花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

屋久島ヴァグランツ、キャラ作り始め(SWアウトロー本キャラメイク1)

弥生ちゃんキター

 

弥生「お早うございます。弥生ウルシェードです。この度は、キングさんが、私の助けが必要とのことで駆けつけました」

ウルシェード「いや、キングではなくて、元キング。ダイゴっちのことだとは言っておらん」

弥生「元キング? ダイゴさん以外にキングを名乗るなんて……」

カニコング「こんにちは、カニコングです」

弥生「デーボモンスター?」

カニコング「誰がデーボモンスターでごわすか? 元タイムジャッカー電撃隊にして快盗団マーキュリー・バットのクラブキングと呼ばれたこの吾が、何の因果か落ちぶれて、キングの称号を剥奪されて今やただのカニコング。しかし、此度の神前キャラメイクの儀を成功させて、晴れてキングの座を取り戻そうと企てる深遠なる企画。それにヒロイン役の海の勇者として、是非とも協力願いたいでごわすよ」

弥生「そんな計画には乗れません。私にとってキングとは、ダイゴさんを除いて他に考えられません。荒れます、止めてごらんなさい、キョウリュウチェンジ♪」

ガイア(お待ちなさい、弥生ウルシェードよ)

弥生「! この神々しいスピリットは……大地の精霊力か何か?」

ガイア(さすがはスピリットレンジャーの一員ですね。素で私の声が聞けるということは、類稀なる霊感を備えている証。あなたも大地母神の巫女たる資格があると見ました)

弥生「あのう、私はスピリットレンジャーではないのですけど。2代目キョウリュウバイオレットは死んでいませんし、その後、初代メガネピンクになって百万念の儀式には参加しましたけど、別に巫女になったわけではありません。確かにスタンド使い露伴先生の編集とか、時々、不思議な事件に巻き込まれたりはしますけど」

ケイPマーク2『とにかく、弥生ちゃんが協力してくれないと、屋久島ヴァグランツ企画は失敗するッピ。詳しい話は、この企画書に書いてあるからまずは一読してみて』

弥生「何だかよく分からないけど、ケイPさんがそこまで言うのなら、ポケモン公式サポーターとしては協力しないわけにはいかないかも」

 

ケイPマーク2『ポケモンじゃなくて、アシモンだけど、弥生ちゃんが協力してくれるなら、そんなことは些細な問題だッピ』

弥生「はい、企画書は読みました」

ハイラス「って、速いでござるな」

弥生「あなたがここの管理役の次元ドルイドのハイラスさんですね。祖父がいつもお世話になっております(ペコリ)」

ハイラス「いや、お世話になっているのはこちらであるゆえ、頭を上げられよ。頭を下げねばならぬのはむしろ、こちらの方でござる。お忙しい中とは思うが、今回のキャラメイク記事には、貴女の協力なくば……」

弥生「要は、ソード・ワールドのキャラを作ればいいってことですね。大体、分かりましたので、それぐらいならお安いご用かと。ルールブックも読んだことはありますし」

ハイラス「いつの間に?」

弥生「3年前のこの記事の話です」

ハイラス「なるほど。種はすでに蒔かれていたということでござるか」

 

ケイP『それでは、弥生ちゃんの了承も得られたことで、いよいよアウトロー本を使った屋久島ヴァグランツのキャラ作りを開始するッピよ』

 

続きを読む

魔神ハンターと、魔道食屍鬼(SWミストグレイヴ3ー4)

スローペースな展開にて

 

ヒノキ「妖精郷の第4部が終了して、作者の新兄さんもこちらに専念するのかと思いきや、屋久島の方で何やら動きがあるようで、魔神ハンターの物語もなかなか進展しなくなっておるのう」

ゲンブ「まあ、ゴジラVSコングが旬であるゆえ、セイリュウカニコングのいる向こうにスポットを当てるのも時流というものでござろう。こちらは悠然と構えるのが吉かと」

ヒノキ「うむ、ガメラやシーサー、リトルゴジラは目下の旬とは言えぬからのう」

リトル「ラドンは旬だったですぅ」

ヒノキ「リトルや。あの電波怪獣ケツアルコアトルスは、空の大怪獣ラドンとは似て非なる存在じゃ。いっしょにしてくれるなよ(ギロリ)」

リトル「ヒッ。アリナ様の鋭い眼光に睨みつけられて、ガクガクブルブルですぅ(蒼白)」

シロ「では、ラドンSP、もしくはシン・ラドンが発表されることを期待して、この話題は止めておきましょう。リトル、触らぬ神に祟りなし、という言葉を覚えておくように」

リトル「わ、わかりましたぁ。余計なことを言わずに自分の仕事に専念するですぅ」

ゲンブ(我としては、ガメラSP、もしくはシン・ガメラに期待するのみでござるが、今は大魔神どのを陰から応援するとしよう)

