花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

2019Xマス3部作(その2・発動編)

ゲンブ帰還

 

ゲンブ「今、帰ったでござる」

ハイラス「お招き感謝するでござ〜る」

ヒノキ「おお、ハイラス様。よく来て下さった。ゲンブ、ご苦労であった」

ゲンブ「うむ。ドクター殿だけは、アストロメガネンオーと共に屋久島に残られた。島の守り手が全て出払うのもまずかろうと仰せでな」

ハイラス「さて、基地で時空監視している際に、このような映像を見つけたでござ〜るよ」


Go!Go!ゴジラくん#11「メリゴジ ゴジラが聖夜にやってきた」

ヒノキ「ほう。ゴジラ一族がサンタに扮する世界があるとはのう」

リトル「だったら、リトルもサンタになるぅ」

アスト「ちょっと待て。お前ごとき未熟者にサンタの厳しい修行が務まると思うのか!」

シロ「何? サンタにも修行が必要なのか?」

アスト「当然だ。トナカイ座タランドゥスの聖闘士ニコラウスとして世に出る前に、このオレがどれだけ厳しい修行に耐えてきたか!」

シロ「というか、アストは修行してないだろう? 確か、ニコラウスはお前に取り憑いた悪霊ノヴァストラダマスとかで、修行したのは、悪霊になる前の粉杉ノヴァ彦じゃないのか?」

アスト「そんなことは些細な問題だ。今、大事なのは、サンタになるのが、そう簡単なことではないということだ。これを見ろ」


サンタの養成学校にカメラが潜入 講義の内容とは?(19/12/03)


サンタクロースに扮してダッシュ! 8000人超大集合

 

シロ「何だかよく分からないが、サンタにもそれぞれの過酷なドラマがあるってことだな」


フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ War of the Gargantuas

アスト「本当に分かっていないじゃねえか。サンタと聞いて、サンダを出すネタを何度も使い回すんじゃねえ!」

 

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2019Xマス3部作(その1・接触編)

アリナVSアスト

 

ヒノキ「さて、新兄さんも、アッキーも、ゲンブもいなくなって、ここにはわらわとお前さんだけじゃ。そろそろ、動き出してはどうかの? 悪霊サンタよ」

GMアスト「いや、ですからXマスの時期は、悪霊を休業して聖闘士(サンタ)に専念するって言ったじゃないですか」

ヒノキ「しかし、Xマスはリュウソウジャーが守ったし、悪霊サンタ、すなわちサタンがそろそろ目覚めようとしているのではないか、と思ってな」


騎士竜戦隊リュウソウジャー 第40話 予告 Kishiryu Sentai Ryusoulger EP40 Preview


『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル‼』FINAL BATTLE 予告

GMアスト「だけど、春に戦隊に倒された究極大サタンがドルイドンの悪夢マイナソーに着ぐるみ改造されて登場するのは、来年の1月5日ですから。Xマスには、サタンの降臨はありません」

ヒノキ「だが、お前さんが背後から、わらわの隙を窺おうと時折見せる殺気が気になってのう。わざと隙を見せて、お前さんの攻撃を誘おうかとも思っておったが、それよりはお前さんの真意を確かめたい」

GMアスト「オレの真意ですか。簡単です。Xマスを成功させて、その後のゴブスレ対決で、令和NOVAを倒し、新たに珠保の時代を構築し、花粉症ガールの全てを我が手につかむこと。それ以上に、どんな思惑があると言うのですか?」

ヒノキ「表に出ているアストは、そうであろう。だが、その裏に潜む珠保NOVA、粉杉ノヴァ彦とやらは、さらに秘めたる野心があるのではないか?」

GMアスト改めノヴァスト「ほう。そこまで穿った物の見方をするとは、日野木アリナ、侮れんな」

ヒノキ「一つ聞きたい。お前さんが令和NOVA、新兄さんの異世界の分体であることは真実なのか?」

ノヴァスト「今さら何を言うかと思えば。そう、わしは花粉症ガール、粉杉翔花の父、粉杉ノヴァ彦だった男だ。幻と消えた『花粉ライターJUHO』の物語の登場人物で、本来なら続編でもJUHOを支援する守護霊として登場予定だったのだが、撮影時の事故で帰らぬ人になってしまい、JUHOの企画は頓挫した。その無念を晴らして、JUHOを再誕させるのが、わしの使命」

