花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

剣の世界のバトル遊戯準備編(SW2.5編その5)

粉杉翔花と日野木アリナのシリアス談義


ヒノキ「コナっちゃん、大変じゃ」

翔花「どうしたの、ヒノキちゃん?」

ヒノキ「いい知らせと、最悪な知らせがあるんじゃが、どっちから聞きたい?」

翔花「うう、最悪な知らせはあまり聞きたくないんだけど、先に聞いておくと楽かな。最悪な知らせって何?」

ヒノキ「新星殿が行方不明じゃ」

翔花「ああ、前にもそういうことってあったよね。家出したって話。そういう時は、〈事象の分岐点〉というところに引きこもっているんだよ」

ヒノキ「〈事象の分岐点〉のことは、わらわも聞き及んでおる。じゃが、その座標を強力な次元嵐が襲って、嵐が通過した後は施設ごと跡形もなく消失したそうじゃ」

翔花「そ、それってどういうこと?」

ヒノキ「最悪、嵐に飲み込まれて、時空の藻屑に成り果てた可能性も考えられる。もしかすると、事前に脱出はできたものの、時空の狭間をさまよう羽目になっているか……お前さんの妹御も一緒ということじゃ」

翔花「え、2号ちゃんはNOVAちゃんところに帰って来てたんだ。どうして、もっと早く教えてくれなかったのよ。私、心配してたんだよ」

ヒノキ「すまぬ。それについては、わらわにも重大な落ち度がある。時空天翔で飛ばした際に、力加減を誤って50年先の未来に飛ばしすぎたのじゃ。そこでタイムジャッカーという連中に酷い仕打ちを受けたそうで、戻ってきた際には正気を失っていたと聞く。何とか療養生活を送っていたらしいが、まさか、このような事になろうとは。許すまじきはタイムジャッカー、そなたの妹御のみならず、新星殿まで……(涙目)」

翔花「……大丈夫。NOVAちゃんはきっと無事だよ。私には分かるもの。もしも、NOVAちゃんの身に何かあれば、魂の契約相手なんだから、私が気づかないはずがない。今ごろ、こうやって、ヒノキちゃんとお喋りなんてしていられないよ。だから、私、NOVAちゃんが帰ってくるって信じてる。もちろん、2号ちゃんもね。だから、ヒノキちゃんも諦めちゃイヤだよ。それで、いい知らせって何?」

ヒノキ「この連絡をくれたのは、メガネンジャーの皆様方なのじゃ。メガネレッドことモロボシ・ダン様が現在は司令代行として、新星殿の捜索を鋭意遂行しておられる。あのウルトラセブン様が、わらわに直接、連絡をくれたのじゃ。わらわもそれなりに長く生きておるが、万単位で生きるウルトラ族には到底及ばぬ。ゼロ様に『2万年早いぜ』などと言われたら、ひれ伏すしかない。それぐらいの方々が、わらわのコンパーニュと今後も連携をとっていこうと仰ったのじゃ。ああ、わらわも今すぐアストロ・メガネウラに飛び乗り、新星殿捜索の旅に加わりたい。じゃが、今はこの九州の地を動けん理由がある」

翔花「それは何?」

ヒノキ「何でも、シンカリオンの敵の本拠地がこの九州の地、桜島にあるそうでな。連中の強大な魔力をわらわが陰ながら抑え込まねば、さしものシンカリオンも負けてしまうやもしれぬ。そう、メガネンジャーがビルド世界に見えない波動を送り続けたように、コンパーニュもシンカリオン世界に霊力を送り続けているのじゃよ。何せ、新星殿がシンカリオンを観察するようになったのも、サブロー殿との縁あってのことじゃからな」

翔花「へえ、そんな関わりがあったんだ。じゃあ、私もそういう霊力を送るために、何か手伝えないかな」

ヒノキ「よくぞ言った。そなたには、これよりシンカリオンの勝利を祈りつつ、新星殿の帰還を願う演舞の儀式に参加してもらう」

翔花「え、演舞の儀式って、上手くできるかな?」

ヒノキ「大丈夫。準備なら既にできておる。舞うのは、そなたではなく、そなたの作ったSW2.5のキャラクターじゃ」

翔花「ええ? あれって、未完製品じゃなかった?. 確か、前回って一月ほど前に神様の話をいろいろやって、私が『導きの星神ハルーラ』様の使徒になることを決めたんだったよね」

