花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

屋久島ヴァグランツ、完成編(SWアウトロー本キャラメイク4)

能力や経歴の微修正

 

ケイP『今回でヴァグランツのキャラ作りは終了するッピが、とある発見をしたッピ』

カニコング「それは何じゃらホイ?」

ハイラス「最近は、大岩語がちょっとしたブームでござるな?」

カニコング「新人の熊野に代わって、キレンジャーっぽさが薄れた気がするたい」

弥生「ごわす口調が、たい口調になったのですか?」

カニコング「イケメンとしての親しみやすさを高めるには、吾輩やごわすよりは、大岩教官に習う方がいいからのう」

弥生「大岩大先輩は確かに親しみやすいレジェンドですが、イケメン枠かどうかは疑問が残ると思います」

カニコング「キレンジャーは華麗な戦士と聞き申したばい」

弥生「それはカレーの戦士の誤解ですね。なお、スーパー戦隊レストランというものが最近オープンされたそうですが」

ケイP『話を始めた瞬間に、いきなり寄り道脱線回路を発動させるとは、恐るべきはYTC装備のキレンジャーだッピ。何じゃらホイ? から話を戻すッピが、今回の発見は弥生ちゃん絡みだッピよ』

弥生「え? 私ですか?」

ケイP『弥生ちゃんの人魚キャラを作る際、アウトロー本にウィークリング用のマギテックの能力が見つからないと前に言ったッピが、その後、125ページに見つかったッピ。技10、体8、心5だったッピよ』

弥生「私は技9、体6、心8でキャラ作りしましたね」

ケイP『すでに仕上がった能力のままでも構わないけど、もしも今回見つかった能力の方が良ければ、変更してもいいッピよ』

弥生「前の能力値は、器用13、敏捷15、筋力12、生命12、知力18、精神20でした。もしも変更するなら、器用14、敏捷16、筋力14、生命14、知力15、精神17ですね。何というか、特徴のない平均的な能力ですから、変更しないままにします」

ケイP『了解だッピ。次にカニコングさん』

カニコング「はいな、ケイPどん」

ケイP『いつまでキレンジャー弁を続けるかは分からないッピが、騎獣に関するデータで、2.0版のサプリで海馬のものが見つかったッピ』

カニコング「ほう、タツノオトシゴのデータがあったと?」

ケイP『いや、馬の上半身と魚の下半身を持つ幻獣ケルピーのものだッピね。それを参考にすれば、シーホースのデータも作りやすそうだッピ。さらに水陸両用騎獣がもう一つあって、河馬だッピね。すなわちヒポポタマス🦛』

カニコング「カバか。データ的には強いのかのう?」

ケイP『適正レベルは、ケルピーが3〜5で、ヒポポタマスが5〜7。カバの戦闘力は、肉体的にはドラゴンインファントに匹敵するッピね』

カニコング「ドラゴンの幼体並みの強さを誇るカバか。バカにはできんのう」

弥生「え? もしかしてカバライダーを目指すつもりですか?」

ハイラス「他にないオリジナリティを目指す上では、良き選択肢と言えようが、レベル5だと先の話でござろう」

カニコング「カバにまたがる美形のカニ戦士……これで人魚姫のハートを射止めることはできるかいのう?」

弥生「一応、動物戦隊ゴーバスターズにグリーンヒポポタマスというイケメン戦士が登場したそうですが……」

ケイP『ウサダ声の声優さんが、ほとんどネタ的に変身した半ば黒歴史的なヒーローだッピね』

カニコング「今はゲゲの声でゼンカイジャーに出演中たい」

ケイP『ただ、諸事情で休業することになったため、ゲゲの声がどうなるかが気になるところだッピ』

カニコング「つまり、今はヒポポタマスはイジらない方が吉と言うことでごわすな」

弥生「あっ、ごわすに戻りましたね」

カニコング「やはり、キレンジャーのマネをしても、吾輩は大岩さんにはなれんので、吾輩らしい親しみやすさを模索するしかないでごわそう」

ハイラス「それに気付いたのは僥倖でござる。一時的にマネしても、板につくとは限らないでござるからな」

カニコング「ところで、ケイPどん。前回、吾輩はライダー技能の騎芸を【高所攻撃】に決めたでごわすが、これを【遠隔指示】にしても構わんでごわそうか?」

ケイP『何故だッピ?』

カニコング「騎乗すると、楯が持てずに防護点が下がるからでごわす。少しでも防護点を高めるには、騎獣とは別行動で戦える方が有効ではないかと思い至ったでごわす。そもそもカニが馬に乗るという絵面に違和感を覚えるゆえ、心の友のパートナーアニマルは認めても、騎乗するのではなく、相棒として肩を並べて戦う関係でありたい、と」

