9月発売のサプリの話をもう一度しよう
晶華「やっほー、リナ老師。遊びに来たよ〜。NOVAちゃんも一緒だよ〜。ロードス話の時間だよ」
ヒノキ「おお、アッキー。無事だったか。お主がなかなか帰って来ない、と新兄さんが嘆いておったのじゃが」
晶華「え、そうなの?」
NOVA「心配はしたし、アシスタントガールがいないから、いろいろ不便だとは思っていたが、別に嘆いてなんていないんだからね」
晶華「そのツンデレ口調は気持ち悪いからやめて」
NOVA「ならば……(メガネを指でクイッと持ち上げて)確かに心配はしました。アシスタントガールがいなければ、いろいろ不便ですし。しかし、この私に限って、嘆くなんてことがあるはずがない。冗談も休み休み言ってください(赤面)」
晶華「お、おお、メガネ男子のツンデレクール台詞、いただきました。もう一度、言ってよ、お願い」
NOVA「フハハハハ。何をバカなことを。この俺が、たかだか娘一人のことで嘆くなど、あるわけがなかろう。バカバカしい。それよりも、さっさと本題に進めるんだな。ったく、時間の無駄だ」
ヒノキ「おお、それは傲慢な強キャラのみが許されるオレサマセリフ。堀川りょうさんの声で再生されたぞ」
ゲンブ「ベジータ殿でござるな」
NOVA「堀川さんと言えば、スパロボではコウ・ウラキが定番だが、世間ではベジータ、アンドロメダ瞬、服部平次が三本柱だろうか。俺的には、ウイングマンの広野健太も捨て難いが。他に、キャプテン翼で、九州弁の巨漢、次藤洋の声をしていたという信じ難い過去もあるわけだが」
ゲンブ「つまり、我の声を堀川さんがやっているようなものでござるな」
NOVA「ゲンさんの声だと、玄田哲章ってイメージだけどな。先日のドクター・ウルシェードとの会話は、俺の中ではハイスクール鬼面組の一堂零と冷越豪の声で再生された」
晶華「例が古くて分からないよ〜」
NOVA「だったら、『ようこそロードス島へ!』版のベルドとバグナードと言えばいいかな。玄田さんがベルドで、千葉さんがバグナードだったりする」
晶華「え、カーラ様は?」
NOVA「深見梨加さんだな。セーラーヴィーナスや、スパロボのサフィーネの声だったりする。声優ネタはそれぐらいにして、今回はこれを持ってきた」
ヒノキ「おお、これがあの伝説のサプリメントじゃな」
NOVA「まあ、ロードス島伝説の魔神戦争時代も網羅しているから、そうなりますか。一応、これについては、以前、別ブログの記事でも紹介しているのですが、ここでも触れておこうと思いまして」
ヒノキ「そういう話なら大歓迎じゃよ。じっくり語ってくだされ」
キャラのデータについて
NOVA「さて、このサプリメントはシナリオの比重が高く、追加データもあるにはあるけど、期待していた上級職の追加はなかったので、購入直後は若干、不満に感じたりもしたわけですな」
ヒノキ「何? すると、アシュラムが暗黒騎士になったりは?」
NOVA「しません。アシュラムは騎士長のままです。英雄戦争の時はレベル11のデータでしたが、サプリの方では邪神戦争時代の仕様で、レベル12に上がっている形。それに、パーンの方も自由騎士ではなく、守り手のままレベル7からレベル10になっています」
ヒノキ「レベル10とは、どれぐらいの強さなのじゃ?」
NOVA「英雄戦争時のレイリアさんがレベル9の神官戦士で、カーラのサークレット効果でレベル15になっていますね。このレベル15というのが、ロードス最強キャラ扱いで、英雄戦争時の六英雄がレベル13から14。レベル14キャラはベルドとウォート、大ニースだけで、ファーン王やフレーべ、そしてカシューとバグナードがレベル13。サプリメントでは、カノンのレオナー王子もレベル13でして、カシューと同格扱い。他には、ファラリスの大司祭ショーデルと、ダークエルフの長ルゼーブもレベル13に設定され、レベル12のアシュラムより1ランク格上扱いですね」
ヒノキ「つまり、パーンよりも格上がそれだけいるのじゃな」
NOVA「パーンと同格なのは、もちろんディードリットで、他に邪神戦争期のレイリアさんがレベル10になっています。スレインもレベル10だけど、さらに小ニースもレベル10と設定されていたり。スパーク一行はレベル7なんですけどね」
