花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンター、深・宅配仕事から……まだ帰還せず(ゴブスレやSW新商品の話)

7月の書籍の話

 

ヒノキ「新兄さんから、ゴブリンスレイヤーの新刊が届いたのじゃ」

ゲンブ「ほう。今回はどのような話でござるか?」

ヒノキ「王都を舞台に馬上槍試合が行われている影で、暗躍する吸血鬼率いるゴブリン軍団と、ポリコレ騎士を成敗する話……とのことじゃ」

ゲンブ「吸血鬼やゴブリン……は分かるとして、ポリコレ騎士とは一体!?」

ヒノキ「例えば、殺人やテロリストという言葉は善いか悪いかの二択で峻別するとどっちじゃ?」

ゲンブ「そりゃあ、悪い方になるでござるなあ。少なくとも、子どもに教えることを推奨するのは悪の組織の所業と言える」

シロ「昔のショッカーなんかが、子どもを洗脳する際に教えていましたね。ショッカー・スクールで銃の撃ち方や人の殺し方を学んだり……」

ヒノキ「まあ、子ども番組の悪とは『平和に暮らす人々の社会を脅かす存在』じゃからのう。子どもに過激な社会破壊活動をさせるのは、中近東支部から来たゾル大佐の常套手段だったらしい」

ゲンブ「70年代の世界情勢では、いわゆる中東戦争絡みで、その地域の政情が不安定でござったからなあ。その時期の悪のイメージとして、『ナチスの残党がテロリズムを煽動するべく暗躍する』とか『異質な(邪悪な)文化の宗教結社が人々を洗脳して凶悪化させる』というのが割と定番だったと見える」

ヒノキ「時代による悪のイメージの変遷や、価値観の多様化によるフィクション・ストーリーの深化(正義だと信じてきた組織の敵対化など)は、とりわけ主人公ヒーローの悪者退治という作品の歴史を考える際に無視できない考察となろうが、TRPGでもしばしば対立概念をテーマにして、『悪党退治に励む善良寄りのプレイヤーキャラの活躍を楽しむのが基本』であることから、何が善で何が悪かを考えるケースも多くなる」

リトル「魔神は悪だとか、ゴブリンは悪だって考えるのが基本ですねぇ」

ゲンブ「しかし、たまには『正義の魔神』がいてもよろしいではござらんか」

ヒノキ「単純な勧善懲悪に対して、『いわゆる悪側の視点から見た正当性』を掘り下げて考えるとか、『悪の力をもって、より卑劣な悪を倒す』とか、様々なアプローチを試みるのが創作の面白さというものじゃが(思考実験という意味合いもある)、そういう多様な価値観が情報社会の中で可視化されると、中には『受け入れ難いエログロ・ナンセンスな描写』を露骨に嫌悪するケースも出てくる。世の中にそういう下賎なものが存在して、それに純粋な子どもたちがさらされることが教育に悪いとか、そういう作品に接して不快な想いをしたから配慮(公の場から排除)すべしとか、『表現の自由に反する言動』を主張するケースも出てくる」

ゲンブ「『殺人やテロリズムは悪だから、それを描くことも戒めなければならない』と極端な主張も考えられるでござるな」

ヒノキ「まあ、その辺は客層に応じた描写の配慮とかで、『TVでは血潮が噴き出す残虐なシーンは控える』とか『子どもたちの見る時間ではエロ表現は自粛する』とか、でも『規制の少ないコミックでは結構えげつない描写やストーリーがあって、マニアックな伝説となる』とか、時代ごとの対応が為されたのじゃが、インターネット時代において『昔の時代の表現(今だと諸事情で再現しにくい)が話題になる』とか『客層を無視して作品に触れ得る環境』とかが出てきて、『悪を叩きたい人間にとっては、わざわざ叩きやすい悪を探し出してきて、こんな物が世界に存在することが害悪である』と攻撃してくるケースも広がった。個人の主観的正義を主張するのは結構だが、それを好む趣味人の嗜好まで過剰に攻撃するとかのう」

シロ「いわゆる正義の押しつけですね」

ヒノキ「多様な価値観が存在する社会では、一元的な物の見方で断罪することには慎重であって然るべきなのじゃが、それを『政治権力や業界への圧力で封殺しようとする動き』をポリティカル・コレクトネス、通称ポリコレと言う。まあ、『個人的に嫌いだから、見ないようにする』というのは正論じゃし、『個人的に嫌いだから、自分の身の周りには見せないようにする』というのも家庭教育の延長として個人の自由じゃが、そこから飛躍して『個人的に嫌いだから、社会から排除するべく活動する』となると行き過ぎとなる」