ケイP『確かにアウトロー本では、ライダー技能で獣使いになるという選択肢が示されたッピね。個性的な選択肢として、認めてもいいッピよ。あと、これは前回に間違えていたことだッピが、3回めのハプニングは必須じゃなかったッピ。それを選択すると余分に年を重ねるのが本来のルールだけど、年は重ねずにハプニングはあったという形に裁定するッピよ』

ハイラス「ハプニングをなかったことにはしないのでござるな」

弥生「ハイラスさんは一時的に奴隷になり、カニコングさんは人魚に惚れ、私はダイゴさんみたいな人に成功を約束されたということですね」

 

 名前の決定

 

ケイP『では、いよいよキャラ作りも大詰め。各人の名前を決めるッピよ』

ハイラス「では、人間のランダム名前表を振って、44と16でござる」

ケイP『44はネイサン。16はカークランドだッピ』

ハイラス「ネイサン・カークランドでござるか。念のため、姓名を逆にすると?」

ケイP『16の名はカール、44の姓はネヴィルだッピね』

ハイラス「つなげると、カール・ネヴィル。名前はカールが気に入ったでござる。苗字はネヴィルと組み合わせてネヴィランド、いや海っぽくネイヴィーランドが良かろうか。カール・ネイヴィーランド、海と大地の守護者カールといった感じの意味合いでござるな」

弥生「表の名前をアレンジしてもいいんですね」

ケイP『名前表はあくまで「適宜利用すればいい」ってことだッピね。そのまま使ってもいいし、アイデアの素材にしてもいい。実際のプレイでも、卓上のお菓子やジュースなどをアレンジすることはTRPGあるあるだッピ。マスターNOVAの昔のプレイ経験では、バヤリース・オレンジを改変して、ヴァヤリス・オーレンという名のドワーフ戦士が誕生したこともあるッピね』

カニコング「では、次に吾輩でごわすな。ウィークリングの名前表は……何? 汎用蛮族語の罵倒語でごわすと?」

ケイP『ウィークリングとソレイユの名前表が、アウトロー本の新ネタッピ。とりあえず、振るッピよ』

カニコング「1の45」

ケイP『ハゲラ。へその緒って意味だッピ』

カニコング「ハゲラだと? 酷くはごわさんか?」

弥生「他にも、アボガ(愚か者)とか、ガズ(ゴミ)とか、ポワン(雑魚)とか素敵な名前がいっぱいですね」

ケイP『まあ、本名ハゲラだけど、人間社会で別の名前に改名したという設定でも構わないッピよ』

カニコング「真の名は秘密にして、普段の名前を決めるたい。46」

ケイP『バーニー。何だか、ザクに乗って、ガトリングガンでミンチにされそうな名前だッピね』

弥生「ミンチにされたのは、ケンプファーに乗ったミハイルさんの方ですね。バーニィさんの方はビームサーベルでジュッと焼かれたわけで」

カニコング「それでもハゲラよりは格好いいし、悲劇の若きイケメン戦士として吾輩はバーニィとして生きるたい」

ケイP『では、バーニィ(ハゲラ)という名前で確定ってことで』

 

弥生「あのう。私もウィークリング表を振らないといけませんか? 仮にも、人魚の巫女王の 後継者候補なので、罵倒語で名付けられることはないと思うのですよ」

ケイP『確かに、そうだッピね。マーマンは、マーマン語とエルフ語を使うので、エルフ語の名前表を使うといいッピよ』

弥生「ありがとうございます。では、55と13が出ましたが」

ケイP『モルガン・ウルシェ。姓名の出目を入れ替えると、イレネー・マロールって感じだッピね』

弥生「ウルシェをもじって、アーシェを名前にします。苗字は部族名ということで、人魚らしくマローラって感じで、アーシェ・マローラで行きたいと思います」

 

ケイP『ドルイ道おじさんがカール・ネイヴィーランドで、カニさんがバーニィ(ハゲラ)で、人魚姫がアーシェ・マローラで決定だッピね』

 

