし、ガイア様に披露するのに、カニコングが提唱した「屋久島ヴァグランツ計画」は相応しくないのではないか? この企画の弱点を2つばかり、指摘できるぞ』

ハイラス「何と、早速2つの欠点に気づくとは。それは一体?」

リモートNOVA『元ネタが、アウトロー本じゃないか。ガイア様の前で、アウトローキャラの誕生をお見せするのはどうだろうか? それこそ、ヒャッハーと叫ぶモヒカン野郎が生まれたら、目も当てられん』

ハイラス「モヒカン野郎なんて作れるものなのでござるか?」

リモートNOVA『ストレートにモヒカンなるワードはないと思うが、例えば獣人リカントの生まれ表の中に「弱肉強食の環境で、勝って奪う側にいた」とかあって、他にも「文化的とは言えないワイルドな環境」とか、ダイスを振るだけで光じゃなくて、闇属性のキャラが生まれるような気がするんだが、それでもいいのか?』

ハイラス「むっ、確かに。だが、しかし、ドルイ道哲学によれば、世界は光だけでなく、闇も確かにあって、その両方をバランス良く見極めてこそ、大いなる中立に至れるでござる。それに、今回のアウトロー本では、ドルイドキャラを作ることも可能。前作のキャラビルドブックでは、妖精使いにはなれてもドルイドにはなれなかった。それだけでも、アウトロー本の価値は高いと言えよう」

リモートNOVA『ならば、ヴァグランツの一人はハイラス、お前がキャラを作るんだな』

ハイラス「その通り。NOVA殿から受けた薫陶を胸に、自分のドルイドキャラを作ってみる所存。ヴァグランツのプレイヤー1は不肖、この次元ドルイドのハイラスが務めさせてもらうでござる」

カニコング「そして、2人めのヴァグランツは吾輩カニコングが務めるでごわす」

リモートNOVA『それが当企画の2つめの欠点だ。ハイラスは屋久島組の代表みたいな男だから、プレイヤー1を務めるのに否やはない。しかし、2人めがカニコングじゃなあ』

カニコング「某(それがし)の何がそんなにダメでごわすか!?」

リモートNOVA『ダメなところを数え上げれば、少なくとも5つぐらいは挙げられると思うが、いちいち細かく粗探ししても始まらん。だが、最大の問題は、この屋久島にはガイア様以外の女性キャラが一人もいない点だ。要するに、大地母神に捧げる見世物としては華がない。ゴジラ様に、ドクターに、ケイPマーク2。それだけいればTRPGはできるかもしれないが、男だらけのTRPGサークルも割とリアルに感じるが、人さまにお見せする読み物としては女性キャラの一人ぐらいは欲しいと思わないかね』

カニコング「分かったでごわす。それならば、不肖、このカニコング、実は女の子だったの、という設定を追加して……」

リモートNOVA『そのネタは昔、RPGマガジンの不安振(ふぁんぶる)ちゃんが披露済みで、ただのパクリ以外の何物でもないので却下だ、却下』

カニコング「とは言え、そのネタを知る者は今や数少なく、ここで吾輩がネタの継承者として復刻させれば、作者のDr.モロー氏も喜んでくれること受け合い」

リモートNOVA『本当だな。作者の公式ブログはここだぞ。お前がコメント欄で「こんにちは、カニコングです。この度、貴殿の不安振ちゃんの実は女の子だったでごわすネタを使わせていただきたく、ご挨拶に伺いました」などと交渉する気はあるんだな。言っておくが、俺はお前の戯言に付き合うつもりもないし、一切の責任も取るつもりもないぞ。全てはカニコングの一存でやったことで、お前の愚かしい行動に対しては、一切の知らぬ存ぜぬを押し通すつもりだからな。それでも、あえてやりたければやれ、いや、やるな。よし、止めたからな。あっしには関わりのないことでござんす』

