花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

マッスル太郎と、手紙の配達(SWミストキャッスル2ー2)

配達ミッション開始(1日め、未明、ザバーラの天幕)

 

ヒノキ「では、新たなミッション『手紙の配達』を開始するのじゃ。なお、日付けは第2部開始次点でリセットして、また1日めから再カウントしている。実際、累計カウントが必要になるのは、太郎のプレイ中の虜囚スタートではなく、『依頼を受けて、霧の街に潜入する導入』の際に、30日後に脱出の船に乗るスケジュール管理のためじゃからのう」

ゲンブ「その導入だと、攻略に時間制限が課されるのでござるな」

ヒノキ「まあ、タイムリミットを過ぎても、他の導入と同様、自力で脱出ルートを探すことは可能じゃ。実際、十分に成長できずに30日後の脱出を迎えても、襲撃してくる敵を倒すことができない可能性は十分にある。エンディングの敵を倒すにはレベル7に達しているのが望ましい。これがレベル8になると、敵の強さが1ランクアップするので、それならレベル10まで上げておく方が安心じゃ」

ゲンブ「つまり、敵の強さを上げないで、こちらが最大限強い状態になっているのがレベル7ということでござるな」

ヒノキ「そういうことじゃ。レベル7以下でも、最後の敵が弱くなることはないので、ラストバトルのリスクを最小限にするためには、メインの戦闘技能をレベル7に上げておくことを勧める」

ゲンブ「いずれにせよ、先は長そうなので、今は目前のミッションを確実にこなすのみでござるよ。未明に拠点を出発して、いざ2マス東へ」

ヒノキ「すると、途中の庭園マスをすり抜けて、午前中に街の中心にある翡翠の塔に到達した」

 

翡翠の塔(1日め、朝)

 

ヒノキ「目の前には、幅が10mはありそうな運河が横たわっている。水はよどみ、汚れている。腐った水の臭いが鼻孔を刺激していた。運河の岸には、数艘の小舟がつなぎとめられており、その傍らに蛮族の見張りが立っている。

「運河の向こうに、緑色に美しく輝く塔が立っている。霧の街を支配する“翠将“ヤーハッカゼッシュがいる翡翠の塔だ」

太郎(ゲンブ)「ここが街の支配者の居場所か。いかにもヨドンヘイムって感じの穢れた場所だな。緑の塔はキラメいているようでござるが。見張りの蛮族はどれぐらいの強さだろうか? 魔物知識判定を行うと、12で分かるかな?」

ヒノキ「ピッタリ成功。レベル7のリザードマンマリーナが2体じゃ」

太郎「マリーナは水兵。レベル2の私がレベル7なんかに勝てるはずがありません。ここに侵入するのは、命を無駄に捨てるようなもの。ガン付けされないように、そそくさと通り過ぎるでござるよ」

ヒノキ「なお、飛行能力でこの運河を越えようとした場合、塔から対空魔法が飛んできて、問答無用で撃墜されてしまう。これは街全体にも仕掛けられていて、城壁や建物以上の高さには飛行できないように設定されておるので注意な」

太郎「飛行魔法で街を脱出することは不可能な仕様でござるな。まあ、今の私にはプレイヤーと違って、飛行能力はないでござるが」

ヒノキ「さすがに、わらわやゲンブが本気を出せば、たかだか一つの街など、廃墟に変えてしまうのも容易いが、それをするとゲームにならんわけで」

太郎「プレイヤーにできることでも、キャラクターにできるとは限らない、と。では、予定どおり南の?ブロックへ向かうとしよう。出目は1ー2」

ヒノキ「処刑場じゃ」

 

処刑場(1日め、昼)

 

●霧の街のマップ(2-2話時点)

 

    牧場       ー     ?  ?

     l                  l  l

  路地裏     ー 施療院泉の広場ー?

     l                  l  l

常夜回廊ー 涸れ井戸ー 神殿跡 ー?

     l                  l        l           l

     港ー   三色の天幕ー庭園ー翡翠の塔ー?ー叫び

                   (拠点)      l                   l の門

                           l         l          l    l

       ダルクレム神殿 ー骨の川ー 処刑場市場ー?

                           l         l   l         l

          剣闘士の宿舎   ー  ?   ?   ?

                           l

                           ?

太郎「骨の川の横が処刑場というのは、うまくつながっているでござるが、市場の横が処刑場というのはブラッディー過ぎやしないか?」

ヒノキ「それがランダムマップの面白さじゃよ、ヒヒヒ。さて、ここに初めて入ると、イベントが発生する。ちょうど誰かが処刑台で処刑されようとしているところに、太郎は出くわした」

太郎「誰かとは何者でござるか?」

ヒノキ「蛮族が口上を並べ立てるのを聞くと、対蛮族抵抗組織『風の旅団』の首領、海風のトホテルというらしい。初老の人間男で、意思の強そうな精悍な顔つきをしているが、拷問の傷痕が痛々しい。それでも目には不屈の闘志を宿しているようで、蛮族どもも抵抗勢力の士気を挫くべく、見せしめのために殺そうとしているようだ」

太郎「うう、こういう時こそ、自慢の腹筋崩壊芸で場を和ませ……られるような状況じゃないな。仕方ない、こっそりマッスルマスクを付けて、自分に何かできないかチャンスを伺うでござるよ」

ヒノキ「すると、突然、一本の矢がトホテルを捕まえている蛮族の胸に突き刺さった。魔法の光が輝いたかと思うと、蛮族が『風の旅団の襲撃だ!』と叫ぶ声がする。そして、武器を持った人間やエルフ、ドワーフが周りの蛮族と刃を交え始めるのが目に入った」

