花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

マッスル太郎と、風の旅団(SWミストキャッスル4ー6)

名誉蛮族になって

 

ヒノキ「前回は、施療院のウルスラレジスタンス組織『スエラの炎』の長であったことを明かし、今後の協力を確認し合ったのじゃ」

太郎(ゲンブ)「それと、ついにマッスル太郎が奴隷の身から解放され、名誉蛮族の腕輪をゲットしたでござる」

ヒノキ「もっとも、名誉蛮族の地位がレジスタンスとの交渉に役立つわけではないがのう」

太郎「名誉蛮族として、何ができるようになったでござるか?」

ヒノキ「ゲーム的には、蛮族キャラからあからさまに見下され、無意味に攻撃されることはなくなったと言えようか。少なくとも、浮民だと夜中(夜、深夜、未明)に歩いているだけで蛮族に襲われる可能性があり、奴隷だと未明の移動は緩和される。それ以外だと、やはり入ることが許される場所が、それぞれの階級ごとにあるわけで」

太郎「名誉蛮族の腕輪は自由に取り外しできるのも大きいでござるな。蛮族嫌いの場所では、腕輪を外して浮民のふりもできるし、蛮族相手だと腕輪を付けて接すれば、バカにされることもないでござる」

ヒノキ「階級順としては、上から順に翠将ヤーハッカゼッシュ→4人の高位蛮族→レベル6以上の上位蛮族→人族が功績を認められた名誉蛮族→一般蛮族→奴隷→浮民となっておるのじゃ。つまり、ロールプレイ的には、これまで一般蛮族が『おい、そこのルーンフォークの奴隷。まあ、あのザバーラさんところの奴隷だから、無下にはしないけどな。でも、あまり調子に乗るんじゃねえぞ』って扱いだったのが、『おお、その腕輪は名誉蛮族の証。で、マッスル太郎さん、何かご用ですか?』と応じてくれるようになる。もちろん、より上位のヒューリカとかは別じゃがの」

太郎「4人の高位蛮族とは、どんな連中でござるか?」

ヒノキ「一人は、戦神ダルクレムの大神官『豪将プトゥート』。レベル13のブラッドトロールじゃ。ダルクレム神殿に行けば、会うこともできるぞ」

太郎「レベル13とは恐ろしすぎるでござる」

ヒノキ「後の3人は、まだ居場所が開示されてなかったり、すぐに行けない場所におるのう。腐敗の女神ブラザバスの大神官『澱みの毒イヴァン・アイヴァン』、翡翠の塔の地下に巣食うと言われる『汚水の女王オンディーヌ』、軍師役を担うと言われる『死装の織り手パウネーラ』。いずれもレベル8〜13の猛者ばかりじゃ」

太郎「ずいぶんと幅があるでござるな」

ヒノキ「パウネーラがレベル8のフェイスレスと呼ばれる蛮族じゃのう。肉体戦闘では他の幹部よりも劣るが、魔法の達人で策士でもある。その居場所も謎に包まれていて、どこに行けば会えるかの情報は分かっていない」

太郎「別に会いたくはないでござる」

ヒノキ「『プトゥートとイヴァン・アイヴァンだったら、伝手があるから紹介状を書いてやってもいい』とザバーラが言う」

太郎「紹介されても、どう接したらいいか分からんので、今は断るでござる」

ヒノキ「それと、今、それぞれのキャラのNPCリストを確認しておったのじゃが、一つミスに気づいた」

太郎「何でござるか?」

ヒノキ「麻薬窟のベルゼバリイは、NPCリストでは剣のかけら入り、と書かれておった。シナリオ本文には書いてなかったので、普通のレッサーオーガとして処理してしまったが」

太郎「するとHPが36ではなく、56であったわけか」

ヒノキ「それで、今、バトルの流れを確認すると、太郎は残りHPが6点の相手に37点のダメージを与えて、とどめを刺しておったのじゃ。防護点を引いても33点ダメージなので、27点のオーバーキル」

