花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンター、魔窟コンビニへの道(SWミストグレイヴ5−2.5)

成長前の後処理

 

GM(ヒノキ)「前回、我らが烈火団は、魔窟の地下30階までをクリアしたのじゃ」

G太郎(ゲンブ)「破邪の洞窟の150階まで潜った大勇者アバン殿に比べると、まだまだでござる」

GM「うむ、破邪の洞窟に比べると、魔窟は地下100階までしかないからのう」

デル(リトル)「それでも、地下20階ではレベル5、地下30階ではレベル6の魔神がいたってことは、次はレベル7だよなぁ」

ホリー(シロ)「すると、最終的にはレベル13って計算になるわけで」

GM「まあ、そんなところじゃろうな」

G太郎「レベル13? 深層階の魔物と、それほど変わらないように思えるが」

デル「ヤーハッカゼッシュ(レベル20)に比べれば、大したことはないなぁ」

GM「比べる相手が悪すぎるじゃろう。13レベルの魔神ともなれば、回避力24にも達し、攻撃を当てるだけでも一苦労じゃ」

G太郎「確かに、レベル8の私でも命中基準値は13ぐらいなので、クリティカルを出さなければ当たらないでござるからなあ」

デル「師匠が当てられない相手を、オラが当てられるはずがねぇ」

ホリー「いきなり、レベル13なんて強敵に挑むのは無謀ってことだな。今のボクたちはレベル6なので、自分の身の丈にあった敵を倒しながら、着実に強くなることを考えるべきだ」

GM「ともあれ、今回は成長タイムなのじゃが、魔窟のある凱旋門では買い物ができぬので、成長は買い物ができる場所に着いてから行うものとしよう。よって、少しだけ物語を進めるのじゃ」

 

魔窟総監ギルギダッシュ『烈火団の諸君、よくぞ地下30階の魔神ヴァルブレバーズを倒した。約束どおり、魔窟コンビニ設置の礎となるドワーフの鍛治場の設立許可を与えよう。これが〈鍛治施設の設立許可証〉である。この拙者の署名入りだ。これを南の【無限の金床】にいるドワーフに持って行くがいい』

 

G太郎「おお、鍛治施設をこの地に築いてもよろしいのでござるか」

ギルギダッシュ『お主らは力を示したからな。決して口だけじゃない真の実力を持った武人の夢には、期待したいところである。あの煌びやか卿が断念したという事業を、コツコツ成立させようとする努力にも報いることこそ、粋な芸道と心得るゆえ、今後とも精進致せよ』

G太郎「総監殿にそう言っていただけて何よりでござる」

ギルギダッシュ『ただし、その後の許可は魔窟の50階を到達してからだ。まずは鍛治場のみ。それと、その後の事業計画はきちんと書類にまとめて報告するように。計画内容に拙者が意見を差し挟めるようにな』

G太郎「心得たでござる。では、早速、ダークドワーフのところへ参るとしましょう」

 

GM「そして、35日の深夜、烈火団は南の【無限の金床】に到着した。ダークドワーフの鍛治師ロベルクが出迎えてくれる」

G太郎「ロベルク殿、かくかくしかじかでござるよ」

ロベルク『何だと? 【戦神の凱旋門】に出張鍛冶場を築いていいだと? 魔窟総監の許可を得たと言うのか? しかし、急にそんなことを言われてもなあ』

G太郎「魔窟コンビニのためでござる。それと、ロベルク殿には我が愛用の武器ハードキッカーにイグニダイト加工を施してもらいたい。今回の仕事で、十分な資金が貯まったものでな」

ロベルク『おお、烈火団のマッスルG太郎さんの武器を預からせてもらえるのか? そいつは名誉なことだね。分かった。これからちと忙しくなるが、鍛冶場の発展のためだ。烈火団の名誉の一端を担わせてもらえるなら、協力させてもらうぜ』

G太郎「よろしく頼むでござる。魔窟鍛冶場の設立が上手く行ったら、ゴブリン王にも出向いてもらうので、例の黄金鎧の件もそれで解決でござる」

ロベルク『なるほど。【凱旋門】に鍛冶場があれば、こっちの職場に向こうが頭を下げて出向いて来るって寸法か。よく考えたじゃないか。それなら、こっちは納得だ。黄金鎧の作業もそっちですればいいってことだな』