 

続きを読む

聞いて驚けッ! 屋久島ヴァグランツ

屋久島リモート会談

 

リモートNOVA『よう、ハイラス。俺の声が聞こえるか?』

ハイラス「このオンライン通信とは不思議なものでござるなあ。機械音痴の私には、ドクター殿のアシストがなければ、上手く使えそうにないでござ〜る」

Dr.ウルシェード「久しぶりじゃのう、NOVAっち。メガネンオーのモニター通信装置の感度は良好。しかし、神さまとの間でリモート通信を行うなどとは実に大胆な発想よな。さすがはメガネンジャー司令と言ったところか」

リモートNOVA『いえ、大地母神の神官であるドルイドのハイラスが仲介してくれれば、俺がわざわざ屋久島に行かなくても、ガイア様との間でリモート通信ができるんじゃないかと考えましてね。コロナ禍がまだ続く現状で、オンラインで済ませられることは極力リモートで、と考えるのも時代の流れって奴でしょう』

ハイラス「それでは、ガイア様の思念をここに呼び起こすとしよう」

 

ガイア(時空魔術師よ。どうやら無事に娘を別世界から救い出すことができたようですね)

リモートNOVA『全てはガイア様と、セイリュウゴジラ様が導いてくれたおかげです。俺はただ、心に移り行くよしなしごとをそこはかとなく書き作っただけですから。すなわち、言霊魔術って奴です』

ガイア(謙遜せずともいい。言葉の力だけで、異世界に封印された娘の魂を救い出すなど、万人にできることではない。そして、我がドルイドやスザクから聞いたことだが、そなたの言霊魔術の奥義に「てぃーあーるぴーじー」なる秘術があるらしいが、いろいろ聞いて関心が出ている最中です。聞けば、それは世界創造の儀を伴い、人が学び成長し、時として神に至る力を身に宿し、幾多の魔物を葬り、竜の探求の物語を再現し、究極幻想の礎にもなった幻夢界の偉大な発明だそうではないか。そのような危険な力が人の世界にあるのは、神として看過できぬと思うてな。専門家であるそなたの意見を聞きたい)

リモートNOVA『いやあ、ただの想像力を駆使した言葉遊びのゲームですよ。確かに、物語の運命を自分たちで決め、改変するほどの力は持ちますし、時として世界滅亡の危機さえ招いたり、神々の大戦レベルの展開になったりする可能性もありますが、大丈夫。人の想いの力さえ健在であれば、たとえ一つの世界が滅びたとしても、新たに世界は創り直せる。大切なのは、ゲームマスターと名乗る神と、英雄候補を扱うプレイヤーたちの情念と絆、そして幻夢に賭けた愛です。物語の中の真剣勝負と、運命の悪戯の中で発生する悲喜劇などなど楽しい遊びですし、タイタンとか四方世界と呼ばれる異世界では神々がダイスを振ってTRPGに興じているほどですからね』

ガイア(聞くからに、恐ろしい禁断の魔術という感じですね。危険はないのですか?)

リモートNOVA『危険ですか。そうですね、しょせんは遊びなので、現実世界での危険はほぼないと考えますが、たまに現実と空想の区別がつかなくなった人たちが、荒れるぜ、止めてみな、と叫んだりして、本当に止めないと周りに迷惑をかけるぐらいでしょうか。まあ、それを言ったら、心の未成熟な人がいろいろやらかしてしまう娯楽は他にもありますが、TRPGの効用の一つに想像・創造力の喚起と、現実の問題への模擬ロールプレイ教育効果が挙げられます。現在、娘の翔花は女神さまを目指す聖戦士としての訓練中ということでして』

