花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンターと、闇夜の鷹(SWミストグレイヴ0ー3)

ショウン・グラハムの話

 

GM(ヒノキ)「ミストグレイヴの導入編、第3話じゃ」

デル(リトル)「魔神ハンターを名乗るオラたちは、とある遺跡の探検で、誤って謎の薬を飲んでしまったんだぁ」

ホリー(シロ)「その結果、人間のデルは蛮族の竜人ドレイクに、レプラカーンの少女であるボクは、炎の魔神に似た外見の蛮族、アダルトなバルカンの美女になってしまった。蛮族を憎む魔神ハンターがあろうことか、敵対相手になってしまうなんて、一生の不覚」

ガルド(ゲンブ)「まあ、いつまでも嘆いていても始まらない、でござる。ホリーちゃんの裏人格として、オレサマがしっかりサポート&アドバイスしてやらないと、な」

ホリー「闇の声の誘惑には乗らないようにしないと」

GM「ともあれ、蛮族の姿になって戸惑うお前たちのところに、盗賊ギルド『闇夜の鷹』のリーダーであるショウン・グラハムが現れて、いろいろと話してくれる場面で続いたのじゃ。まず、ショウンはお前たちの姿を変えた薬が〈バルバロスブラッド〉と呼ばれるもので、元々は人族が穢れを身に宿して蛮族の力を容易に得るため、あるいは蛮族社会に潜入工作をするために作られたものだと教えてくれる」

ホリー「そんな薬がどうして、この遺跡に?」

ショウン『逆だろう? 薬は元々、この遺跡のお宝として存在していたんだ。俺たちはその情報を知って、ミストグレイヴ潜入捜査のために手に入れようとしたんだが、お前たちに先を越されちまったみたいだ。お前たちの方こそ、どうして、この遺跡に来たんだよ』

デル「さあ。オラにも何だかよく分からないが、気が付いたら、この遺跡に来ちまっていたんだぁ。邪悪な神か何かにたぶらかされたのかもなぁ」

ガルド(ゲンブ)「まるで、どこかの剛力超人みたいな言い草でござるな」

GM「一言で言うなら、シナリオ都合なのじゃが、おそらくは『この遺跡の奥に、魔神と戦うための強力な力が眠っている』という噂を聞いたのじゃろう」

ホリー「そして、世間知らずなボクたちは、ろくな探索技能も持たずに、無謀にも遺跡探索に来てしまったんですね」

ガルド(ゲンブ)「やれやれ。オレサマは、『そんな美味い話があるはずがない。どうせガセネタに決まっている。少しはオレサマの話を信じて、人を疑うことを覚えろ』って忠告したんだがな、でござる」

ホリー「どうして、心の闇を信じて、人を疑わないといけないんだ? ボクは人の心の光を信じている」

ガルド(ゲンブ)「そう言って、こっちがどんなに正しいアドバイスをしても、その逆に突き進んで、痛い目に合うのがホリー嬢ちゃんなんだから、でござる」

ホリー「そうなのか? ボクには、ガルドのアドバイスが闇への誘惑とか、欲望をそそのかすとか、暴力的にしか聞こえないんだが」

ガルド(ゲンブ)「オレサマは、嬢ちゃんが幸せになれるよう、一番、手っ取り早く有効なアドバイスをしているだけだ、でござる」

ホリー「そのアドバイスの内容が『お腹が空いたら、お店のリンゴを盗めばいい』とか『ケンカ騒ぎがあったら、ドサクサ紛れに財布をスリ取ればいい』とか、犯罪行為ばかりじゃないか」