G太郎「魔窟コンビニの警護は、向こうの仕事になるでござるからな。職人の誇りと武人の誇り、どちらも大切にしたいもの」

ロベルク『それに商売人の誇りもな(ニヤリ)』

 

G太郎「さて、次は35日めの未明でござる。睡眠時間の確保のために西隣の【コボルド窟】に向かうとしよう。そこで宿に泊まり、1tbを眠りに費やして、それから買い物タイムにすればいいのでござるな」

GM「宿泊料金はイノセントの分も含めて200ガメルじゃ。ただし、ミッション『荷物を輸送せよ』を引き受けてくれるなら、無料で寝泊まりして下され、とコボルドのオードル・プルが言ってくれる」

ホリー「へえ。宅配業務で幸せを運ぶのは、ドンブラの道で旬じゃないか。シロネコ宅急便として、早速、引き受けよう」

デル「ホリー姉さん、桃井タロウが勤めているのはシロネコじゃなくて、シロクマでさぁ」

ホリー「あれ、そうだっけ? 宅配仕事はネコってイメージがあるんだけど」

GMコボルドが運営している宅配サービスは『シロイヌ』をトレードマークにするとしよう」

G太郎「とにかく、魔窟コンビニの開店の条件に、オードル・プルの荷物運送仕事が入っていたでござるな。この期に果たしておくとよいか」

GM「では、次のミッションは【コボルド窟】の宅配仕事に決定じゃ。目的地は2ヶ所。ランダムに決めて、南の【騎獣調教所】と北の【岩棚の城塞】じゃな」

G太郎「見事に逆方向でござるな」

ホリー「久々に【騎獣調教所】へ行けるのは嬉しいニャ。前に訪れたのは、イノセントがオックスフォームに進化した第2部の終わりだったので、かれこれ1年以上が経っているし」

GM「ゲーム内時間だと、烈火団の本部設立の頃合いだから20日頃となるのじゃ」

ホリー「よし、2週間ぶりにフーララバラお姉さんに会いに行って、成長したボクとイノセントの姿を見てもらうんだ」

GM「それはジカーイジカイのお話ってことで」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 青いラインは安全ルート)


            死者の道ーミノタウロス

              l   の門→深層
              l     l  階

蛇の酒蔵ー凱旋門岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋

(梯子) (魔窟) 城塞  l     l

  l   l   l   l    腕試しの
コボルド窟ー無限隠者のー地底湖の畔ー通路→深

      金床  迷路 (人魚宮殿)   

         l   l       階

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

 

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魔神ハンター、魔窟探索ふたたび(SWミストグレイヴ5ー2)

凱旋門

 

GM(ヒノキ)「今回は、魔窟探索を頑張るのじゃ」

デル(リトル)「ようやく魔神ハンターらしいことができるんだなぁ」

ホリー(シロ)「ボクは前回、MP4点を使ったままなので、残り28点だ」

G太郎(ゲンブ)「それを言うなら、私はMP9点を使ったので、残り21点でござる」

GM「ところでG太郎は生命抵抗力判定18をしてもらおうかの?」

G太郎「どうしてでござるか?」

GMバジリスクを蹴った際に、毒の血を受けたからのう。念のためダメージを受けたかどうか判定じゃ」

G太郎「そんな1週間以上も前のプレイの後処理をさせられるとは……(コロコロ)出目5。達成値17でござる」

GM「ヒヒヒ、失敗しおったか。ダメージは2Dで(コロコロ)チッ、4点か」

G太郎「残りHP48点。今ごろヒリヒリして来たが、大したことはござらん」

GM「ということで、ランダム遭遇で出会ったバジリスクを多少傷つきながらも、難なくあしらった烈火団は、ゴブリン王ムルカグンドリのところで、『黄金鎧ミッション』をどうするか話したわけじゃ」

