花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンター、上層階を制覇する(SWミストグレイヴ3ー11)

ミノタウロスの門(24日め夜)

 

GM(ヒノキ)「前回は、ミストグレイヴの上層階の制覇を目指し、北東部の区画を開示に動いた」

G太郎(ゲンブ)「【腕試しの通路】【炎河に架かる橋】を通過し、いよいよ上層階の最北東部、固定区画3に到達するでござるな。この区画にあるのは【ミノタウロスの門】だという情報を、手前の橋の番人のバルカンが話していたが」

GM「時刻は24日めの夜。まずはランダムイベントダイスを振れ」

ホリー(シロ)「今回はボクが振ろう。4だ」

GM「マイナス2して、2ということで、ケンタウロス・タクシーが登場するが?」

デル(リトル)「今は必要ないさぁ。ところで、このタクシーは深層階でも使えるのかぁ?」

GM「いや、上層階のみのイベントじゃよ。深層階では、死神と呼称される漆黒の馬車が出現するらしい、とケンタウロスが教えてくれた」

ホリー「死神の馬車? どうして、そう呼ばれるんだ?」

GM「無料で開示済みの区画まで運んでくれるのじゃが、馬車の使用後は未明になるまで呪われてしまい、生死判定に必ず失敗してしまうというペナルティーを受けてしまうのじゃ」

G太郎「つまり、HP0になると即死でござるか。探索を終えて速やかに帰還するとか、未明が近いタイミングなら便利でござるが、朝早く出発するときには使いにくい、と」

GM「ともあれ、お主たちは【ミノタウロスの門】に到着したわけじゃ。ここまでのマップは、以下のようになっている」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は現在地。

 緑字は新規に記入。青いラインは安全ルート)


              ?ーミノタウロス

              l    の門
              l     l

蛇の酒蔵ー凱旋門岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋

(梯子) (魔窟) 城塞  l     l

  l   l   l   l    腕試しの
コボルド窟ー無限ー隠者の地底湖の畔通路ー?

      金床  迷路 (人魚宮殿)

         l   l

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

デル「【腕試しの通路】の東は固定区画4で、深層階に降りる裏ルートという話を前回聞いたけど、表ルートとは何が違うんだぁ?」

GM「ぶっちゃけると、表ルートの【ミノタウロスの門】は、番人のミノタウロスと話し合いで通行可能。一方、裏ルートは交渉の余地なく、強力なモンスターとの戦闘になる。5部位の9レベルモンスターと言えば、そう簡単に通り抜けられないということが分かろう」

ホリー「レベル8のG太郎なら何とか倒せるかもしれないけど、ボクたちには不可能だな」

G太郎「【腕試しの通路】のその先には、さらなる腕試しが待っているでござるか。ミノタウロスなら、霧の街の地上で遭遇したことも、倒したこともあるので、交渉が決裂しても切り抜けることができようが、9レベルモンスターとは戦ったことがない。避けられる戦いなら、避けた方が賢明でござる」

GM「と言うことで、GMとしても表ルートを勧めるゆえに、【ミノタウロスの門】へご招待じゃ」

 

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魔神ハンター、上層階制覇を目指す(SWミストグレイヴ3ー10)

本当にお待たせしました

 

ヒノキ「実に久々の妄想リプレイ記事なのじゃ」

ゲンブ「作者がこの1ヶ月、スパロボDDにハマり込んでいたが故に、思わぬ弊害が出た次第」

シロ「せめて、第3部を終了させてから、そっちにハマれば良かったのに」

ヒノキ「ゼンカイジャーの誘惑には抗えなかったと見える。スパロボDDをやりながら何度も全力全開と書いているうちに、自己暗示に勝手にかかってしまい、全力全開でDDを終わらせないといけないという使命感に囚われてしまったようじゃ」

リトル「ゼンカイ脳、恐るべしってところですねぇ」

ヒノキ「DDの1章パート2の最終シナリオから放置していて、約1年半。その間に1章がパート13で終わり、続く2章がパート3まで展開したので、全部で14パート分をひと月ほどで一気に攻略した形になる。1パートが7話分なので、100話近いストーリーを攻略し、その感想記事をひたすら書きつづっていたことになる」