GM「つまり、ホリーは犯罪行為を毛嫌いしているから、スカウト技能を身に付けなかったということじゃな」

ホリー「うう、そうかもしれない。これまでずっと、ガルドのアドバイスの逆ばかりを選んできたから」

デル「とにかく、オラたちは『力を求めて』この遺跡に踏み入ったわけだぁ。噂は本当だったが、蛮族の力を求めていたわけじゃねぇ」

ショウン『なるほどな。しかし、これはチャンスかもしれんな。せっかくだから、お前さんたち、ルキスラ帝国の密偵として、霧の街の地下のミストグレイヴに潜入して、情報を持ち帰ってくれねえか? 無事に任務を完了して帰ってきたら、元の姿に戻してやるし、報酬として1人辺り3万ガメルを約束しようじゃないか』

ホリー「3万ガメル?」

ガルド(ゲンブ)「こいつは驚いた。駆け出しの冒険者の報酬の相場は500〜1000ガメルってところだぜ。この仕事は破格の報酬だ。引き受けない手がないぜ」

ホリー「だけど、そんな美味い話があるわけがない。こういう時こそ、人は疑わないと。何しろ、相手は盗賊ギルドのお偉方を名乗る男だからな。信じられるはずがないだろう」

デル「どうしてオラたちなんだぁ?」

ショウン『そりゃ、お前たちがその姿になっちまったからだろう』

デル「そいつはそうだが、オラたちは魔神退治みたいな荒事専門だぁ。密偵なんて仕事はしたことがねぇ。もっと優秀な盗賊がいるだろぉ?」

ショウン『そうだな。強いて言うなら、その目が気に入ったと言おうか』

デル「目、だとぅ?」

ショウン『お前たちの仕事場は、人族にとって危険極まりない蛮族どもの地下世界だ。当然、荒事に巻き込まれることもあるだろう。そんな苛酷な場所で任務を果たすには、何にも増して意志の力、どんな逆境でも踏み越えていける荒々しさが必要となる。俺はこう見えても、人を見る目はあるつもりだ。お前たちは鍛えれば、十分に物になると踏んでいる。この仕事を果たせば、お前は確実に強くなる。力が欲しいんだろ?』

デル「そこでは、魔神と戦えるのかぁ?」

ショウン『魔神ねえ。蛮族が魔神の力を利用しているって話は聞いたことがあるが、確実な証拠はねえ。だがしかし、魔神が多少とも絡んだ仕事でもあることは確実だ。情報収集のついでに、とある魔神絡みの物品を運んでもらいたい』

デル「魔神絡みの物品だってぇ?」

ショウン『詳しい話は、仕事を引き受けてからだ』

デル「魔神絡みなら、魔神ハンターとして乗らない手はないなぁ。分かったよ、その仕事は引き受けたぁ。ショウンの旦那、何でもするぜぇ」

ショウン『いい覚悟だ。そちらの姉さんはどうだ?』

ホリー「ボクは……」

ガルド(ゲンブ)「蛮族の世界に潜入するって聞いて、怖気づいたのか? だったら断りな。どっちにしても、この魔物のような姿じゃ、人族の社会で生きていけねえ。このまま一生、闇に潜んで生きていくのも一興かもな。闇に隠れて生きる。オレサマたちは、人族の姿を失った魔神もどき、あるいは妖怪人間として生きて行くんだ」

ホリー「そんな人生はイヤだ。ボクは闇に抗って、人族の光を取り戻す。早く人族に戻りたい。暗い運命を吹き飛ばすんだ!」

ショウン『……何だかいろいろ葛藤しているみたいだが、心の闇に飲み込まれまいと必死で抗っている想いは、ひしひしと伝わってくるな。今のあんたは闇に苛まれているようだが、闇に飲まれずに利用する術なら、俺たちが専門家だ。こう見えても、オレたち「闇夜の鷹」は皇帝陛下にもパイプを持つ、真っ当なギルドだからな。正義を名乗るつもりもないし、汚れ仕事だって引き受けたりもするが、人族の仁義ってものはわきまえているつもりだぜ。闇との戦い方、闇の世界の流儀ってものは教えてやっても構わないんだが』