G太郎「シナリオどおりなら、ダークドワーフから力づくで黄金鎧を奪いとるような蛮族ミッションでござるな」

デル「ダークドワーフは、あまり敵に回したくはないんだなぁ。狂神官ならともかく、真面目な鍛冶屋を襲撃するのは、グレンダール様にも申し訳が立たねぇ」

ホリー「殺るなら無理難題を吹っかけるゴブリン王の方だろう」

G太郎「魔窟コンビニのためには、ゴブリン王にも、ダークドワーフにも協力をしてもらわねばならぬ。そこで我らは、両者の話し合いのために、魔窟総監ギルギダッシュ殿の知恵を借りようということになったでござる」

 

GM「では、35日めの夕方、烈火団は【岩棚の城塞】から西の【戦神の凱旋門】に向かった。ランダムイベントは……何かを拾う。1Dを振るがいい」

ホリー「イノセントが見つけたってことで。4」

GM「〈虹色の宝石〉1D個じゃ」

ホリー「5個だな」

G太郎「でかした、嬢ちゃん。これで人魚女王のクエストで、★2個がゲットできる」

デル「地下水路で見つからなかった宝石が、こんなところで拾えるとはなぁ」

G太郎「今回はまことに幸先がいいと言うか、運が巡って来たと言うか、この勢いで魔窟に突入するでござるよ」

 

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魔神ハンターと、驕王の黄金鎧(SWミストグレイヴ5ー1)

驕王ポイントのために

 

GM(ヒノキ)「それでは、いよいよ第5部のプレイを開始するのじゃ。『驕王の黄金鎧ミッション』のために、北の城塞へ向かう……でいいのじゃな」

G太郎(ゲンブ)「第4部最後の戦いで、驕王ポイントも12点に達した。ポイント6点ごとに報酬がもらえるクエストでござるからな」

ホリー(シロ)「別に無理して、驕王ポイントを稼ぐ必要はないだろう?」

G太郎「いや、魔窟コンビニのために、驕王ポイントを31点稼がねばならぬ」

ホリー「魔窟探索が冒険を進める上で必要なことは分かる。確か、深層階で妖精をなだめるのに必要な〈妖精の歌笛〉が魔窟の中にあるって話だからな。だけど、コンビニ経営がぼくたちの仕事に必要だとは思えないんだよな」

G太郎「いや、我ら烈火団の表の顔は商業神ガメルと炎武帝グレンダールの神殿として、商売やものづくり産業を促進するために活動しているわけで、全ては商売のためという大義名分で動き回っているでござるよ。よって誰かに『お前たちは何を企んでいるのか?』と問い質されたときに、『魔窟コンビニを設立するために』と答えておけば密偵活動のカモフラージュになる。裏稼業を成功させるには、表稼業をしっかり務めて怪しまれないようにするのも是大事」

デル(リトル)「さすがは師匠だぁ。霧の街の地上を独りで生き抜いただけのことはあるぅ。裏も表も知り抜いているようだなぁ」

ホリー「くっ、分かった。あくまで表のカモフラージュのための魔窟コンビニってことだな。コンビニ経営に現を抜かして、本来の仕事を忘れていなければいいんだ」

 

GM「パーティーの意思統一はそれでよいのじゃな。前回、34日めの深夜に烈火団は【地底湖の畔】の人魚宮殿で休んだとある。翌朝に出発するとして、どういう経路を辿るのじゃ?」

G太郎「本部には戻らず、まずは【隠者の迷路】でヴァラルトと話をして、それから北の【岩棚の城塞】に向かうでござる」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 青いラインは安全ルート)


            死者の道ーミノタウロス

              l   の門→深層
              l     l  階

蛇の酒蔵ー凱旋門岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋

(梯子) (魔窟) 城塞  l     l

  l   l   l   l    腕試しの
コボルド窟ー無限隠者のー地底湖の畔ー通路→深

      金床  迷路 (人魚宮殿)   

         l   l       階

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

 

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魔神ハンター、第5部準備編(SWミストグレイヴ5ー0)

第5部スタートのお知らせ

 

ヒノキ「魔神ハンター・烈火団ファンの読者のみなさん。新年度開始を祝って、第5部を開始するのじゃ。第5部だから5月からという意見もあったが、それでは時流に乗り遅れるということで、一足お先に光の速さで明日へダッシュするのが若さであり、愛ということじゃ」

