花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

騎芸の研鑽話

ドンブラザーズ最終回!?

 

翔花「ふえ〜ん、ドンブラが来週、最終回だなんて〜(涙目)」

晶華「まさか、26話で終わるとは、思いもしなかったわ。ジャッカーさんよりも短い2クール終了なんてね」

ヒノキ「よもや、本当に来週で最終回だなんて信じてはおらんじゃろうな」

翔花「だって、桃井タロウ様は嘘をついたら死んじゃうのよ。つまり、最終回が本当なら、最終回である。最終回がウソなら、主人公が死んで番組が終わりそうになる。どっちにしても、ドンブラザーズが終わってしまう(涙目)」

ヒノキ「いや、仮に桃井タロウが死んで終わるドンブラなら、とっくに終わってタイトルがドラゴンファイヤーズに変わったり、脳人主役のドンフレグランスに変わったり、あるいはドンブリーズとして再スタートする可能性だってある」

翔花「そうしたら、ドンブラ脳からドラファイ脳とか、ドンフレ脳とか、ドンブリ脳になってしまう。そんなのイヤよ(涙目)」

晶華「ドンブラ脳も、ドンブリ脳も大して変わらないと思うけど」

晶華「とにかく、来週でドンブラザーズが最終回になって、9月から『ドンブラザーズ2』とか『ドンブラザーズZ』とか『ドンブラザーズR』とかになるのが東映の伝統ね」

ヒノキ「それは東映アニメの伝統であって、実写ものは違う。戦隊もので言うならば、カクレンジャーに一つの先例がある」

晶華「え? 何の先例?」

ヒノキ「カクレンジャーは、24話で第1部が終了し、翌週の25話から『第2部 青春激闘編』が開始されたのじゃ。よってドンブラも、仮に次回を最終回とするなら、あくまで第1部の最終回であり、9月から第2部がスタートする可能性を挙げてみよう。これなら、桃井タロウは嘘つきにならず、ドンブラも終了しない」

翔花「それって本当、ヒノキちゃん?」

ヒノキ「わらわはあくまで可能性を挙げたまでじゃ。しかし、まあ、突然最終回になって驚いた作品と言えば、『必殺仕事人V旋風編』があるのう。メンバーが突然死んで、翌週から新設定の『必殺仕事人V風雲竜虎編』が始まった。詳しい話は、必殺脳の新兄さんに聞くがよい」

翔花「風雲竜虎編かあ。竜虎と言えば、桃谷ジロウさんね」

晶華「そう言えば、『ちゅうかなぱいぱい』も突然2クールで終わって、後番組の『ちゅうかないぱねま』に変わったそうだし、『イナズマン』だって半年で終わって『イナズマンF(フラッシュ)』に変わった前例もある」

翔花「だったら、『ドンブラザーズ 風雲竜虎編』とか『ちゅうかなドンブラザーズ』とか『ドンブラザーズF(フラッシュ)』になったりするのかな?」

ヒノキ「まあ、タイトルがマイナーチェンジする可能性はゼロじゃないが、決して高い確率でもないと思うがのう。いずれにせよ、9月放送の第2部(仮)から、物語が急展開する可能性は大いに考えられる。獣人の侵攻が本格化したり、ドンブラザーズに新たな秘密基地や母艦が登場したり、桃井陣が釈放されて重要な秘密をベラベラ明かしたり、マスター介人の正体が判明してゼンカイトピアとつながったり、イヌブラザーの正体がようやく仲間に知られたり、などなど」

翔花「うん、まだまだ未解決な謎がいっぱいあるんだから、こんなところで最終回になってる場合じゃないもんね。最終回で、悪魔と相乗りする必要は全くないわ。さようなら、リバイスさん。終わるなら、ドンブラを巻き込まないで、一人で勝手に逝ってよね」

ヒノキ「いや、別にリバイスがドンブラを道連れにしようとしたわけじゃなく、ドンブラが勝手にノリを共有しようとしただけじゃろう。リバイスに罪はないが、まあ、来週はリバイスの最終回とドンブラの総集編を楽しむとしよう」

 

続きを読む

レッドソウル到着

屋久島からの帰還

 