ホリー「闇と戦う……闇を利用する……それがボクの生きる道」

ショウン『そう。闇に飲まれるな。しかし、闇を恐れて目を背けるな。そうすれば、闇はお前さんの力になる。それが「闇夜の鷹」の生き様だ』

ホリー「闇夜の鷹……ですか。そこに入れば、ボクは光の世界に飛び立つことだってできるかもしれない」

ショウン『覚悟は決まったようだな。ようこそ、我が組織へ』

 

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魔神ハンター、蛮族になる(SWミストグレイヴ0ー2)

蛮族の地下世界へ向けて

 

GM(ヒノキ)「それでは、デルニール&ホリーのコンビ名、魔神ハンターの冒険物語の始まりじゃ」

デル(リトル)「おっす、オラの名前はデルニール・イーストン。デルと呼んでくれぇ。炎武帝グレンダール様の神官戦士で、何の因果か魔神の力が見えるようになっちまったんだぁ。魔神って奴はラクシア世界に破壊と混乱を巻き起こすらしいから、放ってはおけねぇ。そう思って魔神ハンターを名乗ってはみたんだが、魔神と渡り合うにはまだまだ力不足もいいところだぁ。だから、まずは自分を鍛える、強くなるぅ……って自己紹介は、こんなところでいいですかぁ?」

GM「うむ。今回は『キャラクタービルディングブック』にある、『剣の恩寵』ルールを使っていこうと考えておる。よって、名乗り時にロールプレイの中心となるキーワードを決めておくといい」

デル「キーワードかぁ。では『魔神退治』と『自分を鍛える』の2点で行くぜぇ。魔神ハンターだけど、別に魔神しか興味がないわけじゃないし、今はまだ自分を鍛えねえとインプ程度のザコしか倒せねえからなぁ。強くなって、手強い魔神ともしっかり渡り合えるようになるのが、おいらの当面の目標って奴だぁ」

GM「せいぜい精進することじゃ。では、次にシロの番」

ホリー(シロ)「はい、レプラカーンの魔法騎手ホリーです。だけど、今は騎獣がないんですね」

GM「うむ、シナリオ都合上、まだ騎獣は手に入っていないのじゃ」

ホリー「せっかくのライダー技能が、今はまだ宝の持ち腐れなので、当面は魔法剣士で行きます。ボクは女性キャラだけど男装で、見た目は小柄で華奢な少年といった感じの小人種族ですね。二重人格でワイルドなガルドが時々脳内で囁くので、ブツブツ独り言を呟くのもしばしば。ですから、基本は陰キャラヒロインということで、無口です」

GM「キャラは無口でも、プレイヤーは無口にならなくてもいいからのう」

ホリー「もちろんです。キャラの行動は、しっかり描写しますよ。だけど、交渉事などはデル任せで、『問題ない。お前に従う』と同意するか、『本当にそれでいいのか? もう少し慎重に……』と抑え役に回るか」

GM「じゃが、時々、ガルド人格が前面に出るのじゃな」

ホリー「ええ、ホリーが対応できないようなトラブルに直面した場合に、ガルドが出てきて、暴言を吐いたりします(笑)。あと、ガルドは稀に、アドバイスをくれますが、その場合はアリナ様がガルドのセリフをお願いします」

ガルド(GM)『ヒャヒャヒャ。ここは右へ行った方が戦えそうな感じだぜ。左はつまらん。右へ行け』

ホリー「つまり、左の方が安全ということだな。左へ向かう」

GM「なるほど。ガルドは天然の危険ソナーということか」

ホリー「それで名乗りセリフですけど、『ボクはホリー、心の闇を晴らすのが仕事だ』といったところですね。彼女のキーワードは『闇を晴らす』とか『光を取り戻す』とか、そんな感じ。一方で別人格のガルドのキーワードは『闇をぶっ潰す』とか『光を奪い返す』とか、そういう言い方をします」