ヒノキ「小ニースが両親と同じレベル、英雄戦争時の母親を越える逸材だったとは、驚きじゃのう」
NOVA「さすがは、ディードリット、リーフに次いで、新作小説続投キャラだけはあるなあ、と」
晶華「続投というか、魂の転生なんだけどね。ローザさんって」
NOVA「ああ、俺としては、小ニースの転生が新作の物語に絡むということが、一番驚いたんだよ。そこに感想で触れることのないまま旧作キャラの登場を願うってのは、順番が違うだろうと思う。で、原作では小ニースの転生体と、その姉に恋慕しているファラリス神官の弟って背徳感丸出しのストーリーが、ちとドキドキするわけだ」
晶華「だったら、父親に恋い焦がれる娘ってどう思う?」
NOVA「そういうのは、口に出して言えずに悶々しているからいいんだよ。お前みたいに、はっきり口に出されると、あっけらかんとし過ぎて、ただの子どもっぽい懐き方にしか思えん。そういうのは背徳感とは言わん」
晶華「だったら、娘にやましい気持ちを抱く父親ってのは?」
NOVA「魔神召喚の儀式をして事件の元凶になるには、おあつらえ向きなキャラだよな。才能ある息子のナシェルをロードスの王にするために、娘ともども魔神に魂を売った王の話がロードス島伝説の背景だった。その娘の肉体を依代にしたのがレベル24の魔神王で、データを見てると、そりゃこんな化け物には勝てんよなあ、という気になる」
ヒノキ「カシュー王でも無理なのか?」
NOVA「レベル13のカシューや、レベル14のベルドでも1対1だと、さすがに無理じゃないかなあ。まあ、データがあるなら、実際に戦わせてみるのも一興かも」
ヒノキ「だったら、六英雄全員にナシェルを加えて、原作どおりに魔神王と戦うのはどうじゃ?」
NOVA「魔剣ソウルクラッシュには範囲攻撃があるし、魔神王は魔法攻撃も強力だし、どうなるかな」
ヒノキ「ブログ記事のネタとしては、面白いかもしれんぞ。魔神王VS六英雄のバトルをシミュレートするとか」
NOVA「俺が読者なら是非とも読みたい記事ネタですが、でも仮に書くとなると、いろいろ手間が掛かりそうですね」
晶華「どうして?」
NOVA「サプリにあるのは、ナシェルとフラウス、それと名もなき魔法戦士(カーラ)の9レベルデータで、もっと高レベルに育っている英雄戦争期の他のキャラ(ファーン、ベルド、フレーべ、大ニース)のデータをそれに合わせて、調整しないといけないわけで」
ヒノキ「それぐらい、新兄さんの手に掛かればすぐじゃろう」
NOVA「すぐとは言えませんが、1キャラ30分ぐらいあれば、できるかな」
ヒノキ「つまり4人で2時間じゃな。余裕余裕」
NOVA「しかし、9レベルキャラ7人VS24レベル魔神王のバトルを1人で管理するのって、相当にキツいですよ」
ヒノキ「だったら、わらわとゲンブ、アッキーとケイP、もうすぐ帰ってくると思われるコナっちゃんとシロ、それにケイPマーク2が一人一キャラ担当して、新兄さんの魔神王を撃退するというのならどうじゃ?」
NOVA「それには三つの問題があります」
ヒノキ「一つめは?」
NOVA「それを実現するには、まず新・屋久島編を完結させて、翔花たちをここに返さなければならない」
ヒノキ「ならば、早く完結させるがいい、作者よ。二つめは?」
NOVA「そもそも、俺自身がロードスRPGの9レベルキャラや、24レベルのモンスターを扱ったことがありません。どういう能力があって、どういう戦術が有効か、事前に考えることが多そうです。ましてや、姉翔花なんかはケイPのサポートがなければ字も書けないぐらい。素人に限りなく近いプレイヤーが9レベルキャラを扱えると思えません」
ヒノキ「なあに、戦士でひたすら殴るだけのキャラなら、ダイスを振るだけでいい。ややこしい呪文使いは、わらわたちに任せて、コナっちゃんにはナシェルかファーンかベルドかフレーべ辺りを担当させればいいだろう」
晶華「あ、じゃあ、私はカーラ様担当ね。とりあえず、メテオストライクって言ってみる。MP30使用で、カーラ様のMPは133点だから、4回は撃てるわ。ダメージの期待値は1発60点だから、全部で240点。魔神王のHPはいくつ?」
NOVA「ロードスRPGでは、HPじゃなくてLPな。160点だが」