シロ「『納豆が嫌いだから食べない』はOKだし、『納豆が嫌いだから、自分の周りでは食べないで欲しい。その臭いが我慢できないから』と言うのも、身内知人同士なら許される。でも、『納豆が嫌いだから、食堂の隣のテーブルで納豆を食べている赤の他人に文句を言いに来る』とか『納豆のCMを排除するよう要請する』とか『納豆の製造会社に苦情を入れる』とか『納豆禁止令』とか、そこまでエスカレートすると、納豆好きを敵に回すようなものですね」

ヒノキ「これは価値観の相違というもので、『誰かの好むものを別の誰かは受け入れ難い』という場合に、どちらの言い分を是とするかというものじゃな。まあ、細かく議論するとキリがないので、この辺で切り上げるが、ゴブスレ新刊ではこのポリコレ思想に毒された騎士が『冒険者を優遇する王はダメだ』『女性が着飾るような華美さは性を売りにした害悪だ』『種族差別をなくすには各種族固有の文化・特質への配慮をなしにして全て人間(ヒューム)の基準に揃えるべきだ』『自分の意に沿おうとしない王妹は呪うべし』など暴走したので、それが邪神に憑かれた扱いされて王に処罰されるという末路を迎えた……ようじゃ』

リトル「ゴブスレは、反ポリコレの立場で書かれたのですねぇ」

ヒノキ「真っ当なクリエイターなら、フィクションに過剰に踏み込んで断罪しようとする部外者(まともに読みもせずに表層だけで叩く者)を嫌うし、作品世界の範囲内で批判ネタにすることもありじゃろう。まあ、ポリコレ云々を言えば、ゴブスレはエログロ表現をゴブリンの所業として描写しておるし、それは憎むべき悪として断罪しているので、決してエログロを礼賛している作風ではないが、作品世界の中で幅を持たせようと思えば、そういう物が世の中に存在しているという事実を真正面から描いている作品と言えよう。世界にある物を描くことさえ許されないならば、創作ジャンルは成り立たないと言ってよい」

シロ「ところで、前書きがずいぶん長くなっているようですが、今回はソード・ワールドのプレイのはずでは?」

ヒノキ「むむ。このままの流れだと、この記事で『魔神ハンター』に進むのは不可能じゃのう。よし、今から路線変更じゃ」

ゲンブ「魔神ハンターの続きを楽しみにしていた読者の皆さんは、次回の記事まで待って下され」

 

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魔神ハンターと、竜の秘薬完成(SWミストグレイヴ5ー10)

ミッション達成に向けて

 

GM(ヒノキ)「前回は、深層階の北西区画を踏破して(【瑠璃宮】を除く)、【王女の鍾乳洞】で竜の秘薬の材料である〈乳白色のソーダ水〉を入手したのじゃ」

ホリー(シロ)「全ては、麗しのルイーズ王女のおかげです❤️」

G太郎(ゲンブ)「古代の魔法王女(マジカル・プリンセス)に嬢ちゃんが魅了されたのでござるな」

ホリー「いや、ボクは正気だ」

GM「確かに、抵抗判定には成功した。しかし、プレイヤー自らの意志で勝手に魅了状態に陥ったというロールプレイじゃのう」

ホリー「大体、魅惑の王女というキャラなら、魅了されないのは失礼じゃないですか。ボクのキャラは、『魅力的な女性は無視できない』のだし、これが正しいロールプレイです。黄昏の魔導姫ルイーズ・アンジェリーク様万歳」

GM「やれやれ。魔法王女というキャラだと、このアニメを思い出すのう」

デル(リトル)「へえ。94年のアニメかぁ。リトルゴジラと同時期ですねぇ」

GM「94年と言えば、ジェイデッカーGガンダムマクロス7レイアースの年で、スパロボEXとカクレンジャーの年でもある。まあ、それはさておき、お主たち烈火団は竜の秘薬ミッションを終えるために、これより【赤い瀑布】に戻るのじゃったな」

G太郎「うむ。帰還ルートとしては【鍾乳洞】→【暗殺斡旋所】→【黒炎の工房】→【蒸気の谷】→【赤い瀑布】を想定しておるが、この距離だと夜を徹しての強行軍になるでござるな」

●ミストグレイヴ深層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 緑字は新規に記入)

 

瑠璃宮ー歯車ー地下庭園

 l  l  l

王女のー暗殺ー不死者ー流血回廊ー月の図書館

鍾乳洞 斡旋所 の城  l   l

      l   l   l   l 

黒炎の工房ー蒸気の谷ー赤瀑布ー巨大ー銀灯の通路

        l    l  格納庫   l

                     l       l   l    l
             ミノタウロス翡翠のール=ロウド漆黒の

      上層階 ←の門  ピラミッド 神殿    スフィア

                 l            l

                  ?ーーー?

                 l

                                       愚か者のー ?