GM「ふむ、本質は同じなのじゃが、表現が暴力的というのが面白いのう。では、泣いている女の子が目の前にいたときはどうする?」

ホリー「ホリーは、おずおずと様子を観察します。だけど、ガルド人格が心の中で(おいおい、困っている女の子がいるぜ。スルーする気かよ。ここは優しく声を掛けて、恩を売っておくのが筋ってもんじゃねえか?)と話しかけてきて、ホリーは(えい、黙れ。そんな下心むき出しの態度を取れるものか。いいか、ここはただの親切心で、あの子の心の闇を晴らしてやりたいんだ)と反論しながら数十秒の葛藤を経た後で、『お嬢さん、何で泣いているのかな? 良ければボクに話してくれないか? 君の光を取り戻すために協力させてもらうよ』と気取った態度で、声を掛けます」

GM「って、一つの行動をとるのに、そこまでの脳内会話を行うのか?」

ホリー「ええ。ですから、基本的にコミュニケーションのための決断は遅いです」

デル「たぶん、ホリー姉さんが声を掛ける前に、オラが声を掛けてますねぇ。『どうして泣いているんだぁ。悪い魔神でも出たのかぁ?』って」

ホリー「その即断即決ぶりを羨ましく思いつつ、つられるように『そう簡単に魔神が現れてたまるか』とツッコミ入れつつ、『困っているなら話に乗るが。闇を晴らすのが仕事だからな』と、クールにぶっきらぼうに話す形になるか」

GM「やれやれ。いちいちロールプレイするのが大変な厨二設定を作りおってからに。ともあれ、光と闇の葛藤が、当キャンペーンのテーマになりそうじゃのう」

 

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魔神ハンターの開始(SWミストグレイヴ0ー1)

ミストグレイヴのキャラ準備に向けて

 

ヒノキ「新兄さんのところのフェアリーガーデン・リプレイが第1部完になったので、こちらもそろそろ動き始めるのじゃ」

シロ「向こうがフェアリーガーデンに掛かりきりになっている間、こちらはほぼ放置されっぱなしでしたからね」

ゲンブ「まあ、いい骨休みであったでござる」

リトル「だけど、ここから本格的にマッスル太郎の続編がスタートするですぅ」

ヒノキ「タイトルは『魔神ハンター』シリーズで行こうと考えておる」

シロ「魔神ハンターだと、これを思い出します」

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ヒノキ「そちらは、正確には『魔人ハンター』じゃがの。しかし、ミツルギというのは『三本の剣が創世したソード・ワールドにふさわしいイメージ』と言えるかもしれん」

ゲンブ「サブタイトルを見ると、7話が『動く大要塞ロードス!!』とあって、ソード・ワールドに無理やりつなげられなくもないでござる」

ヒノキ「無理やりすぎるがの。まあ、1973年という時代に『宇宙忍者サソリ魔人と戦う3人の忍者兄妹という設定』はハリケンジャーに通じるものがあるかもしれん」


魔人ハンターミツルギ OP


Ninpuu Sentai Hurricanger Opening

リトル「等身大の3戦士(青黄赤)が巨大な守護神ミツルギを召喚するのは、確かに忍風戦隊が巨大なカラクリ巨人の旋風神を召喚するようなものですかぁ。ずいぶんと時代の先を進んでいたんですねぇ」

ヒノキ「何しろ、ゴレンジャー以前じゃからのう。なお、主役の銀河を演じた水木襄氏は、それ以前にも『忍者部隊月光』の主役・月光や、『緊急指令10ー4・10ー10』の副主人公を演じたヒーロー俳優じゃが、今では作品がカルト扱いっぽいのう」


Phantom Agents

シロ「『忍者部隊月光』については、1964年というTV草創期の白黒作品ゆえ再放送の機会も少ないのですが、この作品とサイボーグ009スーパー戦隊のルーツと考えることもできそうですね。現代忍者という意味では、大変興味深いです」

ヒノキ「全100話を超える実写ヒーローチーム物で、仮面劇でこそないものの、特撮ヒーローというフォーマットの固まっていない時期の黎明期TVアクション活劇というべき作品じゃのう。もちろん、元祖は1958年の月光仮面じゃが」