ゲンブ「おお、言葉の意味は分かるが、どうして今この場でギャバン? という脈絡が分からず、戸惑うでござる」

ヒノキ「お主は平成ライダーを履修して、少しは物を見る目を養ったと思うたが、ギャバンの価値が分からぬとはまだまだじゃのう。せっかくYouTubeで配信しておるのじゃから、メタルヒーローの元祖をしっかり学ぶがいい」

シロ「アリナ様、そちらのギャバンは10年ほど前から復活して2代目のギャバンGに引き継がれた平成ギャバンです。やはり、伝統を重んじるなら、大葉健二さんの元祖を挙げるべきでは?」

リトル「宇宙刑事ギャバン、格好いいですぅ。でも、これって魔神ハンターと何か関係あるのですかぁ?」

ヒノキ「関係は……これから作るのじゃ」

ゲンブ「はい?」

ヒノキ「ギャバンと言えば魔空空間。魔神ハンターといえば魔窟の探索。よし、魔窟ではモンスターの戦闘力は通常の3倍に設定しよう。レベル5のモンスターはレベル15になるのじゃ」

シロ「アリナ様。いくら何でも、それは無茶です。戦士の防御力が倍とか、〈死の刃〉で攻撃力2倍、〈魔剣〉で攻撃力3倍なんて無茶なことをして許されるのは、T&Tぐらい。ソード・ワールドで3倍なんて極端なパワーアップをされたら、ゲームバランスがどうしようもなくなります」

ゲンブ「T&Tは集団戦闘で、パーティー全員の戦闘ヒットを合計して、相手と比較するシステムでござるから、大きな数値が飛び交いやすい。大味なゲームバランスのシステムであるゆえ、他のゲームに安易に採用するのは危険でござる」

シロ「もちろん、スパロボの『熱血』や『魂』、防御の『鉄壁』などでダメージや装甲を倍にしたり、ドラクエバイキルトスクルトなどコンピューターRPGなどで倍効果はないわけではないですが、TRPGで扱う乱数は人間の計算能力に応じて、それほど大きくはできません」

ヒノキ「それでも、マッスルG太郎の初手4回キックは実質的に4倍ダメージみたいなものではないか?」

ゲンブ「4回攻撃は、その都度、相手の防護点を減算しますので、単純な4倍ダメージではないでござる」

ヒノキ「まあのう。魔空空間を再現できないとなれば、魔神ハンターをギャバンっぽくするにはどうすればよいか?」

シロ「魔法で武器をエンチャント(強化)する際に『レーザーブレード』と唱えるとか、メカドラゴンめいた騎獣やゴーレムを用意するとか、そんな感じでしょうか」

リトル「ソード・ワールド以外で、宇宙刑事をプレイできるゲームを探してもいいかもぉ」

ヒノキ「だったら、今のお勧めはこれになるかのう」

ヒノキ「基本ルールでは、変身ベルトをつけて戦う改造人間と、グループヒーローと、魔法少女の3種類が載っていて、まずはニチアサからスタートということになる」

ゲンブ「宇宙刑事はないでござるか?」

ヒノキ「そのためにサプリメントがあるのじゃ」

ヒノキ「上級ルールでは、異世界出身ヒーロー、ギミックと呼ばれる特殊アイテム使い、ダークヒーロー、忍者ヒーローが加わり……」

ヒノキ「ギガファイトで巨大戦ルールが採用されて、光の国から来た巨大宇宙人や、アーマーをまとって戦う宇宙の捜査官的なメタルヒーローなんかも設定できる。さらに、歌や踊りの力で戦うアイドルヒーローなんかも用意されているのじゃ」

シロ「そこまで揃えると、大体のヒーローは網羅できそうですね」

ヒノキ「うむ。しかし、サプリメントはまだあるぞ」

ヒノキ「バーニングハートを導入すると、突然変異で能力を得たミュータントヒーローや、変身しないけど熱いハートと知恵で戦うヒートブラッド、コンピュータープログラムを駆使するサイバー系ヒーロー、夢や想像力を実体化させるドリーマーが加わる」