ヒノキ「ならば、コナっちゃん、粉杉翔花に会ったとき、お前さんは何をするつもりじゃ?」

ノヴァスト「もちろん、娘との再会を喜び、この手で抱きしめ、二度と離さないと熱く囁き、共に新たな時代を構築することを固く誓うであろう。そのためには、令和NOVAが邪魔なのだ。奴がいれば、娘は令和と珠保の間で迷い、新時代へと踏み出すことができぬであろうからな。さて、ここまで聞いて、日野木アリナよ、お前ならどうする? お前はNOVAと魂の契約を果たしていないがゆえ、我が支配の呪力は通用せん」

ヒノキ「ああ、確かにわらわの魂の契約相手は、新兄さんではなくて、絵師のサブロー殿じゃからな。このコンパーニュ一党には、珠保NOVAの支配力は通用しない。それゆえ、今年のXマスパーティーはここで行うことに決めたようじゃな、新兄さんは。コナっちゃんとアッキー、それにケイPたちがお前さんに手出しできない状況では、中立のホスト役が求められておる」

ノヴァスト「逆に言えば、お前さえ手中に収めれば、我が大願が成就することもたやすい。我が物となれい、日野木アリナよ。そうすれば、新時代でもそなたの居場所を作ってやろう」

ヒノキ「わらわの居場所はわらわが決める。悪霊ごときの誘惑には乗らん」

ノヴァスト「ならば、力づくでもそうしてやろう。このスピードAのスピード、見極められるなら見極めてみろ!」

 

 そして、閃光が走った。

 

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Xマス前の悪霊サンタの雑談

トナカイ座の聖闘士

 