カニコング「いや、さすがにそこまでの覚悟はないでごわす。仕方がない。こうなったら、誰か他に女体化しても構わないという、勇気ある御仁はいないでごわすか?」

リモートNOVA『女性キャラを作る勇気はあるが、自ら女体化までしてみせる勇気はないな。 やはり、華がない企画に認可は出せん。この企画、ボツだ』

カニコング「殿、お願いです。殿のご息女、いや、4人いる花粉症ガールの誰か一人をこの企画に参加させていただけないでごわしょうか」

リモートNOVA『いや、ダメだ。翔花も晶華もまだ妖精郷での出番があるし、ヒノキ姐さんは魔神ハンターのGMという大事な仕事がある。それに、お前のかつての仲間だった女王ダイアンナは、アステロイド宮殿の管理人として、アストと日々の営みとD&Dメインの研鑽で忙しい。わざわざ屋久島に呼ぶのは、こっちも気が引ける。花粉症ガールの参加は期待するな』

Dr.ウルシェード「仕方ない。こうなったら、2代目を呼ぶしかないか」

リモートNOVA『え? ドクター、もしかして怪獣少女の2代目アノシラスちゃんと知り合いですか? あの娘はメガネを掛けた魔法少女風味のキャラとして、メガネンジャーにスカウトできないかと思ってみたのですが、アニメ時空の壁を突き抜けるのは結構、大変でして。メガネンジャーの面々も実写特撮からしかスカウトしてませんし、こうなったらアニメ版メガネンジャー企画でも立ち上げるしか?』

ウルシェード「勘違いしているみたいだが、ぼくちゃんにとって2代目と言えば、2代目キョウリュウバイオレット、つまり孫娘の弥生を置いて他にないじゃろう」

リモートNOVA『え? マジですか? メガネピンクの弥生ちゃんが屋久島ヴァグランツ計画に参加してくれるのですか?』

ウルシェード「うむ、ちょうどYouTubeでのキョウリュウジャー配信パワーという奴でな。バイオレットの登場まで話が進んだので、この機に乗じておこうと思った次第」

リモートNOVA『いや、しかし、弥生ちゃんは今、このドラマの撮影で忙しいはずでは?』

ウルシェード「他にも、いろいろとブレイクしておるよのう。しかし、キャラ作りのために時間を割くぐらいなら、何とかなる。と言うか、お前さんも夏場は忙しいはずなのに、ブログ記事を書くぐらいの時間は確保しているではないか」

リモートNOVA『いや、忙しいからこそ、降って湧いたような企画を書かずに済むような言い訳を探しているんですけどね』

セイリュウ(今さら見苦しいぞ、時空魔術師よ。ここまでお膳立てを整えて、後はお前が記事を書くだけでいいと来ているのに、逃げると申すか。それでも花粉症ガールの父か。他ならぬガイア様のために、一肌脱ごうという気にはならんのか?)

リモートNOVA『いや、俺が一肌脱いでも誰も嬉しくないでしょう。大体、キャラ作りをするだけなら、GMがいなくてもできるでしょうし、この企画の仕切りはケイPマーク2、お前に任せた』

ケイPマーク2『ケピッ!?』

リモートNOVA『屋久島ヴァグランツ計画。この企画の管理はTRPG機能を搭載したお前に任せた。俺は妖精郷の仕切りがあるし、計画の推移はお前に報告レポート記事を書いてもらうのが一番だと見た。ケイP一族の名誉にかけて、この仕事、必ず成し遂げてみせよ。大丈夫、お前ならできる。じゃあな』

リモート翔花『KPちゃん、後は頑張ってね。応援してるから』

 

PON!!

スイッチを切る音とともに通信途絶す。

 

ケイPマーク2『ケピピピンッ。マスターNOVAと翔花ママが無茶ぶりだけして、責任を押し付けて逃げたッピ。こんなストレスを与えられたんじゃ、ボクの回路は爆発寸前だッピ』

ウルシェード「いや、心配無用じゃとも。確かに以前のお前さんの軟弱なメンタルなら、これほどのプレッシャーを浴びせられたなら、たちまち回路が焼き切れて、機能停止していたことじゃろう。しかし、今は強化改修されて、ストレス耐性は相当に高まっていることは、ぼくちゃんが保証する。さあ、司令に代わって、指揮プログラムを始動させよ。今から、お前さんはケイPコマンダーと名乗るがいい」 