リモート翔花『うん、そうだよ。ヒヒヒお婆ちゃんのガイアちゃん、お久しぶり〜』

ガイア(元気そうですね。安心しました。今、聞いたところによると「てぃーあーるぴーじー」の魔術で神の道を訓練中ということですが、普段はどのような修行をしているのですか)

リモート翔花『う〜ん、修行かあ。NOVAちゃんたちと楽しくお喋りしながら、魔神を倒したり、良いことがあれば緑に光ったり、嫌なことがあれば闇のオーラを放ったり、ヒャッハー、汚物は焼却だーって叫んで、グレネードを撃ち放ったり、不死鳥の剣でなぎ払ったりしているかなあ』

ガイア(闇のオーラ……汚物は焼却……どうやら時空魔術師に預けていることは教育に悪いようですね。一体、何を教えているのですか!?)

リモートNOVA『いや、闇のオーラはただの感情表明です。それに、俺はそんなモヒカン頭の暴走族が使うようなセリフを娘に教えた覚えはありませんよ。おそらくガイア様の力で時空を駆け巡っていたときに、どこかの世紀末異世界で勝手に覚えてきたんじゃないですか? 子どもは親の見ていないところで、面白そうな言葉を勝手に覚えて使ったりするものですからね。

『親としてできるのは、教育に悪いことに触れさせずに純粋培養で育てるのではなく、何が良くて何が悪いのかをきちんと情操教育でしつけ、過ちを犯したり悪いことをしたら謝れるように模範を示し、冗談で変な言葉を使ったらTPOによってそれが相応しくない場面もあることを諭すぐらいじゃないですかね。そう、TPOを弁え、自身に期待されている役割は何かをきちんと判断できるのは是大事。神の道を志す聖戦士だったら、それに相応しいセリフがあるはず。さあ、翔花、この前、教えた言葉をガイア様に披露しなさい』

リモート翔花『この前、教えた?』

リモートNOVA『そう。キーナンバーは753だ』

リモート翔花『ああ、それね。「その命、神に返しなさい」』

ガイア(おお、大地に生きる者の命は大いなる自然に返す。そして循環輪廻、これぞ大地の教え、エコの精神。さすがは時空魔術師にして言霊魔術師ですね、大地母神の究極原理をそのような端的な言葉で言い表して、娘に伝えるとは。それに確かに、子どもは親の知らない世界を見て育つもの。ならば、親が子に教えられるのは、何が良くて何が悪いかを判断できるほどの知恵を示すこと。これからも翔花の教育を任せましたよ。将来の大地母神候補として、立派に務まるように)

リモートNOVA『まあ、俺が時空魔術師や言霊魔術師を名乗るようになったのも、TRPGのおかげですからね。TRPGが全てとまでは言わないが、俺の人生の1割から3割近くはTRPGでできていると言っても過言ではない。神さまへの道だってTRPGで学習できる。まあ、その影響かどうかは知らないけど、今の世の中で自称・神とか僭称する浅はかな輩が増殖した気もしますが、神の道を目指すには、努力と精進、日々の研鑽による成長の積み重ね、調和と協調を重んじて世界を構築する根幹ルールはしっかり守り、不満があれば自己の権限と責任において改変しつつも、その結果に応じて自己を改めることも拒まない。自他共の幸せを目指す心意気、それこそ神を名乗る者に必要な精神性かと考えます』

ガイア(なるほど。それがそなたの会得した哲学なのですね。ならば、その片鱗の儀式、しかと見届けるとしましょう)

 

続きを読む

200号記念雑誌と、アウトロー本の話

妖精郷からの連絡

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、お久しぶりです』

ヒノキ「おお、新兄さん。そちらもいろいろ大変だったようじゃのう。こっちの記事に手をつける余裕もなく、妖精郷に掛かりっきりになっていたようじゃが、第4部の完結におめでとうと祝っておこう」

リモートNOVA『ありがとうございます。それと、こっちが一段落したので、娘からもあいさつしたいと』

リモート翔花『ヤッホー、ヒノキちゃん。お久しぶり〜♪』

ヒノキ「おお、おお、粉っちゃん。封印されていた妖精郷から無事に解放されたと聞いてはおったが、元どおりの元気な姿を見られて何よりじゃ」

リモート翔花『うん、5月のGW期には解放されていたんだけど、その後、自分のキャラクターのエマ・ショーカさんが呪いで昏睡状態になって、緑に光ったり黒いオーラを発したりで大変で、覚醒したのが6月半ば過ぎ。その後、魔神と戦ったり、ケセラセラな風の大妖精と出会ったり、ファルシオンで不死鳥の剣士だったり、いろいろあってドタバタだったんだから』