太郎「すると、剣のかけら入りでも倒せていたわけでござるな」

ヒノキ「違いが生じたとすれば、剣のかけらでMPも4点補強されていたので、リープスラッシュをもう一発撃てたであろうこと」

太郎「ダメージ呪文のリープスラッシュよりも、無力化させられるナップの方が恐ろしかったでござる」

ヒノキ「……ということで、あの戦いは剣のかけらが入ってようが入ってまいが、結果は大差なかったと言えよう。強いて言えば、戦利品で剣のかけら4つ分、すなわち800Gが得られなかったことぐらいか」

太郎「過ぎたことは、もう気にしないでござる。結果的にマッスル太郎が無事にミッション達成できたのが何より。もしもHPが36でなく56だったら、より緊迫感が高かったとも言えようが」

ヒノキ「とにかく、相手のレベルが高ければ高いほど、剣のかけらによる強化数値も大きくなるので、これ以降のボスキャラはNPCリストのチェックも怠らないようにするつもりじゃ」

太郎「強い敵がますます強くなるのは、厄介であるな。ミスによって強化がなしになる方が、攻略する側としてはありがたかったでござるが」

ヒノキ「何を言うか。強い敵と対して、ますます闘志を燃やすのが名誉蛮族の流儀ではないか。負けたくなければ、もっと己を鍛えるのじゃ。それこそ戦神ダルクレムの教義」

太郎「ダルクレムに入信した覚えはないでござる」

 

風の旅団の拠点

 

太郎「ともあれ、今回は風の旅団の拠点『追い剥ぎ小路』を再訪したいが、その前にランダムミッションを受注しておこう」

ヒノキ「4は、また荷物の輸送なので振り直して3。インクの入手じゃ」

太郎「結構、時間の掛かるミッションでござったな。とりあえず、露天市場へ行って、道具屋のアイテラさんから、足りない材料を聞く」

アイテラ『泉の広場で、赤い草10個を集めて来て』

太郎「モ・ルゲと戦ったところでござるな。施療院の東なので、割と簡単に攻略できるとみた。では後回しにして、先に追い剥ぎ小路へ向かうでござる。もちろん、名誉蛮族の腕輪は外して、仮面レンジャーの扮装をした」

 

チンピラたち『何だ、お前は? 妙なマスクを付けやがって』

仮面レンジャー「知らんのか、お前たちは。今のリアル世界では、マスクをすることが公共の場でのたしなみであることを。チンピラと言えども、手洗いうがいを忘れるな」

チンピラたち『な、何を言ってやがる? 名を名乗れ』

仮面レンジャー「私の名を知らぬとは、お前たちもよほど迂闊な男だな。私は通りすがりの仮面レンジャーだ。覚えておけ」

チンピラA『か、仮面レンジャー……。まさか、たった一人で、あのボガード三面拳を倒し、麻薬窟にも乗り込んでベルゼバリイを倒したと言われる伝説の救世主?』

チンピラB『い、いや、そんな方がここに現れるはずがない。ええい、こやつは仮面レンジャーの名を騙る偽者だ。みんな、やっちまえ』

仮面レンジャー「やれやれ。口で言って分からない連中とは、拳とヌンチャクとキックで教えないといけないのか。だが、もう一度、言う。私は戦いに来たのではない。風の旅団の長である海風のトホテルに会いに来たのだ。トホテル殿に伝えるがいい。仮面レンジャーが話し合いに来た、と」

チンピラC『お、おい、トホテルさんの名前を出して来たぞ。しかも、オレたちが風の旅団だってのもバレている。どうする?』

チンピラD『オレに聞くなよ。こうなったら、トホテルさんに判断してもらうしかない』

チンピラB『おい、お前、自称・仮面レンジャー。今からトホテルさんを呼んでくるからな。ビビって腰を抜かすんじゃねえぞ』

 

ヒノキ「……と言ったようなやりとりを経たりして、仮面レンジャーはル=ロウド神殿に案内された。海風のトホテルは、仮面レンジャーの名前を聞くと急いでやって来て、間違いなく自分を助けてくれた男だと確信すると、拠点の神殿に迎え入れてくれたのじゃ」