ヒノキ「その通りじゃ。その後、お前さんの妹御が突如、乱入して、温泉編に突入。当初の予定では、温泉編の後、現在の時間軸に戻ってきた妹御を交えて、粉杉シスターズVSコンパーニュ組でTRPGキャラバトルを展開しようと思っていたのじゃが、何だかいろいろうやむやになってしまった。誰が悪いのかの?」

翔花「そういう展開を唐突に思いついて、ためらわずに実行した作者……って、この場にいないはずのNOVAちゃんの悪口は控えておいて、やっぱり時空天翔なんて変な技を使ったヒノキちゃんじゃないの? 辻褄合わせって言ってたけど、かえって話がややこしくなってるよ。温泉編はともかく、その後も2号ちゃんが複数ブログを翔び回ったり、新世界がどうこう言っている間に、翔花伝の話が進まなくなって、誰が主役か分からなくなっちゃった。主役は私、粉杉翔花1号なんだから、私たちは私たちで、しっかり話を進めないと」

ヒノキ「うむ。メタ発言もいいところじゃが、わらわたちの話は話で、元の軌道に戻さないとな。元の軌道に戻すことで、シンカリオンの応援にもなるし、何よりも日常生活に復旧したい面々を励ますことにもなろう。そこで当初の予定どおり、そなたたちには戦ってもらう。SW2.5のキャラを使った模擬戦でな」

キャラのデータ紹介(シロの場合)


ヒノキ「では、改めてバトルに使うキャラデータを紹介するかの。まあ、バトルのみの記事じゃから、性格設定とか細部は割愛じゃ。あくまでHPやMP、それに命中、ダメージ、回避、防御に関する必要最低限のデータだけで良かろう。一応、各自、自分のキャラの自己紹介をしてもらえるか」

シロ「ボクはシロことビャッコ。年齢はこう見えても16歳の青春真っ盛りな、くノ一アニマルガール(外見年齢6歳)だ。いろいろあって、翔花とは親友になったのだと思う。一月前には考えられなかったことだがな。本来のプロット通りならば、TRPGのキャラバトルで拳を交え合った後、地下の武闘場でスパーリング・バトル回を描いた末に、互いの理解を深め合う展開になるはずだったのだが、まあ、そういう過程の一端は前回のバトル遊戯前日譚で描かれているからな。順番が前後して、今さらTRPGのプレイヤーキャラ対戦なんて行う必要もあるのか、と思わなくもないが、アリナ様主導の儀式のためとあらば、本気で臨むしかあるまい。翔花、今回は遠慮なく本気出して行くぞ」

翔花「ええ? TRPGのキャラじゃ花粉分解で避けられないし、うまく戦えるかなあ」

シロ「勝つも負けるもダイス目次第。ダイスに念を込めて、運を呼び込んだ方が勝つ。気合いで負けていると、最初から勝てんぞ。涙は女の武器とも言うが、そんなものは戦の場では何の役にも立たん。負けて泣くより、泣いて勝て。泣くぐらいの修行をしてこそ、勝利はつかめる。血の汗流せ、涙を拭くな。行け行け翔花、ドンと来い」

翔花「んもう、シロちゃんったら、クールキャラだと思っていたのに、仲良くなったら途端に特訓好きな熱血スポ根少女に化けちゃうんだから」

ヒノキ「これがシロ本来の性格なのかもしれんの。今までは、そう振る舞う環境になかっただけで。元々は、黙々と己の鍛錬をこなすだけであったが、他人を鍛えるという過程を通じて、一皮剥けたというか、鬱屈を晴らす機会を得たというか。ところで、先程から自分自身のキャラ紹介にはなっているが、ゲームのキャラ紹介にはちっともなっておらんのじゃが」

シロ「ハッ。このボクともあろうものが、ついうっかり。ええと、獣人リカント族の少女で、武闘家兼密偵をやっている。細かいデータはこちらの記事を読めばいい。バトルデータは以下の通りだ」

★シロのSW2.5バトルデータ

技能:グラップラー2、スカウト1、レンジャー1

HP19、MP10

武器:パワーリスト(2回攻撃、命中4、威力10、追加ダメージ5、クリティカル値10)
防具:クロースアーマー(回避5、防護点2)

