成長前の後処理
GM(ヒノキ)「前回、我らが烈火団は、魔窟の地下30階までをクリアしたのじゃ」
G太郎(ゲンブ)「破邪の洞窟の150階まで潜った大勇者アバン殿に比べると、まだまだでござる」
GM「うむ、破邪の洞窟に比べると、魔窟は地下100階までしかないからのう」
デル(リトル)「それでも、地下20階ではレベル5、地下30階ではレベル6の魔神がいたってことは、次はレベル7だよなぁ」
ホリー(シロ)「すると、最終的にはレベル13って計算になるわけで」
GM「まあ、そんなところじゃろうな」
G太郎「レベル13? 深層階の魔物と、それほど変わらないように思えるが」
デル「ヤーハッカゼッシュ(レベル20)に比べれば、大したことはないなぁ」
GM「比べる相手が悪すぎるじゃろう。13レベルの魔神ともなれば、回避力24にも達し、攻撃を当てるだけでも一苦労じゃ」
G太郎「確かに、レベル8の私でも命中基準値は13ぐらいなので、クリティカルを出さなければ当たらないでござるからなあ」
デル「師匠が当てられない相手を、オラが当てられるはずがねぇ」
ホリー「いきなり、レベル13なんて強敵に挑むのは無謀ってことだな。今のボクたちはレベル6なので、自分の身の丈にあった敵を倒しながら、着実に強くなることを考えるべきだ」
GM「ともあれ、今回は成長タイムなのじゃが、魔窟のある凱旋門では買い物ができぬので、成長は買い物ができる場所に着いてから行うものとしよう。よって、少しだけ物語を進めるのじゃ」
魔窟総監ギルギダッシュ『烈火団の諸君、よくぞ地下30階の魔神ヴァルブレバーズを倒した。約束どおり、魔窟コンビニ設置の礎となるドワーフの鍛治場の設立許可を与えよう。これが〈鍛治施設の設立許可証〉である。この拙者の署名入りだ。これを南の【無限の金床】にいるドワーフに持って行くがいい』
G太郎「おお、鍛治施設をこの地に築いてもよろしいのでござるか」
ギルギダッシュ『お主らは力を示したからな。決して口だけじゃない真の実力を持った武人の夢には、期待したいところである。あの煌びやか卿が断念したという事業を、コツコツ成立させようとする努力にも報いることこそ、粋な芸道と心得るゆえ、今後とも精進致せよ』
G太郎「総監殿にそう言っていただけて何よりでござる」
ギルギダッシュ『ただし、その後の許可は魔窟の50階を到達してからだ。まずは鍛治場のみ。それと、その後の事業計画はきちんと書類にまとめて報告するように。計画内容に拙者が意見を差し挟めるようにな』
G太郎「心得たでござる。では、早速、ダークドワーフのところへ参るとしましょう」
GM「そして、35日の深夜、烈火団は南の【無限の金床】に到着した。ダークドワーフの鍛治師ロベルクが出迎えてくれる」
G太郎「ロベルク殿、かくかくしかじかでござるよ」
ロベルク『何だと? 【戦神の凱旋門】に出張鍛冶場を築いていいだと? 魔窟総監の許可を得たと言うのか? しかし、急にそんなことを言われてもなあ』
G太郎「魔窟コンビニのためでござる。それと、ロベルク殿には我が愛用の武器ハードキッカーにイグニダイト加工を施してもらいたい。今回の仕事で、十分な資金が貯まったものでな」
ロベルク『おお、烈火団のマッスルG太郎さんの武器を預からせてもらえるのか? そいつは名誉なことだね。分かった。これからちと忙しくなるが、鍛冶場の発展のためだ。烈火団の名誉の一端を担わせてもらえるなら、協力させてもらうぜ』
G太郎「よろしく頼むでござる。魔窟鍛冶場の設立が上手く行ったら、ゴブリン王にも出向いてもらうので、例の黄金鎧の件もそれで解決でござる」
ロベルク『なるほど。【凱旋門】に鍛冶場があれば、こっちの職場に向こうが頭を下げて出向いて来るって寸法か。よく考えたじゃないか。それなら、こっちは納得だ。黄金鎧の作業もそっちですればいいってことだな』
G太郎「魔窟コンビニの警護は、向こうの仕事になるでござるからな。職人の誇りと武人の誇り、どちらも大切にしたいもの」
ロベルク『それに商売人の誇りもな(ニヤリ)』
G太郎「さて、次は35日めの未明でござる。睡眠時間の確保のために西隣の【コボルド窟】に向かうとしよう。そこで宿に泊まり、1tbを眠りに費やして、それから買い物タイムにすればいいのでござるな」
GM「宿泊料金はイノセントの分も含めて200ガメルじゃ。ただし、ミッション『荷物を輸送せよ』を引き受けてくれるなら、無料で寝泊まりして下され、とコボルドのオードル・プルが言ってくれる」
ホリー「へえ。宅配業務で幸せを運ぶのは、ドンブラの道で旬じゃないか。シロネコ宅急便として、早速、引き受けよう」
デル「ホリー姉さん、桃井タロウが勤めているのはシロネコじゃなくて、シロクマでさぁ」
ホリー「あれ、そうだっけ? 宅配仕事はネコってイメージがあるんだけど」
GM「コボルドが運営している宅配サービスは『シロイヌ』をトレードマークにするとしよう」
G太郎「とにかく、魔窟コンビニの開店の条件に、オードル・プルの荷物運送仕事が入っていたでござるな。この期に果たしておくとよいか」
GM「では、次のミッションは【コボルド窟】の宅配仕事に決定じゃ。目的地は2ヶ所。ランダムに決めて、南の【騎獣調教所】と北の【岩棚の城塞】じゃな」
G太郎「見事に逆方向でござるな」
ホリー「久々に【騎獣調教所】へ行けるのは嬉しいニャ。前に訪れたのは、イノセントがオックスフォームに進化した第2部の終わりだったので、かれこれ1年以上が経っているし」
GM「ゲーム内時間だと、烈火団の本部設立の頃合いだから20日頃となるのじゃ」
ホリー「よし、2週間ぶりにフーララバラお姉さんに会いに行って、成長したボクとイノセントの姿を見てもらうんだ」
GM「それはジカーイジカイのお話ってことで」
●ミストグレイヴ上層階の地図
(青字は拠点および宿泊可能地点。
青いラインは安全ルート)
死者の道ーミノタウロスl の門→深層
l l 階蛇の酒蔵ー凱旋門ー岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋
(梯子) (魔窟) 城塞 l l
l l l l 腕試しの
コボルド窟ー無限ー隠者のー地底湖の畔ー通路→深金床 迷路 (人魚宮殿) 層
l l l 階
大水車ー烈火団ー煌びやかな
l 本部 大通路
l l l
物乞い市場ー 騎獣ー水没通路
(蜜蜂) 調教所 (梯子)
l l
肉の穴ー処刑遊戯場
(解放軍)
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