ゲンブ「同じだけの情熱を魔神ハンターに注ぎ込んでいれば、物語がだいぶ進んでいたでござろうな」

ヒノキ「まあ、ソシャゲの攻略感想とTRPGの創作リプレイじゃ労力も異なるからのう。さすがにひと月で100話分も書くのは無理じゃろう。だが、いずれにせよ、今がスパロボ30発売前の隙間時間に当たる。その間に魔神ハンター第3部を終わらせないといけないという使命感も作者は抱いているとのこと」

シロ「第3部は5月スタートでしたから、下手すると半年を費やしかねないところでしたね」

リトル「第0部が昨年8月に始めて、9月に第1部に移って11月に終了しましたぁ。年明けて、第2部が1月から3月まで掛かったので、大体、2〜3ヶ月に一部というペースで来ていたのに、第3部は長期化しましたねぇ」

ヒノキ「その間、作者が妖精郷の完結に力を注いでいたという経緯もある。が、やはり力配分が極端に偏ると、歯がゆいものがあるのう」

ゲンブ「夏は、アウトロー本のキャラ作り話と、粉杉姉妹を迎えての花粉症ガール合宿話をしていたので、魔神ハンターの物語が中断していたことも大きいでござるな」

ヒノキ「しかし、再開したからには一気に第3部を終えねば、魔神ハンターファンには申し訳が立たん。沸いて来たぜ〜と進めるとしよう」

ゲンブ「まずは、上層階の探索を完結させるでござる」

 

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ゴブリンスレイヤー15巻と、TRPGサプリメントなどの話

半年ぶりの新刊

 

ヒノキ「新兄さんのところから、ゴブスレ新刊が届いたのじゃ」

ゲンブ「ほう。それがウマ娘の登場すると噂の新刊でござるな」

ヒノキ「さらわれたウマ姫の行方を追ってみたら、やはりゴブリンが関わっていたというオチじゃな。まあ、いつものゴブスレじゃが、余計な地方方言ルビが付いて来ない分、前巻よりも読みやすかったと言えよう。それでも、ウマ娘以外、あまり新鮮味のない内容じゃったかの」

ゲンブ「元々、ゴブリン退治のマンネリ作風でござったからな。今回はいつものゴブスレで、可もなく不可もなく、ということでござるか」

ヒノキ「最近は、砂漠とか、バイキングのいる北海とか、変わった土地柄の旅が続いた中で、都市と草原を舞台にしたオーソドックスな一編じゃったからの。連続物語における通常回、特に大きなイベントの起こらないエピソードで、総集編を作るなら割愛されるような話といったところか。まあ、この四方世界における馬人の生態や文化というものが描写されるという意味で、東洋モンゴル風の遊牧民族らしさがポイントと考えるので、TRPGの種族・ワールドガイドという位置付けにはなろう」

シロ「世界観が広がったということですかね」

ヒノキ「うむ。ただ、ゴブスレ一党が異邦の地に遠征する話と比べて、異邦の地からの客人の依頼で事件を解決するだけの話じゃから、レギュラーキャラに大きな変化は生じん。とにかく、流行りの馬をネタにいろいろゲームやフィクションのパロディ題材を詰め込んでみましたって話」

ゲンブ「そう言えば、ゴブスレ殿のパーティーはあまり馬を使わないでござるな」

ヒノキ「徒歩で旅することが多く、急ぎの旅ということもなく、パーティーのメンバーに騎士とか騎兵とかもいないので、馬にスポットが当たる機会もなかったのじゃろう」

シロ「ソード・ワールドでライダー技能を習得していれば、騎獣絡みのエピソードが描けるのですけどね」

リトル「ところで、ソード・ワールドと言えば、魔神ハンターはいつから再開ですかぁ? 放置されて、そろそろ一月ですけどぉ」

ヒノキ「作者の新兄さんが、全力全開祭りでスパロボDDにハマってから、そこから抜け出せなくなったからのう。9月は全力全開祭りで、10月はゲッター祭りらしい」

リトル「スパロボに全力全開で他を顧みない状態なんですねぇ」

ヒノキ「しかし、まあ、メインストーリーもそろそろ追いつく頃合いなので、そちらが一段落つけば、程なくソード・ワールドに戻ってくるじゃろう。何しろ、この10月は魔法サプリメントが出る予定じゃからのう」

 

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魔神ハンターと、人魚の女王(SWミストグレイヴ3ー9)

本部への帰還、そして旅立ち

 