ゲンブ「その時期の作品は残存資料も少なく、語られる機会も稀でござるからなあ。どうしても、ウルトラシリーズや、ライダー、戦隊という世代を超えた作品群に比べて、マイナー扱いされがち」

ヒノキ「幼少期に月光仮面にハマった人間は、もう70近いじゃろうし、月光仮面→忍者部隊月光→ミツルギと見続けた者がネットの世界でどれほどいるかは疑問じゃのう。まあ、後から歴史として俯瞰しながら当時の時代背景を想像するのも一興じゃろうが」

ゲンブ「そもそも1958年など、ガメラ(1965年デビュー)が知られてさえいない時代でござるよ」

ヒノキ「ラドンはデビュー済みなのじゃな。初のカラー東宝怪獣映画として1956年にのう」

シロ「父さん(キングシーサー)が1974年デビューで、ボクのこだわりはそれ以降ということになります」

リトル「リウは、67年生まれのミニラではなく、93年生まれのベビーゴジラ(94年にリトル、95年にジュニアに成長)の系譜のため、やはりピンと来るのは90年代以降となりますねぇ」

ヒノキ「つまり、ここではわらわとゲンブが昭和世代、シロとリトルが平成世代ということになろうか」

ゲンブ「アリナ様、ご自分の年齢をごまかしてはおりませんか? ラドンガメラも、デビューは昭和でござるが、起源は古代怪獣ゆえに実年齢はもっと……」

ヒノキ「黙るのじゃ(ゲンブを首チョップ)」

ゲンブ「ぐふぉっ(無防備なところに衝撃を受けて気絶)」

 

リトル「な、何と! 防御力自慢のゲンブさんを一撃で気絶させるなんてぇ」

シロ「久しぶりに見ました。アリナ様のウィングチョップ」

ヒノキ「うむ、刃唯阿嬢が不破さんを気絶させたのを見て、わらわもそのうち披露したいと思うておったが、今が良きタイミングじゃったのう」

リトル「ゲンブさん、しばらく起きて来れそうにありませんよぅ」

ヒノキ「問題ない。ゲンブのキャラ、マッスル太郎は完成しているゆえ、今回の記事はお主とシロがいれば十分。では、前置き怪獣雑談はこれぐらいにして、ようやくキャラの準備に取り掛かるのじゃ」

 

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お盆休みのTRPG雑談2020

久々のコンパーニュ記

 

ヒノキ「今年の夏は、マッスル太郎を終えてから、のんびり気分のコンパーニュなのじゃ」

ゲンブ「昨年はロードス新刊で大賑わいだったでござるが」

ヒノキ「うむ。今年はコロナのせいで、ロードスも、ゴブリンスレイヤーも遅れておるからのう」

ゲンブ「それらも、コロナのせいなのでござるか?」

ヒノキ「そうとも。作家の創作意欲にも、出版スケジュールにも、コロナは悪影響を及ぼしているゆえ、諸悪の根源と見なしても誰も責めはせん。もちろん、作者自ら、それを言い訳にサボるのは問題外じゃろうが、ファンの立場としてなら『自分が楽しみにしているものが遅れているのは、コロナのせいに決まっておる。作者さん、応援しているから頑張って』と陰ながらエールを送るのが習わしというものじゃろう」

シロ「それに出版スケジュールを立てようにも、自粛を求められたり、編集作業にも常ならぬ気遣いを求められたり、私生活にもストレスが溜まったり、そんな大変な中でも頑張ってお仕事している全ての人にお疲れさまです、と言いたいところ」

リトル「それに引き換え、リウたちはのんびりモードでよろしいのですかぁ?」

ヒノキ「だからこそ、秋に向けての準備をそろそろ考えていかねばのう。今回はそういう記事じゃ」

 