トホテル『うちの若い者が失礼なことを仕出かしたみたいで、済みませんな。こら、バート、お前も頭を下げないか』

チンピラB改めバート『すまねえ、仮面レンジャーさん。まさか、本物だとは思わずに。てっきり蛮族の罠かとばかり』

トホテル『ハハハ、正義のヒーロー、仮面レンジャーさんが蛮族どもの味方をするわけないじゃないか。この方は、蛮族の圧制に抵抗する我々を助けるために、風来神ル=ロウド様が遣わされた風の戦士、さすらいのヒーローなんだから』

仮面レンジャー「何だか勝手に決めつけられているでござるな」

ヒノキ「うむ、トホテルはル=ロウド神の神官長でもある。風来神と呼ばれるル=ロウドは、自由と放浪を愛する盗賊やトリックスターの神。本来は一つところに留まることを是としないのじゃが、この蛮族圧制下では浮民の自由など認められるわけもなく、自由を勝ち得るには力が必要、そして自由を維持するために集団をまとめてレジスタンス活動を行なっているのが風の旅団なのじゃ」

仮面レンジャー「なるほど。謎の通りすがり、仮面のヒーローに親和的なのも、そういう神の教義だからか。風来坊的なトリックスターの神官だったら、さもあらん」

ヒノキ「トホテル自身は一見、温和な白髪の男性で、ル=ロウド信徒に多いフワフワした軽さが見受けられない。その瞳は、長としての責任感と情熱に溢れ、体育会系の兄貴がそのまま成長して老けたような印象を受ける。その笑い声は豪快かつ快活、だけど実はヒーローマニアであったりもする」

仮面レンジャー「ヒーローマニアでござるか?」

ヒノキ「そう。本リプレイのトホテルは、魔動機時代の英雄伝説研究家としても熱い情熱をたぎらせた、人族の自由と誇りのために打倒蛮族を掲げるレジスタンスのリーダーなのじゃ。理想はどこまでも大きい。しかし、力が足りずに、今はまだ大きな活動に至っていない」

 

トホテルの話

 

トホテル『まずは、風の旅団の名を挙げようと、隣の麻薬窟から邪悪を一掃しようとしたんだよ。あそこの主のベルゼバリイを倒して一旗挙げようと意気込んだわけだが、正面から正々堂々と乗り込んだはいいものの、奴のところまでは到底辿り付けず、俺は捕まってしまった。そして、処刑されそうになったのを、仮面レンジャーさん、あんたの加勢のおかげで救われたってわけだ』

仮面レンジャー「ベルゼバリイのところに、正面から乗り込んだでござるか?」

トホテル『セイラには止められたがな。俺の正義の心が、奴を許さんと嵐のように叫ぶんだよ。ル=ロウド神の授けてくれる幸運があれば、きっと勝てるはず。そう踏んだわけだ』

仮面レンジャー「セイラさんとは?」

ヒノキ「風の旅団の副団長『雪風のセイラ』は、クールなショートカットのメガネ射手。割と猪突猛進の傾向のあるトホテルを、彼女が持ち前の知性でサポートすることで、風の旅団はかろうじて組織運営できていると言っていい。もしも、太郎が救出に協力せずにトホテルが処刑されていたならば、セイラが旅団のリーダーになっている可能性もあった。なお、そのセイラは先程から、仮面レンジャーを油断のない目つきでじろじろ観察している」

仮面レンジャー「クールな眼鏡っ娘に警戒の目で見られるのは、一部の人間にとってはご褒美でござろうな。……もちろん、私は違うが」

トホテル『とにかく、この俺が蛮族どもに捕まって、もうこれまでか、と天に祈っていたら、「仮面レンジャーと名乗る男」が颯爽と現れて暴れ回ってくれたおかげで、セイラ達の救出活動が成功したわけだ。正に、天からの助けと言っていい』