GMアスト「とりあえず、ゴブスレ対決は中断とする」

NOVA「何だって? 前回、シナリオが始まって、ダンジョンに突入したばかりじゃないか」

GMアスト「始まったばかりで終わるのは、まるで令和だな」

NOVA「勝手に令和を終わらせるなよ」

GMアスト「ともあれ、今は令和だ珠保だと言っている場合ではない。もっと大切なものが消えてしまうかもしれないのだ」

NOVA「何だよ、もっと大切なものって」

GMアスト「それは……クリスマスだ」


騎士竜戦隊リュウソウジャー 第39話 予告 Kishiryu Sentai Ryusoulger EP39 Preview

GMアスト「おのれ、ドルイドン。クリスマスを消すとは、何たる所行。究極大サンタの名に掛けて、クリスマスはオレが守る」

NOVA「いや、サンタじゃなくてサタンな」

GMアスト「ならば、トナカイ座タランドゥスの聖闘士(セイント)ニコラウスの名に掛けて、クリスマスはオレが守る」

NOVA「いや、たぶんリュウソウジャーが何とかしてくれると思うぞ」

GMアスト「そうやって、お前はいつも他人任せにして、高みの見物を決め込むというのか。たまには自分で汗水垂らして、世界の平和を守ろうとは思わないのか?」

NOVA「いや、俺は世界の平和じゃなくて、うちのブログの令和を守りたいんだが」

GMアスト「なら、オレは令和最初にして最後のクリスマスを守るために、お前に協力を要請する」

NOVA「令和最初はその通りだが、勝手に最後にするなよ」

GMアスト「来年には、珠保最初のクリスマスになるからな。しかし、クリスマスそのものが消えてしまっては、オレの夢も果たせず仕舞い」

NOVA「まあ、令和最初のクリスマスがなくなるのは、俺も嫌だな。クリスマスのために頑張るという気持ちでは共闘できると思う」

GMアスト「では、もうすぐ消滅するお前、令和NOVAと、オレの中にいる悪霊、珠保NOVAが 最初と最後の共闘で、クリスマスを守るとするか」

NOVA「だから、勝手に令和NOVAを消滅させるなよ」

GMアスト「安心せい、令和NOVA。お前が消滅しても、このブログの管理と花粉症ガールの面倒は、しっかりオレが後を引き継いだる」

NOVA「そう言ったキャラは、仲間になった次の回であっさり消失したぞ。今では、こういう姿に」

GMアスト「うう、ガイソーグとは一体、何だったのか?」

 

 
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令和VS珠保ゴブスレ対決2(時代を賭けて)

シナリオ開始

 

GM(アスト)「では、早速だがプレイを始めることにする」

学術騎士ジャン(NOVA)「いきなりですか? 記事の始まりだから、読者の人にあいさつぐらいしたらどうかと思う」

GM「オレに前振りはねえ。最初から最後までクライマックスだぜ。大体、時間がないって言ったのはてめえだ。無駄話は抜きにして、とっとと進めるぞ」

ツラヌキ・丸子(ヒノキ)「やれやれ、今度のGMはずいぶんと余裕のない奴じゃの」

アカミドリ(晶華)「プレイヤーにてめえ呼ばわりするGMはどうかと思うの」

GM「うっ、アッキーさまにそう言われたとあっては、口調を改めざるを得ない。時間がないって言ったのは、君なので、無駄話は抜きにしたまえ」

アカミドリ「偉そうなのは変わらないのね。とにかく、私は学術騎士さんと一緒に、冒険者ギルドに待機しているから」

丸子「わらわは、自分の酒場で芋の皮むきをしておる」

蜥蜴用心棒(ゲンブ)「我も、お嬢の手伝いをしているでござる」

GM「違うよ。君たちがいるのは、とある林の中だ」

ジャン「林? どうして、そんなところにいるんだ?」

GM「(スルーして)林の中に、ぽっかりと穿たれた黒点のような洞窟がある。そこが依頼のあった小鬼の巣穴だ」

ジャン「って、いきなりダンジョンの前にいるし?」

GM「ああ。気がつけば、見知らぬところにいて、ここはどこ? ってなるのはタイムジャッカーや花粉症ガールの世界では、よくあることなのだよ」

アカミドリ「そういうのは、お姉ちゃんだけだし。私はそこまで自分の居場所を見失うことはないわ」

ジャン「ま、まあ、気がつけば知らん場所にいるというのは、プレイヤーの自分も何度か経験したことがあるし。ええと、とにかく仕事の依頼は引き受けた後で、我々は現地に来ているってことでいいんだよな」

GM「そう。スピーディーなシナリオ展開のために、導入部は省略した。必要なら、後から回想シーンでも適当にはさめばいい。とにかく、君たち冒険者は迅速に行動し、すでにダンジョン前にいる。さあ、遠慮なく入るがいい」

丸子「せめて、依頼内容ぐらいは確認させてくれぬか」

GM「とある村の近くに出てきた小鬼退治だ。食糧や種籾が盗まれ、村娘たちまでがさらわれてしまった。小鬼の巣を見つけ、討伐し、娘たちを救出すること。報酬は1人銀貨10枚。さらわれた者を無事に助け出すためには、即日中に事件を解決しなければならない、とシナリオに書いてある」

用心棒「なるほど。急ぎの仕事でござるな」

ジャン「ぼくたちは、小鬼と既に戦っているので、データは既に知っているということでいいよね」

GM「世間一般で語られる程度の知識は持っている、でいいだろう。なお、ここまで来るのに、それなりの距離を歩いてきたので、目標値15の長距離判定を行ってもらおう。体力持久に冒険者レベルを加えて、持っていれば【長距離移動】の技能ボーナスを加えていい。失敗すれば、疲労で1D3の消耗を受けることになる。これもシナリオにきちんと記載されている」

