屋久島からの帰還
シロ「アリナ様、ただいま帰還しました」
翔花「ヒノキちゃん、遊びに来たよ〜。水着ありがとう。屋久島は楽しかった♪ 録画したドンブラ見せて〜」
晶華「お姉ちゃん、神霊候補だったら、もう少し礼儀作法を学ぼうよ」
翔花「神霊は人の世界のルールに従わなくていいって、ガイアちゃんが言っていたし〜」
晶華「でも、お姉ちゃんはあと3年は人の世界で暮らしていいってガイア様は言っていたのだから、お姉ちゃんは人の世界のルールも、神霊の法も両方勉強しないといけないの」
翔花「2つも勉強しないといけないの?」
晶華「私はガイア様から、お姉ちゃんのサポート係を仰せつかったんだから、人の世界でも、神霊の世界でも通用するように立派に振る舞ってもらわないと、私とNOVAちゃんが恥をかくの」
翔花「精霊少女は自然体なのが魅力なんだから〜」
晶華「自然体と、しつけられてない無作法なのは違います」
ヒノキ「お主ら、人の塔に遊びに来て、いきなり姉妹ケンカか? しつけはいいが、時と場所をわきまえよ。公の場で子どもをガミガミ叱りつけて騒がしくする無作法な教育ママのような振る舞いはよさぬか!」
翔花「ふえ〜ん、ヒノキちゃんに怒られた〜(涙目)」
晶華「……場をわきまえない無作法な教育ママ……そんなあ、私が?(呆然)」
ヒノキ「お主らは人や神霊である前に、客としてのマナーを身につけるがいい。さて、リトルよ。屋久島でレッドソウルを獲得したようじゃな」
リトル「はい、ここにぃ」
ヒノキ「ブルーソウルに似た質感の赤い勾玉か。強い炎気を感じるのう。魔炎気……いや、そこまで破壊的ではない、炎霊気と言ったところか。温かい熱気はまるで温泉のように心身ともに癒してくれる精霊力を感じおる。ゲンブ、お前も分かるじゃろう」
ゲンブ「はい、アリナ様。このレッドソウルの力を温泉に活用して『赤珠の湯』にすれば、さぞ霊験あらたかな効能が得られるかと」
ヒノキ「バカなことを。このような貴重な霊石を温泉に利用するなど、ガイア様が許されまい」
リトル「いえ、ガイア様は当面、アリナ様に託すように仰せでしたぁ」
シロ「屋久島での事の次第はこの報告書に」
晶華「レポート作りには私も協力したんだからね」
ヒノキ「なるほど。後でじっくり読むとしよう」
翔花「グリーンソウルは天空宮殿の動力源に使っているんだから、レッドソウルも温泉の元に使ってもいいんじゃないかなあ。『赤珠の湯』に浸かって、みんながレッドソウル温泉パワーで強くなることがガイア様の思し召しかもしれないし」
ヒノキ「むむむ、それは一理あるが、悪魔の誘惑にも聞こえるのう。しかし、コンパーニュと言えば温泉。コンパーニュで管理するとは、すなわちTRPGか温泉に活用せねば、レッドソウルの存在感が失われるというもの。よし、リトルよ、ゲンブと協力して『赤珠の湯』の造営に力を尽くせ。場所は……そうじゃな。『ビッグボディ温泉』の隣の区画が空いてあるはず。久方ぶりの大造営作業じゃ。責任は粉っちゃんが取る」
翔花「ええっ、わたしが?」
ヒノキ「そりゃあ、ガイア様の思し召しという言葉を、花の巫女が使ったのじゃからな。神託を口にする巫女には相応の責任が伴うというもの。それとも、今さら冗談だったとか、軽口だったとかで責任逃れをするつもりか? お主の言葉はそれほど軽いものなのか?」
翔花「ううっ、ヒノキちゃん、言い方が厳しくない?」
ヒノキ「アッキーの言い分ではないが、人の世界でも、神霊の世界でも通用するだけの責任感は修得してもらいたいからのう。力ある者、立場ある者は、自らの言動に責任を持たなければ、国が乱れ、世が乱れる元となる。自らの発言の影響力をわきまえない輩に、力や立場を与えることは甚だ危険というのが世の理。お主も、いつまでも幼子ではないのじゃから、自らの為すべき役割を意識した発言を身に付けねばのう」