ヒノキ「妖精郷第4部を読まないと、ちっとも分からない説明じゃが、わらわは熱心な読者じゃからの。そちらの冒険譚はバッチリじゃ。できれば、不死鳥の剣士はわらわがプレイしたかったが、粉っちゃんがわらわの分まで戦っていると思うと、応援したい気持ちにも駆られよう。今後も精進いたせよ」

リモート翔花『うん、それでシロちゃんはいる?』

シロ「もちろん、いるぞ、翔花。いつ連絡が来るか待ち遠しかった(涙目)」

リモート翔花『え? シロちゃん、泣いてるの?』

シロ「泣いてない。これは……心の汗だ。そう、夏だから大分暑くなってきたからな。目から汗ぐらい出ても不思議じゃない(心の汗目)」

リモート翔花『そっかあ。心の汗かあ。花粉症ガールは汗をかかないから全然分からなかったよ』

リモートNOVA『犬猫だって、人間みたいな汗のかき方はしないんだがな。猫は足裏の肉球にしか汗腺がないそうだ』

リモート翔花『肉球かあ。花粉症ガールには肉球もないんだよね。いいなあ、シロちゃん。今度、触らせてね』

シロ「も、もちろんだ。翔花の頼みなら、いつだって大歓迎だ(ハアハア)」

リモート晶華『へえ。じゃあ、私も触らせてもらおうっと』

シロ「お前もいたのか、アッキー。触らせてやってもいいが、一回100円だぞ」

リモート晶華『お金をとるの?』

シロ「当然だ。猫の肉球には、それだけの価値がある。ボクの肉球をただで触っていいのは、翔花だけだ。猫は可愛いから、それだけで商売できるほどなんだ」

リモートNOVA『とにかく、夏休みの俺が仕事で忙しい時期に、娘2人をコンパーニュに預けたいと思っているのだが、構わないだろうか、ヒノキ姐さん』

ヒノキ「おお、粉っちゃんとアッキーがうちに遊びに来るのか。それは歓迎じゃとも」

リモートNOVA『まあ、こっちでの魔法研鑽とか、妖精郷EXUDUS記事とかの合間を見計らっての話になると思いますが、よろしくお願いします』

シロ「夏休みに翔花がうちに遊びに来る。ボクは夢でも見ているのか(ハアハア、心の汗目)」

リトル「シロ姉さん、興奮しすぎですぅ」

ゲンブ「忍びであることを忘れているようでござるな。ここが戦場なら、今どき、命を落としていても不思議ではない」

リモート翔花『亀おじさんも、リウ君もその時はよろしくね』

ゲンブ「ああ、妖精郷仕込みの武術の冴え、たっぷり見せてもらいたいでござるよ」

リトル「翔花さん、屋久島でスペースGを倒してくれた御恩は忘れていません。また、いろいろお話を聞かせてくださいねぇ」

 

続きを読む

魔神ハンターと、続・隠者ヴァラルト(SWミストグレイヴ3ー3)

ランダムイベントのトラブル

 

ゲンブ「前回は、隠者にまつわる話を延々とした後、突然ラスボスと遭遇して、酷い目に遭ったでござる」

ヒノキ「うむ、あれはわらわも驚いたのじゃ。少し蘊蓄話を傾けすぎたかな、と思いきや、あれほどの大イベントの前の溜めと思えば、結果的には一記事として、うまくまとまったと思う次第」

シロ「確かに、蘊蓄話を全てカットして、さあ、迷路に突入! という場面から始めて、いきなりラスボスに出会っていたらと考えると、そこから迷路を探索しようという気持ちが失せますね」

リトル「それにしても、リウが1Dで5を出したから、ラスボス登場ですかぁ」

ヒノキ「あのシーンの小見出しは元々、『さまよえる烈火団』という仮タイトルが付いていて、迷路探索とか、ランダムイベントで違う展開になる可能性も想定しておった。ランダムイベントダイスで1が出たら何もなし。2が出たらケンタウロスのタクシーが出現して、目的地へのショートカットが可能になる。そして3以降でイベントが発生。仮に3が出ていれば、マーメイドを捕まえた奴隷商人と遭遇して、もしかするとタイムリーと言えたかもしれん」