晶華「あ、だったら余裕で倒せるじゃない。はい、魔神王、メテオ4回で死亡。しょせんはザコね」
NOVA「ザコじゃねえ。魔法抵抗ぐらいさせろ。魔神王の魔法抵抗は200%もあるから、4回とも抵抗して、ダメージ半減120点。そして、ただ黙って攻撃を受けているだけではないわ。こっちもメテオで反撃。こちらのMPは200点もあるから、メテオが6回撃てる。期待値は1発70点で合計420点。さあ、どうだ?」
晶華「うう。全部抵抗しても、210点もくらったら生きていけないわよ。やるわね、魔神王。しかし、私は一人じゃない。さあ、行って、ベルド。とどめを刺すのよ」
ヒノキ「わらわか? ええと、壮絶なメテオ合戦じゃったが、フラウスが身を楯にして、ベルドを庇ってくれた。許さん、魔神王。くらえ、今必殺のソウルクラッシュ!」
NOVA「ちょっと待って。ソウルクラッシュ(魂砕きの魔剣)は、まだ魔神王が持ってる」
ヒノキ「メテオの衝撃で弾き飛ばされて、今はこっちの物じゃ。くたばれ、魔神王。ロードスの平和は俺が守る、と玄田哲章の声で吠える!」
ゲンブ『ロードスの平和は我が守る!』
NOVA「ギャーーー……って、こんなのでいいのですか? この場は適当に演出で処理したけれど。もちろん、やろうと思えば、自分たちで育てたキャラで、魔神王を倒して、ロードスの歴史を変えることだって可能ですがね。手慣れたGMとプレイヤーが同意すれば」
ヒノキ「それにしても、高レベルの戦いは、最強魔法の撃ち合いばかりになりがちで、大味過ぎるのが難点じゃな」
NOVA「実際には、戦いが始まる前に防御魔法で態勢を整えたりしながら、駆け引きしたりもするんでしょうが。不意を突いて、最強攻撃魔法を連発して一気に殲滅というのでは、クライマックス戦闘がいまいち盛り上がらない」
ヒノキ「それで、三つめの理由とは何じゃ?」
NOVA「まだ覚えていましたか。実のところ、ここでの記事が妄想リプレイである以上、結局、プレイしているのが俺一人の想像に過ぎないわけで、あまり多勢のキャラを扱うのは負担が大きすぎるんですよ。それに扱うデータの多さの割に、高レベルだと戦術が大味になりがちだから、バトルだけ切り取っても、そこに駆け引きがなければ記事としては面白くなりにくい。要は手間の割に、つまらないんじゃないかな、と思うわけで。今みたいに双方メテオ撃ち合ったりして、生き残った方の勝ちって殲滅戦は、さすがに単純すぎて書いていても面白くないというか、記事にするなら、もっと戦術とかあれこれ考えろよ、俺と思うのですが、実プレイ感覚を伴わないと無理」
ヒノキ「つまり、リアルの新兄さんには、9レベルキャラを扱えるプレイヤー7人を召喚できる環境がないってことじゃな」
NOVA「そういうのは、プロにお任せしましょう。現ゲームデザイナーの川人さんか杉浦さん辺りが、GMマガジンの記事で『魔神王VS六英雄』の超高レベルなバトルリプレイ記事を書いてくれたら、俺は大拍手します」
怪物たちの交響曲
ヒノキ「それにしても、レベル24の魔神王のデータか。文庫版ロードスRPGにはおったかの?」
NOVA「いや、文庫版の最強魔神はレベル13のアークデーモン、いわゆる魔神将と呼ばれる存在ですね。今回のサプリは、魔神戦争時代に合わせて魔神のデータが充実していて、しかも最も深き迷宮をモチーフにしたミッション攻略型ランダムダンジョンで、魔神その他とひたすら戦ったりするプレイも可能なのが売りです。このランダムダンジョンの仕様は、要するにソード・ワールドのミストキャッスルなどの製作経験を踏まえて作られています。何せ作り手が同じ人ですから」
ゲンブ「何と。すると、『マッスル太郎の魔神退治』も可能なのか?」
ヒノキ「さすがに、ロードスの世界にルーンフォークはいないじゃろう」
NOVA「そんなに魔神と戦いたければ、ラクシアでもできますけどね」
ソード・ワールド2.5サプリメント ヴァイスシティ ‐悪徳の贄‐
- 作者: 川人忠明&田中公侍/グループSNE,北沢慶,lack
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/04/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