パーソナリティの決定

 

ケイP『最後に、信条や矜持、キャラの関係性などのパーソナリティを決めるッピ。まず、信条はキーワード2個をランダムに決めて、肯定か否定かを考えるといいッピよ』

ハイラス「では、私から。26と35」

ケイP『希望と欲望ッピね』

ハイラス「似てるが、微妙にニュアンスが異なるものが来たでござるな」

ケイP『希望は、夢に置き換えたり、対義語の絶望にする手もあるッピよ』

ハイラス「絶望(否定)って感じでござるか。だが、ここは素直に希望(肯定)、欲望(否定)にするでござるよ。『どんな時にも希望は残されている。夢を決して諦めるな。ただし、自分の欲望に飲まれてはいけない』って考える品行方正な主人公キャラってことで」

カニコング「そんなのはヴァグランツに相応しくないでごわす」

ハイラス「そうでござろうか。少欲知足で希望を紡ぐドルイ道であるゆえ、報酬をもらっての人助けという感覚ではない。原野をさすらい歩く放浪の求道者の道もヴァグランツとしては、ありでござらんか。ついでに、矜持も今、決めてしまおう。11でござる」

ケイP『敵に背を向けない』

ハイラス「格好いい希望の道士でござるな。まあ、融通が利かないところもあるが」

 

カニコング「続いて、吾輩が。信条は24と42」

ケイP『知識と権力』

カニコング「知識(否定)と権力(肯定)でごわす。自分はバカだから難しいことを考えない。本能と感性のままに全力全開で突っ走るバカで、ただし力とか権力に対しては無性に手に入れたがる」

弥生「バカを肯定する皇帝になりそうですね」

カニコング「全力全開バカイザーでごわす」

弥生「今の戦隊をリスペクトしているようで、でもイメージが大きく異なるのは何故でしょうか?」

カニコング「それでも矜持はある。13」

ケイP『嘘はつかない』

弥生「隠し事はするのに? 部族を滅ぼした魔神を全力全開で解放したことは、正直に打ち明けるのですか?」

カニコング「もしも、直接尋ねられたなら、仕方ないと白状するでごわす。だけど、自分からベラベラ旧悪を語るほどのバカでは……バカだった。やむを得まい。アーシェ姫にだけは、本当のことを語るとしよう。たぶん、単純バカなので、バレバレの隠し事をして、あっさり追及されて、ゴメンなさいしてると思う」

ハイラス「嘘はつけないバカで、良くも悪くも真っ直ぐな気性で、トラブルに全力前進で突き進む困ったカニ。悪い奴ではないんだけど、はた迷惑な奴。ただ、陽性な気質なので、憎めないといったところでござるか」

弥生「陰湿なトラブルメーカーなバカで、しかも謝らない、反省しないという輩よりは、まだ救いがある……のでしょうか」

ケイP『要は、お調子者だッピ。力が欲しいか、と悪魔に誘惑されたら、後先考えずに手を伸ばして、大騒動を巻き起こして、その都度、周りに迷惑をかけて、反省して謝るけど、学習せずに同じ過ちを繰り返す残念キャラだッピね』

 

弥生「何だか尻拭いが大変そうなので、頭が痛くなりそうです。こちらの信条は23と61ですが」

ケイP『知識と友情だッピ』

弥生「知識は肯定するけど、友情は否定する」

ハイラス「何と。友情否定でござるか?」

弥生「人は裏切る者ですからね。反省して謝るカニの言葉を下手に信じると、痛い目に合うことは学びました。友情なんて惰弱な感情では故郷を守れません。海賊人魚の世界は弱肉強食、奪うか奪われるかが全て。情ではなく、打算や利害関係で世の中は回っているという信念ですね。矜持は12」

ケイP『挑戦は必ず受ける』

ハイラス「思いの外に、武闘派王女だった!」

弥生「このアーシェ・マローラに挑むとは、命知らずの愚か者もいたものですね。いいでしょう、バカにはバカで挑む。さあ、全力全開で倒しなさい、バカーニィ」

カニコング「ヘイ。姫の頼みなら、たとえ火の中水の中。でも、後でご褒美を下さいね」

弥生「故郷を滅ぼした者が褒美をねだるとは図々しい。お前は贖罪のことだけを考えて、一生忠義を尽くしていればいいのです」

カニコング「くっ、この見下されるような扱いに、吾輩は権力(肯定)なので逆らえないでごわす」

ハイラス「確かに、この関係性は友情ではないでござるな。蛮族らしいというか」

 

