花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

令和VS珠保ゴブスレ対決2(時代を賭けて)

シナリオ開始

 

GM(アスト)「では、早速だがプレイを始めることにする」

学術騎士ジャン(NOVA)「いきなりですか? 記事の始まりだから、読者の人にあいさつぐらいしたらどうかと思う」

GM「オレに前振りはねえ。最初から最後までクライマックスだぜ。大体、時間がないって言ったのはてめえだ。無駄話は抜きにして、とっとと進めるぞ」

ツラヌキ・丸子(ヒノキ)「やれやれ、今度のGMはずいぶんと余裕のない奴じゃの」

アカミドリ(晶華)「プレイヤーにてめえ呼ばわりするGMはどうかと思うの」

GM「うっ、アッキーさまにそう言われたとあっては、口調を改めざるを得ない。時間がないって言ったのは、君なので、無駄話は抜きにしたまえ」

アカミドリ「偉そうなのは変わらないのね。とにかく、私は学術騎士さんと一緒に、冒険者ギルドに待機しているから」

丸子「わらわは、自分の酒場で芋の皮むきをしておる」

蜥蜴用心棒(ゲンブ)「我も、お嬢の手伝いをしているでござる」

GM「違うよ。君たちがいるのは、とある林の中だ」

ジャン「林? どうして、そんなところにいるんだ?」

GM「(スルーして)林の中に、ぽっかりと穿たれた黒点のような洞窟がある。そこが依頼のあった小鬼の巣穴だ」

ジャン「って、いきなりダンジョンの前にいるし?」

GM「ああ。気がつけば、見知らぬところにいて、ここはどこ? ってなるのはタイムジャッカーや花粉症ガールの世界では、よくあることなのだよ」

アカミドリ「そういうのは、お姉ちゃんだけだし。私はそこまで自分の居場所を見失うことはないわ」

ジャン「ま、まあ、気がつけば知らん場所にいるというのは、プレイヤーの自分も何度か経験したことがあるし。ええと、とにかく仕事の依頼は引き受けた後で、我々は現地に来ているってことでいいんだよな」

GM「そう。スピーディーなシナリオ展開のために、導入部は省略した。必要なら、後から回想シーンでも適当にはさめばいい。とにかく、君たち冒険者は迅速に行動し、すでにダンジョン前にいる。さあ、遠慮なく入るがいい」

丸子「せめて、依頼内容ぐらいは確認させてくれぬか」

GM「とある村の近くに出てきた小鬼退治だ。食糧や種籾が盗まれ、村娘たちまでがさらわれてしまった。小鬼の巣を見つけ、討伐し、娘たちを救出すること。報酬は1人銀貨10枚。さらわれた者を無事に助け出すためには、即日中に事件を解決しなければならない、とシナリオに書いてある」

用心棒「なるほど。急ぎの仕事でござるな」

ジャン「ぼくたちは、小鬼と既に戦っているので、データは既に知っているということでいいよね」

GM「世間一般で語られる程度の知識は持っている、でいいだろう。なお、ここまで来るのに、それなりの距離を歩いてきたので、目標値15の長距離判定を行ってもらおう。体力持久に冒険者レベルを加えて、持っていれば【長距離移動】の技能ボーナスを加えていい。失敗すれば、疲労で1D3の消耗を受けることになる。これもシナリオにきちんと記載されている」

アカミドリ「それって、体力持久が2しかないエルフをイジメるための判定よね。ダイス目は10が出たけど、達成値14しかない。2点消耗したわ」

丸子「わらわは基準値が6で10が出たから成功。何じゃ、アッキーはもう疲れたのか、ヒヒヒ」

用心棒「我も基準値8に、ダイス目8で成功したでござる」

ジャン「実は基準値9なんだよな。ダイス目も11で達成値20。問題ない」

アカミドリ「失敗したの、私だけ?」

丸子「まあ、消耗は5点までは実害がない。おまけにそなたも孤児生まれの【忍耐】技能持ちじゃから、6点の消耗まではペナルティーなしで耐えられる」

アカミドリ「うう、あまり消耗イベントが起こって欲しくないなあ」

 

 3人の人質

 

ジャン「ところで、娘たちがさらわれたと言っていたな」

GM「正確には、村長の孫娘の赤ん坊と、付き添いの少年少女が一人ずつ。計3人の子供だ」

丸子「またもや、赤子を誘拐じゃと? ゴブスレTRPGシナリオライターは赤ん坊に恨みでもあるのか?」

GM「いや、それは風評被害だ。誘拐されたのが赤子とは、シナリオには書かれていない。しかし、改変したシナリオストーリーでは子供は赤ん坊でなければならない。何しろ、その名前がレイワちゃんと言うからな。今年の5月に生まれたばかりの女の子だ」