シロ「ああ、プリキュアで人魚のローラが敵に捕まってましたね」

ヒノキ「ダイス目でズルをしようと思えば、このタイミングで捕まった人魚を助けて、隠者迷宮を先送りにして、彼女を人魚の王国に連れ帰ることを優先する流れになる可能性も想定しておったのじゃ」

ゲンブ「すると、その人魚が新たなプレイヤーキャラとして、パーティーに加わる可能性もあったのでござるな」

ヒノキ「さすがにそれはない。妖精郷のエマ・ショーカの参入は、当初から十分な準備を仕込んでおったらしいが、ランダムイベントでたまたま助けた人魚がいきなりプレイヤーキャラクターになるような行き当たりばったりは、GMの負担が大きすぎる。ここではパーティーメンバーの増加は当面、考えておらん」

ゲンブ「大体、人魚救出のランダムイベントは結局、発生しなかったでござるし、IFを論じても仕方あるまい」

ヒノキ「そうとも。人魚救出は29番。ダイス目が5なので、発生するのは……むっ、34番じゃと? 何と、わらわは勘違いしておった。どうやら数え間違えて、36番のイベントを前倒しで発生させてしまったらしい」

シロ「すると、本当に起こっていたイベントは?」

ヒノキ「イベント名は『温泉の空洞』とある。つまり、ラスボス登場イベントは幻で、本当は温泉に浸かって癒されていたのやもしれぬ」 

ゲンブ「今から、『ヤーハッカゼッシュとの遭遇は温泉に浸かりながら、ポカポカ気分で見た妄想』というオチにはできぬでござるか?」

ヒノキ「新兄さんところの妄想タイムなら、その手もありかも知れぬが、ここではそういうネタは場違いで使えん。温泉イベントは推奨ネタじゃが、すでに前の記事でラスボス遭遇戦で緊迫感を描いて、しかも、いいねまで頂いた手前、その話を巻き戻して実は温泉だったの、というわけにはいかぬ。幻の温泉ネタは、いいねを付けてくれた御仁のブログで、何らかのフォローを願えるやもしれぬ。

「ともあれ、間違えた裁定も一つの運命のいたずらとして受け入れるのが、TRPGの鉄則。その上で、プレイヤー側にあまりに不利な場合は適切なフォローを入れつつ、ダイス目や戦術ミス、裁定ミスも含めて、ゲームが描いた物語として楽しむことこそが王道。とにかく、烈火団はヤーハッカゼッシュと遭遇して、かろうじて死なずに生き残った。この事実は覆らないものとする」

リトル「囚われた人魚を助け出すイベントも、温泉イベントも次の機会になるんだなぁ」

ヒノキ「いや、ヤーハッカゼッシュ・イベントが発動した後は、ランダムイベント表の記録がリセットされ、もう一度、最初からスタートとなる。人魚ネタが発生することはしばらくない」

シロ「それはそれで、残念ですね。人魚ネタはタイムリーなのに」

ヒノキ「うむ。それなら、次に奴隷救出ネタが発生するなら、種族は人魚ということに確定しておこう」

   

続きを読む

魔神ハンターと、隠者ヴァラルト(SWミストグレイヴ3ー2)

引きこもり隠者の遺産

 

GM(ヒノキ)「では、今回から魔神ハンター、本格的な冒険の再開なのじゃ」

デル(リトル)「第3部の1話は、立ち上げたばかりの本部の話でいっぱいだったからなぁ」

ホリー(シロ)「本当は隠者の迷路に突入するまでは、進む予定だったんだけど、そこまで漕ぎ着けられなかったというか」

G太郎(ゲンブ)「リプレイ記事書きは、作者にとって複数のキャラの心を扱う高度な遊び。つまり、集中を要する頭脳労働でござるな。遊びとは言え、書いている本人は真剣な芸術作品の気持ちでいる。そして、創作家にとっては、自分の世界の構築に心血を注ぎ込むことが生きる意味と思い定めていたりもする。もちろん、同じ創作仲間なら、自分の生きる意味を人に伝えたいという自己顕示欲は理解した上で、他人の生きる意味も同じぐらい、あるいは、より真剣な場合もあることは察するべきでござろう」