GM(ヒノキ)「前回は、トロール兄弟を倒した後、トロール姿の密偵イゴールから重大な情報を手に入れたのじゃ」

G太郎(ゲンブ)「ミストキャッスルの前身、人族の都市ジーズドルフの四祖として語られていたシェラシースが、実は人ではなくて魔剣で、今はヤーハッカゼッシュの付き人をしているかも、という秘密でござるな」

ホリー(シロ)「とは言え、前作ミストキャッスルをプレイしていない身には、シェラシースと言われても、あまりピンと来ないんだが」

GM「シェラシースについては、光を司る姫君で、蛮族の穢れを祓う聖女って感じの伝承が伝えられておったが、ミストグレイヴにおいて真実が明かされた形になる。なお、前作でシェラシースの偉業として伝えられた業績はすべて、三祖の長女セランシェがシェラシースの補佐を受けて成し遂げたことのようじゃ」

デル(リトル)「だけど、穢れを祓う光と称された伝説の聖女が、蛮族の王に付き従っているという構図は、確かにライフォス神官のマルクスのおっちゃんには受け入れ難いものがあるよなぁ」

G太郎「光の剣の精霊が、暗黒皇帝に従っているようなものでござるからなあ」

GM「ともあれ、お主たちはマルクスイゴールとの対談を済ませ、1tbの休憩の後で、烈火団の本部に帰ろうという話になった」

G太郎「人魚の解放奴隷シアニッサを故郷に帰してやらねばならぬし、その後でムルカグンドリにミッション達成を報告しなければならぬ」

GM「ミッション達成報告をもって、第3部終了という運びじゃ」

G太郎「できれば、上層階の地図開示を全部クリアしたいが、あと何区画残っているでござるか?」

ホリー「固定区画の大水車を除いて、今は15区画が開示しているな」

GM「上層階は18区画のランダム地形があるので、残り3区画になるのう」

G太郎「1つか2つなら、一気に行こうって気になるが、3つは微妙にたくさんと思えて来るでござる」

デル「まずは、人魚イベントを片付けて、どうするかはそれから考えないかぁ?」

G太郎「うむ。人魚からまた別の仕事を引き受ける可能性もありそうでござるからな。今回は人魚に専念しよう。とりあえず、ケンタウロス・タクシーに300G分の支払いをして、本部に急行する。そこで挨拶もそこそこにシアニッサを確保して、煌びやか通路に向かうでござる」

GM「いろいろと気忙しいのう。ええと、23日めの夕方に【肉の穴】、夜に【烈火団本部】、深夜に【煌びやか通路】となるが、それでいいかのう?」

G太郎「未明に【地底湖の畔】に着いて、人魚のところで食事と休息を所望するでござる」

ホリー「何だか図々しい気がするが、シアニーを連れ帰れば、それぐらいの祝宴は開いてくれるかもしれないな」

 

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魔人ハンターVSトロール兄弟(SWミストグレイヴ3ー8)

結成・トロイカル部!?

 

GM(ヒノキ)「今回は第3部のクライマックスバトル回なのじゃ」

G太郎(ゲンブ)「何と。上層階を全部探索して、第3部を完結させるつもりだったのに」

GM「それは第4部に入ってからの展開とする。今のトロール打倒ミッションを片付け、人魚の女王と対面するだけでも、10話ぐらいになってしまいそうだからのう。第3部もあと数回で終わらせて、すぐに第4部に切り替わる方がキリが良いという判断じゃ」

G太郎「すると、第3部は隠者ヴァラルトと出会い、ゴブリン王と盟約を結び、魔窟に初挑戦し、コンビニ計画を発動し、後は人魚イベントとトロール兄弟を始末して完結でござるな」

デル(リトル)「ところで、トロール兄弟が【肉の穴】に向かっているという情報があったよなぁ。オラたちも至急、後を追わないと、解放軍が窮地に陥ってしまうぅ」

ホリー(シロ)「知り合いがピンチなのを見過ごすわけにはいかない。G太郎、急ごう」

G太郎「ああ、これより我ら烈火団は、トロールに対して怒りをぶつける部、すなわちトロイカル部として行動を開始する。幸い、人魚のローラも一緒でござる」

GM「ローラじゃなくて、シアニッサという名前じゃぞ」

ホリー「シアニーさんと呼ぼう。ところで、人魚の足はどうなってるんですか?」

GM「ウィークリング種は鱗の生えた人の脚を持っているが、通常の人魚は下半身が完全に魚で、地上での行動に2点のペナルティーを伴う。ラミアと違って、特に人化の能力は持っていないようじゃから、何かの魔法がなければ魚のままじゃろう」