太郎「うおー、ならば私もマスクを付けて、高らかな笑い声を上げるぞ。『フハハハハ、自由を踏みにじる悪党ども。人々の笑顔のために戦う仮面レンジャーここにあり。くらえ、マッスルクラッシャー!』と叫んで、手近な蛮族に殴りつける」

ヒノキ「『仮面レンジャーだと?』『一体、何者だ?』人族側からも、蛮族側からも誰何の声が上がる」

太郎「ただの通りすがりだ、覚えておけ」

ヒノキ「では、戦闘を始めるとするかの? 襲いくるのは剣のかけら入りグレムリン……と、一応、魔物知識判定をするように」

太郎「8だが?」

ヒノキ「知名度は9だから、HPその他のデータは不明」

太郎「とりあえず、先制判定は15」

ヒノキ「先に殴っていいぞ」

太郎「ならば、練技のマッスルベアーとビートルスキンを使って、ダメージ+2、防護点+2にして、それから殴る。一発目、11」

ヒノキ「避けた」

太郎「二発目、15」

ヒノキ「命中した。ダメージをくれ」

太郎「13点だ」

ヒノキ「(残り生命点は11か)だったら、こちらの反撃じゃが、真語魔法のエネルギーボルトを撃つぞ。達成値11に対して、抵抗するといい」

太郎「抵抗は低い。7しかない」

ヒノキ「ならばダメージは6点じゃ」

太郎「くっ、魔法に対しては、せっかく防護点を高めても意味がない。残りHP21でござる。だが、次のラウンドで確実にぶっつぶす。一発目、17で命中したな。ダメージは13点」

ヒノキ「怒りの一撃でグレムリンは吹っ飛んだ」

太郎「さあ、戦利品回収タ〜イム♪」

ヒノキ「乱戦でそんな余裕はないはずじゃが、手持ちの武器に引っ掛かっていたことに後から気づいたことにしよう。ダイスを振るがいい。ふむ、なるほど、当たりじゃな。奇妙な首飾り(160G)と剣のかけら2個をゲット」

太郎「周囲の戦いはどうなっている?」

ヒノキ「仮面レンジャーの加勢もあって、いろいろ混乱している間にトホテル氏は救出されたようじゃ。風の旅団の戦士たちはその名のように、素早く撤収に移っているらしい」

太郎「ならば、こちらも素早く物陰で仮面を外すと、何食わぬ顔で、その場を後にする。HP6点とMP6点をどこかで回復したいなあ」

ヒノキ「何にせよ、このイベントで★1つを進呈じゃ」

 

露天市場(1日め、夕方) 

 

太郎「思わぬ事件に出くわしたが、何とか目的地の露天市場に到着したでござる」

ヒノキ「ここで目立つお店は、薬屋、装備屋、道具屋、賭博屋、ボーア売りの5つじゃ」

太郎「手紙の配達先のメイルさんはどこにいるだろうか?」

ヒノキ「それが不明じゃ。少なくとも、配達先の他のキャラは全てシナリオで設定されておるが、このメイルという名前だけが何も設定されておらん。まるで、郵便配達ミッションのためだけに設定されたような名前なのじゃ」

太郎「つまり、メイルさんに手紙を渡した。はい、終わり、と処理していいわけでござるな」

ヒノキ「それもつまらんので、薬屋の若者ハーベイの妹ということにしておこう」

太郎「薬屋さんか。そう言えば、MP回復の魔香草を持っていなかったな。ここで買っておこうかな」

ヒノキ「魔香草は100Gじゃ」

太郎「奇妙な首飾りを売って、それで魔香草と救命草を2つ買う。そして、1つずつを使用して、HPとMPを(コロコロ)完全に回復した。レンジャー技能を取得した甲斐があったというもの」

ヒノキ「では、薬屋のハーベイ君は、『病気の治療には、ムコソール草を使うといいですよ。伝説の〈サカロスの薬酒〉ほどの効果はありませんが、ムコソール草は治癒力を高めてくれます。今なら一つ100Gで在庫がいっぱいあります。ムコソール草がご入用ならいつでもうちに来て下さい』と言ってくれる」

太郎「今は必要がないが、またいずれ来るかも。じゃあ、配達任務はこれで終わりでござるな」

ヒノキ「あっ、返事を書くので、しばしお待ちを、とメイルさん。そろそろ日も暮れかける頃に、返事を託される。★1つゲットじゃ」

太郎「これで★2つ。ところで、ここには宿屋はないのでござろうか」

ヒノキ「ない」

太郎「薬屋さんに泊めていただくわけには?」

ヒノキ「ルール上は、できないことになっている」

太郎「うう。あまり夜に出歩きたくはないんだが、仕方ない。夜に翡翠の塔、未明に天幕に辿り着ければ、危険は最低限ということでござるな」

ヒノキ「市場を出ようとすると、太郎は一人の老婆に出会った。重そうな荷物を苦労して運んでいるね」

太郎「おや、これはお婆さん。そろそろ夜になろうとしている。夜道は危険ですよ」

老婆『大丈夫ですよ、ルーンフォークさん。私の家はこのすぐ北の袋小路長屋ですから』

太郎「長屋ですと? 私も夜道をあまり歩きたくないので、一晩の宿をお願いできるなら、代わりに自慢の筋肉で、その荷物を運んで差し上げましょう」

老婆『これはありがたい申し出。浮民の集まるところだから、あまり大したおもてなしはできないんだけどね。私はミランダ。そちら様は?』

太郎「人々の笑顔のために働くマッスル太郎と申します」

老婆『では、太郎さん。こちらです』

ヒノキ「老婆に親切にしてあげたので、★1つゲットじゃ。今回はここまで」

(当記事 完。『マッスル太郎と、もう一通の手紙』につづく)