シロ「ところで、新星さまのところでは先日、翔花クエストという形の『フェアリーガーデンのリプレイ』が始まったそうです」

ヒノキ「おお。セイリュウはうまくGMできているかのう?」

シロ「まずは、準備編がここからスタートです」

ヒノキ「キャラクターの用意と、彼らが妖精郷に転移して探索を始めるまでの過程が描かれているのじゃな」

シロ「続いて、冒険がスタートしたのがこちらから

ヒノキ「なるほど。妖精郷という舞台ゆえか、それとも3人パーティーという気楽さのためか、マッスル太郎の過酷な序盤戦とはまた違った、陽性コミカルな雰囲気じゃのう」

シロ「自称・天才妖精使いのカシュミーラと、小説家志望の魔法使いサイバ☆リオンと、行方不明のお嬢さま探しに命を掛ける元船乗り騎士のキャプテン・マークスの珍道中といったところでしょうか」

ヒノキ「まずは、ネコ探しミッションを頑張っているようじゃのう。ネコと言えば、今月末はこの雑誌が予定されておるが」

ウォーロックマガジンvol.8

 

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仮面ライダーセイバーと、セイリュウの話

久々にマッスル太郎以外の話

 

ヒノキ「ついに、ゼロワンの次の仮面ライダーの情報が解禁されたのじゃ」


「仮面ライダーセイバー」変身シーン盛り沢山のスペシャルな映像を大公開!

 

ゲンブ「おお。今度の仮面ライダーは、小説家が変身する仮面ライターでござるか」

リトル「本の力で戦うとは、時空魔術師さまが喜びそうな設定ですねぇ」

シロ「新星さまは、本好きの言霊魔術師にして、アマチュアブログ創作家を自認している人だもんな」

ヒノキ「まあ、新兄さんのことだから、どんな設定でも無理やり理屈をこじ付けて、自分の興味に結びつけて楽しむじゃろうがな。それでも、此度の設定はあらゆる本好き、物書きのツボに突き刺さるのは確かじゃろうて」

 

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マッスル太郎・続編への布石

新たなカテゴリー

 

ヒノキ「マッスル太郎の冒険が終わって、おめでとうなのじゃ」

ゲンブ「これで、しばらくのんびりできるでござる」

ヒノキ「うむ。作者の新兄さんの仕事が本格的に忙しくなる前に終わって、本人としてもホッとしているじゃろう」

ゲンブ「しかし、こちらは少し寂しくなりますなあ」

ヒノキ「何を言うか、ゲンブ。戦いが終わっても、秋には次の戦いがやって来る。それに備えて、武人たるもの、常に準備を進めておくものじゃ。わらわは続編のためのカテゴリー『続・マッスル太郎』をすでに設定したぞ」

ゲンブ「そのままでござるなあ」

ヒノキ「他に考えたのは『新・マッスル太郎』『シン・マッスル太郎』『帰ってきたマッスル太郎』『マッスル太郎Z』『マッスル太郎2世』『マッスル太郎R』『キャプテン・マッスル太郎』などなど」

ゲンブ「最後のは何でござるか?」

ヒノキ「『さらばウルトラマン』の次は『キャプテン・ウルトラ』という伝統があってのう」

ゲンブ「何だ。てっきり我は、マッスル太郎が宇宙海賊になったり、サッカーを始めるのかと思ったでござる」

ヒノキ「ソード・ワールドには、宇宙船に乗ったり、サッカーをするようなルールはない」

ゲンブ「しかし、ミストキャッスルには海賊船に乗って街を脱出するルートはあったし、マッスル太郎は蹴りを得意とするように育成した。だったら、少なくとも海賊太郎や、ドライブシュートを撃つ大空太郎になるのも一興ではござらんか」

ヒノキ「海賊になりたければ、六門世界に行けば良い」

ゲンブ「今さらなサプリでござるなあ」

ヒノキ「何を言うか。そんなことを言ってしまえば、2009年のミストキャッスルも今さら扱いじゃろう。クロスボーンは2005年だし、令和となった今の目ではどちらも同じぐらい古い作品じゃ。とは言え、 六門世界の元となったカードゲームのモンコレは今なおDEUSというタイトルで、現在進行形じゃがの」