GM「たかが遊び、されど真剣勝負な世界もある。この場合の勝負とは、読者にとって面白い記事や物語を書いて、自分も満足、読む者も満足ということじゃな。もちろん、読む者は関係ない、ただ自分の心からの思いを残すだけで満足する者もいよう。書きたいから書く、研究したいから研究する、他者の評価は二の次……という学究肌な趣味人もいて、昔はそういう自己の道のみを追求した者を隠者とも言った。自己の研究、自己の修行、自己の信仰を貫くために、人里を離れ、自給自足をしながら精進の高み、深みを目指す世界もあったのじゃ」

デル「だけど、一人きりで修行や精進ってできるものなのかぁ?」

GM「かの偉大な剣豪・宮本武蔵は、若き日は道場破りなどをしながら腕を磨き、仕官の道を探るものの、時は戦乱の世が終わり、剣術よりも文治の才を尊ぶ流れにあった。そんな中で、武蔵も書や画を嗜み、学僧に教えを乞うなども試みて、一応の見識レベルに達しはしたが、それでも剣の道断ち難く、年を経て己の習得した剣の極意を隠遁しながら書き残した。剣の道は、武蔵にとっての生涯を賭けた人生訓。どれだけの広がり、どれだけの高み、どれだけの深みに至れるか、兵法も交えて端的な言葉で書き記した稀代の一書、それこそ『五輪書』じゃ」

G太郎「五輪とは地水火風空の5つで、地は若き日からの自伝、水は自分の培った剣術の技の型と意味、火は戦場での兵法や心構え、風は武蔵の知る他流派の特徴と分析批評、そして空は剣の道を通じた武蔵の悟りが記されているでござるな」

GM「もちろん、武蔵個人の主観による書じゃから、それが唯一無二絶対の教えではないが、武道を志す者、あるいは創作で武芸者の修行や戦闘シーンのイメージを構築したい者が参考にできる『武芸の達人と言われた人物の遺した資料』であることは間違いない。ダイ大の『アバンの書』や、『鬼滅の刃』なども武蔵の書を直接あるいは間接的に引用したと思しきところもあり、多くの武者、武闘家の物語の戦術、武術、剣術の元ネタとなっていると言えよう」

ホリー「そいつは凄いですね。つまり、全ての武芸の道は、武蔵に端を発するということですか」

GM「さすがに全てとは言わんが、武蔵はすなわち『武術の思想の宝庫』。全ての宝が東大寺正倉院に納められているとは言わんが、それでも正倉院の宝が歴史文化遺産として重要なことは異論ないじゃろう。同じぐらいの伝統の重みが武蔵にはある。ある作家が武蔵を元にバトルを描いた。すると、そのバトルシーンに感じ入った者が、時には原典の武蔵にあやかり自分も勉強して違うバトルを描く。あるいは元ネタが武蔵と知らずに、作家のオリジナルと感じて、リスペクトするケースもあるじゃろう。そして、後から自分が描いたシーンの元祖が武蔵と知って、改めて武蔵すげえと勉強するケースもある。知らず知らずのうちに、武蔵のミーム、遺した考え方が、バトル物の土台を構築しているわけじゃ」

デル「子引き、孫引きで代々、受け継がれていく奥義の精神かぁ」

GM「もちろん、『五輪書』由来の戦法は多くのフィクションに描かれているため、そういう経緯を知らぬ者が読むと、半分ぐらいは『よくあるパターン、使い古された知ってる話だから、凄い奥義を期待して読んだら大したことは書いていなくて、がっかりした』という感想もあろう。ドラクエ3を今の若者がプレイしても、古くて面白さが分からないと考えたりするものか」

G太郎「古典というものは、よほど忘れ去られたものを除けば、ベーシックなものとしてジャンルの基盤となるゆえ、その後の発展した結果を知る者には、ただの古い当たり前の思想や芸事、よくある何かであって、新鮮さを感じないケースもあろうな」

GM「ただ、古典の中には『継承されなかった要素』『忘れ去られた良さ』みたいなものもあって、理解能力のない者は『自分が知っているものだけで判断して、知らない要素の良さには気付かない』ことも多く、宝の山の中に眠っているレアな、磨けば光るネタを見落としていたりもする。物の価値というのは、それに気付いた者が掘り起こして、今風に分かりやすく再構成して、その後で実は……と原典、元ネタを公開して、初めて評価されるケースもしばしばなのじゃ」