翔花「うん、分かった。じゃあ、今からガイアちゃんに連絡をとって、温泉の許可をもらうから。『もしもし、ガイアちゃん? この前のレッドソウルだけど、コンパーニュの温泉に使っていい? えっ、好きにしろって。ありがとう、ガイアちゃん。分かった。また、困ったことがあったら連絡するから。えっ、困ったときじゃなくても、楽しいことでも連絡して来いって? 分かった。じゃあ、ドンブラの感想を聞いてくれる? えっ、それはいいって? ドンブラよりも、TRPGの話を聞きたい? 分かった、だったらエマ・ショーカの冒険譚をまた話してあげるから。じゃあね』……ということで、レッドソウル温泉、作ってもいいって」
ヒノキ「……そんな軽い話でいいのか!?」
翔花「うん、ガイアちゃんはこれぐらいでいいって」
晶華「大地母神と精霊巫女の関係って、思ったよりもフランクなのよね。もう少し格式があったっていいと思うんだけど」
ヒノキ「まあ、この天真爛漫さが粉っちゃんの魅力じゃと思うとしよう」
シロ「同感です、アリナ様。しかし、ボクには翔花のマネはできそうにありません」
リトル「凄いですぅ、翔花さん。これぞ自然体にして、飾らぬままのドラゴンの道ぃ。そこに痺れる、憧れるぅ。今後とも学ばせてもらいたいですぅ」
ゲンブ「皆が皆、同じことができるとは思わんが。大地母神の遠き孫娘という身内感覚があればこそでござろう」
ドンブラ話
翔花「獣拳鬼と忍者鬼かあ。これで、30番代で残っているのは、ゴセイジャーさんの天装鬼だけで、忍者系戦隊もコンプリート。13番のターボレンジャー高速鬼から21番のメガレンジャー電磁鬼までも埋まったわね」
晶華「何の話をしているか分からない人は、こちらの記事も参照ね」
ヒノキ「これで、21番以降で埋まっていないヒトツ鬼リストを作ると、こんなところじゃのう」
・34.ゴセイジャー(天装鬼)
・29.マジレンジャー(魔法鬼)
・28.デカレンジャー(特捜鬼)
・27.アバレンジャー(爆竜鬼)
・25.ガオレンジャー(百獣鬼)
・24.タイムレンジャー(未来鬼)
・23.ゴーゴーファイブ(救急鬼)
・22.ギンガマン(星獣鬼)
晶華「鬼の名前にすると、違和感ありなのが特捜鬼、未来鬼、救急鬼の3つよね」
翔花「でも、警察鬼が5話に出ているんだから、特捜鬼がいても納得だよ」
晶華「救急鬼って、人を助けてくれる良い鬼って感じよね」
翔花「でも、6話の動物鬼は看護士さんがヒトツ鬼になったんだし、お医者さんや消防士さんが鬼になったら、救急鬼じゃないの? わたしはドンブラだったら、何でもOKよ」
晶華「NOVAちゃんが鬼化したら、新星鬼だっていうネタがあったけど、お盆休みで登場しなかったわね」
ヒノキ「鬼化を防ぐために、天空宮殿で『危難の港』感想記事に集中していたという裏話があってのう。代わりに、『腹ペコ悪魔の毒々海賊』なるキャラが妄想暴走して爆誕したそうじゃ」
翔花「へえ。天空宮殿では、そんなことになっていたんだ」
ヒノキ「それとケイPマーク1が事故で自爆して、屋久島のケイPジローとトレードされるらしい」
晶華「それも初耳ね。私たちの知らないところで、そんな事件が起こっていたなんて」
ヒノキ「わらわも新兄さんからの連絡で知ったばかりの最新情報じゃからのう。お主たちに伝えておいてくれ、と頼まれた」
翔花「ありがとう、ヒノキちゃん。何も知らない情弱だったら、イヌブラザーさんになっちゃうところだったよ」
晶華「まめに連絡をとって、親しいコミュニケーションのできる関係を紡ぐことは大事ね」
翔花「さて、次回はゴーグルファイブさんのヒトツ鬼さんが登場するって噂だけど」
晶華「大戦隊だから、大鬼(だいき)か、大戦鬼(だいせんき)って予想されているけど」
ヒノキ「13番めのターボレンジャーからが平成戦隊ということになるから、いよいよ昭和ヒトツ鬼の時代に突入するようじゃのう。名前の予測が難しい戦隊が混ざっていて、鬼門の時代と言えようか」
12.超獣戦隊ライブマン(超獣鬼)
11.光戦隊マスクマン(光鬼? 光戦鬼?)