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ゲンブ「しかし、マッスル太郎は別にモンコレに進出するわけではないのでござろう?」

ヒノキ「うむ。続編はミストグレイヴと決まっておるからのう。舞台は宇宙でも、海でもなく、ましてやサッカーのグラウンドでもなく、蛮族の地下世界じゃ」

ゲンブ「アンダーワールドでござるか。そこで人間を絶望させないようにするため、巨大ファントムと戦う点は、実にウィザードしていて良いでござるな」

ヒノキ「いや、別に巨大ファントムと戦うわけでもないし、精神世界の話でもない。そういうゲームをしたいなら、これじゃろう」 

ゲンブ「これまた古いゲームでござるが、作者の頭の中では2000年代のゲームはそれほど古い感覚がないのでござろうか」

ヒノキ「まあ、その時期の作品は買うだけ買ったけど、プレイはしていないコレクションゲームがいっぱい書庫に埋まってそうじゃのう」

ゲンブ「すると、中にはサッカー少年になって、ボールと友だちになるTRPGも埋まってるのでござろうか」

ヒノキ「さすがに、サッカーTRPGはわらわも聞いたことがないのう。野球ネタならウィズボールというのがあったが、『キャプテン翼RPG』はどこかにないものかのう?」

ゲンブ「『TRPG、サッカー』で検索すると、以下の動画が見つかったでござる」


【クトゥルフ】生徒会長とサッカー選手がゆっくりリプレイする『絶世美人』 vol.0

ヒノキ「クトゥルフではないか。現代ものもプレイできるホラーRPGの王道で、プレイヤーキャラの探索者の職業を、サッカー部の高校生や、プロのサッカー選手に設定しているだけで、別に魔物とサッカー勝負をするわけではなさそうじゃ」

ゲンブ「しかし、サッカー選手設定だから、キックや頭突きが強いデータでござるか。そう言えば、ロボットアニメのゲッターロボライディーン神谷明声の主人公は、サッカー部という設定でござった。おまけに仮面ライダー鎧武も夏映画でサッカーで戦っておったし、サッカーとバトルとは存外相性がいいものかもしれん」


映画『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』『烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS』予告編

 

ヒノキ「サッカーと言えばキーパー。クトゥルフGM役もキーパーと呼ばれるゆえ、キーパーの守る目標(ゴール)に対して、挑む点ではサッカーもクトゥルフRPGも似たようなものかもしれんのう。ちょうど2020というタイトルのサプリも旬じゃし」

ゲンブ「ということは、『現代に復活したお笑いサッカー魔神が探索者となって、得意のドライブシュートと、友だちのボールの助けで戦うストーリー』を、クトゥルフRPGのシステムでプレイする企画『キャプテンマッスル』が進行中でござるな」

ヒノキ「そんな予定は全くない。そろそろ正気度ロールに成功して、あふれる妄想にブレーキを掛けねばのう」

 

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さらば、マッスル太郎(SWミストキャッスル7ー4最終回)

ラストバトル

 

 ついに、封じられた水門を開けて霧の街を脱出したマッスル太郎の一行。

 しかし、シェス湖のほとりにて、巡回していた蛮族の部隊が立ちはだかる。

 最後の戦いの火蓋が切って落とされた。

 

ヒノキ「ということで、マッスル太郎主役の冒険譚も、これで終わりなのじゃ」

太郎(ゲンブ)「続編は予定されているものの、主役はリトルの魔神ハンターということなので、マッスル太郎メインの話という意味では、本当にこれが最後でござるな」

ヒノキ「敵は7レベルのリザードマンマリーナが3体。いずれも剣のかけら入りのボス扱いじゃ。それに対するのは、マッスル太郎の他に前衛壁役として、エルラーンと執事バトラー、そして後衛に配置された魔法使いサンドリーヌということになる。配置は以下の通りじゃ」