シロ「アリナ様、ただいま帰還しました」

翔花「ヒノキちゃん、遊びに来たよ〜。水着ありがとう。屋久島は楽しかった♪ 録画したドンブラ見せて〜」

晶華「お姉ちゃん、神霊候補だったら、もう少し礼儀作法を学ぼうよ」

翔花「神霊は人の世界のルールに従わなくていいって、ガイアちゃんが言っていたし〜」

晶華「でも、お姉ちゃんはあと3年は人の世界で暮らしていいってガイア様は言っていたのだから、お姉ちゃんは人の世界のルールも、神霊の法も両方勉強しないといけないの」

翔花「2つも勉強しないといけないの?」

晶華「私はガイア様から、お姉ちゃんのサポート係を仰せつかったんだから、人の世界でも、神霊の世界でも通用するように立派に振る舞ってもらわないと、私とNOVAちゃんが恥をかくの」

翔花「精霊少女は自然体なのが魅力なんだから〜」

晶華「自然体と、しつけられてない無作法なのは違います」

 

ヒノキ「お主ら、人の塔に遊びに来て、いきなり姉妹ケンカか? しつけはいいが、時と場所をわきまえよ。公の場で子どもをガミガミ叱りつけて騒がしくする無作法な教育ママのような振る舞いはよさぬか!」

翔花「ふえ〜ん、ヒノキちゃんに怒られた〜(涙目)」

晶華「……場をわきまえない無作法な教育ママ……そんなあ、私が?(呆然)」

ヒノキ「お主らは人や神霊である前に、客としてのマナーを身につけるがいい。さて、リトルよ。屋久島でレッドソウルを獲得したようじゃな」

リトル「はい、ここにぃ」

ヒノキ「ブルーソウルに似た質感の赤い勾玉か。強い炎気を感じるのう。魔炎気……いや、そこまで破壊的ではない、炎霊気と言ったところか。温かい熱気はまるで温泉のように心身ともに癒してくれる精霊力を感じおる。ゲンブ、お前も分かるじゃろう」

ゲンブ「はい、アリナ様。このレッドソウルの力を温泉に活用して『赤珠の湯』にすれば、さぞ霊験あらたかな効能が得られるかと」

ヒノキ「バカなことを。このような貴重な霊石を温泉に利用するなど、ガイア様が許されまい」

リトル「いえ、ガイア様は当面、アリナ様に託すように仰せでしたぁ」

シロ「屋久島での事の次第はこの報告書に」

晶華「レポート作りには私も協力したんだからね」

ヒノキ「なるほど。後でじっくり読むとしよう」

翔花「グリーンソウルは天空宮殿の動力源に使っているんだから、レッドソウルも温泉の元に使ってもいいんじゃないかなあ。『赤珠の湯』に浸かって、みんながレッドソウル温泉パワーで強くなることがガイア様の思し召しかもしれないし」

ヒノキ「むむむ、それは一理あるが、悪魔の誘惑にも聞こえるのう。しかし、コンパーニュと言えば温泉。コンパーニュで管理するとは、すなわちTRPGか温泉に活用せねば、レッドソウルの存在感が失われるというもの。よし、リトルよ、ゲンブと協力して『赤珠の湯』の造営に力を尽くせ。場所は……そうじゃな。『ビッグボディ温泉』の隣の区画が空いてあるはず。久方ぶりの大造営作業じゃ。責任は粉っちゃんが取る」

翔花「ええっ、わたしが?」

ヒノキ「そりゃあ、ガイア様の思し召しという言葉を、花の巫女が使ったのじゃからな。神託を口にする巫女には相応の責任が伴うというもの。それとも、今さら冗談だったとか、軽口だったとかで責任逃れをするつもりか? お主の言葉はそれほど軽いものなのか?」

翔花「ううっ、ヒノキちゃん、言い方が厳しくない?」

ヒノキ「アッキーの言い分ではないが、人の世界でも、神霊の世界でも通用するだけの責任感は修得してもらいたいからのう。力ある者、立場ある者は、自らの言動に責任を持たなければ、国が乱れ、世が乱れる元となる。自らの発言の影響力をわきまえない輩に、力や立場を与えることは甚だ危険というのが世の理。お主も、いつまでも幼子ではないのじゃから、自らの為すべき役割を意識した発言を身に付けねばのう」