           上層階 ←

GM「途中で死神馬車に遭遇すればショートカットができるやも知れぬがのう。では、帰り道を進むがいい」

 

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魔神ハンターと、竜の秘薬クエスト最終章(SWミストグレイヴ5ー9)

北西区画の踏破を目指して

 

GM(ヒノキ)「前回は、妖精たちと出会って温泉に入って幕引きじゃった」

G太郎(ゲンブ)「ルーンフォークは妖精を見ることができないが、温泉は楽しめるでござる」

デル(リトル)「妖精から聞いた情報では、〈セランシェの灯火〉はバルカン族に奪われたらしいなぁ」

ホリー(シロ)「ボク、悪いバルカンじゃないよ(涙目)」

G太郎「誰も嬢ちゃんが奪ったとは思っておらぬ」

ホリー「いや、妖精には疑われているんだよ。翔花似のドライアドに疑われたんじゃ生きていられない。こうなったら死んで身の潔白を晴らさねば」

GM「いやいや、生きて身の潔白を晴らせよ。まあ、すぐにはミッションを受注できない状況じゃが」

G太郎「パーティーの平均レベルが8以上の推奨ミッションでござったな」

デル「それと、今の仕事を果たさないと、新しいミッションは受注できないしぃ」

ホリー「宅配仕事の報告に【コボルド窟】に戻ってから、改めて出直して来るんだったな」

G太郎「さらに、ドラゴンの秘薬の材料集めミッションで、残りの〈乳白色のソーダ水〉の在処が判明したようなので、そちらを解決したいでござるよ」

 

GM「では、1tbの休息をとった後、41日めの深夜過ぎから未明にかけて【地下庭園】から西へ向かった烈火団というところからスタートする。ところで、宇宙刑事ギャバンの作曲家、渡辺宙明さんが亡くなったそうで、新兄さんが大いに悲しんでおるから、わらわも冥福を捧げないと」

GM「それにしても、ギャバンについては、第5部の初めに語ったので、わらわたちも無縁ではないぞ」

G太郎「ギャバンの変身者の名前は烈。烈火団の名前に関わっていることは後から気づいたでござるよ」

GM「どうでもいいと言えば、どうでもいいネタじゃが、いろいろつながる良縁は大事にしたいって気持ちで、当記事も改めて宇宙刑事の作曲家を偲びたいと思う」

G太郎「偲びながら、次の目的地がどこになるかダイスを振るでござるよ。61」

GM「それは【赤い瀑布】になるので、D6を振れ」

G太郎「2」

GM「ならば、61の前の56番で【歯車の迷宮】じゃ。お主たちは突如、機械仕掛けの迷宮に引きずり込まれた」

 

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魔神ハンターと、妖精たちの庭園(SWミストグレイヴ5ー8)

黒炎加工と新技術の話

 

GM(ヒノキ)「時は41日めの朝、配達仕事の目的地である【黒炎の工房】に到達した烈火団は、ダークドワーフの職人の長ツルクフに荷物の鉱石を渡し、彼の持つ〈破剣の星槌〉を譲り受けるには、バルカン族の持つという〈黒魔熔鉄鉱〉30個を入手せよというクエストを引き受けた」

G太郎(ゲンブ)「考えてみれば、アイテム30個を集めるのは大変でござるなあ」

GM「ラスボスの居城【瑠璃宮】に向かったユリア・ミルドリスを連れ帰る仕事と、防空施設の謎を解明した後でエネルギーを止める仕事と比べると、危険度は一番低いと言えよう」

ホリー(シロ)「確かに、ラスボスの居城に乗り込むのは大変そうだし、防空施設を無力化することは宣戦布告と変わらない。それに比べると、アイテム集めは手間暇こそ掛かるかもしれないけど、誰かを敵に回す仕事ではなさそうだ」