シロ「ミュータントや、グリッドマンウイングマンは分かるけど、ヒートブラッドってどんな感じですか?」

ゲンブ「変身しない変身ヒーローって本末転倒ではござらぬか」

ヒノキ「要は、硬派の番長とか、特殊能力はなくても鍛えた拳で何でも砕く系じゃろう。島本和彦系と言えば通じるかのう」

ゲンブ「変身しないのに強い参謀長とかも再現できそうでござるな」

 

リトル「ところで、ソード・ワールドの話から、どんどんズレて行ってますねぇ」

ヒノキ「むっ。ここらで前置き終了じゃ」

 

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魔神ハンター、第4部後の成長タイム(SWミストグレイヴ4−12.5)

屋久島より帰りて

 

ヒノキ「少々バタついたが、屋久島の方も無事にウルトロピカルとして始動したので、わらわも肩の荷が一つ下りた。あとはキャラ成長を果たして、4月からの新年度につなげる予定じゃ」

シロ「アリナ様がいない間に、ボクとリトルは翔花たちへの誕生日ケーキを作る準備を整えました。3月27日はハッピーバースデイの日ですからね」

ヒノキ「花粉症ガールの歴史も、もうすぐ4周年か。来年で5周年かと思うと、ちょっぴり感慨深くもなるが、その辺の総括は新兄さんに任せて、わらわたちは魔神ハンターを振り返るとしよう」

ゲンブ「前作のマッスル太郎が始まったのは、2019年の10月。前月に始まった仮面ライダー01の腹筋崩壊太郎の悲劇に涙して、『もしも腹筋崩壊太郎が異世界転生したら』のコンセプトで軽く遊んでみたところ、思いの外に楽しめたから意気よく続けて行ったのでござるな」

リトル「マッスル太郎の最終回は、2020年7月ですぅ。7部構成で56記事分を1年足らずで完成させたんですねぇ」

ヒノキ「うむ。キャラクターも1人で、GMのわらわとゲンブだけの会話記事じゃから、プレイも記事書きも、当時は今よりはサクサク進んでいたしのう」

シロ「キャラ1人と比べて3人キャラでは、成長記事だけでも3倍の手間暇が掛かりますからね」

ゲンブ「その分、1人ではできないことも仲間と一緒だと心強く乗り越えられるし、物語展開にもヴァリエーションが出て来るでござる」

ヒノキ「マッスル太郎は、冒険生活を通じて霧の街の常識を修得しているキャラじゃが、彼1人だと打倒・蛮族という思想に素直に賛同できんのじゃ」

ゲンブ「異世界の魂を持つ魔神という設定が付与されたために、人族と蛮族の両方を達観して考えるキャラになってしまったというか、名誉蛮族の称号を得たりした面もあって、どこか中立的に考えてしまうでござる。もちろん、降りかかる火の粉を払い落とす程度の暴力は使うし、蛮族社会はそれを許容する文化であるが、蛮族社会を根底から覆すほどの革命志向にはなりにくい。それゆえ、ラスボスのヤーハッカゼッシュを打倒するという動機には、G太郎だけではならないのでござるなあ」

ヒノキ「どちらにせよ、ラスボスをキャラ1人で倒せるとはデータ的に考えにくいゆえ、前作ミストキャッスルでは、人族寄りの考えを持つラミアの貴婦人を助けて、街から脱出して一度終わる形となった。ヤーハッカゼッシュの打倒は、帰ってきたマッスル太郎が仲間といっしょに成し遂げる。その時点で、そういう続編の立ち上げを考えておったので、新たなプレイヤーキャラをどうするかが問題になったのじゃ」

シロ「その前にボクとリトルが、2019年の11月に屋久島での試練を果たして、このコンパーニュのレギュラー三獣士として、アリナ様の元で生活するようになった流れですね」

ヒノキ「その年のクリスマスに、お前たちと共に帰還したコナっちゃんが行方不明となり、ミッション『翔花クエスト』が発動したのじゃったな」

シロ「そこで、翔花救出のための時空魔術の修行と称して、ボクとリトルは2020年の前半は新星さまの塔でお世話になったんだ」

ヒノキ「その間に、こっちではマッスル太郎の物語を着々と展開して行った。そして、ミストキャッスルが終わる頃合いに、ちょうどソード・ワールドで『キャラクター・ビルディングブック』が発売されたので、これで試しにシロとリトルのキャラを作ってみよう、という流れになったのが、デルニールとホリーの誕生だったのじゃな」

