花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

2020年初のロードス話

第2次邪神戦争の話

 

晶華「ヤッホー、リナ老師。NOVAちゃんを引きずってきたよ。放っておくと、鬱モードで上原さんがどうこう呟くばかりになりそうなので、気分を改めないといけないし」

NOVA「うおー、俺は上原正三さんの話をまだ続けたいんだ〜」

晶華「どこでも訃報話ばかり展開するのも、良くないと思うのよ。そろそろゴブスレ対決のことも考えないといけないし」

NOVA「今回のロードス話は、お前とヒノキ姐さんでやってくれ。俺はそういう気分じゃない」

ヒノキ「やれやれ。仕方ない。それでは、わらわたちだけで第2次邪神戦争について語るとするかの。今回のテキストはこれじゃ」

ゲームマスタリーマガジン第10号

ゲームマスタリーマガジン第10号

  • 作者:安田 均
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売日: 2019/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

晶華「NOVAちゃんが、新クトゥルフのルールブックと一緒に買ってきた雑誌ね。あと、こういう本も買ってきたみたい」

ヒノキ「ほう、リプレイか。しかし、今回はソード・ワールドではなく、ロードス中心に話を展開したいのじゃ。では、アッキー、ロードス者として問題を出す。邪神戦争には、第1次と第2次の二つがあるのじゃが、その違いとは何じゃ?」

晶華「第1次邪神戦争は、マーモVS他のロードス諸王国連合軍の戦いね。リプレイ第3部および小説『ロードス島戦記』6巻と7巻で描かれているわ。単に、邪神戦争と言えば、こちらを指すわね。これまでのロードスRPG関連のサプリメントでも、ここまでは網羅されていた、と」

ロードス島戦記RPG サプリメント 魔神戦争・邪神戦争編
 

ヒノキ「うむ。これまでのロードスで、TRPGの背景になったのは、ここまで。さらに前日譚の『ロードス島伝説』の時代は魔神戦争編。ロードスのTRPGでは、魔神戦争、英雄戦争、第1次邪神戦争までが背景設定として公開されてきたが、小説ではその後の時代も描かれておるのじゃな」

 晶華「それが『新ロードス島戦記』ね」

新ロードス島戦記1 闇の森の魔獣 新装版 (角川スニーカー文庫)
 

ヒノキ「うむ。新ロードスの小説単行本が出たのは、1998年から2006年にかけて。この時期には、原作者の水野良氏はゲーム製作元のグループSNEから独立していて、小説とゲームは完全に切り離された形で展開されたのじゃ」

晶華「確かTRPG冬の時代とか言われて、ロードス島戦記のゲーム展開を主導していた『コンプRPG』誌も休刊してしまい、ゲーム展開をしたくてもできない状態だったらしいわね」

ヒノキ「それでも小説の方はきちんと完結し、マーモ公に就任したスパークと小ニースを中心に、彼のマーモ公国統治の苦労と、それに反抗する敵残党の新生マーモ帝国の暗躍、そして邪神カーディス教団との対決までを描いた内容じゃ」

晶華「マーモ帝国の目的は、侵略によるロードスの完全統一だったけど、カーディス教団の目的は世界を終末させて、来世への転生を図ることで、より性質が悪いのよね」

ヒノキ「そうじゃ。ベルドが立ち上げ、アシュラムやバグナードたちが引き継いだ旧マーモ帝国は、邪悪と称されているが、世界を滅ぼそうとまではしておらん。あくまで俗世の覇権確立を狙っていたのじゃが、カーディス教団は破壊神の力で、世界そのものを無に帰しめようとしておった。その中で、マーモ公スパークは光だけでなく、闇の勢力との和解および共闘という決断をして、世界の危機を救ったのじゃ」

晶華「第1次邪神戦争までは、光VS闇の二元論だったけど、第2次邪神戦争では闇を受け入れるための葛藤と、真の敵は闇ではなく、世界を終わらせようとする亡者、無の勢力というところまで突き詰め、それまで邪悪とされたファラリスの暗黒神官や、ダークエルフですら『マーモの法に従うという条件で共生を図る』展開になった、と」