翔花「うん、分かった。じゃあ、今からガイアちゃんに連絡をとって、温泉の許可をもらうから。『もしもし、ガイアちゃん? この前のレッドソウルだけど、コンパーニュの温泉に使っていい? えっ、好きにしろって。ありがとう、ガイアちゃん。分かった。また、困ったことがあったら連絡するから。えっ、困ったときじゃなくても、楽しいことでも連絡して来いって? 分かった。じゃあ、ドンブラの感想を聞いてくれる? えっ、それはいいって? ドンブラよりも、TRPGの話を聞きたい? 分かった、だったらエマ・ショーカの冒険譚をまた話してあげるから。じゃあね』……ということで、レッドソウル温泉、作ってもいいって」

ヒノキ「……そんな軽い話でいいのか!?」

翔花「うん、ガイアちゃんはこれぐらいでいいって」

 

晶華「大地母神と精霊巫女の関係って、思ったよりもフランクなのよね。もう少し格式があったっていいと思うんだけど」

ヒノキ「まあ、この天真爛漫さが粉っちゃんの魅力じゃと思うとしよう」

シロ「同感です、アリナ様。しかし、ボクには翔花のマネはできそうにありません」

リトル「凄いですぅ、翔花さん。これぞ自然体にして、飾らぬままのドラゴンの道ぃ。そこに痺れる、憧れるぅ。今後とも学ばせてもらいたいですぅ」

ゲンブ「皆が皆、同じことができるとは思わんが。大地母神の遠き孫娘という身内感覚があればこそでござろう」

 

続きを読む

ゴブリンスレイヤー16巻&ダイカタナ下巻の感想

最初にミスの修正話と、アニメネタ

 

ヒノキ「う〜む……」

ゲンブ「アリナ様。眉間に皺を寄せて、どうされたでござるか?」

ヒノキ「おお、ゲンブ。実はシロのキャラのホリー・カーシェインじゃが、前回の成長で一つミスを発見してのう」

ゲンブ「シロがミスでござるか。どのような?」

ヒノキ「シロはライダー技能7レベルの経験点を2000点と発言しておったのじゃが、正しくは2500点。どうやら、経験点表を1マス分ズレて、6レベルの欄を見ていたと思われる」

ゲンブ「すると、あと500点余分に経験点を消費してもらえばよろしいのでは?」

ヒノキ「残り経験点が279点じゃから、それもままならぬ。何かのレベルを下げてもらうしかないのう」

ゲンブ「ライダー技能を下げると、冒険者レベルにも関わって来るし、騎獣のデータにも影響するので、被害が大きすぎる。コンジャラー技能を下げると、新しく作ったゴーレムのシーサーが使えなくなる。ならば、ウォーリーダーのレベルが無難でござろうな。次の冒険では新規習得の陣率を使えなくするだけでいいので、処理が一番容易い」

ヒノキ「やはり、そうじゃろうな。シロが屋久島から戻って来たら、忘れずに伝えねばならぬのう」

ゲンブ「我も覚えておくでござる。して、今回は何の話でござるか?」

ヒノキ「タイトルにもあるように、ゴブリンスレイヤーの新刊とダイカタナの完結編じゃ」

ゲンブ「9月には、外伝のイヤーワン3巻も予定されているでござるからな。ゴブスレに注目したい頃合いと言えようか」

ヒノキ「アニメの2期の追加情報はまだ入って来ないので、来年と思われ」

ゲンブ「何でもゴブスレのスタッフは、バスタードを製作中という話も聞いたので、そちらを優先ということでござろうか」

ヒノキ「制作会社は異なるが、監督が尾崎隆晴で、脚本は黒田洋介倉田英之コンビということか。全24話で、6月30日にネフリで前半13話が一気に配信されたと聞く。いずれは地上波あるいはBSでも見られるのじゃろうが、アニメファンの話題として盛り上がるのは見られる入り口が増えて、毎週1話ずつの溜めが構築されてからじゃろうな。一気に独占配信じゃと、一部の先行ファンだけの一時的な話題にはなっても一般的な広がりを持たぬゆえ、息の長いコンテンツにはなりにくいのでは、と思う」