デル(リトル)「どっちにしても、任務を達成したら、いつでも脱出できる態勢を整えておくのも大事だよなぁ。〈破剣の星槌〉は入手後に持ち帰らないといけないしぃ、ユリアさんだって連れ帰らないといけないしぃ、防空施設はいきなり無力化するんじゃなくて、無力化するための情報を持ち帰るのが仕事だったはずさぁ」

G太郎「脱出だけなら、地上のミストキャッスルから出るのが一番簡単で、その次に人魚のポイントを貯めて海から出るのが分かりやすいと考えるが、とにかく、密偵としての仕事を達成するかたわら、脱出ルートの確立も意識しておくでござる」

GM「以上の相談は、ツルクフやコボルドの前で話して良いのか?」

G太郎「いやいや。もちろん、プレイ前のプレイヤー同士の方針確認であって、キャラ会話ではござらん。密偵仕事や街の脱出については、部外者には伝えないということで」

 

GM「では、今の話をツルクフは聞いていない。代わりに、前回伝えていなかった黒炎加工のルールについて話そう。〈黒魔熔鉄鉱〉を消費することで、武具に以下の追加効果を与えることができる」

 

●1個消費

1.黒き炎:武器を炎属性にして、追加ダメージ+1。

2.破砕する炎:武器に構造物破壊+6の効果を与える。

 

●2個消費

3.徹甲の火花:武器がクリティカルのたびにダメージ+2ずつ加算。

 

●3個消費

4.復讐の炎:鎧や盾に付与すると、近接攻撃を受けた際に、相手に炎属性のダメージを1点与える。

5.守りの黒炎:鎧や盾に付与すると、受ける炎ダメージを2点減少する。さらに炎の攻撃に対する抵抗判定に+2ボーナス。

 

●5個消費

6.揺らぐ陽炎:鎧に付与すると、回避判定に+1ボーナス。

 

G太郎「いろいろと強くなるのはいいが、〈破剣の星槌〉のために30個を払わねばならぬのに、さらに消費する鉱石の余裕があるでござろうか?」

GM「ここでは、こういう武具の強化もできると紹介したまでじゃ。基本ルールにはない、シナリオや追加サプリ独自の強化方法じゃな。なお、2.5ではルールブックにあるアビス加工の他、最近、黄金呪刻術なる武具強化の手段が追加されて、黄金パワーの武具を作れるようになった」

G太郎「それはアルフレイム大陸の話であって、ミストグレイヴでは無理でござろう」

GM「いいや。黄金と言えば、煌びやか卿ということで、本リプレイでは特別に煌びやか卿が別大陸の黄金呪刻術を持ち込んだという設定にしても良い。レーゼルドーン出身の人族ソレイユがアルフレイム大陸に登場できるなら、アルフレイム出自の秘伝技術がレーゼルドーン大陸に伝えられても良かろう。何ならワジマが、グレンダール神とガメル神の天啓を受けて新たな技に目覚めたとか、やりようはいくらでもある」

G太郎「では、黄金呪刻術の導入をしていただけると?」

GM「とりあえず、改めて追加ルールを読んで、使い勝手を検討した後でのう」

 

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魔神ハンターと、黒炎の工房(SWミストグレイヴ5ー7)

黒炎の工房に向けて

 

GM(ヒノキ)「今は40日めの夜。お主たちは【月の図書館】から【赤い瀑布】に帰還した」

デル(リトル)「前回の終わりは、40日めの昼だったのに、時間とランダムイベントをスキップしたんだなぁ」

GM「うむ。【赤い瀑布】→【巨大格納庫】→【月の図書館】→【巨大格納庫】→【赤い瀑布】と行って帰って来る往復行に、いちいち杓子定規にランダムイベントを挟むのもつまらんからのう。行きはともかく、帰りはもう、すんなり帰れたものとする。それよりも重要な展開が待っておるじゃろう」

G太郎(ゲンブ)「【黒炎の工房】でござるな。今回の配達ミッションの目的地であると共に、密偵仕事の一つ、〈破剣の星槌〉を人魚から買い取ったというダークドワーフの長、ツルクフ・パドゥーリンが管理する場所」

ホリー(シロ)「冒険の大目的の一つが、ついに達成できるかもしれないんだなあ」

G太郎「他の2つは、ユリア・ミルドリスと防空施設でござるが、前者を達成するにはラスボスのいる【瑠璃宮】へ侵入せねばならぬ。後者は【翡翠のピラミッド】で何やら〈銀水晶のマギスフィア〉というアイテムが必要そうでござるが、それはどこにあるでござろうか」