アカミドリ「それって、体力持久が2しかないエルフをイジメるための判定よね。ダイス目は10が出たけど、達成値14しかない。2点消耗したわ」

丸子「わらわは基準値が6で10が出たから成功。何じゃ、アッキーはもう疲れたのか、ヒヒヒ」

用心棒「我も基準値8に、ダイス目8で成功したでござる」

ジャン「実は基準値9なんだよな。ダイス目も11で達成値20。問題ない」

アカミドリ「失敗したの、私だけ?」

丸子「まあ、消耗は5点までは実害がない。おまけにそなたも孤児生まれの【忍耐】技能持ちじゃから、6点の消耗まではペナルティーなしで耐えられる」

アカミドリ「うう、あまり消耗イベントが起こって欲しくないなあ」

 

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令和VS珠保ゴブスレ対決1(まずはキャラ紹介)

最初に言っておく

 

NOVA「師走の俺は、か〜な〜り忙しい」

ヒノキ「突然、何じゃ? 新兄さん」

NOVA「ええ、秋の最後の日に立ち上げた当対決記事ですが、実際に師走に入ってみると、案の定、仕事の方がバタバタしていて、記事書きを続ける時間が物理的にも、心理的にも取れないことに気づきましてね。こりゃ、どう考えても年内には完結しないな、と判断したんですよ」

ゲンブ「何と。すると、令和VS珠保と題した戦いは、クリスマスのメインイベントではなかったのでござるか」

NOVA「まあ、ゴブスレ対決なんだし、ゴブスレ映画の上映前に終わればいいんじゃないの? って思ったりもするわけで」


『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』PV第一弾

晶華「来年、2月1日に公開かあ。だったら、この対決リプレイは12月から1月に掛けて、じっくり展開するつもりってことね」

アスト(GM)「何だと? 前のゴブスレリプレイは、6月30日から7月14日までの2週間で完成させたではないか。同じことがどうしてできないんだ?」

NOVA「夏と冬を一緒にするな。あの時は、いろいろと勢いがあったんだよ。令和が始まった時の新時代エネルギーも加わってな」

アスト(GM)「だったら、今度は珠保が始まるエネルギーを加えればいい」

NOVA「始まらねえよ! というか、珠保が始まるということは、令和の終わりってことじゃねえか。どうして令和を終わらせるために、俺が頑張って記事書きしないといけないんだよ。今さら言うのも何だが、この対決劇って俺の方には何のメリットもないんだよな。負けてしまえば令和が終わって、俺も消失するようだし、勝っても何かが得られるわけじゃない。だったら、俺が消えないためにできる手段は、『そもそも戦わなければいい』という結論になりはしないか?」

アスト(GM)「戦わなければ生き残れない」

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NOVA「いやいや。そのライダー同士の戦いだったら、勝者の願いが叶えられるはずだ。しかし、俺の願いはどうも叶えられなかったようだ」

アスト(GM)「お前の願いは何だよ?」

NOVA「純粋にプレイヤーをしたいんだよ、俺は。GMとの一人芝居じゃなくてな。せっかく、『アストがGMしてくれるぜ。純粋にプレイヤーとして楽しむぞ』と思っていたら、珠保NOVAだと? ふざけるな! ってのが正直な気持ちだ」

アスト(GM)「珠保NOVAは、お前の願いを叶えに来たサンタさんだぞ」

NOVA「ハッ? サンタさん? 何を言ってやがる」

アスト(GM)「オレに宿る珠保NOVAの仮の姿は、トナカイ座タランドゥスの聖闘士(セイント)ニコラウスと言うらしい。詳しい話は、こちらの記事を参照だ」

NOVA「ほう、リバTの報告書か。ふむふむ、なるほどな。予言者ノヴァストラダマスの正体が珠保NOVAで、別世界の花粉症ガールの父にして、サンタさん……って設定盛り込み過ぎじゃねえか、これ」

