花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を連載中。

赤い魂石の話withドラゴンファイヤーズ

久々の創作ストーリー展開

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、ご無沙汰してます』

ヒノキ「おお、新兄さんではないか。久しぶりじゃのう。春のウルトロピカル引っ越し以来か?」

リモートNOVA『急な話で申し訳ありませんが、シロ君とリトル君をお貸しいただけませんか?』

ヒノキ「その2人に何の用じゃ?」

リモートNOVA『まずは、こちらの話を確認してください』

ヒノキ「ほう、いろいろと総括した記事じゃな。そうか、魔神ハンターももうすぐ2周年になるのか。それに、シロとリトルをそちらに送って、共に魔法研鑽をしたいって申し出とはのう」

リモートNOVA『それだけではありません。実は先日、そちらのキャラ成長記事を読んでいて、あるフラグが立ったことに気付いたんです』

ヒノキ「フラグじゃと?」

リモートNOVA『ええ、リトル君の中に宿るレッドソウルがついに覚醒する時を迎えた……と思います』

ヒノキ「レッドソウル……初出はこの記事じゃったな」

リモートNOVA『ええ。それに最新情報はこちらです』

ヒノキ「大いなる怪獣王の魂の力の欠片である『7つの竜の魂』じゃったな」

NOVA『そうです。その一つ、グリーンソウルは娘の翔花を妖精郷から救出した際にゲットできましたが、レッドソウルはリトル君が魔神ハンターのキャラを成長させることによって、出現するという話でした』

ヒノキ「うむ、それで?」

NOVA『このたび、リトル君のキャラのデルニールがグレンダール神の特殊神聖魔法【バーニング・ソウル】を習得したことで、条件を満たしたのです。これで屋久島へ行って、大地母神ガイア様やセイリュウG様と接すれば、レッドソウルが覚醒するようです』

ヒノキ「何と。【バーニング・ソウル】がレッドソウルのフラグじゃったとは。言われてみれば、確かにそのままで納得できる語呂合わせじゃが、新兄さんは最初から気づいておったのか?」

NOVA『いや、気付いたのは2日前、ブログ総括記事を書いてからの話です。夏イベントをどうしようかなあ、とアイデアを頭の中でいじっていたら、上手くつながったというか、ピタリとハマりましたね。まるで最初からそういう話であったかのように、ひらめきが湧き上がるのは、創作していて最も楽しい瞬間の一つです』

ヒノキ「つまり、最初から計画的に仕込んでいたわけではないのじゃな。『リトルのキャラ・デルニールがレベル7プリーストになったら、【バーニング・ソウル】→レッドソウル覚醒の展開に持って来よう』と作者として狙っていたのではない、と?」

NOVA『俺はそこまで用意周到にプロットを立てるタイプの書き手じゃありませんよ。どちらかと言えば、ネタをいろいろ仕込んで、後からつなげて辻褄合わせをひらめくタイプ? もちろん、日頃からあれこれ考えて、つながるネタを見つけようと努力はしていますがね。テキトーに種を蒔いていたら、後から生えてきた芽や、育って成熟した花果に気づいてラッキーと刈りとって収穫物にするような感じでしょうか』

ヒノキ「つまり、わらわに隠し事をして、いろいろと策を弄していたわけではないと言うことじゃな?」

NOVA『いや、隠し事もそれなりにありますし、手札もまだまだ用意していますが、今はそれを披露すべき時ではないでしょう』

ヒノキ「例えば?」

NOVA『例えば……って、仕方ないなあ。ここだけの話ですけど、翔花がグリーンソウル、リトル君がレッドソウルだと、他のソウルはどうなるかを考えて、晶華がシルバーソウルで、シロ君がホワイトソウルというところまで、ほぼ確定しています。そして、その覚醒条件として、晶華は「妖精郷の女王になること」で、シロ君は……って、これ以上は言えません』

ヒノキ「まあ、シロのキャラが『竜騎士として成長する』ことが条件の一つにはなりそうじゃな。今の魔神ハンターの話の流れじゃと」

NOVA『ああ、魔神ハンターですけど、そろそろ終わりませんか?』

ヒノキ「何じゃと!?」

 