 

敵前衛 リズA(89) リズB(89) リズC(89)

味方前衛 バト《3》 太郎 (47) エル《3》

味方後衛 サンドリーヌ(HP58、MP48)

 

太郎「ちょっと待った。バトラー殿とエルラーン卿が前衛で戦ってくれるのはいいが、HPがたったの3点とはどういうことでござるか?」

ヒノキ「ああ。彼らの場合は、HPではなく、相手の攻撃を3回まで受け止めてくれるガードポイント(GP)ということじゃ。敵の攻撃に際して1Dを振り、半々の確率(出目1〜3)で1点ダメージを受けて、GPが0になると名誉の戦死を遂げる。彼らが死ぬ前にマッスル太郎が3体のリザードマンを倒せるかどうかが、勝負どころとなろう」

太郎「ええと、それって助っ人というよりも足手まといではござらんか」

ヒノキ「まあ、ここまで来ると、マッスル太郎には相手の攻撃がなかなか命中しないため、生き残るのは容易だと考える。ダラダラ相手のHPを削って、時間を掛ければ勝てるという単調なバトルにしかならぬじゃろう。それでは、最終戦として、あまりにもつまらん。ゆえに、マッスル太郎は自分だけでなく、仲間の身を守って戦うヒーローとしての活躍を示してもらいたいのじゃ」

太郎「つまり、さっさと自分の目前の敵を倒して、傷ついた仲間の援護をしないといけないのでござるな」

ヒノキ「そうじゃ。なお、執事もエルラーンも、防戦一方で相手にダメージを負わせることはできん。ダメージソースは、マッスル太郎と、サンドリーヌの魔法のみとなる。ところで、サンドリーヌの使える魔法を以前、6レベルソーサラーと言ったが、データをよく見ると5レベルソーサラーじゃった。ラミアが6レベルモンスターなので、勘違いをしてしまったのじゃ。今ここで修正をしておく。なお、5レベルのコンジャラーでもある」

太郎「魔法関連の戦闘特技は何を持っているでござるか?」

ヒノキ「……何もないのう」

太郎「つまり、後衛から攻撃魔法を放っても、ヒューリカと同じで誤射の可能性があるでござるな。おまけに、範囲魔法を撃っても前衛を巻き込むし、せっかくの攻撃魔法が宝の持ち腐れではないか」

ヒノキ「仕方ないじゃろう。彼女は冒険者ではないし、習得した魔法も貴族のたしなみ程度、ほんの趣味でしかなかったのだろうから」

太郎「まあいい。最初に先制をとって、全員後衛でスタート。そして、サンドリーヌの範囲魔法ライトニングである程度、巻き込んだ後は、支援に徹してもらう。回復魔法【アースヒール】で執事やエルラーン卿を回復はできるのだろうか?」

ヒノキ「できるものとする。【アースヒール】1回で、削られたGPが1点回復するということで」

太郎「それを聞いて安心した。ならば、私とサンドリーヌが【アースヒール】を使っている限り、前衛2人が戦死する可能性はほぼないでござるな。MP切れとか、発動判定がピンゾロで失敗しない限り」

ヒノキ「むっ、確かにのう。まあ、わらわとて、別に彼らを本気で殺したいわけではないゆえ、ゲームバランスが甘めなのは仕方ない。【アースヒール】のGP回復量を0.5点に下げて……ということも今、考えたが、処理が面倒になるわけじゃからな」

太郎「とにかく、魔物知識判定と先制判定を行う。前者は13で、後者は18」

ヒノキ「どちらも成功したようじゃな」

太郎「ならば、〈狩人の目〉効果で命中+1、それから後衛スタートして、【ライトニング】と《ファストアクション》4回蹴りで確実に1体を落とすでござる」

ヒノキ「では、バトル開始じゃ」

 

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