花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンター、店舗経営を企画す(SWミストグレイヴ3ー6)

コンビニ計画の行方

 

GM(ヒノキ)「前回、魔窟を探索した烈火団は……」

G太郎(ゲンブ)「次なる野望として、コンビニ経営を志すのでござった」

デル(リトル)「師匠、本気で言ってるのかぁ?」

ホリー(シロ)「ムッ、石川賢のマンガに特有なグルグル目。まるでゲッター線に導かれたような狂気を宿した眼光。これは……本気(マジ)みたいだ」

G太郎「本気(マジ)を出した、お笑い魔神マッスルG、すなわちマージ・ジルマ・マッスルマジマジンでござる」

GM「意味が分からん。とにかく、ラクシアにコンビニなぞない」

G太郎「ならばラクシア世界初のコンビニを目指すのみ。これぞ全力全開道。とりあえず、魔窟総監ギルギダッシュ殿に話を持ちかけるでござるよ。そなたはコンビニ開設に興味はござらんか?」

ギルギダッシュ『コンビニ? 聞き慣れん言葉だな。魔窟に関係あるのか?』

G太郎「大ありでござる。そもそも、ダンジョンあるところ、ダンジョン探索の強者が集まる。人の集まるところ、物資の供給が必要となり、そこに商店が設置されて繁栄するのは世の理でござろう。それなのに、どうして、この魔窟の周囲には便利な店がないのか? ここに店さえあれば、商売繁盛間違いない」

ギルギダッシュ『それは人族の世の理と聞いたことがある。バルバロスでそんなことを言うのは、煌びやか卿などの変わり者やコボルド窟を除けば、まずおらん。要は、この地に店があればいいという考えか。同じことを煌びやか卿が主張して……店舗はあっさり破壊され、計画は失敗に終わった』

G太郎「何とッ! 煌びやか卿が先に実践していたでござるか? しかし、失敗しただと? どうして?」

ギルギダッシュ『知れたこと。欲しい物があれば、力で勝ち取れ。それがバルバロスの流儀だからな。物資がいっぱいの店と、腕っぷしに自信のある魔窟帰りのバルバロスが出会えばどうなると思う?』

デル「ヒャッハーと叫ぶ無頼の徒がオンパレードで、世紀末略奪祭りが繰り広げられるのが必然だなぁ」

G太郎「そんなバカな。欲しい物があれば、金で買う。そういう常識やルールは、ここには存在……しないのでござるなあ(納得&呆れ)」

ギルギダッシュ『この地でコンビニなる店舗を築いて、経営を続けようと思えば、略奪者に負けないだけの武力を見せつけ、力づくで商業活動を維持せねば成功しないだろうなあ。煌びやか卿は試みたものの、結果的には損失が嵩むだけで割に合わんと悟ったようだ』

ホリー「ギルギダッシュさんは、店舗経営に興味がありませんか? 魔窟総監どののお墨付きがあれば、店の安全は守れると思うのですが」

ギルギダッシュ『自分の店は自分で守れ。自ら守れん店に、何の存在価値があろうや? だが、お前たち烈火団が力を示せば、出店そのものは認めてやってもいい』

G太郎「どうやって力を示すのでござるか?」

ギルギダッシュ『せめて魔窟の半分、50階を踏破してみせることだな。魔窟の半分を踏破した程の武人が経営する店なら、荒くれ連中もおいそれとは手を出せんだろう。だが、お前たちは常に店番を続けなければならんだろうが』

G太郎「やはり留守を守る用心棒が必要でござろうな。そして、用心棒がたむろするには、ただの店ではなくて、酒場であり、食事もできて、宿にもなる万能拠点……って、要するに『冒険者の店』みたいな施設をここに設置すればいい、と」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は現在地。

 緑字は新規に記入。青いラインは安全ルート)

 

              ?
              l

蛇の酒蔵ー凱旋門ー岩棚のーゴミ溜め窟ー?