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魔神ハンター、第5部終了後の成長タイム(SWミストグレイヴ5−12.5)

Wミッションを終えて

 

ヒノキ「今回は『竜の秘薬ミッション』と『深層階への配達ミッション』の2つを果たした後の成長タイムじゃ」

ゲンブ「★22個分だから、それだけで経験点4400点。さらに魔物退治で440点加算され、4840点でござるな」

ヒノキ「G太郎はピンゾロ2回で、+100点もされる」

リトル「魔神ハンターの物語の中で、最高点を稼ぎましたねぇ」

ヒノキ「これまでの最高は、同じくWミッション達成だった第3部の終わりじゃったが、それで4673点。★の数は同じながら、倒した魔物のレベルが高かった分、今回が勝った形になる」

シロ「お金の方は経費を減らして、合計14370G分の戦利品。これを3で割って4790G分に、配達での報酬が一人当たり現金2500ガメルになりますか」

ヒノキ「それと〈剣のかけら〉分を考えねばならぬ」

ゲンブ「ミストグレイヴでは、〈剣のかけら〉は蛮族名誉点に置き換わり、現金化はできないはずでござったが?」

ヒノキ「うむ。しかし、今回でオードル・プルが地上のミストキャッスルへの道を開いてくれるようになった。すなわち、第6部以降は『ミストキャッスル』のシナリオと混ぜてプレイするという選択肢もあるのじゃが、『ミスキャ』における〈剣のかけら〉は一つ200ガメルに換算し、名誉点にはできないというものじゃった」

ゲンブ「なるほど。『ミスキャ』と『ミスグレ』では〈剣のかけら〉の扱いが変わって来る、と」

ヒノキ「前回、お主たちは〈剣のかけら〉を28個入手した。これを現金化すると5600ガメルの追加報酬となる。〈剣のかけら〉を現金にするか名誉点にするかは、ソード・ワールド本来のルールではプレイヤー側が自由に選択していいのじゃが、シナリオの制約によって『ミスキャ』では現金化のみ、『ミスグレ』では蛮族名誉点化のみとされておる。しかし、2つのシナリオを混ぜることを考えるなら、今後の〈剣のかけら〉の扱いを考えねばのう」

シロ「ボクとしては、騎獣代の確保のために現金化できると嬉しいですね」

ゲンブ「しかし、名誉点事業のことを考えると、名誉点も欲しいでござるな」

ヒノキ「そこで今回は折半ということにしようと思う。すなわち、2800ガメルと名誉点14Dという形でどうじゃ?」

シロ「それだと現金が3で割れないので、3000ガメルと13Dでどうでしょう?」

ゲンブ「すると、一人1000ガメルでござるな。あと13Dを振ると……」

 

 獲得名誉点は各自40点になった。

 

ヒノキ「名誉点の話は事業も含めて、今回は後回しにするとして、獲得勲章の整理をしておくのじゃ」

●勲章、および真紅のマギスフィアのデータ

 

・黒鉄剣士勲章(50G):22個

・真鍮戦士勲章(250G):11個

・赤銅勇士勲章(1250G):6個

・白銀騎士勲章(7500G):2個

 

・魔神討伐ポイント:14点

・転移門:地下30階

ゲンブ「〈白銀騎士勲章)5つで〈黄金近衛勲章〉にできる。今回で3個になったので、あと2個で目的達成でござるな」

リトル「だけど、密偵イゴールさんやオスカルさんに〈白銀騎士勲章〉を渡す必要はあるんですよねぇ」

ヒノキ「密偵に欲しい情報やアイテムを与えて、それがコンプリートすると冒険達成度が+2%されるのじゃが、アム以外は★がもらえるわけでもなく、急ぐ仕事でもない。勲章が余ったときに渡すといいじゃろう」