10.超新星フラッシュマン(新星鬼)
9.電撃戦隊チェンジマン(電撃鬼? 2代め電撃鬼?)
8.超電子バイオマン(超電子鬼? 2代め電子鬼?)
7.科学戦隊ダイナマン(科学鬼)
6.大戦隊ゴーグルファイブ(大鬼? 大戦鬼?)
5.太陽戦隊サンバルカン(太陽鬼)
4.電子戦隊デンジマン(電子鬼)
3.バトルフィーバーJ(J鬼?)
2.ジャッカー電撃隊(電撃鬼? 電撃隊鬼?)
1.秘密戦隊ゴレンジャー(秘密鬼)
翔花「未登場の鬼は残り21体。今が24話だから、大体、半分ぐらいかしら」
晶華「戦隊シリーズは、最初のゴレンジャーと3クールだけのジャッカーを除けば、大体1年ぐらいの放送ね。ゴルフと駅伝と正月特番で3話分がないので、大体48話か49話かしら。ゼンカイは49話で、その前のキラメイはコロナで一月ほどの製作中止期間があったので45話。ゴレンジャー以外で長いのはチェンジマンの55話ね。放送話数をリストアップすると、こんな感じ」
・84話:ゴレンジャー
・55話:チェンジマン
・53話:カクレンジャー
・52話:バトルフィーバー
・51話:デンジマン、ダイナマン、バイオマン、マスクマン、ターボレンジャー、ジェットマン、メガレンジャー、タイムレンジャー、ガオレンジャー、ハリケンジャー、ゴーカイジャー、ルパパト
・50話:サンバルカン、ゴーグルⅤ、フラッシュマン、ジュウレンジャー、ダイレンジャー、ギンガマン、ゴーゴーV、アバレンジャー、デカレンジャー、ゴーオンジャー、ゴセイジャー、ゴーバスターズ
・49話:ライブマン、マジレンジャー、ボウケンジャー、ゲキレンジャー、シンケンジャー、ゼンカイジャー
・48話:ファイブマン、オーレンジャー、カーレンジャー、キョウリュウジャー、ジュウオウジャー、キュウレンジャー、リュウソウジャー
・47話:トッキュウジャー、ニンニンジャー
・45話:キラメイジャー
・35話:ジャッカー
晶華「改めて調べると、50話や51話の戦隊も多いことに気づいたわ」
ヒノキ「1年365日は7で割ると52週と余り1日。この余った1日が戦隊放送曜日とかぶれば、放送が1回増えることになるじゃろうし、そもそもゴルフ枠や駅伝枠は戦隊の放送がニチアサに移ったメガレンジャー以降のこと。さらにゴーカイの年は駅伝放送がニチアサをつぶさなかったし、ルパパトの年は全米ゴルフがニチアサをつぶさないなど、放送回数が多くなる理由があったというもの。こうなると、全米ゴルフと駅伝による影響を受けた戦隊の放送回数をチェックしたくなるのう」
晶華「さすがに、そこまではやってられないわ。とりあえず分かっているのは、全米ゴルフ放送の被害を受けた最後の戦隊がリュウソウジャーということぐらいね。キラメイはコロナの、ゼンカイは東京五輪の煽りをくらって放送回がズレ込んだりもしたけれど、やはり高校野球ほど確実に被害を与えてくる敵はいないわね」
ヒノキ「関西限定じゃろうが」
晶華「関西限定だからよ。ゴルフや駅伝で放送回が飛ぶのは全国共通だから、製作スタッフに1週お休みをあげていると思えば、許すこともできる。だけど、高校野球では製作スタッフのお休みは関係ない。この時ばかりは、関西在住であることを苦々しく思っている……ってNOVAちゃんの思念が飛んで来たわ。この思念は、そのうち新星鬼になって爆発しそうね」
翔花「その時は、桃井タロウさまに斬ってもらいましょう」
ヒノキ「今だと、桃谷ジロウに倒されるかもしれんがのう」
翔花「トラドラオニタイジンも早く見たいなあ」
(当記事 完)