(梯子) (魔窟) 城塞  l

  l   l   l   l
コボルド窟ー無限ー隠者のー地底湖の畔

      金床  迷路  

         l   l

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

ホリー「酒なら、西隣の【蛇の酒蔵】から注文できそうだな」

デル「武器や鎧なんかも、南隣の【無限の金床】のダークドワーフたちと提携すれば、いいかもしれねぇ」

G太郎「その他の商品も【コボルド窟】と連携すれば、商機としては決して悪くはないでござろうが……問題は用心棒の件でござるな」

GM「なお、烈火団の本部にいる人材は人族が多いので、この地で目立った活動をすれば、人蛮の抗争が勃発しかねん」

G太郎「すると、蛮族で武闘派の協力者がいれば……」

デル「驕王ムルカグンドリに協力してもらうってのはどうだぁ?」

G太郎「ゴブリン王に後ろ盾になってもらうということか。商店経営の実務はコボルドたちに協力してもらうとして、食べ物と酒を提供することを条件に、ゴブリン王の勢力に店の護衛役に就いてもらう。魔窟を中心に、各種族がそれぞれの長所を活かして、WinWinの関係を構築して、烈火団経営のコンビニ、いや、『魔窟探検者の店』を盛り立てていく。我らが折衝役として間に立てば、成功するやもしれぬ」

GM「シナリオにはない展開なんじゃがのう」

G太郎「しかし、名誉点事業に『冒険者の店』経営はあるわけで、そのルールを活用すれば何とかなるのではござらんか?」

GM「では、魔窟コンビニ計画の条件として、まずはギルギダッシュの言う力を示して出店許可をもらうことと、驕王ムルカグンドリに協力してもらうための交渉を二本柱としようか。酒蔵やコボルド、ダークドワーフたちは、割と友好的に交渉できるじゃろうし、ゴブリン王が商業活動に協力してくれるかどうかが最大の難関と見た」

G太郎「長期ミッション『魔窟コンビニ開設計画』の発動でござるな」

GM「やむを得ん。何とかシナリオ中の既存ミッションと組み合わせるとしよう」

 

ゴブリン王の要求

 

 21日めの未明。

 凱旋門から東へ向かった烈火団一行は、1人のトロールとぶつかり、因縁をつけられる。

 しかし、たかが1人のトロール、コンビニ開設の野心に燃えるマッスルG太郎の敵ではない。たちどころに瞬殺され、経験点60点と、戦利品400ガメル分と、黒鉄勲章1個と成り果てるのだった。

 

G太郎「確かに、この地は物騒でござるなあ。力なき者が店舗経営できる環境でないことは、納得したでござる」

GM「では、お主たちは驕王ムルカグンドリの拠点である城砦に帰ってきた」

G太郎「驕王どのに早速、コンビニの共同経営の話を持ちかけるでござる」

ムルカグンドリ『はっ!? コンビニだと? そんな物がこの地を支配するのに何の役に立つって言うんだ? この世界は強い者が勝つ。商売などコボルドみたいな軟弱者がすること。武人が手を出すことではないわ』

G太郎「いや、戦国武将であっても、領国経営に力を注ぐは強者の慣わしでござる。力で勝つだけでは何かが足りない。時に拳を、時には金を。これからの時代は経済戦争でも勝つ。それこそが世界の覇者になるために驕王どのが目指すべき道である。ヤクザだって、しのぎを得るために商売に手を出すことは恥ではござらん。欲しい物を奪うだけの刹那的な生き方では、所詮は三流。一流を目指すには、欲しい物を育てて、継続的に収入を得るだけの知恵を働かせることが、世界を統べる道。

「あの翠将ヤーハッカゼッシュ様が、地上ではザバーラ殿に、地下では煌びやか卿に商業の許可を与えているのも、そうした器を備えているが故。私も地上では、ザバーラ殿の下働きとして商売の基礎を身につけたでござる。この私に任せていただければ、驕王どのにも商売の旨味を提供して差し上げるでござるよ」