リトル「この2020年の7月から、今の『魔神ハンター』と『妖精郷』の物語が動き出すんですねぇ」

シロ「魔神ハンターは、続マッスル太郎ということで予定どおり。妖精郷は、予定外に始まったようですが」

ヒノキ「うむ。ミストキャッスル(2009)の後のリプレイは、物語的に続編シナリオのミストグレイヴ(2013)と、シリーズの次作であるフェアリーガーデン(2010)の2つの選択肢があった。どちらをやろうかと悩んだ結果、悩むぐらいなら両方やれ、という決断になったらしい」

ゲンブ「いかにも豪快な決断よ。物語上は、父親セイリュウに強制的に始めさせられたような形をとってはいるが」

ヒノキ「何らかの強制力が働かなければ、やる気になれん無理無茶無謀な企画初めじゃったからのう。しかし、せっかくプレイするなら、単に道楽でゲームを遊ぶのではなく、花粉症ガールの創作物語に絡む形であれば一石二鳥にも三鳥にもなる。すなわち、『魔神ハンター』はリトルとシロの成長物語、『妖精郷』は翔花クエストの意味を付与して、ゲームプレイの中に花粉症ガールの創作物語のエッセンスを取り込む形で、単に遊びでやっているんじゃないんだぞって形を確保したのじゃ」

リトル「ゲームを通じたプレイヤーの心の成長ってことですねぇ。リウはまだ成長の証であるレッドソウルを見つけていませんがぁ」

シロ「ボクもまだまだ未熟だ」

ヒノキ「魔神ハンターの物語が終わる頃には、何らかの答えが見つかるはずじゃ」

シロ「いつ、終わるんですか?」

ヒノキ「さあのう。2020年8月末よりスタートして、1年半以上が経過した。シナリオ発売10周年を迎える来年には一区切りと行きたいが」

ゲンブ「マッスル太郎は7部で56記事。一方で、続・マッスル太郎のカテゴリーを持つ魔神ハンターは4部が終わったところで68記事で、実はすでに前作を越えているでござる」

ヒノキ「厳密には、魔神ハンターは導入の第0部からスタートしておるので、パート数的には実質5部までプレイしていることになるのじゃが、ラスボスのヤーハッカゼッシュを倒すまでプレイするなら、かなりの長期化プレイを避けられん。ここは『妖精郷』を見習う形で、一度、キリのいいところを目指して、物語を終わらせる。その後、続編を『シン魔神ハンター』というカテゴリーで展開するという案も想定しておることを宣言しておこう」

リトル「え? じゃあ、そろそろ終わりに向かう流れなんですかぁ?」

ヒノキ「冒険当初の目的は『霧の街の防空施設の無効化の方法を探る』『街に潜入したユリア・ミルドリスの捜索と救出』『奪われた魔剣〈破剣の星槌〉を取り戻す』の3つのうち1つを果たして、街を脱出することじゃから、無理にラスボスを倒さなくてもいいのじゃよ」

ゲンブ「つまり、それらの仕事を果たし終えれば、一応のエンディングは迎えられると。それなら年内に終わることもできそうでござるな」

ヒノキ「妖精郷の方も、2020年8月に開始して、第4部と脱出編のEXで2021年8月に完結した。当初の予定どおり行方不明のコナっちゃん救出も無事に果たしたわけじゃ。1月に観光ガイドと称して、過去を振り返って今後の展望を語る記事で7回分。全部で72記事を終えて、2月から『続フェアリーガーデン 妖精女王ズ』を立ち上げたはいいものの、ウルトロピカルその他でバタバタして、予定どおりの流れにはまだ乗りきれていないようじゃのう」

ゲンブ「まあ、仕事で忙しい時期とドンブラ脳やらで頭がかき混ざっているゆえに、仕方ない面もあるのでござろう。しかし、そちらの総括は新星殿に任せて、我らは我らのできること、為すべきことを果たすとしよう。新年度の未来へ向けての成長タイムでござる」

 