G太郎「それこそ、古い酒を新しい革袋に入れるということでござるな」

GM「リメイクやリブートも、古い素材を新しい今風の姿で描き直すということじゃからな。本来は、『新しい酒は新しい革袋に』というのが聖書の記述らしいが、要は新しいアイデアを活かすには、古い形式のままではダメなので、見た目も新しくしなければ、ということらしい」

デル「新しい酒を古い革袋に入れたらダメなのかぁ?」

GM「大抵は、それが新しいものだと受け止めてもらえないじゃろうな。古い酒で古い革袋だと、ただの古典。古い酒で新しい革袋だと、古典の現代的解釈や文芸復興にも通ず。新しい酒で新しい革袋だと、流行ジャンルだけど軽々しくも見える。新しい酒で古い革袋だと……古さを好む者にも、新しさを好む者にも期待外れで良さが伝わりにくい、と言ったところかの」

G太郎「まあ、伝統ジャンルの中で、新しい趣向を実験的に投入する形でござろうか。一見古びて見えるが、実は最新のパーツが使われて性能が高いレトロ機体というのは、マニアが喜びそうでござる」

GM「マニアが喜ぶのは大切じゃが、マニアしか喜ばないのでは、商売としては成り立たん。商業の理想は、マニアでなくても楽しめる軽い装いと、その奥にマニアが分かる深みがあるということで、知らなくても楽しめる、知っていればもっと楽しめる一粒で二度美味しい作品じゃな」

ホリー「その逆は、マニアじゃないと楽しめそうにない重い装いと、その奥にマニアががっかりする底の浅さしかない場合で、ライト層にもマニア層にも訴えかけるものがない話ですね」

GM「形だけマニアを真似て、中身がない作品はそんなものじゃのう。ガワだけ豪勢そうに見えて、中身がスカスカなものは損した気分になる。シンプルで読みやすく、それでいて密度が濃くて思ったよりも深い、これが理想じゃが、深さは作り手の学習量や人生経験にも起因するからのう。

「そして、何よりも『五輪書』は奥義書とは言え、実はシンプルで読みやすい。武蔵は理論家ではあるが、余計な虚飾を良しとしない性格ゆえ、華美で見た目の派手さを競った当時の道場剣術の流行に反し、勝つという一点に絞って練り上げた素朴かつ実戦的な剣術理論を書物に遺した。当然、その内容も素朴かつ実戦に応用しやすい。シンプルかつ奥が深く、若き日の実体験に基づく透徹した武の知見が老境に達して言葉に結実した書と見なせば、武道の師の教えそのままに読むことも、バトル創作のイメージ構築にも役立とう」

   

続きを読む

空想(妄想)タイムの状況整理

他ブログのコメント欄を受けて

 

ヒノキ「新兄さんの執筆ペースが落ちているようじゃ」

ゲンブ「その分のエネルギーを、コメント対応に費やしているようでござるな。まあ、社交は大切でござるし、ブログのメインテーマではないライトノベルの創作話や、創作コミュニティーでの振る舞い方に関する説教めいた愚痴に不毛な時間を費やしている、と見た」

リトル「不毛なんですかぁ? コメント欄を読んでいると、良い勉強になるとも思いますがぁ」

ヒノキ「そりゃまあ、転禍為福を目指して書かれた文章だから、読む者によっては建設的に受け止めるじゃろう。しかし、肝心の読むべき当人に刺さって、学ばせるに至らんのではのう。

「無理やりラブコメに例えるなら、本命の相手に気持ちが伝わらず、それ以外の人間の好意をゲットしてしまうとか、

「教育に例えるなら、落第生に分からせるつもりで補習をしていたら、教室の外で聞いている別の人間が興味を持って、そちらの成績の方が上がるとか、

「数学の猛勉強をしてテストに臨んだら、数学の成績は全然上がらないのに、英語や社会の成績が上がって、何でだよと自分の努力の方向性に???を感じるとか、そんなところかのう?」

シロ「つまり、自分の意図とは異なる副産物の方に結果が出ているということですね」

ヒノキ「それに気づいたなら、賢い人間は方針転換をするのじゃろうな。成果の上がらないことには見切りをつけ、本命じゃないサブヒロインと仲良くするとか、落第生以外の成績を上げることに専念するとか、理系を諦めて文系を目指すとか」