ヒノキ「ともあれ、魔神王がレベル24で、ロードス最強モンスターということじゃな。では、かの有名な火竜山の魔竜シューティングスターは、どれくらいかの?」
NOVA「ああ、それはレベル18ですね。だけど、LPは270で魔神王よりタフ。というか、単純なLP量だとシューティングスターと金竜マイセンがロードス一を誇ります。だけど、魔神王は毎ラウンド30点の回復能力を持ちますし、その気になれば、暗黒魔法(闇司祭の使う信仰魔法)でLP回復も図れますから、倒すためにはアンチマジックの魔法で魔法使用不可の状態を作らないといけないんじゃないか。つまり、メテオの連発にはならないことに今、気づいた」
ヒノキ「すると、最後に物を言うのは、戦士たちの接近戦ということじゃな。まあ、魔神王をいかに倒すかの脳内シミュレーションはもういいじゃろう」
NOVA「では、シューティングスターVSマイセンとか、モンスター同士の夢の対決をするというのはどうでしょう?」
ヒノキ「新兄さんは、どっちが勝つと思うのじゃ?」
NOVA「能力的には似たり寄ったりですね。微妙にシューティングスターが攻撃力が高く、マイセンの方が防御力が高い。しかし、やはりマイセンの勝ちでしょう」
ヒノキ「どうしてじゃ?」
NOVA「マイセンは神聖魔法が使えるので、自前でLP回復ができます。シューティングスターはそれができない。一方で、黒翼の邪竜ナースも、能力的にはシューティングスターに一歩劣りますが、暗黒魔法が使えるので、やはりLP回復が可能。ともあれ、シューティングスターとマイセンが激突した場合のシミュレートなら簡単にできます」
ヒノキ「どうなるのじゃ」
NOVA「ドラゴンは回避しないので楽ですね。お互いに魔法を使わず、肉弾戦だけでぶつかったと仮定します。命中はどちらも140%なので毎ラウンド当たるとして、ダメージも期待値で処理しましょう。シューティングスターの与えるダメージは50点で、装甲値24。一方のマイセンの与えるダメージは46点で、装甲値は25。つまり、シューティングスターは毎ラウンド25点のダメージを与え、22点のダメージを受けることになります。双方のLPは共に270点ですから……」
ヒノキ「シューティングスターは11ラウンドでマイセンを仕留め、マイセンが仕留めるには13ラウンド掛かるから、回復がなければシューティングスターの勝ちじゃのう」
NOVA「しかし、マイセンは期待値50点の回復効果を持つリフレッシュの呪文を、6回使えますからね。シューティングスターがアンチマジックの呪文でマイセンの呪文を封じれば、シューティングスターが勝てるかもしれません。しかし、アンチマジックは使用者中心に半径30メートル以内のみ有効ですから、閉所で戦わない限りは、マイセンが効果範囲からあっさり離脱して回復し、優勢のまま勝てると考えます」
晶華「だったら、夢の対決パート2。ジンVSエフリートの風と炎の精霊王対決ってのは?」
NOVA「そいつらは、どちらもレベル20で、使用呪文の違い以外は、物理的な能力は全く同じなんだ。だから、双方殴り合ったら、回避しないものとして毎ラウンド28点のダメージを与え合い、LP200点だから、8ラウンド目にダブルノックアウトという結果だな」
晶華「魔法を使ったら?」
NOVA「エフリートがはっきり有利だな。炎側の主要攻撃呪文のファイアストームは4D10のダメージに対し、風側のウィンドストームは1D10ダメージに転倒付与。つまり、ダメージだけを見たなら、炎の精霊王の方が優勢。転倒ペナルティーはそれなりにあるが、そもそも、どちらの精霊王も飛行可なので転倒しないんだ。よって、精霊使いを介在せず、純粋に精霊王同士の対決なら、エフリートの勝ちというのが、ロードスのモンスターデータから分かることだな。なお、ジンが不利を克服するなら、サイレンスの呪文でエフリートの呪文を封じれば、肉弾戦での相討ちに持ち込めるだろう」
晶華「飛び道具に対する防御とか、相手の動きを封じたりとか、魔法を封じたりとか、そういう防御面では風の精霊が強いんだけど、そういう能力はエフリート相手にはあまり意味がない。その分、純粋に攻撃力に特化した炎の精霊の方が強いってことね」
怪盗たちの変遷
NOVA「さて、次は盗賊上級職の話について、補足情報があるんだが」