ゲンブ「ところで、イゴール殿は【コボルド窟】に戻って来ていたのでござるか?」

ヒノキ「ああ。前回のガストクイーンが暴れていた際、コボルドたちを守ろうとして重傷を負って、現在療養中とのこと」

シロ「何と。それは大変ですね」

ヒノキ「まあ、第6部で最初のミッションを達成する頃には復帰するじゃろう」

ゲンブ「とにかく、彼に〈白銀勲章〉を渡すと、彼の密偵イベントはコンプリートして、烈火団に正式参入してくれるという話でござったな」

ヒノキ「うむ、その暁には解放軍の同志クエストにも1人追加で、ストーリー的にも重要な情報源として働くように考えておる」

リトル「オスカルさんの方は、【巨大格納庫】の〈転送装置のマスターキー〉を持っているんですよねぇ」

ヒノキ「その通り。現時点でオスカルの持つ情報は、目新しいものがなくなってしもうたが、〈転送装置のマスターキー〉は重要アイテムじゃから、入手してもらいたいもの。冒険達成度も+1%されるゆえにのう。他の情報は、『妖精の歌笛』『ノイア・カーナと翠緑マギスフィア』『暗殺斡旋所』『セランシェの灯火』といったもので、全部知っているので、オリジナルで追加情報を加えようかと思うておる」

ゲンブ「そりゃ、貴重な勲章に見合った情報が欲しいでござるなあ」

ヒノキ「オスカルの欲しいのは、〈白銀〉3つ、〈黄金〉2つ、〈翡翠〉1つでコンプリートじゃが、情報の対価としては割に合わん気がするのう。どうせなら〈黒鉄〉〈真鍮〉〈赤銅〉〈白銀〉〈黄金〉〈翡翠〉をそれぞれ1つずつにして、もっと扱いやすい密偵にすれば良かったのではないか」

ゲンブ「それだと、お手軽すぎるが、おそらくコンプリートが一番難しい密偵でござろうな」

ヒノキ「何にせよ、コンプリートにリーチが掛かっているのがイゴールで、その次がアム。ニコとオスカルは攻略難度が高そうじゃ」

ゲンブ「裏切り者のシル・メリル以外は、コンプリートで冒険達成度が加算されるので、究極攻略のための壁みたいなものでござるな」

 

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魔神ハンター、第5部完(SWミストグレイヴ5ー12)

ダブルクイーン出現

 

GM(ヒノキ)「それでは44日めの夜、【コボルド窟】に帰還した烈火団は、そこが魔物の襲撃に見舞われている現場に遭遇する」

G太郎(ゲンブ)「最初からクライマックスでござるな。思わず、俺、参上! と言いたくなるでござる」

デル(リトル)「敵の正体は何だぁ?」

GM「それは見覚えがある。具体的には第4部のラストに登場しておる」

ホリー(シロ)「……と言うと、ウォードゥームですか?」

GM「いや、今度のボスは、10レベル魔法生物のガストクイーンが2体じゃ」

デル「ガストクイーンって、ウォードゥーム戦で召喚モンスターとして助けてもらった相手かぁ? 今度は敵として登場するだとぉ!?」

GM「当リプレイのガストクイーンは、こういう姿じゃったからのう」

GM「今回は2体じゃから、もう一体は当然、これじゃ」

GM「まあ、8月のジャンヌ&アギレラのガールズリミックス配信記念と言ったところか」

ホリー「いやいや。だったら、その2体を敵ボス扱いして倒すような展開はやめましょうよ〜。どうして、ボクたちがジャンヌやアギレラを倒さないといけないのですか?」

GM「仕方ないじゃろう。そういうシナリオなんじゃから。ここでは『墳墓遭遇表で、パーティーの平均レベル+2した枠のモンスターがボスキャラとして登場する』ようになっている。そして登場したのが、ガストクイーン2体だっただけの話」