仮面レンジャー「あの時の出来事に、そのような背景があったとは」

ヒノキ「リアルタイムにして、約2ヶ月前の話じゃな」

仮面レンジャー「それにしても、正面から堂々と、は無謀でござる」

トホテル『仕方ないだろう。ベルゼバリイの居場所に行き着くのに、他の手段が思い付かなかったんだからな。あんたはどうしたんだ?』

仮面レンジャー「薬でラリったフリをして、建物に収容されたでござる。後はこっそり動いて、最後に大立ち回り。死闘の末にボスを倒せば、ザコはみんな逃げ去った」

トホテル『薬でラリったフリかあ。その作戦は思いつかなかったなあ。さすがはレンジャー、薬の専門家らしい作戦だな。聞いたか、セイラ。この男、ただの脳筋じゃねえぞ。思ったより知恵が回る』

セイラ『ええ、油断なりません』

トホテル『しかし、味方にすれば心強い。なあ、仮面レンジャーさんよ。俺はあんたと手を組みたい。何せ、その扮装とネーミング。ヒーローの何たるかが分かっているストレートさだ』

仮面レンジャー「これはただの正体を隠すための扮装。素顔をさらして戦えば、この街で自由に動き回ることができないでござるゆえ」

トホテル『そりゃ、そうだよな。俺もそう考えて、あんたみたいに仮面のヒーローを装ったんだよ。「風が呼んださすらいのヒーロー、流浪戦士サスライダー」ってな』

仮面レンジャー「サスライダーでござるか」

トホテル『そう、サスライダーだ。そこのセイラは、パートナーのサスライガール』

セイラ『正体を明かさないで下さい。恥ずかしいですから(赤面)』

トホテル『情熱のリーダー。クールな弓使いヒロイン。そして、3人めはパワーファイターが欲しいと思っていた。仮面レンジャー、今からサスライマッスルとして仲間にならないか?』

仮面レンジャー「サスライマッスルでござるか」

トホテル『そうとも。3人そろえば戦隊結成。「流浪戦隊サスライザー3(スリー)」 追加メンバーを2人入れれば、「サスライファイブ」を名乗ってもいい』

仮面レンジャー「残念ながら断るでござる」

トホテル『どうして?(涙目) 1人より2人がいいさ。2人より3人がいい。力も夢〜も、そして勇気もそれだけ強くでっかくなる♪ あんただって1人で活動するより、俺たちの組織と手を組んだ方が得するはずだ』

仮面レンジャー「もちろん協力はさせてもらう。しかし、一つの組織に縛られて、自由に動けないことにはなりたくない。と言うのも、私は元来、外の世界から霧の街にやって来た者。それゆえ、いずれは外の世界に帰って行くつもりだからな」

トホテル『何と、外の世界だと? つまり、異世界からの来訪者とでも言うのか? まさか、本当に天からの使者?』

仮面レンジャー「そう、ゼロワンの世界から……というネタはさておき、街の外から来たことは事実。そして、1人よりも3人がいいと言われたな。ならば、組織も風の旅団だけでなく、月夜蜂、スエラの炎の3つのレジスタンス組織が手を組めば、よりいっそう強くなれるのではなかろうか」

トホテル『ちょ、ちょっと待てくれ。月夜蜂に、スエラの炎だと? 噂には聞いていたが、あんたはまさか、その2つに伝手があると言うのか?』

仮面レンジャー「伝手はある。そして、3つのレジスタンスと街の外の『霧の街解放軍』がうまく連携すれば、この街の解放も夢じゃないと考えるようになった」

トホテル『その話が本当なら、想像以上の幸運だが……』

セイラ『話が旨すぎると考えます。ただの助っ人をスカウトするだけならいざ知らず、3つのレジスタンスの力を結集とか、街の外との協力とか急展開すぎて、どこまで信じていいのやら……』

トホテル『……一つだけ分かったのは、仮面レンジャーさんが俺たちの器を越えた大物だってことだ。ル=ロウド様は凄い男を寄越して下さった』

セイラ『本当に、ル=ロウド様の使いなのでしょうか?』

トホテル『ル=ロウド様曰く「幸運は自らつかむもの。待っていては機を逸する」。チャンスが目の前に飛び込んで来たのに、ここで疑って手をこまねいていては、ル=ロウド様に申し訳が立たん』