生命抵抗力:4
精神抵抗力:3

先制判定:4

キャラのデータ紹介(ゲンブの場合)


ゲンブ「では、次は我の番だな。武人に憧れるリルドラケンの商人出身の若者だ。リルドラケンは2.0のデータを使っておる。2.5のルールブックでは、来週の20日発売の2冊目から実装される予定だ。できれば、エンハンサー技能も前倒しで使いたかったのだが。このキャラはいまいち命中率が悪すぎてな」
ソード・ワールド2.5 ルールブックII (ドラゴンブック)

★ゲンブのSW2.5バトルデータ

技能:ファイター2、セージ1

HP33、MP13

武器:ブロードソード(命中3、威力15、追加ダメージ4、クリティカル値10)
防具:スプリントアーマー&ラウンドシールド、鱗(回避3、防護点合計7)

生命抵抗力:6
精神抵抗力:4

戦闘特技:かばう
種族特徴:風の翼(6ラウンド間、命中と回避にプラス1)

ヒノキ「前回のデータで書き損ねていた種族特徴も追記したぞ。鱗で防護点+1、それに風の翼で命中・回避にボーナスもあるのじゃから、文句を言うな。むしろ、これ以上、強くするとコナっちゃんたちが気の毒じゃ。そなたたちほど戦闘特化したガチな組み方をしていないのじゃからな」

ゲンブ「うむ。あまり、露骨にこちらが有利なのもバトルの興が削がれるからな。ケイP、どれだけ腕を上げたか見せてもらうぞ」

ケイP『いやぁ、ゲンブさん。私自身は日々の剣術スパーリングで、それなりに強くなったと自負しておりますが、ゲームのキャラデータは初期状態のままですから』

ゲンブ「そこを気合いで何とかするのが、武人の心意気ってものよ。データで負けている分はダイス目で補う。逆に、どんなに強いキャラでもピンゾロを出してしまえば 、攻撃は当たらんし、避けられんし、どうしようもない。まあ、今回は基本ルールだけなので、防御ファンブルの追加ルールを使わなくて済むのが助かるがな。あれで防護効果なしとなってしまえば、重戦士でも大ダメージを受けてしまう。今回は、そういう事故だけはないわけだ。ガハハ」

キャラのデータ紹介(翔花の場合)


ヒノキ「それでは、チーム・コナス義ーズの番じゃ」

翔花「コナス義ーズって、ツナ義ーズじゃないんだから。私は焼き肉なんて食べないよ。それはともかく、私とKPちゃんのキャラ作り記事はこちらよね。記事ではまだ完成していないけど、いくら私がバカでも、一月もあればキャラクターは完成しているわ。公表する機会がなかっただけで。本邦初公開、これが私のバトルデータよ」

★翔花のSW2.5バトルデータ

技能:フェンサー1、プリースト2(ハルーラ)、スカウト1

HP19、MP23

武器:ピック(命中3、威力7、追加ダメージ2、クリティカル値9)
防具:クロースアーマー&バックラー(回避4、防護点2)

プリースト魔法魔力:4
生命抵抗力:4
精神抵抗力:4

先制判定:3
戦闘特技:魔法拡大/数

ヒノキ「ピックとは、また妙な武器を選んだものじゃな」

翔花「仕方ないじゃない。本当は槍を選びたかったんだけど、必要筋力4までの槍がなかったから。最低でもジャベリンの必要筋力5からで。軽戦士のフェンサーは武器や防具の必要筋力が半分までしか使えず、おまけに元々筋力の低いエルフじゃ、大した武器が持てないもの。その中で何とか妥協したのがピックというわけ」

ヒノキ「無難に行くなら、短剣といったところじゃが」

翔花「それじゃ威力が弱すぎる。一応、私のピックのイメージは、仕置人の棺桶の錠さんや、仕事人の鍛冶屋の政さんの使う手槍ね」


キャラのデータ紹介(ケイPの場合)


ケイP『私は翔花ママの従者のルーンフォーク。魔動機術をたしなむ戦士ということで』

★ケイPのSW2.5バトルデータ

技能:ファイター2、マギテック1

HP24、MP10

武器:ヘビーメイス(命中5、威力20/両手使用時30、追加ダメージ4、クリティカル値12)
防具:スプリントアーマー&ラウンドシールド(回避4、防護点合計6)