デル「ラブコフはぁ? ラブコフは出ないのかぁ?」

GM「うむ。ノーマルのガストは出ておらん。よって、ラブコフと戦う必要はない」

デル「それは良かったぁ。ラブコフまで敵に回ったら、オラは完全に戦意喪失していたところだからなぁ」

ホリー「ボクは十分、戦意喪失してます。帰ってきたガストクイーン、しかし、それが敵だったなんて……」

GM「む。ならば、ホリーの心の中でルイーズ王女の声が叱咤激励する。『何をしているのです、我が騎士よ。敵は闇に堕ちた偽りの女王が2体。あなたが彼女たちのことを想うなら、光の力で浄化するのです』と」

ホリー「はっ、ルイーズ王女の声が聞こえる。そうですね、ボクは魔神ハンター。悪魔に乗っ取られたジャンヌとアギレラは、ギフの手から解放しないと」

G太郎「やれやれ。現実と妄想の区別が付かなくなっている嬢ちゃんはさておき、レベル10のボス敵2体とは厄介でござるな。とりあえず、魔物知識判定を試みるでござるよ。(コロコロ)19」

GM「おお、弱点値まで抜いた。物理ダメージ+2じゃ」

G太郎「だったら、弱点を2倍で計算できる私が蹴れば+4の追加ダメージでござるな」

GM「HPは剣のかけらで補強されているので157点。命中21の打撃点2D+17。回避20、防護点8の戦闘データじゃ。特殊攻撃は何もない、純粋な打撃ファイターじゃよ」

G太郎「それでは、先制判定を。(コロコロ)17」

GM「こちらは18じゃ」

G太郎「くっ、誰か剣の恩寵を残しておらぬか?」

デル「オラが残してるぅ。師匠の先制判定に+2だぁ」

G太郎「それで何とか先制獲得したでござる」

 

 こうして2体のガストクイーンVS烈火団の戦いが始まった。

 

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魔神ハンター、深・宅配仕事から帰還す(SWミストグレイヴ5ー11)

改めて帰還プレイ

 

GM(ヒノキ)「では、改めて魔神ハンターの続きじゃ。お主たち烈火団は、『深層階への配達ミッション』を終わらせ、深層階の北西部を探索し、『竜の秘薬ミッション』を完遂した。そして、これより上層階に帰還して第5部終了の予定じゃ」

G太郎(ゲンブ)「エサユハ殿にお暇を告げて、預けておいた人魚奴隷を引き取るのでござるな」

デル(リトル)「そう言えば、人魚奴隷を助けていたんだなぁ。食べ物とかどうしていたんだろぉ?」

GM「その辺は、コボルドたちが気を利かせて、人魚用の保存食を残していたことにしよう。お主たちが気にする必要はない」

ホリー(シロ)「ゲーム的処理って奴ですね。リアルに考えると、面倒臭くなる割に面白さに貢献しない要素は割愛する、と」

GM「細部にこだわるとリアルになって面白いという考えもあるが、メリハリが大事じゃからのう。適度なさじ加減が大事、わらわの好きな言葉じゃ」

G太郎「では、足手まといの人魚の入った桶をイノセントに乗せて、出発でござる」

ホリー「仕方ないな。しばらくイノセントは戦いに使えなくなるが、人魚は地上じゃ上手く歩けないみたいだし、誰かが背負う方が戦力ダウンだ」

デル「早く上層階に戻って、お仲間のところに帰してやろうぜぇ」

●ミストグレイヴ深層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 緑字は新規に記入)

 

瑠璃宮ー歯車ー地下庭園

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王女のー暗殺ー不死者ー流血回廊ー月の図書館

鍾乳洞 斡旋所 の城  l   l

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黒炎の工房ー蒸気の谷ー赤瀑布ー巨大ー銀灯の通路

        l    l  格納庫   l

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             ミノタウロス翡翠のール=ロウド漆黒の

      上層階 ←の門  ピラミッド 神殿    スフィア

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                                       愚か者のー ?

           上層階 ←

G太郎「では、まず、西の【蒸気の谷】へ進むでござる。機械部品を手に入れたでござるからな。引き取ってもらって、報酬を受け取るでござる」

GM「うむ。43日めの昼に【蒸気の谷】に到着するのじゃが、その前にランダムイベントをチェックせよ」

 

 その結果、一行は翠将ヤーハッカゼッシュと遭遇する!