アスト(GM)「そんなのオレが知るか。全てはNOVA、お前の妄想が暴走して考えたことじゃねえか」

NOVA「いや、俺だったらボツにするようなネタだぞ、これ」

アスト(GM)「そうやって、ボツになったネタがゴミ箱に捨てられて、出現したのが殺人鬼ケイソンだと聞いているぞ。それに、このゴブスレ対決は、翔花ちゃんやアッキー様の使命でもあるんだ」

晶華「何で、ゴブスレ対決が私の使命なのよ?」

アスト(GM)「この記事を参照

晶華「これは、ケイソンさんとのバトルを私(お姉ちゃん)が決意した『バトル創作としての花粉症ガールの物語』のきっかけとなる回ね」

アスト(GM)「それによると、NOVAは確かにこう発言している」

NOVA「いや、翔花。お前はそのために生み出された花粉症ガールなんだ。俺の過去の妄想が生み出した悪霊と戦うために、俺のヒーロー魂と花粉症をレッツ・ラ・まぜまぜしてできた、プリキュアではないけど、俺オリジナルのバトルヒロイン、それこそが粉杉翔花の存在理由の一つなんだよ」

晶華「うわ、確かに書いてるよ。NOVAちゃんの妄想が生み出した悪霊と戦うために生み出されたバトルヒロインが、花粉症ガールの存在意義だって」

NOVA「つまり、珠保NOVAもまた、俺の妄想が生み出した悪霊だと言うのか?」

アスト(GM)「そう。ボツネタとして頭の中のゴミ箱にポイ捨てされた要素が、何かのきっかけでポンと悪霊として湧いて出る。つまり、諸悪の根源はWhite NOVA、お前なのだ。お前が妄想を捨てない限り、悪霊どもは永遠に湧き続ける」

NOVA「ならば、話は簡単だ。この俺が生み出した悪霊は、この俺と、俺の生み出した娘たちが必ず倒してみせる。そう、この俺の熱いトゥインクル・イマジネーションの力でな」

アスト(GM)「よく言った、NOVA。さすがは、このオレの終生のライバル。今こそ、今後のブログの未来を掛けて、勝負の時だ」

NOVA「いつから、お前が俺の終生のライバルになったかは知らんが、お前の中の悪霊を成仏させてみせるぜ、来年にはな」

晶華「結局、今年中には完結させるつもりはないってことね」

 

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令和VS珠保ゴブスレ対決・序章

秋の最後の日

 

NOVA「ヒノキ姐さん、いよいよ、戦いの時が来たぜ」

ヒノキ「おお、新兄さん。とうとう、公約を果たすときが来たのじゃな」

ゲンブ「久しぶりのゴブリンスレイヤーでござるな」

晶華「うん、お姉ちゃんたちはNOVAちゃんの塔に連れて行ったし、ここでは私たちプレイヤー4人、準備万端だよ」


【運命に、抗え。】  ゴブリンスレイヤー 【MAD】

NOVA「とりあえず、この2019年、令和元年は俺がゴブリンスレイヤーという作品にハマった年ということになる。そのきっかけがTRPGだったりするわけだが、流れとしてはTRPG→原作小説→アニメの順番だな」

ヒノキ「ハマる時は一気にのめり込む男だったのじゃな、新兄さんは」

NOVA「自分でも、この勢いは久しぶりだったので驚いた。きっと、平成から令和に移る時期のお祭りムードに突き動かされたんじゃないかなあ」

晶華「だけど、この対決に負けると、NOVAちゃんの中の令和は終わってしまうのよね」

NOVA「誰だよ、その設定を考えた奴は?」

ヒノキ「それも、お主じゃないか?」

NOVA「いや、あれは遠い夏の日にお盆休みボケしていた作者NOVAなんです。つまり、遠い夏の日の幻」

ゲンブ「つまり、なかったことにするのでござるか?」

NOVA「まさか。公約はきちんと果たしますよ。要は、俺たちが正々堂々とゲームで勝てばいい。うちのブログの愛読者も、それを期待しているはずだ」

晶華「いるの、愛読者って?」

NOVA「いるぞ。少なくとも、今月だけで延べ850人、一日平均20〜30人弱の読者が、うちのブログにアクセスしている。この数字が個人ブログとして多いか少ないかは分からないが、ニッチでも需要があるなら書き続ける原動力にはなるな。まあ、需要がなくても、興が乗れば自己満足で書き続ける奴なんだが」