セイラ『それはその通りですが……。では、協力者として手頃な仕事を依頼してはいかがでしょうか? 叫びの門の監視任務の交代要員として、1日間の監視をお願いする。その報告を聞いた上で、風の旅団も仮面レンジャー様に協力するということで』

トホテル『なるほどな。実際に上手く働いてくれるかどうか見極めようってことか。いいだろう……と言うことで、仮面レンジャーさんよ。俺自身はあんたのことをこれっぽっちも疑っちゃいませんが、無条件で受け入れるには納得できない者もいる。だから、一仕事働いてくれませんかね。もちろん、報酬は払う。500Gと★1つってところでどうだ?』

仮面レンジャー「クエストでござるな。引き受けた」

 

門の見張りと信頼獲得

 

ヒノキ「こうして、街の東の叫びの門に派遣された仮面レンジャーことマッスル太郎であった。見張りに最適な建物は、風の旅団が確保してくれているので、ここで1日、すなわち6tb過ごして、発生するかもしれないランダムイベントを解決すればいい」

仮面レンジャー「食事はどうするでござるか? 基本的に当リプレイでは、拠点での寝泊りの際に食事も一緒にするものとして、いちいち金は払っていないが、保存食の消費とかを考えた方がいいのだろうか?」

ヒノキ「風の旅団が建物を提供する以上、食事も提供してくれると判断しよう。では、話し合いや歓待の宴で一晩明かし、未明に追い剥ぎ小路を出発。そして夕刻に叫びの門に到達して、見張り任務を開始するとしようかのう?」

仮面レンジャー「いや、そこから1日仕事だと寝不足ペナルティーが発生するので、隣接区画のミランダ婆さんの長屋で一晩泊まって、翌朝から見張りに就くでござる」

ヒノキ「夜はゆっくり熟睡したい健康ライフなマッスル太郎じゃな。では、見張りは朝からということで、2dを振れ。6以下で蛮族に気付かれる可能性が発生する」

仮面レンジャー「9。セーフでござる」

 

 その後、昼に蛮族が付近を通りかかるが、目標値12の隠密判定に成功してやり過ごすことができた。

 夕方、夜、深夜と何事もなく、未明も無事に隠れ通すことができて、クエスト達成。

 その間に分かったことは、「朝から夕方までは扉が開かれている。しかし、見張りも厳重なために脱出は不可能(無理やり抜け出そうとすると、判定の余地なく死亡)」「夕方から夜に入る辺りで、武装した蛮族の集団が街の外のパトロールに出かけて、明け方に戻ってくる。そのパトロールに上手く紛れ込むことができれば、街を脱出できるかもしれない」ということ。

 

仮面レンジャー「判定の余地なく死亡、というのが酷いでござるな」

ヒノキ「たとえ、魔法で透明になったとしても、監視の目が厳重すぎて、必ずバレてしまうということじゃな。100%どころか、1000%確実に死ぬという意味合いのシナリオ記述となっておる。そこに例外の入る余地はない」

仮面レンジャー「たとえ、最高レベルの15になっていたとしても?」

ヒノキ「そこまで育てたなら、こそこそ街を抜け出さずに翠将を倒しに行けよ、と言いたくなる」

仮面レンジャー「まあ、これでクエストは無事に達成でござるよ」

ヒノキ「門の状況を把握したことと、クエスト分で合わせて★2つを進呈。そして、500Gの報酬じゃ。続いて、2つのクエストが提示される。レジスタンスの月夜蜂とスエラの炎、それぞれの拠点と首領の名前を調べてくれ、というもの」

仮面レンジャー「すでに、どちらも知ってるでござるよ」

 

トホテル『何と、娼婦街のアリアドネと、施療院のウルスラであったか』

セイラ『街の北側は、私たちの縄張りではないので、到底知り得ない話でしたね。仮面レンジャーさん、情報提供ありがとうございます。お礼に、さらに★2つと2000ガメルをお支払いしましょう』