ゲンブ「いずれにせよ、ゴブリンスレイヤーとバスタードのアニメのダークファンタジー演出に類似点を見出すのが通の見方でござろうか」

ヒノキ「それでは、話を元に戻して、小説版の感想に移るのじゃ」

 

続きを読む

赤い魂石の話withドラゴンファイヤーズ

久々の創作ストーリー展開

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、ご無沙汰してます』

ヒノキ「おお、新兄さんではないか。久しぶりじゃのう。春のウルトロピカル引っ越し以来か?」

リモートNOVA『急な話で申し訳ありませんが、シロ君とリトル君をお貸しいただけませんか?』

ヒノキ「その2人に何の用じゃ?」

リモートNOVA『まずは、こちらの話を確認してください』

ヒノキ「ほう、いろいろと総括した記事じゃな。そうか、魔神ハンターももうすぐ2周年になるのか。それに、シロとリトルをそちらに送って、共に魔法研鑽をしたいって申し出とはのう」

リモートNOVA『それだけではありません。実は先日、そちらのキャラ成長記事を読んでいて、あるフラグが立ったことに気付いたんです』

ヒノキ「フラグじゃと?」

リモートNOVA『ええ、リトル君の中に宿るレッドソウルがついに覚醒する時を迎えた……と思います』

ヒノキ「レッドソウル……初出はこの記事じゃったな」

リモートNOVA『ええ。それに最新情報はこちらです』

ヒノキ「大いなる怪獣王の魂の力の欠片である『7つの竜の魂』じゃったな」

NOVA『そうです。その一つ、グリーンソウルは娘の翔花を妖精郷から救出した際にゲットできましたが、レッドソウルはリトル君が魔神ハンターのキャラを成長させることによって、出現するという話でした』

ヒノキ「うむ、それで?」

NOVA『このたび、リトル君のキャラのデルニールがグレンダール神の特殊神聖魔法【バーニング・ソウル】を習得したことで、条件を満たしたのです。これで屋久島へ行って、大地母神ガイア様やセイリュウG様と接すれば、レッドソウルが覚醒するようです』

ヒノキ「何と。【バーニング・ソウル】がレッドソウルのフラグじゃったとは。言われてみれば、確かにそのままで納得できる語呂合わせじゃが、新兄さんは最初から気づいておったのか?」

NOVA『いや、気付いたのは2日前、ブログ総括記事を書いてからの話です。夏イベントをどうしようかなあ、とアイデアを頭の中でいじっていたら、上手くつながったというか、ピタリとハマりましたね。まるで最初からそういう話であったかのように、ひらめきが湧き上がるのは、創作していて最も楽しい瞬間の一つです』

ヒノキ「つまり、最初から計画的に仕込んでいたわけではないのじゃな。『リトルのキャラ・デルニールがレベル7プリーストになったら、【バーニング・ソウル】→レッドソウル覚醒の展開に持って来よう』と作者として狙っていたのではない、と?」

NOVA『俺はそこまで用意周到にプロットを立てるタイプの書き手じゃありませんよ。どちらかと言えば、ネタをいろいろ仕込んで、後からつなげて辻褄合わせをひらめくタイプ? もちろん、日頃からあれこれ考えて、つながるネタを見つけようと努力はしていますがね。テキトーに種を蒔いていたら、後から生えてきた芽や、育って成熟した花果に気づいてラッキーと刈りとって収穫物にするような感じでしょうか』

ヒノキ「つまり、わらわに隠し事をして、いろいろと策を弄していたわけではないと言うことじゃな?」

NOVA『いや、隠し事もそれなりにありますし、手札もまだまだ用意していますが、今はそれを披露すべき時ではないでしょう』

ヒノキ「例えば?」

NOVA『例えば……って、仕方ないなあ。ここだけの話ですけど、翔花がグリーンソウル、リトル君がレッドソウルだと、他のソウルはどうなるかを考えて、晶華がシルバーソウルで、シロ君がホワイトソウルというところまで、ほぼ確定しています。そして、その覚醒条件として、晶華は「妖精郷の女王になること」で、シロ君は……って、これ以上は言えません』