ムルカグンドリ『しかし、商売のことなど余には何も分からん。余にできるのは、力で敵を粉砕することと、自分の城を守ることのみ』

G太郎「ならば、魔窟に開設予定の店舗を、守るべき城と心得るべきでござるよ。そこには、魔窟探索に必要な物資と酒や食料を蓄えるゆえ、略奪者の襲撃から守るだけの武力がなければ、商業活動もままならん。そして、お金の代わりに勲章を代価として支払うように定めれば、放っておいても勲章が増えるというシステム。すなわち、商売を成功させれば、それだけ武勲の証にもなるという形なら、驕王どのの欲しいものも手に入るのではござらんか?」

ムルカグンドリ『こっちが食料や酒、物資を与えれば、恩義を感じた者が勲章を差し出して来るのか。要は、略奪者からコンビニという名の城を守るようにすれば、後の細かいことはお前たちに任せればいいということか?』

G太郎「店舗の安全が確保できれば、酒や食料、武具の仕入れ、そして実際の経営などを協力してもらえるよう、関係各所との交渉の段取りは我々、烈火団が担当するでござる。それ故に、驕王どのは持ち前の武力をもって店舗の安全を守って下さることを約束いただきたい。言わば、魔窟コンビニ防衛隊の指揮官を務めていただければ、と」

ムルカグンドリ『友の頼みゆえ、ないがしろにはできぬが、話が大きすぎて完全に信用していいかどうか。そこで、今すぐは確約するわけにはいかぬ。こちらからも条件を提示したいと思うが、どうか?』

G太郎「確かに、ごもっとも。どのようなご条件か?」

GM「驕王の提示するクエストやミッションを達成することで、驕王の威名ポイントが増える仕様なのじゃが、ポイントが31点に達すると『驕王の腹心』の称号が獲得できる。ムルカグンドリがコンビニ経営に協力してくれるには、驕王ポイントを31点稼ぐこと。そうすれば、ムルカグンドリはそなたを有能な参謀だと信頼して、店舗の維持管理にも協力してくれるものとしよう」

ホリー「コンビニ設立のためには、ムルカグンドリの仕事を積極的にこなさないといけないってことか」

デル「仕事の内容は、こちらの記事にある通りだなぁ」

G太郎「今、受注できるミッションは、『驕王の敵を討伐する』ことと『ダークドワーフから黄金鎧を入手する』ことでござるな。それと『驕王の威名を宣伝する』ことも、クエストで依頼されている、と。では、試しに敵討伐ミッションをこなしてみようか」

GM「ならば、目的地を決定するために1Dを振れ」

G太郎「1」

GM「では、【煌びやかな大通路】じゃ。そこにいるトロール兄弟を仕留めよ」

G太郎「煌びやか卿の足元で、あまり揉め事を起こしたくはないのでござるが、これもコンビニのためには仕方ないこと。では早速……と言いたいが、魔窟探索で疲れておるので、少々、休息をとりたい。構わぬか?」

GM「保存食を消費して、1tbを睡眠に当てるのじゃな。では1Dを振れ。1〜2が出たら、城塞に魔物が出現して、睡眠がとれないものとする」

G太郎「3が出たので、安心して眠ることができたでござる」

 

ゴミ溜め窟

 

GM「22日めの朝を眠りに費やしての昼前。お主たちはムルカグンドリに暇を告げて、【煌びやかな大通路】に出発するのじゃが、どういう進路をとるかのう?」

G太郎「未開拓エリアを通りたいので、【ゴミ溜め窟】→【地底湖の畔】→【煌びやか通路】という経路で進むでござる」

 

 22日めの昼は、ランダムイベントが発生せず、一行は難なく【ゴミ溜め窟】に到着した。

 

GM「強烈な悪臭が充満する通路には、ボロを纏った蛮族がうずくまっている。どの蛮族の目にも生気は乏しく、まるで死んだように身じろぎしない……のじゃが、通路を歩いていると、汎用蛮族語で『旦那、旦那、どうか食べ物を恵んでくだせえ』とボロを纏ったリザードマンから声を掛けられる」