仮面レンジャー「つまり、風の旅団絡みのイベントで★4つと2500ガメルを獲得したでござるな」

トホテル『何はともあれ、風の旅団と、月夜蜂と、スエラの炎の3つが力を合わせれば、正に天下無敵。今すぐに革命の名乗りをあげて、蛮族どもを街から追い払おうぞ』

仮面レンジャー「ちょ、ちょっと待つでござるよ。そんなに急に動こうとしても、それぞれの組織の連携が取れるはずがない。月夜蜂のやり方は、蛮族の中の悪党を一人ずつ暗殺して回ることで、武装決起までは考えておらん。スエラの炎は弱者保護と情報収集が中心で、荒事を得意とはしておらん。風の旅団みたいに、血気に逸る一団ではないでござるよ」

セイラ『仮面レンジャーさんの言う通りです。敵の手に魔剣クルルガランがある以上は、それに対抗する手段を確保するまでは、我々は迂闊に動くべきではありません』

仮面レンジャー「魔剣クルルガラン? それは初耳でござる」

トホテル『外から来た者なら知らないのも無理はないか。翠将ヤーハッカゼッシュの持つ剣で、「紅霧の剣」とも呼ばれている。その紅い霧の魔力が発動すると、街を覆い尽くして穢れを持つ蛮族の力を高めるそうだ。その効果を解除するには、外の世界にあるという「守りの剣」の力が必要だ』

仮面レンジャー「確かに、人族の暮らす外の都市では、守りの剣が普通に設置されているので、蛮族の侵攻を抑えているでござるな。ラクシア世界の常識と言ってもいい」

トホテル『霧の街の常識ではない。街にあった守りの剣は失われたままだ」

セイラ『噂では、どこかに隠されているという話も聞きますが、心当たりはありませんか?』

仮面レンジャー「昔話に詳しい御仁が何人か知り合いにいるので、機会があれば聞いてみよう」

セイラ『それでは、私たちよりも自由に動きやすい仮面レンジャーさんに情報集めをお願いしたいと思います』

トホテル『俺やセイラは、蛮族に面が割れているからな。この追い剥ぎ小路から迂闊に出るわけにはいかないのだよ』

セイラ『無謀に麻薬窟に突っ込んだりするからです』

トホテル『だからこそ、ル=ロウド様は仮面レンジャーさんを遣わしたんじゃないか。俺たちにできないことを代わりにしてくれる正義のエージェント、神の代理人としてな』

仮面レンジャー「ルーンフォークが神の代理人、というのは信じがたいでござる」

トホテル『あんたがどういう背景や思惑を持っているかは関係ない。この俺、ル=ロウド神の神官トホテルが、あんたの実際の行動に神の意思や計り事を感じとった。だから、あんたを信じる=神を信じることと同義なんだ。その想いが裏切られても、ル=ロウド神が罰を与えるのは俺たち信仰の徒じゃなくて、裏切った相手ということになる』

仮面レンジャー「私は神を信じていないが、あえて神罰を受けたいとも思わない。できる限りの協力はさせてもらうでござるよ」

セイラ『無謀なトホテル様にブレーキを掛けてくれるなら、私もあなたの存在をありがたいと思います』

仮面レンジャー「苦労人のナンバー2ポジションでござるな。そこのところは共感できるでござるよ」

ヒノキ「それは、どういう意味じゃ?」

ゲンブ「いや、別に他意はござらんよ。アリナ様がしばしば無茶を言って、こっちが苦労してるなどとは、これっぽちも思ってはおらんゆえ」

ヒノキ「うむ。トホテルのモデルは、わらわではなくて新兄さんじゃからな」

 

 こうして、マッスル太郎は風の旅団とも交流を持つようになった。

 ところで、ヒノキ姐さん。

 この俺、作者のShiny NOVAはトホテルみたいに無謀じゃねえ。ヒーローマニアなのは認めるけれど。

 どちらかと言うと、副官のセイラさんに萌えてみたり。ミストキャッスルでNOVAが一番好きなキャラが「雪風のセイラさん」ってことで。メガネっ娘萌え。

 

(当記事 完)