ヒノキ「この光と闇の共生という矛盾が描かれたのが、昨年の新作中の短編『光と闇の境界』であり、そこから100年後の新たな戦争の物語になるのじゃが、この戦争にはまだ名が付けられておらん。後世で、『誓約戦争』あるいは『宝冠戦争』とでも呼称されるのであろうか」

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

 

晶華「とにかく、小説では100年後の新たな戦乱が描かれ始め、ゲームの方でも20年越しの、サポートされなかったマーモ公国の物語をフォローして、小説の後追いをするようになったのが現状だと」

ヒノキ「ゲームの方も、ロードス30周年を祝うだけでなく、TRPG冬の時代に中断されていた部分まで、今回踏み込んでくれたのは、当時、苦渋を呑まされていた者にとっては、雪辱を晴らしてもらっている感じゃな、新兄さん」

NOVA「ああ、俺としてはデザイナーの川人くんと杉浦くんの2人を応援するばかりだ」

晶華「NOVAちゃんにとっては、この2人が盟友って設定なのよね」

NOVA「設定じゃねえ。彼らがキン肉マンテリーマンに匹敵するなら、俺はスペシャルマンみたいなものだ」

晶華「言葉の意味は分からないが、とにかくショボい自信ね」

ヒノキ「どこかのファミレスで、ダベっているようなもんじゃな」

THE超人様 4 (ジャンプコミックス)

THE超人様 4 (ジャンプコミックス)

 

 

 終末戦争の話

 

NOVA「さて、上原さんロスから少し立ち直ったので、話に参加するぞ。で、終末戦争の話だが」

ヒノキ「何じゃ、その呼称は?」

NOVA「え? 第2次邪神戦争って、別名『終末戦争』じゃなかったっけ? だって、〈終末のもの〉って混沌の眷族がいっぱい湧いてくるし、文字どおりロードス最後の戦争になったはずなんだし、ゴジラのファイナルウォーズに近い時期だし、俺は個人的にずっと終末戦争って呼んでたよ」

ヒノキ「今回の連載ワールドガイドで、『第二次邪神戦争』あるいは『真の邪神戦争』という呼称が確定したようじゃ」

NOVA「何でだよ。俺がゲームデザイナーなら『終末戦争』に決めたのによ」

ヒノキ「しかし、100年後に新たな戦争が始まったからのう」

NOVA「うう。長年の俺の中のロードス史では『終末戦争』だったのに」

晶華「だけど、水野さんの新作小説でも、7ページに『第二次邪神戦争とも真の邪神戦争とも呼ばれるマーモを舞台にした激戦』と書かれてあるわ」

NOVA「チッ。川人くんの決めた設定なら、俺ロードスで覆すのもありだが、水野さんの書いたことには従うしかないか」

ヒノキ「俺ロードスで覆せるものなのか?」

NOVA「そりゃ、シナリオを運用するのはゲームマスターの特権だが、さすがに原作者の書いたことにまで難癖をつける覚悟は俺にはない。川人くんに対しては『応援してるから頑張れよ』とタメ口をきけるが、水野さんに対しては『え、新作ですか? 喜んで読ませてもらいます。続きも早く読みたいです。頑張ってくださいませ。はは〜』と土下座もできるぜ🙇‍♂️」

ヒノキ「誇れることじゃないだろうに」

NOVA「キン肉マンで例えるなら、水野さんはシルバーマンになるかな」

晶華「じゃあ、安田社長は?」

NOVA「その例えなら、ザ・マンになるんだろうが、だったら悪魔将軍とか、今度、実体化したサタンは誰なのか、と考えるとややこしくなるので、例えはここまでだ。とにかく、勝手な俺設定の『終末戦争』はボツになって、ここだけの話ということで」

 

真の邪神戦争の話

 

NOVA「これが正式名称だな。ええと年代順に整理すると、魔神戦争が始まったのは新王国暦473年。英雄戦争は510年。第一次の邪神戦争は525年となっている。そして、スパークがマーモ公王になったのが526年で、そこからの世界設定が新しいサプリメントに掲載されている」