マギテック魔法魔力:3
生命抵抗力:5
精神抵抗力:3

戦闘特技:かばう

ヒノキ「ケイPはヘビーメイスを選んだか」

ケイP『ええ、ゲンブさんの強固な装甲を打ち破るには、相応の破壊力が必要ですから。メイス系なら命中率も高いので、結構安定しますし。クリティカルしにくいのが欠点ですが、私は一か八かの賭けよりも、確実性を重視したいと考えます』

ゲンブ「うむ、その心意気や良し。我もヘビーメイスは考えてみたが、剣の道に進むことを決めたからな。資金さえあれば、両手持ちも可能なバスタードソードを買いたかったが、最初の冒険では十分な装備を買えないのが普通。特に、筋力の大きい戦士にとってはな。だからこそ、冒険で金を稼いで欲しい武具を揃えるという目標ができる。我としてはバスタードソード、タワーシールドを買うのが当座の目的となろうな。合計1160ガメル。さらに筋力が1上昇すれば、チェインメイルも着こなせるが、それには760ガメルも必要だ。初期資金が1200ガメルしかないのでは、全てを揃えるのは不可能。だからこそ、働いて金を稼いで、先々の成長を目指すのもRPGの醍醐味というものよ、ガハハ」

シロ「しかし、データを見比べて思うんだが、この戦い、ボクたちの方が明らかに有利だ。翔花相手ならボクが勝つし、ゲンブとケイPにしても、打たれ強さならゲンブが明らかに上だ。確かに翔花には回復魔法があるが、先に翔花を潰して、後からボクとゲンブの二人掛かりでケイPを倒せば、ボクらの勝ち。模擬戦をするまでもなく、一方的な戦いになるんじゃないかな」

翔花「うー、そんなのやってみないと分からないじゃない」

シロ「データを見れば、ある程度は分かるんだよ。彼我の戦力差を見切って、先を予測するのも戦の基本。だからこそ、ボクたちのような忍びが諜報を担当するんだ。明らかなデータがあるのに、それを見て先を予想できないなら、未熟か無能の証だと考える。違うか?」

ヒノキ「確かに、シロの言うことももっともじゃ。よって、チーム・コナス義ーズには助っ人が用意されておる」

翔花「えっ、助っ人って?」

ヒノキ「そなたの妹御じゃよ」

翔花「え、だって、2号ちゃんは行方不明になったはず」

ヒノキ「そう、新星殿とともに妹御は音信不通状態じゃ。しかし、前にここに姿を現した際、挨拶状とともにソード・ワールド2.5用のキャラクターシートが残されておっての。どうやら、新星殿と2人でキャラ作りをしっかりしてきたようなのじゃ。そのキャラの名前は、新華・リオンという」

キャラのデータ紹介(新華・リオンの場合)


翔花「新華・リオン。NOVAちゃんと翔花2号ちゃんの想いが込められたキャラクターね。行方不明になっても、心が通じ合っている証拠よ」

ヒノキ「ああ、基本は人間の魔法使いということじゃが、せっかくなので、この度のバトルに参加させてみようと思う。2対3になるが、ゲンブとシロはそれでも構わないかな」

ゲンブ「新星殿がいかなるキャラを作ったか興味深い。よもやルールを無視したチートキャラってことはないだろうな」

ヒノキ「ああ、それはない。普通に1レベルキャラじゃ。ソーサラーとコンジャラーを両方取得して、広く浅く支援に特化したキャラということになっている。ほれ、こんな感じじゃ」

★新華・リオン

人間の魔法少女
ソーサラー1、コンジャラー1、セージ1、シューター1

器用18、敏捷17、筋力14、生命力11、知力20、精神18
HP14、MP24

武器:ロングボウ(命中4、威力22、追加ダメージ3、C値10)
防具:ソフトレザー(回避0、防護点3)

ソーサラー&コンジャラー魔法魔力:4
生命抵抗力:2
精神抵抗力:4

戦闘特技:ターゲッティング

ゲンブ「弓を使う魔法使いか。2.0版だと、乱戦中に誤射することなく、飛び道具を撃ち込むには精密射撃、攻撃魔法を撃ち込むには魔法誘導の特技が必要だったはずだが……」