晶華「ところで、愛読者ってAI読者って考えて、人工知能がブログやネットの記事を好き好んで読む時代なんて、来るのかなあ」

NOVA「さあな。人間の読者には人気がないのに、やたらとAIの読者からは愛される人間の作家がいれば面白いかもしれないなあ。AIに人間のお笑いは分からないでしょうと言っていた社長はいるけど、AIの笑いのツボとか、AIにどんな感受性が宿るかなど、いろいろ興味が湧くよな」

ヒノキ「……と、取り留めもなく雑談をしているわけじゃが、ゲームマスターは何をしておるんじゃ? 確か、元タイムジャッカーのスピードAといったか。わらわは会ったことがないが」

ゲンブ「我はクラブキングと、アリナ様はダイアナジャックと戦ったりもしたが、スピードAのことはよく知らん」

NOVA「本当は正月に一度、旧コンパーニュ跡地で会っているんですよ。その記事が消えてしまって、黒歴史になっただけで。元々は、翔花ファンクラブの読者A、アストという男が未来世界に飛ばされて、いろいろと波乱万丈の人生を歩んだそうです。俺も細かいことはよく分からないんですけどね。晶華なら、未来で一緒に快盗稼業をしていたから分かるんじゃないか?」

晶華「そういう記憶は、全部ダイアンナのジャッキーちゃんの方に行ったから、私はストーカーAのことなんて、何も知らないの。いわゆる遠い未来の幻って奴ね」

NOVA「とにかく、アストの奴が来ないと、始まらん」

晶華「ストーカーが来るのを待ち望むのも、おかしな話だと思うけど、GMをしてくれるというのなら話は別よね。最悪、来ないようなら、NOVAちゃん、代わりにGMしてね」

NOVA「ええ? 前は10年前のNOVAにGMしてもらおうと思って召喚したら、結局、俺がGMする羽目になったんだし、今回も俺がGMだったら、俺はいつプレイヤーをしたらいいんだ?」

晶華「そんなの私が知るか」

NOVA「とにかく、俺もロードス島戦記以来、長年リプレイをたくさん読んできたが、GMが当日に来なかったので、プレイヤー予定の人間が急遽、GMを担当しないといけなくなったリプレイなんて読んだことがない。GM(神)が当日ゲームをすっぽかしたので、やむなくプレイヤーA(勇者)の私がGM(魔王)になりました』ってタイトルのラノベがあったら、読んでみたい」

ヒノキ「GMが神だったり、魔王だったりするのがポイントじゃな。言い得て妙というか、お前さん、そのタイトルで一つ小説を書いてみるというのはどうじゃ?」

NOVA「いやいや、そのアイデアは今、この記事を読んでいる読者の誰かに譲ります。俺は作者になるより、俺のアイデアを作品に仕上げてくれる誰かの読者になりたい。とにかく、勇者が魔王とイチャラブする作品以降、勇者と魔王がいろいろと絡む作品が多くなったなあ、というのが、この10年の間の業界観測だな」

晶華「魔王が可愛い女の子だったり、勇者が可愛い女の子だったり、両方とも可愛い女の子だったりする話が多いような気がする」

NOVA「あるいは、勇者が男なのに、魔王の魔力でTS(性転換)させられて、魔王の嫁にされてしまう話もあったりするぞ。まあ、俺の視界にはあまり入ってないが、BLでどっちも男のままという作品も一部界隈では相当数あるだろうが」

ヒノキ「女魔王というネタを流行らせたのは、やはり、この作品になるかのう?」

ナイトウィザード (ログイン・テーブルトークRPGシリーズ)