晶華「サプリメント? 雑誌じゃなくて?」

NOVA「GMマガジンの情報は、単なる雑誌ではなくて、追加ルールや設定を交えたサプリメントのつもりで作っている、とSNE社長は言っているからな。まあ、俺もそのつもりで雑誌を購入しているわけだし。とにかく、今回のロードス情報は主にGM向けの内容で、時代背景とマーモ公国および王国の地誌、そしてコメント欄で誰かが気にしていた『終末のもの』などのモンスターデータだな」

ヒノキ「どんな感じじゃ?」

NOVA「俺も今回の記事を読むまでは失念していたんだが、『終末のもの』ってラスボス級の個体名じゃなくて、種族名というか群れの名前なんだな。だから、その強さもピンキリなんだ。レベル3のザコとか、レベル7の強タイプが実際のゲームでは使いやすそうだ。ザコだとホブゴブリン並みで、強タイプはトロール並みといったところか」

ヒノキ「意外と大したことがないんじゃな」

NOVA「その上に、ボス級のドラゴンタイプ(レベル13)と巨人タイプ(レベル14)が設定されている」

晶華「火竜シューティングスターさんや金竜マイセンさんがレベル18だから、思ったより大したことないわね。レベル24の魔神王に掛かれば、ザコもいいところよ」

NOVA「まあ、レベルだけ比べればな。実際はレベルの割にLPが高いのと、毒や病気を蔓延させるのが鬱陶しい仕様だ。他にも強酸の体液とか、通常武器への防御効果とか、イヤらしい特殊効果が盛り沢山」

ヒノキ「戦って楽しい相手とは言い難いのう」

NOVA「仲間にプリーストのいる冒険者ならともかく、一般兵士が相手する場合、武器で相手を斬りつけても酸でダメージを受け、隙ができたら毒や病気を受けてしまう不気味な生き物だからな。単に強い敵よりも、こういうヌトヌトグチャグチャっぽい相手の方が、戦意を維持するのが厳しそうだ」

晶華「他には、どんなデータがある?」

NOVA「ディードリットが召喚した上位精霊のベヒモスやクラーケンが載っているな。ただし、数値データ的にはエフリートやジンと同じで、比べると手抜きだなとも感じるんだが。まあ、上位精霊同士は数値の格差は付けない、違うのは特殊能力の差のみ、というデザイン方針を汲むべきなんだろうな」

ヒノキ「他には、キャラクターデータが欲しいところじゃな。ベルドの子レイエスとか暗黒女騎士ネータ、バグナードの弟子ヴェイル、ダークエルフ族長ルゼーブの娘ゼーネア、ファラリス教団高司祭オルフェスなど、新マーモ帝国にそれなりのキャラがいたはず」

NOVA「ヒノキ姐さん、よく覚えてるなあ。さすがに俺もそこまで、すらすらとは出て来ない。せいぜい新作にも名前が出てくるゼーネアぐらいだ。新ロードスは一読か二読しかしてないからなあ」

ヒノキ「ヒヒヒ。新兄さんもまた読み直すといいぞ」

NOVA「で、そういうデータは今回はなし。あとプレイヤー向きのデータも次回のネタらしい。俺としては、魔獣使いエレーナさんの技術がルール化されるのを期待していたんだが、それも次回に来ればいいなあ」

ヒノキ「次回は何月発売じゃ?」

NOVA「3月予定ですが、おそらく4月にズレ込むことを想定しています」

ヒノキ「おおい。遅れることを想定するなど、それでもファンか?」

NOVA「ファンだから、遅れることも折り込み済みなんですよ。実際、3月よりは4月に出てくれる方が、俺的にはありがたいですしね。3月は忙しいし」

晶華「私の誕生日があるもんね」

NOVA「違うよ。春期の仕事があるからだ。大体、まだ読まないといけない本がいろいろあるのに、続刊よ早く出ろ、とは思えない。一つ一つ確実に読みこなしていかないと」

 

ヒノキ「それで次は何じゃ? ロードスの魔術師話か? それともソード・ワールドか?」

NOVA「アストを呼んで、ゴブリンスレイヤー対決だよ」

(当記事 完)