 

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魔神ハンター、深・宅配仕事から……まだ帰還せず(ゴブスレやSW新商品の話)

7月の書籍の話

 

ヒノキ「新兄さんから、ゴブリンスレイヤーの新刊が届いたのじゃ」

ゲンブ「ほう。今回はどのような話でござるか?」

ヒノキ「王都を舞台に馬上槍試合が行われている影で、暗躍する吸血鬼率いるゴブリン軍団と、ポリコレ騎士を成敗する話……とのことじゃ」

ゲンブ「吸血鬼やゴブリン……は分かるとして、ポリコレ騎士とは一体!?」

ヒノキ「例えば、殺人やテロリストという言葉は善いか悪いかの二択で峻別するとどっちじゃ?」

ゲンブ「そりゃあ、悪い方になるでござるなあ。少なくとも、子どもに教えることを推奨するのは悪の組織の所業と言える」

シロ「昔のショッカーなんかが、子どもを洗脳する際に教えていましたね。ショッカー・スクールで銃の撃ち方や人の殺し方を学んだり……」

ヒノキ「まあ、子ども番組の悪とは『平和に暮らす人々の社会を脅かす存在』じゃからのう。子どもに過激な社会破壊活動をさせるのは、中近東支部から来たゾル大佐の常套手段だったらしい」

ゲンブ「70年代の世界情勢では、いわゆる中東戦争絡みで、その地域の政情が不安定でござったからなあ。その時期の悪のイメージとして、『ナチスの残党がテロリズムを煽動するべく暗躍する』とか『異質な(邪悪な)文化の宗教結社が人々を洗脳して凶悪化させる』というのが割と定番だったと見える」

ヒノキ「時代による悪のイメージの変遷や、価値観の多様化によるフィクション・ストーリーの深化(正義だと信じてきた組織の敵対化など)は、とりわけ主人公ヒーローの悪者退治という作品の歴史を考える際に無視できない考察となろうが、TRPGでもしばしば対立概念をテーマにして、『悪党退治に励む善良寄りのプレイヤーキャラの活躍を楽しむのが基本』であることから、何が善で何が悪かを考えるケースも多くなる」

リトル「魔神は悪だとか、ゴブリンは悪だって考えるのが基本ですねぇ」

ゲンブ「しかし、たまには『正義の魔神』がいてもよろしいではござらんか」

ヒノキ「単純な勧善懲悪に対して、『いわゆる悪側の視点から見た正当性』を掘り下げて考えるとか、『悪の力をもって、より卑劣な悪を倒す』とか、様々なアプローチを試みるのが創作の面白さというものじゃが(思考実験という意味合いもある)、そういう多様な価値観が情報社会の中で可視化されると、中には『受け入れ難いエログロ・ナンセンスな描写』を露骨に嫌悪するケースも出てくる。世の中にそういう下賎なものが存在して、それに純粋な子どもたちがさらされることが教育に悪いとか、そういう作品に接して不快な想いをしたから配慮(公の場から排除)すべしとか、『表現の自由に反する言動』を主張するケースも出てくる」

ゲンブ「『殺人やテロリズムは悪だから、それを描くことも戒めなければならない』と極端な主張も考えられるでござるな」

ヒノキ「まあ、その辺は客層に応じた描写の配慮とかで、『TVでは血潮が噴き出す残虐なシーンは控える』とか『子どもたちの見る時間ではエロ表現は自粛する』とか、でも『規制の少ないコミックでは結構えげつない描写やストーリーがあって、マニアックな伝説となる』とか、時代ごとの対応が為されたのじゃが、インターネット時代において『昔の時代の表現(今だと諸事情で再現しにくい)が話題になる』とか『客層を無視して作品に触れ得る環境』とかが出てきて、『悪を叩きたい人間にとっては、わざわざ叩きやすい悪を探し出してきて、こんな物が世界に存在することが害悪である』と攻撃してくるケースも広がった。個人の主観的正義を主張するのは結構だが、それを好む趣味人の嗜好まで過剰に攻撃するとかのう」