ケイP『では、キャラ同士の関係性だッピが、カール→バーニィ→アーシェ→カールで決めるッピ』

ハイラス「カールからバーニィに対しては66」

ケイP『放っておけない』

ハイラス「確かに、こんなバカなカニは放っておけないでござる。正しい道に導いてあげなければ」

カニコング「何故か、変な人族のおじさんに付きまとわれるようになったでごわす。吾輩は姫に対して25」

ケイP『愛情/恋慕/好意』

弥生「また、ドンピシャな出目を振りましたね。私からドルイ道の人は21」

ケイP『ライバル視している』

弥生「何故に? ちょっとロールプレイのイメージが湧かないので、振り直して51」

ケイP『有益な存在だと思っている』

弥生「そちらの方が有り得そうですね。使えそうな人間なので、旅の道連れに加えてもいいでしょう」

ハイラス「何て上から目線!」

弥生「姫ですから」

 

キャラまとめ 

 

ケイP『それでは、あとは装備の購入をして、ゲーム的な細かいデータを決めれば完成だッピが、大枠はこれでほぼ決まったので終了だッピ。これまでの結果をまとめるッピね』

●ハイラスのキャラクター

 

カール・ネイヴィーランド、24才男 

人間の森羅戦士(冒険者レベル2)

 

ファイター2レベル、ドルイド1レベル(残り経験点0)

器用15、敏捷13、筋力17、生命15、知力13、精神11

HP21、MP14

戦闘特技:《武器習熟A/スタッフ》

信条:希望(肯定)、欲望(否定)

矜持:敵に背を向けない

キャラ関係:バーニィ(放っておけない)

 

・生まれ:神職(大地の神の家系)

・幼少期:天才の資質を認められる。6歳までは割と病弱だったが、自然の中の暮らしで鍛えられる。

・少年期:世界の真理を求めて錬金術の研究を目指したが、身に付かずに断念。16歳のときに、どこからか来た魔神の襲撃を受けて故郷の森が焼失し、ただ一人生き残る。

・青年期:奴隷にされるなどの過酷な放浪生活を経る中で、武芸を鍛えて、杖を振り回しながら、動植物の精霊たちとの交信能力を磨いて、森羅戦士としての道を歩み続ける。

・冒険に出た理由:失われた家門(ドルイ道)を取り戻すため

・ヴァグランツになった理由:新たな故郷となる森を見つけるため

ハイラス「なかなか正統派の主人公キャラになったでござるな」

弥生「これで出自が王族であれば、ドラクエ5の主人公みたいですね」

ハイラス「まあ、王族キャラは弥生どのに任せて、私はドルイ道に邁進するのみでござる」

カニコング「ところで、冒険に出た理由と、ヴァグランツになった理由の二つを決めたでごわすが、これは本来なら、どちらか片方を選択して、普通の冒険者かヴァグランツかを決定するものではごわさんか?」

ケイP『そうかも知れないッピね。アウトロー本では、その辺の説明が曖昧で、作成例も載っていないので、自分で実際にキャラ作りしてみて気付いたこともあるッピよ。キャラビルドブックなら丁寧に書かれていたことでも、アウトロー本で追加された要素は細部で迷ったりするッピね。その辺の判断も含めて、本書は初心者向きとは言い難いと思うッピ』

ハイラス「今回は二つとも決めて、矛盾を感じないから良しとするでござる」

 

ケイP『では、次にカニコングさんのキャラデータまとめだッピ』

カニコングのキャラクター

 

バーニィ(蛮族名ハゲラ)、16才男 

タンノズ・ウィークリングの野伏獣使い(冒険者レベル2)

 

ファイター2レベル、レンジャー1レベル、ライダー1レベル(残り経験点0)

器用16、敏捷14、筋力20、生命17、知力10、精神13

HP23、MP13

戦闘特技:《露払い》

騎芸:【遠隔指示】

信条:知識(否定)、権力(肯定)

矜持:嘘はつかない

キャラ関係:アーシェ(恋愛混じりの忠誠)

 