ホリー「だったら、イノセントに乗せて運ぶといいな。陸上の人魚はあまりに不便だから、早く故郷に帰してあげたいけど、今は非常事態だ。事情を話して、少しの間、ボクたちの本部に付き合ってもらおう。用事が済めば、必ず故郷に送り届けてあげるから」

GM「丁寧な説明に、シアニーは納得してくれた。では、22日めの深夜、お主たちは本部に到着した。20日の朝に出発して以来じゃから、2日ぶりとなるかのう」

G太郎「3ヶ月ぶりのような気がしていたが、今、帰ったでござる。非常事態ゆえに、またすぐに旅立たねばならんが」

GM「神殿の長のワジマと補佐役のメルは、お主たちの慌てぶりに事情を知りたがるが?」

G太郎「トロール兄弟という蛮族のならず者が、解放軍の拠点を襲撃しようとしていると情報を聞きつけてな」

メル『それは大変。至急、マルクス様に連絡をとってみます』

デル「連絡なんて、簡単にとれるのかぁ?」

GMラクシアには〈通話のピアス〉というマジックアイテムがあってのう。非常時の連絡用に、マルクスがメルに渡していたのじゃよ。1日10分だけ会話ができる」

ホリー「そいつは便利だ。ボクたちも持っていた方がいいのでは?」

G太郎「一セット2万ガメルもするから、手軽な買い物とは言えんでござる。まあ、解放軍と連絡がとれるなら話は早い。今はどうなっているでござるか?」

GM「どうやら、トロール兄弟はまだ【肉の穴】に到着してはいないらしい。メタなことを言えば、お主たちが現地に到着するまでは戦いは発生しないということになっておる。だから、MPを回復するために休息をとっても構わないぞ」

G太郎「そうは言っても、いつ襲撃があるか分からない以上は、のんびり休憩ってわけにはいかないでござろう」

GM「この辺のゲーム処理をどうするかじゃが、烈火団本部から解放軍の拠点まで3区画あり、普通に移動するなら12時間掛かるという計算になる。その間に、休息をとらなければ徹夜ペナルティーが発生するので、1tbの仮眠はGMとして推奨する次第じゃ」

デル「どんなに急いでも12時間掛かるのかよぉ。もっと何とかならないのかぁ?」

GM「移動に時間が掛かりすぎるのは、このシナリオでは負担が大きいのう。それを補う手段として、ランダムイベントで発生するケンタウロス・タクシーで上層階のどこにでも瞬時に送り届けてくれるのじゃが、何ぶんランダムじゃからな。タイミングよく発生するとは限らん。そこで使い勝手を良くするため、【烈火団本部】【肉の穴】【物乞い市場】【コボルド窟】には固定タクシーが設置されていて、青いライン上は1tbで送り届けてくれるようにした。ただしタクシー代として、1人100ガメル分のアイテムを払ってもらうが」

G太郎「なるほど。300ガメルで拠点間移動が容易になるということでござるな。では、その状況に安心して仮眠をとらせてもらうでござる。今は深夜であるから、夜明け前まで眠りに就いて、翌朝すぐに食事をとってタクシー使って【肉の穴】に直行するとしよう。決戦のときは、23日めの昼前ってことで」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は現在地。

 緑字は新規に記入。青いラインは安全ルート)

 

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蛇の酒蔵ー凱旋門ー岩棚のーゴミ溜め窟ー?

(梯子) (魔窟) 城塞  l

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コボルド窟ー無限ー隠者のー地底湖の畔ー?

      金床  迷路  

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     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

 

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魔神ハンター、人魚と遭遇す(SWミストグレイヴ3ー7)

ようやくトロピカる話

 

GM(ヒノキ)「今回の話で、ようやくミストグレイヴにも人魚が登場するのじゃ」

デル(リトル)「人魚の話が最初に出て来たのは、結構前のエピソードで、この記事なんだなぁ」

G太郎(ゲンブ)「何と。第1部が始まったばかりで、いきなり人魚の噂が出ていたでござるか」

ホリー(シロ)「確かに、解放軍の作戦会議の席上で『外の世界の略奪品は、【地底湖の畔(ほとり)】にいるという人魚のマーマン一族を介して、ミストグレイヴに持ち込まれるらしい』という話が出ているな」