ヒノキ「まあ、シロのキャラが『竜騎士として成長する』ことが条件の一つにはなりそうじゃな。今の魔神ハンターの話の流れじゃと」

NOVA『ああ、魔神ハンターですけど、そろそろ終わりませんか?』

ヒノキ「何じゃと!?」

 

続きを読む

魔神ハンター、第5部終了後の成長タイム(SWミストグレイヴ5−12.5)

Wミッションを終えて

 

ヒノキ「今回は『竜の秘薬ミッション』と『深層階への配達ミッション』の2つを果たした後の成長タイムじゃ」

ゲンブ「★22個分だから、それだけで経験点4400点。さらに魔物退治で440点加算され、4840点でござるな」

ヒノキ「G太郎はピンゾロ2回で、+100点もされる」

リトル「魔神ハンターの物語の中で、最高点を稼ぎましたねぇ」

ヒノキ「これまでの最高は、同じくWミッション達成だった第3部の終わりじゃったが、それで4673点。★の数は同じながら、倒した魔物のレベルが高かった分、今回が勝った形になる」

シロ「お金の方は経費を減らして、合計14370G分の戦利品。これを3で割って4790G分に、配達での報酬が一人当たり現金2500ガメルになりますか」

ヒノキ「それと〈剣のかけら〉分を考えねばならぬ」

ゲンブ「ミストグレイヴでは、〈剣のかけら〉は蛮族名誉点に置き換わり、現金化はできないはずでござったが?」

ヒノキ「うむ。しかし、今回でオードル・プルが地上のミストキャッスルへの道を開いてくれるようになった。すなわち、第6部以降は『ミストキャッスル』のシナリオと混ぜてプレイするという選択肢もあるのじゃが、『ミスキャ』における〈剣のかけら〉は一つ200ガメルに換算し、名誉点にはできないというものじゃった」

ゲンブ「なるほど。『ミスキャ』と『ミスグレ』では〈剣のかけら〉の扱いが変わって来る、と」

ヒノキ「前回、お主たちは〈剣のかけら〉を28個入手した。これを現金化すると5600ガメルの追加報酬となる。〈剣のかけら〉を現金にするか名誉点にするかは、ソード・ワールド本来のルールではプレイヤー側が自由に選択していいのじゃが、シナリオの制約によって『ミスキャ』では現金化のみ、『ミスグレ』では蛮族名誉点化のみとされておる。しかし、2つのシナリオを混ぜることを考えるなら、今後の〈剣のかけら〉の扱いを考えねばのう」

シロ「ボクとしては、騎獣代の確保のために現金化できると嬉しいですね」

ゲンブ「しかし、名誉点事業のことを考えると、名誉点も欲しいでござるな」

ヒノキ「そこで今回は折半ということにしようと思う。すなわち、2800ガメルと名誉点14Dという形でどうじゃ?」

シロ「それだと現金が3で割れないので、3000ガメルと13Dでどうでしょう?」

ゲンブ「すると、一人1000ガメルでござるな。あと13Dを振ると……」

 

 獲得名誉点は各自40点になった。

 

ヒノキ「名誉点の話は事業も含めて、今回は後回しにするとして、獲得勲章の整理をしておくのじゃ」

●勲章、および真紅のマギスフィアのデータ

 

・黒鉄剣士勲章(50G):22個

・真鍮戦士勲章(250G):11個

・赤銅勇士勲章(1250G):6個

・白銀騎士勲章(7500G):2個

 

・魔神討伐ポイント:14点

・転移門:地下30階

ゲンブ「〈白銀騎士勲章)5つで〈黄金近衛勲章〉にできる。今回で3個になったので、あと2個で目的達成でござるな」

リトル「だけど、密偵イゴールさんやオスカルさんに〈白銀騎士勲章〉を渡す必要はあるんですよねぇ」

ヒノキ「密偵に欲しい情報やアイテムを与えて、それがコンプリートすると冒険達成度が+2%されるのじゃが、アム以外は★がもらえるわけでもなく、急ぐ仕事でもない。勲章が余ったときに渡すといいじゃろう」