ヒノキ「わらわとアッキーが以前に話した記事じゃな」
NOVA「その際に、ウッドチャックも、フォースも、ライナも、リプレイにおける歴代盗賊キャラの上級職が全て怪盗だということが話題になった」
ヒノキ「確かに、3人そろって怪盗だったら、怪盗戦隊を名乗ることもできそうじゃった」
NOVA「これは、文庫版ロードスの盗賊系上級職が、弓使い、暗殺者、遺跡荒らし、海賊、怪盗の5つであったため、リプレイキャラのイメージに合うのが怪盗しかなかった事情によるものか、と」
晶華「確かに弓使いは、ロードスの物語にはあまりいないし、暗殺者も海賊も敵のイメージ。まだ、遺跡荒らしがプレイヤーキャラとして使えそうだけど、誰かいた?」
NOVA「一応、グラスランナーのマール君が遺跡荒らしで、他には高山さんの新ロードスリプレイ第2部に出たドワーフ盗賊のマルムスが遺跡荒らしになっていたけど、そちらは水野さんの小説には出て来ないから、ややマイナー。まあ、文庫版リプレイにもなっていない灰色の勇者が言えることではないけれど。高山さんリプレイの不遇なキャラを、川人さんが拾ってくれたりしないかなあ。サプリに出ている傭兵NPCのリストにちゃっかりボーグナインの名前が出てないか見てみたけどダメだったし」
ヒノキ「昔話を持ちネタにするのもいいが、あまりにしつこいと未練たらしくて、バカにされるだけじゃぞ。過去は過去と割り切って、今の楽しみを追求するようにせんとな」
NOVA「それもそうですね。でも、まあ、いつかミレウスとかルーセントといった高山リプレイのキャラにスポットが当たる日が来ることを願いつつ、今の話を。とにかく新ルールでは、怪盗が魔法の使える英語名ファントムシーフに改変されて、ウッドチャックの上級職になったわけですが、一方でフォースは密偵に、マールとライナは斥候に改変されたんですよ」
ヒノキ「密偵は英語名エージェントで、暗殺者の系譜を受け継ぐ接近戦キャラ。まあ、傭兵として戦場にも立ったことのあるフォースなら、妥当なところじゃろう。斥候の方はスカウトで、弓使いと遺跡荒らしの系譜を受け継ぐ後衛サポートキャラじゃったか」
NOVA「そんなわけで、歴代盗賊キャラにもバリエーションができた、と」
晶華「魔法盗賊のウッドチャックと、仕事人みたいな暗殺術を持つ武闘派盗賊のフォースと、隠密と抜け目なさが特徴のマールやライナってところね」
精霊使いの補足
晶華「あ、そう言えば、精霊使いのリーフさんはどうなったの? 旧ルールでは精神使いだったけど、新ルールでは地水火風の元素使いに置き換わって、精神系の精霊魔法の専門家はなくなったのよね」
NOVA「小説では、闇の森の精霊王と契約したりもしたんだよな。新ルールの方では、祈祷師(グレートシャーマン)になっている」
晶華「少しイメージが違うよね」
NOVA「精霊使いの中では、武器戦闘に習熟している精霊戦士(シャーマンウォリアー)と、飛び道具と元素系の魔法に習熟している元素使い(エレメンタラー)と、魔法を巧みに使いこなす祈祷師(グレートシャーマン)に分かれて、リーフはあまり武器戦闘のイメージがなかったから、消去法で祈祷師になったんだろうな」
晶華「精霊戦士って誰かいる?」
NOVA「ダークエルフのピロテースがそうだな。族長のルゼーブもそうだが。あと、精霊関係で話題に出た狂戦士のオルソンなんだけど、竜騎士と並んで、バーサークの技能のルールが基本ルールにあったわ。サプリメントのオルソンのデータを見て、初めて気づいたんだけどな。上級職のデータはいろいろ読んでいたんだが、職とは関係ない技能までは読めていなかったわけで、ルールの読み込みの甘さを実感した次第」
晶華「でも、魔獣使いとかヒポグリフライダーのルールはないよね」
NOVA「ヒポグリフライダーは騎乗技能で何とか応用できると思うが、騎乗用に飼い慣らされたヒポグリフを調達できるかが問題だろう。魔獣使いの方は、邪神戦争後の公王スパーク時代をフォローするサプリが出れば、追加されるかもしれないが、いっそのことアレクラストサプリか、神獣サプリの方が出て欲しいかな、とも思う」
晶華「神獣サプリってクリスタニアのこと?」
ヒノキ「それが本当に出るなら、ますます伝説のサプリと言ったところじゃの」
(当記事完)