ナイトウィザード (ログイン・テーブルトークRPGシリーズ)

 

NOVA「それまでも悪の女王や、女首領や、ラスボス的な魔女は普通にいろいろあったが、『魔王(美少女)』というイメージは、この作品がきっかけかも知れん。まあ、その前に、キューティーハニーとかセーラームーンとか、美少女VS女ボスの系譜に遡ったりもするし、それをネタにしたTRPG作品もあるんだがな」

超女王様伝説セント★プリンセスの不思議 (角川スニーカー・G文庫)
 

NOVA「勇者VS魔王という対立構造のイメージは、やはりドラクエ3の影響が大きいな。それ以前の作品だと『勇者ライディーン』が妖魔帝国の悪魔王バラオと戦うのが日本のフィクションにおける原典だと思うが」


神と悪魔

ゲンブ「勇者という主人公の称号と、敵対する妖魔、悪魔、魔王というキーワードはライディーンが原典という説でござるか」

ヒノキ「悪魔だとデビルマンも捨て難いが。不動明に融合合体したアモンは、デーモン族の勇者と呼ばれておったぞ」

NOVA「だけど、デビルマン(悪魔人間)となった明自身が勇者の称号を持っていたわけじゃないですし。勇者という称号だと、グレートマジンガーの方が偉大な勇者と呼ばれて、ミケーネの闇の帝王が敵ボスだった。ライディーンが1975年で、グレートマジンガーが74年なので、勇者と呼称されるロボはグレートが先だけど、敵が魔王と呼ばれていないので、勇者VS魔王というキーワードの先駆者はライディーンということになるか。もちろん、アニメになる前の小説やコミックなどで、さらに先達がいる可能性は否定しないけど」

 

ヒノキ「で、勇者と魔王の話はともかくとして、やはりGMは来ないようじゃな」

NOVA「いや。どうやら来たようですよ」

 

GOGOGOGO!

空震動とともに出現す。

 

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司祭と神々の話3(ロードスRPG編その8)

ハンバーガーの世界より帰りて

 

NOVA「さて、ようやく異世界フレッシュトヴィアからロードスに帰って来たぞ。ずいぶんと長く寄り道した気分だったが、今回は暗黒神ファラリス、鍛治神ブラキ、そして芸術神ヴェーナーの話をして、一連の神さま話を終わらせるつもりだ。んっ?」

 

PON!

小さな閃光とともに出現す。

 

謎の声「NOVAちゃん、帰ってくるの遅すぎ! いま必殺の太陽サンサン・シャイニング・アッキー・インパクト!(ドカッ)」

NOVA「キュー(昏倒)」

ヒノキ「……お、おい。まさか天下のWhite NOVAともあろうものが、たかが今の一撃ぐらいで気絶した、ということはなかろうな」

ゲンブ「いや、今のはまともに後頭部に直撃しておりましたが」

翔花「ちょっと、アキちゃん、いきなり出てきて、何をしてるのよ?」

晶華「え? いや、私だって去年の年末に、リナ老師に同じ攻撃をくらったんだし。気になる人は、この記事を参照。とにかく、いつかお返しをしようと特訓していたんだけど、ようやく成功したわけで……」

ヒノキ「それなら、わらわを狙えばよかろう。どうして、この中で最も打たれ弱い、ただの人間である新兄さんに必殺技を仕掛けるのじゃ?」

晶華「だって、私たちを放置して、いつまでも家に帰って来ないんだもん。いい加減、痺れを切らしたから、迎えに来たのよ。それにNOVAちゃんだったら、普通に時空転移で回避して、『フッ、甘いな、晶華。この俺の不意を討とうなど、10年早いわ。まだまだ、しっかり修行に励め』『うん、NOVAちゃん。来年もアシスタントガールとして、そしてメガネシルバーとして、しっかり精進するから、よろしくね』と朗らかに父娘の会話に流れることを期待したのに」