リトル「僧侶戦士から武闘家に転職するとかですねぇ。より結果の見込まれる、自分の才能の発揮できる状況を構築する、と」

ヒノキ「まあ、教育者としては『バカな子ほど可愛い』ということもあるのじゃろうが、そこから『可愛さ余って憎さ百倍』とか『憎まれっ子世にはばかる』とか『人目をはばかる不義人情』とか、いろいろ派生して、最後は『バカな子ほど可哀想』に行き着くわけで」

シロ「どこまで行っても、バカはバカなんですね。そこまでイジめなくてもいいと思うのですが」

ヒノキ「イジメじゃないとはイジメっ子の弁じゃが、教育指導の場合はなかなか難しいのう。元々は『創作企画から始まった関係性』であって、新兄さんは『TRPG関連の仕事に夢を掛けて挫折した過去』があって教育業を生業としながら、自分のサイトを中心に趣味の文章書き(小説ではなく、特撮やゲームなどの感想メイン)を楽しんでおった。そこに『自分の創作企画を手伝ってくれませんか』と腐れ縁の主が、特撮掲示板に出現したのじゃな。もう、最初から場違いだったわけじゃが、一応、特撮ヒーローを題材にした企画ということで、新兄さんが当時管理していた議論用掲示板の話題ならいいか、と場を移した」

シロ「それがラーリオス企画なんですね」

ヒノキ「当初は、企画主(原案者)を中心に、新兄さんは場所を貸すだけで、様子を見守るだけのつもりじゃったらしいが、企画主が企画を回すような作業にちっとも慣れていなかったので、場の管理人および企画協力者の体面からフォローを入れているうちに、結果的に原案者の存在感を新兄さんが奪った形になってしまったのじゃ」

ゲンブ「原案者が学園バトル物のラーリオス本編を書き、新星どのが過去編であるプレ・ラーリオスで背景世界の構築のフォローをする形で展開し、二つの物語で企画運営をするうちに、興味を持った第三者エジプト文明を背景にした初代ラーリオスの話を書いたりして、一つの星輝世界をみんなで盛り上げようとした。そして、原案者は大風呂敷を広げはするものの、実務や折衝能力が全くダメで、そういう細々とした要素を新星どのや、何人かの協力者たち(その中にはアリナ様の契約主どのもいる)がフォローする形で企画は展開したものの、結局、原案者が離脱したでござるな」

ヒノキ「原案者の離脱した理由は諸事情考えられるが、口さがない者は、原案者が当初考えた企画を新兄さんに乗っ取られたような形になったから、と噂もされた。新兄さんの言い分では、『企画に協力しているうちに相手が独り立ちしてくれたらいい。ただ、複数の人間が協力してくれる以上は、原案者の名に恥じない振る舞いはできるようになって欲しい。そういう経験を重ねれば、作品にもフィードバックされるだろう』ということじゃったし、企画が動いている間は、新兄さんは原案者の体面を立てるように振る舞って来たはずじゃ」

シロ「それがどうして今のようなギスギスした関係になったのですか?」

ヒノキ「そもそものきっかけは、原案者が『自分は生活に困窮していて、プロの作家にならなければいけない』的な打ち明け話をしたからじゃな。まあ、プロ作家を目指すのは夢だからいいとして、生活云々を公の場で打ち明けたのは失敗じゃったと思う。せっかく、みんなで楽しく企画を回している最中に、深刻な空気を持ち込んでしまったからのう。遊びの場に、遊びじゃない重さを突きつけて、白けさせたのは大きな罪と言えよう」

リトル「罪なんですかぁ?」

ヒノキ「少なくとも、リーダーとしての振る舞いではなかろうな。チームの気持ちよりも、自分の気持ちを優先させて、無責任な言動で皆を振り回したのじゃから。創作家は総じて自己中な面が強いものじゃが、企画主である以上は、自分よりも企画の成否あるいは、立ち上げたなら最後まで始末をつけるところまで責任を果たしてこそ、信用が得られる。が、企画主はそういう責任のとり方、身の処し方のできない男であることを、その時のみならず、その後も次々と露呈していく形で信用評価をどんどんマイナスに落としている次第じゃ」

  

続きを読む