・生まれ:魚の餌。タンノズ部族から捨てられて、海賊人魚の部族に拾われる。

・幼少期:奴隷として恵まれた体を重宝されながらも、過酷な労働を強いられる。7歳のとき、奴隷生活から逃げようとするも、途中で力尽きて海を漂流。結局、奴隷生活は変わらないものの、実験好きのプリンセスの目に留まる。

・少年期:過酷な奴隷生活の中で、海の獣だけが心を許せる友だった。海馬(シーホース)のバイアンと心を通わせるようになる。13才のとき、迷い込んだ海底遺跡で、うっかり魔神を解放してしまい、海賊人魚の部族やカールの故郷の森が滅びる原因となる。

・青年期:生き残った部族の姫アーシェを守って戦ううちに、自分が彼女に恋をしていることに気づく。部族を滅ぼした罪の意識と、奴隷戦士としての忠誠心と、研究材料として可愛がられた恩義が混ぜこぜになった(ややこしい)気持ちで、年上のアーシェ姫のために戦う日々を過ごすうちに、あまり難しいことを考えずに戦闘マシンでいる自分に誇りと安心感を覚えるようになる。

・冒険に出た理由:名声を得るため

・ヴァグランツになった理由:自分の力を試すため

カニコング「こっちは年季の入った奴隷戦士でごわす。名声を得るのも、姫が喜ぶから。自分の力も姫のため。全ては姫のためでごわす」

ケイP『ケピッ? 認めたくないけど、おいらも似たようなキャラをプレイした経験があるッピよ。行方不明のエマお嬢さまのために戦う忠義の騎士にして海賊船長のキャプテン・マークスと本質的に同じなのでは?』

ハイラス「いや、キャプテン殿は礼儀正しく、品位がござった。こっちの奴隷戦士はひたすら野蛮で文明のかけらも感じぬ」

カニコング「たぶん、吾輩はアーシェ姫の命令がなければ、自分が何をしていいのか分からないほど主体性がないでごわす。何だかよく分からないけど、姫の敵ならオレの敵、あとは獣を守るぐらいか」

ハイラス「獣と心を通わせるという一点で、カールは彼を悪人ではないと判断したのでござろうな。粗野な男だが、野卑ではない、と」

弥生「乱暴者だけど、下劣ではないわけですね。無意味な殺戮を楽しむのではなく、海賊人魚の流儀には則るわけで」

ケイP『海賊人魚の流儀?』

弥生「ええ、我がマローラ海賊団は略奪はすれど、不毛な殺戮はよしとしない。部族なりの誇りは持っていたのです。無法者ではあるけど、決して無軌道で極悪な集団ではなかった。少なくとも、アーシェの中では、滅びた部族の姿は美化された理想像として映っています」

 

ケイP『では、弥生ちゃんのキャラまとめだッピ』

●弥生のキャラクター

 

アーシェ・マローラ、24才女

マーメイド・ウィークリングの魔動機師(冒険者レベル2)

 

マギテック2レベル、シューター1レベル、セージ1レベル(残り経験点0)

器用13、敏捷15、筋力12、生命12、知力18、精神20

HP18、MP26

戦闘特技:《ターゲッティング》

信条:知識(肯定)、友情(否定)

矜持:挑戦は必ず受ける

キャラ関係:カール(有用な人間)

 

・生まれ:戯れ。部族の巫女王の長女として、後継者候補とされる。それでも虚弱体質ゆえに後継者に相応しくないと見なす者もいて、自分でも重荷に感じている。

・幼少期:巫女王の後継者候補として、海掠神エイリャークの神殿で修行を始め、戦いや略奪、欲望を満たすことが正しいと教えられた。ただ、神の声は自分には聞こえず、むしろ略奪品の中の魔動機に興味を抱き、人の文化に興味を持ち始めるようになった。

・少女期:魔動機術の研究の最中で、学問にも励んで、知識が豊富になった。また、バーニィとの付き合いで、自分も海獣の言葉を覚えるようになる。しかし、14才のとき、故郷が魔神の襲撃で壊滅した。

・青年期:部族が壊滅したため、バーニィを護衛に連れて、仇討ちのための旅に出ることに。引きこもりの姫が射撃術を学んで、小規模ながらマローラの名を継ぐ海賊人魚姫の一味としてコツコツ実績を積んでいる最中。将来は成功すると噂されてもいる。