シロ「いわゆる正義の押しつけですね」

ヒノキ「多様な価値観が存在する社会では、一元的な物の見方で断罪することには慎重であって然るべきなのじゃが、それを『政治権力や業界への圧力で封殺しようとする動き』をポリティカル・コレクトネス、通称ポリコレと言う。まあ、『個人的に嫌いだから、見ないようにする』というのは正論じゃし、『個人的に嫌いだから、自分の身の周りには見せないようにする』というのも家庭教育の延長として個人の自由じゃが、そこから飛躍して『個人的に嫌いだから、社会から排除するべく活動する』となると行き過ぎとなる」

シロ「『納豆が嫌いだから食べない』はOKだし、『納豆が嫌いだから、自分の周りでは食べないで欲しい。その臭いが我慢できないから』と言うのも、身内知人同士なら許される。でも、『納豆が嫌いだから、食堂の隣のテーブルで納豆を食べている赤の他人に文句を言いに来る』とか『納豆のCMを排除するよう要請する』とか『納豆の製造会社に苦情を入れる』とか『納豆禁止令』とか、そこまでエスカレートすると、納豆好きを敵に回すようなものですね」

ヒノキ「これは価値観の相違というもので、『誰かの好むものを別の誰かは受け入れ難い』という場合に、どちらの言い分を是とするかというものじゃな。まあ、細かく議論するとキリがないので、この辺で切り上げるが、ゴブスレ新刊ではこのポリコレ思想に毒された騎士が『冒険者を優遇する王はダメだ』『女性が着飾るような華美さは性を売りにした害悪だ』『種族差別をなくすには各種族固有の文化・特質への配慮をなしにして全て人間(ヒューム)の基準に揃えるべきだ』『自分の意に沿おうとしない王妹は呪うべし』など暴走したので、それが邪神に憑かれた扱いされて王に処罰されるという末路を迎えた……ようじゃ』

リトル「ゴブスレは、反ポリコレの立場で書かれたのですねぇ」

ヒノキ「真っ当なクリエイターなら、フィクションに過剰に踏み込んで断罪しようとする部外者(まともに読みもせずに表層だけで叩く者)を嫌うし、作品世界の範囲内で批判ネタにすることもありじゃろう。まあ、ポリコレ云々を言えば、ゴブスレはエログロ表現をゴブリンの所業として描写しておるし、それは憎むべき悪として断罪しているので、決してエログロを礼賛している作風ではないが、作品世界の中で幅を持たせようと思えば、そういう物が世の中に存在しているという事実を真正面から描いている作品と言えよう。世界にある物を描くことさえ許されないならば、創作ジャンルは成り立たないと言ってよい」

シロ「ところで、前書きがずいぶん長くなっているようですが、今回はソード・ワールドのプレイのはずでは?」

ヒノキ「むむ。このままの流れだと、この記事で『魔神ハンター』に進むのは不可能じゃのう。よし、今から路線変更じゃ」

ゲンブ「魔神ハンターの続きを楽しみにしていた読者の皆さんは、次回の記事まで待って下され」

 

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魔神ハンターと、竜の秘薬完成(SWミストグレイヴ5ー10)

ミッション達成に向けて

 

GM(ヒノキ)「前回は、深層階の北西区画を踏破して(【瑠璃宮】を除く)、【王女の鍾乳洞】で竜の秘薬の材料である〈乳白色のソーダ水〉を入手したのじゃ」

ホリー(シロ)「全ては、麗しのルイーズ王女のおかげです❤️」

G太郎(ゲンブ)「古代の魔法王女(マジカル・プリンセス)に嬢ちゃんが魅了されたのでござるな」

ホリー「いや、ボクは正気だ」

GM「確かに、抵抗判定には成功した。しかし、プレイヤー自らの意志で勝手に魅了状態に陥ったというロールプレイじゃのう」

ホリー「大体、魅惑の王女というキャラなら、魅了されないのは失礼じゃないですか。ボクのキャラは、『魅力的な女性は無視できない』のだし、これが正しいロールプレイです。黄昏の魔導姫ルイーズ・アンジェリーク様万歳」