GM「問題は、その時点で【地底湖の畔】がどこにあるか、という情報が出ていなかったのじゃな」

デル「地名だけは分かっても、場所が分からないから、すぐには行けなかったのかぁ」

GM「次に人魚の話題が出て来たのは、この記事じゃ。そこでトロピカるな話題も初めて出て、人魚が旬となりおった」

G太郎「旬だと言いつつ、それから半年も掛かったとは、フットワークが遅すぎでござろう」

GM「3月頭に第2部完。第3部が始まったのは5月の連休明けのことで、そこから後は作者が妖精郷の方を優先して、魔神ハンターは月に2回のスローペースになっていたからのう。じゃが、さすがに間もなく夏が終わるという頃合いになって、『いくら何でも、夏が終わる前に人魚を登場させないと、ちっともトロピカってない』という焦りが出てきたようじゃ。うん、やはりギリギリでも時流には乗っておかんとなあ」

ホリー「ちょうど関西の地では、今朝から3日連続プリキュア大会という放送スケジュールらしいです」

デル「3日連続トロピカるのかぁ。そいつは羨ましいなぁ」

GM「関西人はそれを聞くと怒りそうじゃがのう。

『ちっとも羨ましがることじゃねえ。毎週ニチアサがきちんとしたスケジュールで見られる方が、よっぽど幸せに決まっている。大体、今朝のニチアサは、プリキュアが2週前で、セイバーは予定どおりで、ゼンカイは1週前という訳の分からないニチアサ放送ローテーションで、ツイッターでの実況もおかしなことになってんだ。リアル時空転移を体験しまくったぞ。おまけに、次回はゼンカイが半年前に戻るそうじゃないか。甲子園ワルドとか甲子園トピアとかで時空を乱されて、修復するのが大変だコウシエン。まあ、決勝は初の智弁同士の対決で、正に智弁トピアだな。勝ったのは智弁和歌山で、本家奈良の智弁学園下剋上したそうで、いろいろと大混乱だチベン。だけど、和歌山が勝ったということで、吉宗公もきっと喜んでらっしゃることだろうチベン。これで甲子園ワルドの呪いから関西も解放されて、後は後遺症が治まるのを待つのみ』

 ……という新兄さんの心の声が、わらわの頭の中に飛び込んできて、うるそうてたまらん」

G太郎「この時期の関西トピアは別時空のようでござるな。ある意味、時空魔術師にとっては、観察し甲斐のある独自体験というか、面白い話のネタと言おうか、無理やり面白い話に仕立てあげようとするところが関西風味と言おうか、逆境すら笑いに換える転禍為福精神と言おうか……」

GM「ゲンブ、それぐらいにしておけ。来週になれば、おおむね平常運転に戻るので、秋を楽しむべしと言っておいて、ただし、残り少ない夏にやり残したこともしっかりクリアしておかねばな」

デル「夏休みの宿題みたいなものだなぁ。人魚の話を全力全開でクリアするぜぇ」

 

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魔神ハンター、店舗経営を企画す(SWミストグレイヴ3ー6)

コンビニ計画の行方

 

GM(ヒノキ)「前回、魔窟を探索した烈火団は……」

G太郎(ゲンブ)「次なる野望として、コンビニ経営を志すのでござった」

デル(リトル)「師匠、本気で言ってるのかぁ?」

ホリー(シロ)「ムッ、石川賢のマンガに特有なグルグル目。まるでゲッター線に導かれたような狂気を宿した眼光。これは……本気(マジ)みたいだ」

G太郎「本気(マジ)を出した、お笑い魔神マッスルG、すなわちマージ・ジルマ・マッスルマジマジンでござる」

GM「意味が分からん。とにかく、ラクシアにコンビニなぞない」

G太郎「ならばラクシア世界初のコンビニを目指すのみ。これぞ全力全開道。とりあえず、魔窟総監ギルギダッシュ殿に話を持ちかけるでござるよ。そなたはコンビニ開設に興味はござらんか?」

ギルギダッシュ『コンビニ? 聞き慣れん言葉だな。魔窟に関係あるのか?』

G太郎「大ありでござる。そもそも、ダンジョンあるところ、ダンジョン探索の強者が集まる。人の集まるところ、物資の供給が必要となり、そこに商店が設置されて繁栄するのは世の理でござろう。それなのに、どうして、この魔窟の周囲には便利な店がないのか? ここに店さえあれば、商売繁盛間違いない」