G太郎「保存食を1つ与えるでござる」

GM「すると、リザードマンは喜んで、食料にむさぼりつく。よく見ると、彼は右腕がなく、右目も潰れていて、足も引きずっている」

G太郎「哀れな姿でござるなあ。私も、霧の街に来た頃は、ろくな食べ物も得られず、一歩間違えれば、のたれ死んで魔改造されて不具の身の上になっていたかも知れぬ。決して他人事とは思えぬ目で、リザードマンどのを見つめるでござるよ」

リザードマン『旦那は何とも親切なお方だ。聞きたいことがあれば、このゾ・ゴグ、何でも話してあげますよ』

ホリー「ゾ・ゴグ? 略奪品に詳しい情報屋がいると聞いたが、お前のことか?」

ゾ・ゴグ『へい。元は海賊の身ですので、それぐらいなら。この【ゴミ溜め窟】は、あっしのように大怪我を負って戦えなくなった奴や、穢れの薄いウィークリングというバルバロスの弱っちい劣等種が捨てられる場所。強さが正義のバルバロス社会では、弱い者はゴミクズ同然ですからね』

G太郎「それでも、したたかに生きていこうとする者もいるのでござるな。お主みたいに」

ゾ・ゴグ『まあ、食料扱いされる人族のザコよりはマシってもんでさあ。奴隷の身に落ちて、売られるって選択肢もありますが、隻眼隻腕のリザードマンなんて買い手はつかないでしょう。ところで、旦那や姐御たちはどうしてこんなところに?』

G太郎「ただの通りすがり……と言いたいが、とある人族の密偵がここで行方不明になったという話を聞いてな。何やら重要な秘密を持っているやも知れぬ。心当たりはないでござるか?」

ゾ・ゴグ『人族の密偵ですか。そう言えば、この通路の奥に入って行って、出て来ない奴がいたかな。おおかた、奥に仕掛けられた魔動機文明時代の罠にはまって、くたばったんじゃないか、と思いますがね。あっしの目から見ても、素人丸出しの密偵って感じで、長生きできそうにないな、と。そいつの仲間がもう一人いて、シャドウ族の女でカレンって名前だったかな。とにかく、奥に行くには、罠に気を付けて下せえ』

デル「カレンのお仲間かぁ。他に海賊の略奪品について、何か知ってないかぁ? 〈破剣の星槌〉って名前を聞いたことは?」

ゾ・ゴグ『〈破剣の星槌〉ですか。あっしらリザードマンは海賊稼業で名高いですが、あっしみたいな下っ端は、いちいち奪ったものの名前なんて気にしていないんでさあ。う〜ん、あっしらが奪ったものは、もっと利口なマーマンのところに運ばれ、そこで品物の種類など選別・管理されて、このミストグレイヴに流されるって形になっております。言わば、あっしらが奪い、マーマンが売りに出す故買商ってところでしょうかね。ですから、その〈破剣の星槌〉って品物も、マーマンに質問するといいかもしれません。連中の街は、この南の【地底湖の畔】にございます。あっしに言えるのは、これぐらいで』

G太郎「ミストグレイヴの人魚は、海賊ではないけど、海賊の上前をはねている利口な商売人ということでござるな。商売の話で交流できそうでござる」

ホリー「海賊の上前をはねるような連中と、本当に付き合うつもりか?」

G太郎「略奪文化は、ここの流儀でござるからな。略奪にも略奪のルールってものがあるでござる。決して無軌道に流れているわけではなく、その仕組みを理解して生き延びる術として活かさねば」

ホリー「それぐらい、したたかに考えなければ、生きていけないってことかあ。う〜ん、だんだん蛮族の流儀に染まりつつある自分が恐ろしい」

デル「略奪はいけないこととしても、だったら略奪に加担した者は皆殺しって考えに走ると、そっちの方が乱暴だしなぁ。人族には人族の正義があるように、海賊にも海賊の掟があるってことだろうさぁ」 