GM「やれやれ。魔法王女というキャラだと、このアニメを思い出すのう」

デル(リトル)「へえ。94年のアニメかぁ。リトルゴジラと同時期ですねぇ」

GM「94年と言えば、ジェイデッカーGガンダムマクロス7レイアースの年で、スパロボEXとカクレンジャーの年でもある。まあ、それはさておき、お主たち烈火団は竜の秘薬ミッションを終えるために、これより【赤い瀑布】に戻るのじゃったな」

G太郎「うむ。帰還ルートとしては【鍾乳洞】→【暗殺斡旋所】→【黒炎の工房】→【蒸気の谷】→【赤い瀑布】を想定しておるが、この距離だと夜を徹しての強行軍になるでござるな」

●ミストグレイヴ深層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 緑字は新規に記入)

 

瑠璃宮ー歯車ー地下庭園

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王女のー暗殺ー不死者ー流血回廊ー月の図書館

鍾乳洞 斡旋所 の城  l   l

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黒炎の工房ー蒸気の谷ー赤瀑布ー巨大ー銀灯の通路

        l    l  格納庫   l

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             ミノタウロス翡翠のール=ロウド漆黒の

      上層階 ←の門  ピラミッド 神殿    スフィア

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           上層階 ←

GM「途中で死神馬車に遭遇すればショートカットができるやも知れぬがのう。では、帰り道を進むがいい」

 

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魔神ハンターと、竜の秘薬クエスト最終章(SWミストグレイヴ5ー9)

北西区画の踏破を目指して

 

GM(ヒノキ)「前回は、妖精たちと出会って温泉に入って幕引きじゃった」

G太郎(ゲンブ)「ルーンフォークは妖精を見ることができないが、温泉は楽しめるでござる」

デル(リトル)「妖精から聞いた情報では、〈セランシェの灯火〉はバルカン族に奪われたらしいなぁ」

ホリー(シロ)「ボク、悪いバルカンじゃないよ(涙目)」

G太郎「誰も嬢ちゃんが奪ったとは思っておらぬ」

ホリー「いや、妖精には疑われているんだよ。翔花似のドライアドに疑われたんじゃ生きていられない。こうなったら死んで身の潔白を晴らさねば」

GM「いやいや、生きて身の潔白を晴らせよ。まあ、すぐにはミッションを受注できない状況じゃが」

G太郎「パーティーの平均レベルが8以上の推奨ミッションでござったな」

デル「それと、今の仕事を果たさないと、新しいミッションは受注できないしぃ」

ホリー「宅配仕事の報告に【コボルド窟】に戻ってから、改めて出直して来るんだったな」

G太郎「さらに、ドラゴンの秘薬の材料集めミッションで、残りの〈乳白色のソーダ水〉の在処が判明したようなので、そちらを解決したいでござるよ」

 

GM「では、1tbの休息をとった後、41日めの深夜過ぎから未明にかけて【地下庭園】から西へ向かった烈火団というところからスタートする。ところで、宇宙刑事ギャバンの作曲家、渡辺宙明さんが亡くなったそうで、新兄さんが大いに悲しんでおるから、わらわも冥福を捧げないと」

GM「それにしても、ギャバンについては、第5部の初めに語ったので、わらわたちも無縁ではないぞ」

G太郎「ギャバンの変身者の名前は烈。烈火団の名前に関わっていることは後から気づいたでござるよ」

GM「どうでもいいと言えば、どうでもいいネタじゃが、いろいろつながる良縁は大事にしたいって気持ちで、当記事も改めて宇宙刑事の作曲家を偲びたいと思う」

G太郎「偲びながら、次の目的地がどこになるかダイスを振るでござるよ。61」

GM「それは【赤い瀑布】になるので、D6を振れ」

G太郎「2」

GM「ならば、61の前の56番で【歯車の迷宮】じゃ。お主たちは突如、機械仕掛けの迷宮に引きずり込まれた」

 

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