ギルギダッシュ『それは人族の世の理と聞いたことがある。バルバロスでそんなことを言うのは、煌びやか卿などの変わり者やコボルド窟を除けば、まずおらん。要は、この地に店があればいいという考えか。同じことを煌びやか卿が主張して……店舗はあっさり破壊され、計画は失敗に終わった』

G太郎「何とッ! 煌びやか卿が先に実践していたでござるか? しかし、失敗しただと? どうして?」

ギルギダッシュ『知れたこと。欲しい物があれば、力で勝ち取れ。それがバルバロスの流儀だからな。物資がいっぱいの店と、腕っぷしに自信のある魔窟帰りのバルバロスが出会えばどうなると思う?』

デル「ヒャッハーと叫ぶ無頼の徒がオンパレードで、世紀末略奪祭りが繰り広げられるのが必然だなぁ」

G太郎「そんなバカな。欲しい物があれば、金で買う。そういう常識やルールは、ここには存在……しないのでござるなあ(納得&呆れ)」

ギルギダッシュ『この地でコンビニなる店舗を築いて、経営を続けようと思えば、略奪者に負けないだけの武力を見せつけ、力づくで商業活動を維持せねば成功しないだろうなあ。煌びやか卿は試みたものの、結果的には損失が嵩むだけで割に合わんと悟ったようだ』

ホリー「ギルギダッシュさんは、店舗経営に興味がありませんか? 魔窟総監どののお墨付きがあれば、店の安全は守れると思うのですが」

ギルギダッシュ『自分の店は自分で守れ。自ら守れん店に、何の存在価値があろうや? だが、お前たち烈火団が力を示せば、出店そのものは認めてやってもいい』

G太郎「どうやって力を示すのでござるか?」

ギルギダッシュ『せめて魔窟の半分、50階を踏破してみせることだな。魔窟の半分を踏破した程の武人が経営する店なら、荒くれ連中もおいそれとは手を出せんだろう。だが、お前たちは常に店番を続けなければならんだろうが』

G太郎「やはり留守を守る用心棒が必要でござろうな。そして、用心棒がたむろするには、ただの店ではなくて、酒場であり、食事もできて、宿にもなる万能拠点……って、要するに『冒険者の店』みたいな施設をここに設置すればいい、と」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は現在地。

 緑字は新規に記入。青いラインは安全ルート)

 

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蛇の酒蔵ー凱旋門ー岩棚のーゴミ溜め窟ー?

(梯子) (魔窟) 城塞  l

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コボルド窟ー無限ー隠者のー地底湖の畔

      金床  迷路  

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     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

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   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

ホリー「酒なら、西隣の【蛇の酒蔵】から注文できそうだな」

デル「武器や鎧なんかも、南隣の【無限の金床】のダークドワーフたちと提携すれば、いいかもしれねぇ」

G太郎「その他の商品も【コボルド窟】と連携すれば、商機としては決して悪くはないでござろうが……問題は用心棒の件でござるな」

GM「なお、烈火団の本部にいる人材は人族が多いので、この地で目立った活動をすれば、人蛮の抗争が勃発しかねん」

G太郎「すると、蛮族で武闘派の協力者がいれば……」

デル「驕王ムルカグンドリに協力してもらうってのはどうだぁ?」

G太郎「ゴブリン王に後ろ盾になってもらうということか。商店経営の実務はコボルドたちに協力してもらうとして、食べ物と酒を提供することを条件に、ゴブリン王の勢力に店の護衛役に就いてもらう。魔窟を中心に、各種族がそれぞれの長所を活かして、WinWinの関係を構築して、烈火団経営のコンビニ、いや、『魔窟探検者の店』を盛り立てていく。我らが折衝役として間に立てば、成功するやもしれぬ」

GM「シナリオにはない展開なんじゃがのう」

G太郎「しかし、名誉点事業に『冒険者の店』経営はあるわけで、そのルールを活用すれば何とかなるのではござらんか?」

GM「では、魔窟コンビニ計画の条件として、まずはギルギダッシュの言う力を示して出店許可をもらうことと、驕王ムルカグンドリに協力してもらうための交渉を二本柱としようか。酒蔵やコボルド、ダークドワーフたちは、割と友好的に交渉できるじゃろうし、ゴブリン王が商業活動に協力してくれるかどうかが最大の難関と見た」

G太郎「長期ミッション『魔窟コンビニ開設計画』の発動でござるな」

GM「やむを得ん。何とかシナリオ中の既存ミッションと組み合わせるとしよう」

 

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