ゲンブ「ところで、イゴール殿は【コボルド窟】に戻って来ていたのでござるか?」

ヒノキ「ああ。前回のガストクイーンが暴れていた際、コボルドたちを守ろうとして重傷を負って、現在療養中とのこと」

シロ「何と。それは大変ですね」

ヒノキ「まあ、第6部で最初のミッションを達成する頃には復帰するじゃろう」

ゲンブ「とにかく、彼に〈白銀勲章〉を渡すと、彼の密偵イベントはコンプリートして、烈火団に正式参入してくれるという話でござったな」

ヒノキ「うむ、その暁には解放軍の同志クエストにも1人追加で、ストーリー的にも重要な情報源として働くように考えておる」

リトル「オスカルさんの方は、【巨大格納庫】の〈転送装置のマスターキー〉を持っているんですよねぇ」

ヒノキ「その通り。現時点でオスカルの持つ情報は、目新しいものがなくなってしもうたが、〈転送装置のマスターキー〉は重要アイテムじゃから、入手してもらいたいもの。冒険達成度も+1%されるゆえにのう。他の情報は、『妖精の歌笛』『ノイア・カーナと翠緑マギスフィア』『暗殺斡旋所』『セランシェの灯火』といったもので、全部知っているので、オリジナルで追加情報を加えようかと思うておる」

ゲンブ「そりゃ、貴重な勲章に見合った情報が欲しいでござるなあ」

ヒノキ「オスカルの欲しいのは、〈白銀〉3つ、〈黄金〉2つ、〈翡翠〉1つでコンプリートじゃが、情報の対価としては割に合わん気がするのう。どうせなら〈黒鉄〉〈真鍮〉〈赤銅〉〈白銀〉〈黄金〉〈翡翠〉をそれぞれ1つずつにして、もっと扱いやすい密偵にすれば良かったのではないか」

ゲンブ「それだと、お手軽すぎるが、おそらくコンプリートが一番難しい密偵でござろうな」

ヒノキ「何にせよ、コンプリートにリーチが掛かっているのがイゴールで、その次がアム。ニコとオスカルは攻略難度が高そうじゃ」

ゲンブ「裏切り者のシル・メリル以外は、コンプリートで冒険達成度が加算されるので、究極攻略のための壁みたいなものでござるな」

 

続きを読む

魔神ハンター、第5部完(SWミストグレイヴ5ー12)

ダブルクイーン出現

 

GM(ヒノキ)「それでは44日めの夜、【コボルド窟】に帰還した烈火団は、そこが魔物の襲撃に見舞われている現場に遭遇する」

G太郎(ゲンブ)「最初からクライマックスでござるな。思わず、俺、参上! と言いたくなるでござる」

デル(リトル)「敵の正体は何だぁ?」

GM「それは見覚えがある。具体的には第4部のラストに登場しておる」

ホリー(シロ)「……と言うと、ウォードゥームですか?」

GM「いや、今度のボスは、10レベル魔法生物のガストクイーンが2体じゃ」

デル「ガストクイーンって、ウォードゥーム戦で召喚モンスターとして助けてもらった相手かぁ? 今度は敵として登場するだとぉ!?」

GM「当リプレイのガストクイーンは、こういう姿じゃったからのう」

GM「今回は2体じゃから、もう一体は当然、これじゃ」

GM「まあ、8月のジャンヌ&アギレラのガールズリミックス配信記念と言ったところか」

ホリー「いやいや。だったら、その2体を敵ボス扱いして倒すような展開はやめましょうよ〜。どうして、ボクたちがジャンヌやアギレラを倒さないといけないのですか?」

GM「仕方ないじゃろう。そういうシナリオなんじゃから。ここでは『墳墓遭遇表で、パーティーの平均レベル+2した枠のモンスターがボスキャラとして登場する』ようになっている。そして登場したのが、ガストクイーン2体だっただけの話」

デル「ラブコフはぁ? ラブコフは出ないのかぁ?」

GM「うむ。ノーマルのガストは出ておらん。よって、ラブコフと戦う必要はない」

デル「それは良かったぁ。ラブコフまで敵に回ったら、オラは完全に戦意喪失していたところだからなぁ」

ホリー「ボクは十分、戦意喪失してます。帰ってきたガストクイーン、しかし、それが敵だったなんて……」

GM「む。ならば、ホリーの心の中でルイーズ王女の声が叱咤激励する。『何をしているのです、我が騎士よ。敵は闇に堕ちた偽りの女王が2体。あなたが彼女たちのことを想うなら、光の力で浄化するのです』と」