ハイラス「おお、ゴリラ並みの強靭さと知性を誇るコマンダーモードでござるか。それは心強い。ちょうど、ここには例のアウトロー本も残されている。これさえあれば、素人の我らでもヴァグランツなキャラが作れよう。残念ながら、私は識字能力にまだ不安を抱えているため、ゴジラ様やケイP殿の協力なしには、書物の解読もままならぬ非才の身でござるが」

カニコング「さすがはドゴランアーマーに変形できるケイP一族の2号機よ。あの時空魔術師に全権を委ねられるとは。フッ、見せてもらおうか。かつては宇宙大怪獣とも呼ばれたドゴラの眷属の性能とやらを」

ケイPマーク2『何だか、引っ込みのつかないところに来ているッピ。父よ、母よ、妹よ。それにイチロー兄さん、こんな時、ぼくはどうすれば!?』

 

ケイPマーク1の幻(相変わらず、おめえは弱気だな。こういう時は、何も考えずにワイルドに突き進めって言っているだろうが)

ケイPマーク2『しかし、兄さん。オラには兄さんのような野生の本能も、戦闘回路31859も搭載されていないッピ。ワイルドに突き進むなんて、やっぱり無理だったッピ』

ケイPマーク1の幻(無理かどうかは、やってみないと分からねえ。自分の心で勝手に壁を作って、絶望してるんじゃねえよ。ケイPのKの字は希望のK、PはパワーのPだ。つまり、希望のパワーで無限の成長と学習能力を誇るのが、ケイP一族の心意気ってものよ。お前にはマスターNOVAが寝る間も惜しんで打ち込んだプログラムが搭載されているんだ。心の奥に封印された魂の歌を今こそ呼び覚ませ)

ケイPマーク2『心の奥に封印された魂の歌!? それは一体?』

 

ハイラス「ケイP殿? さっきからぶつぶつ言って、どうしたでござるか? もしかして、また過剰なストレスに耐えきれず、メンタルが壊れたとでも?」

ウルシェード「いや、これは司令を研究して作った妄想回路が起動していると見た。妄想回路は、寄り道脱線回路に連動して、何やら奇抜なアイデアをひねり出す契機となる」

カニコング「むっ、何やら音楽を口ずさんでいるようでごわす」

 

ウルシェード「この歌の声の主は確か聞き覚えがあるぞ。憎きスーパーチェーンジと叫ぶカブト虫ロボットの声」

ケイPマーク2『そう、カブタックを演じた草尾毅さんの歌だッピ』

ハイラス「おお、ケイP殿。意識を取り戻したでござるか」

ケイPマーク2『なお、ドクターはカブタックのライバルのサメ型ロボット、シャークラーの声として、物語の後半の敵キャラを担当した過去があるッピ。だけど、そんなことはどうでもいい。今、ここで大事なのは、草尾さんと言えば、ロードスのパーン。ケイPのKの字は騎士のK、Pの字はパーンのP。つまり、ケイPに搭載された秘密のパワーは、ロードスの騎士パーンの無理無茶無謀に突き進む精神だッピ。これさえあれば、いかなるTRPG界隈でも渡っていけるはず。オラは今、猛烈に熱血している!』

 

ハイラス「何だかよく分からないスイッチが入ったようでござるが、これで屋久島ヴァグランツ計画を始動させることができるでござるな」

ケイPマーク2『おおともッ。プレイヤー1はハイラス、プレイヤー2はカニコング、そしてプレイヤー3の紅一点、弥生ウルシェードちゃんの到着をもって、屋久島ヴァグランツのキャラ作りを開始するぜ』

 

 こうして、新たなキャラクター、ヴァグランツ誕生の種は蒔かれた。

 果たして、一体どのようなキャラが新たに生まれるのだろうか。

 それは、ダイス目の運命によって決まる。

 

 なお、次の記事は魔神ハンターの続きで、当面、代わりばんこに記事展開する形になる予定。 

(当記事 完)