・冒険に出た理由:部族の仲間の仇を討つため

・ヴァグランツになった理由:復讐のため

弥生「ところで、アーシェと関連づけた場合、バーニィさんの年齢設定に矛盾が生じますね。アーシェが14才のときに、部族は滅んでいるのですが、バーニィさんが魔神を解放したのは13才なので、アーシェはバーニィよりも1才上という計算になります」

カニコング「確かに、そうでごわすな。ならば、バーニィの年齢は23才に引き上げるでごわす」

ケイP『そうだッピね。すると、バーニィはもう1回ハプニング表を振ってみて』

カニコング「これは、吾輩だけでなく、姫も一蓮托生で巻き込む形でごわすな」

弥生「あまり、変な事件に巻き込まないで下さいね」

カニコング「6はラッキーな出目。さらに66と出て、6尽くしのフィーバーでごわす」

ケイP『くじや賭博で大当たりし、楽しく盛大に使いきった』

弥生「これは遊びのギャンブルではなく、略奪や遺跡探索で大いに稼いだということにしましょうか」

カニコング「つまり、マローラ海賊団は幸運に恵まれているでごわすな」

ハイラス「ああ、それでは、その冒険の際に、別の悪徳海賊団に奴隷として捕まっていたカールが、そっちの正義の海賊団に救出されたということで、仲間になったということではいかがか? マローラ海賊団は海賊と名乗っているが、決して野卑ではないと分かって、共に旅する仲間として信用するに至ったとか?」

弥生「偶然助けた人間が魔神に故郷の森を滅ぼされたという話を聞いて、仇の手掛かりになるかも、とパーティーに受け入れるわけですね。え? すると、もしかして、カールさんではなくて、私がリーダーになるわけですか?」

ハイラス「そりゃあ、姫であるなら、敬意を示さねばなるまい。ただ、人族の流儀はまだ分かっていないと見えるので、蛮族と人族の間の交渉役として私は振る舞うでござるよ」

 

シナリオはどうする?

 

弥生「これで、キャラは完成したのですが、プレイの予定は当面ないのですね」

ケイP『何かいいシナリオがあれば、考えてもいいッピが、マスターの手持ちで少し使えそうなシナリオを見繕ってみるッピ』

ハイラス「って、そんなにシナリオがあるでござるか?」

ケイP『これだけあれば、しばらく妄想リプレイのネタは尽きないと思うッピが、今回のキャラ設定だと、故郷を滅ぼした魔神を退治するシナリオであれば、問題なく機能するはずッピ。まあ、「妖精郷」と「魔神ハンター」が終わってからという心づもりではいるけど、イメージが膨らんだら衝動的に始めたくなる可能性もあるッピね』

弥生「その際は、声をかけて下さいね。海賊人魚の設定は気に入りましたので」

ハイラス「海賊も、人魚も今がちょうど旬とは言え、面白いキャラ設定であれば、世間の流行とは関係なく、面白い物語を紡ぎ上げることができるでござるからな」

カニコング「キャラの土台さえあれば、旬とか時流といった要素は、物語の展開とともに肉付けされていくものでごわす。吾輩が唐突にキレンジャー弁になったり、女性イエローになったりするのも時流に乗れば不可能ではない」

弥生「いえ、大岩さんのマネをするならともかく、カニコングさんがジャスミンさんや他の人気女性イエローのように振る舞うのは無理があると思います。戦隊好きの読者さんの苦情が予想されますので、やめて下さい」

カニコング「男がヒロインを演じるのは時流にかなっていると思うがのう。新番組のハイスクールヒーローズでは、2話めでキラメイグリーンが敵魔人に変身させられたのみならず、ヒロインがモモに変身できなくて、男がモモ役という。どうやら男だけど、性同一障害で内面は女性という設定に見えたが、LGBT的というか随分と野心的な挑戦っぽい。本家の戦隊でできない要素を、外伝的な作品でチャレンジするとはなかなかやるではないか、と感じ入ったでごわす」


ハイラス「本家でできないネタを探して、独自色を出すのが妄想リプレイの道でござるな」

ケイP『ついでに、作者が現在進行形で見ている物語の要素を、リアルタイムでネタ的に混ぜこぜして、関連動画とリンクさせて楽しむというのもポイントかと』

弥生「それでは、私はこれにてお引き取りします。また、機会があれば、遊びに来ますので」

ケイP『弥生ちゃん、ありがとう。データサポートをしてくれて助かったッピ』

(当記事 完)