ジャン「レイワちゃんだって? つまり、ぼくたちがその子を救出できなかったら、令和の象徴が犠牲になってしまうわけか」

丸子「うう。前回のじゃがりこといい、今回のレイワちゃんといい、何て感情移入させられる名前じゃ」

ジャン「いや。前回の赤ん坊の名前はレオン君です。じゃがりこはヒノキ姐さんが勝手に付けた名前ですから」

丸子「レオンなどという名前は忘れた。というか、最初から覚えておらん。ジャガリ村の子だから、じゃがりこで十分」

アカミドリ「ええと、レイワちゃんはGMが勝手に改変した名前よね。元々のシナリオでは何て言うの?」

GM「アンだ」

アカミドリ「1人目がアンだと、2人目がデュオで、3人目がトロワにするといい感じ」

GM「いや、2人目はエド君という」

アカミドリ「え? 鋼の錬金術師?」

ジャン「いやいや、レイワとエドと来れば、時代つながりじゃないか? その男の子はもしかすると江戸時代を象徴する名前なのかも」

GM「その通りだ。よく分かったな」

用心棒「すると、3人目はヘイセイかショウワかタイショウかメイジか……」

GM「実は、その女の子の名前はヤヨイという」

アカミドリ「ヤヨイ……ってまさか、あの弥生ちゃん? 2代目キョウリュウバイオレットにして、メガネピンク。3月に仕事人2019に出演して、現在はポケモン公式サポーターになっている弥生ちゃん?」

ジャン「おおい、役名と役者の飯豊さんが混ざってるし。しかし、令和時代だけでなく、江戸時代や弥生時代の象徴まで、小鬼に捕まっているとは、ぼくたちの使命がますます重要なものになったじゃないか。

「仮に令和が消えて、珠保になったとしても、実害は一年程度。せいぜい仮面ライダーゼロワンとウルトラマンタイガが消失するだけだ(自分にとっては大事だけど)。しかし、万が一、江戸時代が消えてみろ。水戸黄門も、暴れん坊将軍も、必殺シリーズも、南総里見八犬伝も、多くの時代劇作品が消失してしまうんだぞ。その被害たるや、令和の比じゃない。エド君の身の安全は何としても守らないと」

アカミドリ「いいえ、それよりも弥生ちゃんの方が大事でしょう? 同じメガネンジャーの仲間なのよ。NOVAちゃんも司令として責任があるんだから」

用心棒「うむ。ドクター殿の孫娘に何かがあれば、申し訳が立たん」

ジャン「いやいや。戦隊ヒロインの弥生ちゃんだったら、そもそもゴブリンなんかに捕まったりはしないって。弥生ちゃんと言っても、同じ名前はいっぱいいるんだ。もしかすると、一休さんに出てくる桔梗屋の娘の弥生さんかもしれないじゃないか」

GM「大丈夫だ。一休さんの弥生さんということは絶対にない」

ジャン「本当か?」

GM一休さんの時代は室町時代だろうが。弥生時代を狙うのに、室町時代を攻撃する理由がない」

ジャン「いや、だったら別に弥生時代や江戸時代を狙う理由だってないだろうが」

GM「それなら、他にどの時代が人名に使えると思うんだ?」

ジャン「う〜ん、ヤマト君とか、アスカ君とかかな」

GM「そいつらは、ガンダムパイロットにいるから却下」

ジャン「どういう理由だよ、それは。というか、そういう理由が通るなら、エド君だって外せよ。ガンダムSEEDの外伝に切り裂きエドという異名のガンダムパイロットがいるんだぞ。ソードカラミティを操る凄腕なんだし」


機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C E ソードカラミティ(巨劍瘟神鋼彈) All Attacks

GM「そんなことはどうでもいい。とにかく、人質は最年長女子のヤヨイちゃんと、少年エド君と、生まれて半年ばかりの赤ん坊のレイワちゃんで確定だ。異論は認めん」

ジャン「うう。横暴なGMめ」

丸子「とにかく、その3人を助けるために、ゴブリンを殲滅させれば良いのじゃな。隊列を組んで、早速ダンジョンに踏み込むぞ」

GM「おっと、その前に、目標値13の観察判定をしてもらおうか。知力集中に、野伏か斥候レベルと、【観察】技能を加えていい」

丸子「基準値9じゃから、8出して17。余裕余裕」

GM「なら、巣穴の入り口の影に、小鬼の見張りがいることに気づく」

アキアカネ「だったら、簡単ね。弓で射って仕留めていい?」

ジャン「倒せる敵は先に倒しておいた方がいいだろうな。ぼくもスリングを構えておくよ」

丸子「わらわもジャンから石弾を拝借して、投げの構えをしておく」

 