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屋久島ブログの新生

業務連絡的な何か

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、頼みがある』

ヒノキ「何じゃ、新兄さん、やぶからぼうに? 少し忙しくバタバタ動いておったようじゃが、プーチンの件か?」

NOVA『プーチンは関係ないはず。いや、teacupのサービス終了とか、東映アニメーションのコンピュータ障害がプーチンの仕掛けた陰謀だってなら、話は別だが』

ヒノキ「魔王プーチンが、ダイ大やプリキュアの物語を封じるために陰謀を企てたという妄想物語を考えるのも一興じゃのう」

NOVA『いやいや、現実の戦争をそういう風に茶化すのもどうかと思うぞ。何にせよ、今のプーチンはコロナと同じくらい、全ての悪いことの責任をなすりつけても許される空気はあるがな。フィクションが80年代のリメイクをする風潮は懐かしいなあ、と歓迎するが、リアルまで80年代の世界観にまで戻さなくても、と思う』

ヒノキ「ともあれ、神霊的には、ああいうのは『魔に取り憑かれた人間』という設定で、祈りの力で調伏しないといけないという話になる」

NOVA『祈るだけで世界平和が実現できるって信仰を素直に受け入れることができれば幸せですけどね。まあ、世の中にはそういう役割や立場の人間もいますし、書くことに願いを込めて世界を変えるとか、歌うことで世界を良くするとか、それぞれの人間の信念とそれを表明する手法は種々色々です。そういう人の真心や善意にまで批判する気にはなれません。自分がそれに与するかどうかは別として』

 

ヒノキ「それで、頼みとは何じゃ?」

NOVA『まずは、これを見て下さい』

ヒノキ「何と。アステロイド宮殿が崩壊するというのか?」

NOVA『ええ。このまま放っておくと、ダイアンナやアストの居場所、住む世界が失われてしまう危機でした』

ヒノキ「うむ。それは何とかしてやらないといけないのう」

NOVA『まあ、一週間ほどの突貫作業で、頑張って何とかしたんですけどね。うん、仕事で本格的に忙しくなる前に、何とかした。今は心身ともにボロボロな気分です(バタンキュー)』

ヒノキ「お、おい、新兄さん。死ぬな。ザオラル

NOVA『フッ、俺を呼ぶなら大魔道士と呼んでくれ』

ヒノキ「……そういう冗談が言えるうちはまだ大丈夫なようじゃな」

NOVA『ええ。今の俺はリアルとフィクションの区別が常にも増して付きにくくなっています。いわゆるドンブラ脳の初期症状かな、と思ってますが、人が鬼になって、祭りだ祭りだと騒ぐ桃太郎が出てきて、世の中がヒステリックに騒然としていて、何が正気で何が狂気なのかの境界線が怪しいなあって思っているのは、俺だけでしょうかね』

ヒノキ「事実は妄想よりも奇々怪界なり、ということじゃな。まあ、とにかく、自分の管理する世界だけでも維持しようと、新兄さんは頑張って来た、と。それで、わらわは何をしたらいいのじゃ?」

NOVA『俺といっしょに屋久島へ行って、ガイア様にあいさつして欲しいんですよ。これからは、屋久島もブログのメイン舞台になって、ここから独立スピンオフ展開を見せるって。アステロイド宮殿と屋久島の渾然一体となった新世界を誕生させるべく、あれこれ言霊魔術を駆使している最中ですが、肝心のガイア様の許可を得ないといけませんからね』

ヒノキ「普通は許可を得てから、作業を始めるものじゃろう」

NOVA『いや、ある程度、既成事実を作ってから、改めて挨拶うかがいすることも社会的慣例としてはありますよ。逆に言えば、「何の準備もしていないのに、頭の中の構想だけぶちまけて、人に手伝って下さいと言って、手伝わせるだけ手伝わせて、自分は大したこともせず企画を投げ出した迷惑な人物」を知っていますから。世の中は、「仕事をしない、できない大言壮語」な人間よりも、「すでに半分以上の仕事を終えてから、説得力のある認可を求めて、相手に迷惑を掛けないようにする企画主」を重宝します』

ヒノキ「つまり、ここまでの作業はできているから、後は神さまが認可してくれるだけ、という段階に入っておる、と」

NOVA『ええ、そうです。事が事だけに、神さまに対して「あなたの領域に、宇宙から宮殿を飛来させるから受け止めて」と言っても、「ちょっと待って。そんなの無理。却下よ却下」と断られるのが目に見えています』