 

アム『それよりも自分は【漆黒のスフィア】が気になるのであります』

G太郎「NPCがあからさまに誘導をかけて来るでござるなあ。もしかして、〈銀水晶のマギスフィア〉がそこで入手できるというGMのあからさまなヒントでござるか?」

GM「さあのう。とにかく、アムは【巨大格納庫】と【月の図書館】に行きたいという目的は達成できたので、残るクエストは【黒炎の工房】と【漆黒のスフィア】に行くことと、【月の図書館】の書物を読む方法を探ることを望むのみじゃ」

G太郎「【漆黒のスフィア】は、王家に関わるという話でござったな。ならば、エサユハ殿が何か知らないか尋ねてみるでござるよ」

GM「では、エサユハは遠い記憶から、その場所を思い出してくれる。それは(ダイスを振ってランダムに決めて)【翡翠のピラミッド】の2マス東じゃ」

ホリー「【黒炎の工房】とは逆方向だな。ついでに行くというわけにはいかないようだ」

G太郎「まずは【黒炎の工房】に行く。それから妖精のいる【地下庭園】に寄って、できれば〈セランシェの灯火〉を手に入れる。その後で、余裕があれば、南東の探索に赴くという形でよいでござろうか」

デル「場合によっては、一回上層部に帰って宅配ミッションを完了させてから、改めて出直すことも考えたいしぃ」

GM「うむ。それで、アムが【月の図書館】に連れて行ってくれたお礼の情報として、『上層階から深層階に降りるには【ミノタウロスの門】の他に、【愚か者の扉】と呼ばれる通路があって、そこはキマイラが守護している』と教えてくれる。深層階の南東部は、そちらから探索を進めるといいかもしれぬ」

●ミストグレイヴ深層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 緑字は新規に記入)

 

瑠璃宮ー?地下庭園

 l  l l

 ? ー?ー?ーー流血回廊ー月の図書館

       l l      l   l 

黒炎の工房ー蒸気の谷ー赤瀑布ー巨大ー銀灯の通路

       l     l  格納庫   l

                 l      l   l    l
             ミノタウロス翡翠のール=ロウド漆黒の

      上層階 ←の門  ピラミッド 神殿    スフィア

                 l            l

                  ?ーーー?

                 l

                                       愚か者のー ?

           上層階 ←

G太郎「【愚か者の扉】は上層階の【腕試しの通路】につながっているでござるな。キマイラは確か9レベル幻獣であるため、なかなかの強敵でござるが、私ももう少しで9レベル。ならば、成長後に挑戦してみる価値はありそうでござる」

ホリー「キマイラを倒して【愚か者の扉】を通れるようにしてから、南東区画を探索する。そして、北西区画も探索すれば、深層階も完全制覇かあ」

GM「現在、踏破済みなのは、固定の【ミノタウロスの門】を除いて6区画。未踏破ながら場所の名前だけを知ったのが、固定の【愚か者の扉】と【瑠璃宮】を除いて5区画。そして開示されていない?マークが7区画で、全部で18区画となっておる」

デル「踏破済みなのは、まだ3分の1だけかぁ。緑字は話を聞いただけなのに、もう半分ぐらいクリアした気分になっていたなぁ」

G太郎「ともあれ、スエラの館で深夜は休息して回復してから、未明にコボルド荷車を連れて、【黒炎の工房】に向かうでござるよ」

 

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魔神ハンター、魔動博士と対面す(SWミストグレイヴ5ー6)

竜虎戦士のお披露目

 

ヒノキ「今回は、ドンブラ6人めの竜キャラ公開記念のドラゴン回じゃ」

シロ「虎の戦士でもあるんですね」

リトル「一人で竜と虎の二役とは、なかなか美味しいキャラですぅ」

ゲンブ「つまり、これでござるな」

ヒノキ「主人公レッドのタロウが敵に倒され、後継者のジロウが登場したと思ったら、その回では変身せずに、続く回で6人めの金色戦士であることが判明」

ゲンブ「ネタが分かれば、例年と同じ追加戦士なのでござるが、みがわりジロウというサブタイトルから、一時的にドンモモタロウに変身するのでは? と思わせていたでござる」