見張りを越えて

 

アカミドリ「じゃあ、【速射】を宣言してから射ちます。相手の回避は12で、私の命中は9だから、ダイス目6で命中」

ジャン「命中達成値15以上だから、ダメージにD6を足せるよ」

アカミドリ「ああ、そういうルールだったわね。だったらダメージダイスは2D振って5。それに、野伏レベル2を足すから合計ダメージは7点」

GM「装甲2点だから、5点ダメージを受けて残り生命点は4」

アカミドリ「あ、ごめん。【刺突攻撃】の技能で、さらにダメージプラス1できるわ」

GM「なら、残り生命点は3点」

アカミドリ「2発目行きます。命中はマイナス4されるけど、あ、ダイス目3じゃ外れね」

ジャン「じゃあ、次はぼくのスリングで。うげっ、ピンゾロで外れ。幸先が悪い」

丸子「やれやれ。投擲の例を見せてやろう。命中9にダイス目11で、達成値20。ダメージに2D足せるから、基本ダメージ2点に追加ダメージ8に、斥候レベル4を加えて総計14ダメージじゃ」

GM「その一撃だけで、普通に死んでいるんだが」

ジャン「恐るべきは圃人の忍びの投擲術か」

丸子「さあ。戦利品ダイスは……1か。チッ、武器が破損して値打ちなしじゃ」

ジャン「さすがはヒノキ姐さん。あっさり敵を倒したかと思えば、流れるように戦利品獲得判定をして、プレイヤーとしても非常に手慣れている」

GM(まったくだ。このメンツの中で最も手強いのは、NOVAではなくて、日野木アリナかもしれん)

 

丸子「さて、邪魔な見張りを倒したので、いよいよ洞窟の中に突入じゃ。先頭は、わらわが務めよう」

GM「この洞窟はとても狭く、戦うことを考えると隊列は一列にならざるを得ない」

丸子「何と。すると、1列縦隊か。まあ、わらわは一人でも強いから、ゴブリン程度に負けはしないが、戦闘が長引くと消耗が激しくなるのが難点じゃの」

用心棒「とりあえず、我が2番目に付くでござる。お嬢がピンチになれば、いつでもカバーできるように」

アカミドリ「3人目は私かな」

ジャン「すると、最後尾はぼくですか。原作小説だと、最後尾に位置した女魔法使いが背後からの奇襲を受けて、毒で死亡という末路だったからなあ。嫌な予感がするんだけど」

アカミドリ「でも、NOVAちゃんはただの魔法使いじゃなくて、騎士でもあるのよね。そんな簡単には倒されないわよ」

ジャン「そ、そうだよ。ぼくは騎士だったんだ。防御点はそれほど高くないけど、一応、接近戦にも対応できる……はず」

丸子「そもそも、背後からの奇襲があると分かっているのじゃから、道々油断せずに隠し通路を探り当てるといい」

GM「なお、この洞窟は小鬼向きの狭い場所なので、圃人以外は目標値13で、技量集中判定を行うこと。武道家か野伏、斥候レベル、それに【体術】ボーナスを足していい」

アカミドリ「技量集中ね。だったら基準値が8で、出目5。ちょうど13で成功したわ」

用心棒「基準値6で、出目5。失敗」

ジャン「こっちの基準値は5。出目は7だから足して12で、1足りない」

GM「ならば、失敗した2人は狭い通路を潜り抜けるのに、思ったより疲れて、1点消耗する」

ジャン「戦闘とは関係ないところで、消耗を強いるゲームだよなあ、ゴブスレって」

GM「それと、明かりは誰が持つ?」

ジャン「一応、ぼくが松明係を務めよう」

丸子「しかし、後ろからじゃと、用心棒の体が影になって、わらわの視界も安定しないじゃろう。わらわも松明を持つが、戦闘時は地面に落とすゆえ、騎士どのも非常時に備えて一本持っておいてくれ」

ジャン「了解」

 

 こうして、4人の冒険者はレイワ、エド、ヤヨイの3人の幼子を助けるため、小鬼の洞窟に踏み込んだ。果たして、彼らは無事に生き延びて、任務を達成できるだろうか。それとも、原作の初心者冒険者たちと同じ末路を辿るのだろうか。

 全ては運命のダイスの導き次第。

(当記事 完。3話目につづく)