ヒノキ「少なくとも、わらわのコンパーニュ上空に、アステロイド宮殿が飛んで来たら、侵略と見なして即刻撃墜する意思を固めるがのう。もしも頼みに行ったところで、ガイア様に断られたら、どうするつもりじゃ?」

NOVA『もう遅い。時は動き出しているのですよ。あなたが拒もうと、すでにアステロイド宮殿は屋久島に向けて飛んでくる。この事実は変えられない。だったら、もう覚悟を決めて、いかにスムーズに物事を成就させて、お互いにWinWinな状態を構築できるかを考える方が、建設的というもの。大丈夫、あなたにご迷惑はかけません。全ては、この時空魔術師にして言霊魔術師、花粉症ガールの父にして、ウルトラマンキングの茶飲み友達のShiny NOVAにお任せを……と説得してみます』

ヒノキ「ウルトラマンキングの茶飲み友達……とまで言われたら、何だか説得されそうなわらわがおる」

 

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魔神ハンター、第4部完(SWミストグレイヴ4ー12)

ウォードゥーム戦の後処理

 

GM(ヒノキ)「前回、お主たち烈火団は死闘の末、レベル9の強敵ウォードゥームを辛くも撃退した」

デル(リトル)「召喚した女王ジャンヌと、蛇影のラブコフを犠牲にしたんだなぁ(涙目)」

G太郎(ゲンブ)「1万と飛んで100G分のアイテムを失った代償は大きいが、我々はこの損失を乗り越えて進まねばならんでござる」

ホリー(シロ)「何だかんだ言って、ガストクイーンは1万G分の価値のある戦士だったなあ。また、召喚できる機会が欲しいよ」

GM「また、冒険中にガストボールを入手する機会を楽しみにするがいい。市販されているアイテムではないので、自由に手に入るものではないのじゃが」

G太郎「とにかく、ウォードゥームを倒したので、戦利品の剥ぎ取りに移るでござるよ」

GM「うむ。自動的に入手できるのは、100G分の価値のある鉄塊。他は戦利品ダイスを振ってもらうが、今回は3部位なので、3回振っても良いものとする」

G太郎「おや、そういうルールでござったか? 前に部位数2のゴーストゴーレムと戦ったときは、1体ずつの戦利品入手だったはずだが」

GM「あれからルールを再確認して、1部位ずつの戦利品入手をしても構わないという記述を確認した。ただし、剥ぎ取りに十分な時間があること前提じゃがな。今回は30分を要するものとするが、3部位から3回の戦利品ダイスを振っていいものとする。その方が、今回消費したお金の補填もできようし、何よりもわらわ好みの派手なゲームにもなろう。どうも小銭を惜しんで、みみっちいプレイに走るのは序盤ならともかく、今のレベル帯では見てられん。大きく使って、大きく返って来る豪快なプレイが好みじゃ」

G太郎「さすがはアリナ様。太っ腹でござるな」

GM「その言葉は、マッスルG太郎やマッチョ男ならともかく、わらわのような可愛い女の子には誉め言葉にはなっておらぬわ(苦笑)。それより早くダイスを振らぬか。今回は第4部の完結編ゆえ、いろいろと話を急がねばのう」

G太郎「分かったでござる。しかし、戦利品の剥ぎ取りに時間をかける前に、これだけは宣言しておかなければならぬ。物陰でコソコソ我らの戦闘を目撃していた魚人たちに聞こえるように高らかと……

 

『翠将ヤーハッカゼッシュの顔見知りにして、煌びやか卿アー・ヌルチェの盟約者、ついでに北の驕王ムルカグンドリの第一の親友の称号を持つ我ら魔神ハンター・烈火団。魚人の生活圏を脅かす破壊兵器ウォードゥームをここに討ち取ったり! この勝利を我らの盟約相手全てに捧げるでござる』

 

 戦いで獲得したもの。

 経験点270点。

 驕王ポイント2点。

 蛮族名誉点36点。

 鉄塊(100G)、未知の魔動部品(2400G)×3。

 

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