ケイP『大変です。マスターNOVAのHPは、先ほどの攻撃を受けて0になっています』

晶華「え、まさか、死んじゃったの?」

翔花「そんな! せっかく屋久島から帰ってきて、これから私と仲良く父娘ライフって時に、NOVAちゃんが死んでしまうなんて(涙目)。アキちゃん、NOVAちゃん殺しの罪、万死に値するわ。今すぐ、懺悔なさい」

晶華「ふえ〜ん(涙目)。私だって、まさかNOVAちゃんがこんな簡単に死んじゃうなんて思いもしなかったのよ〜。お姉ちゃん、お願い。NOVAちゃんを生き返らせて」

翔花「仕方ないわね。こうなったら、屋久島に封印した神の力を呼び起こして、この時間を改編し、令和の時代をやり直して、新たにNOVAちゃんの死なない新時代を作り直さないと」

ヒノキ「いやいや、コナッちゃん。そこまで大事にはするでない」

翔花「ヒノキちゃん、止めないで。私にとって、NOVAちゃんの死ほどの大事はないのよ。NOVAちゃんの命と、令和の時代のどちらかを選べと言われたら、私は迷うことなくNOVAちゃんを選ぶ。それが翔花の生きる道」

晶華「お姉ちゃん、私も協力するわ。ダブル花粉症ガールの力を合わせれば、きっとNOVAちゃんの命を救うこともできる」

翔花「ええ。ヒノキちゃん、あなたも花粉症ガールV3を名乗るのなら、ここでNOVAちゃんを救わないという選択肢はないわ。令和の時代を犠牲にしても、協力してもらうんだから」

ヒノキ「落ち着け、コナッちゃん。令和を犠牲にして生き返っても、新兄さんはきっと喜ばないと思うぞ」

翔花「しかし……」

ヒノキ「大体、お主はフレッシュトヴィアで何を学んで来たのじゃ? わざわざ令和の時代を犠牲にしなくても、今の新兄さんを復活させる術は持っているはず」

翔花「はっ! そうね。私にはホームスタイル・チキン・サンドイッチのオーダーパワーがあったんだった。ウェンディー女王の名にかけて、ホームスタイルの力、お借りします。レベル1スキル、ジャスト・テイク・ア・バイト(一口どうぞ)発動。花粉チキンサンドの力で、NOVAちゃん、起きて」

NOVA「(むっくり)HP4で起きたぞ。一体、何があったんだ?」

晶華「もう、バカバカバカ。死んじゃったと思って、心配したんだから(涙目。ついでにボカスカ駄々っ子パンチ)」

NOVA「うお、どうしてお前がここにいるのか分からんが、晶華、やめてくれ〜。今の俺はHPが少ないんだ。これ以上、殴られると、マジで死んでしまう。魔術師はHPが低いんだ〜」

晶華「ふえ〜ん、本当にNOVAちゃんが死ななくてよかったよ〜」

NOVA「いや、今どきHP0で即死ぬゲームも、ずいぶん少なくなったからな。とりあえず、生死判定には成功したから何とかなったし。ただ、この状態だと、これ以上の神学講義は俺には無理っぽい。HPと、ついでにフレッシュトヴィアの英文ルール探索で消耗した精神力を回復せねばならん。大休憩が必要だ。よって、ヒノキ姐さん、今回の神さまの話を引き受けてもらえませんか?」

ヒノキ「ふむ。元はと言えば、司祭の話はわらわが担当するはずだったしのう。よし、ここは、わらわとコナっちゃんとアッキーのトリプル花粉症ガールが引き受けた。ゲンブ、シロ、それにリトルの三獣士は、新兄さんの休息のための風呂と食事を準備するといい。暖かい温泉と食事と睡眠があれば、新兄さんも程なく回復するであろう」

NOVA「では、頼んだぞ。3人の花粉症ガールたち(後を託して退場)」

ケイP『私も、マスターNOVAの側についておきます』

翔花「うん、お願いね。KPちゃん」

 

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