 

G太郎「とにかく、カレンのお仲間の話は気になるゆえ、せめて形見の品でも持ち帰れば、と思う。警告された罠に気をつけながら、通路の奥へ向かうとしよう」

GM「では、探索判定16を行うといい。ただし、ゾ・ゴグの警告があったおかげで、+4ボーナスを加えて良い」

G太郎「ならば、ピンゾロでなければ問題ないでござるな。はい、普通に成功」

GM「すると、電撃床の罠に気付いて、避けることができた。次に探索14を行え」

G太郎「ぴったり14で成功でござるよ。何が見つかった?」

GM「ボロ布に包まれた人族のものらしき死体じゃな。すでに腐敗して白骨が剥き出しになりかけておる」

デル「そいつは気の毒に。神官らしく、お祈りを捧げるでさぁ」

G太郎「そのついでに、遺体の身の証となりそうなものがないか、探ってみるでござる」

GM「2Dを振れ」

G太郎「8」

GM「ならば、×50で400ガメル入りの財布を見つけた。財布には名前が刺繍されているようじゃ」

ホリー「どんな名前?」

GM「シナリオには書いていないので、アウトロー本でランダムに決めるとしよう。(コロコロ)セバスチャン・ケアリーとなった」

G太郎「執事風の名前でござるな。では、財布を回収し、中身は我らの戦利品として頂戴するとしよう」

ホリー「カレンに返したりはしないのか?」

G太郎「それもそうか。では、この400Gは烈火団の本部に寄進して、運営費用に回すということでどうだろうか? それで葬儀代にもするってことで」

デル「本部は神殿だからなぁ」

GM「ついでに、遺体は羊皮紙らしき物を握っておる」

G太郎「何が書いてあるでござるか?」

GM「霧の街、防空施設の合言葉じゃ。『ゾラエンテスには栄光を、スエラには祝福を、ジーズドルフに繁栄を、そして、シェラシースには感謝を捧げる』とある。超重要情報なので、★3つを進呈しよう」

デル「それほど重要な情報を手に入れた密偵には敬意を示さないとぉ。偉大なセバスチャン、お前のことは決して忘れないさぁ」

G太郎「今でも、目を閉じると、明るく笑うセバスチャンの姿が目の当たりに思い浮かぶでござるよ」

ホリー「いくら何でも、そんなはずがないだろう。ボクたちは、セバスチャンの名前を知ったのも初めてだし、会ったこともないんだからさ。セバスチャン、誰それ? となるのが普通だ」

G太郎「例え、リアルにはそうであっても、ここは空気を読んで、セバスチャンの偉業を物語にするのが創作者の道というものでござろう?」

ホリー「いつから、マッスルG太郎が創作者になったんだ? 妖精郷の小説家キャラのセリフならともかく、お笑い魔神が創作家を名乗るなど、キャラがブレるにも程がある」

G太郎「いやあ、名誉点事業で劇団経営するのも夢でござるし」

GMアウトロー本で、セバスチャンの生まれを今、決めると、『下級貴族の家に生まれたが、恵まれない者のために働くという義務感を負っていた』らしい」

デル「何て良い奴なんだぁ、セバスチャン」

GM「そして、『鋭い洞察力を持っていて、隠された物を見つけ出す才能があった』そうな」

ホリー「それなのに罠に気づかなかったのか」

GM「『敵を撹乱させ、自ら囮になるのが得意』で、しかし『青年期に両親を失い、友あるいは恋人を追ってヴァグランツになった』と出た。それがセバスチャン・ケアリーの知られざる人生じゃったらしい」