ホリー「はっ、ルイーズ王女の声が聞こえる。そうですね、ボクは魔神ハンター。悪魔に乗っ取られたジャンヌとアギレラは、ギフの手から解放しないと」

G太郎「やれやれ。現実と妄想の区別が付かなくなっている嬢ちゃんはさておき、レベル10のボス敵2体とは厄介でござるな。とりあえず、魔物知識判定を試みるでござるよ。(コロコロ)19」

GM「おお、弱点値まで抜いた。物理ダメージ+2じゃ」

G太郎「だったら、弱点を2倍で計算できる私が蹴れば+4の追加ダメージでござるな」

GM「HPは剣のかけらで補強されているので157点。命中21の打撃点2D+17。回避20、防護点8の戦闘データじゃ。特殊攻撃は何もない、純粋な打撃ファイターじゃよ」

G太郎「それでは、先制判定を。(コロコロ)17」

GM「こちらは18じゃ」

G太郎「くっ、誰か剣の恩寵を残しておらぬか?」

デル「オラが残してるぅ。師匠の先制判定に+2だぁ」

G太郎「それで何とか先制獲得したでござる」

 

 こうして2体のガストクイーンVS烈火団の戦いが始まった。

 

続きを読む

魔神ハンター、深・宅配仕事から帰還す(SWミストグレイヴ5ー11)

改めて帰還プレイ

 

GM(ヒノキ)「では、改めて魔神ハンターの続きじゃ。お主たち烈火団は、『深層階への配達ミッション』を終わらせ、深層階の北西部を探索し、『竜の秘薬ミッション』を完遂した。そして、これより上層階に帰還して第5部終了の予定じゃ」

G太郎(ゲンブ)「エサユハ殿にお暇を告げて、預けておいた人魚奴隷を引き取るのでござるな」

デル(リトル)「そう言えば、人魚奴隷を助けていたんだなぁ。食べ物とかどうしていたんだろぉ?」

GM「その辺は、コボルドたちが気を利かせて、人魚用の保存食を残していたことにしよう。お主たちが気にする必要はない」

ホリー(シロ)「ゲーム的処理って奴ですね。リアルに考えると、面倒臭くなる割に面白さに貢献しない要素は割愛する、と」

GM「細部にこだわるとリアルになって面白いという考えもあるが、メリハリが大事じゃからのう。適度なさじ加減が大事、わらわの好きな言葉じゃ」

G太郎「では、足手まといの人魚の入った桶をイノセントに乗せて、出発でござる」

ホリー「仕方ないな。しばらくイノセントは戦いに使えなくなるが、人魚は地上じゃ上手く歩けないみたいだし、誰かが背負う方が戦力ダウンだ」

デル「早く上層階に戻って、お仲間のところに帰してやろうぜぇ」

●ミストグレイヴ深層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 緑字は新規に記入)

 

瑠璃宮ー歯車ー地下庭園

 l  l  l

王女のー暗殺ー不死者ー流血回廊ー月の図書館

鍾乳洞 斡旋所 の城  l   l

      l   l   l   l 

黒炎の工房ー蒸気の谷ー赤瀑布ー巨大ー銀灯の通路

        l    l  格納庫   l

                     l       l   l    l
             ミノタウロス翡翠のール=ロウド漆黒の

      上層階 ←の門  ピラミッド 神殿    スフィア

                 l            l

                  ?ーーー?

                 l

                                       愚か者のー ?

           上層階 ←

G太郎「では、まず、西の【蒸気の谷】へ進むでござる。機械部品を手に入れたでござるからな。引き取ってもらって、報酬を受け取るでござる」

GM「うむ。43日めの昼に【蒸気の谷】に到着するのじゃが、その前にランダムイベントをチェックせよ」

 

 その結果、一行は翠将ヤーハッカゼッシュと遭遇する!

 

続きを読む