シロ「勇者ロボではよくあるパターンですからね。1号ロボが強大な敵に倒されて、代役を2号ロボが務めて、1号ロボが復帰後はグレート合体するパターンが」

ヒノキ「それも、戦隊ロボが先じゃろう。フラッシュキングの代役のタイタンボーイ&グレートタイタン、グレートファイブの代役のギャラクシーロボを経て、ライブロボと2号ロボのライブボクサーがスーパーライブロボに合体するパターンが」

リトル「すると、復活ドンモモタロウと、ドンモモジロウならぬドンドラゴクウがスーパー合体するパターンも有り得る、と?」

ヒノキ「さすがにロボではない等身大戦士が合体するような『変身忍者嵐と月の輪パターン』ではないと思うが、ドンブラの場合、ロボタロウに変身するから、ドンモモとドンドラの合体もないとは言い切れんのう」

ゲンブ「ドンドラはロボタロウになる前に、ミニロボのアルターが先に登場するらしいでござるな」

ヒノキ「前置き雑談はこれぐらいにしておくが、今回の魔神ハンターはドラゴンとメカの話じゃと言っておく」

ゲンブ「いよいよ、【巨大格納庫】を訪れる時が来たでござるな」

 

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魔神ハンター、深・宅配ミッション開始(SWミストグレイヴ5ー5)

深層階への出発

 

GM(ヒノキ)「時は38日めの夕刻。【コボルド窟】で成長の儀を果たした烈火団は、新たなミッション『深層階の【黒炎の工房】への宅配仕事』を引き受けた。なお、上層階の青色ルートは普通に使える。【地底湖の畔】の人魚宮殿まではランダムイベントが発生せずに行き着ける」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 青いラインは安全ルート)


            死者の道ーミノタウロス

              l   の門→深層
              l     l  階

蛇の酒蔵ー凱旋門岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋

(梯子) (魔窟) 城塞  l     l

  l   l   l   l    腕試しの
コボルド窟ー無限隠者のー地底湖の畔ー通路→深

      金床  迷路 (人魚宮殿)   

         l   l       階

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

            l  

   物乞い市場 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

G太郎(ゲンブ)「ならば、まずは【無限の金床】に寄るでござる」

GM「顔見知りのロベルクはいない。どうやら、魔窟コンビニの鍛治炉設置のために、北へ出向いているとのこと。それを伝えてくれたロベルクの弟子のノパが『深層階への配達任務ご苦労様です。いつもなら、こっちの仕事なんですが、今回は人手が足りなくて』と頭を下げる」

ホリー(シロ)「その名前は、もしかして新星さまですか?」

GM「いや、新兄さんはNOVAで、北の勇者はノヴァ。ロベルクの弟子のノパは似て非なる別人じゃ」

ホリー「紛らわしい……」

G太郎「とにかく、鍛治弟子のノパ殿には、紳士らしく礼を尽くそう。なあに、【黒炎の工房】にはこちらも用事があったでござるからな。事はついで。私の好きな言葉でござる」

ホリー「そっちはそっちで、風化しやすい時事ネタを」

G太郎「それでも、まあ、鎌倉殿が終了するまでは、役者的に使えそうなネタでござるよ」

GM「メフィラスネタはともかく、ノパ君曰く、烈火団が深層階から戻って来る頃には、魔窟鍛治炉も完成しているだろう、とのこと」

デル(リトル)「すると、深層階配達ミッションの次は、黄金鎧ミッションを完結すればいいのかぁ」

GM「うむ。黄金鎧の件が解決した頃合いで、第5部を完結させようと思う。言わば、第5部は魔窟コンビニのためのエピソード群と言えようか」

ホリー「蛮族の地下都市初のコンビニか。まるで日本初の株式会社である亀山社中(1865)を創った坂本龍馬みたいな気分だな」

G太郎「亀山社中は海運業でござるな。後の海援隊に発展するも、龍馬暗殺によって解散させられることになり、残務整理に当たった岩崎弥太郎が三菱商会に飛躍する礎になったとのこと。ただし、亀山社中は正式な規約に基づいた会社ではなく、あくまで元型0号に過ぎず、正式な和製株式会社1号となると『小栗上野介の兵庫商社』(1867)という意見もある」

GM「小栗殿は、去年の大河でも渋沢栄一の訪欧を支援した傑物として、重要な役割を果たした御仁じゃのう。まあ、当リプレイの舞台が幕末維新期か鎌倉時代のどちらに通じるかは知れぬが、使えるネタは思いつきで何でも拾うことにするつもりじゃ」

 

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