ヒノキ「2.5版では、その2つの特技がターゲッティングに1本化されたから、マジカルシューターが運用しやすくなったようじゃの。これでMP切れの魔法使いも飛び道具支援が行いやすくなったと言える」

ゲンブ「さすがはクレバーなところを狙ってくると言えよう。しかも、的確に我らのパーティーに足りないところを補ってくるとは」

シロ「これは翔花の妹の魔女が用意したキャラなんだな。あいつにはちょっとした恨みというか因縁がある。本人はいなくても、キャラがいるなら対戦したくなる。ボクは2対3でも構わない。今のままじゃ少々味気ないと思っていたが、面白くなってきた。で、このキャラは誰が扱うんだ? 翔花か、それともケイPか?」

翔花「ええ? 私はTRPGも初めてだし、同時に2キャラなんて扱えないよ〜」

ケイP『わ、私も2号ママのキャラを扱うなど、恐ろしくて、身震いを禁じ得ません。プルプル。そのキャラはよもやムチなど装備していないのでありますか?』

ヒノキ「基本ルールにムチはない。ともあれ、このキャラを通常ルールで扱う必要はなかろう。ソード・ワールドの2.5版には新たにフェローという、NPC仲間キャラを簡単に扱えるルールが用意されておっての。何だか新星殿も手回しよく、新華のフェローデータまで準備しておるのじゃ。せっかくなので、試しにフェローにしてみたってことらしいが、いくら何でも先見の明がありすぎじゃろ」

翔花「フェローって、勝手に支援してくれる、AIキャラみたいなもの?」

ヒノキ「ああ、ダイス目次第のランダム行動になるがの。新華の場合、こうなっておる」

★新華・リオンのフェロー行動表

●1〜2:プロテクションの魔法「望みどおり支援してあげる。感謝なさい」MP1使用、達成値11
●3〜4:ロングボウの射撃「雑魚ならこれで十分ね。貫け!」命中達成値12、威力20、追加ダメージ3、クリティカル10
●5:エネルギーボルトの魔法「光の矢が悪を撃つ! 逝け!」MP5使用、達成値13、威力10、追加ダメージ4、クリティカル10(魔法ダメージなので防護点無効)
●6:ブラントウエポンの魔法「フッ、その武器、何だか手入れができていないようね。お粗末だこと」MP2使用、達成値14

翔花「行動はともかく、何だかいろいろとセリフが書いているんですけど」

ヒノキ「うむ。その行動をとった場合に、NPCはそういうセリフを口にすることになっている。ランダム行動はともかく、この決め台詞ルールこそが、フェローを楽しく活用するコツだと思うのじゃが……」

シロ「何だか、ムカつく挑発セリフが多くないか、これ?」

ゲンブ「言葉でも責めることによって、相手の冷静さを崩し、戦況を有利にしようとする策か。新星殿、敵に回すと厄介な御仁のようだな」

シロ「いや、これはあの腹黒魔女の性格が悪いだけだ、きっと」

ヒノキ「ちなみに、フェローに対する攻撃は禁止されておる。HP管理が面倒なのと、フェローを使ったプレイグループ間の交流が公式で推奨されておるらしく、誰かからお借りしたフェローが殺されることで生じるトラブルを未然に防ぐため、ということになる」

翔花「つまり、ウルトラ一族が誰かの力をお借りしても、その誰かが傷つくことはないってことね。じゃあ、フェローにダメージを肩代わりしてもらうような使い方は禁じ手?」

ヒノキ「一応、フェローがかばう場合の処理もルール化されておる。かばわれた本人のダメージを減らす効果で、フェロー自身がダメージを受けるわけではない。まあ、新華の場合は、さほどややこしい能力を持っているわけではないので、扱いやすいじゃろう」

シロ「つまり、フェローの新華には攻撃できないが、その分の怒りは姉の翔花にぶつければいいってことだな。やってやるぜ!」

翔花「ふえーん。助っ人キャラが来たと思ったら、そのせいで、シロちゃんがアグレッシブになっちゃったよ(涙目)」

ヒノキ「そなたの妹御がトラブルメーカーになるのは、想定の範囲内じゃ。さて、今回はこれで記事を終了させて、バトルは次回ということにしよう。果たして、コンパーニュ組とチーム・コナス義ーズ。勝つのはどっちかのう。ヒヒヒ」(つづく)