G太郎「名もなきNPCの遺体の背景にあるドラマまで、ダイスを振るだけで簡単に決めることができるとは、アウトロー本は実に素晴らしいサプリメントでござるなあ」

ソード・ワールド2.5サプリメント アウトロープロファイルブック

ホリー「普通は、そんなNPCドラマを勝手に作るためのサプリメントじゃなかったはずなのに……」

G太郎「しかし、名もなきNPCよりも、元下級貴族の、気は優しくて、自分よりも仲間を大切に思う悲劇の密偵セバスチャンの方が、それだけ感情移入できるでござる」

デル「ああ、よし、オラはセバスチャンの物語を歌にするぞぉ。創作魂がムクムクと湧き上がってきたぁ」

ホリー「いや、お前も創作者じゃないだろう?」

デル「実は創作者の卵だったのさぁ。バード技能1レベルを持っているわけでぇ」

ホリー「うっ、確かに、デルニールは吟遊詩人だった。だけど、どうして、こんなににわかに創作ブームなんだ?」

GM「それは、セイバーが最終回を迎える時期だからじゃろう。あれを見て、物語の素晴らしさを感じ入れば、誰だって創作家ごっこをしたくなるはず」

 

 ということで、さらば、セバスチャン・ケアリー。

 烈火団に重要な情報とインパクトを与えて、【ゴミ溜め窟】に散った君のことは心に残り続けるだろう。

 セイバーが、リバイスに代替わりするまでは(短いな)。

 

●ここまでの冒険成果

 

日数経過:22日めの昼(ゴミ溜め窟、

    密偵セバスチャンの遺体発見)

 

経験点:防空施設の暗号入手★3個

    魔物撃退分60点

収支結果:戦利品400ガメル分、黒鉄勲章1個

     セバスチャンの財布(400G入り)

     食料消費

     (G太郎とホリー2食、デル1食)

ミッション:驕王の敵トロール兄弟を倒せ

    迷路の隠者:上層階の地図を完成させろ

エスト:ジーズドルフ解放軍の同志を集める

     (現在13人)

     深層階で【月の図書館】を探す

     地下世界から外への脱出方法を探す

     魔窟50階を踏破(店舗経営の許可)

     驕王ポイント31点を目指す

 

情報

・煌びやか卿アー・ヌルチェと商業同盟を樹立

・〈銀の蜜蜂〉からティアハートの花ミッションを受注できる。

・防空施設の魔力供給源は深層階の【翡翠のピラミッド】である。

・【ゴミ溜め窟】にいるリザードマンの情報屋ゾ・ゴグが略奪品に詳しい→達成。マーマンの情報を入手

・【ゴミ溜め窟】に、カレンの密偵仲間が行方不明に→達成。セバスチャンの遺体発見

・【死者の道】に〈真紅のマギスフィア〉があるらしい。

 ・略奪品は【地底湖の畔】のマーマンが詳しい。

・【地底湖の畔】のマーマンは地上への抜け道にも詳しい。

・地下水路のリザードマンの集落の位置情報。

・ギルマン王ブグプリとの面会には、地下水路で手に入る〈ストロベリーオイスター〉が12個必要。

・〈ギルマン王の冠のかけらI〉入手。

・【コボルド窟】のオードル・プルは地上に伝手がある。

・【戦神の凱旋門】の魔窟総監ギルギダッシュと知り合う→魔窟ミッション攻略途中

・四祖の1人シェラシースの秘密は?

・地下水路から地上への脱出には、〈銀水晶のサークレット〉が必要。

・漆黒のマギスフィアは、深層階の黒い球体に入る鍵。別に合言葉が必要。

琥珀のマギスフィアは、深層階に降りるのに必要。

 

密偵の知り合い

・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)

 キーワード「月の図書館」「隠者ヴァラルト」「黒炎の工房」「巨大格納庫」「漆黒のスフィア」

イゴール・ぺステリ(エルフ男→トロール

・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)

 キーワード「防空施設」「シェラシース」「ヤーハッカゼッシュ」「地底に眠るもの」

・オスカル・バロー(シャドウ→バジリスク

 キーワード「白銀以上の勲章コレクター」

・シル・メリル(人間女→バルカン)

 キーワード「レジスタンスを探す裏切り者」

 

冒険達成度:防空施設の合言葉を入手+2%

      合計7%

(当記事 完)